最終更新:ID:LfilqpaITQ 2023年02月08日(水) 18:53:05履歴
『ベーシックセット』第10章「成功判定」の「肉体的な行動」より。
戦闘中に物を投げようと思った時には(それが攻撃を意図していようがいまいが)「攻撃」の行動を選択しなければなりません。片手で投げることができるのはBL×2kgまでです。さらに重い物は両手で投げなければなりません。狙った場所に命中するかどうかは、敏捷力-3判定で決めます。特に狙わずに、だいたいの方向だけ決めて投げ捨てるなら、敏捷力判定です。通常の目標のサイズ、速度と距離修正を適用します。
[[投げ距離表>投げる#Throwing_Distance]]計算でゲームが止まらないように、GMは特に問題がなければ何を投げさせてもかまいません。しかし、投げた正確な距離が必要な時には、次の手順を用いてください。
1:投げる物の重量(kg)をBLで割り、「重量比」を求めます。
2:投げ距離表を参照して該当する「重量比」の箇所を見ます。2つの数値の間になった時には、高い方の数値を用います。
3:その欄の「距離修正」をみます。
4:体力に距離修正を掛けたものが、その物を投げることができる距離(メートル)です。
投げ距離表 | ||||
---|---|---|---|---|
重量比 | 距離修正 | 重量比 | 距離修正 | |
0.05 | 3.5 | 2.0 | 0.30 | |
0.10 | 2.5 | 2.5 | 0.25 | |
0.15 | 2.0 | 3.0 | 0.20 | |
0.20 | 1.5 | 4.0 | 0.15 | |
0.25 | 1.2 | 5.0 | 0.12 | |
0.30 | 1.1 | 6.0 | 0.10 | |
0.40 | 1.0 | 7.0 | 0.09 | |
0.50 | 0.8 | 8.0 | 0.08 | |
0.75 | 0.7 | 9.0 | 0.07 | |
1.0 | 0.6 | 10 | 0.06 | |
1.5 | 0.4 | 12 | 0.05 |
例:あなたの体力は12で、BLは14です。60kgある味方を2mの幅の落とし穴の向こうまで投げなければなりません。まず60kgを14で割ると4.3弱になります。これは4.0と5.0の中間なので重量比5.0の欄を見ます。距離修正は0.12です。これを体力をかけると、0.12×12≒1.4mです。おっと! 仲間の体は落とし穴の底に落ちてしまいました。
[[投げた物のダメージ>投げる#Damage_From_Thrown_Objects]]投げた物は体力に応じた「突き」ダメージを与えます(ダメージ表参照)。以下の表で記されているように、重さによって修正があります。ダメージは普通「叩き」です。ただしGMは、それが鋭い物体であれば、切り・刺し・貫通体のダメージであることにしてもかまいません。壊れやすい物(あるいは、投げられたキャラクター)は与えたのとほぼ同じダメージを受けます。しかしダメージを決めるサイコロは物と目標で別に振ります。
投げダメージ表 | |
---|---|
重量 | ダメージ |
BL÷8まで | 突き、サイコロごとに-2 |
BL÷4まで | 突き、サイコロごとに-1 |
BL÷2まで | 突き |
BLまで | 突き、サイコロごとに+1 |
BL×2まで | 突き |
BL×4まで | 突き、サイコロごとに-1/2(端数切り捨て) |
BL×8まで | 突き、サイコロごとに-1 |
例:あなたの体力は28です。BLは28×28÷10≒78kgで、突きダメージは3D-1です。あなたは25kgのセメント袋を投げて命中させました。これはBL÷4(19.5)とBL÷2(39)の中間です。上の表でBL÷2までの欄を見ると、ダメージは突きそのままです。3D-1のダメージを与えます。
[[〈投げ〉と〈投器術〉技能>投げる#Throwing_Skill_and_Throwing_Art]]掌で扱える大きさの物を――例えば、瓶や岩や手榴弾を――目標や漠然とした範囲に投げる時には<投げ>技能を用いることができます。加えて、<投げ>を敏捷力+1のレベル習得していれば、飛距離を計算する時の体力に+1することができます。敏捷力+2以上のレベルで習得していれば、体力を+2して計算できます。
もし<投器術>技能を習得していれば、どんなものでも<投げる>ことができます。命中したかどうか技能判定を行なってください。敏捷力レベルで習得していれば、飛距離を計算する時の体力に+1することができます。さらに突きのダメージがサイコロあたり+1されます。敏捷力+1以上のレベルで習得していれば、これらのボーナスは+2になります。
[[手投げ武器>投げる#Thrown_Weapons]]上記のルールは岩、人体、テレビ……その他「武器以外のすべて」を投げる時のルールです。武器を投げる場合は、以下の3点が異なります。
1:手投げ武器を命中させる時には<武器投げ>技能を使用します。敏捷力や<投げ>技能を使うことはできません(ただし<投器術>は手投げ武器にも適用します)。
2:手投げ武器の多くは流線型であったり、安定して飛翔するため、通常の物よりもっと遠くまで届きます。一方、投げ方次第で「有効射程」がより短くなるものもあります。例えば、あなたは上記のルールよりもずっと遠くまで、投げナイフを投げることはできるでしょう。しかし、先端を命中させ、充分なダメージを与えることができる距離は、それよりもずっと短くなります。
3:手投げ武器のほとんどには、敵に衝撃を与えるための鋭い尖端や刃、打撃部位などがあります。そのためほとんどの場合において、上記のルールよりも多くのダメージを与えます。
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