汎用TRPG「ガープス(GURUPS)」について、だべったりつづったりする所。 魔法関連ルールの編集者募集中!

有志による情報提供。(機械的処理のため、誤字脱字を含む可能性大)
 『ベーシックセット』第17章「科学技術とアーティファクト」p.445/125「電子機器」より。

コンピュータ(COMPUTERS) B446P/126P

 プログラム可能なデジタル式のコンピュータは、TL7で最初に現れます。そしてTLが進むごとに、急速に小型・安価・高速化します。ゲーム世界によっては、コンピュータは知性を持つのに充分なほどの演算能力をもっているかもしれません!

複雑さ(Complexity) B446P/126P

[[複雑さ>コンピュータ#Complexity]]
 すべてのコンピュータは「複雑さ」という数値を持っています。これは処理能力を抽象的に測る目安です。複雑さが1レベル増すと、全体的な能力は前のレベルと比較しておおまかに10倍向上します。コンピュータの「複雑さ」は、その機械がどのようなプログラムを動かすことができるかを決定します。それぞれのソフトウェアも「複雑さ」の数値を持っています。そして、それ以上の複雑さをもつコンピュータでしか走らせることはできません。例:「複雑さ」2のプログラムを動かすには、「複雑さ」2以上のコンピュータが必要です。
複雑さは、そのコンピュータが同時にどれだけのプログラムを走らせることができるかも決定します。自分自身と同じ複雑さのプログラムなら2つ、複雑さが1レベル下のプログラムなら20、2レベル下のプログラムなら200(以下同様)同時に走らせることができます。例えば、複雑さ2のコンピュータは複雑さ2のプログラムなら2つ、複雑さ1のプログラムなら20走らせることができます――あるいは複雑さ2のプログラム1つと、複雑さ1のプログラム10です。
TL8中期(2004年期)の最良のデスクトップ型コンピュータは複雑さ4をもっています。より一般的なシステムは複雑さ2〜3です。


データ記憶量(Data Storage)

[[データ記憶量>コンピュータ#Data_Storage]]
 すべてのコンピュータはデータ記憶能力を持っています。単位はメガバイト(MB)、ギガバイト(GM)、テラバイト(TB)などです。1GBは約1000MB、1TBは約1000GB、あるいは約100万MBです。コンピュータによってはリムーバブルメディア(例:ディスク)も持っています。そうしたものの容量はゲーム世界によります。

データ記憶表(Data Storage Table)
[[データ記憶表>コンピュータ#Data_Storage_Table]]
データサイズ
大長編小説10MB
完全な全国道路地図100MB
大洋の海図1000MB(1GB)
単純なら100、複雑なら10の乗り物の設計図1GB
全世界版の詳細な地図100GB
公共・学校の図書館100GB
都市・大学の図書館1000GB(1TB)
大都市・総合大学の図書館10TB
大学・大版権(国会)図書館100TB
人間の精神100TB


その他の能力(Other Capabilities) B446P/126P

[[その他の能力>コンピュータ#Other_Capabilities]]
 コンピュータを人間が使用するためには、少なくとも1つの“端末”が必要です。コンピュータは端末と統合されていても、離れた場所にあってもかまいません。TL78では、最低限の端末はキーボードとモニターです。TL8の後期以降になると、音声認識・VRグラスとグローブ・ニューラルインターフェイスなどが、そうした不格好なハードウェアに取って代わります。
 1つの端末を複数のコンピュータに接続して、ユーザーがそれらすべてにアクセスすることは可能です。しかし特殊なハードウェアを使わない限り、1人のユーザーが同時に使うことができるコンピュータは1台です。そしてコンピュータを切り替えるには1秒必要です。
もし2台のコンピュータに互換性がある場合(GM判断)、ケーブルや通信手段を通してそれを接続することができます。接触を確立しようとする人は、別のコンピュータの“アドレス”(電話番号、ネットワーク上で割り振られた数字など)と、適切なパスワードを知っていなければなりません。一度接触が確立されれば、適切なソフトウェアさえあれば2台のコンピュータでデータを共有したり、非力なほうのコンピュータがより強力なものの端末になることができます。
 最後に、TL8以上のマイクやカメラを装備したコンピュータは、そのデータ記憶容量の許す限りにおいて、デジタル記憶装置として機能します。


ソフトウェア(Software) B446P/126P

[[ソフトウェア>コンピュータ#Software]]
 利用可能なプログラムはゲーム世界によって決まります。一般的な注意事項をいくつか挙げます。
●複雑さ: Complexity
 上記のように、すべてのプログラムには前述の「複雑さ」が設定されています。
●能力: Capabilities
 プログラムによっては娯楽(例:テレビゲーム)や、実用的な機能(例:eメール)を提供するだけのものもあります。
 また、使用者が特定の仕事を行なう際にボーナス修正を与えるものもあります。例えば会計ソフトは税の計算をする際、<会計>技能に+1するでしょう。そうしたボーナスは良好な装備(「装備修正」327ページ)と同等に扱ってください。
 ある種の仕事にとっては――特にTL8以上の専門的な仕事――“不可欠”なものもあります。使わない場合、使用者の技能はより低いTLで機能します。例えばエンジニアがジェット機を設計する場合、「複雑さ3」のCAD/CAMプログラムが必要です。使用しない場合、彼の〈エンジニア/TL8/航空機)技能は〈エンジニア/TL7〉として機能します。こうしたプログラムは一般的にTL7では「複雑さ」2、TL8では「複雑さ」4、TL9では「複雑さ」6(以下同様)です。最低限必要な複雑さよりも高度なプログラムを使うと、ボーナスが得られるか、必要な作業時間が減ります。
 ロボット用のプログラムは、有利な特徴不利な特徴技能を与えます。あるいは事前にプログラムされた個性を与えるかもしれません!
 これは配線で接続するものでもかまいませんし、モジュールでもかまいません(「モジュール式能力」参照)。
●価格: Cost
 ほとんどのプログラムは$単位で価格が決められています。これは取扱説明書つきの、合法的な商品1本分の値段です。それぞれのコンピュータごとに1本必要です。ソフトウェアを無料でコピーすることは可能ですが、しばしば違法となります。しかし複雑さの範囲内で、1台のコンピュータは1つのプログラムを“同時に”複数起動することができます。この場合、それぞれごとにソフトウェアが必要になることはありません。

コンピュータの格

注意:以下は公式第4版ルールではありません。別のページに分けてください。
ランク1/専用コンピュータ
 一つの機械に内蔵され、その機械をうまく作動させることだけを目的としたプログラム一つを走らせるコンピュータです。プログラムは内部配線式(ハード・ワイヤード)で、変更することはできません。コンピュータの複雑さは、プログラムの複雑さと同じです。ハードウェアの価格は、同じ複雑さの多用途コンピュータ(専用コンピュータでないすべてのコンピュータ)より1D×10%安くなります。
ランク2/パーソナルコンピュータ
 標準的なパソコンは複雑さ2〜3です。政府や巨大企業の重要人物は、最高級品(複雑さ4)を用いているかもしれません。
 一般的なパソコンは、高解像度カラーディスプレイ(タッチ入力が可能なタイプもあります)、キーボード、マウスないしトラックボール、音声入力インターフェイスなどで構成されています。プリンターや作図機を接続するポートもついているでしょう。また、モデムなどを介してネットワークに接続するためのポートもついています。アタッシュケースに入る大きさで、重さは1kg,1千ドル(複雑さ2〜3)です。
ランク3/ミニコンピュータ
 もっとも一般的な中級コンピュータです。それほど大きくない企業や、大企業の中でも一つの部門を扱うオフィスではミニコンが使われます。標準的なミニコンは複雑さが3で、1万5千ドルです。
 TL8のもっと小型かつ高価なタイプのミニコンは、15kgです。形状は多種有りますが、50cm×30cm×5cmの四角い箱に、折り畳み式のディスプレイと、引き出して使うキーボードが付いているものが多いようです。肩ひもを着ける金具や取っ手もついており、持ち運びも簡単です。小型化されているため、価格は高くなっています(3万ドル)。
ランク4/マイクロフレーム
 豪華客船や軍艦等の運航全てを管理したり、大学の研究室で使われる複雑さ4のコンピュータです。複数の端末で同時に使用することが出来ます。価格は4万ドルに、端末一つにつき2千ドルを加えてください。標準的なマイクロフレームは、200kgで4立方mの大きさです。
ランク5/メインフレーム
 大企業や大きな工場、研究所の中枢です。複雑さは5で、価格は20万ドルに端末一つにつき1千ドルを加えたものです。本体だけで250kg、6立方mの大きさがあります(端末や周辺機器を除いて)。
ランク6/分散システム
 ネットワークで接続された複数のコンピュータで作業を分担して行うシステムです。複数の端末がネットワーク環境で相互に接続されていることで、処理を分散しています。
 分散システムで使われるコンピュータはそれぞれ独立していますが、ユーザー(外部)から見ると、全体がひとつになった一貫性のあるシステムに見えます。実際には多くの端末が協調して処理を分担していますが、外部からはプロセスを分担して処理している様子は見えません。
 TL7までは、主に企業や学校などで採用されていましたが、TL8以降はさまざまなところで、主にインターネットやイントラネットなどオンラインで接続されたシステムが使用されています。例えば、クライアントサーバーシステム(CSS)は分散システムの代表的なモデルです。サーバは、メールサーバ、データサーバなど特定の処理を担当し、クライアントはサーバに対して必要な処理を請求します。
 
 分散システムは、垂直型分散システムと水平型分散システムの大きく2つに分けられます。

●垂直型分散システム(vertical distribution)
 役割が異なるコンピュータを、階層順に配置する形の分散システムです。メインフレームなどの大型コンピュータを中心に、中型、小型の端末が複数ぶら下がるように構成されています。中心の大型コンピュータと中型以下の端末は役割が異なり、集中システムに似ていますが、サブの端末でも連携して分散処理を行っているので、メインの大型コンピュータの負荷を減らすことができます。
 企業の情報システムなどで使われているクライアントサーバーシステムは、本社の大型コンピュータを中心に営業所や支店の中型・小型の端末を配置する形で構成されており、垂直型分散システムの代表的なモデルです。

●水平型分散システム(horizontal distribution)
 ほぼ同じ役割の複数のコンピュータを、対等な形で接続する形の分散システムです。コンピュータ間に上下関係はなく、対等なシステムで構成されていて、データベースやプログラムなどの資源を共有した上で処理を分散しています。水平型分散システムには、機能的に同じ内容の処理を分散して負荷を平均化させる「水平負荷分散システム」と、機能ごとに処理を分散させる「水平機能分散システム」があります。
 分散データベースは水平型分散システムの代表的なモデルで、複数のデータサーバをネットワークで接続し、ひとつのデータベースのように扱うタイプの形態です。

 両方とも複雑さは5〜6で、価格は60万ドルに端末一つにつき1千ドルを加えたものです。本体(を構成するシステム)だけでも重さ、容積等は様々です(端末や周辺機器を除いて)。
ランク7/メガコンピュータ(メガコンプ)
 通常はTL9にならないと開発されない筈の代物です。このシステムは複雑さ7を有します。(以下詳細未定……)

このページへのコメント

「コンピュータの格」は公式第4版のものかその訳なのでしょうか? そうでないなら、別のページに分離させた方がよいと思います。

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Posted by  tyounekogami tyounekogami 2022年09月25日(日) 10:01:56 返信

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