GURPSよろず

　真上からの待ち伏せ攻撃というのは素晴らしい奇襲戦法です。上手く奇襲できたかどうかは<忍び>と目標の視覚との即決勝負で決定します。山道や路地を歩いている時の場合、上に誰かが隠れていることに気付くためには視覚判定に-2の不利な修正をうけます。この不利な修正は「木の上や窓の様子を注意しながら歩く」と予め宣言しておかない限り、自動的に受けてしまいます。予め上方に注意していた時には+2の修正をうけます（ただし目線の高さのものに気付くには-2されます）。「広視界」の特徴は真上の敵を発見する役には立ちません。
　奇襲する場合、あなたが即決勝負に勝つと、相手はあなたを見付けられず、あなたからの攻撃に対して能動防御できません。GMの判断ですが、上からの攻撃で完全に相手の不意を討った場合、目標を「立ちすくみ」状態にすることがあります（「不意討ちと先制」参照）。あなたが即決勝負に負けるか、相手がしっかりと警戒していたとしても、あなたの攻撃に対しては能動防御に-2の修正があります。しかし敵は気付いている場合に「待機」行動を選び、あなたが降りてきたところに「阻止打ち」することもできます。
　あなたは攻撃直前にどんな高さから降りることもできます（これは特殊な形のステップです）。命中判定には-2の修正があります。攻撃の結果に関わらず、もし2メートル以上高いところから飛び降りた時には落下のダメージをうけます（「落下」参照）。<軽業>判定でこれを軽減させようとすることはできます。自然の生物で待ち伏せて襲ってくる敵は（例：ジャガー）、「空中バランス」を持っています。
　あなたは相手の真上に落ちることもできます――動物はしばしばこの方法で攻撃してきます。衝突によるあなたと相手のダメージは、攻撃とは別に計算します。防護点が2以下の場合、目標は「柔らかい物体」として扱います。

• 《飛行》《高速飛行》

『GURPS Martial Arts』p.67より

【真上からの攻撃】（並）……リアル系テクニック
　技能なし値：前提条件技能-2
　前提条件：任意の素手戦闘技能か白兵武器技能
　上限：前提条件の技能レベル

　一部の流派では上から敵に飛びかかるテクニックを教えています。この技を使えば、真上からの攻撃（P.B381）で説明されている命中判定-2を帳消しにすることができます。特にマンガ的なニンジャに適しています！