最終更新: tominosyou 2022年12月11日(日) 16:07:57履歴
- ボーラ(Bolas)
ボーラとは投げて絡ませ、動きを封じる武器です。目標は「よけ」と「止め」が可能ですが、もし「受け」た時にはその腕に絡まって、以下のような効果を発揮します(例外:切り武器を用いて受けに成功した時は、刃でボーラの紐を切ったことになり、ボーラは壊れてしまいます!)。
ボーラを投げる場合、相手の特定部位を狙ってかまいません。命中した場合、ダメージを与えた上で相手に絡みつきます。逃れるためには1本の手が自由でなければなりません。さらに3回敏捷力判定の成功が必要です。それぞれの試みは準備行動として考えます。その間、犠牲者は他の行動は一切できません。鈎爪を持った動物なら敏捷力-6で判定します。
武器や何かを持っている腕か手に命中した場合、あなたの<ボーラ>技能対防御側の体力とで即決勝負を行ないます。あなたが勝つと、相手は持っている物を落とします(腕に固定されている盾は落とすことがありません)。
脚か足に命中した場合、両方の足に絡まったことになります。走っていた目標は敏捷力判定が必要になります。これに失敗すると転倒して1D-2ダメージを被ります。首に命中した時には、相手が逃れるまでの間、ボーラは目標の呼吸を中断させます(「窒息」参照)。
クロスボウを買う時には、その体力を特定しなければなりません。自分の体力以下のクロスボウを準備するには2秒かかります。
体力の大きなクロスボウはより多くのダメージを与えますが、準備に必要な時間も長くかかります。自分の体力よりも1〜2大きいクロスボウを使う場合、弦を引き絞るのに6秒かかります。3〜4大きいクロスボウを使う場合、「ヤギの足」(goat’s foot)という道具が必要になります(弦を引き絞るのに20秒かかります)。5以上体力の大きいクロスボウの弦を引き絞ることはできません――機械式の道具を使えば話は別ですが。しかし、撃つことはできます!
それに加えて、ボルトを取り出すのに1秒――<早抜き/矢>があれば話は別です――さらにクロスボウにつがえるのに1秒かかることを忘れないでください。
- 手榴弾(Hand Grenades)
手榴弾をベルトやウェブギアなどから取り出して握るには1回の準備行動が必要です。また、使うためには起爆の準備(ピンを抜く)をしなければなりません。これに2秒目の準備行動が必要です。それから、通常通り投げることができます。
たいていの手榴弾は一定の遅延時間が決まっていますが(典型例は5秒未満)、衝撃で爆発するものもあります。もしその手榴弾に遅延時間があるならば、投げる前にあなたは1秒か2秒間「狙い」をつけることができます(そして誰かがあなたを撃たないように祈ります)。そうしないと、落ちた場所の側にいる敵がそれを拾い上げて、あなたに向かって投げ返す可能性がでてきます!
膝をついて拾うまでに1秒、投げ返すのに1秒……。
エラッタ修正:
【誤】膝をつくのに1秒、拾うのに1秒、投げ返すのに1秒……
【正】膝をついて拾うまでに1秒、投げ返すのに1秒……
○「膝をつくのに1秒、拾うのに1秒、投げ返すのに1秒……」と書いてあるが、膝をついて拾うまでは1秒でできる。グループSNEのエラッタ(http://www.groupsne.co.jp/products/gurps/eratta/4t...)では異なる説明を掲載。
- 投げ縄(Lariats)
銛と同じように、(一方の端を握ってはいますが)投げ縄も手投げ武器として扱います。投げ縄は相手の特定部位を狙って投げることができます。目標は「よけ」と「受け」が可能です。切り武器を用いて受けに成功した時は、投げ縄を切ろうとしたものとして扱います(以下参照)。しかし受けを試みて失敗した場合、受けに使った側の腕を自動的に絡めとられてしまいます。
腕か胴体に命中した時には、相手を絡めとったことになります。以降のターン、相手を絡めとり続けるためには準備行動が必要です。あなたのターンに体力の即決勝負を行ないます。勝てば相手は動くことができません。負けたら、相手は投げ縄を引っ張ってあなたは手を放してしまいます。
首に命中した時には、上と同じルールを用いますが、相手は即決勝負を-5で行なわなければなりません。勝てば、相手の呼吸を中断させます(「窒息」ページ参照)。
足に命中した場合、目標は敏捷力判定に成功しない限り転んでしまいます(その時走っていれば敏捷力-4判定)。敏捷力判定に失敗して転倒すると1D-4ダメージを被ります(走っていれば1D-2)。以降のターン相手を絡めとっておくためには、上記のルールを用いてください。
相手の動きを止めたり窒息させるためには、常に縄を張った状態にしておかなければなりません。これには毎ターン準備行動が必要です。縄を張った状態を維持する訓練をうけた馬に乗っている場合、投げた側は体力の即決勝負の際に馬の体力を用いることができます。
絡みついて引っ張られている状態の投げ縄から逃れるためには、縄を切ってください(DR1、HP2)。ただ巻きついているだけの状態から抜け出す場合は(攻撃側が手を放してしまった場合を含みます)、ボーラと同じ判定が必要です。
投げ縄での攻撃に失敗すると、準備には5メートルにつき1ターンかかります。典型的な投げ縄は10メートルの長さがあります。
- 火炎瓶と油瓶(Molotov Cocktails and Oil Flasks)
「火炎瓶(TL6)」というのは、ガソリンを詰めた瓶に、燃える“信管”――たいていはただのボロ布――で栓をした物です。すでに手に持っているとすると、信管に火をつけるのに1秒(もしたいまつやライターを持っていれば)の「準備」がかかり、それから「攻撃」で投げることができます。
理論的には、固い物(DR3以上の何か)に瓶が当たると割れて、ガソリンをまき散らし、それからすぐ火がつきます。しかし現実には、火炎瓶はまったく信頼できません。TLに関わらず、故障値は12として扱います(「故障」参照)。命中判定で12以上の目を出してしまうと、飛んでいる間に信管がすっぽ抜けてしまったり、瓶が割れなかったり、燃料に着火しなかったりします。
目標が人間の場合、「よけ」や「止め」を行なうことはできますが、「受け」はできません。よけに成功すると、瓶はキャラクターがいるヘクスに命中します。防御に失敗したが、DRが2以下の時にも同じことがおこります(瓶は割れずに跳ね返りました)。止めに成功すると、瓶が盾にぶつかって壊れることになります。
目標が地面だったり、人を狙ったにもかかわらず地面に落ちた時には、火炎瓶は1メートル半径に火をつけます。「範囲に影響する攻撃」を見てください。戦闘マップでは、目標ヘクスが炎に包まれているものとします。
火炎瓶が目標に命中して破裂した時には、3Dの焼きダメージを与えます。さらに毎秒1Dの焼きダメージを与えます。ほとんどの防護点は5分の1の効果しかありません。気密式の防具は完全に防御します。盾に命中した時には、盾がダメージを受けます。それを持っている相手は、盾が壊れるまで使い続けることができます(炎は外側に発生します)。「盾へのダメージ」のルールを使うか、その盾は戦闘後に使えなくなってしまうことにしてください。もし地面に命中した時には、炎は半径1メートルの範囲内に毎秒1D-1点の焼きダメージを与えます。いずれの場合でも、炎は10D秒間燃え続けます。
「ギリシア火薬(TL3)」(Greek fire)はナフサ(naphtha。原油から精製した軽い石油製品で、おおまかにいってガソリンと似ています)と油脂、タール、硝石を混合したものです。これは粘性を持ち高温で燃えます。これは非常に高価であるべきです! 「ギリシア火薬」を陶製の瓶に詰めたものは、火炎瓶と同じに扱ってください。いわゆるファンタジーでの「油瓶」です。
エラッタ修正:「ギリシャの炎」は「ギリシア火薬」(Greek fire)と呼ぶべきであろう。少なくとも後者が一般的な日本語名称なので。TL2以下の世界では、高温を発生する可燃性の液体はリアルなゲーム世界だと手に入りません。
この武器は非常に“もろい”点に注意してください。あなたが倒れた時には瓶ごとに1Dしてください。1から4の目で割れてしまいます。また、敵はベルトに下げた瓶を狙うこともできます(命中判定に-5のペナルティ)。打撃が命中すれば、瓶は自動的に壊れてしまいます。どちらにせよ、腰から下は引火性の高い液体でびしょぬれになってしまいます。なんらかの焼きダメージを受けると、燃え上がってしまうでしょう!
- 「ネット」(Nets)
ネットは相手を絡めとる目的で投げて使う武器です。目標は「よけ」と「受け」が可能です。もし切り武器で受けに成功した場合、相手はネットにダメージを与えることができます。ネットはどの大きさでも、DR1とその自重に応じたHPを持つ集合体として扱ってください。もし目標が防御に失敗すると、絡めとられてしまいます。絡めとられた目標は、ふりほどくまでは移動も攻撃もできません。
ネットをふりほどくには少なくとも片手が必要で、敏捷力-4判定に3回成功しなければなりません。試みはいずれも準備の行動として扱います。その間、他の動作は一切できません。片手しか使えない場合、あるいは大半の動物の場合はさらに-2の修正があります。小型のネットから逃れる場合には+3の修正があります。判定に3回連続で失敗すると、余計ひどく絡まったことになり、ネットを切る以外の方法では脱出できなくなってしまいます。
ネットを傷つけることによって脱出することもできます。目標が使用できるのは攻撃範囲としてCを持つ武器だけですが、自動的に命中します。「武器を壊す」を見てください――ただしネットは集合体として扱います(「無生物・均一・集合体へのダメージ」参照)。
小型のネットは白兵武器として使用することができます。攻撃範囲は1か2です。攻撃は投げ縄と同様に扱いますが、逃れようとする試みはボーラとして扱います。
- 故障(MALFUNCTIONS)
- 撃ちあげと撃ちおろし(FIRING UPWARD AND DOWNWARD)
- 遮蔽(COVER)
- 用語:遮蔽DR(Cover DR)
- ダメージの完全貫通(OVERPENETRATION)
- 速射についての特殊ルール(SPECIAL RULES FOR RAPID FIRE)
- オートマチック銃器と「フルオートのみ」(Automatic Weapons and Full-Auto Only)
- 速射と至近距離の静止した目標(Rapid Fire vs. Close Stationary Targets)
- ショットガンと多弾頭武器(Shotguns and Multiple Projectiles)
- 多弾頭武器(Multiple Projectiles)
- 複数射撃(Spraying Fire)
- 制圧射撃(Suppression Fire)
- 特殊な長射程武器のルール(SPECIAL RANGED WEAPONS)
- 銃器のアクセサリー(FIREARM ACCESSORIES)
- バイポッドとトライポッド(Bipods and Tripods)
- レーザーサイト(Laser Sights)
- スコープ(Scopes)
- サイレンサー(Silencers)
- 誘導・追尾兵器(GUIDED AND HOMING WEAPONS)
- 誘導兵器(Guided Weapons)
- 追尾兵器(Homing Weapons)
- 命中までの時間(Time to Target)
- コラム:セミアクティブ追尾武器(Semi-Active Homing Weapons)
- 範囲・拡散攻撃(AREA AND SPREADING ATTACKS)
- コラム:範囲を攻撃する(Attacking an Area)
- 誤爆(Scatter)
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