汎用TRPG「ガープス(GURUPS)」について、だべったりつづったりする所。 魔法関連ルールの編集者募集中!

七つの月

銀の月

 ルナルに3番目に現れた月。〈源初の創造神〉が太陽の彼方に去った後、荒廃したルナルに星の彼方から到来した。この月に住まう「異貌の神々」は地水火風のいずれかの元素と強く結びついており、大雑把に4種類の神に分けられる。出身地が他所の星系であるせいか、ルナルの種族には理解不能な異質な存在であり、その元素神を崇める種族も、他の〈源人の子ら〉とは大きくかけ離れた異質な存在へと変貌している(イメージ的にはクトゥルフ神話の神々)。
 銀の月が到来した当時、ルナル最強の存在であった〈龍〉との戦いで相討ちとなり、そのほとんどが封印されている。居住環境が他の〈源人の子ら〉とはかけ離れている事もあり、この月の種族と接する機会はごく少ない。また、元素神やその眷属の見た目は違和感や恐怖心を刺激するものが多く、他の〈源人の子ら〉からも接触を避けられる傾向にある。

信仰対象:

 元素の力を司る〈異貌の神〉。地水火風の四大元素に関わる4グループに大きく分類されるが、存在のありようも各神ごとに大きく異なる。四大元素を象徴することから元素神と呼ばれる。

神名一覧:

 四大元素それぞれを代表する元素神の長がおり、その下に無数の元素神が存在する。各元素の長同士は敵に近い関係にあり、また同じ元素神同士でもライバル関係にある事も多く、とかく協調性に欠く。
サシュリカ
 虚空を渡るエネルギーを司る風の元素神の長で、歪んだ骨を継ぎ合わせたような鳥の骨格の姿で表現される。眷属たちの間では一般に「千の翼の鳥」と呼ばれる。
グラグドリア
 全てを破壊(そして再生)する熱エネルギーを司る火の元素神の長で、絡まりボール状になった隙間から高温の炎を吹き上げる蛇として表現される。
バガラガ
 あらゆる物を埋める大地を司る地の元素神の長で、宝石を組み合わせた殻の腹から鋏を持つ無数の触手を生やした姿で表現される。
リューシャーン
 浸し、溶かし、押し潰す力を司る水の元素神の長で、巨大な渦として表現される。
〈一千の瞳の小山〉
 スティニアの地下に存在する地の元素神。名前通り、全身に目が点在するスライムのような姿。ニフトールを変異させた根源でもある。
〈死して夢見るもの〉
 どこかの海底にて眠り続ける水の元素神。巨大な烏賊と人、シャチとイソギンチャクをかけあわせたような姿。瞳を覗きこんだ者は「死」を直視してしまい、恐怖に見舞われると言われる。リプレイ第1部(下巻)の「銀の月」の解説で登場。
〈のたうち焼き尽くすもの〉
 未踏砂漠周縁に住む爬虫人の一部族が崇めていた火の元素神。炎の蛇のような外見。リプレイのヒロイン役エフェメラ・クルツが発狂させられ、記憶喪失となった直接の原因。
〈星を降らせる柱〉
〈のたうち焼き尽くすもの〉とは仲が悪い、近隣部族が崇める火の元素神。
〈蒼く燃える炎〉
 未踏砂漠周縁に住む爬虫人の一部族が崇めている小神。周辺の爬虫人部族とは折り合いが悪く、近隣のドワーフと協定を結んで隠居している。旧ペテルギュア王国の国宝〈奇跡の光〉の一部を所有している。
〈黒き炎の轟き〉
 カルシファードのヒガン山に眠っていた元素神。実体化した「夢」が〈大撃龍ズボウグ〉の「怨念」と共に暴れ回った事がある。
〈光を越える千の水晶〉
 バドッカ上空に出現した風の元素神の1柱。全長数百メルーの水晶のウニのような形をしており、内部を流れる光を集束して「凄いびーむ」を発射する。
その他の神々
 銀の月には無数の〈異貌の神〉が存在し、存在のありかたや力の階梯は千差万別である。

位階制度:

 種族に応じて大きく異なる。

 翼人には「風の呼び手」という魔術師階級が存在し、「族王」と呼ばれる部族の王を補佐している。
 ルール上、特に階位を示すような特徴を取得する必要はなく、族王以外は明確な地位が存在するわけではない。
 風の元素種族らしく、非常に曖昧な制度である。

 爬虫人は種族=階級の形態を取っており、
 亀人が神官、蛇人が魔術師、鰐人が女王近衛兵、恐竜人が女王で完全に固定されており、
 生まれてから死ぬまで地位的に出世したり降格することは絶対にない。

 <多足のもの>はそもそも個人主義であり、地位や階級などといったものは全く存在しない。
 統率するのは「組み合わされた頭脳」と呼ばれる機械であり、
 一応機械1台分で「1人」と見なされているが、特に地位が付随しているわけではないらしい。

 <姿なきグルグドゥ>には「闘士」と呼ばれる戦士階級が存在するが、一般市民との身分的な格差があるわけではない。
 「闘士」の中からさらに「議長」が選ばれるが、議長だけは選挙で二票分の投票権を得るため、
 それなりの地位概念は認められていると思われる。

実生活における宗教的影響:

 他の〈源人の子ら〉とは異なり、実生活の助けとして宗教があるのではなく「宗教(=神)のために生活を維持している」といった方が正しく、どの眷属も思想統制された神権国家の形態をとる。

信仰種族:

 いずれの種族もキャラクター作成ルールはあるが、PCとして使うには社会的な設定の制約が非常に強く、一般的なセッションで使う事は全く想定されていない。ただし翼人のみ、GMが認めれば可となっている。
 風の元素と深く結びついている眷属。人間社会と相通じる価値観を多く持つため、銀の月の眷属としては例外的に人間社会に入り込んでいる種族である。見た目は猫の顔を持ち、コウモリの翼を持つヒューマノイドであり、全身が短い毛で覆われている。住居は高地や山の頂上である。困難に立ち向かう勇気と復讐の概念を重視しており、非常に誇り高い。人間社会における彼らは、翼を持つ空挺専門の傭兵として重宝されており、ルナルの航空戦力と言えば、ミュルーンに次いで翼人が主力となっている。また、風に関わる呪文を習得でき、独自の元素獣召喚術を用いて高い戦闘力を得ることができる。
 カルシファードには亜種の「ケラーグ」がいる。こちらは人間の背中に鳥の翼が生えたような姿。
 火の元素と結びついた種族で、いわゆる一般的なファンタジー世界におけるリザードマンに相当する。爬虫人は同族であっても崇める元素神が異なると非常に仲が悪く、同じ部族の者には高いモラルを示すが、部族が異なると敵に近い認識があり、それぞれの部族が武力を用いた露骨な覇権争いを行っている。他の種族に対してもおおむね狭量であり、リアド大陸では敵を作り過ぎているせいか、人間ほど広大に勢力を伸ばせないでいる。リアド大陸の爬虫人は、雌(正確には中性体)が社会を支配しており、雄は知能が低く、ほぼ家畜扱いにされている。
  • 蜥蜴人(いわゆる「リザードマン」のような外見)
  • 亀人(二足歩行の亀)
  • 蛇人(いわゆる「ナーガ」のような外見)
  • 鰐人(爬虫人の頭部がワニに変化している。種族的に怪力で体格は倍以上)
  • 恐竜人(見た目はティラノサウルス。「女王」であり、各部族に1体しかいない。二体目以降がいるとすれば「王女」であり、次世代の女王を担うための訓練期間である)
  • 男性爬虫人(イグアノドンに近い外見。生殖のためだけに生かされている家畜に等しい存在)
  • 飛行爬虫人(マーディールのみで確認されている、プテラノドンのような外見。現地ではミュルーンに似ている事から「ミュルーン・ノイド」と呼ばれている)
  • 水棲爬虫人(マーディールのみで確認されている。火の眷属にも関わらず水中に適応しているが詳細は不明)
 土の元素と結びついた種族で、ルナルの地中深くの洞窟に生息する。見た目はヤドカリそのもので、発声器官が退化してしまったため、脚で地面を踏み鳴らす音で会話する。神の力によって、機械テクノロジーがいびつな発展をした種族であり、近代的な銃器やコンピュータ、果ては人工知能などを開発・運用する力を持つ。しかし種族的に怠惰であり、それらを共有して社会全体を豊かにしようという発想がないため、作った発明品は1代限りの使い切りである。そして、それら超技術による他種族への侵略行為などを行う意思もないようで、地底に築き上げた自分たちだけのユートピアに引きこもっている。雌雄同体であり、主に生殖のために性別を変える。
〈姿なきグルグドゥ〉(沼沢種、海洋種)
 水の元素と結びついた種族で、ルナルの深海に生息する。見た目はいわゆるスライムであり、体内に光り輝く珠(内蔵)を宿しており、その明滅によって「会話」を行う。文化的には水と光に関する魔法的な文明が発展しており、海の底に美しく光り輝く都市を建設しているという。気質的には、プライドが高いものの平和愛好であり、知的生物を殺すことを極端に嫌う。一部特殊な訓練を施された闘士だけが、社会的に殺す許可を得ているという。一方、野生化した劣等種が地上の沼地に住んでいるが、これらはいわゆる蛮族であり、本来の種と正反対で残忍であり、人間社会からもモンスターと変わらぬ扱いを受けている。
その他の奇怪な種族
 中央に目玉が存在する巨大なヒトデのような外見を持つ「ヤツデ」など、複数の元素を崇める少数の眷属がいくつかしている。これらは各種族の個体数が少なすぎるため、ガープスのルール上は「モンスター表記」として表される。

宗派:

 四大元素別に分かれ、更に崇拝する神により分かれる。実質的にはほぼ部族やそれに類する集団別。

緑の月と銀の月

 信仰者は、主に妖怪をモチーフにした種族。

信仰対象:

 祖霊と〈異貌の神〉。祖霊は集団として、〈異貌の神〉は1つの元素の神々を集団として崇拝。基本的に「円環」と元素の繋がりを追求するエルファから分離したもの。

位階制度:

 存在しない。

実生活における宗教的影響:

 生活サイクルまで教えに従うケラーグを除いて、あまり影響は強くない。

信仰種族:

 ※括弧の中はリアド大陸本土やグラダス半島での名称。
オレアノイ(バジャノイ)
ボック(ノーム)

宗派:

 各種族毎に分かれる。

このページへのコメント

質問です。

ルナル世界に到来した銀の神々は、
グレート.オ−ルドワン級でしょうか?
まさか、外なる神ではないと思いますが...

また、ルナル世界で地の元素神の一柱として、
ニャル様(千の仮面)を登場させられないもの
でしょうか?

1
Posted by あれ君 2018年07月21日(土) 20:19:19 返信数(1) 返信

グレートオールドワン級じゃないかと思います。
惑星を破壊するようなのは、いないか大人しくしてるか遠くにいってるのでは。

ルナル各国の紹介の命名規則の中にさらっとニャル様いたので登場させていいと思います。
ルナル風のアレンジをきっと楽しんでおられることでしょう。

0
Posted by  tyounekogami tyounekogami 2018年07月21日(土) 22:23:53

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