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1-527 かおるさとー氏「縁の傷 沈黙の想い」1
神守病院301号室。
遠藤守(えんどうまもる)は小さな丸椅子に腰掛けて、左右の手を細かく動かしていた。
右に包丁、左にりんご。膝上の皿に赤い皮が、しゃりしゃりと音を立てて落ちていく。なかなかに器用な手つきだ。
守の目の前には大きなベッドがある。
そして、その上には無表情な少女の姿。
顔立ちは綺麗だった。しかし左の頬には大きなガーゼが、頭部には真っ白な包帯が巻かれており、逆に痛々しく映る。
顔だけではない。右の手首、左の前腕、左右の内太股、左腹部と、それぞれに傷を負っている。打撲で痣がひどく、全
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1-443 かおるさとー氏 「縁の糸、ゆかりの部屋」3
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義母は小さなハンドバッグを提げ、玄関から出てきた。
「私、今から買い物に行ってくるから、留守番お願いできるかしら?」
ゆかりは頷き、笑みを返した。
「うん。遅くなる?」
「少しね。七時には帰ってくるから」
「わかった。行ってらっしゃい、お母さん」
義母はなぜか驚いたように目を見開いた。しかしすぐに微笑んで、
「ええ、行ってくるわね、ゆかり」
今度はゆかりの表情が揺れたが、すぐにそれは消える。
離れていく後ろ姿を見送るゆかりは、どこか穏やかで嬉しげだった。
「仲良くやってるんだな」
「
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1-443 かおるさとー氏 「縁の糸、ゆかりの部屋」1
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明日から夏休みという日、終業式を終えて、俺は帰路についていた。
学校が午前中のみだったため、太陽はまだかなり高い位置にある。真上からの熱波が髪を照り付けて、じりじりと痛い。蝉の鳴き声がどこまで行っても響いている。
「もし」
暑さにため息をついていると、そんな短い声が耳に入った。聞かない声だったが、反射的に俺は立ち止まって後ろを振り返る。
そこには、知らない女の子が立っていた。
すげえ美人だった。
整った顔立ちはまるで御伽噺から出てきたかのようだ。ポニーに結った栗色の髪が柔らかく映える。肌は日向
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1-443 かおるさとー氏 「縁の糸、ゆかりの部屋」2
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甲高い蝉の鳴き声に、暑さと汗が入り混じる。
ゆかりは細い裏道を指して、先に店があると言った。知らなかった情報に感心する。
民家の屋根瓦が、灰色のブロック塀が、ひび割れそうなくらいに日を浴びている。電柱は短い影しか落とさず、アスファルトの日除けにさえなってくれない。飛ぶことで涼しい風を浴びようとするかのように、雀が電線の上を通過していった。
本当に暑い。
でも、ゆかりはどこか楽しそうだった。
店に入ってバニラのカップアイスに喜び、店を出て夏の日射しの強さを嘆く。何気ない反応を当たり前のようにして、
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