2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

「え…っと…」
ある日の夕方、ウチは近所のスーパーに買い物に来ていた。両親が共働きのため、家の家事は基本的にウチが行っている。もちろん炊事もウチの担当。今日の晩御飯の材料を買いに来ている。
「今日は、何を作ろうかしら…葉月は何が食べたい?って聞いておけば良かったわ…」
メニューを考えるのって、結構大変だったりするのよね。これが食べたい!とか言ってくれると楽なんだけど。
「今日は和食にしてみようかしら、最近あんまり食べてないし。となると、まずは…」

メニューも決まり、材料を探して店の中を歩いていると、聞き覚えのある声がした。
「あれ?おっかしいなあ…今日はタイムサービスがあるって書いてあったのに、どこにも見当たらない…確かに今日のはずなんだけどなあ…」

あれって…アキだわ!アキも買い物来てたんだ!


「アキー、アキも買い物?」
「あ、美波!偶然だね。うん、そうだよ。今日の晩御飯の材料を買いに来てたんだけど…美波も?」
「ええ、そうよ。」

思わぬ時にアキに会えてウチは嬉しくてすぐに声を掛けた

「ねえ美波、今日ってタイムセールじゃなかったっけ?確かにこのチラシに書いてあるんだけど…」
「タイムセール?今日は特になかったと思うけど…ねえそのチラシちょっと見せて」

ウチはアキの持っていたチラシを見た。確かに今日の日付にタイムセールがあると書かれてある。ただし…先月に。

「アキ…このチラシ先月のよ…」
「ええっ!?そんな…」
「気付きなさいよ…。ねえアキ、このチラシどうしたの?」
「…今日学校で雄二からもらったんだけど…あの野郎…珍しくこんな情報渡してくるから何かあるかと思ってたら…くそぉ!、また騙されたー!」
「あんた達…相変わらず変な争いしてるわね…」

騙す方も騙す方だけど、こんなのに騙される方もどうなのよ…ホント、アキったらバカなんだから。
…けど、そのおかげで今日はアキと二人っきりになれたんだし、ちょっと嬉しかったり。


「ねえアキ、せっかくだから一緒に買い物しましょ」
「うん、そうだね。せっかく来たんだから今日はここで買って行くよ」
「決まりね、アキは何を買っていくの?」
「うーん…今日はこのタイムセールの商品で晩御飯を作ろうとしてたんだけどなあ…どうしよう…」
「ふふ、それじゃウチが一緒に考えてあげる。」
「ホント?ありがとう美波!」
「それじゃあまずはアキの家の冷蔵庫事情を教えてもらおうかしら、どんな感じ?」
「えーと…卵はあって、それから…」

二人で一緒に店内を回る。たまに今日学校であったこと、明日のことなど話しながら、そんな何気ないアキとの買い物が続いた。


「……」

そういえば結構久しぶりな気がするわ、アキと買い物するのって。アキとの買い物…しかも一緒に晩御飯を決めながら…ってなんだか夫婦みたい///

「美波?」
「…!!あ、ご、ごめんアキ!ちょっと考え事してて」

そんなことを考えていると、ふいにアキから声を掛けられウチは慌てふためいてしまった。

「考え事?」
「あの…えと…うん!、アキと買い物をするのって久しぶりだなって」
「あ、そういえばそうだね。」

そういえば前にも同じようなことを考えたことがあったっけ、確かあれはウチがまだ日本に来たばかりの頃…
日本語が解らなくて買い物にも苦労してたっけ…。


「…ねえアキ。」
「ん、何?美波」
「前によく買い物に付き合ってくれたことがあったじゃない」
「前に…?ああ、去年あたりの事?」
「あの時ね、ウチ…すっごく嬉しかったのよ」
「嬉しかった?」
「うん、あの頃のウチって日本語が全然だったでしょ。買い物さえも不安だったの。書いてある字が読めなくて、どれがどれか解らなくて、買っても違う商品だったなんてこともあったの」
「だからアキが買い物に付き合ってくれて本当に助かったのよ?アキが色々教えてくれたから」

そう…本当にアキはウチにいろんなことを教えてくれた。アキがいたから今のウチがいるっていっても過言じゃないのかもしれない。アキと話したくてウチは日本語の勉強を頑張った。誰かのために頑張っているアキの姿を見ると、ウチも頑張ろうって思える。

そして…人を好きになるということ。

アキがいなかったら、ウチはずっと孤独だったのかもしれない…誰にも相談できず…日本語も覚えられず…。
そんな暗闇からアキはウチを救ってくれた…。最初、あんなに邪険に接したのに…。
本当にバカで優しいウチのヒーロー。
アキが助けてくれたあの日から、ウチはアキの事を想っている。この想いが恋だと気付くのに時間はかからなかった。

「本当に…アキは…ウチに…」


あの日の事を想うたびにアキの事で胸がいっぱいになる。ウチは…アキに…

「…美波?」
「え…あっ!ごめん、アキ、急に変な事言っちゃって!」

アキに呼ばれてハッとわれに返る。ウチったらなんだか感傷的になっていたようだ。

「変な事?、…って美波!?なんで泣いてるの!?」
「ふえっ!?」
さらにいつのまにか目に涙も溜まっていたらしい。
「ええと…あのね、アキ。これは…」
「……」
ウチがなにかを言う前に
「ごめん!!美波!!」
アキがウチに謝ってきた。
「へ!?」
「僕はバカだからよくわからないけど…なにか美波にしてしまっていたんだね?だから…とにかくごめん!」
どうやらアキは自分が原因と勘違いしているみたい…
「ち…違うの、アキ。これは…そう、目になにか入ったからよ!」
「ウソだ…だって、さっきの美波、様子がおかしかったよ」
だー!もう!なんでこういう時に限ってするどいのよ!?


「僕が原因じゃないんだとしたら…美波、なにか悩みでもあったの?」
「え…と…その…」
「僕で良かったらさ…相談してよ。みんなにも。」
「だから…これは…」

ウチがなにか言い訳をいうよりも先にアキが詰め寄ってくる。なんだか周りの視線がウチ達に集まってきてるし、はやくごまかさないと…!

「アキ、ほんとに大丈夫だから心配しないで、さっきのはなんだもないって。」
「ううん、美波って一人で抱え込むところがあるから…心配なんだよ!」

…あきれた。アキったらホント、頑固なんだから…

ホント…なんでこんなに優しいの…
どうしてアキはこんなに人の事を思ってくれるんだろう…。瑞希に聞いたけど、昔からこうだったらしい
この優しさにウチは救われた…
ウチは…?ウチはアキに何をしてあげれているのだろう…?
いっつも意地はってばかりで…ウチは…

「ウチは…アキに…」

上手く言葉にできない…けどなんとなくだけど今確かに思ったことが一つ。
なにか恩返しがしたい…!ウチはアキからたくさんのものを貰った。いまさらかもしれないけど、少しでも返してお礼がしたい!


けど…なにをすればいいんだろう…?また今度しっかり考えようかな?。…ううん、なんだっけ…確か日本のことわざっていうのにもあった…そう、思い立ったら吉日…だっけ?いま行動しなきゃ。

「アキ」
「…!なに、美波」

ウチがアキにしてあげられること…うーん…

「……」
「美波、どうしてそんな顔して黙っているの…?やっぱり僕が原因なのかな?」

ウチが真剣に考えていると、アキがまた勘違いしちゃったみたい。はあ…今日のウチったらアキに迷惑かけてばっかりね。

…そうね。いまはむずかしく考えててもしょうがないわ。ウチにできること…。そうだ!アキにウチの料理をご馳走しようかしら。前にアキの腕前を知って、アキに負けないようにってずっと特訓してきたんだもの。いまこそ、その成果をアキに見せる時よ。

「え…と」

言おうとすると、なんだが途端に気恥ずかしくなってしまった。なんでウチったら素直に言えないんだろう…
前に葉月と三人で出かける約束をした時みたいに、アキを誘うのよ!…けどあの時のは葉月がいたから言えたようなところもあるし…。ううん、このままじゃだめだわ!素直にならなきゃ…!

「アキ!」
「は、はい!」

急にウチが元気になってアキが少し驚いたような顔をしている
…うん、この勢いで誘ってしまおう

「そのとおりよ!ウチがこんなになってる原因はアキにあるのよ!」
一応ウソではないわね
「え…それじゃあ…」
「だ、か、ら、アキには罰として…」
「…うん(ゴクリ)」
この勢いで…
「ウチの新作手料理の試食をしてもらおうかしら」
「へ…試食?それで許してくれるなら、全然構わないけど…。いつするの?」
この勢いで…
「そうね、今度のクリスマスの日、ウチでホームパーティーをやるからその時にね!」
「クリスマスの日に!?」
この勢いで…
「そうよ、クリスマスの日…」

この勢いで…ってええ!!?ウチったらなにアキをさらっと家のパーティーに誘っているのよ!?
確かにその日にウチの家はパーティーの予定があるけど!
お父さんとお母さんになんて紹介すればいいのよ!?
誘いたい男の子がいるんだけど…って完全に彼氏と思われちゃうじゃない!!勢いにまかせてなんてこと言ってんのよ!ウチは!?


「それじゃあ詳しい日時とか決まったら連絡してね、美波」
「え…!いいの、アキ?」
「うん。特に予定とかもないしね。」
「玲さんは?」
「むしろクリスマスの日に姉さんと一緒にいるのが怖いというか…。前なんか、「アキ君、姉さんと一緒に熱い聖夜を過ごしましょう」って言って襲われそうになったし…」
「あー…なるほどね…アハハ…」
玲さんはホントにアキが好きなんだなあ…
「美波の方こそいいの?僕なんかがおじゃまして?」
「へ?…そんなの…」

いいに決まってるじゃない。アキと一緒にクリスマスを過ごせるなんて、すっごく嬉しいわよ。
…そういえば、いままで何度もアキをこういうことに誘おうとして、恥ずかしくて言えなかったり、
変な意地はって誘えなかったりしたことがあったっけ…ウチ…そのたびに後悔して…
…もうあんな思いは嫌、せっかく素直に言えたんだもん、今回こそは…!

「いいに決まってるじゃない」

自分の想いを素直に言おう。
ウチは笑顔でアキにそう返した


今日はクリスマス。夕方、美波との約束どおり僕は美波の家の前に来ていた。
姉さんはこの日は、仕事が遅くなるらしいので、結局僕一人で来ることになった。

「……」

一人か…なんだろう…急に緊張してきた…!
いままで何度か美波の家に来たことがあるのに…それは勉強会とかでみんなで来てたからかな?
今日は僕一人、しかも美波のお父さんとお母さんがいるのか。なんて紹介されるのかな。
…同じクラスのバカな奴、とか言われたりして…

「それにしても…なんで美波は僕なんかを誘ってくれたんだろう?」

せっかくの一家の団欒なのに。僕なんかが入っていいのかな?しかも僕一人でなんて…両親に彼氏とか思われちゃうかもしれないのに。

…彼氏って…ん?なんだろう今度はドキドキして来た…!
そう今日はクリスマス。日本では(なぜか)恋人同士が過ごす日となっているあの。ここに来るまでにも何人かカップルを見ている。
そのたびに嫉妬の念を送ってやったが。

「そんな日を、僕なんかと過ごしていいのかな…美波は…」

いいに決まってるじゃない、美波はあの日笑顔でそう言ってくれた。
…もしかして美波は僕とクリスマスを過ごしたくて…?
美波はよく僕に…その…そういう期待させるようなことを言う。今回のだって。まさか美波は僕の事が…


「…ってそんなわけないか」

自分で言うのもなんだが、美波が僕みたいなやつのことを好いてくれるわけがない。前にだって美波自身からも、そんなわけない、って言われたし。
そう…そんなわけ…

あれ…なんでだろう…?なんだかすごく残念な気持ちになる…

「……」

僕はそのまま考え込んでしまった。なんだろう?この気持ちは…?どうしてこんなに悲しくなるんだろう?

そんな風にしばらく考え込んでいると

「あっ!バカなお兄ちゃん!いらっしゃいです!」
「…ッ!あ…葉月ちゃん」

美波の妹の葉月ちゃんが僕に気付いて玄関から顔を出して呼びかけてきた。

「バカなお兄ちゃん!来てくれて嬉しいです!葉月、この日のことすっごく楽しみにしてたです!」
「ありがとう、葉月ちゃん。おじゃまするよ。」

葉月ちゃんに招かれ、僕は美波の家に入って行った。

…さっきのことはまた今度考えよう。今は美波とのパーティーを楽しむとしよう。


「アキ、いらっしゃい。」
家の中に入るとエプロン姿の美波が出迎えてくれた。
「あ、美波、今日は呼んでくれてありがとう。」
「ちょっと待っててね。今、料理作ってるところだから。」
「あ…僕も何か手伝うことないかな?」
「いいのよ、今日はアキはお客様なんだから、ソファーにでも座って待ってて、もうすぐお父さんとお母さんも帰ってくるだろうから。」
「うん…わかった。楽しみに待ってるね」

料理してるところを見てつい手伝おうとしてしまった。いっつも炊事してるから、癖…なのかな?
お言葉に甘えてゆっくりさせてもらおう。それによくみると僕も知らない料理が並んでいる、もしかしたらだけど、ドイツの料理なのかな?それならやっぱり僕には手伝えないかな?

「今日は腕によりをかけて作るです!」
「あれ?葉月ちゃんも料理するの?」
「はいです!最近、葉月もお姉ちゃんに料理を教えてもらっているです!」
「へー…えらいねえ、葉月ちゃん」
「えへへ…」

僕が葉月ちゃんの頭をなでると葉月ちゃんは嬉しそうに目を瞑って、顔を綻ばせた。


「葉月ったら、アキに自分の手料理を食べさせたいって、毎日練習してるのよ」
「え?僕のため!?」
「はいです、だって…バカなお兄ちゃんは葉月のお婿さんです。自分の夫に手料理を食べさせてあげるのは、妻の務めです!」
「ええ!?」
「!?」
「お姉ちゃんは料理がすっごく得意なのに、それなのに葉月はまだ料理ができなくて…このままじゃお姉ちゃんにバカなお兄ちゃんを取られちゃうです…」
「ちょっと…!葉月!なに言って…」
「え…えーと…///」
夫婦って…美波と…僕は返事に困っていると
「アキ、その…気にしないで、ごめんね、葉月が変なこと言っちゃって!…それに…ウチの料理の腕だって、まだアキほどじゃあ…」
「へ…そ…それじゃあ僕が作ってあげよっか?美波に」
って僕は何を言ってるんだ!?テンパって変なことを口走ってしまった///
「ふえ!?いや…それじゃあわるいというか…そうだ!変わりばんこで作るっていうのは…」

なんだ!?この会話は!?僕たちは何を言ってるんだ!?

「むー…お兄ちゃん達、良い雰囲気です…やっぱりお姉ちゃんには…」

そんな会話をしていると

prrrrrr

「!!」

部屋に電子音が響き渡る、どうやら電話のようだ。

「あ…ウチちょっと出てくるわね」

電話のおかげでなんだか妙な雰囲気が解消された。
ふー…それにしてもなんだったんだろう?さっきの会話。あれじゃあまるで、美波も葉月ちゃんと同じ理由で僕に料理を作りたいって言ってるみたいじゃないか…
…へ?美波が僕に…ご飯を…?え?え?夫にって……僕に!?


なんだ…顔が熱い…///
まただ…また美波はあんなことを…
さっき考えていたことが再び頭をよぎる、まさか…だってこれって…美波は…僕のことを…

「……」
「バカなお兄ちゃん?」
「……」

また僕は考え込む。なぜだろう…そうしなきゃって思ってる。そうしないと…後悔しそうで…?…誰が…?僕が…?

美波は僕の事を…?
だとしたら…僕は…?

「アキ?」
「ッ!!みみ、美波!?」
「どうしたのアキ?呼んでも返事しないんだもん、なにかあったの?」

いつのまにか美波が僕の前に立っていた。そう、目の前に。すぐ近くにあった美波の顔を見て、僕は思わず飛びのいてしまった。

「えと…なんでもないよ!」
「そう?変なアキ。あ!そうだった、あのねアキ、パーティーの事なんだけど…」
「へ、パーティーがどうかしたの?」
「実は…今電話があったんだけど…お父さんもお母さんも…今日は遅くなるって…」
「へ?」


急な仕事でも入ったのだろうか…クリスマスだからかな?忙しいのだろうな…姉さんも今日は遅くなるって言ってたし。

「何時になるかもわかんないって、だから…先にもう始めちゃっていいってさ」
「そうなんだ…」
「パパ…ママ…」

そういうことなら仕方がない。わるいけど先に食べさせてもらおう。あんまり遅くまで待つと葉月ちゃんには大変だからね。

「それじゃ、すぐに作るわね!」
「あ、うん」

そういうと、美波は急ぎ気味に台所の方へ行ってしまった。…なんだか顔が赤かったような…?

「アキと二人っきり…!あ、でも葉月も…」ボソッ

それになにか言っていたような…?


「「「いただきます」」」

そのあと僕たちはパーティーを楽しんだ。美波の作った料理はとても美味しかった。
葉月ちゃんの作った料理もおいしくて、僕がおいしいよ、と言うと葉月ちゃんは満面の笑顔で喜んでくれた。
一緒のテーブルで料理を囲んでする話はとてもよく弾んだ。学校での話をすると、わからないからなのか、葉月ちゃんはちょびっと不機嫌な様子を見せた。
とっても楽しいパーティーだった。そんなパーティーも終わりに差し掛かったころ、とある話の途中…

「ふっふっふ、葉月には秘策があるのです」
「秘策?」
「そうです、お姉ちゃんのとっておきの胸を大きくみせる…」
「ちょっと!葉月そのことは…!」

葉月ちゃんが言おうとしたことに美波が反応し

ガタッ 

思わず身をのりだした美波はテーブルが引っ掛かり

バシャァン


「「!!」」

残っていたスープ料理が美波の服にかかってしまった。

「あ…」
「お姉ちゃん!大丈夫ですか!?」
「美波!はやく着替えないと…いやもう…」

かかった量からして下着も濡れているようだった。

「美波、拭いておくから、いったんお風呂に入ってきなよ」
「え…でも…」
「でもじゃないって、その…下着の中も濡れてるじゃないか///」
「うん…ごめんアキ。ちょっと待っててね。すぐ洗ってくるから」
「ううん、ゆっくり入ってきてもいいよ。女の子なんだから、いろいろと毎日のお手入れ?とかもしてるんでしょ」

前に美波の髪を触らせてもらった時、すごくサラサラでいい匂いがした。手入れはかかしてないって言ってたし、きっと毎日しっかりと洗い、お風呂上りにもしっかりと手入れしてるんだろう。

「ありがと、それじゃ入ってくるわね」

幸い、もう料理もほとんど食べ終わりそろそろ片づけようとしていたところだった。パーティーの最中に起きなくてよかった。


「うん、これでよし…っと。」

床掃除も終わり、僕は葉月ちゃんと美波がお風呂から上がってくるのを待っていた。すると、

「すう…すう…」
「葉月ちゃん?」

いつのまにかもう時計は9時を回っていた、葉月ちゃんにはもうつらい時間のようだ、いっぱい騒いで疲れたのもあるのだろう。僕の膝の上で葉月ちゃんは寝息のようなものをたて始めた。

「バカなお兄ちゃん…」
「なに、葉月ちゃん?」

いまにも寝てしましそうな葉月ちゃんが僕に話しかけてきた。なんだろう?

「葉月を部屋まで連れってって欲しいです…」

前にもあったかな、こんなこと。あの時はこのまま寝ちゃったけど、今回は部屋で寝てくれるようだ。あの時注意されたからかな?だとしたらお姉ちゃんの言いつけを守る、本当に良い子だなあ。

「うん、わかったよ。…よいしょ…っと」

僕は葉月ちゃんを抱きかかえて家の中を歩きだした。するとある部屋の前にさしかかった時


「お兄ちゃん…」
「なに?」
「お姉ちゃんの部屋から…写真を持ったぬいぐるみを持ってきてほしいです…」
「写真を持ったぬいぐるみ」

前にも来たことがある、ここは美波の部屋だ。写真を持ったぬいぐるみ…ってまさか…

「あのぬいぐるみか…」

前に入ってショックを受けた場所、同級生の衝撃カミングアウト。なんであのぬいぐるみを僕に見せようとしたのだろうか…
そんなことを考えてると、

「もっとバカなお兄ちゃんとお話ししたいですけど…葉月はもうおねむです…、だから…夢の中でもバカなお兄ちゃんに会えるように…あのぬいぐるみと写真を抱いて今日は眠りたいです…」

…なんであの写真を持って寝ることが僕が夢にでることになるのだろう…似てるってことなのかな…?
なんかショックだ…
まあとにかく葉月ちゃんが頼んでいるのだから持ってきてあげよう、

「おじゃまします」

部屋の主は今はお風呂に入っているが、一応挨拶をして入る。

「暗くて見えないな…」

明かりをつけてあたりを見渡す。ぬいぐるみがたくさん置いてあってそれでいてしっかりと整頓がされた部屋だった、こうして見てみると、美波って本当に女の子だなあと思う。
その中でもひときわ大きなぬいぐるみを見つけた、写真も持っている。あの…

「え…!?」

その写真をみて僕は思わず信じられないものをみたような声を出して驚いた。いや、実際少しの間信じられなかった。そこに映っていたものは

「僕…?」


そんな…なんで僕が…?だ…だって、前に見たときは…
こんな…こんな風に僕の写真を飾ってるなんて…そんなのまるで…好きな相手のことみたいじゃないか…
…!もしかしてあの時のは、なにか手違いで、本当はこの写真を!?

「ねえ葉月ちゃん…美波はいつもこの写真をここに飾っているの?」
「はいです…お姉ちゃんもバカなお兄ちゃんが大好きです…だからこうやって…」

「…………」

僕は動けなかった、頭の中が真っ白になってグルングルンと回っている。僕のバカな頭じゃ理解できてないのかな…?
いや!逆だ!僕みたいなバカでも理解できるからこんなになっているんだ…!
美波は僕の事を好いてくれていた…いつからだろう…?少なくともあの時に写真を見せようとしてくれた時からは…!
今日何度も考えていたこと、美波は僕の事が…それは確かなことだったんだ…!
今までの美波のとのことが次々と思い起こされる。
1年の時から…ずっと僕の隣にいてくれた…
思えば今日みたいなことは何度もあったじゃないか…!そのたびに…僕は…そんなわけがって…!思って…勘違いして…!美波を…!傷つけてきて…!?


「僕は…バカだ…!」

自他ともに認めるバカな僕、今までも何度も自分をバカだと思ってきたけど…!

「こんなにも自分の事をバカだと思うのは初めてだ…!!」

僕は正真正銘の大バカ野郎だ…!!

「すう…すう…すう…」

どのくらい僕はそこに立っていたのだろうか、少しなのかもだいぶ時間がたったのかもわからない。葉月ちゃんはもうすっかり寝てしまっていた。

「アキ!?」


僕の名前を呼ぶ声がする。美波…

「アキ!?ウチの部屋で何を…」

リビングに居なかった僕たちを探しに来たのだろうか?

「…!!その写真は!!あ…あ…アキ!あのねそれは」
「美波!」
「!?」

何か言おうとした美波の言葉をさえぎって僕は妙に落ち着いた口調で言った。

「ちょっと葉月ちゃんを部屋に連れて行くよ。ここで待っててくれる?」
「え…あ…うん…」

美波はなにか言いたげながらも、僕の真剣な雰囲気を察してか口を閉じてうなづいてくれた。
僕はすっかり眠っている葉月ちゃんを抱っこして美波の部屋を出た。戻ってきたときに言うことはもう決めている。

自分と美波の気持ちをハッキリさせるんだ!


部屋に戻ると、美波はベットに座り僕を待っていた。その表情どこか不安な色をしている。
僕は美波の隣に腰を下ろした、すぐそばにいる美波を真っ直ぐに見つめる。
そして美波に問いかける。

「美波、あの写真…」
「…!」
「美波は僕のことをどう思っているの?」
「…ウチは…」

その言葉を聞いた瞬間、美波は僕から目をそらしうつむいてしまった。

「…もう、あんな思いは…!」ボソッ

そしてしばらく考え込んだ後、なにかをつぶやいて、顔を上げた。その顔はなに決意をしたような表情だった。

「アキ」
「…」

僕の名前を読んだ後、美波は僕の目をみて言った。


「ウチはアキの事が好き!大好き!1年生の頃からずっと…!あの時…ウチと友達になってくれませんかと言ってくれたあの時からずっと…アキを想ってきた…けど…気付いてもらえなくて…」

1年生の時から…ますます自分に腹が立つ、けど今はそんな場合じゃない。

「わかってる、ウチがわるかったんだって…素直に言えず…アキにあたってばっかで…」

いま思い返せば、あの頃の僕は最低だったな…デリカシーの欠片もない…清水さんに怒られるのも当然だ。

「アキと仲良くなっていけたのは嬉しかった…けど…ウチはそんな関係が不安だった…アキは…ウチの事…女として見てないんじゃないかって…」

…僕は美波との関係に甘えていたのかな…ありのままで接することができる美波に…

「けど違った、アキはウチの事を…そんな風に接することができるウチのことを魅力的な女の子って言ってくれた…」
「…!美波!?それは…誰から…」
「あの時…あんた達が教室で聞いてるのをウチも…」

そうか…あの時本人に聞かれたっていうのは、美波のことだったのか…

「嬉しかった…アキがウチの事を…ウチとの関係をそんな風に想ってくれていたなんて…あの日からますますアキの事が好きになった…どうしようもないくらい…」
「…………」

美波の口から僕への想いが語られていく…まぎれもない美波の本心が…僕はその言葉を胸にしまっていく。そのたびに自分の気持ちが浮き彫りになっていく…僕は…

「ウチは一緒にいると楽しくて、バカだけど…本当に優しくて暖かくて…ウチも…ありのままの自分でいられる…アキとの関係が特別で…そんなアキが…世界で一番、好き!!」

そういうと美波は僕の胸に飛び込み、顔を埋めてきた。ちらりと見えた目には涙が光っていた。
ありがとう…美波…僕に本心を伝えてくれて…僕なんかのことを、そんなにも想ってくれて…
あとは僕の番だ…!


「瑞希は…アキは瑞希のことはどう想っているの…?」

僕の胸に顔を置いたまま美波は僕に問いかけてきた…その声は…震えていた…聞くのが怖いように。

「…」

姫路さん…確かに僕は…姫路さんのことが…けど…ようやく気付いた…ようやく気付けた…美波に抱いてるこの感情は…姫路さんへのものとはなにか違う…もっと、確かなものに感じる。この気持ちこそ、美波に伝えたいこと…

「美波…よく聞いて…」
「…」
「僕は…姫路さんのことが好き…」
「…!!」
美波がビクッと震える。そしてさらに深く僕の胸に顔を埋める…その先は聞きたくない、と言わんばかりに…大丈夫だよ、美波。
「けどね…僕が美波に抱いてる感情はもっと特別なものなんだ。」
「…!」
「僕は美波といるととっても心地いいんだ、本当の自分でいられる。そんな美波との関係が大切だってやっと気付けたんだ、僕は…美波とずっと一緒にいたい!僕は…美波のことを世界で一番愛しているんだ!

これがまぎれもない僕の本心だ!


その言葉を言い終えたとき美波の震えは止まっていた。僕は自分の胸にいる美波をじっと見ていた。
すると美波が顔を上げ上目づかいで僕を見上げてきた。
その顔は涙で溢れかえっていた。けど悲しそうな感じなんて一切なく嬉しさが伝わってくる。

「アキィ…ウチも…ウチも愛してる!アキの事…誰よりも…!」

美波はそう言って僕を抱きしめてきた。僕も美波を抱きしめ返す。僕も同じ気持ちだから。

「美波…!」
「アキ…!」

そうしてしばらく僕たちは抱きしめあった後、同じタイミングで相手の顔を見つめ…

「「ん…」」

キスをした。前にしたキスとは違う、お互いが一つになれるキス、心も体もあったかくなる…幸せなキス。


「アキ…またキスしちゃったね…」
「冗談とかじゃ…ないよね…」
「…っ!当たり前じゃないっ…バカァ…」

「「ん……ん…んあ…ぷあっ…はぁ…はぁ…ん…」」

僕と美波は何度も何度も唇を重ねた…離れてもすぐにまた唇を重ねる…離れたくない…お互いがそう言っているようだった。

そして何回目かのキスの後、

「ねえアキ…」
「なに…美波…?」

とろんとしたような目と声で美波は僕に言ってきた

「キスの次はもう一つの…ウチの初めてを…貰ってくれる…?


「え…初めて…って…!」

心臓がバクバクしている。いくらバカな僕でもどういう意味か分かっている。

「ウチじゃ…ダメ?」
「…!そんなわけないじゃないか!」
「ホントに…?だって…前にアキ…ウチのこと…色気がないって…」
「……」

そいう言うと美波はどこかシュンとして横を向いてしまった。…確かにそんなこと言った覚えがある…もしかして美波は気にしてしまっていたんだろうか…なんだか無性に過去の自分を殴りたくなった…だって…

「そんなことないよ、今の美波…最高に魅力的だよ」

キスのせいだろうか…とろけるような表情で僕を誘っている美波はとても色っぽくて…すでに僕のあそこは勃ってしまっていた。正直もう我慢できそうにない。僕は美波の顔を引き寄せ軽くキスをし、ベットに押し倒し、美波の服に手をかけた。


「あ、ダメ!、待ってっ、アキ!」

美波の静止を聞かず、服を脱がしていく。抵抗もむなしく、美波はあっという間に下着姿となった。その姿を見て僕は…

「…綺麗」

思わずそうつぶやいてしまった。ほっそりした手足に華奢なウエスト、まさにスレンダー美人と呼ぶに相応しい美波の体は本当に美しくて、僕なんかが抱いていいのだろうかと思ってしまうくらいに。

「…ッッ!」

美波は僕に見られてるのが恥ずかしいのかベットに横たわり、腕で目を隠し押し黙っている。
そんな仕草も僕はたまらなく可愛く感じた。僕は続けざまに美波のブラジャーに手をかける。
すると美波は、そこだけは!というように僕の手をつかむが、すでに下着はずらされ、美波の胸があらわになる。

「……」

わずかに膨らんだおっぱいに可愛らしいく立った乳首、初めてみるありのままの美波の胸に僕はまたしても見とれてしまった。

「…ッ!ごめんね…アキ…小さいよね…ッ」

すると美波は泣きそうな声で僕に謝ってきた。やはり美波にとって胸は相当コンプレックスなようだ。
こんなにも可愛いらしいのに…


「謝る必要なんてないよ、美波。美波の胸、とっても可愛いよ」
「…でも…アキだっておっきい方が…」
「大きさなんて関係ない、僕は美波の胸が一番好きだよ」
「…ッ!アキ…」

好きな人の胸ってこんなにも魅力的なんだ…僕はそう思いながら美波の胸に触れる。

「んっ…!」

胸に触れたとき、美波からわずかに声がもれる、僕はそのまま美波の胸を揉んでみた。

「んぁ…ぁ…んん…ぁん…」

美波の口から淫らな声が漏れてくる、感じてるのだろうか?僕は今度は美波の乳首をつまんでみた。

「ぁんっ!」

…間違いない、感じてる。それにしても触っただけでこれって…美波ってすっごく敏感なのでは…
僕は美波の胸に顔を近づけ乳首の先端に舌を這わせる。

「ぁっ!んあぁ!」

さらにもう一つのおっぱいに手を持っていき揉みしだいてく。

「ひゃんっ!…んっ…ぁんっ…あっ…!」
「美波…感じてるの?」
僕はあえて聞いてみる
「そんなっ…こと、ぁ!…なっ…ぁん!」
あくまで強気なところを見せようとする美波、やっぱり勝気な性格だなあ、美波は。ならば…と僕は今度は美波の首筋に舌を持っていく。

「アキ!そこは…!っぁ!」

どうやら美波はここも弱いようだ、美波はそうとう感度が高いらしい。
しばらく美波の首筋を舐めまわしていく、


「ん…んんっ…んぁっ…」

さらにもう一度美波の胸に手を持っていき、さっきのように触っていく。

「んんっ!!…んぁっ!…ぁん!…んっ!んぁ!」

相当感じているのだろう、もう声を抑えることができなくなってきているようだ。部屋に美波の卑猥な声が響いていく。

「(可愛い…)」

美波の感じている姿をなんだか愛おしくなってきた僕は…

「はぁ…はぁ…アキ…?…んむ!」

再びキスをした、そして舌を美波の口の中に侵入させていく
「んちゅ…んぁ…むちゅ…ちゅぱ…」
突然のディープキスに驚いたのか美波の体がこわばる。
「美波…もっと力抜いて…」
「ん…」
ディープキスのコツは力を抜くことらしい。僕は美波を一旦リラックスさせる。
「ちゅむ…ん…ちゅぱ…ん…ぷぁっ…むちゅ…」
すると美波も舌で僕の舌に応戦してきた
「んあ…ちゅぅ…ぷはぁ!…ん…ちゅぱ…ぁん…んむぅ…ちゅぷ…ぷぁ!…はむ…」
口中の頬裏部分や歯茎などを舌でなぞったりもし始める。相手を貪るように口を交わしていった。
しばらくの間僕と美波は濃厚なキスを交わし続けた。


「んっ…ぷはぁっ!……はぁ…はぁ…はぁ…アキぃ…もっと…」

キスをやめると美波は物欲しそうな目で僕に言ってきた。美波はキスをするのが好きなようだ。
正直僕ももっと美波とキスをしていたい。が…僕の性器はもう限界を超えていた。

「美波…僕…もう…」
「アキ…。うん、いいよ…アキ…」

僕は残ってあった美波の下着を下ろす。下着はすでにグショグショに濡れてしまっていた。

「美波…こんなに感じてくれていたんだね…」
「……」///

美波が感じやすいのもあるのだろうが、僕との行為でこんなになってくれたと思うと無性に嬉しかった。
僕も自分の下着を脱ぎ、自分でも見たことがないくらいそそり勃っている性器を出す。

「ふぁ…これが…アキの…」

美波は僕の逸物を見て感嘆の声を出す

「これが…ウチに…」
「怖い?…美波」
「ううん、アキのなら…」

僕は濡れ濡れになっている美波の秘部へ自分のをあてがう。

「いくよ…美波」
「来て…アキ」


僕のペニスが美波の腔内へと挿入する。
なにかにあたる感触がした、美波の初めての証だ。そして…

ブチィ!

「んんっ!ぅぁああああああ!?」

処女膜が破ける感触とともに僕のペニスは美波の腔奥へと突き刺さった。

「んん…っっ!」
「大丈夫!?美波!?」

必死に痛みに耐える美波を僕はギュッと抱きしめる。
「無理しないで、美波」
僕は美波が落ち着くまで抱きしめ続けた。
「うれしい…ウチ…アキと一つになれた…」
「美波…僕も…僕も嬉しい…」
しばらく抱き合い、美波も痛みに慣れてきたようだ

「ん…ありがと、アキ…もう大丈夫」
「うん、ゆっくり動くから、痛かったら我慢しないで言ってね」

僕は美波に気を遣いながら腰を振り始めた


「あっ…あぁっ…あぁん!…」

美波の腔内はすごくヌルヌルで、僕のによく絡んできた。こ…これは…気持ちよすぎてすぐに射精してしまいそうだ…!

「美波…美波…」
「んぁっ!アキっ!ぁあん!」

美波もだんだんと快感し始めてるらしい。美波の喘いだ声と性器の出す淫らな音が部屋中にこだまする。

「っあん!んあっ!ぁん…あぁん!」

美波の口がだらしなく開かれていく、表情がどんどんいやらしくなってきた。
そんな美波を見て僕のペニスはますます固くなっていき、腰を振るスピードもはやくなっていく。

「んあぁっ!…ゃぁん!…あぁん!…あっ!…ぁあっ!」
「美波…!美波のなか…気持ちいい…!」
「ぁああっ!…ん…アキぃ…アキ…ひゃぁん!」

僕はさらに美波の胸へと手を伸ばし、美波にさらに快感を与えていく。


「ああっ!…だっ…だめぇっ!感じっ…すぎちゃうぅっ…んぁああん!」

今日発見した美波の感じやすいところを触っていく、相当快感なようで、美波はよだれを垂らしながら喘ぎ声を発していく。

「んあっ!あきぃ!…ウチ…もうぅ…」
「み…美波…ぼくも…ぼくも…」

すでにお互いが限界を迎えようとしている…

「アキぃっ!…おねがい…ぁん!…ぎゅって…してぇ…」
「美波…」

僕は美波へと覆いかぶさると、美波を優しく抱きしめた。
「アキっ!…んぅぁ…アキぃ…!」
僕の名前を呼びながら美波も僕を抱きしめ返す
「アキぃ!…んぁ! あぁん! ぃっ!…すきっ! だいしゅきぃっ…!」
「僕も…はぁっ…はぁっ…僕も好きだ…!美波!」
「むちゅ…ちゅぱ…んあぁん!…ん…ちゅむ…んんーっ!ぷあぁ!…はぁっ…ひゃぁん!ぁん!」
抱きしめ合いながらキスをする…お互いが相手のすべてを欲しいかのように求め合う。


「美波…っ…美波…!…も…でる…!」
「むちゅ…ぷぁっ!…あきぃ…うちも…イく…イっちゃうぅ…!」
「美波っ!…美波っ…」
「きてぇっ!…あきぃっ…うちのなかに…あきの…っぱい…だしてぇ…っ!」

美波が僕を逃がさないかのようにさらに強く抱きしめる…もう…限界…

「美波っ!…で…る…!」

僕はありったけの精液を美波の腔内へと注ぎ込んだ。

「ひゃぁっ…ぁあああああああああああああああああああああああああぁっ」

今日一番の美波の嬌声が響き渡った。


ビュルルルルル!ドピュ!ドピュ!
美波の一番奥で僕の精子が際限無く溢れ出す。

「ふぁああああああああ…!アキの…いっぱいでてりゅぅ…!」
「ぐ…こんなに…!」

いままで出したことのないような量の精液が出ている。おしっこと錯覚するくらいの感覚だった。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ふああ…ウチの中…アキでいっぱい…」

僕と美波は繋がったまま抱きしめ合う。そしてお互いが落ち着いてきたところで僕は美波の腔口から自身の性器を抜き出した。

「あ…出ちゃう…」

美波の秘部から僕の精液が垂れ落ちる。それを美波は指ですくい取りまじまじと見つめて
「これが…アキのせーし…いっぱい出たわね…」
美波はうっとりとした表情で僕の精液を眺め
「ウチの中にこんなに出しちゃって…ちゃんと…責任とってよね…アキ…」
そう言った。僕の答えはもちろん

「当たり前じゃないか、大好きだよ…美波」

僕は美波にキスをした。とびっきりの好きを込めて。
僕と美波はそのまま抱きしめ合ったまま眠りについた。


翌朝、僕と美波は美波の両親から凄まじい説教を受けた。


エッチの後、アキとウチはそのまま寝入ってしまい、帰ってきた両親にその様子を見られ、すごく怒られてしまった。
けど、ウチはアキのことを本当に好きでアキもウチのことを本当に好きだと言ったら、そういう問題じゃない、未成年だからとか、避妊はちゃんとしなさい、
と言われたりしたが、ウチ達の気持ちは本物だというのが伝わってくれたのか、しばらくして説教は取りやめてくれた。
ウチはいまお母さんと朝食をとっている。ちなみにアキは…

「よくも!よくもうちの娘をおおおおおおおおおお!!」
「ぎゃあああああ!ごめんなさいいいいいい!」

お父さんから制裁を食らっている。どうやらお父さんはウチがアキに取られたのがよっぽどくやしいみたい。
ウチのことを大切に思ってくれているのは嬉しいけど…いまはアキも大切にしてあげて…
そしてウチはウチで目の前には…


「いやーまさか美波がこんなことをする日が来るなんてねー、自分の親がいる日に彼氏とエッチしてそのままぐっすりだなんて…」
「ちょっと…お母さん…!」
「で…どうだったの?彼との昨日のエッチは?」

ウチは今お母さんから質問攻めにあっている…お母さん…なんでそんなに楽しそうなの…?

「どうだったって…初めてでウチもアキも必死で…あんまりよく覚えてないというか…」
「へぇ!二人共初めてだったんだー、良かったじゃない!初めての日が明久記念日で!」
「…!!?お、お母さん!?なんでそれを知ってるの!?」
「ごめんねー美波。この前、美波の部屋を掃除していたら見つけちゃって、あの日記。読んじゃダメかなー思いつつも…読んじゃった。まさかあの彼とここまで進展してるなんてねぇ…」

まさか読まれていたなんて…しかもかなり読み込んでいるっぽい。

「お母さんがあんまり怒んないのは、あの日記読んでたからかね…だって…あんなの読んだら美波のこと応援してあげるしかないじゃない。本当に…良かったわね、美波。」
「お母さん…」

ありがとう…お母さん…

「よくもおおおおおおおおおお!!」
「ごめんなさい、本当にごめんなさいいいいいいいいいいい!!」


しばらくして、アキもウチで朝食を食べ、両親にもう一回謝ったあと家に帰ることになった。
ウチはアキを見送るために玄関にアキと一緒にいる。

「ごめんね、アキ。ウチの両親とあんなことになっちゃって…」
「謝ることなんてないよ、美波。むしろわかってもらえたようで良かった…」

お父さんも最後にはアキのこと認めてくれたみたいだった…良かった…

「その…美波…帰る前にもう一回言わせて…」
「へ…なに?、アキ」

アキがなにやら真剣な顔でウチに言ってきた…なにかしら…?

「あらためていうよ…僕は、美波が好きだ!僕と付き合って欲しい!」
「…!」

そっか…ウチ達はもう恋仲なんだ…嬉しい…本当に嬉しい…アキに想いが通じた…。

「……」
「美波?」

でも…ウチはどうしてもひっかかることがあった…買い物の時に思ったこと…言っちゃいけないと思いつつも…ウチはアキにそれを言ってしまった。

「アキ…本当に…」
「え?」
「本当にウチで良いの…?」

あの日…考えてたこと、ウチは…アキになにをしてあげれるんだろう…

「ウチなんて…がさつだし…すぐアキにあたっちゃうし…」
「……」
「ウチなんかが…ウチなんかがアキになにをしてあげられるのかな…」

我ながら卑屈だと思った…けど、ウチは答えが出せず、アキに聞いてしまった…ウチ…卑怯だ…自分が答えが出せないからって…アキに…

「……」

アキは黙っている…ごめんね…アキ…こんなこと聞いちゃって…

「ご、ごめん!アキ、やっぱりなんでもない、今の忘れて!」

黙ってしまったアキをみて、ウチは不安になって話を切り上げた。そしたら…

「ハァ…」

アキにため息をつかれてしまった。さらに…

「バカだなあ…美波は…」

バカって言われた、アキに。世界一のバカに。


「バ…バカってなによ!ウチは真面目に悩んでたのよ!」
「美波」
「な…なによ…」

アキはウチにどうしてわからないんだとでも言いたげ態度で言った。

「昨日、僕が言ったことも忘れたの?美波」
「へ…昨日…言ったこと…?」

昨日、アキが言ったこと…?いったいなんのことだろう。

「僕は…美波と一緒にいると本当に楽しいんだ。ずっと一緒にいたいって思ってる。そういうことなんだよ。美波が僕になにかしてくれるって言うなら、僕からお願いすることは…美波、これからもずっと僕の隣にいてくれる?」
「…!」

…そっか…そうだった…昨日…もう答えは出てたんだ…ウチも同じ気持ち…
ずっと一緒にいたい
やっと…気づけた…アキとウチは同じ気持ちだったんだって…
ウチはアキに飛びつきアキを抱きしめた

「ごめん…!ごめんね…アキ!…ウチ…ようやくわかった…昨日のこと…」
「ううん…わかってくれたらいいんだ…美波…」
「ウチからも…ウチからもお願いする!ウチとずっと一緒にいてくれる?アキ…」

アキはウチを抱きしめている手をウチの肩に置き

「いいに決まってるじゃないか」

笑顔でそう言ってくれた。


翌日、Fクラス

「はぁ…なんで冬休みなのに学校に来なくちゃならないんだろう…」

そう、今日は冬休みなのだが、Fクラスはこんな日も補修だ。

「だったら、もっと勉強して補修なんて受けなくていいようになりなさい」
「あ…美波」
「おはよう、アキ」


教室に入ると美波が僕にあいさつをしてくれた。

「あ…えと…み、美波…昨日は…」

昨日のことを思い出して急にきょどりだす僕、だって僕たちってもう…恋人だし…

「なに?もっと恋人らしくしていたいの?…また前みたいにする?」
「前みたい…?」
「ウチが初めてアキにキスした時みたいに」
「…!いや…!あれは…また僕が異端審問会にかけられちゃう!」
「ふーん…だったらいつものままなの?せっかくウチとアキは恋仲になれたのに」
「え…そんな…僕だって美波と…」
「なんてね」
「へ?」
「確かにウチとアキの関係は恋仲に変わったわ。けどね」
「けど?」
「仲の良さはもう変わんないわよ、いままでどおり、楽しくいきましょ」
「…!美波…」

そっか…そうだよね…今度は美波に教えられちゃった…僕たちはいままで通り、ありのまま接すればいいんだ…

「そういうこと、ほら、シャンとしなさい、ネクタイ曲がってるわよ」
「あ…ありがと、美波」


「美波ちゃん、明久くん、おはようございます」
「お、なんだお前ら朝から見せつけてくれやがって」
「今日はお主ら、いつもにもまして仲が良いのう」
「…異端行為!」

「…!そ…そんなことないわよ!なに言ってんのよ…!」ギュー!
「ぐぇええ!」

み、美波!しまってる!ネクタイで僕の首がしまってるって!

「ちょっと!アキもなんとか言いなさいよ!」
「むー!むー!」
「島田よ、ネクタイで絞首しておっては明久がしゃべれんぞ」
「あ!ごめん、アキ。つい…」
「げほげほっ!ふぅ…助かった…」
「ちっ…おしいな…もうちょっとだったってのに」

「アキ…ごめんね…気がつかなくて…」
「…!」ドキッ!

僕は、いままた気づいた。美波はさっき変わらないって言ったけど、やっぱり僕たちは変わっていくんだと思う。

「今度からは気をつけるから…」

美波は僕に対してずっと優しくなった、

「ううん、気にしなくていいよ、美波」

僕は美波のことをすごく大事に思うようになった、

それがいまの僕らのありのまま、だって自分の気持ちに気づいたんだもん、これからも、変わらないようで変わっていくさ。
これから…もっと良いように!

「ありがと、アキ」
「うん!美波」

そんなふうに、僕は…美波とずっと一緒に歩んでいきたい

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