最終更新:ID:NWC1q912KQ 2014年04月07日(月) 22:04:11履歴
秀吉が拐われた事件が終わってから翌日、その後は何事もなく秀吉を起こしてから、先にリビングのある一階まで降りて行った。
普段は早起きをすると聞いたが、昨日のような事があって疲れたんだろう、俺が起こさなかったらまだ寝ていたと思うくらいに熟睡していた。
ああ・・それと先程男相手に欲情していた事には触れないで欲しい、どこかのバカと一緒にされるのだけは嫌だ。
それはそうといつもなら、休日にわざわざこんなに早く起きる事はない。
起きても二度寝をするか何故か不法侵入をしてくる翔子に起こされ、仕方なく起きるかだが今回は別だ。
秀吉と同じ布団で二度寝をするのは勿論だが、翔子にあれを見られてしまったら俺は二度と太陽を拝めなくなる。だからわざわざ逃げるように部屋を出たんだが・・・
リビングに入ると、おふくろの雪乃が俺に気付いたようでキッチンから皿洗いをしながら挨拶をしてきた。
「あら、雄二おはよう」
「ああ、おはよう・・・」
「秀吉ちゃんは?」
この女・・・昨日、家に帰って男だと説明したのにもう忘れてやがる。
「一応起こしてから俺だけ先にリビングに来たが、それはさておき、わざわざ名前を秀吉と呼んでいるのにちゃん付けとはどういう事なんだ?」
秀吉と言う名前で女の子の名前などまずあり得ないだろう。
「最近は男の娘ってジャンルも需要があるってお父さんが言ってたわ」
「俺との話がまるで噛み合ってねえし、親父が特殊な嗜好を持ち合わせてると知って息子としてショックだ・・・」
「翔子ちゃんと婚約しておいて、可愛い秀吉くんにまで手を出して雄二は罪な子ね」
「翔子とは婚約した覚えはないし、秀吉に至っては男だぞ!?手を出したと言う濡れ衣を着せるな!」
手は出してない筈だ、多分・・・
「こんな美人な女子大生風のお母さんがいるのに、雄二は本当に可哀想だわ・・・」
「美人と言うのはさておき女子大生風とはなんだ!?もうお前の黄金期は過ぎてるんだよ!」
「でも、まだ30よ?」
「約10歳も年齢詐称するな!四捨五入したら40だろうが!」
「死者母乳?」
「なんだ、そのニュアンス!?色々と怖えぞ!四捨五入だ!」
仮に母乳を出すゾンビが出るホラー映画があったなら、間違いなく過去のゾンビ映画で最も怖いランキングで首位を取れるだろう。
「雄二ったら、お母さんが大好きなのは分かるけど朝からそんなに大声出したら疲れるわよ?」
困ったように言う雪乃に、盛大な溜め息をついてしまった。
だから、早起きしたくなかったんだよ・・・誰だよ、早起きは三文の得って言ったやつ。しばいてやる。
それから、ツッコミが追い付かない会話を繰り広げている内に、秀吉がパジャマ姿のままリビングに降りてきて俺が朝食を作る事になり、ダイニングにあるテーブルを囲んでおふくろと秀吉には待ってもらう事にした。
因みに秀吉が今着ているパジャマは、フリフリのピンク色で上は長袖で下は膝上くらいのおふくろのパジャマであり、俺の寝間着がぶかぶか過ぎて仕方なくおふくろのを妥協して着ていたりする。
本人は「こんな女子のような寝間着を・・・」と言っていたが、正直似合っている。
「食事はいつも雄二が作っておるのか?」
「お母さんが作る事もあるけどね、大体は雄二が作るわね」
「雄二は器用じゃからの・・・あまり料理が出来ないワシからすれば羨ましいのじゃ」
「おふくろの手料理がロブスターと間違えたザリガニ料理だったり、タワシの活け作りだったりすれば嫌でも料理をするようになるさ」
すかさずキッチンから俺は自分の母親が正常ではない事を告げておく。
「それは、また・・・」
秀吉は苦笑いを浮かべている。
課程さえ間違えなければまだ食えるだけ、姫路よりはマシではある。
とは言え、料理を作るの自体は嫌いではないのも本音だ。
「ほら出来たぞ」
テーブルに三人分の朝食を並べる。
今日は、昨日作ったのと有り合わせで和食を作ってみた。
めざしと味噌汁、白米に菜っ葉のおひたしだ。
更に冷たいお茶を三人分コップに淹れて
「秀吉には、これを」
そう言って、秀吉に違うコップに調整豆乳を注いでやる。
秀吉は美容に気遣っているのか、豆乳が好きらしく休み時間に飲んでいるのを見かけるからな。
「おお、これは豆乳ではないか!」
注がれる豆乳を見て、目を輝かせながら爺言葉で話す美少女に不覚にもときめいてしまう。
くそっ!萌える・・・!
いかん、Fクラスで過ごしている内に俺は思考があのバカ共に感化されてしまっているらしい。
あいつが男だと言うのを改めて頭の中で言い聞かせないとな。
秀吉は男の子、秀吉は男の子、秀吉は男の子、秀吉は男の娘・・・これで良しっと。
「は、早く食べるぞ」
やましい気持ちを頭から振り払い、雪乃の隣、秀吉の向かいに座ってから俺たちは手を合わせて食べ始めた。
「ふぅ・・・!美味かった、ご馳走様なのじゃ!」
「ご馳走様」
「おう、お粗末さん」
そんな訳で朝食を済ませた事だし、秀吉の姉さんも少し心配をしていたみたいだったので、秀吉を家に返す事にしようと考えていると、うちの母親が秀吉に
「秀吉くんは彼氏いるの?」
「じゃ、じゃから・・・ワシは男じゃと・・・」
ナンパしてた。
「おい、おふくろ・・・その変にしとけよ、お前はいつもそうやって話を勝手に・・・失礼だぞ」
ここは友人に失礼な言葉をかけた母親にきちんとしかってやらないとな。
「ゆ、雄二・・・ワシは気にしておらんからその辺に・・・」
「秀吉止めるな、俺は息子としてこの母親を再教育しなければならないんだ・・・」
「そ、そうかの・・・」
家族の事に他人が口を出すのはよそうと考えたのだろう、秀吉も渋々頷いてくれた。
「そうね、雄二・・・失礼だったわよね」
「失礼に決まってんだろ、大体、秀吉を見ればイケメンの彼氏がいても可笑しくないだろ?その質問は無粋ってもんだ」
「ワシの味方は何処にもいなかった!」
「そうよね、秀吉ちゃんだものねー」
「だから、ワシは男じゃー!」
「おっ、もうこんな時間か・・・秀吉、そろそろ帰った方が良いぞ。お前んとこの姉さんも心配してたし」
「最後の砦の雄二まで壊されてしまったのじゃ・・・」
うっかり本音を話しちまった。
普段は早起きをすると聞いたが、昨日のような事があって疲れたんだろう、俺が起こさなかったらまだ寝ていたと思うくらいに熟睡していた。
ああ・・それと先程男相手に欲情していた事には触れないで欲しい、どこかのバカと一緒にされるのだけは嫌だ。
それはそうといつもなら、休日にわざわざこんなに早く起きる事はない。
起きても二度寝をするか何故か不法侵入をしてくる翔子に起こされ、仕方なく起きるかだが今回は別だ。
秀吉と同じ布団で二度寝をするのは勿論だが、翔子にあれを見られてしまったら俺は二度と太陽を拝めなくなる。だからわざわざ逃げるように部屋を出たんだが・・・
リビングに入ると、おふくろの雪乃が俺に気付いたようでキッチンから皿洗いをしながら挨拶をしてきた。
「あら、雄二おはよう」
「ああ、おはよう・・・」
「秀吉ちゃんは?」
この女・・・昨日、家に帰って男だと説明したのにもう忘れてやがる。
「一応起こしてから俺だけ先にリビングに来たが、それはさておき、わざわざ名前を秀吉と呼んでいるのにちゃん付けとはどういう事なんだ?」
秀吉と言う名前で女の子の名前などまずあり得ないだろう。
「最近は男の娘ってジャンルも需要があるってお父さんが言ってたわ」
「俺との話がまるで噛み合ってねえし、親父が特殊な嗜好を持ち合わせてると知って息子としてショックだ・・・」
「翔子ちゃんと婚約しておいて、可愛い秀吉くんにまで手を出して雄二は罪な子ね」
「翔子とは婚約した覚えはないし、秀吉に至っては男だぞ!?手を出したと言う濡れ衣を着せるな!」
手は出してない筈だ、多分・・・
「こんな美人な女子大生風のお母さんがいるのに、雄二は本当に可哀想だわ・・・」
「美人と言うのはさておき女子大生風とはなんだ!?もうお前の黄金期は過ぎてるんだよ!」
「でも、まだ30よ?」
「約10歳も年齢詐称するな!四捨五入したら40だろうが!」
「死者母乳?」
「なんだ、そのニュアンス!?色々と怖えぞ!四捨五入だ!」
仮に母乳を出すゾンビが出るホラー映画があったなら、間違いなく過去のゾンビ映画で最も怖いランキングで首位を取れるだろう。
「雄二ったら、お母さんが大好きなのは分かるけど朝からそんなに大声出したら疲れるわよ?」
困ったように言う雪乃に、盛大な溜め息をついてしまった。
だから、早起きしたくなかったんだよ・・・誰だよ、早起きは三文の得って言ったやつ。しばいてやる。
それから、ツッコミが追い付かない会話を繰り広げている内に、秀吉がパジャマ姿のままリビングに降りてきて俺が朝食を作る事になり、ダイニングにあるテーブルを囲んでおふくろと秀吉には待ってもらう事にした。
因みに秀吉が今着ているパジャマは、フリフリのピンク色で上は長袖で下は膝上くらいのおふくろのパジャマであり、俺の寝間着がぶかぶか過ぎて仕方なくおふくろのを妥協して着ていたりする。
本人は「こんな女子のような寝間着を・・・」と言っていたが、正直似合っている。
「食事はいつも雄二が作っておるのか?」
「お母さんが作る事もあるけどね、大体は雄二が作るわね」
「雄二は器用じゃからの・・・あまり料理が出来ないワシからすれば羨ましいのじゃ」
「おふくろの手料理がロブスターと間違えたザリガニ料理だったり、タワシの活け作りだったりすれば嫌でも料理をするようになるさ」
すかさずキッチンから俺は自分の母親が正常ではない事を告げておく。
「それは、また・・・」
秀吉は苦笑いを浮かべている。
課程さえ間違えなければまだ食えるだけ、姫路よりはマシではある。
とは言え、料理を作るの自体は嫌いではないのも本音だ。
「ほら出来たぞ」
テーブルに三人分の朝食を並べる。
今日は、昨日作ったのと有り合わせで和食を作ってみた。
めざしと味噌汁、白米に菜っ葉のおひたしだ。
更に冷たいお茶を三人分コップに淹れて
「秀吉には、これを」
そう言って、秀吉に違うコップに調整豆乳を注いでやる。
秀吉は美容に気遣っているのか、豆乳が好きらしく休み時間に飲んでいるのを見かけるからな。
「おお、これは豆乳ではないか!」
注がれる豆乳を見て、目を輝かせながら爺言葉で話す美少女に不覚にもときめいてしまう。
くそっ!萌える・・・!
いかん、Fクラスで過ごしている内に俺は思考があのバカ共に感化されてしまっているらしい。
あいつが男だと言うのを改めて頭の中で言い聞かせないとな。
秀吉は男の子、秀吉は男の子、秀吉は男の子、秀吉は男の娘・・・これで良しっと。
「は、早く食べるぞ」
やましい気持ちを頭から振り払い、雪乃の隣、秀吉の向かいに座ってから俺たちは手を合わせて食べ始めた。
「ふぅ・・・!美味かった、ご馳走様なのじゃ!」
「ご馳走様」
「おう、お粗末さん」
そんな訳で朝食を済ませた事だし、秀吉の姉さんも少し心配をしていたみたいだったので、秀吉を家に返す事にしようと考えていると、うちの母親が秀吉に
「秀吉くんは彼氏いるの?」
「じゃ、じゃから・・・ワシは男じゃと・・・」
ナンパしてた。
「おい、おふくろ・・・その変にしとけよ、お前はいつもそうやって話を勝手に・・・失礼だぞ」
ここは友人に失礼な言葉をかけた母親にきちんとしかってやらないとな。
「ゆ、雄二・・・ワシは気にしておらんからその辺に・・・」
「秀吉止めるな、俺は息子としてこの母親を再教育しなければならないんだ・・・」
「そ、そうかの・・・」
家族の事に他人が口を出すのはよそうと考えたのだろう、秀吉も渋々頷いてくれた。
「そうね、雄二・・・失礼だったわよね」
「失礼に決まってんだろ、大体、秀吉を見ればイケメンの彼氏がいても可笑しくないだろ?その質問は無粋ってもんだ」
「ワシの味方は何処にもいなかった!」
「そうよね、秀吉ちゃんだものねー」
「だから、ワシは男じゃー!」
「おっ、もうこんな時間か・・・秀吉、そろそろ帰った方が良いぞ。お前んとこの姉さんも心配してたし」
「最後の砦の雄二まで壊されてしまったのじゃ・・・」
うっかり本音を話しちまった。
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