2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

―僕と秀吉と白雪姫―

ある日の放課後。珍しく秀吉から大事な話があると呼び出された。いつも散々な目にあっているので、誰にも気付かれないよう注意して空き教室に忍び込む。幸い誰の気配もなく正真正銘秀吉と二人きりなようだ。
おっと、よだれが。今日もろくにご飯を食べていないから、お腹が秀吉をデザートと勘違いしたのかもしれない。
「のう明久。お主はいつになったらワシを男じゃと認めてくれるのじゃ…?」
まったく可愛いな秀吉は。そんなことで呼び出したのかい?とっくの昔から認めていたよ。
「ごめんね秀吉。好きな子をいじめるなんて子供みたいなことして…秀吉は間違いなくオトコノコなのにね」
「明久!…ワシはっ…ワシは今猛烈に感激しておる…!じゃがその、すっ…好きというのは友達としてじゃろうか…?」
秀吉は頬を赤らめてもじもじしている。くそう…可愛いぞ!やっぱりいじめたくなってしまうじゃないか!
「秀吉のことは…ちゃんとオトコノコとして見てる。だから…分かるよね?」
「明久…そうか…ワシは明久が、ワシのことを男と認めたうえで好いて…いや…すまぬ!なんでもない!」
あれ?秀吉は急に沈んでしまったようだ。さっきまで良い雰囲気だと思ってたのに…!もしや僕の気持ちは迷惑だったんだろうか?でも…ごめん秀吉!もう気持ちが抑え切れない!
「僕はずっと秀吉のことを…男の娘として愛してゴバァ!」
「…チッ…一拍遅れた…抜け駆け許さない」
くそっ盗聴器の存在を忘れていた!

「明久!?なぜいきなり林檎を丸ごと口に含んでいるのじゃ?…それと先程の言葉じゃが、もしや、りょ…両想い…と解釈してよいのか?」
秀吉が倒れた僕を膝枕してくれている。なんとも柔らかい太股の感触が気持ちよくて、今にもお花畑が見えてきそうだ。
それにしても、酸素って、人間にとってなくてはならない存在だったんだなって実感するよ。
酸素の記号は乙だもんね。いつも乙かれ様って覚えたら間違えないね!
「明久…?だっ…大事だ!息をしておらぬ!嫌じゃ…まだ明久とはしたいことが山程あるのじゃ!」
あぁ…秀吉が泣いてる。なんて可愛い泣き顔なんだろう。もっと見ていたいのに…だめだなんだが眠…
「こっ…これはアレをせねばなるまい…!明久すまぬ!不本意じゃろうが…」
やっと秀吉が僕の口から林檎を外してくれたようだ。こんな非常事態なのにいつも客観的すぎるかな。
なにせ今僕は、天井から自分の身体と愛しい秀吉を見下ろしているくらいだ。

秀吉は何やら僕の顎を上へ向けて…
「…ん…」
「………ドバァ!」
ムッツリーニが噴水と化した。赤い噴水なんて珍しいな。いや噴血か?
一体何がムッツリーニを瀕死にさせて…
ムッツリーニの視線の先。秀吉の頭で死角になっている部分を見ようと、天井から床に降り横から覗き込むと、秀吉の愛らしい口が動かない僕の口と交わって何やらせわしなく動いている。
Oh my god!自分ちょっとそこ代われ!
なんでこんなときに限って幽体離脱なんかしているんだ!あぁ…ショックでなんだか気が遠く…

「…ちゅく…」
僕の口の中を生暖かいものがはいずり回っている。すごく気持ちが良い。ついに天国に着いたようだ。下半身まで喜びを現にしている。
まぶたを開くと秀吉の切なげな顔が凄く近くにあった。僕の口をまさぐる生暖かいものは秀吉の舌だったようだ。
歯列をなぞるように動く秀吉の舌が僕の舌に触れる。僕は逃さないように秀吉の舌に絡み付いた。
「…!」
秀吉が驚いて目を見開く。僕は応えるように秀吉のうるんだ瞳を見つめ、動きをより一層激しくさせた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて口中を犯し合う、互いに見つめ合いながら、どれだけ愛しているか競うように。
僕は秀吉の中に押し入り、想いの丈をぶつける。膝枕されていたはずなのにいつのまにか僕は秀吉を抱きしめ、押し倒していた。
熱くなった想いは舌で表すには足らず、もどかしさはきつく抱きしめた秀吉の身体を、手で、足で、まさぐりだす。
「…んあ…」
ビクッと震えた秀吉は恍惚とした表情を浮かべ、とても抗えない凄まじい色香を漂わす。僕の下半身が一段と滾ってきた。
左手で秀吉を支えながら、シャツをたくしあげ服の中に右手を忍ばせた。秀吉の素肌は暖かくすべすべして、絹のようにとても触り心地が良い。

尚も情熱は激しさを増すが、秀吉が突然、苦しそうな表情で僕の胸をドンドンと叩いた。
「…ぷはっ!」
絡ませた唇を離し、自由になった秀吉は必死に深呼吸をしている。演劇で鍛えた肺活量でも耐え切れなかったらしい。少し熱中しすぎてしまったようだ。
一方僕は興奮で息を乱してはいるものの、最中にもちゃんと鼻で呼吸していたため苦しくはなかった。
もしかしたら秀吉はずっと息をとめていたのかもしれない。本当に何から何まで可愛い。
「すまぬ…っ息が…」
多少落ち着いた秀吉はそう謝ってから、頬を真っ赤に染めた。冷静になって初めて、先程までしていた行為をきちんと認識したのだ。
僕も、ついさっきまで友情を育んできた秀吉と、清い関係にはもう戻れないのだと悟った。
性別関係なく、秀吉が好きなのだと気付いた日から、いつか訪れることを覚悟していた関係の終わりは、想いが叶った形になってもなんともいえない複雑な気持ちだった。
普通の恋愛より何倍も障害が多く、自分も秀吉も周りも傷付けるかもしれないと分かっていて、尚、気持ちがとめられなかった。
僕に秀吉を幸せにすることが出来るだろうか。
「人口呼吸は初めてじゃったのだが…明久が息を吹き返してくれて良かった…」
良かったディープキス初めてだったんだ…
「って、えぇっ!?全然人口呼吸じゃなかったよ!?」
「すまぬ…霧島が雄二に施していたのを見よう見真似でやってみたのじゃが…」
霧島さんそれ本当に人口呼吸のつもりだったの!?それともワザとなの!?
秀吉も信じて実行しちゃうなんて純粋すぎるよ!
「秀吉、僕以外に“人口呼吸”しちゃダメだからね?」
「そうじゃな。ちゃんと出来るようになるまで実践は危険じゃな。明久が息を吹き返したのは奇跡かもしれん…」
心配そうな秀吉に僕は優しく微笑んだ。
「大丈夫。僕が何度でも練習に付き合ってあげるよ」
暫くは間違った人口呼吸を美味しく頂こう。

あれ?もしかして秀吉はさっきの行為を人口呼吸しただけだと思っているんだろうか。それならば秀吉は、僕と禁じられた関係になったとは思っていない?
「秀吉、もう一度言うけど僕は秀吉のことを、友達としてじゃなく恋愛感情で愛してる。秀吉は僕のこと…どう思ってるの?」
恐る恐る秀吉に問う。秀吉はまた顔を真っ赤に染め、一度俯いてから僕の瞳をまっすぐ見つめた。
「ワシも…明久のことが大好きじゃ。恋仲になれたらと思っておった。今までお主はワシのことを女だと思っておったから言えずにいたが…」
「ごめんね秀吉。こんなに可愛いのに男な訳無いって、信じられなかったんだ。でも秀吉が何よりも大好きだって気付いて、秀吉のこと全部受け止めなきゃいけないと思った」
「明久…」
今は秀吉の一物を想像するだけで、毎夜ごみ箱がティッシュで溢れかえっている程だ。
一歩下がって正座をして背筋を伸ばし、秀吉を正面から見据えた。軽々しく口に出来る言葉じゃないと思ったから。
「大変だって…許されない関係だって分かってる。でも絶対幸せにする」
幸せに出来るか?この僕に。
何度も問うた難問の答えはいつのまにか出ていた。幸せに出来る出来ないじゃない。僕は秀吉を幸せにしたい。だから…
一度深呼吸して気持ちを落ち着かせた。頭を下げ右手を差し出す。
「秀吉…僕と付き合ってください!」
勇気を搾り出して声に出した言葉は少し震えてしまった。緊張でやけに心臓の音がうるさい。
様々な想いが頭を駆け巡り、随分長い時間が流れたような気がした。
「ありがとう明久…っワシもお主を必ず幸せにする…!こちらこそよろしく頼む!」
僕の右手を秀吉のしなやかな両手が優しく包む。僕は嬉しいのに何故だか涙が出てきて、秀吉の手を堅く握り、笑った。
秀吉は僕の頬の涙を拭い、目を潤ませながら満面の笑みを浮かべる。
そんな秀吉があまりにも可愛いすぎて、僕はまた秀吉を抱きしめ、耳元で囁いた。
「さっきの続き、してもいい?」
「…!」
ビクッとして秀吉は数秒固まった。
言葉の意味、分からない、なんてことないよね?
分からなければ分からないでまた違う楽しみ方が出来るけれど。なんだか想像するだけで下半身が跳ね上がりそうだ。
暫くして秀吉がおずおずと口を開いた。
「…お手柔らかに頼む」
秀吉。その言葉、後悔なんてしないでね。僕にはもう、滾る下半身をとめられる自信がない。

「秀吉…」
「明久…」
僕達は見つめ合い、互いの唇を近付ける。右手は秀吉の背部の腰よりやや下方を撫で回し、左手は胴を支えるようでいて親指で突起を探る。
「嗚呼…可愛いよ秀ぶるすふぁ!」
僕の口に秀吉の唇でなく、何か白い布製の物が捩込まれた。
秀吉に魅了されている間にいつのまにか周りをFクラスの面々が取り囲んでいる。
ムッツリーニ…!静かだと思っていたら応援を呼んでいたのか!
「お主ら!突然何をっ…!」
愛しい秀吉がむさ苦しい男共に羽交い締めにされ、無理矢理ズボンを脱がされた。
僕は無我夢中でそれをやめさせようと手を延ばしたが届かず、それどころかその手は別の誰かに搦め捕られ引き倒された。
「僕も混ぜて欲しいな」
口に捩込まれた布を外された僕はその声の主を確認する。
「く…久保君…!」
久保君は何故か下半身に何も身につけておらず、シャツの隙間から黒々とした得物をそそり立たせていた。先程の布は彼のブリーフだったようだ。
「さぁみんなで愉しもうか。秀吉君、アキちゃん?」

僕達の戦いは始まったばかりだ。
―了―

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