最終更新:ID:bgcZ7llALA 2013年10月01日(火) 17:47:20履歴
いつからだったかなー。こんな気分を持ち始めたのは。
そりゃ、最初は面白おかしくて暴走気味なバカな君がおかしいとおもったけどさ。
自然と1科目のボクのライバルであって、情熱溢れる“男”として見えるようになっちゃたんだよね。
鼻血を吹きながら突っ伏す彼が面白いってよりは、愛しいって思っちゃうようになったのは……
……アハハ。参ったなー。またムッツリーニ君の妄想が始まっちゃったよ。
こうなっちゃうと今日も……止まらなくなっちゃうかな……。
「……ふぅ……。明日の授業の予習も終わったし、そろそろ寝ようかな」
明日の授業の予習を終えて勉強が一段落つくと、フゥッ……と息を吐いて背伸びをした。
時計は12時近く。程良く部活で疲れた体には眠気が襲ってくる時間だけど、いやに眠気が遠い。正確には眠気を抑えつけるものがあるのが原因なんだけど……。
予習の科目は保健体育。そう、僕の得意科目であって、ライバルとしているムッツリーニ君の十八番である。
助平なムッツリーニ君の事だから、予習なんてしなくても“参考書”からの知識で700点近くも得点するんだから、真面目に勉強しているボクでも参っちゃうよ。
ムッツリーニ君って、どんなタイプのエッチな本が好みなのかな……?どんな内容が一番そそられるのかな……?エッチな本を見て何してるのかな……
「……っ!!」
……参った。予習を切り上げたのがムッツリーニ君の妄想なのに、またこんな事考え始めちゃった……。
うーん……思春期は色々と妄想過多なお年頃ってのは経験しているし保健体育の教科書にも載っていたけどさ……、これは中々刺激が強すぎるよ……。
身体が熱い。眠気を抑える一番の原因は、全身をめぐるこの火照る身体の熱が原因。
ムッツリーニ君にこそポーズでああいうキャラクターを作ってはいるものの、最近じゃ週に指折り数えられた位の『お楽しみ』がどんどん増えていって……
「っ、ふッ……!!駄目っ……もぅ……ムッツリーニ君っ……!」
自室のベッドに、まるで逃げ込むように潜る。ふと考える事が空っぽになると、ポンッ、と頭に浮かぶのは鼻血を吹き出す気になる君。
妄想で頭がパンク状態になるのはやっぱり元からのボクの性欲が強いからなのかな……?
おかげで最近じゃ日課のようにムッツリーニ君の事を思いながらこうやって自慰にふけっちゃうんだけどね……。
「あっ……ッ!! く……、は、もう…こんな…溶けてる……!」
普通の女の子(当然ながらボクは見たこと無いけどね)なら全身くまなく慰めた後に性器を愛でるって言うけど……コレはさすがに自分で異常だと思うなぁ……。
パジャマの隙間からすぐさま下着の中にボクの指を滑らせると、体の熱に負けず劣らず、ボクの秘裂はドクンッ、ジュクッ……!と熱く蕩けた液体を吐き出している。
妄想だけでこんなになる辺り……やっぱボクもムッツリーニ君に負けず劣らずの助平なのかなぁ……。
だけど、まだまだ……。『ムッツリ』な彼はきっとすぐさまにボクの身体を落とさないだろう。じっくりとねぶるように、ジワジワと余裕を奪っていくような。鼻血を垂らしながらボクの身体を小刻みに落としていくような責めを……してもらいたい妄想に駆られる。
妄想で一杯のそのムッツリーニ君の姿に合わせるように、ボクの指も控えめにその入口をなぞるだけに留める。身体の熱さは我慢できないのに。じっくりと高めるスタイルがボクの最高のスタイルなんだよね。
「駄ぁ……目ッ……! そんな焦らしちゃ……、ムッツリーニ君っ……! 身体が熱いよぉ……!!!」
まだ……まだ……、じっくりとなぞられたらようやく届く入口への侵入。
「ぅ……あぁぁぁぁぁ……ッッッ!!! そこ……入って……キたぁぁぁ……!」
細い僕の指を、不器用(であろう)ムッツリーニ君の指に置き換えて、我慢に我慢を重ねたボクの膣内へと侵入させる。
玉のように浮かぶ汗がじわりと下腹部を濡らし、耐えきれずボクはパジャマの舌を脱ぎ捨てもはや意味をなしていない下着1枚の姿となる。
散々じらされた揚句、『ムッツリーニ君の指』が今までの焦らしを発散させるかのようにヂュグッ!!!! と音を響かせてボクの一番感じる所をまさぐる。
絡みつく音は異常に粘着質で、ドロドロに溶けている。ボクの中も抵抗何かせずに歓迎するかのようにニチャニチャと吸いつきながらそのスペースを埋めていく。
その度に行き場を失ったボクのおツユがピュルッ、ピュクッ……と逃げ場を求めるように体外へ吐き出されていくと、下着を通り越してベッドへと染みが広がる。
「やぁ……!! 見ちゃ駄目……、ッくハァッ!? そ…こ…はぁぁぁ……!!」
散々ボクの中をねぶられ、弄られ、弄ばれた後、クスリと彼は笑う。
寡黙なる性識者は女体の扱いすら短時間でマスターしてしまうだろう。
ボクの一番好きな所を見つけたムッツリーニ君は、黒い笑みを浮かべて『一点』を責め上げる。
右手の中指と人差し指が、奥部にある性感帯に触れるとビビクン!! と腰が跳ねる。
どんなに拒絶の声をあげようとも『彼』の指は止まらない。いつもボクがからかっているお返しをするようにと容赦なく大好きな所を責め上げていく。
「お願いっ……!! も…駄目……イ…く……!! 指じゃ、駄目ぇ……!!」
ふ、と。指の動きが止まる。エロに直球なムッツリーニ君だろうから、欲望のままボクへの快楽への責めを続けるかもしれないけど、頭に広がるムッツリーニ君はそうもさせてくれないらしい。
今まで一つとしてストップの願いを聞き入れなかった『彼』は、このお願いのときだけは従順に、素直に、動きを止める。
絶頂寸前まで高められた身体を寸止めされるその焦らしこそが、工藤愛子を屈服させ、快楽に落とす方法なのだと『彼』は知っている。
慰めていた二本の指を引きぬくと、ドロォ……と透明な液体が糸を引いて目の前に広がる。腰の動きは止むことなく、小刻みに跳ねながらお預けを喰らった快楽を求めようと、ボクの性欲のゲージが振りきってしまっている。
「や……今日……凄く……多い……」
日に日に感度が増しているのでは?と疑問に思っていた。
だけど、その疑問は確信に変わっていた。火照る身体の熱、たび重なる感度の上昇、性欲増進、体液増量……etc
数えきれない身体の変化に頭が沸騰する。
ムッツリーニ君の妄想だけでこんなになってしまうボクなんだから、いつか思いを遂げて来るべき日が来たらどうなるのだろうか。
そんな刹那の思考を挟みながら、ボクは身に纏うすべての衣類を脱ぎ去り、生まれたままの姿で仰向けに転がる。
「お願いぃ……ムッツリーニ君……! ボクのココに……、ムッツリーニ君のっ、ムッツリーニ君のペニス……頂戴っ……!!」
お預けを喰らったボクの女性器は、欲求不満を体現しているみたいに左手で開かれた秘裂からビュクッ、ビュゥッ!!と粘液を押し出している。
太ももを一杯に開き『彼』の挿入を心待ちに待つも、見立てた右手の三本の指はネチネチと入口をなぞるだけで、これでもかと言わんばかりに焦らしたてる。
発狂しそうなほどに真っ赤になった顔と、潤んできた瞳が妄想を膨らませた自分の身体のコントロールが効かない証拠だとサインを出す中、『彼』は唐突にグッと力を込める。
ビクッ、と身体が構えられた刹那、『彼』は満足そうにボクの中へと押し込まれた。
「イッッ!!!? ムッ……ツリーニ、君っ!!!!!」
欲求不満で発狂しそうな体に訪れた待ち望んだ快楽に、たちまちボクの身体は飛び上がる。
妄想で一杯になった頭は、ムッツリーニ君がボクの膣中を渾身の力で『保健体育の実技』をする行為に夢中であって、三本指がゴツゴツとイイ場所ばかり責め上げる。
「ひぃ……ッ、ちょ……ちょっと! もうちょっとペース抑えてッ!! だっめ…だよっ!! あっ……乳首ッ……、触りながらされると、ボクもうっ……!!」
上気した身体がピンク色に染まり、スクール水着の秘焼け跡と鮮やかなコントラストを作る。焦点の合わなくなってきた身体は、渾身の膣厚でムッツリーニ君を受け止めながら、抑えきれない絶頂へと上り詰めていく。
自然に伸びた左手は、コリコリに固くなった乳首を愛で、ズッチュズッチュと卑猥な音を響かせて部屋中にこだましていく。
「も……駄目っ!! イくっ!! あぁ…ムッツリーニ君っ!! イかせてっ!! ボクと……一緒にッ!! ぅ…ハァンッ!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!」
ボクの懇願に『彼』は応えるように、射精寸前のソレを奥深くにズチュッッ!!! と押し当ててグリグリとねじ込み、手のひらはピンピンに勃ち上がった淫核を捏ねまわし、痛いほどに左手で乳首を摘みあげる。
刹那、ボクの身体は達してしまった。込み上げる快楽の波が声にならない悲鳴を押し出し、腰が跳ねた途端に膣奥からまた違う物が込み上げる。
「〜〜〜〜〜〜ッくぅぅぅぅぅぅ……!!!!!」
断末魔の様なボクの淫らな悲鳴と共に、掻き回していたいた右手の隙間より、ビュウッ!!と温かな噴水が飛び出っ……!?
えっ!? これってもしかしてっ!?
気付いた時には後の祭り。散々自ら高めた快楽のせいで自制の効かない身体は、高々と潮吹きをしている。
「やぁッ!! 駄目っ!! 止まってぇ…ッ!!!!」
ビュッ、ビュゥウ!! プシャァァァァァァァッ………!!!
身体を捩りながら快楽を発散させていたものの、その噴水は治まらず、ようやくボクが呼吸を整えた所で治まった。
うわぁ……コレ、初めてだ……。
絶頂の後の脱力感と共に、妄想と暴走の果てに覚えてしまった新境地に、また身体が熱くなっていく。
何度も何度もムッツリーニ君を思ってシたけど、流石に潮吹きなんてしたことなかった。
妄想過多もここまできたら、ムッツリーニ君以上の助平って言われちゃうよぉ…。
「……お母さんに、洗濯のいい訳どうしようかなぁ……」
身体の火照りも治まらず、びしょ濡れになったシーツに横たわりながら、再び頭の中の『彼』と、ボクは2回目のお楽しみに興じていた。
「……参ったなぁ。今日も寝不足だ……」
朝。結局空が白み始める時間まで自慰にふけってしまい、使い物にならない位に濡れてしまったシーツを目を盗んで洗濯機にかけ乾燥機を回して証拠隠滅を図った後、ボクはいつも通りに学園へと歩いていた。
寝不足がたたって今日の保健体育の小テスト、落とさなきゃいいけどなぁ……。
あくびをしながら歩を進めると、かすんだ視界に映った一人の生徒。
デジタルカメラに小柄な体格。青い髪のボクのライバル。ムッツリーニ君がちょっと歩をふらつかせながら歩いていた。
ボクはニヒヒ、と笑うと気配を殺しムッツリーニ君の背後を取る。
「隙あり!」
「………!?」
古典的トラップ。膝かっくんで尻もちをつくムッツリーニ君。
めまぐるしく回った視線がパニックから覚めると、充血した瞳でボクを睨んだ。
「……何をする工藤愛子」
「あっはっはー! 油断しているとこういう風に……って、どうしたのその目? 体調でも悪いの?」
「………何でもない。軽い寝不足」
「寝不足……って、不摂生は駄目だよー?」
「……そういうお前こそ、少し眠たそうだが」
「うぇっ!? ま、まぁね、ちょっと今日のテストに向けて勉強を」
「……お前が保健体育のテスト勉強をするなど、まだまだ甘いな」
……あっ!! しまった!! 今日のテストは学年共通だった!!
テスト勉強って言ったら保健体育って分かっちゃうじゃん!!
勝ち誇ったようにムッツリーニ君が見つめてくる。寝不足でボーッっとしてた……
「そ、それより! ムッツリーニ君もいやに寝不足っぽいけど、何かあったの?」
やや俯き加減に小考した後、ばつが悪そうにムッツリーニ君が口を開いた。
「………万全を期していた」
「は?」
「………俺は保健体育じゃ譲れない。万全を期すために保健体育の勉強をしていた」
「ちょ、ちょっと! さっきムッツリーニ君『勉強しているなんて』まだまだ甘いとか言ってなかった!?」
「………保健体育はプライドの塊」
「たかが小テストでムッツリーニ君が勉強するとは思えないけど……、あ? もしかして、『実技』の方の勉強とかっ?」
「………っ!?(フルフルフル)」
……え? 何この反応? え? まさか図星?
「あれぇ〜? 図星っぽい〜? ひょっとしてボクの事、妄想しながら勉強シてたのかなぁ〜?」
プシッ ←鼻血
「えっ!? あっ…あの? ムッツリーニ君……?」
「………何でもない、先に行くぞ工藤愛子」
「あっ!! ちょ、ちょっと!! ムッツリーニ君っ!!」
鞄から輸血パックを取り出し、一足先に足早に走り去るムッツリーニ君。
引き留めようにも足の速さに勝るムッツリーニ君に追いつけるはずもなく、ボクは置いてけぼりになってしまった。
いや、それ以前にあの反応、寝不足、保健体育の勉強って……。
「……アッハッハ! なぁ〜んだ! そういう事か!」
ボクも昨日のあれで、自分が相当助平なんだなって思っていたけど、どうやらここでもムッツリーニ君に勝てないみたいだね。
全く……筆記試験も実技の方も、いつかボクが上回っちゃうからね?
その時は……、きちんと実技でリードしてあげるからね?ムッツリーニ君♪
寝不足にも負けず、ボクは意気揚々と全速力で、ムッツリーニ君を追いかけ、坂道を駈け上がっていった。
そりゃ、最初は面白おかしくて暴走気味なバカな君がおかしいとおもったけどさ。
自然と1科目のボクのライバルであって、情熱溢れる“男”として見えるようになっちゃたんだよね。
鼻血を吹きながら突っ伏す彼が面白いってよりは、愛しいって思っちゃうようになったのは……
……アハハ。参ったなー。またムッツリーニ君の妄想が始まっちゃったよ。
こうなっちゃうと今日も……止まらなくなっちゃうかな……。
「……ふぅ……。明日の授業の予習も終わったし、そろそろ寝ようかな」
明日の授業の予習を終えて勉強が一段落つくと、フゥッ……と息を吐いて背伸びをした。
時計は12時近く。程良く部活で疲れた体には眠気が襲ってくる時間だけど、いやに眠気が遠い。正確には眠気を抑えつけるものがあるのが原因なんだけど……。
予習の科目は保健体育。そう、僕の得意科目であって、ライバルとしているムッツリーニ君の十八番である。
助平なムッツリーニ君の事だから、予習なんてしなくても“参考書”からの知識で700点近くも得点するんだから、真面目に勉強しているボクでも参っちゃうよ。
ムッツリーニ君って、どんなタイプのエッチな本が好みなのかな……?どんな内容が一番そそられるのかな……?エッチな本を見て何してるのかな……
「……っ!!」
……参った。予習を切り上げたのがムッツリーニ君の妄想なのに、またこんな事考え始めちゃった……。
うーん……思春期は色々と妄想過多なお年頃ってのは経験しているし保健体育の教科書にも載っていたけどさ……、これは中々刺激が強すぎるよ……。
身体が熱い。眠気を抑える一番の原因は、全身をめぐるこの火照る身体の熱が原因。
ムッツリーニ君にこそポーズでああいうキャラクターを作ってはいるものの、最近じゃ週に指折り数えられた位の『お楽しみ』がどんどん増えていって……
「っ、ふッ……!!駄目っ……もぅ……ムッツリーニ君っ……!」
自室のベッドに、まるで逃げ込むように潜る。ふと考える事が空っぽになると、ポンッ、と頭に浮かぶのは鼻血を吹き出す気になる君。
妄想で頭がパンク状態になるのはやっぱり元からのボクの性欲が強いからなのかな……?
おかげで最近じゃ日課のようにムッツリーニ君の事を思いながらこうやって自慰にふけっちゃうんだけどね……。
「あっ……ッ!! く……、は、もう…こんな…溶けてる……!」
普通の女の子(当然ながらボクは見たこと無いけどね)なら全身くまなく慰めた後に性器を愛でるって言うけど……コレはさすがに自分で異常だと思うなぁ……。
パジャマの隙間からすぐさま下着の中にボクの指を滑らせると、体の熱に負けず劣らず、ボクの秘裂はドクンッ、ジュクッ……!と熱く蕩けた液体を吐き出している。
妄想だけでこんなになる辺り……やっぱボクもムッツリーニ君に負けず劣らずの助平なのかなぁ……。
だけど、まだまだ……。『ムッツリ』な彼はきっとすぐさまにボクの身体を落とさないだろう。じっくりとねぶるように、ジワジワと余裕を奪っていくような。鼻血を垂らしながらボクの身体を小刻みに落としていくような責めを……してもらいたい妄想に駆られる。
妄想で一杯のそのムッツリーニ君の姿に合わせるように、ボクの指も控えめにその入口をなぞるだけに留める。身体の熱さは我慢できないのに。じっくりと高めるスタイルがボクの最高のスタイルなんだよね。
「駄ぁ……目ッ……! そんな焦らしちゃ……、ムッツリーニ君っ……! 身体が熱いよぉ……!!!」
まだ……まだ……、じっくりとなぞられたらようやく届く入口への侵入。
「ぅ……あぁぁぁぁぁ……ッッッ!!! そこ……入って……キたぁぁぁ……!」
細い僕の指を、不器用(であろう)ムッツリーニ君の指に置き換えて、我慢に我慢を重ねたボクの膣内へと侵入させる。
玉のように浮かぶ汗がじわりと下腹部を濡らし、耐えきれずボクはパジャマの舌を脱ぎ捨てもはや意味をなしていない下着1枚の姿となる。
散々じらされた揚句、『ムッツリーニ君の指』が今までの焦らしを発散させるかのようにヂュグッ!!!! と音を響かせてボクの一番感じる所をまさぐる。
絡みつく音は異常に粘着質で、ドロドロに溶けている。ボクの中も抵抗何かせずに歓迎するかのようにニチャニチャと吸いつきながらそのスペースを埋めていく。
その度に行き場を失ったボクのおツユがピュルッ、ピュクッ……と逃げ場を求めるように体外へ吐き出されていくと、下着を通り越してベッドへと染みが広がる。
「やぁ……!! 見ちゃ駄目……、ッくハァッ!? そ…こ…はぁぁぁ……!!」
散々ボクの中をねぶられ、弄られ、弄ばれた後、クスリと彼は笑う。
寡黙なる性識者は女体の扱いすら短時間でマスターしてしまうだろう。
ボクの一番好きな所を見つけたムッツリーニ君は、黒い笑みを浮かべて『一点』を責め上げる。
右手の中指と人差し指が、奥部にある性感帯に触れるとビビクン!! と腰が跳ねる。
どんなに拒絶の声をあげようとも『彼』の指は止まらない。いつもボクがからかっているお返しをするようにと容赦なく大好きな所を責め上げていく。
「お願いっ……!! も…駄目……イ…く……!! 指じゃ、駄目ぇ……!!」
ふ、と。指の動きが止まる。エロに直球なムッツリーニ君だろうから、欲望のままボクへの快楽への責めを続けるかもしれないけど、頭に広がるムッツリーニ君はそうもさせてくれないらしい。
今まで一つとしてストップの願いを聞き入れなかった『彼』は、このお願いのときだけは従順に、素直に、動きを止める。
絶頂寸前まで高められた身体を寸止めされるその焦らしこそが、工藤愛子を屈服させ、快楽に落とす方法なのだと『彼』は知っている。
慰めていた二本の指を引きぬくと、ドロォ……と透明な液体が糸を引いて目の前に広がる。腰の動きは止むことなく、小刻みに跳ねながらお預けを喰らった快楽を求めようと、ボクの性欲のゲージが振りきってしまっている。
「や……今日……凄く……多い……」
日に日に感度が増しているのでは?と疑問に思っていた。
だけど、その疑問は確信に変わっていた。火照る身体の熱、たび重なる感度の上昇、性欲増進、体液増量……etc
数えきれない身体の変化に頭が沸騰する。
ムッツリーニ君の妄想だけでこんなになってしまうボクなんだから、いつか思いを遂げて来るべき日が来たらどうなるのだろうか。
そんな刹那の思考を挟みながら、ボクは身に纏うすべての衣類を脱ぎ去り、生まれたままの姿で仰向けに転がる。
「お願いぃ……ムッツリーニ君……! ボクのココに……、ムッツリーニ君のっ、ムッツリーニ君のペニス……頂戴っ……!!」
お預けを喰らったボクの女性器は、欲求不満を体現しているみたいに左手で開かれた秘裂からビュクッ、ビュゥッ!!と粘液を押し出している。
太ももを一杯に開き『彼』の挿入を心待ちに待つも、見立てた右手の三本の指はネチネチと入口をなぞるだけで、これでもかと言わんばかりに焦らしたてる。
発狂しそうなほどに真っ赤になった顔と、潤んできた瞳が妄想を膨らませた自分の身体のコントロールが効かない証拠だとサインを出す中、『彼』は唐突にグッと力を込める。
ビクッ、と身体が構えられた刹那、『彼』は満足そうにボクの中へと押し込まれた。
「イッッ!!!? ムッ……ツリーニ、君っ!!!!!」
欲求不満で発狂しそうな体に訪れた待ち望んだ快楽に、たちまちボクの身体は飛び上がる。
妄想で一杯になった頭は、ムッツリーニ君がボクの膣中を渾身の力で『保健体育の実技』をする行為に夢中であって、三本指がゴツゴツとイイ場所ばかり責め上げる。
「ひぃ……ッ、ちょ……ちょっと! もうちょっとペース抑えてッ!! だっめ…だよっ!! あっ……乳首ッ……、触りながらされると、ボクもうっ……!!」
上気した身体がピンク色に染まり、スクール水着の秘焼け跡と鮮やかなコントラストを作る。焦点の合わなくなってきた身体は、渾身の膣厚でムッツリーニ君を受け止めながら、抑えきれない絶頂へと上り詰めていく。
自然に伸びた左手は、コリコリに固くなった乳首を愛で、ズッチュズッチュと卑猥な音を響かせて部屋中にこだましていく。
「も……駄目っ!! イくっ!! あぁ…ムッツリーニ君っ!! イかせてっ!! ボクと……一緒にッ!! ぅ…ハァンッ!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!」
ボクの懇願に『彼』は応えるように、射精寸前のソレを奥深くにズチュッッ!!! と押し当ててグリグリとねじ込み、手のひらはピンピンに勃ち上がった淫核を捏ねまわし、痛いほどに左手で乳首を摘みあげる。
刹那、ボクの身体は達してしまった。込み上げる快楽の波が声にならない悲鳴を押し出し、腰が跳ねた途端に膣奥からまた違う物が込み上げる。
「〜〜〜〜〜〜ッくぅぅぅぅぅぅ……!!!!!」
断末魔の様なボクの淫らな悲鳴と共に、掻き回していたいた右手の隙間より、ビュウッ!!と温かな噴水が飛び出っ……!?
えっ!? これってもしかしてっ!?
気付いた時には後の祭り。散々自ら高めた快楽のせいで自制の効かない身体は、高々と潮吹きをしている。
「やぁッ!! 駄目っ!! 止まってぇ…ッ!!!!」
ビュッ、ビュゥウ!! プシャァァァァァァァッ………!!!
身体を捩りながら快楽を発散させていたものの、その噴水は治まらず、ようやくボクが呼吸を整えた所で治まった。
うわぁ……コレ、初めてだ……。
絶頂の後の脱力感と共に、妄想と暴走の果てに覚えてしまった新境地に、また身体が熱くなっていく。
何度も何度もムッツリーニ君を思ってシたけど、流石に潮吹きなんてしたことなかった。
妄想過多もここまできたら、ムッツリーニ君以上の助平って言われちゃうよぉ…。
「……お母さんに、洗濯のいい訳どうしようかなぁ……」
身体の火照りも治まらず、びしょ濡れになったシーツに横たわりながら、再び頭の中の『彼』と、ボクは2回目のお楽しみに興じていた。
「……参ったなぁ。今日も寝不足だ……」
朝。結局空が白み始める時間まで自慰にふけってしまい、使い物にならない位に濡れてしまったシーツを目を盗んで洗濯機にかけ乾燥機を回して証拠隠滅を図った後、ボクはいつも通りに学園へと歩いていた。
寝不足がたたって今日の保健体育の小テスト、落とさなきゃいいけどなぁ……。
あくびをしながら歩を進めると、かすんだ視界に映った一人の生徒。
デジタルカメラに小柄な体格。青い髪のボクのライバル。ムッツリーニ君がちょっと歩をふらつかせながら歩いていた。
ボクはニヒヒ、と笑うと気配を殺しムッツリーニ君の背後を取る。
「隙あり!」
「………!?」
古典的トラップ。膝かっくんで尻もちをつくムッツリーニ君。
めまぐるしく回った視線がパニックから覚めると、充血した瞳でボクを睨んだ。
「……何をする工藤愛子」
「あっはっはー! 油断しているとこういう風に……って、どうしたのその目? 体調でも悪いの?」
「………何でもない。軽い寝不足」
「寝不足……って、不摂生は駄目だよー?」
「……そういうお前こそ、少し眠たそうだが」
「うぇっ!? ま、まぁね、ちょっと今日のテストに向けて勉強を」
「……お前が保健体育のテスト勉強をするなど、まだまだ甘いな」
……あっ!! しまった!! 今日のテストは学年共通だった!!
テスト勉強って言ったら保健体育って分かっちゃうじゃん!!
勝ち誇ったようにムッツリーニ君が見つめてくる。寝不足でボーッっとしてた……
「そ、それより! ムッツリーニ君もいやに寝不足っぽいけど、何かあったの?」
やや俯き加減に小考した後、ばつが悪そうにムッツリーニ君が口を開いた。
「………万全を期していた」
「は?」
「………俺は保健体育じゃ譲れない。万全を期すために保健体育の勉強をしていた」
「ちょ、ちょっと! さっきムッツリーニ君『勉強しているなんて』まだまだ甘いとか言ってなかった!?」
「………保健体育はプライドの塊」
「たかが小テストでムッツリーニ君が勉強するとは思えないけど……、あ? もしかして、『実技』の方の勉強とかっ?」
「………っ!?(フルフルフル)」
……え? 何この反応? え? まさか図星?
「あれぇ〜? 図星っぽい〜? ひょっとしてボクの事、妄想しながら勉強シてたのかなぁ〜?」
プシッ ←鼻血
「えっ!? あっ…あの? ムッツリーニ君……?」
「………何でもない、先に行くぞ工藤愛子」
「あっ!! ちょ、ちょっと!! ムッツリーニ君っ!!」
鞄から輸血パックを取り出し、一足先に足早に走り去るムッツリーニ君。
引き留めようにも足の速さに勝るムッツリーニ君に追いつけるはずもなく、ボクは置いてけぼりになってしまった。
いや、それ以前にあの反応、寝不足、保健体育の勉強って……。
「……アッハッハ! なぁ〜んだ! そういう事か!」
ボクも昨日のあれで、自分が相当助平なんだなって思っていたけど、どうやらここでもムッツリーニ君に勝てないみたいだね。
全く……筆記試験も実技の方も、いつかボクが上回っちゃうからね?
その時は……、きちんと実技でリードしてあげるからね?ムッツリーニ君♪
寝不足にも負けず、ボクは意気揚々と全速力で、ムッツリーニ君を追いかけ、坂道を駈け上がっていった。
- Fin-
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