幻覚特異点 
- A.D.2022 霞ヶ浦水質合戦 〜黒幕は悪口を言われて腹が立った霞ヶ浦の神様〜
- ケイバ・ネオユニヴァース after SundayKingdom ある船出の日
- A.D.2010 騎手称賛世界講談社 世界の偉人next「武ユタカ」
- A.D.2022 距離延長特異点 盾の栄誉を賭けて
- A.D.2022 聖誕祭争奪戦 モテる男（イケメン）はツラいよ
- 塔イベント（タイトル未定）
- A.D.2022 難解名簡略化 JRA アイデンティティ・クライシス
- A.D.1960 崩壊酒耐性武家 ビールのCMも出られない
- A.D.2020 劇作不明舞台 せめて、最後は走って終わる為に
- LostBelt No.■ 賭博圧抑国家 日本 蹄声遥か遠く エピローグ「届けられない言葉」
- A.D.2022 電子頭脳予想 AIの夢と苦悩
その他幻覚など
特異点リーディングジョッキー発表
お待ちかね(？)の特異点リーディングですが…
あえて各ジョッキーへのコメントは省きます。
も う 言 葉 は い ら な い
・集計対象は騎手
主犯、共犯、教唆の3つどれかに当てはまれば計上
50スレ目のユーイチに7ptも入っているのは、お誕生日特異点構文の中で少なくとも5つの特異点が乱立していたからです。これを1つとカウントしても順位は変わりませんが。
異聞帯やケイバ・ネオユニヴァースのSSが目立ち、特異点の数は控えめ。
皆さん文才と創造力が凄まじくていらっしゃるので、シナリオブックみたいにして保管して読みてえ…と常々思っています。
それと、集計に際しwikiにはひじょうにお世話になりました。有志の皆さんには頭が上がりません。
あえて各ジョッキーへのコメントは省きます。
も う 言 葉 は い ら な い
・集計対象は騎手
主犯、共犯、教唆の3つどれかに当てはまれば計上
50スレ目のユーイチに7ptも入っているのは、お誕生日特異点構文の中で少なくとも5つの特異点が乱立していたからです。これを1つとカウントしても順位は変わりませんが。
異聞帯やケイバ・ネオユニヴァースのSSが目立ち、特異点の数は控えめ。
皆さん文才と創造力が凄まじくていらっしゃるので、シナリオブックみたいにして保管して読みてえ…と常々思っています。
それと、集計に際しwikiにはひじょうにお世話になりました。有志の皆さんには頭が上がりません。
- もう言葉はいらないか！！ やっぱり強いのは強い！強いのは強かったが勝ったのはユーイチ〜！！
- 燦然と輝く「ユーイチ 50th 7」の文字よ。誕生日と調教師試験合格があったからね……しかたな……いや仕方なくはないな？？
- 前回のリーディング発表から一人で20個も特異点作ってるユーイチはさぁ……そしてここに来てTOP10に浮上するミルコ……48スレ目ってそうか、納豆強要とW杯にイタリア捩じ込もうとした時か……
ばん馬ニキガチムチダービー、現実化？
ばん馬ニキガチムチダービー…？？？？？？？？？(流れぶった切ってすみません)
- あの大好評を博したばん馬ニキ特異点が現実に……？？？やっぱり需要あるってばん馬ニキ！
貴重映像 24年前の皐月賞
遅報も遅報だけど、Twitterに貴重そうな映像があったからシェアしとく
もうこの時点でユーイチの様子がおかしい…
もうこの時点でユーイチの様子がおかしい…
ケイバ・ネオユニヴァースの時間の流れは現実世界と違っているのではないか説
- リュージがネオユニにいる間元の世界はどうなってるんだと思ったがセイバーウォーズ�狂�てると時間の流れの速度が違ってそう
「どうしましょうユタカさん…和田さんが…突然消えて…」
「ざっと探してみたけどおらんなぁ さては別の宇宙にでも飛ばされたか？」
「えっそれって和田さん戻ってこれるんですか？」
ってわちゃわちゃしてたら数分後にリュージが「あっ戻れた」って帰ってくるしなんだかんだで宇宙間を行き来できるようになる(かもしれない)
- そういえばユーガのサンデー堕ち後の幕間でしれっと「機体の修繕には3週間を要した」みたいなこと書いてあったな…本当に時空歪んでそう
- 「宇宙船(馬)の修繕と換装がすぐ済む訳ないやろ〜〜。日数経ちすぎて元の世界で行方不明騒動になる？時間の流れが違うねん多分！」のノリで３週間経過させました
馬術の映像を見ながら高田ジュンくんとリュウセイの彼女（彼氏？）こと、小牧カヤタと語り合うリュージ
リュージの引退競走馬のやつの新しいのがアップされたけど、高田ジュンくんとリュウセイの彼女（彼氏？）こと、小牧カヤタくんも出てた。
リュージ精力的だなぁ。昨日かおととい新作アップされたばかりだったから油断してた。
リュージ精力的だなぁ。昨日かおととい新作アップされたばかりだったから油断してた。
概念受信：普段穏やかなカヤタくんが馬術に挑戦することになったジョッキーのおじさんたちに鬼教官と化す特異点（期間限定イベントでありそう）
前から馬術やってた人とは知ってたけど、最近カヤタくんが馬術界でめちゃめちゃすごい人って知っておったまげた
普段穏やかなカヤタくんが馬術に挑戦することになったジョッキーのおじさんたちに鬼教官と化す特異点を受診したわ
普段穏やかなカヤタくんが馬術に挑戦することになったジョッキーのおじさんたちに鬼教官と化す特異点を受診したわ
概念受信：テイエムオペラオーが種牡馬として成功し、血統が袋小路に陥ってしまった特異点
- テイエムオペラオーが種牡馬として成功し過ぎた結果血統が袋小路になって剪定事象になっちゃう幻覚を思いついてしまった。自分たちの世界を守る為に相棒の子孫達を消滅させるリュージ……(誰か修正作業代わってやれ)
- これとオペループはむしろ異聞帯リュージが異聞帯王の可能性があるから修正するのはむしろユーイチ(をはじめとする他メンバー)では？ そして話の流れ的に塔イベのあとではないかと思う
概念受信：馬という種が滅亡した結果馬型巨大ロボに乗って戦う異聞帯
FGOの異聞帯といえば大体ロボ(アヴィケブロンの幕間でケイローンより)だから馬と言う種が滅亡して代わりにオデュッセウスの宝具よろしくの馬型巨大ロボ(人型変形可)に乗って戦う異聞帯を思いついたけどこれだと剪定事象になる理由が思いつかない
アスリートの声：和田竜二インタビュー
佐藤テツゾーがロード（概念）してる概念。いや、ロードしてるで通じるスレ民よ。
佐藤テツゾーさんが佐賀競馬の方で若手騎手と対談する企画をやってるのを今し方別スレで知ったんだけど、そこでやってる騎乗レクチャーがめちゃくちゃ分かりやすくてビックリした、めっちゃロードしてた(※ロードしてたとは)
あとタップダンスシチー等お手馬の話も聞ける
あとタップダンスシチー等お手馬の話も聞ける
- このスレ内限定だけどわかりやすい概念、ロードしてる 実際時計塔に競馬科がある世界線だとユーイチがロードに就任する前は他の教え上手のジョッキーがロードやってそうなんだよな 佐賀競馬といえばユーガも家はそっちの方だっけ？
- ユーガのひいおじいさまが佐賀競馬場の騎手→調教師、おじいさまが同じく佐賀の調教師で、お父様も騎手→調教師という佐賀の競馬一族の生まれだね、ユーガは
- そうそう あとこのスレでは登場機会少ないけど、菊花賞でジャスティンパレスに乗ってた鮫島カツマくんとお兄さんのリョウタくんは、お父さんが佐賀競馬の元騎手で現調教師“キングシャーク”こと鮫島カツヤさん
概念受信：キズナVSエピファネイア！大乱闘スマッシュダービー！〜巻き込まれる第80回ダービー出走人馬を添えて〜→キタサンブラックが乗り替わりにならず北村ヒロシ主戦でG17勝達成した特異点→元ネタ
- エピファネイアみたいな間違えやすい上に他の言語に翻訳してもややこしいし由来も難しいのはもうエビフライクンとかになってそう
- キズナ、大爆笑の巻じゃん
- これはエピズナの大乱闘スマッシュホースズ不可避
- キズナVSエピファネイア！大乱闘スマッシュダービー！〜巻き込まれる第80回ダービー出走人馬を添えて〜 みたいな謎タイトルだけ受信したから後は誰か頼んだ
- 被害者(馬)はこちら いつメンも多いですね！
- この中で現時点で特異点未経験なの勝浦マサキ、北村ヒロシ、藤田シンジ、C.ウィリアムズの4人か……ちょっと特異点教えたらマズイ人が居ますね……
- ヒロシさんは確かキタサンの菊花賞の人だっけ……結界師に乗り替わりにならずそのまま主戦騎手として7勝達成した特異点を受信したのであとは頼みました…！
- ロゴタイプ、なんとかしてくれ（必死）
アニポケサトシ卒業、ユーイチも引退。そして2人の奇妙な共通点。
・これ、タケシがユーイチ見つけた時に詰め寄って、
タケシ「お願いです！引退撤回してください！」
ユーイチ「は？何でや？」
タケシ「そうしないとサトシが……サトシが……」
とユーイチに縋り付いて泣き始めて、「タケシやめろって」と引きはがそうとするカズオと、なんだなんだどうしたどうした？とわらわら人が集まってくる地獄になりそう。
で、最終手段でタケシがユーイチとサトシが引退しない特異点作って、ダイチが胃を痛めるまで幻視した。
・ダイチ「そもそも因果関係ないのになんで特異点作ってんの（ｷﾘｷﾘ」
カズオ「すいませんすいませんほんとすいません」
リュージ「いや、お前は謝らんでもええねんけど、タケシ、お前は謝れ」
タケシ「ごめんなさい（ｼｭﾝ）」
リュージ「ちなみにその手にあるポケカはなんや？」
タケシ「福永さんが、『お前は見込みがある』って言って、買ってくれました」
ダイチ「や〜め〜て〜（ｷﾘｷﾘ）」
タケシ、結構第二の特異点の王になれそうな気がする。
・特異点リーディングは若手最先着だしねタケシ……いや、なっちゃダメだろこの最先着…(そして美浦の最先着はノリさん……親子だなぁ……)
・そう言えばジムリーダーと同じ名前かタケシ……エフフォは岩タイプだった…？
・ストーンエッジをぶちかますエフォーリアを幻視した その理論でいくとソダシはひこうタイプになるんだが。ソダシはペガサスだった？
「思考海底中山 深海の竜」、竜化リュージのイラスト
概念受信：メイケイエールが有馬記念で鞍上落馬後に空馬1着を取る特異点
・そういえば今日の朝、メイケイエールが有馬記念に参加してて、序盤に騎手が落馬して空馬になっちゃうんだけど、そのあとぶっちぎりの1着(本来なら除外だけど)になって、「やっぱり鞍上の体力の問題じゃねーか！」って冗談混じりのヤジが飛んでる夢見たわ。あるいは夢じゃなくて特異点受信したかもしれん()
・そんな、春天のユーガとシルヴァーソニックみたいな……
・そんな、春天のユーガとシルヴァーソニックみたいな……
引退発表、大記録達成、交々。
・デットーリ引退するのか……
そして本人がTwitterにあげた動画がめちゃエモい
・そんな……まだ5Gも大井の帝王も現役なのに…………いや、なんでこの人らまだ現役やってんの？？
・ムルザバエフ騎手JRA初勝利おめでとう！ チャリンコで駆けつけてプラカード持ってくれるミユピー素敵…
・阪神競馬場でユーイチが年間100勝！プレゼンターのユーガとハグしてたw
・ユーイチ13年連続年間100勝達成おめでとう！…………お前、ほんまにあと2ヶ月で騎手辞めるんか…？
・リュウセイ、秋華賞に続き朝日杯FSでG12勝目をマーク。
・リュウセイG��2勝目めでたい！！
A.D.2022 霞ヶ浦水質合戦 〜黒幕は悪口を言われて腹が立った霞ヶ浦の神様〜
リュージ「気がついたら年末やし、冷え込んできたなぁ」
プボ「寒いプボ〜」
リュージ「お前も風邪ひかんようにな。白湯でも飲むか」
ｺﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…ｸﾞﾋﾞｯ…
リュージ「？何や…スーパーで70〜80円くらいで売っとる聞いたことないメーカーの天然水みたいな苦味のある味やな…」
プボ「…」
リュウセイ「気づきましたか和田さん…」
リュージ「いつからいたんやお前」
リュウセイ「美浦の騎手から最近水がおいしいって聞いたんすよ」
リュージ「んなまさか…」
リュウセイ「かと思えば、栗東の水はマズイ。おかしいと思いません？」
リュージ「誰かが逆にしたっちゅうことか！」
ユーイチ「話は聞かせてもらったで」←腕組み
リュージ「神出鬼没すぎるでお前ら」
ユーイチ「細かいことはええやろ。美浦の連中には悪いが特異点はどんなもんでも修正せなあかん」
リュージ「それもそうやな」
リュウセイ「そうと決まれば早速行きましょう！」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 霞ヶ浦水質合戦
〜黒幕は悪口を言われて腹が立った霞ヶ浦の神様〜
ケイバ・ネオユニヴァース after SundayKingdom ある船出の日
サンデーキングダム崩壊から少し経った頃、レジスタンスの拠点にて寂しげな顔でそう呟く男がいた。突如行方を眩ましたノリ・ポツン=ヨコヤマの息子、宝塚トップスター仮面——カズオである。
「まあ親父の事だし、そのうちひょっこり出てくるんじゃないかな」
「だといいんだけどねえ」
弟のキャロット仮面——タケシは兄を励まそうとするが、肝心の兄にはいまいち響いていないようだ。
サンデーに攫われた父との再開を望んでレジスタンスに入り、ようやく会えると思った矢先にこれだ。タケシも兄の気持ちはよく理解できる。
悲しむ2人の姿を見たレジスタンスの仲間やヒダカエージェントの傭兵達、さらにはサンデー軍までがノリの捜索に協力してくれている。しかし、父はそう簡単に見つからないだろうという予感がカズオにはあった。
「考えてみなよ。あの自由人の父さんがアッサリ見つかると思う？たぶん今頃はあちこちフラフラしてるよ」
「それはまあ…確かにそうかも」
お互い父の性格をよく理解できているものだ、と顔を見合わせて笑った。
ここしばらくは対立組織のライダー同士だったせいで、こんな風に笑い合える機会は無かった。ノースヒルズ服の異邦人——どこぞの劇団座長に瓜二つの男と出会ったことで、事態が大きく動いた。彼のおかげで日常が帰ってきたと言っても過言ではない。
早くこの日常に父を連れてくることができれば……とカズオが感傷に浸っていると、タケシが「提案があるんだ」と話を始めた。
「親父の捜索を手伝ってもらえるのはありがたいけどみんなもやる事あるだろうし——俺達だけで探しにいかない？」
いつ終わるか分かんないけどさ、とはにかむ弟に、カズオは一も二もなく答えた。
「いいじゃんそれ！やろうよ！」
それから数日後。
「旧サンデー領の宇宙船ドックとキャビンを自由に使えるよう手配しておいたから、遠慮なく使ってよ」
「別の俺に会うたらよろしく言っといてくれや。良くしてくれるはずやから」
「ありがとうございます、2人とも」
父を探すために旅立つ兄弟を、ミユ=ピーとタケユタカ53号が見送りに来た。
「パインちゃんとかU-1くんも見送りに来たがってたんだけど、忙しいみたいで」
申し訳なさそうなミユ=ピーにタケシは気持ちだけでも十分ですよ、とにこやかに返し、言葉を続けた。
「宇宙船まで貸してもらって…おかげで助かります」
2人の愛艦は1人乗りなうえ長期航行には向かないため、残念ながらしばらく留守番だ。ケンイチの許可を得てサンデーキングダムで使用していた小型の輸送船を借り受け、旅に出ることになった。
「こっちでのノリの捜索は一旦縮小するけど、何かあったらすぐ連絡入れるわ。じゃあ2人共、気をつけてな」
「応援してるよ。頑張ってね」
「はい、行ってきます！」
声援を背に受けて2人は船に乗り込む。
次にここへ来る時は、3人になっていると信じて。
ケイバ・ネオユニヴァース after SundayKingdom
ある船出の日
塔イベント（タイトル未定）
リュウセイ「そういえば朝からお見かけしてないですね…」
？？？「リュージはここには来ないプボ！！」
リュウセイ「あ、ボンドくん」
ユーイチ「来ないってどういうことや」
ボンド「お休みだからプボ！最近の特異点はちょっと変プボ！そんな特異点をリュージは一人で解決してておつかれプボ！とにかく休暇をもらうから邪魔しないでほしいプボ〜！！」
ギュウウウゥゥゥン…………
ユタカ「………特異点を一人で？」
リュウセイ「ユーイチさん……」
ユーイチ「濡れ衣やめろ！ほんまに俺やないって！」
ケンイチ「というか『変な特異点』ってなんすか？特異点ってだいたい変やないですか」
リュウセイ「それに、リュージさんそんなに疲れてるようには…少なくとも僕が昨日お話しした時はいつも通りのリュージさんだったと思いますけど…」
ユーイチ「…そういや、少し様子が変やったな」
ユタカ「リュージがか？」
ユーイチ「ああ、はい。この間、ちょっと用事あってトレセンにスーツでおった時、いきなり後ろから腕捕まれたんです」
ユーイチ「そんときのアイツ、なんていうか、やたら必死な顔しとって。そのくせ、俺が固まってたらハッとして手離してどっか行こうとするし、こっちから聞いてみても『気にすんな』『人違いしとったわ』っていうばっかりで」
ケンイチ「そういえば俺も突然『頑張れってさ。伝えてくれって頼まれてん』って言われました。誰からの伝言なんか聞いてもはぐらかされるし、なんや変やなーとは思っとったんですけど」
ユタカ「………まぁ、なんにせよリュージとディープボンドに話聞かんと進まんやろ。特異点である以上ほっとけんし」
ユーイチ「ダイチも呼ぶか、アイツもお手馬に休暇もらってたやろ」
リュウセイ(ユーイチさんからの呼び出しで来てくれるんだろうか…？)
ユタカ(リュウセイ、気持ちは分かるけど言うたらあかんよ。俺が連絡しといたるから)
リュウセイ(ッ！？直接脳内に…！？)
ユーイチ「……リュウセイなんか失礼なこと考えてへんか？」
リュウセイ「いえ！！特に何も！！」
ケンイチ「そういや今日幸先輩とコウヘイもいませんでしたっけ。人手は多いほうがいいし話してきます」
ユタカ「なら各自協力者募ってまたここに集合にしよか」
「「「はい！」」」
To be continued……?
A.D.2010 騎手称賛世界講談社 世界の偉人next「武ユタカ」
リュージ「ハルキも順調ならあと2年ちょいで騎手か…時が経つのは早いなあ」
和田夫人「あなた、浸ってないで子供の本の片付けしてね！」
リュージ「はいはい…あれ？なんやこの本」
和田夫人「あ、せっかくだから昔買ったんだったわ。あの子読んだかしら」
リュージ「は…？ユタカさんの伝記…？しかも児童むけの」
和田夫人「えっ、ユタカさんくらいの騎手なら妥当じゃない？」
リュージ「！！！」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2010 騎手称賛世界講談社 世界の偉人next「武ユタカ」
A.D.2022 距離延長特異点 盾の栄誉を賭けて
リュージ「まさか秋天は2年連続で三歳馬が勝つとはなあ」
リュウセイ「3200mを走れる三歳馬も増えてきたみたいっすね。イクイノックスはキタサンブラック産駒ですし。」
リュージ「秋天は2000mやろ？」
リュウセイ「何言ってんすか和田さん！」
リュージ「は…？」
リュウセイ「天皇賞はどっちも3200の長距離じゃないっすか！」
リュージ「いやいや、それは何十年も前やろ…」
リュウセイ「長距離のG1が少ないから戻されたんすよ」
リュージ「そもそもこんな事して誰が得するんや」
ディープボンド「2000mが短くてJCや有馬に行く馬はたくさんいますよ。僕もそのうちの一頭ですからね。」
リュウセイ「なんか今日のプボ君、雰囲気違ってません？」
リュージ「レイシフトのしすぎかもしれんな…無闇に特異点を作らんようにユーイチにも注意しとかんと」
プボ「では、行きましょうか」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 距離延長特異点 盾の栄誉を賭けて
ユーイチ「俺やないで！」
リュージ「それは何となく分かるけどな、手伝ってもらうで」
一方その頃…
エピ「はあ〜💢エピが悪いって言いたいエピ！？悪いけど、エピにはコンちゃんがついてるエピよ！」
コン「そうですね」
ズナ「そんな奴の味方になる必要は無いズナ。いつか友達なくすズナよ」
コン「そうですね」
エピ「エピ〜」💢
ズナ「ズナ〜」💢
コン「全く…ん？ユーイチからメールや」
『また特異点ができたみたいでな、頼むで🙏』
コン「まあ…あの二人のケンカに巻き込まれるくらいなら…」
コントレイル「全くユーイチは…お〜い来たったで〜…ん？」
ユーイチ「何か最近俺のこと疑いすぎやろ。こんなに協力しとるのに。」
リュージ「今回は疑ってない言うとるやろ…」
ユーイチ「新しい特異点ができるたびに疑いの目を向けてくるやんけ！」
リュウセイ「そりゃ前科がありますからね…」
ユーイチ「他の奴も作っとるやろ！」
リュージ「お前は8馬身くらい抜けとるんや！」
プボ「コンちゃん何とかしてプボ〜…」
コントレイル「…」
異聞帯攻略に神経をすり減らしたリュージを労わるためのプボくん塔イベ再開催ネタ
ユーイチ「あれ、今日リュージは？」
リュウセイ「そういえば朝からお見かけしてないですね…」
？？？「リュージはここには来ないプボ！！」
リュウセイ「あ、ボンドくん」
ユーイチ「来ないってどういうことや」
ボンド「お休みだからプボ！最近の特異点はちょっと変プボ！そんな特異点をリュージは一人で解決してておつかれプボ！とにかく休暇をもらうから邪魔しないでほしいプボ〜！！」
ギュウウウゥゥゥン…………
ユタカ「………特異点を一人で？」
リュウセイ「ユーイチさん……」
ユーイチ「濡れ衣やめろ！ほんまに俺やないって！」
ケンイチ「というか『変な特異点』ってなんすか？特異点ってだいたい変やないですか」
リュウセイ「それに、リュージさんそんなに疲れてるようには…少なくとも僕が昨日お話しした時はいつも通りのリュージさんだったと思いますけど…」
ユーイチ「…そういや、少し様子が変やったな」
ユタカ「リュージがか？」
ユーイチ「ああ、はい。この間、ちょっと用事あってトレセンにスーツでおった時、いきなり後ろから腕捕まれたんです」
ユーイチ「そんときのアイツ、なんていうか、やたら必死な顔しとって。そのくせ、俺が固まってたらハッとして手離してどっか行こうとするし、こっちから聞いてみても『気にすんな』『人違いしとったわ』っていうばっかりで」
ケンイチ「そういえば俺も突然『頑張れってさ。伝えてくれって頼まれてん』って言われました。誰からの伝言なんか聞いてもはぐらかされるし、なんや変やなーとは思っとったんですけど」
ユタカ「………まぁ、なんにせよリュージとディープボンドに話聞かんと進まんやろ。特異点である以上ほっとけんし」
ユーイチ「ダイチも呼ぶか、アイツもお手馬に休暇もらってたやろ」
リュウセイ(ユーイチさんからの呼び出しで来てくれるんだろうか…？)
ユタカ(リュウセイ、気持ちは分かるけど言うたらあかんよ。俺が連絡しといたるから)
リュウセイ(ッ！？直接脳内に…！？)
ユーイチ「……リュウセイなんか失礼なこと考えてへんか？」
リュウセイ「いえ！！特に何も！！」
ケンイチ「そういや今日幸先輩とコウヘイもいませんでしたっけ。人手は多いほうがいいし話してきます」
ユタカ「なら各自協力者募ってまたここに集合にしよか」
「「「はい！」」」
To be continued……?
A.D.2022 聖誕祭争奪戦 モテる男（イケメン）はツラいよ
リュージ「カヤタ、ありがとな。馬術に関してはやっぱり乗ったことのある奴の目線の話も大事やから」
カヤタ「いいんですよ。馬術競技が盛り上がってくれるのは嬉しいですから、僕でよければいつでも呼んでください」
リュージ「いやー、実に頼もしいなぁ――――――ん？」
？？？「ちょっと！リュウセイは私とクリスマスを過ごすって決まってるのよ！」
？？？？「なーに言ってんのよ！リュウセイは私とクリスマスを過ごすの！」
リュウセイ「あ、いや、僕は……」
カヤタ「えっと、僕の見間違いやななかったらですけど、リュウセイが、あの、両腕を両サイドから馬に引っ張られてるというか、咥えられてるというか」
リュージ「見間違いやないよ、俺にも見えとる」
リュウセイ「あ！和田さんにカヤタ！いいところに、ローズとラヴェルが突然現れて急に」
スタニングローズ・ラヴェル「「カヤタぁ？」」
カヤタ「はい？」
ローズ「あんたね！偉そうに私のリュウセイの彼氏面してるやつ！」
ラヴェル「誰に許可取って彼氏やってんのよ！リュウセイは私のなのよ！」
ローズ「は？あんたも誰に許可とってリュウセイの彼女面よ！リュウセイは私の恋人なの！」
ラヴェル「ふんっ、何も知らないあんたに教えてあげる。私とリュウセイのイチャイチャシーン、ばっちりスクープされてるんだからね！」
ローズ「なーにがスクープよ！私はねぇ、リュウセイのハ・ジ・メ・テ（G1）をあげた女よ？」
ラヴェル「きーっ！ハジメテなんて何よ！私とリュウセイはこれからなんだから！」
カヤタ「すごい、馬って喋れるんですね」
リュージ「いやいやいや、んなわけな……い、はず、うん（いろいろ思い当って目をそらす）」
リュウセイ「あ、あのっ、二人とも助けてください、僕、クリスマスには予定が……」
ローズ「もちろん私と過ごすからでしょ！」
ラヴェル「当然私とに決まってるでしょ！！」
ローズ「あんたは黙ってなさいよこの出遅れ女！」
ラヴェル「た、たまたま遅れただけよっ！」
カヤタ「えっと、今年のイブもクリスマスも土日だから、競馬、ありますよね？」
リュージ「せやな」
リュウセイ「これはっ、きっと、特異点です〜！修正してくださ〜い！」
リュージ「まあ、そうかもしらんしそうではないかもしらんなぁ……ボンド、レース前に悪いけど、頼むわ」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022聖誕祭争奪戦 モテる男（イケメン）はツラいよ
カヤタ「ところで君たちはリュウセイの乳首は見たことあるの？」
ローズ・ラヴェル「「は？」」
リュージ「こらこら、無意識にマウントとったらあかんよ」
リュウセイ「ちょっと〜、火に油注がないで〜」
A.D.2022 難解名簡略化 JRA アイデンティティ・クライシス
リュージ「何や急にJRAのホームページなんか出して……は？シアワセイッパイ、ハピネスヒーロー、シュンブンノヒ…知らん馬名が並んどる！」
リュウセイ「血統と戦績を見る限りエフフォーリア、ボルドグフーシュ、イクイノックスっぽいんですよね。タイトルホルダーやスターズオンアースはそのままなんです」
ユーガ「大変です和田さん！名簿を見たら俺の下の名前がどういう訳かひらがなになっていて」
キワム「俺の名字もなんです」
リュージ「…ホンマや。でも俺とリュウセイは変わっとらんな。名前が変わった奴と変わっとらん奴が混ざってるのは何でなんやろ」
リュウセイ「……ひょっとして、難しい名前が簡単になってるとか？」
リュージ「だとしたら誰が何のために…まあ、考えるより修正が先やな。行くでディープボンド！」
プボ「ぷぼ〜」
ユーガ「ラブズオンリーユー！」
ラブズ「らぶ〜！」
リュウセイ「僕らも行くよキワム！スタニングローズ！」
キワム「ジャンダルム！」
シーン……
キワム「あれ？」
リュウセイ「まさか…(ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ)なるほどそういうことか。おいで、ビューティーローズ！」
ビューティーローズ(スタニングローズ)「ろーず！」
キワム「よし、じゃあ改めて！グレートクリフ！」
グレートクリフ(ジャンダルム)「くりふ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 難解名簡略化 JRA
アイデンティティ・クライシス
キワム「難しい名前って、川田さんはともかく俺の名前に難しい要素なくないか？」
リュウセイ「前によくハギノと間違われるってぼやいてたじゃん」
キワム「あー…」
A.D.1960 崩壊酒耐性武家 ビールのCMも出られない
結界師「ｵｴｰｯ」
リュウセイ「あれ、ユタカさんワイン一杯ですよまだ」
結界師「武一族の宿命やなあ、酒が弱いのは」
リュウセイ「えっ何言ってんすかユタカさん！それじゃレッドゾーンダイエットが…！」
結界師「は…？何やレッドゾーンダイエットって。サウナとか食事制限とかで地道に体重削るもんやろ」
リュウセイ「そんな…そんな武一族見たくない！スタニングローズ！」
スタニングローズ「クニヒコさんの酒エピソードが…消えた…？」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.1960 崩壊酒耐性武家 ビールのCMも出られない
A.D.2020 劇作不明舞台 せめて、最後は走って終わる為に
ユーガ｢いやだって見てくださいよ…｣
８枠１６番 サートゥルナーリア イケゾエ ４着
｢うわ思ったよりふざけた冗談じゃなくなってら…しかも現実の三冠馬の着順に絶妙に影響与えない着順…｣
｢ここを最後に引退ですか…。誰の仕業でしょうか…？シーザリオの旦那(46)…は本格的に絡みなさそうですし。ってこの召喚ボタンって…、まぁ…押せってことですか…。(ﾎﾟﾁ)｣
｢うおっ！虹色！｣
ヨーイチ｢…僕が…一緒に…解決…しに…行く…。｣
神威啟示｢久しぶりだなァユーガ！あの特異点で縁が出来ちまったらしい！｣
｢エ、神威啟示…！？になんでヨーイチさん！？ってか縁って何！？｣
｢あー…その話はまた今度で…後は多分公現祭の元になった行事って縁じゃないですかね…？それに同じキャロットファームですし。後は…シーザリオの子でジャパンカップに縁がある…ってそんなに出てきていいコンビなんですかこの２人？絶対限定ＳＳＲですよね…？｣
ユーガ ｢とにかく心強いです！行きましょうハープスター！｣
ハープスター｢スタァァァァ！！｣
｢ん、まだ押せるんか…ほな俺も…おっ、俺も虹色！｣
農神慶節(サートゥルナーリア)｢…久しぶりだね…じゃあ行こっか、最初で最後の今度こそコンビでさ…ケンイチ君…！｣
｢……お前は…！｣
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2020 劇作不明舞台 せめて、最後は走って終わる為に
シーザリオ｢…ファンの願いもあった…そして…もう一度走って終わってくれたら…この特異点は壊しますから…。｣
何処ぞのファースト・フォリオ｢ンン〜…シーザリオに頼まれてこの舞台書きあげましたが…そっちのエピファネイアが来るのは想定外ですねぇ…。｣
天の声｢21:00より新規鯖☆５槍 ケンイチ✕農神慶節 ☆５裁 ヨーイチ✕神威啟示復刻ガチャ開催！｣
LostBelt No.■ 賭博圧抑国家 日本 蹄声遥か遠く エピローグ「届けられない言葉」
コースを馬が走っているのが見える。馬に乗っている人の姿が見える。
馬の嘶きが聞こえる。馬に関わる人々の声があちこちから聞こえる。
レイシフトした先が競馬が無くなってしまった特異点だったこともあり、リュージにとっての日常であるその風景で、元の世界へ戻ってきたことを何よりも実感する。しかし元の歴史を守ったことへの安堵はなかった。ただ重苦しい気持ちが、リュージの胸の底に横たわっている。
今回の特異点は何かが変だった。最近修正した特異点の中にも、同じように違和感を覚えたものがいくつか混ざっている。
何か特定の出来事、例えば馬や騎手の戦績が改変されて、その影響で世界がおかしくなっているのが普通の特異点だ。ところが、今回のものやこれまでに変だとリュージが思った特異点は、まるで最初から世界自体がおかしくなっているような印象がある。原因の出来事を修正するのではなく、世界を丸ごと修正しなければならないような。
修正とは、誤りを正しく直すという意味だ。世界そのものが誤っているとして、それを正しく直してしまったら、その世界はどうなるのか。それが想像できるほどには、リュージは特異点絡みの事件に関わってきた。
いつもであればレイシフトを終えると、気が付けば姿を消して馬房に戻っているディープボンドも、まだ動こうとしない。立ち尽くしたままのリュージへ、そっと顔を寄せる。
「……気にしてくれてるんか。ボンド、ありがとうな」
ぷぼ、と心配げに鳴いた相棒を撫でる。ともかく、まずは共に走ってくれた相棒を休ませなければ。軽く頭を振って手綱を引こうとしたとき、背後から誰かがリュージを呼んだ。
「和田先輩」
——和田さん！
あの世界で行動を共にしていた彼と同じ声がして、反射的に振り返る。そこには、彼と同じ顔の男が立っていた。トレードマークの赤いジャージを着込み、騎乗時に身に付けるヘルメットを手に持っている。
「大丈夫ですか？ずっと動かないから気になったんすけど」
「……お前、ケンイチだよな？」
「俺は池添ケンイチですって、他の誰かに見えます？」
「いや、ちょっとボーッとしとった。大丈夫や、すまん」
「大丈夫ならええですけど……うわ、ボンドもどうしたん？」
ディープボンドも何か思うところがあるのか、甘えるように顔を擦り寄せた。困惑しながらも撫でる手付きは慣れたものだ。おっかなびっくり触れていた、あの世界の彼とは違う。
目の前の男は正真正銘、リュージの後輩で騎手をしているケンイチだ。そうであれば、リュージは伝えなければならないことがあった。
「ケンイチ、あのな、お前に伝言預かっとるんよ」
「伝言？誰からっすか？」
「お前のことを応援しとる人、かな。『頑張れ』ってさ、伝えてくれって頼まれてん」
騎手にならなかった別の世界のケンイチからだ、とは流石に言えず、曖昧に誤魔化した。
「俺のファンってことですか？」
「そんなところや」
「なんかはっきりしないっすね」
「すまんな」
ケンイチは訝しそうに首を傾げている。だがそこまで気にすることでもなかったようで、すぐに表情は緩んだ。
「まあ、ええですよ。なんにせよ、応援してもらえるのはありがたいですし、やっぱり嬉しいですし。その人にありがとうって伝えといてください」
「……おう、伝えとくわ」
「俺はこれで。お先に失礼します。和田先輩も、調子悪いならはよ帰ってくださいね。ボンドもまたな」
軽くディープボンドの首を叩き、リュージに頭を下げると、ケンイチは歩いていった。小さくなっていく赤いジャージの背中を見ながら、重く息を吐く。
ディープボンドも再びリュージに擦り寄ってきた。気遣おうとしてくれる優しい相棒を撫でてやるも、視線が下へ向いてしまうことは止められない。
相棒の足と、自分の足と、地面で構成されたリュージの視界に、ひらりと白いものが映り込んだ。風も吹いていないのに、どこからか飛んできた紙切れのようなそれを、リュージは思わず拾い上げる。
滑らかな手触りから、ただの紙ではなく写真だとわかる。何が写っているのかと、なんとはなしに裏返した。そうして、目を見開いた。
それはスナップ写真だった。リュージにも見覚えのある街角で、一人の男がギターを持って、マイクに向かって歌っている姿が切り取られている。吹っ切れたような笑顔で歌う男の周りには、たくさんの観客がいた。
後輩と同じ顔をした写真の男は、あの世界のケンイチだ。誰も足を止めないのだと俯いていた彼が、この小さな枠の中では、顔を上げて、多くの人に向けて歌っていた。
込み上げてくるものがあって、リュージは目を伏せた。悲しみとも後悔ともつかない感情が、胸の奥で渦巻いている。
これはあり得たはずの光景なのか。それともリュージが知らないだけで、いつかあった現実の風景なのか。確認する術はどこにもない。あの世界は、消えてしまった。このケンイチに会うことはもう二度となく、後輩からの言伝を伝えることもできない。
「……もう一回だけでええから、あっちのケンイチの歌、聞きたかったわ」
ぷぼー、とディープボンドが同意するように鳴いた。写真は大切にポケットにしまう。
せめて、忘れないでおこうと思った。あの歌声を、負けるなと背中を押した響きを。
LostBelt No.■
賭博圧抑国家 日本 蹄声遥か遠く
エピローグ「届けられない言葉」
A.D.2022 電子頭脳予想 AIの夢と苦悩
リュージ「今日も一日頑張るかあ〜」
リュウセイ「和田さん今日もかなりの数乗りますよね」
一般客「キャー！！」
リュージ「！」
リュウセイ「大丈夫ですか！？」
一般客「き、急に券売機が…」
リュージ「券売機？」
リュウセイ「あれ見てください！」
券売機「ソコノアナタ、12バンノウマヲカウノデス…」ｶﾞﾁｬﾝｶﾞﾁｬﾝ
リュージ「なんやあれ…お客さんなんか変わったことしませんでしたか？」
一般客「さあ…買う前にネットでAIの予想を見ていたくらいで…」
券売機「ワタシノヨソウハタダシイ…ニンゲンハワレワレAIノイウトオリ二カエバイイノデス…」
リュウセイ「もしかして、AIに乗っ取られたのか…？」
リュージ「んな近未来SF映画みたいなこと…」
ユーイチ「残念ながらそうみたいやで」
リュージ「ユーイチ！」
ユーイチ「同様の被害が阪神や京都でも確認されとる」
リュウセイ「そんな…」
ユーイチ「何が起こるかわからないのが勝負の世界や。よくデータキャラと言われる俺もよう分かっとる。関東方面は任せたで。」
リュージ「ユーイチ…！」
ユーイチ(なるべく恩は売っといたほうがええからな…)
リュージ「ユーイチ？」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 電子頭脳予想 AIの夢と苦悩
そして本人がTwitterにあげた動画がめちゃエモい
・そんな……まだ5Gも大井の帝王も現役なのに…………いや、なんでこの人らまだ現役やってんの？？
・ムルザバエフ騎手JRA初勝利おめでとう！ チャリンコで駆けつけてプラカード持ってくれるミユピー素敵…
・阪神競馬場でユーイチが年間100勝！プレゼンターのユーガとハグしてたw
・ユーイチ13年連続年間100勝達成おめでとう！…………お前、ほんまにあと2ヶ月で騎手辞めるんか…？
・リュウセイ、秋華賞に続き朝日杯FSでG12勝目をマーク。
・リュウセイG��2勝目めでたい！！
A.D.2022 霞ヶ浦水質合戦 〜黒幕は悪口を言われて腹が立った霞ヶ浦の神様〜
美浦トレセンの水質と栗東トレセンの水質が逆転した特異点。神様が思い立った原因はタイトルホルダー&カズオ説、あるいは霞ヶ浦周辺住民の願望が降り積もった結果説など複数存在しているけど、そのやり口が美味しい栗東の水と入れ替えるあたり神ってやっぱり碌なもんじゃない。そしてユーイチが至極まともなことを言ってるはずなのにどうにも腑に落ちないものを感じるのはなぜか……（ヒント：特異点リーディング4連覇）2022年 12月某日
リュージ「気がついたら年末やし、冷え込んできたなぁ」
プボ「寒いプボ〜」
リュージ「お前も風邪ひかんようにな。白湯でも飲むか」
ｺﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…ｸﾞﾋﾞｯ…
リュージ「？何や…スーパーで70〜80円くらいで売っとる聞いたことないメーカーの天然水みたいな苦味のある味やな…」
プボ「…」
リュウセイ「気づきましたか和田さん…」
リュージ「いつからいたんやお前」
リュウセイ「美浦の騎手から最近水がおいしいって聞いたんすよ」
リュージ「んなまさか…」
リュウセイ「かと思えば、栗東の水はマズイ。おかしいと思いません？」
リュージ「誰かが逆にしたっちゅうことか！」
ユーイチ「話は聞かせてもらったで」←腕組み
リュージ「神出鬼没すぎるでお前ら」
ユーイチ「細かいことはええやろ。美浦の連中には悪いが特異点はどんなもんでも修正せなあかん」
リュージ「それもそうやな」
リュウセイ「そうと決まれば早速行きましょう！」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 霞ヶ浦水質合戦
〜黒幕は悪口を言われて腹が立った霞ヶ浦の神様〜
ケイバ・ネオユニヴァース after SundayKingdom ある船出の日
ネオユニ時空、サンデーキングダム編のエピローグ。サンデーキングダム壊滅後、囚われの身だったはずがいつの間にか消えていた父ノリ・ポツン=ヨコヤマを探しに行く宝塚トップスター仮面とキャロット仮面。未来への希望を感じさせる、爽やかな読了感のあるSS。「父さんはどこに行っちゃったんだろうね」
サンデーキングダム崩壊から少し経った頃、レジスタンスの拠点にて寂しげな顔でそう呟く男がいた。突如行方を眩ましたノリ・ポツン=ヨコヤマの息子、宝塚トップスター仮面——カズオである。
「まあ親父の事だし、そのうちひょっこり出てくるんじゃないかな」
「だといいんだけどねえ」
弟のキャロット仮面——タケシは兄を励まそうとするが、肝心の兄にはいまいち響いていないようだ。
サンデーに攫われた父との再開を望んでレジスタンスに入り、ようやく会えると思った矢先にこれだ。タケシも兄の気持ちはよく理解できる。
悲しむ2人の姿を見たレジスタンスの仲間やヒダカエージェントの傭兵達、さらにはサンデー軍までがノリの捜索に協力してくれている。しかし、父はそう簡単に見つからないだろうという予感がカズオにはあった。
「考えてみなよ。あの自由人の父さんがアッサリ見つかると思う？たぶん今頃はあちこちフラフラしてるよ」
「それはまあ…確かにそうかも」
お互い父の性格をよく理解できているものだ、と顔を見合わせて笑った。
ここしばらくは対立組織のライダー同士だったせいで、こんな風に笑い合える機会は無かった。ノースヒルズ服の異邦人——どこぞの劇団座長に瓜二つの男と出会ったことで、事態が大きく動いた。彼のおかげで日常が帰ってきたと言っても過言ではない。
早くこの日常に父を連れてくることができれば……とカズオが感傷に浸っていると、タケシが「提案があるんだ」と話を始めた。
「親父の捜索を手伝ってもらえるのはありがたいけどみんなもやる事あるだろうし——俺達だけで探しにいかない？」
いつ終わるか分かんないけどさ、とはにかむ弟に、カズオは一も二もなく答えた。
「いいじゃんそれ！やろうよ！」
それから数日後。
「旧サンデー領の宇宙船ドックとキャビンを自由に使えるよう手配しておいたから、遠慮なく使ってよ」
「別の俺に会うたらよろしく言っといてくれや。良くしてくれるはずやから」
「ありがとうございます、2人とも」
父を探すために旅立つ兄弟を、ミユ=ピーとタケユタカ53号が見送りに来た。
「パインちゃんとかU-1くんも見送りに来たがってたんだけど、忙しいみたいで」
申し訳なさそうなミユ=ピーにタケシは気持ちだけでも十分ですよ、とにこやかに返し、言葉を続けた。
「宇宙船まで貸してもらって…おかげで助かります」
2人の愛艦は1人乗りなうえ長期航行には向かないため、残念ながらしばらく留守番だ。ケンイチの許可を得てサンデーキングダムで使用していた小型の輸送船を借り受け、旅に出ることになった。
「こっちでのノリの捜索は一旦縮小するけど、何かあったらすぐ連絡入れるわ。じゃあ2人共、気をつけてな」
「応援してるよ。頑張ってね」
「はい、行ってきます！」
声援を背に受けて2人は船に乗り込む。
次にここへ来る時は、3人になっていると信じて。
ケイバ・ネオユニヴァース after SundayKingdom
ある船出の日
塔イベント（タイトル未定）
久々の塔イベント。首謀者は度重なる異聞帯修正で精神がすり減っているリュージに心を痛めたディープボンド、優しい子だあんたは（プボ推し感）。個人的には最上階のラスボスがディープボンドでクリア後のエクストラでオペラオーが出てくるんじゃないかなぁ？と妄想している。リュージは周りに相談しろ！！！でもリュージを過酷な運命に導いているのはスレ民なんだよなユーイチ「あれ、今日リュージは？」
リュウセイ「そういえば朝からお見かけしてないですね…」
？？？「リュージはここには来ないプボ！！」
リュウセイ「あ、ボンドくん」
ユーイチ「来ないってどういうことや」
ボンド「お休みだからプボ！最近の特異点はちょっと変プボ！そんな特異点をリュージは一人で解決してておつかれプボ！とにかく休暇をもらうから邪魔しないでほしいプボ〜！！」
ギュウウウゥゥゥン…………
ユタカ「………特異点を一人で？」
リュウセイ「ユーイチさん……」
ユーイチ「濡れ衣やめろ！ほんまに俺やないって！」
ケンイチ「というか『変な特異点』ってなんすか？特異点ってだいたい変やないですか」
リュウセイ「それに、リュージさんそんなに疲れてるようには…少なくとも僕が昨日お話しした時はいつも通りのリュージさんだったと思いますけど…」
ユーイチ「…そういや、少し様子が変やったな」
ユタカ「リュージがか？」
ユーイチ「ああ、はい。この間、ちょっと用事あってトレセンにスーツでおった時、いきなり後ろから腕捕まれたんです」
ユーイチ「そんときのアイツ、なんていうか、やたら必死な顔しとって。そのくせ、俺が固まってたらハッとして手離してどっか行こうとするし、こっちから聞いてみても『気にすんな』『人違いしとったわ』っていうばっかりで」
ケンイチ「そういえば俺も突然『頑張れってさ。伝えてくれって頼まれてん』って言われました。誰からの伝言なんか聞いてもはぐらかされるし、なんや変やなーとは思っとったんですけど」
ユタカ「………まぁ、なんにせよリュージとディープボンドに話聞かんと進まんやろ。特異点である以上ほっとけんし」
ユーイチ「ダイチも呼ぶか、アイツもお手馬に休暇もらってたやろ」
リュウセイ(ユーイチさんからの呼び出しで来てくれるんだろうか…？)
ユタカ(リュウセイ、気持ちは分かるけど言うたらあかんよ。俺が連絡しといたるから)
リュウセイ(ッ！？直接脳内に…！？)
ユーイチ「……リュウセイなんか失礼なこと考えてへんか？」
リュウセイ「いえ！！特に何も！！」
ケンイチ「そういや今日幸先輩とコウヘイもいませんでしたっけ。人手は多いほうがいいし話してきます」
ユタカ「なら各自協力者募ってまたここに集合にしよか」
「「「はい！」」」
To be continued……?
A.D.2010 騎手称賛世界講談社 世界の偉人next「武ユタカ」
結界師の伝記漫画が発売されている特異点。あながちあり得なくもなさそうなのが……でも競馬ってギャンブルだし……いやでも結界師なら2022年
リュージ「ハルキも順調ならあと2年ちょいで騎手か…時が経つのは早いなあ」
和田夫人「あなた、浸ってないで子供の本の片付けしてね！」
リュージ「はいはい…あれ？なんやこの本」
和田夫人「あ、せっかくだから昔買ったんだったわ。あの子読んだかしら」
リュージ「は…？ユタカさんの伝記…？しかも児童むけの」
和田夫人「えっ、ユタカさんくらいの騎手なら妥当じゃない？」
リュージ「！！！」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2010 騎手称賛世界講談社 世界の偉人next「武ユタカ」
A.D.2022 距離延長特異点 盾の栄誉を賭けて
長距離G1の数が少ないという理由で秋天が3200mに戻された特異点。当然のように疑われるユーイチと、ズナエピの喧嘩に「そうですね」しか言っていない厄介（失礼）対応のプロコントレイルに笑った。2022年
リュージ「まさか秋天は2年連続で三歳馬が勝つとはなあ」
リュウセイ「3200mを走れる三歳馬も増えてきたみたいっすね。イクイノックスはキタサンブラック産駒ですし。」
リュージ「秋天は2000mやろ？」
リュウセイ「何言ってんすか和田さん！」
リュージ「は…？」
リュウセイ「天皇賞はどっちも3200の長距離じゃないっすか！」
リュージ「いやいや、それは何十年も前やろ…」
リュウセイ「長距離のG1が少ないから戻されたんすよ」
リュージ「そもそもこんな事して誰が得するんや」
ディープボンド「2000mが短くてJCや有馬に行く馬はたくさんいますよ。僕もそのうちの一頭ですからね。」
リュウセイ「なんか今日のプボ君、雰囲気違ってません？」
リュージ「レイシフトのしすぎかもしれんな…無闇に特異点を作らんようにユーイチにも注意しとかんと」
プボ「では、行きましょうか」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 距離延長特異点 盾の栄誉を賭けて
ユーイチ「俺やないで！」
リュージ「それは何となく分かるけどな、手伝ってもらうで」
一方その頃…
エピ「はあ〜💢エピが悪いって言いたいエピ！？悪いけど、エピにはコンちゃんがついてるエピよ！」
コン「そうですね」
ズナ「そんな奴の味方になる必要は無いズナ。いつか友達なくすズナよ」
コン「そうですね」
エピ「エピ〜」💢
ズナ「ズナ〜」💢
コン「全く…ん？ユーイチからメールや」
『また特異点ができたみたいでな、頼むで🙏』
コン「まあ…あの二人のケンカに巻き込まれるくらいなら…」
コントレイル「全くユーイチは…お〜い来たったで〜…ん？」
ユーイチ「何か最近俺のこと疑いすぎやろ。こんなに協力しとるのに。」
リュージ「今回は疑ってない言うとるやろ…」
ユーイチ「新しい特異点ができるたびに疑いの目を向けてくるやんけ！」
リュウセイ「そりゃ前科がありますからね…」
ユーイチ「他の奴も作っとるやろ！」
リュージ「お前は8馬身くらい抜けとるんや！」
プボ「コンちゃん何とかしてプボ〜…」
コントレイル「…」
異聞帯攻略に神経をすり減らしたリュージを労わるためのプボくん塔イベ再開催ネタ
久々の塔イベント。首謀者は度重なる異聞帯修正で精神がすり減っているリュージに心を痛めたディープボンド、優しい子だあんたは（プボ推し感）。個人的には最上階のラスボスがディープボンドでクリア後のエクストラでオペラオーが出てくるんじゃないかなぁ？と妄想している。リュージは周りに相談しろ！！！でもリュージを過酷な運命に導いているのはスレ民なんだよな
ユーイチ「あれ、今日リュージは？」
リュウセイ「そういえば朝からお見かけしてないですね…」
？？？「リュージはここには来ないプボ！！」
リュウセイ「あ、ボンドくん」
ユーイチ「来ないってどういうことや」
ボンド「お休みだからプボ！最近の特異点はちょっと変プボ！そんな特異点をリュージは一人で解決してておつかれプボ！とにかく休暇をもらうから邪魔しないでほしいプボ〜！！」
ギュウウウゥゥゥン…………
ユタカ「………特異点を一人で？」
リュウセイ「ユーイチさん……」
ユーイチ「濡れ衣やめろ！ほんまに俺やないって！」
ケンイチ「というか『変な特異点』ってなんすか？特異点ってだいたい変やないですか」
リュウセイ「それに、リュージさんそんなに疲れてるようには…少なくとも僕が昨日お話しした時はいつも通りのリュージさんだったと思いますけど…」
ユーイチ「…そういや、少し様子が変やったな」
ユタカ「リュージがか？」
ユーイチ「ああ、はい。この間、ちょっと用事あってトレセンにスーツでおった時、いきなり後ろから腕捕まれたんです」
ユーイチ「そんときのアイツ、なんていうか、やたら必死な顔しとって。そのくせ、俺が固まってたらハッとして手離してどっか行こうとするし、こっちから聞いてみても『気にすんな』『人違いしとったわ』っていうばっかりで」
ケンイチ「そういえば俺も突然『頑張れってさ。伝えてくれって頼まれてん』って言われました。誰からの伝言なんか聞いてもはぐらかされるし、なんや変やなーとは思っとったんですけど」
ユタカ「………まぁ、なんにせよリュージとディープボンドに話聞かんと進まんやろ。特異点である以上ほっとけんし」
ユーイチ「ダイチも呼ぶか、アイツもお手馬に休暇もらってたやろ」
リュウセイ(ユーイチさんからの呼び出しで来てくれるんだろうか…？)
ユタカ(リュウセイ、気持ちは分かるけど言うたらあかんよ。俺が連絡しといたるから)
リュウセイ(ッ！？直接脳内に…！？)
ユーイチ「……リュウセイなんか失礼なこと考えてへんか？」
リュウセイ「いえ！！特に何も！！」
ケンイチ「そういや今日幸先輩とコウヘイもいませんでしたっけ。人手は多いほうがいいし話してきます」
ユタカ「なら各自協力者募ってまたここに集合にしよか」
「「「はい！」」」
To be continued……?
A.D.2022 聖誕祭争奪戦 モテる男（イケメン）はツラいよ
坂井リュウセイの恋人たちがリュウセイを奪い合う特異点。両側からスタニングローズとラヴェルに引っ張られるリュウセイ、彼氏として火に油を注ぐカヤタ、傾くナミュール。2022年
リュージ「カヤタ、ありがとな。馬術に関してはやっぱり乗ったことのある奴の目線の話も大事やから」
カヤタ「いいんですよ。馬術競技が盛り上がってくれるのは嬉しいですから、僕でよければいつでも呼んでください」
リュージ「いやー、実に頼もしいなぁ――――――ん？」
？？？「ちょっと！リュウセイは私とクリスマスを過ごすって決まってるのよ！」
？？？？「なーに言ってんのよ！リュウセイは私とクリスマスを過ごすの！」
リュウセイ「あ、いや、僕は……」
カヤタ「えっと、僕の見間違いやななかったらですけど、リュウセイが、あの、両腕を両サイドから馬に引っ張られてるというか、咥えられてるというか」
リュージ「見間違いやないよ、俺にも見えとる」
リュウセイ「あ！和田さんにカヤタ！いいところに、ローズとラヴェルが突然現れて急に」
スタニングローズ・ラヴェル「「カヤタぁ？」」
カヤタ「はい？」
ローズ「あんたね！偉そうに私のリュウセイの彼氏面してるやつ！」
ラヴェル「誰に許可取って彼氏やってんのよ！リュウセイは私のなのよ！」
ローズ「は？あんたも誰に許可とってリュウセイの彼女面よ！リュウセイは私の恋人なの！」
ラヴェル「ふんっ、何も知らないあんたに教えてあげる。私とリュウセイのイチャイチャシーン、ばっちりスクープされてるんだからね！」
ローズ「なーにがスクープよ！私はねぇ、リュウセイのハ・ジ・メ・テ（G1）をあげた女よ？」
ラヴェル「きーっ！ハジメテなんて何よ！私とリュウセイはこれからなんだから！」
カヤタ「すごい、馬って喋れるんですね」
リュージ「いやいやいや、んなわけな……い、はず、うん（いろいろ思い当って目をそらす）」
リュウセイ「あ、あのっ、二人とも助けてください、僕、クリスマスには予定が……」
ローズ「もちろん私と過ごすからでしょ！」
ラヴェル「当然私とに決まってるでしょ！！」
ローズ「あんたは黙ってなさいよこの出遅れ女！」
ラヴェル「た、たまたま遅れただけよっ！」
カヤタ「えっと、今年のイブもクリスマスも土日だから、競馬、ありますよね？」
リュージ「せやな」
リュウセイ「これはっ、きっと、特異点です〜！修正してくださ〜い！」
リュージ「まあ、そうかもしらんしそうではないかもしらんなぁ……ボンド、レース前に悪いけど、頼むわ」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022聖誕祭争奪戦 モテる男（イケメン）はツラいよ
カヤタ「ところで君たちはリュウセイの乳首は見たことあるの？」
ローズ・ラヴェル「「は？」」
リュージ「こらこら、無意識にマウントとったらあかんよ」
リュウセイ「ちょっと〜、火に油注がないで〜」
A.D.2022 難解名簡略化 JRA アイデンティティ・クライシス
人も馬も名前が難しいと外野からケチをつけられたJRAが犯人。ラヴズオンリーユーのヴはブになってるし、オギノキワムはハギノキワムになってるし……難読名もひらがなに変えられそう。個人的にはエビフライクンになるエピファネイアとそれを見たキズナが大爆笑して喧嘩になるズナエピがツボ。ロゴタイプ、なんとかしろ（無茶）リュウセイ「すいません和田さん、これ見てもらえませんか」
リュージ「何や急にJRAのホームページなんか出して……は？シアワセイッパイ、ハピネスヒーロー、シュンブンノヒ…知らん馬名が並んどる！」
リュウセイ「血統と戦績を見る限りエフフォーリア、ボルドグフーシュ、イクイノックスっぽいんですよね。タイトルホルダーやスターズオンアースはそのままなんです」
ユーガ「大変です和田さん！名簿を見たら俺の下の名前がどういう訳かひらがなになっていて」
キワム「俺の名字もなんです」
リュージ「…ホンマや。でも俺とリュウセイは変わっとらんな。名前が変わった奴と変わっとらん奴が混ざってるのは何でなんやろ」
リュウセイ「……ひょっとして、難しい名前が簡単になってるとか？」
リュージ「だとしたら誰が何のために…まあ、考えるより修正が先やな。行くでディープボンド！」
プボ「ぷぼ〜」
ユーガ「ラブズオンリーユー！」
ラブズ「らぶ〜！」
リュウセイ「僕らも行くよキワム！スタニングローズ！」
キワム「ジャンダルム！」
シーン……
キワム「あれ？」
リュウセイ「まさか…(ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ)なるほどそういうことか。おいで、ビューティーローズ！」
ビューティーローズ(スタニングローズ)「ろーず！」
キワム「よし、じゃあ改めて！グレートクリフ！」
グレートクリフ(ジャンダルム)「くりふ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 難解名簡略化 JRA
アイデンティティ・クライシス
キワム「難しい名前って、川田さんはともかく俺の名前に難しい要素なくないか？」
リュウセイ「前によくハギノと間違われるってぼやいてたじゃん」
キワム「あー…」
A.D.1960 崩壊酒耐性武家 ビールのCMも出られない
クニヒコのアルコール耐性が弱く、それがユタカやコウシロウにも遺伝した特異点。コウシロウがレッドゾーンダイエットをしなくなるのはいいけど騎手引退は早まりそうでな……。2022年
結界師「ｵｴｰｯ」
リュウセイ「あれ、ユタカさんワイン一杯ですよまだ」
結界師「武一族の宿命やなあ、酒が弱いのは」
リュウセイ「えっ何言ってんすかユタカさん！それじゃレッドゾーンダイエットが…！」
結界師「は…？何やレッドゾーンダイエットって。サウナとか食事制限とかで地道に体重削るもんやろ」
リュウセイ「そんな…そんな武一族見たくない！スタニングローズ！」
スタニングローズ「クニヒコさんの酒エピソードが…消えた…？」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.1960 崩壊酒耐性武家 ビールのCMも出られない
A.D.2020 劇作不明舞台 せめて、最後は走って終わる為に
サートゥルナーリアが宝塚記念で終わらず、予定通りジャパンカップを走って引退した世界線。首謀者はシーザリオ、実行犯はシェイクスピア。ユーガの下に馳せ参じるは神威隔絶優駿での縁を辿って限界した福永ヨーイチ&神威啟示。個人的なんですけど「神威啟示が喋ってる！」と嬉しくなりました。ありがとうございます！農神慶節のマテも書けたらいいな。いいな。いいな…………………（エコー）ケンイチ｢はい？サートゥルナーリアがジャパンカップに？なんですかその冗談。｣
ユーガ｢いやだって見てくださいよ…｣
８枠１６番 サートゥルナーリア イケゾエ ４着
｢うわ思ったよりふざけた冗談じゃなくなってら…しかも現実の三冠馬の着順に絶妙に影響与えない着順…｣
｢ここを最後に引退ですか…。誰の仕業でしょうか…？シーザリオの旦那(46)…は本格的に絡みなさそうですし。ってこの召喚ボタンって…、まぁ…押せってことですか…。(ﾎﾟﾁ)｣
｢うおっ！虹色！｣
ヨーイチ｢…僕が…一緒に…解決…しに…行く…。｣
神威啟示｢久しぶりだなァユーガ！あの特異点で縁が出来ちまったらしい！｣
｢エ、神威啟示…！？になんでヨーイチさん！？ってか縁って何！？｣
｢あー…その話はまた今度で…後は多分公現祭の元になった行事って縁じゃないですかね…？それに同じキャロットファームですし。後は…シーザリオの子でジャパンカップに縁がある…ってそんなに出てきていいコンビなんですかこの２人？絶対限定ＳＳＲですよね…？｣
ユーガ ｢とにかく心強いです！行きましょうハープスター！｣
ハープスター｢スタァァァァ！！｣
｢ん、まだ押せるんか…ほな俺も…おっ、俺も虹色！｣
農神慶節(サートゥルナーリア)｢…久しぶりだね…じゃあ行こっか、最初で最後の今度こそコンビでさ…ケンイチ君…！｣
｢……お前は…！｣
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2020 劇作不明舞台 せめて、最後は走って終わる為に
シーザリオ｢…ファンの願いもあった…そして…もう一度走って終わってくれたら…この特異点は壊しますから…。｣
何処ぞのファースト・フォリオ｢ンン〜…シーザリオに頼まれてこの舞台書きあげましたが…そっちのエピファネイアが来るのは想定外ですねぇ…。｣
天の声｢21:00より新規鯖☆５槍 ケンイチ✕農神慶節 ☆５裁 ヨーイチ✕神威啟示復刻ガチャ開催！｣
LostBelt No.■ 賭博圧抑国家 日本 蹄声遥か遠く エピローグ「届けられない言葉」
職業としての騎手がなくなってしまった世界。何をやってもダメだった男が、自分の世界を滅ぼす男から最後に告げられた希望。ある歌うたいの最終公演は、別の世界の自分に激励を送っていた。レイシフトによる光の渦が消えたとき、そこにはリュージが慣れ親しんだトレセンの風景があった。
コースを馬が走っているのが見える。馬に乗っている人の姿が見える。
馬の嘶きが聞こえる。馬に関わる人々の声があちこちから聞こえる。
レイシフトした先が競馬が無くなってしまった特異点だったこともあり、リュージにとっての日常であるその風景で、元の世界へ戻ってきたことを何よりも実感する。しかし元の歴史を守ったことへの安堵はなかった。ただ重苦しい気持ちが、リュージの胸の底に横たわっている。
今回の特異点は何かが変だった。最近修正した特異点の中にも、同じように違和感を覚えたものがいくつか混ざっている。
何か特定の出来事、例えば馬や騎手の戦績が改変されて、その影響で世界がおかしくなっているのが普通の特異点だ。ところが、今回のものやこれまでに変だとリュージが思った特異点は、まるで最初から世界自体がおかしくなっているような印象がある。原因の出来事を修正するのではなく、世界を丸ごと修正しなければならないような。
修正とは、誤りを正しく直すという意味だ。世界そのものが誤っているとして、それを正しく直してしまったら、その世界はどうなるのか。それが想像できるほどには、リュージは特異点絡みの事件に関わってきた。
いつもであればレイシフトを終えると、気が付けば姿を消して馬房に戻っているディープボンドも、まだ動こうとしない。立ち尽くしたままのリュージへ、そっと顔を寄せる。
「……気にしてくれてるんか。ボンド、ありがとうな」
ぷぼ、と心配げに鳴いた相棒を撫でる。ともかく、まずは共に走ってくれた相棒を休ませなければ。軽く頭を振って手綱を引こうとしたとき、背後から誰かがリュージを呼んだ。
「和田先輩」
——和田さん！
あの世界で行動を共にしていた彼と同じ声がして、反射的に振り返る。そこには、彼と同じ顔の男が立っていた。トレードマークの赤いジャージを着込み、騎乗時に身に付けるヘルメットを手に持っている。
「大丈夫ですか？ずっと動かないから気になったんすけど」
「……お前、ケンイチだよな？」
「俺は池添ケンイチですって、他の誰かに見えます？」
「いや、ちょっとボーッとしとった。大丈夫や、すまん」
「大丈夫ならええですけど……うわ、ボンドもどうしたん？」
ディープボンドも何か思うところがあるのか、甘えるように顔を擦り寄せた。困惑しながらも撫でる手付きは慣れたものだ。おっかなびっくり触れていた、あの世界の彼とは違う。
目の前の男は正真正銘、リュージの後輩で騎手をしているケンイチだ。そうであれば、リュージは伝えなければならないことがあった。
「ケンイチ、あのな、お前に伝言預かっとるんよ」
「伝言？誰からっすか？」
「お前のことを応援しとる人、かな。『頑張れ』ってさ、伝えてくれって頼まれてん」
騎手にならなかった別の世界のケンイチからだ、とは流石に言えず、曖昧に誤魔化した。
「俺のファンってことですか？」
「そんなところや」
「なんかはっきりしないっすね」
「すまんな」
ケンイチは訝しそうに首を傾げている。だがそこまで気にすることでもなかったようで、すぐに表情は緩んだ。
「まあ、ええですよ。なんにせよ、応援してもらえるのはありがたいですし、やっぱり嬉しいですし。その人にありがとうって伝えといてください」
「……おう、伝えとくわ」
「俺はこれで。お先に失礼します。和田先輩も、調子悪いならはよ帰ってくださいね。ボンドもまたな」
軽くディープボンドの首を叩き、リュージに頭を下げると、ケンイチは歩いていった。小さくなっていく赤いジャージの背中を見ながら、重く息を吐く。
ディープボンドも再びリュージに擦り寄ってきた。気遣おうとしてくれる優しい相棒を撫でてやるも、視線が下へ向いてしまうことは止められない。
相棒の足と、自分の足と、地面で構成されたリュージの視界に、ひらりと白いものが映り込んだ。風も吹いていないのに、どこからか飛んできた紙切れのようなそれを、リュージは思わず拾い上げる。
滑らかな手触りから、ただの紙ではなく写真だとわかる。何が写っているのかと、なんとはなしに裏返した。そうして、目を見開いた。
それはスナップ写真だった。リュージにも見覚えのある街角で、一人の男がギターを持って、マイクに向かって歌っている姿が切り取られている。吹っ切れたような笑顔で歌う男の周りには、たくさんの観客がいた。
後輩と同じ顔をした写真の男は、あの世界のケンイチだ。誰も足を止めないのだと俯いていた彼が、この小さな枠の中では、顔を上げて、多くの人に向けて歌っていた。
込み上げてくるものがあって、リュージは目を伏せた。悲しみとも後悔ともつかない感情が、胸の奥で渦巻いている。
これはあり得たはずの光景なのか。それともリュージが知らないだけで、いつかあった現実の風景なのか。確認する術はどこにもない。あの世界は、消えてしまった。このケンイチに会うことはもう二度となく、後輩からの言伝を伝えることもできない。
「……もう一回だけでええから、あっちのケンイチの歌、聞きたかったわ」
ぷぼー、とディープボンドが同意するように鳴いた。写真は大切にポケットにしまう。
せめて、忘れないでおこうと思った。あの歌声を、負けるなと背中を押した響きを。
LostBelt No.■
賭博圧抑国家 日本 蹄声遥か遠く
エピローグ「届けられない言葉」
A.D.2022 電子頭脳予想 AIの夢と苦悩
券売機がAIに支配され、AIの推した馬券しか買えなくなった特異点。シンプルに困るなぁ。🤖<ｷﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞ、ｷﾞﾍﾞｵﾝｦｶｲﾅｻｲ、ﾘｯｼﾞﾏﾝｦｶｲﾅｻｲ2022年 東京競馬場
リュージ「今日も一日頑張るかあ〜」
リュウセイ「和田さん今日もかなりの数乗りますよね」
一般客「キャー！！」
リュージ「！」
リュウセイ「大丈夫ですか！？」
一般客「き、急に券売機が…」
リュージ「券売機？」
リュウセイ「あれ見てください！」
券売機「ソコノアナタ、12バンノウマヲカウノデス…」ｶﾞﾁｬﾝｶﾞﾁｬﾝ
リュージ「なんやあれ…お客さんなんか変わったことしませんでしたか？」
一般客「さあ…買う前にネットでAIの予想を見ていたくらいで…」
券売機「ワタシノヨソウハタダシイ…ニンゲンハワレワレAIノイウトオリ二カエバイイノデス…」
リュウセイ「もしかして、AIに乗っ取られたのか…？」
リュージ「んな近未来SF映画みたいなこと…」
ユーイチ「残念ながらそうみたいやで」
リュージ「ユーイチ！」
ユーイチ「同様の被害が阪神や京都でも確認されとる」
リュウセイ「そんな…」
ユーイチ「何が起こるかわからないのが勝負の世界や。よくデータキャラと言われる俺もよう分かっとる。関東方面は任せたで。」
リュージ「ユーイチ…！」
ユーイチ(なるべく恩は売っといたほうがええからな…)
リュージ「ユーイチ？」
ディープボンド「ぷぼ〜」
ギュウウウゥゥゥン…………
A.D.2022 電子頭脳予想 AIの夢と苦悩
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