河惣益巳ファンサイト

ジェニーシリーズ(炎の月)





このシリーズは、女傭兵ジェニーの華々しい戦闘シーンや華麗な過去が売りのシリーズでした。
ですが、ブラーク王国なる架空の中近東の国が出てきたころからつまらなくなり、
最近はアルドバラ児童館の館長に収まってくそガキがわらわらでてくるし、
実在の女王エリザ○ス2世のストーカーぶりに悩まされ、その孫に準強姦される、という、
とんでもない展開になっています。
よく編集も、こんな話を描くの許しているよなあ、と思いますが、
一応ここはファンサイトなんで、このシリーズについても取り上げてみなくてはなりませんね
(それに、過去の話は面白かったからそこにも触れたいし)



登場人物
ユージェニー・ヴィクトリア・スミス/ナシオナル・アラルコン・スミス/リチャード・ローレンス・スミス/
グレイス・コロンビア・スミス/アン・キャロライン・スミス/メアリー・ジェーン/アイザック・スミス
ウォールター・シュワード/ホープ・ティラー/フューチャー・ティラー/ブライアン・ティラー/
アルフレッド・ロジャーズ/ジョージ/ロバート/エリー/ジュリアン/エンツォ/ペドロ/ニコライ/ルシュド/チェスター/








炎の月7巻が最終話と言いつつ、なぜかまたでた「最終話」
確かにレッドとうまくまとまったので、これが本当の最終話だとは思いますが、
こんな風にレッドとくっつくのだったら、ブラーク王国やらアーサー王子のエピなんて、
いらなかったじゃん!と叫びたくなってしまいます。
しかも、レッドとのくっつき方が、向こうが夢中だから仕方なく体を与えてやろう、
という感じで、これが少女マンガの恋愛の描き方かなあ?とすっごく疑問です。
二人の間に生まれたスカーレットもかわいくなかったし。
グレースの生まれ変わりという神秘性も全然感じられません。
(風のカスバのシナーンの生まれ変わりの子みたいな)


とにもかくにもこのシリーズはジェニーとグレースの確執と、二人の関係の結末が
読みたかった!と声高にして言いたいです。



とりあえず、クソガキもだいぶ増えたので、アルドバラ児童館のメンバーを整理して、
このシリーズにはおさらばしたいと思います。


フューチャー・ホープ(双子)  母 ジェニー 父 ブライアン・ティラー
アーサーJr(私生児)      母 ジェニー 父 アーサー王子
スカーレット(私生児)     母 ジェニー 父 レッド
ヴィクトリア(私生児)     母  ?   父 ヴィクター大尉
ガブリエル           母 ゼノア  父 ワリド
マイケル            母 ゼノア  父 ワリド
アラル             母 ヌール  父 ムハイール
キロヴァバード         母 ヌール  父 ドウシャ
シェイフナイ          母 ヌール  父 ドウシャ
アース・ラシド         母 キャシー 父 ナシオナル(表向きの父はムーレイ3世)
フランシス           母 レベッカ 父 フレデリック王子

こんな感じかな?間違っていたらご指摘をお待ちしております









でましたね〜 なさけない最終巻。
キャシーとナシオの確執のところだけが、ちょっと面白かったです。
ただ、現代医学において、心労で死ぬという展開がありえないとは思いますけどね。


あと、2ちゃんねるでも非難ゴーゴーの「搾乳プレイ」ですが、
あんなのホントにバカバカしいエピソードです。
新生児と大人は口蓋の構造が違うので、母乳がつまっても大人に吸って出してもらうより、
手で絞ったほうがちゃんと出せます(経験者だからわかります)
ここって作者にとっては、毒蛇にかまれて傷口から毒を吸い出すのと
同じ感覚で書いているエピソードなのでしょう。


ジェニーシリーズの連載は27年間だそうですが、
この最終巻コミックスで、作者の作品に対する思い入れのメッセージがないのが
不自然に感じました。
多分、こういうラストにファンからの抗議が殺到したのではないか、と思います。


このシリーズ、双子が登場するまではそれなりに面白かったです。
双子が登場して「なんかイマイチ」と感じても、そこそこついていけたのですが、
ブラーク王国なるものが出てきたり、グレースの殺害とかでもう、
立ち直れないくらいヘロヘロになってしまったと感じています。


それと、この作品でやたらこだわりまくっていた「跡継ぎ」ですが、
アルドバラ公爵家  スティーブン・アーサー
スミス家      アース・ラシド
でいいんでしょうかね?
跡継ぎ候補としてナシオ、前公爵たちが狙っていた双子は
ホープ       バイオリニストになる
フューチャー    カザフスタンに婿入り
ということになるのでしょうが、これもまた以前の伏線をいかしていなくて、
作者の悪いクセがでましたよね




登場人物
アース・ラシド/スティーブン・アーサー






「萎え」「萎え」のオンパレードでした。
その1 ジェニーが酒に酔った弾みで好きでもない男の子供を妊娠するってどうなの?
これがヒロインのやることなのかなあ?
これってスキがあって準強姦されたみたいで、カッコ悪いことこのうえもありません。

その2 フューチャーのイスラム教改宗。
相変わらずのいい子ちゃんで、スペック(頭脳)がムダに高いキャラですが、
開いた口がふさがらないのが、イスラム教への改宗というエピ。
イスラム教なんて日本ではすっごくマイナーで、もはやカルトといってもいいレベル。
日本では、イスラム圏の人と結婚して仕方なくする人くらいしかいないでしょう。
戒律がかなり厳しくて日本古来の価値観とかけ離れている、およそ日本人にはなじめない宗派。
そんなのに改宗するとか考え付くもって、もはや「狂っているな〜」とさえ思ってしまいました。
まあ、フューチャーは日本人ではないからいいですけど。
あと、フューチャーの軍事的才能とやらも、
さすがに心臓移植している身体では過酷な戦場では通用しないと作者も判断したのか
「交渉」だのという場で才能を発揮する、というよくわかんない展開にしてくれました。
作者の脳内だと、将来のフューチャーはノーベル平和賞をとっているんでしょうね。

いずれにせよ、面白いポイントが全然見つからないこの巻。
絵的いうと、カンダハルに到着したシーンのジェニーの全身のスタイルが
ずんぐりむっくりしているように見えました。
この人、以前は針のように細い長身の絵を描いていたんですけどね。
英国王室についても、エドワード8世やケント公妃、カミラまで出てきて、
こんなに実在の人を出してきてもいいのか心配になります。
ムダに次男の王子(フレデリック)が美形だし(これってハリー王子がモデル?)


登場人物
フレデリック王子/クインシー少佐/クレア弁護士





せっかく王子の「恋人」なる人が出てくるのに、次巻の展開が「なんだコレ?」と思います。
女王がリトルヴィクトリアの恋(というか、本人たちも自覚がないけど)を
後押しする理由は何?単なる気まぐれなのか?
ヌールの「アラルよりキロヴがかわいい」発言は2ちゃん○るでも物議をかもし出していたけど、
それはまあ、父親によっては姉弟の間にそういう格差も出てくるんだろうな、とは思います。
でもキロヴはウザい。全然かわいいと思えません。

今回も申し訳程度にテロリストが登場して銃撃戦なんかもあったけど、
面白いエピソードははやり、キャシー姉さまの妊娠ですな
(このエピのみ、昔からの伏線が生きていますからね)

登場人物
アリシェール/カリムハーン/ケヴィン・イェイツ/エル・ジンダ・シド・ウルブ/マーガレット・カールトン





グレイスが殺される、という、超顰蹙の場面です。
私はこれを雑誌連載のときに読んで、編集部に講義のメールを送りましたし、
このことをきっかけにしばらく、ジェニーシリーズを読むのをやめていたくらいです。

思うに、グレイスとナシオの確執をこの巻ですべて描き終えてしまったので
(以前コミックスで作者が語っていた、「書きたいこと」でしょう)
それで必要なくなったキャラ、グレイスを始末してしまったのでしょうね
(ウォルターはついででしょうね)
私はどうしても、グレイスがナシオを好きだったというのは、
ムリのある後付設定だったと思っていますし、
グレイスはずっとナシオを憎んでいたほうが、自然です

ちなみに、新しいキャラ(アラルとかヌール)には興味がないです

登場人物
ヘルドウシャ・アシュハ/アブデュル・ハミト/アラル・ムハイール/ヌール/グロリア







この巻のテーマは「同時多発テロ」ですね。
でも、あの問題は複雑な国際情勢が絡んでいて、被害者側のアメリカも100パーセント被害者ではないし、
だから、この問題を少女マンガで取り上げないほうがいいです。
ストーリーも純粋に面白くないです

登場人物
マーカイ・ウェイン/リンダ・オコーナー/ラフネス・タイラー/サレハ・メリージャ/ベイシェヒール/イズニーク/








レッドが軍法会議にかけられ、ジェニーが彼を自由のみにしようとします。
そして、故郷に帰ったジェニーと母親との確執もあらわになります。
このころのレッドはカッコよかったし、ジェニーの相手役となるヒーローっぽかったのに、
どうしてあとでブライアンなんて優男がでてくるのかな?
そういう点でこのシリーズは破綻しています。
あと、スミス家のお家騒動はこれはこれでおもしろそうだったのに、
どうしてこれらの伏線をいかしきれなかったのか、それも残念

登場人物
アルドバラ公/トーマス/オリバー/ギャリソン/クレオ・デ・スタビア/マーゴ/ハーバード/
サリヴァン教授/エリーゼ/ソフィア/ステファン





ベトナム戦争(途中からインドシナ戦線なる架空の戦争となったが)従軍経験のある
美しき傭兵、ジェニーの登場の巻です。
ベトナム戦争に女が行っているという荒唐無稽の設定ですが、
初期段階のジェニーはそれだけ魅力的なキャラだったので、連載が続いたのでしょう。
ジェニーの魅力の秘密はやはり、多くの男たちからモテていることだと思いますが、
彼女に思いを寄せる男たちは、ストーカーにもDV男にもならず、
ジェニーに都合のいい範囲で尽くしてくれるので、
ある意味では女の夢をかなえているような設定なのですね。

ところで、私の高校時代、スタローンとかの戦争映画が好きな男子生徒が
「少女マンガにはベトナム戦争なんて出てこないだろう?」と聞いてきたのです。
そこで、漫研の会長が「いや、ベトナム戦争を扱った少女マンガあるよ」と答えてくれました。
もちろん、その会長もしっかりジェニーシリーズを読んでいたのです。

あと、文庫本になってからこのシリーズの誕生エピが紹介されているのか不明なので、ここに書きますが、
ジェニーシリーズは、川原泉の「食欲魔人シリーズ」に影響されて誕生したのです。
川原泉が河惣益巳に「軍隊ものは描かないんですか?」とたずねられたのがきっかけだそうです。

この巻はフィリピン動乱をモデルにした話があるのですが、落ちは現実と違っていて面白かったです。
あと、ジェニーの過去というか、家庭環境にいわくがあるらしく、
彼女の父や兄、母親などが少しずつ登場します

登場人物
アイン・サラーフ/キンデル・オエファー/ラインハルト・シュトルム/トゥーラ・サントス/ジャナル/
フランク・ジャクソン

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