河惣益巳ファンサイト

日渡早紀




アクマくんシリーズが好きでした。
「僕タマ」は好きでなく、そのあたりから離れていってしまった漫画家です。
今の絵だと馴染めないので、過去の作品しか読みません。


日渡早紀といえば、SFファンタジーで有名な漫画家ですが
私がこの人の作品で、一番印象に残っているのは、「猫なんか大嫌い」です
今回、この「猫〜」が収録されている「星は、すばる」を買って、ほぼ20年ぶりに読みました。




「猫〜」だけは読み返したいと長い間思っていたのですが、
どのコミックスに収録になっているのか、わかりませんでした
「すばる」のあとがきを見ると、「すばる」に収録されたのが初めてだったみたいです
ちなみに、雑誌掲載された「猫〜」のページは切り取っておいて長い間とっておきました

後書きによると、この作品は大多数の日渡ファンには不評だったようですが、
私は、この作品が一番好きです
確かに、単純なラブストーリーではないし、ハッピーエンドでもないです
ですが、この作品には人のめぐり合わせについての深い意味がこめられているような気がしますし
こういう作品は、やっぱり才能のある人でないと描けないと思います

あらすじは、ある一人の高校生、ハジメが同級生(モデルをしている)を好きになりますが
彼女の負った過去の傷が大きすぎて、まだ若いハジメには彼女を受け止めきれず
彼は身を引いて、彼女をもっと大人の男にゆだねる、という
切ないラブストーリーになっています


他、この「すばる」に収録されている作品は、作者と同名の女の子(同名な理由も後書きに書いてあります)が
試行錯誤しながらも、ボーイフレンドとの恋をゆっくりと育てていく過程が
天文学クラブを舞台に、描かれています
一昔前の青春ラブストーリーとして、よくまとまっていると思います







やっと出た「アクマくんシリーズ」
かなり好きな作品でした。内容も、絵も。
私は絵はかなりヘタなんですが、このアクマくんシリーズのお気に入りのカットを模写して
しおりなんか作っていたこともありました
あらすじは、大魔王の息子にもかかわらず、人間をだますのが苦手な
王子アムカが、人間に混じって暮らしていこうとする話です



シリーズ第1巻、 「アクマくんにお願い」
 
は、アクマくん(アムカ王子)が人間界に登場し
人間の青年、史郎の家に居候になりながら、人間界での自分の生き方
探していこうとする、アクマくんの成長物語です
アクマくん以外にも、彼に恋するアシャという魔女やチャチャという天使の捨て子など、魅力的な脇役も登場します
アシャは魔界においてのアクマくんの婚約者だったので、アシャと結婚させられそうにもなるのですが、
人間界で生きていきたいという、アクマくんの気持ちを尊重したアシャは
身を引いて婚約を解消してくれたりもします


この作品が雑誌連載されていた当時、ファンの間でアシャ派、チャチャ派
(どっちの女の子が主役のアムカとカップルになるか)と分かれていたようですが
私は断然、チャチャ派で、アシャの絵は一度も模写したことはありませんでした
何でチャチャ派だったのかというと、今にして思うと
アシャだとアムカと身分もつりあうので、そのままくっついてしまっても何も面白くないけど
チャチャだと彼女は本当は天使(実はもう一つ意外な正体がある)なので、アムカとカップルになるには、
障害が大きいから、という理由だったような気がします
あと、ロングヘアの女の子が好みだということもあったろうし、
アシャにはシヴァがいるし、みたいな感じですね



「マジックビター」

今でも結構面白いとは思うけど、説教調なところや
細かいところでふざけた表現が鼻について、それほど入れ込めなくなっています。
それと、マジックビターのあとに載っている「マジックスイート」のヒロインのミサキって、
ちょっとウザいキャラで、これとアクマくんとはくっついてくれなくて
よかった、と思いました。

それと、セリフとして気になったのが、アムカが神になりすまして
チャチャを助けにいったとき、天使たちに投げかけたセリフ
「たわけ者めらが」ですが、これは正確には
「たわけ者めが」でないでしょうか?
「たわけ者ら」で名詞、「め」は侮蔑の助詞?で「が」は感嘆詞だと思うので、
は逆に入れるべきでしょう


この作品が未完なので、私なりに結末を予想しますが、
ただ、作者が伏線をいろいろ貼ってくれているので、
アクマくんは最後は大魔王、チャチャは女神に戻るので一緒にはなれませんね。
アシャは親の反対を押し切ってシヴァと一緒になるのが、まとまりがいいです。
アクマくん、最後に正真正銘の人間の女の子と恋愛し、
そこで、魔王になる大切さに気づき、大魔王即位に同意します。
アクマくん自身は、どの女性といっしょになるかははっきりさせないでおきます。

という感じでいいんじゃないですか?







当時(花とゆめ本誌連載のころ)は読んでいましたが、実はSFもの、エスパーものは苦手。
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このページへのコメント

コメントありがとうございます。
アシャもチャチャも一生懸命だから、作者としてはどうしようもできなくなってしまったんでしょうね。
逃げといえば逃げですけど。

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Posted by 管理人 2011年06月20日(月) 16:46:52 返信

はじめまして。掲載当時からのアクマくんシリーズ大ファンです。

アクマくんとチャチャがいつか一緒になれるといいなぁ!と心待ちして、日渡先生がいつか続きを描いてくれる希望を捨てずに待ち続け・・ウン十年経ってしまいました。

やはり日渡先生は、チャチャを女神にすることでどうしようもない状況を作って、アクマくんとは結ばれない!という設定にしたかったのでしょうか。

そういえば文庫の表紙もチャチャはなんだか意地悪そうに描かれていましたし(笑)、そうだとすると、やっぱり悲しいです。

読み返すほど、チャチャをどんどん好きになっていったので。

アシャのもどかしい気持ちも可愛いですが、言葉と裏腹に優しくて一途で真っ直ぐ、身分違いと思いながらもアクマくんが大好きで、女神となって苦難を背負ってしまうチャチャがいじらしくて。チャチャの苦難に日渡先生の情けが欲しかったのですが・・。

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Posted by 友香 2011年06月18日(土) 11:15:07 返信

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