最終更新: bellydance_net 2014年11月10日(月) 17:01:06履歴
<ストーリー>
デパート経営者が女方の少年を見つけ出し、パトロンになって大物役者になれるよう、世話をする
最後ドタバタです。
今まで、夕宵と緋世がいいコンビみたいにいってきたのに、
この巻になったら、それぞれ別々の劇場に出演するようになっちゃったし。
緋色の成長物語といえなくもないけど、本人が試行錯誤しているシーンがあまりない。
あと、ランカさんの出生の秘密がわかりましたが、こちらは伏線がなかったので、
唐突な感じでした(ランカさん自体が此の巻でほとんど出番がない)
涼一郎の婚約者久仁子さんの結末については、まあよかったです。
ひどい目に合わなくてよかったね、久仁子さん。
ツーリングよりは読めたけど、いろいろと中途犯場で終わって残念です。
ガラかめ状態です。
要するに、劇を上演して観客が劇の内容を解説・批評している、という
パターンですね。
ただ、3巻を読むと忠臣蔵の内容について2巻で何を言っているのか
わからない部分がわかりました。
でも、忠臣蔵って史実の内容を違う時代に置き換えて名前も変えているので、
誰が誰なのか、ピンとこないですね。
劇上演のシーンがほとんどの3巻ですが、巴の正体が出てきたあたりが、
この作品のストーリーが進む唯一の場面であってこっちは面白かったです。
巴もついに、夕宵とくっついてしまいましたが(笑)
この二人、年齢はいくつ差なんだか?(そもそも夕宵が何歳なんだか?)
それから、、、
この巻の巻末に、先生の「エジプト旅行記」があります。
それはそれでおもしろいのですが、なぜ突然?という気はします。
ネフェルティティエクスプレスに載せればよかったのに。
<登場人物>
八尾須波 千松座の看板役者。立役も女方もこなす
これもまた作者の趣味に走った作品だと思いますが、面白いです。
ツーリングユーロなんかより話がサクサク進むからかな?
1巻は序章の巻であり、「今後どうなっていくのかな?」と期待させてくれましたが、
これが「龍鳳」みたいに、途中で失速しないといいんですがね。
河惣先生の話って、キャラ(特に主役格のキャラ)が仕事なり芸事に、
真剣に打ち込んで悩むというシーンがなく、最初から
あふれる才能がある設定になっていて、
結局痴情がらみのエピしか出てこないから、心配です。
あと、河惣先生ってホント歌舞伎が好きなんですね。
私は全然興味ないし、これからも興味をもたないでしょう
今まではツーリングを読んで、ロンドンのハイゲート墓地や
ペテルブルグのエルミタージュ美術館に行ったりしましたが、
さすがに、この作品に感化されて歌舞伎を見るようにはなりませんね。
諒一郎が三味線弾きの藍カをスカウトしたときに出てきたお酒「清州信長鬼ころし」が気になって 検索してみました 清州桜酒造という、愛知県清洲市にあるメーカーが生産しており、 全国的に販売されているお酒のようです 酒蔵の創業自体は幕末のようなので、大正時代が舞台の色兼ネルの時代には 出回っているお酒ということで、あっていますね
<登場人物>
都川緋世 色子茶屋出身の女方役者
宇藤諒一郎 名古屋のデパート百合屋の社長
巴 諒一郎の東京の友人
藍カ 三味線弾き
都川夕宵 もと歌舞伎役者。今は色子茶屋の女将
亀邑芳仙 黄花演芸場の座長
久仁子 諒一郎の婚約者
宇藤季美絵 諒一郎の妹
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