河惣益巳ファンサイト

玄椿


祇園の名芸妓、胡蝶の物語です

登場人物
寧井結花(胡蝶、旧姓不明)/寧井恵慈/周一/夏代/若宮虹四郎/相模/北浜京治郎/
乙女/太郎(摩歩)






作者の趣味に走った作品だと思いますが、
それでも、珍しい祇園の花柳界の話なので、楽しんで読んでいます。

舞妓の2人の引退エピソードは、ちょっと寂しい気がしながらもおもしろく読めました。
ただ、後半の恵慈の従兄との話しは、蛇足な感もしました。
もう胡蝶は、恵慈一筋かと思っていたので。

ちなみに、雑誌でこのエピソードを呼んだとき、北野に梅を見に行きたくなり、
旅行の計画を立てたりはしたのですが、体調を崩して中止した、という残念なことになったことがあります






前半は恵慈の祖母で伝説の名妓、天倫の物語です
戦時中・戦後の祇園の様子や、天倫と朝賀の出会いが描かれています
戦争に引き裂かれた男女。でも、典型的な相思相愛の男女ではなく
女の方は男への愛におぼれたりせず、自分自身の生き方・誇りももった
自立している女性であるところが、素敵です

後半は、天倫と朝賀の莫大な遺産を巡る、恵慈と朝賀夫人(正妻)側との軋轢です
この設定は、見せようによっては昼ドラちっくで面白いとは思うけど
でも、恵慈を引き立てるために、正妻(というか、正妻の娘と孫)を
そんなにしょぼく描かなくてもなあ、とは思いました。
要するに、恵慈を持ち上げすぎと言うか、、、、、
でも、昌子さん(正妻)本人は、正妻の余裕だからなのかわかりませんが
おっとりしていて、感じのいい夫人だからよかったです
娘の次男(誠澄)も、恵慈と仲良くしたい、とか、オトナですよね
逆に、恵慈のほうが、いつまでも祖父(朝賀)に反発しちゃって、、、
誠澄を見習えよ〜、と思いました








このシリーズは本来、京都・祇園の芸妓のお話ですが、
この8巻は番外編で、東京・神楽坂の芸者さんの物語となっています
父親探しや実母との確執など、内容がちょっとレディコミ風ですが
話としては、うまくまとまっています

何を隠そう、学生時代、飯田橋のあたりはわりとウロウロしていたのですが
神楽坂が花街だということは、最近まで知りませんでした(学生が、花街に詳しいわけがないのですがね)

まあ、今この年齢でも芸者遊びは縁も興味もないのですが
このコミックに描かれている、古きよき日本の風景に癒されるような気がして、
機会があったらまた、神楽坂を散策してみたくなりました
もちろん、この物語の設定にはある程度の創作が入っているとは思いますが、、、、、


実は、神楽坂はフランス人もたくさんいます
理由は、この作品の中で紹介されていますし、この神楽坂編をうまくまとめるフランス人も、
この作品に出てきますのでお楽しみに







7巻は、ヒロインの芸妓で舞の天才、胡蝶と幼なじみの恵慈の結婚のエピソードを中心に
胡蝶の母親と恵慈との因縁も描かれています
胡蝶もですが、恵慈もいろいろな恋人と付き合った挙句、
「やはり自分にはこの人しかいない」と、堅い絆を感じて一緒になったようです

ただ、胡蝶があっさりと恵慈と結婚してしまったことは、
初期設定(才能ある役者か舞い手の子供がほしい)の大幅な変更だという
ことになるのでしょうね

それに、花街のしきたりだと、置屋の亭主と芸妓との結婚は
本来タブーみたいに描かれていますが、
この漫画だと、二人ともその問題は全然悩んだりせずに、結婚を決めている感じですね





周一の姉が、宝塚の女優として登場。
出待ちのシーンで作者が言い訳していたけど、私は宝塚は興味がないんで、そんなのは気にしません。
それより、2度目の「性同一障害」が出てきたのがいただけない。
あのお姉さんは女っぽいところもあると思うけどね。
後半、乙女やタロさん(今のところの名前は摩歩)が出てきたところはおもしろかったです。
玄椿もこの路線で続いてくれればよかったのに、、、、
ちなみに、この舞妓変身の話をみて、私も実際京都に行って舞妓姿になってきました

登場人物
虹子(虹たまき)/烏羽玉/スサノオノミコト/松笠/沙奈/詩季子/

||=






胡蝶がスランプになる話など。
このころはまだ、胡蝶の舞の才能は(神様がくれたのではなく)
本人の努力で獲得している、という描きかたですね。
でも、パリの話はあれって、観光ビザで労働していることにならないかな?(花代もらっているし)
とおもったら、この巻の最後ではすでに、神様に舞の才能をマンセーされる
胡蝶になっていました

登場人物
織原喬彦/暁絵/ソローニュ/出雲阿国/梅衣/上村光輝/毘沙門天/千手観音/護法魔王尊





新撰組のエピソードと、胡蝶の珍しいプラトニックラブのお話があります。

ところで、河惣さんの話で日本人が出てくるとき、そのほとんどの苗字が聞いたことがないんだけど、
河惣さんて日本人の苗字も「考えている」んでしょうかね?


登場人物
由村弘希/甲斐真行/木島武/空木晴和/






芸妓と歌舞伎役者が一緒になって踊ったり、
舞の名手の子種を欲しがって、男から男へと渡り歩く芸妓がいたり、
この話は「フュージョン花柳界」だと思って読んだほうがいいです。

でも、私個人は胡蝶の男性遍歴がにぎやかなのも、一種の悪女の物語として
悪くはないと思います。
この話、(神様ネタは除いて)昼ドラにしてもいいんじゃないかと思っています。

登場人物
北浜綾弥/屋森禎生/佐久野紅柳

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