河惣益巳ファンサイト

玄椿 最終巻






後味の悪い終わりになったと思います。
あと、うちにはもうすぐ1歳の子供がおり、自分の妊娠・出産の記憶もまだ新しいので、
この分野の突っ込みもたくさんあります。


  • 13ページ
妊娠4週で、「妊娠している!」と断定する医者はいません。
妊娠4週だと、エコーのモニターにも胎児の姿は映らないからです。
妊娠4週だと生理が1週間から10日ほど遅れているころです。
このころだと、生理の周期や基礎体温から判断して「妊娠している可能性はある」
くらいの言い方をする医者はいると思います。
でも、早めにみても妊娠5週にならないと、胎児の存在(医学用語で胎嚢という)が確認できないので、
妊娠5週(それも終わりのころ)にならないと、医者は告知してくれないはずです

  • 14〜16ページ
「花街の女が産んだ子は女のもの。男が自分が父親であることを主張することは野暮で無粋で無様」
まず、このフレーズの前半が時代がかっていて、現代の世の中でそんなこと通用するのかな?
と違和感を覚えました。
というのも、このフレーズが子供を「所有物」扱いして非人道的に思えるからです。
基本的には、子供には両親がそろっていたほうがいいのに、片親だけが子供の将来まで
一人で勝手に決めていい、みたいなニュアンスが感じられます。

後半ですが、ちゃんと父親としての責任を果たそうとすることはむしろカッコいいことであり、
交際のあった芸妓が子供を生んでも知らん振りというのが、粋で格好いいとは全然思えないのですが、、、、

  • 44ページ
胎児の父親を判別するためのDNA鑑定って、現代でもやらないと思います。
私も医学界のことを詳しく知っているわけではありません。
ただ、妊娠中に行う検査に「羊水検査」というのがあります。
これは、胎児に遺伝子上の障害があるかどうかを調べるものであり、羊水をとって検査します。
でも、流産の危険が高くなるので、高齢出産の人など一部の人にしかすすめられていません。
比較的簡単な羊水を取るだけの検査で、流産の確率が結構高くなるのに、
胎児のカラダそのものをいじって細胞なんか採取したら、流産の危険が何倍になるかもしれません。
だから現代でも、生まれる前の胎児のDNA検査ってやらないと思います(もぐりの医者ならいざ知らず)
胎児は数ヶ月したら生まれるものなので、生まれてからそういう検査をやっても
遅いということもないでしょうから。

これもよくある、作者の適当なことを書いた間違いなんじゃないかと思います。
TVでよく「最近の医学だと、こんなこともできちゃうんですよ〜」というのを見て、
「多分、生まれる前の胎児のDNA鑑定もできるだろう」と作者が思い込んで描いたエピなんじゃないかと。
もちろん、私がここで書いたことも間違っているかもしれませんので、
医学関係者のご指摘をお待ちしています。

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