おっぱいプリンと同じ路線でまた似たような話を作ってしまいました。
・M要素強め。
・やっぱりおっぱい。



「7番カードのお客様、どーぞー!」
 フロントスタッフの呼び出しに、僕はプレイルームへの入り口に進んでナースの格好をした女の子に手を取られた。
「どーぞ、こちらですよー」
 ここはTSヘルス。
 女の子に射精させられるとそのイカされ方によって体が女性化していく、というプレイを楽しむ店だ。
 射精する回数は三回。三回射精すれば、僕は女の子の体に変身する。
「それでははじめますねー。さ、ここに寝ちゃってください」
 僕がベッドに仰向けになると、彼女は覆いかぶさってナース服のスカートをたくし上げ、右太腿の内側をペニスに押し当てる。
 同時に左手を重ね、指を絡め、顔が近づく。胸に感じるナース服越しの彼女の豊満な乳房の感触。
 そして唇が触れ、ペニスが彼女の右手と太腿に挟まれる。
 口の中に彼女の舌が入り込み、歯茎や頬の内側を嘗め回しながら突き進み、僕の舌と絡み合う。
 彼女の太腿と手が上下しだし、ペニスを刺激する。
「ぅぐぅ……! ぅぶ……」
 口をふさがれて舌を満足に動かせず、声にならない唸り声を上げながら、僕は彼女の太腿に射精した。
 彼女が密着しているおかげで、射精の脈動のたび、体が変化しているのを感じることができた。
 わかりやすかったのは重ねていた手だ。彼女の手を包むほどだった左手が、みるみる小さく細くなって、彼女の手に逆に包まれてしまう。
「うふ。気持ちよかったでしょ? ほら、鏡を見て」
 起き上がって鏡を見れば、以前よりも伸びた髪と柔らかくなった顔、細くなった肩と腕、くびれた腰に柔らかげな印象を宿した太腿と、膨らんだ胸――。
「ひゃぁあ!」
 と、彼女が僕の太腿を軽く指先で撫でると、まるで亀頭をぐりぐりと刺激したような快感が背筋を駆け上った。
「あッ、あぁ、はぅ……!」
 続いて、胸。指先で撫で、膨らみを掴んで揉み込まれると、そのまま射精してしまいそうになるほどの快感が走る。
「うふ。お客さん、すごく感度がいいですね。触ってるだけでイッちゃいそうになってる……。でもちょっとおっぱいを意識しすぎですよ。服越しに押し付けただけなのにこんなに大きくなって……」
 胸の大きさはBカップか、もしかしたらCカップくらいの大きさになっているだろうか。胸の見た目だけなら女性そのもののボディラインを描いている。
「それじゃあ、こんどはこうしちゃいます」
 彼女は正座すると、その上に寝るように促した。膝枕である。
 女性特有の柔らかさと、張り詰めた筋肉を後頭部に感じながら、彼女を見上げるとナース服の胸元を開けて――
「うふふー。えい」
 僕の顔にむき出しの巨乳を押し付けてきた。


 さらに左手を握って指を絡め、胸に頬ずりしながら股間に手を伸ばし――
「こうすると、私の体全体を味わえるでしょ? たっぷり感じてね、そのほうが体が女の子らしくなるから」
 後頭部に感じる彼女の太腿、顔をふさぐ豊満なおっぱい、乳首をくすぐる彼女の舌に胸に広がる髪の毛、左手を握る手と固くなったペニスをさする右手。
 そして彼女はペニスに添えた右手を動かし始める。
「む、ぐぅ……ぅっ」
 亀頭を撫で、カリを刺激し、サオを圧迫する。
 彼女に焦らす意図などなければ、僕にも我慢する理由などなかった。あっという間に白濁を放たされていた。
「むぅ! うっ、ぐむぅ……!」
 おっぱいに圧迫されてくぐもった喘ぎ声を上げる。
 それと同時に、彼女は僕の乳首に強く吸い付き、激しく舌を絡めだす。
 頭が真っ白になるような刺激。乳首から全身に衝撃が走って頭頂と爪先で跳ね返り、股間から外に導き出されて――
 腰を反り返らせ、ブリッジするように痙攣して白濁を放出する。勢いよく数回にわたって痙攣し、信じられないほどの量を吐き出す。
 射精が治まって膝枕のまましばらく放心する。
 そんな僕を見下ろして、彼女が驚いた風な声を上げる。
「うわー。お客さん、感じすぎー。すっごいですよ」
 そして彼女はすっかり小さく細くなった僕の体を抱え、鏡を見せた。
「ぅあ――」
 顎の辺りまで伸びた艶やかな髪。色白な細面に薄い色の唇。折れそうなほど華奢になった喉もとから鎖骨、肩とそして両腕。小さくなった両手に繊細な指先。
 十数分前まであった体毛など完全に消え、瑞々しい肌の下にしっとりとした脂と柔らかな筋肉を宿した太腿から足首のライン。
 左右に張り出した腰骨とそれを包む柔肉。そこが最大の横幅で、下腹から上、腰はくびれ平らなお腹から鳩尾。
 そして、豊満に実った乳房。重力などないかのように突き出し、僕の息づかいに合わせてふるふると揺れている。先端の桜色の乳首は、固く充血して慎ましやかに存在を主張していた。
「まだあと一回残ってるのに、私よりもおっぱい大きくなっちゃた。それに……」
 彼女の指先が乳房の膨らみをすべり、乳首に軽く触れる。
「ひゃぁっ!」
 まるでむき出しの亀頭を激しく愛撫されたような快感に、体を震わせて声を上げた。
 その声も可愛らしい女の子の声だった。
「すっごい感度。乳首を突っついたらそれだけでイっちゃいそうなくらい。
 お客さん、おっぱいを意識しすぎるから、おっぱいの感度が良くなり過ぎちゃったの。それにこんなに大きくなったから、きっとゆさゆさ揺れるだけでも感じちゃうよ」
「か、感じちゃうって、どんなふうに……?」
「うん、おちんちんが残ってたら間違いなく射精しちゃうよ。あと一回あるから、試してみる? でもあんまりお勧めしないよー。今でもこんななのに、またおっぱいでイったらもっと敏感になっちゃうよ。
 女の子の絶頂は射精と違って終わりなんてないんだから、イきっぱなしになっちゃうんだよ」
 彼女の説明を聞いて、ペニスが硬くなり、震えて先走りがこぼれた。
「イきっぱなし……」


 体験してみたい……。今この状態でもすごく気持ちいいのに、おっぱいがもっと敏感になって、終わりのない快感が続くのだ。
「んー。最後の一回、どうしよっか? 手だけでしようか? 足でイかせれば、足の裏とか弱くなっちゃうけど、まだ大丈夫なんじゃないかな? 足も綺麗になるし」
「あ……む、ねで」
「へ?」
「む、胸で、おっぱいでイかせて……!」
 僕は荒い息づかいで懇願した。もう僕の頭には「イきっぱなし」という単語しかなかった。
「ええ? でもでもお客さん、ココのお店のシステム、わかってる?
 女性化してしばらくすると、おちんちんが復活するけど、そこでもしも射精したら男に戻れずにまた女の子になっちゃうんだよ?
 今だって、ちょっと揉んだだけで射精しちゃいそうなのに、おっぱいがこれ以上敏感になったら、おちんちんが生えてきた瞬間に射精しちゃうよ」
「それでも、いいから……お願い……!」
 僕の懇願に彼女は少し迷ってから、
「ん〜。いいよ、おっぱいでイかせてあげる。でも、後悔しないこと」
「こ、後悔なんて、しないよぉ……」
 僕の返答にうなずくと、彼女はインターホンで連絡を取った。
 一、二分のおあずけが二時間にも感じ、自分で胸に触れようとした時、部屋にもうひとり、お姉さんが入ってきた。
 彼女たちはいくつか言葉を交わすと、ひとりが膝枕し、ひとりが僕の下半身を抱えてパイズリの態勢をとった。
 そして膝枕のお姉さんが上半身を倒すと、僕の顔がおっぱいで埋まってしまう。それと同時に、お姉さんの口に僕の乳首が吸い込まれた。
「ふぐ……!」
 快感が響いて空いてるはずの両手も満足に動かせない。そして彼女の片手が僕のおっぱいを揉む。
「ほらほら、お客さんも私のおっぱい吸わなきゃ。おっぱいでた〜っぷりイかせてあげる」
 体を震わせながら彼女の乳首を探り、吸おうとした時、パイズリが開始された。
 おっぱいに埋もれながらおっぱいに挟まれ、おっぱいを吸われて、吸って、揉まれて、包まれ、扱かれ――
 股間に導かれた快感が決壊する。それでもおっぱいの責めは止まらない。
 搾り出されていく。



 気がついた時には、プレイルームではなく、どこかホテルの一室のような狭い部屋だった。
 部屋は狭いけれど、ベッドは大きかった。
 起き上がろうとして、両胸に実った乳房が重たげに揺れた。
 反射的に手で押さえると、柔らかな肉の塊りに指がズブズブと沈み、弾力に押し返される。
 僕が手で知覚できたのはそこまでだった。
「ひゃぁあっ! あっくぅ……はぅあっあ――!」
 胸を中心に快感が広がり、体中に跳ね返っていく。男の射精とは違う、出すのではない別種の快感。終わらない、絶頂の連続。
 覚醒していたのは数分で、快感の波に翻弄されるまま、僕は意識を失った。
 そして何度か同じように覚醒と喪失を繰り返し、快感の質が変わったのを自覚した。
 どこか懐かしい、昔味わったはずの感覚。射精の快感だ。
 頼りなく細い両手を動かし、股間を触る。小さくなった手でもなお小さい、男の象徴が復活し始めていたが――。
「あっふ! あ、あ、あ――」
 おっぱいから広がった快感にあっさりと押し流され、白濁が飛び散った。
 たったそれだけで終わった、男の快楽。肉棒が白濁に溶け、胸からの快感の出口がなくなると、また終わりのない絶頂が始まる。
 ――ああ、やっぱりこっちのほうがいい……。
 頭の片すみでそんなことを思いながら、僕は昏睡までの数分間、快感だけに身を沈めた。
 そして――
 何度そのサイクルを繰り返したのか。やがて僕はいつまで経っても射精の快感がやってこないことに気づいた。
 ベッドから起き上がり、慎重に立ち上がる。
 体を走る快感に震え、そのまま委ねたくなる誘惑をこらえ、部屋を見回した。
 インターホンがひとつ。
 そこまで歩くのにも一苦労だった。
『はい、お目覚めですか?』
 受話器をとると、すぐに繋がった。
『そろそろだと思っていたんです。射精、しなくなったんでしょう? あなた、もう一生分の精液を出して、精巣が干乾びたんですよ。で、男に戻るための入り口がなくなって、体が女の子に固定されたんです』
「こ、固定されたって、もう、戻れないって事ですか?」
『おや、案外しっかりしゃべれるみたいですね。快感に翻弄されて、動くのも大変でしょうに。その調子でしたら、社会復帰も上手くいくと思いますよ?』
 そしてインターホン越しに数分話したのち、僕は外に出された。
 男を喪失した僕に、元の生活に戻ることはできなかった。なによりも、気を張っていないと快感に呑まれて数時間意識を失うなんてことが起こる。新しい仕事を見つけたのはそれを何とか制御できてからだった。

「うふ、お客さん、私の胸、気になりますか。おっぱい大好きなんですね? どうです、三回ともぜーんぶ、おっぱいでイってみるのは?
 おっぱいがとっても気持ちよくなって、イきっぱなし、体験させてあげますよ?
 絶対後悔させません……」




以上です。
射精すると女性化していく、というプロットがどうやら私のツボらしく、女性化ネタではこれと似たようなのしか浮かばない……
あとおっぱい。
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