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高梨日々木

「いよぅ、日々木。昨日は良く眠れたか?」  ピシッと手を上げながら、ボサボサ髪の少年が、肩にかかるかかからないかくらいの長さの黒髪を持った顔見知りの少年を見て、そう声をかけた。 「は、おかげさまでな」  一瞬動きを止め、その髪を振りながらそのツリ気味の目を声をかけてきた青年に向ける。なんか、寝起きみたいな気味悪い目が、その言葉が全然まったくの虚偽であることを物語っている。  声をかけたほうの少年は佐竹京也(さたけきょうや)。かけられたほうは高梨日々木(たかなしひびき)という。 「まぁた夜遅くまで…

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ショートSS SS作家

 『車内は再び沈黙した。そして沈黙を保ったまま理恵の  マンションに着いた。  「それでは、・・・少し考える時間をください。・・・さようなら」  短い言葉を残し理恵はマンションへと消え、杉田は足早に  その場を後にした。  ・・・・ To be continued                     』  ・・・っと、投下完了。  始めてこのスレにSSを投下をしてどのくらい経ったのだろう。初めは好奇心から・・・ だが今はライフワークになりつつある。今日もまた日付が変わる時間までモニ…

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真祖の花嫁2

愕然とする和泉に、レイは無言で新聞を差し出した。日付は13日前…つまり、巻き込まれた翌日。 「はは…こりゃぁ…納得するしかないわな…」 震える声で呟く。記事を見るまでもなかった。一面に載っている写真…それを見ただけで解る。歩きなれた裏道だ。自分が歩いていたあたりがクレーターと化しているのだ。無理も無い。 その間に、レイが散らばったカップの破片と紅茶を片付けてゆく。 「すまないな、悲観的事実ばかりで…。だが、君が自分自身でこれからを考えてゆく為には必要な事だろう」 「…ああ…そう…だな…」 「と…

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カイト5

保管庫のカイト話が止まってるのが気になるんだが、 自分が割り込みかけるとまじぃですかね。 うぃ。ところで30話が読めなくなっているのはなにか理由が? 自分としては29話からのがつなぎやすいけど…… あと、俺が書くとほのぼのになる。多分。 非強制の方に書けってか…… では。保管庫の>317氏作29話の後から、という形でまず投下します。 -------------------------------------------------- カイト編「カイトの死」1 「…………」 …

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お姉ちゃん

 ちょっと、ほら。お化粧を忘れているわよ。  それにそんなに服を着崩しちゃダメじゃない。あなたはもう女の子なんだか ら、身だしなみに気をつけなくっちゃ。  そうね。別にそのままでもいいわよ? でも、世間はあなたを女としか認識 してくれないわよ。 肉体的にも完全に女性なんだし。 博士の技術は完璧よ? 出産だってできるんだから。  ああ。そんなに眉にしわを寄せない! そこから本当のしわができちゃうわ よ。ほら、笑って笑って。それで、ここに座る。いい?  そう。いい子ね。ブラシ、使うわよ。あなた…

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WHEEL OF FORTUNE

『WHEEL OF FORTUNE』(運命の輪) (プロローグ) 199X年某日 カタカタ・・・・ 深夜の一室に無機質なキーボードの音。部屋は一種の機械の部屋といった感じで 時折無機質な音がしていた。 「はぁはぁ・・・・・くそう!」 一人の男がキーボードを叩いている。額に汗を掻き、顔色は青白く痩せこけてとてもじゃないが健康そうな人間とは思えない。そんな状態になっていても 男は作業を止めない、いやさらに必死になって打ち込んでいる。 「はぁはぁ・・・・終わった・・・・・」 そう言い残…

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返り討ちTS:魔女カーミラ

返り討ちTS ここは薄暗い城砦の最奥部。 巨大な鉄塊のような剣を手にした若い剣士と、その剣士の半分くらいしか 背丈のない歳の頃十二、三の少女が向かい合っていた。 剣士は萌えるような赤い髪と意志の強い碧の瞳をしていた。いまその顔は 憎悪に歪んで少女を見下ろしている。剣士の全身の筋肉に力が張り詰めて いた。 一方少女のほうは、胸がわずかにふくらんだ幼い体形に不似合いな胸の開 いた碧のドレスを身に纏っていた。流れる黄金のような髪は少女の腰まで 届いていた。そのあどけない微笑みにはただ一箇所、…

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夏の夜の夢 2章“馴致"

2章“馴致” ──誰だろう? 小刻みな呼吸音が聞こえる。女の子のものだ。 ハァッ、ハァッ、という呼気。それに混じる鼻にかかった甘い声。 ぼんやりと瞼を開けても最初は濃密な闇に視界が覆われていた。 ずっと喘ぎ声が聞こえている。 すぐ間近なところから……。 「アア……」 甘く腰に響くような声が喉を震わせたとき、はっきりと自覚した。 この甘ったるい喘ぎ声を発しているのがほかならない自分自身だというこ とに。 なんで僕はこんな声を……? 訝しく思う暇もなく、体の中心を甘い快感が走りぬけ…

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夏の夜の夢 1章“異変"

それはさておき、早起きしてしまった勢いで久々にリハビリ兼ねて短文を 落としてみたいと思います。 リハビリなんで起承転結とかない、その場の思いつき品になりそうですが。 ---- 学校ごと僕らが異次元に取り残されてから、もう丸一昼夜は経ってる計算に なる。時計の針が信用できるならだが。 白い靄がどこまでも続くこの世界には昼も夜もない。時間という概念がある かどうかすら怪しい。 ただひとつ確かなのは、ここが僕らの知る世界でなく、異次元としか形容し ようのない場所だということだ。そこへ僕らは放り…

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CASE.02:虚ろなる日々

CASE02があまりにも不完全燃焼だったので補完する意味で外伝を書きました 時間的には女性化されて数週間、まだ女の意識に堕ちていない頃の話です ----  CASE.02 虚ろなる日々  「あっはぁ・・・く・・・ひぁ・・ああああああ」  あの日以来私は草川のペットとして生きてきた。毎夜この醜い中年に体をまかせ、朝、男を見送る毎日、その異常な日常が当たり前になりいつしかその行為に屈辱よりも快感を感じていた。  男に初めて貫かれたとき私はまだ自分のことを"俺"と呼んでいた。その頃の私は男として…

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リレーα

418 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 01:44 ID:JybmG4te そこでリレー小説ですよ ……いつから止まってたっけ? 423 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 05:09 ID:nTHOyOHo OK、>>418に応えて今更ながらリレー。 トスなので誰かアタックしてください(´・ω・`) 前スレ>>352 ボクは何とか声を絞り出してれい君に尋ねる。 「つ、罪って、何のこと…?」 その言葉にれい君は冷たい視線をぶつけてくる。 …

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朝日の詩2

 ちち・・・ちちちち・・・・  朝がやってきた、いつものように小鳥たちが僕をせかすように騒ぎ立てる。今日は香坂先生と精密検査に行く日だ。たしか9時に迎えに来るって言っていたからそろそろ準備しないといけない。  僕は眠い目を擦り未練を断ち切るようにベッドから這い出た。  洗面台へ向かい歯磨きをする。女になって4日目だが未だに目の前の美少女が自分だと信じられない。確かに自分の面影は残っているのだが17年慣れ親しんだ顔とはまるで違う顔には今だ 慣れる事は出来なかった。  「ちょっと真実、女の子なんだから…

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お久しぶりです。奈落です。 サーバ移転記念という事で、短いのを一ついかがでしょうか。 奈落の部屋「I shouted in the Internet.」の小道具を使ってみました。 『銃』をどうぞ。 --------------------------------------------------  俺は面白いモノを手に入れた。  それはスタンガンのような形をしているが、全く違うものだ。  俺は単に『銃』と呼んでいるが、正しくは『霊体衝撃開放機』と呼ぶらしい。  たとえば、夜の公園に出か…

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CASE.01:鈴木恵一2

 「すみません、恵がご迷惑をおかけしました。」  「いえ、お気になさらないでください。」  理恵に連れられ帰宅した僕を杉田が出迎えてくれた。杉田は理恵と半ば社交辞令的な挨拶を交わし、理恵もそれに答えた。  「それじゃ私は帰ります。」  「せっかくだから上がっていってください。タクシーを呼びますから」  意外な台詞が杉田の口から発せられた。一緒に居ればそれだけボロを出す可能性が増える。それは杉田もわかっているはず。僕は杉田の真意がわからなかった。  結局理恵はタクシーが来るまで待つことになった…

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御子柴サトル2

妖しい老婆の魔力によって「サトミ」へと変身してしまったサトルは、自宅の自室でアツシ達3人への復讐の計画を練っていた。 老婆から授かった小さな古ぼけた本がサトルの元にある。それは老婆曰く『魔術の本』だった。 不思議な文字で記された本だったが、何故かサトルにはその意味がすらすらと読めた。 美しい少女になったことによって得た力の為せるものであろうか。 そこに記されている『魔術』は、何故か全て「性の変換」に関するものばかりであった。 「精神の入れ替え」、「特定の相手の肉体への憑依」、「特定の相手の性別を…

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CASE.01外伝:鈴木恵一

 白い壁の研究室の1室に1組の男女が椅子に座らせていた。その手には手錠がかけられ椅子から立ち上がることが出来なくなっていた。  男は40過ぎぐらいに見えるが引き締まった体のおかげでいわゆる『おやじ』には見えなかった。一方女の方は10代後半だろうか整った顔立ち、肩まで伸びた美しい髪、いわゆる美少女だ。  年の差を考えると親子だろうか。そんな2人を取り囲むのは見るからに胡散臭い黒服の男たちだった。  「さて・・・杉田君とんだ失態だったな。上層部はおかんむりだよ。君には責任を取ってもらわないといけない。な…

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