『車内は再び沈黙した。そして沈黙を保ったまま理恵の
 マンションに着いた。
 「それでは、・・・少し考える時間をください。・・・さようなら」
 短い言葉を残し理恵はマンションへと消え、杉田は足早に
 その場を後にした。
 ・・・・ To be continued                     』

 ・・・っと、投下完了。

 始めてこのスレにSSを投下をしてどのくらい経ったのだろう。初めは好奇心から・・・
だが今はライフワークになりつつある。今日もまた日付が変わる時間までモニターの
前で文章を綴っていた。
 キーボードを打つ手を止めコーヒーに手を伸ばす。だがカップに口をつける寸前で
その異変に気づいた。
 (僕の指って・・・こんなに細かったっけ?)
 慌ててカップを置き手を見るともともと男としては細めだった僕の手は更に華奢で
白くきめ細かい肌に変わっていた。
「!!・・・まさか・・・」
 慌てて椅子から飛び降り洗面台へ向かうと鏡の中では呆然とした表情で佇む
ショートカットの少女がいた。
 今まで何作かの女性化SSを書いてきたがまさか自分自身がなってしまうとは・・・
信じられない・・・というより信じたくない。だが鏡の中の少女は僕の動きを正確に
レースし彼女が僕だという事実を僕に突きつけた。
 



 絶望が全身に蔓延し僕は力なく椅子に腰を落とした。
 「どうしよう・・・・こんな事誰にも相談できないし。」
 もともとの僕の面影は残っているものの完全に別人になっている。このまま朝を
迎えれば家族にも信じてもらえないだろう。
 ・・・そういえば身体はどうなっているのだろう。
 変わってしまった不安感はあったがそれまで想像でしか書けなかった物が目の
前にある、確かめてみたい、そう思う心に嘘はつけず手は胸へと延びていった。
 恐る恐る胸に手を伸ばすとそこには男ではあるはずの無い女性ならではの柔らかい
乳房がその存在を主張していた。その感触に衝撃を覚え、手は更なる確証を求め下へ
と延びた。そこには男としてあるべきモノは無く、ただ淡い茂みがあるだけだった。
 「・・・・っく・・・う・・ん・・・」
 触れてしまった花弁から鋭い電気のような刺激が全身に走った。その感覚は鮮烈で
今まで書いてきたどの表現でも表せないものだった。今まで女性化という現実には起こ
りえないファンタジーを想像で書いてきた。だが今自分自身に起こっている現実はそれ
をはるかに超える・・・実際に経験したものにしかわからない感覚だ。
 (やめなきゃ・・・・・でも・・・)
 こんな事している場合じゃないのに・・・・でも・・・書き手としての好奇心も手伝って・・・・
いや・・・・それは言葉の飾りに過ぎない、ただ女性としての快楽に僕は囚われていた。






 「くふぅ・・・・ん・・・あ・・・あふぁ・・・ああ・・・」
 細い指が花弁をなぞるたび口からは僕のものとは思えない濡れた声が溢れ出す。
それでも開かれた禁忌の欲望は収まることは無く更に加速していった。
 右手は秘芯を撫で回し、左手は控えめながらも女性を主張する乳房を揉みしだいた。
乳首は膨れ上がり濡れた花弁からは蜜が溢れ出しいやらしい水音を立てていた。
 指が胎内に滑り込むように入り込み、それまでより更に強い刺激が身体の芯から沸き
起こり身体は僕の制御から離れていった。
 身体を丸め、指は貪欲に快楽を求め胎内を蠢いた。
 「あっ・・・・・ひぃ!・・・・あああああ」
 指がより強い刺激を生み出す場所を探り当てそこを執拗に刺激する。そのたびに身体
はビクッと震えもっともっとと求めていた。
 「んん・・・・はぁ・・・・ん!・・・くる・・・・・」

 もう・・・どうなってもいい・・・・・もっと・・・この快楽を味わっていたい。
 大きな快楽の波が僕の思考を飲み込んでいった。
 「ああ・・・・あふぁ・・・・いい・・・・・いく・・・いっちゃう・・・・あっあっあっあああああああああ
あああああああああ・・・はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・これ・・が女の・・・・」
 それを最後に僕の意識は混濁した闇へと落ちていった。




 ちゅ・・・ちゅん・・・・ちゅん・・・・
 「ん・・・朝か・・・・」
 気がつくと僕はパソコンに突っ伏して眠っていたようだ。
 「そうだ・・・・身体は・・・」
 胸に手を当てると昨夜感じたような柔らかさは無く締まった筋肉の胸板があるだけだった。
 「夢?・・・・だったのか・・・」
 洗面台で鏡を覗くといつもどうりの見慣れた顔があった。シェーバーで髭を剃り顔を洗って
いると昨夜のことが夢だと思えてきた。
 (でも・・・妙に現実感があったんだよな・・・)
 時計を見ると7時をまわっていた。もう出社しないと遅刻してしまう。急いで食パンだけの
朝食を済ませ駅へと急いだ。

 主を送り出し静かになった部屋の中キーボードの上には僕の物にしては長い髪の毛が
昨夜のことは夢ではないと物語っていた。

                    The END

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