妖しい老婆の魔力によって「サトミ」へと変身してしまったサトルは、自宅の自室でアツシ達3人への復讐の計画を練っていた。
老婆から授かった小さな古ぼけた本がサトルの元にある。それは老婆曰く『魔術の本』だった。
不思議な文字で記された本だったが、何故かサトルにはその意味がすらすらと読めた。
美しい少女になったことによって得た力の為せるものであろうか。
そこに記されている『魔術』は、何故か全て「性の変換」に関するものばかりであった。
「精神の入れ替え」、「特定の相手の肉体への憑依」、「特定の相手の性別を逆転させる」・・・など。
ただ、そのどれもが、魔術を使用した人物への虜に相手をさせてしまうというもので、今までアツシ達3人にいいように虐げられてきたサトルにとっては願ったり適ったりのものばかりであった。

サトルの脳裏には、今までアツシ達に受けてきたイジメの数々が走馬灯のように浮かんでいた。
上納金と称し、なけなしの小遣いを奪われたこと、サンドバッグ呼ばわりされ、笑いながら殴られ、蹴り続けられたこともあった。
それも、顔などの露出して目立つところではなく、脇腹など服の上からでは分からないところばかりを、何度も、何度も。
給食の上に牛乳をぶちまけられ、手でぐちゃぐちゃにかきまわされたものを食べさせられたことも頻繁にあった。

「ブタは人間様と同じものは食わねぇよなあ。さあ食えよ。ちゃんと四つん這いになって、顔を突っ込んで食えよ」

担任の若い女性教師は、アツシ達に怯えて注意も出来ず、目を背けて震えていた。
他のクラスメートも、見て見ぬ振りといった風で、遠巻きにサトルの哀れな姿を見つめていた。
サトルが四つん這いにされ、牛乳まみれの給食に顔を突っ込んで食事を始めると、アツシ達は狂ったように笑い出した。


屈辱の中で過ごしていくうちに、いつしかサトルの心は冷えきっていった。そして、心の中にやがてどす黒い感情が渦巻くようになっていった。

アイツラヲコロシテヤル コロシテヤル コロス コロス ブッコロス・・・

口に出すことは出来ないが、心の中で何度もその呪詛を繰り返した。
老婆の魔力で美しい少女に生まれ変わったサトルは、その美しい顔に冷たい微笑を浮かべ、やがてアツシ達に下す天誅を思い、喜びに打ち震えた。

「あいつら、どんな目に合わせてやろうか・・・そうだ、アツシは、あいつの嫌いな美少女アニメ風のロリロリな女に変えてやろう・・・
勉強も運動も苦手なトロくさい女に変えてやる・・・体力が自慢のアイツが、体力を奪われ、非力でドン臭い女に変わることを思うと・・・
うふっ、うふっふっふっふふふふっ・・・はぁ、はあ・・・あああっっ!」

いつしかサトルの右手はスカートの中へと伸び、左手はブラウスの中へと差し込まれていた。
とてもこんな綺麗な少女がしないような姿で、スカートを乱し、太腿は惜し気もなく開かれ、細く白い手は乱暴にブラウスを掻き分け、その下のブラジャーをたくし上げ、こぼれ落ちた乳房を乱暴に揉みしだく。


その身体は童貞のサトルの身体が変化しただけあって処女であったが、何度も秘所を愛撫されるうちに男を受け入れる準備を始め、
内部からやがて愛液が滲み出てくる。
男の時の自慰とは違い、体の奥から熱くなり、体全体が性器と化したかのような錯角に陥る程のめくるめく快感がサトルを包み込む。
しかし、身体が女性になったとはいえ、サトルの精神は男である。
まだ女性との経験もないとはいえ、十代の「やりたい盛り」の男のものだ。部屋の姿見に映る、美しい少女になった自分自身の痴態を目にすると、サトルは一層興奮の度合いを増していった。
おおよそこのようなことをするとは思えないような美しい少女の姿が、サトル自身の手によって汚されていく。
サトルは夢の中にいるかのようであった。

「サトミー! お風呂沸いてるわよー! 早く入りなさーい!」

母親の声でようやく我に返る。
今の自分のいやらしい喘ぎ声を聞かれなかっただろうか・・・急に恥ずかしさが込み上げてくる。
鏡の中のサトル=サトミは、ブラウスを乱し、スカートを乱しながら、うっすらと上気したほんのりと紅い顔でこちらを見返していた。

「続きは、風呂に入ってからだな・・・」

鈴のような澄んだ声で、わざとそう口に出していってみる。生まれ変わったサトルの一日は、まだ始まったばかりだ・・・。

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