プールの授業が終わりに近づき、自由時間を告げられた。
 好きなように泳ぎだしたり、プールサイドに上がっておしゃべりしだしたり。
 そんな中、僕はプールの中に立ったまま、じっと見つめていた。
 クラスのみんなが水着に着替えるプールの授業。生徒だけでなく、先生もだ。
 僕はプールサイドを歩きながら生徒を見ているミチコ先生の胸を、必死に目に焼き付けようとしていた。
 夏ももうすぐ終わり、プールの授業もなくなる。
 そうなれば、ミチコ先生の水着姿――あの大きな胸がはっきりと浮き出る水着姿が、見納めである。
 先生が歩くたび、柔らかそうな膨らみが、ゆさっ、ゆさっ、と揺れ、プールから呼びかけられて身をかがめると、胸の谷間が――あ、くそ、角度が悪い、見えない。
 僕はすっかり固くなった股間のポジションを直しつつ、先生の谷間が見える位置まで移動しようとして、
「「あ……」」
 すぐ側にいた女子生徒、アカネちゃんと目があった。
 やばい、先生の胸を見てたの、バレた!?
 目を合わせたまましばらく固まり、気まずくなった僕は目をそらし、横目でアカネちゃんの様子をうかがった。
 アカネちゃんは幼稚園のころからの友達で、入学してからもずっと同じクラス。
 いわゆる幼馴染みだ。
 最近は一緒に遊ぶことは減っているけど、家の方向は同じなので、たまに一緒に帰ったりする。
 大人しくて背の小さい、短めのポニーテールと丸い瞳の可愛らしい女の子だ。
 彼女を横目で見ながら、ついつい胸元へ視線がいく。
 プールの水面越しに見たアカネちゃんの胸は、同級生の中では大きい方だったけれど――当然、ミチコ先生には遠く及ばない。
 って、そうじゃない。
「あ、アカネちゃ――」
 僕が話しかけるより早く、アカネちゃんは僕から離れていた。
 そして、笛の音が響き、プールの中にいた生徒たちがプールサイドに上がり始める。
 今日のプールの授業は終わり。
「あ、ちくしょう……」
 先生の胸の谷間、見損ねた。


「あ〜あ、おっぱい、触りたいなー」
 帰り道、僕は一人で歩きながら、そんなことをつぶやいた。
 半年ほど前なら、大きさはともかく触ることはできた。
 もちろん触らせてくれる人がいたわけじゃない。
 僕は立ち止まり、駄菓子屋の看板を見つめ、息をひとつ吐いて中に入った。
 店の中にはすっかり顔なじみのお婆さんが一人。
「あー、お婆さん、おっぱいプリンは……」
「言ったでしょ、あんたにはもう売れないよ」
 ダメ元で聞いてみたがやっぱりダメだった。
 おっぱいプリン。
 食べると三十分くらいの間、胸が膨らんでおっぱいになる。
 もちろん自分の胸だから触り放題だ。
 まぁ、ミチコ先生の胸とは比べ物にならない、申し訳程度の膨らみでしかなかったけれど。
 それでもおっぱいだったのだ。
 それが、僕が五年生に上がって少しして、いつものようにおっぱいプリンを買おうとしたら、
「あんた、もう五年生だろ。おっぱいプリンは売れないよ」
 と言われ、それ以来口にしておらず、おっぱいの感触を忘れてしまいそうだ。
「うぅ……どうしてもダメ?」
「ダメ。おっぱいが大きくなったままになったら、大変でしょ」
「でも、今まですぐに戻ってたじゃん」
「ダメなものはダメ。買う物がないなら帰りなさい」
 食い下がったがダメだった。
 胸がちょっと膨らむくらいなんだって言うんだ。あの程度なら服を着ればわかりっこない。
 膨らんだままだって、なにが困るもんか。
 僕は諦めて駄菓子屋を出て――そこに立っていたアカネちゃんと顔を見合わせた。
 顔を合わせたまま固まってしまう。プールの件があった後だし、その上たぶんおっぱいプリンの話も聞かれたんじゃないだろうか。
 アカネちゃんは同級生の中では胸が大きい方で、男子の間で話題になる。本人もそのことを知っているらしく、気にしているようなことを言っていた。
 そしてこれだ。気まずい。
「えーと……」
「タカシくん、ちょっと来て」
 僕が口を開きかけたところで、アカネちゃんは僕の手を取り、歩き出した。
 いつも大人しいアカネちゃんにしては珍しく、僕の反応もお構いなしだった。


 駄菓子屋から少し離れたところまでくると彼女は手を放し、
「タカシくん、おっぱいプリンが欲しいんだよね?」
 立ち止まって振り向きつつ、うつむいて言った。
「う、うん」
 思わず正直に答えてしまう。
「あ、あのね、私もね、おっぱいプリン売ってもらえなくなっちゃったんだけどね、前に買ったのが、まだ家にあるの」
 アカネちゃんの言葉に僕は驚いて口を開けた。
「……だから、タカシくん、これからうちで、一緒に食べない?」
「え、でも、いいの?」
 僕たちはもうおっぱいプリンを買えないのだ。そんな貴重なものを貰ってしまっていいのだろうか?
「いいの。タカシくんと食べたいから」
「そ、そう? それじゃ……一緒に食べようか」
 なんだか胸がドキドキする。まさかこんな事になるなんて。
 そして僕たちはアカネちゃんの家へ向かった。
 その途中。
「おっぱいプリンってさ、食べると、胸、大きくなるよね」
 とアカネちゃんが言った。
「う、うん、そうだね」
「タカシくんは、大きいのが好きなの?」
「え、うん。大きい方が……」
「ど、どのくらいの大きさがいいの? み、ミチコ先生くらい……?」
 う、やっぱりプールで先生の胸を見ていたのはバレてる。
「え、あぁ……う〜ん……」
 どう答えていいのかわからず、適当な相槌をうって目をそらす。
 アカネちゃんも聞きづらい話題だったのか、それ以上会話が続かず、僕たちはアカネちゃんの家についた。

 思えばアカネちゃんの家に来るのは結構ひさしぶりのような気がする。
 以前はよく遊びに来て、何度か一緒にお風呂にも入った。
 家の人は誰もいないらしく、僕はアカネちゃんの部屋に通され、カバンを置くとベッドに座るよう勧められた。
 アカネちゃんが机の引き出しを開け、手にとって僕の隣に座る。
 手の中にあったのはおっぱいプリン。
 半球型のビニール容器。底に突起があり、ピンク色がついている。一口サイズのプリン。
 それが二つ。アカネちゃんはひとつを僕に渡すと、ひとつの封を切った。
 僕もそれにならって封を切り、
「そ、それじゃ、いたたきます」
「うん」
 なんだか、変な感じだ。友達とお菓子を食べるだけなのに、すごくドキドキする。
 容器に口をつけて少し吸うと、プリンは口の中に転がり込んでくる。
 ひさしぶりの甘みと、心地よい冷たさ。歯で噛むまでもなく潰れたプリンをじっくり味わい、飲み込んだ。
 容器ゴミ箱に捨て、僕は自分の胸を見下ろした。
「ね、服、脱いだ方がわかりやすいんじゃないかな……?」
 アカネちゃんがそんなことを言う。
「え、でも……」
 女の子の前で、なんだか恥ずかしい。
「平気だよ。水着と同じだもん」
「う、うん……」
 納得するようなしないような。僕はうながされるままTシャツを脱いだ。


 直に見ると変化はすぐにわかった。
 乳首の色合いが鮮やかになり、ピンっ、と立つ。
 そして突き出るように胸がムクムクと膨らみだしていく。
「ん……んぁ?」
 同時に、股間に走った感覚。
 おっぱいプリンを口にした時から、すでに僕の股間は固くなっていたが、それが、すごく気持ちいい。
 固くなった棒が、パンツの内側に擦れるたび、もっと擦りたくなる不思議な感覚。
「んっ……ひゃ……!」
 その気持ちいいのが欲しくて、僕はベッドに座ったまま腰を揺さぶる。
 ベッドのスプリングがギシギシ音を立て、膨らんだ胸が弾んだ。
「わぁ……タカシくん、おっぱい、おっきい……」
 アカネちゃんの声に僕は息を荒げながら自分の胸を見下ろす。
「な、なんでこんなに……?」
 その大きさに驚いた。前はせいぜい手の平に収まる程度にしか膨らまなかったのに、今の僕の胸は、ご飯茶碗をかぶせたぐらいに膨らんでいて、腰を動かすたびに揺れていた。
「すごーい。女の人のおっぱいみたい……」
 アカネちゃんはそう言うと、手を伸ばして僕のおっぱいにむにっ、と触った。
「ひゃぁッ」
 その瞬間だった。股間の気持ちよさが爆発して、熱いものが噴き出した。
 パンツの中の温かい湿った感触。
「あ、うぅ……」
 何度か腰をビクつかせて、出し終える。
 こ、これって……?
「あ、タカシくん、これって学校で習ったでしょ。射精だよね。男の人の、赤ちゃんの元」
「や、やっぱりこれが……」
 こんなに気持ちいいんだ……。
 肩を上下させる僕を、アカネちゃんはまじまじと見つめ、
「ねぇ、タカシくん。なんだか、女の子みたい」
 そう言って僕の手を取り、髪を触った。
 アカネちゃんに握られた僕の手は、彼女と同じくらいの大きさで、さっきよりも小さく、細くなっている。
 髪も、なんだか少し長くなったみたいで、手触りが良くなってる……?
 僕が自分の髪を触っていると、アカネちゃんは自分の襟に手をかけ、服を脱ぎだしていた。
「え、あ、アカネちゃんっ? ダメだよ、服を脱いじゃっ」
「でも、タカシくんは私におっぱい見せてくれたし、私も脱がなきゃ。それにね、女の子同士は、服を脱いでもいいんだよ」
「でも、僕は男だし……」
「えー? だって、おっぱいもあるし、女の子にしか見えないよ? ほら」
 と、アカネちゃんは後ろから抱きつくようにして、僕の両胸を掴んだ。


「うわ、ひゃ……あ、アカネちゃ……」
 背中に感じる、アカネちゃんの胸の感触。
 おっぱいプリンを食べたせいでアカネちゃんの胸も大きくなっているらしく、グイグイと押し付けられる圧力は服の上からでも強烈に感じた。
 そして、自分のおっぱいを揉まれる感覚。
 アカネちゃんの指がおっぱいに沈むたび、僕は体をびくんびくんさせて、変な声を上げてしまう。
 気持ちいいのだ。おっぱいを揉まれるのが。
 いつの間にか、湿ったパンツの中でまた固くなる感触と、さっきと同じ気持ちよさ。
「あ、アカネちゃんっ。だめっ、だめだよっ、また、あぁ、うあぁ――」
 勝手に腰が動き、濡れたパンツにぐちょぐちょ擦れ、僕はまた熱く粘ついたものを吐き出した。
「あ、あれ? タカシくん、またおっぱいが大きくなったよ。髪も伸びて、それに肩も細くなったみたい」
 言われて見下ろすと、確かにおっぱいがさっきよりも大きくなっていて、アカネちゃんの指から柔らかな肉があふれている。
「あ、タカシくん、また射精したんだ。あのね、私知ってるんだ。男の人は、気持ちよくなると、射精しちゃうんだよね?
 それで、射精するのって、気持ちいいんだよね?」
 僕の肩に首を乗せ、覗き込むようにして訊ねるアカネちゃんに、僕は頷いて答えた。
「えへへ……タカシくん、おっぱい触られて気持ちよくなっちゃったんだ。あのね、女の人も、おっぱい触られると気持ちよくなるんだって。
タカシくん、女の子になっちゃったみたいだし、私も服脱いでいいよね……」
「だ、だめだよぉ……違うよ、僕、男だよ……」
「ん〜。それじゃあ、証拠見せて」
「証拠……?」
 膨らんだ胸越しに、すっかり湿ったズボンを見下ろす。
 ごくりと喉を鳴らす。さっきからどんどん女の子みたいになっている。まさか……。
 恐る恐るズボンを脱いでパンツを下ろす。
 粘ついた白い液体に濡れて、僕の男の証拠が現れた。
「ほ、ほら、僕、男だよっ」
 安心してアカネちゃんのほうを振り向いた時、僕は驚いて「うわっ」と声を上げた。
 アカネちゃんが服を脱いで、膨らんだ胸が視界に飛び込んだからだ。
「ね、タカシくん、私のおっぱいも触って」
「だ、だめだよ……ほら、僕、男だし……」
「タカシくんばっかり気持ちよくなってズルイ。私のおっぱいも触るのっ」
 そう言ってアカネちゃんは僕の手を掴むと無理やり自分のおっぱいに押し付けた。
 同時にもう片方の手を僕のおっぱいに伸ばし、むにむにと揉み込んでくる。
「うわっ、あぅ……」
 勝手に声が漏れる。さっきより、気持ちいいのが強くなってる。
「えへへ……タカシくん、また気持ちよくなってる。ん……私も……もっと触って……」
 アカネちゃんの胸は、僕のおっぱいよりもやや小ぶりで、片手をいっぱいに広げれば何とか収まるくらいだった。
 それでも十分に大きく、すべすべとした肌に柔らかな重みと弾力はずっと触っていたくなる。
「すごい……」
 おっぱいって、触るのも触られるのも気持ちいい……。


「ん、あ……アカネちゃんも、おっぱいが大きくなってきた……」
 僕が揉んでいたせいか、アカネちゃんの胸が膨らみだし、手からあふれ出す。
「うふふ……先生より、おっきくなったかな?」
「う……ん、どうだろう。でも、すごい、手が埋まりそうだよ……」
「ね、タカシくん、前みたいに、一緒にお風呂に入ろ。女の子同士なら、一緒に入ってもいいんだよ」
 お風呂という単語に、おっぱいに夢中になっていた頭が動き出す。
「い、いや、ダメだよ。僕、男だよ、ほら、証拠だってある」
 僕の股間に視線を下ろしたアカネちゃんは驚いたように肩を震わせたあと、スッと目を細めた。
「……タカシくん、さっきから射精すると胸が大きくなってたよね……」
 確かにそうだ。正確に言うと、胸だけじゃなく、顔とか髪とか、体つき全体が。
「私、知ってるんだよ。男の人って、おちんちんを触られると固くなって、擦ると気持ちよくなるんだよね。
 パンツに擦って気持ちよくなってたの、見てたんだから」
 アカネちゃんはそう言うと、ベッドに座っていた僕の足元に潜り込むように床に膝立ちになった。
 そして僕の腰を抱え込み、大きくなったおっぱいを、僕の股間に押し付ける。
「うあ……アカネちゃん……!」
「ふふ……今度は、おっぱい『で』触って、擦ってあげる」
 アカネちゃんの胸の感触にたちまち固くなった男の証は、さっき放った粘液のヌメリで胸の谷間にすっぽりと滑り込み、見えなくなった。
 パンツに擦れただけであんなに気持ちよかったおちんちんに……。
 手で触っただけであんなに気持ちよかったおっぱいが……。
「気持ちよくなって、射精したら、また胸が大きくなって、髪も伸びて、繰り返せばきっとタカシくんも女の子になれるよ。
 私、がんばるね。女の子になったら、またいつも一緒にいられるよね」
 アカネちゃんが、二の腕をきゅっとすぼめる。大きな胸が二の腕に挟まれ、谷間が僕の男の部分を押しつぶした。
「あぁ……あぁぁ……!」
 ビクビクと細かく腰が震えだす。まるで抑えが利かない。自分の体が自分以外に動かされているような感覚。
「え、あれ、タカシくん? きゃっ」
 気持ちよさがあふれ、腰を痙攣させて熱い粘液が漏れ出す。
「ひゃぁ……アカネちゃ……ゆ、ゆるめて……」
 精液が噴き出すだび、僕の腰が勝手に動き、すっぽりと包んだおっぱいに擦れる。
 それが新しい刺激になって、気持ちいいのを通り越して苦しくなるほどだ。
 なのにアカネちゃんは、
「だ〜め。逃がさないもん」
 と言って、腰を引こうとした僕を押さえ込み、さらに強くおっぱいを押し付けた。
「だめっ……アカネちゃん、ぼく、あぁ……」
 股間を包むアカネちゃんの胸の谷間が見えなくなる。
 射精のたび、むく、むく、と膨らんでいく自分の胸に視線が遮られたのだ。
「あ、タカシくん。やっぱり射精したら、おちんちん、小さくなったよ。ふふ、後何回か射精したら、女の子になれるよ」
「え、そ、そんな……!?」
 僕は慌てて、自分の股間を見ようと、おっぱいを両手で押さえ込もうとした。
「ふぁぁ……」
 自分の胸を押さえ込んだ――揉んだ瞬間、股間とは別種の気持ちよさが広がり、力が抜けてしまう。
「えへへ……タカシくんも、自分のおっぱい触って、気持ちよくなってね。それじゃ、私もおっぱいでおちんちん擦ってあげるね」
 そしてアカネちゃんは僕の腰を押さえ込んだまま、二の腕で胸を圧迫させて上半身を前後に揺さぶった。


「あぅっ、ダメ、僕、女の子に、ひゃ……やめ……」
 それほど自由に動ける体勢ではないだけに、動作自体は小さかったけれど……おっぱいを押し付けられただけで射精してしまった僕には、十分以上の刺激だった。
「や……めぇ……い、やぁ、あぁあ――!」
 腰が勝手に突き上がり、熱いものがあふれる。
「えへへ……。嬉しいな、タカシくん、私のおっぱいで気持ちよくなってくれてるんだ。私も、おっぱい、おちんちんに擦れるの、気持ちいい、かも……」
 アカネちゃんが気持ちいいと言ったのが本当かどうかわからなかったけど――股間を包んでいるおっぱいが、じわじわと膨らみ、圧迫を強めていった。
「ん……おちんちん、小さくなって、どこに挟んでるのかわかんなくなっちゃった」
 そう言ってアカネちゃんはおっぱいを両手で持ち上げ、ぐりぐりと擦り合わせるようにして押し付けてきた。
「ひゃぁっ、だめぇ……ぼく、女の子になっちゃうよぉ……」
「あ、みぃつけた。これがおちんちんなんだ。あともう少しだからね」
 谷間に漏らした精液がぐちょぐちょと音を立て、また新しい粘液が搾り出される。
「あ、んー。おちんちん、おっぱいで挟めないくらい小さくなっちゃった。あともうちょっとなのに……」
 小さくなった男の部分とは反対に、僕のおっぱいはまるで頭が二つ胸についているくらい大きくなっていた。両手を広げても片方でさえこぼれてしまう。
 駄菓子屋のお婆さんの言葉がよみがえる。
『おっぱいが大きくなったままになったら……』
 このままじゃ、女の子になっちゃう……。
「あ、アカネちゃん……もうやめてぇ、ぼく、ぼく……」
「ん、ダメだよ、タカシくん……じゃないや、タカシちゃん。女の子が『僕』なんて言っちゃ」
「ちが……ぼく、おとこだよぉ……」
「もう、そんなこと言うと、お仕置きなんだからね」
 そう言ってアカネちゃんは、もうひとつのおっぱいプリンを手に取り、封を切って口に入れた。
「あ、あぁ……だめ、やめ……」
 そして、おっぱいプリンを口に含んだまま、僕の口に重ねてきた。
 逃げようともがいても、僕の手足はすっかりアカネちゃんより細くか弱い女の子の手足になっていて、簡単に押さえ込まれてしまう。
 口の中におっぱいプリンの甘さとアカネちゃんの唾液の温かさが広がって……そして、お互いの胸が、また大きくなりだした。
「うふふ……ファーストキス。あ、でも女の子同士だからきっとノーカウントだよ」
 アカネちゃんの胸は僕から搾り取った精液まみれ。それが僕のおっぱいと重なり、ヌメリ、擦れて、
「ダメ……あ、あ、あぁ――」
 触ってもいないのに、おちんちんから男が漏れ出た。
「んん……おっぱい同士気持ちいい……。ね、もっとしよ……」
「いや、だめだよぉ……アカネちゃ……ひゃぁぁ……」
 にちゃ、にゅる……とおっぱい同士が擦れあい、絡まりあう。
 押しのけようとしても力が入らないし、もし力を込めても、簡単に押さえ込まれてしまうだろう。
 また、射精する。胸が膨らみ、体がさらに女性らしくなる。
 僕が悶え、喘いでも、アカネちゃんはやめてくれない。
 また気持ちよくなってきて、やがてそれに終わりがなくなり、ずっと気持ちいいままになる。
 さっきまでならとっくに射精しているはずなのに。
 そしてアカネちゃんは私の顔を覗き込み、こう言った。
「ね、お風呂に入ろう」

おわり
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