ものすごく途中なのですが、投下しとかないと続きを書かない気がするので失礼。

以下注意
・エロまだ。
・個人的な趣味で狐耳。
・たぶんギャグ。



目覚めると、狐耳が生えていた。
僕は鏡の前で叫んだ。
「なんじゃこりゃああああああああ」
腰の辺りに違和感を感じて、振り向くとしっぽが生えていた。
『はぁーい。こんにちは緑くん』
と同時に頭の中で声がして、僕は更に驚愕した。
『あらら。私のこと、覚えてなあい? 昨日会ったじゃないの』
僕は昨日のことを思い返して、はたと気づく。
昨日隣町まで買い物に行って、通りかかったぼろぼろの稲荷神社。
ああかわいそうだな、そう思ってただ通り過ぎた。
「お、お稲荷様?」
『ご名答ー』
唖然として僕は、うわごとのように繰り返した。
「狐耳……狐耳……何このファンタジー……」
『あら、もっと重大なことに気づいてないのね』
「え?」
『下、下』
「うわああああああああああああああああああああああああ」
あるはずのもの――男性のシンボルが、なかった。


「ねえ何これ! 何なんだよ!」
よく見ると胸も膨らんでいた。よく見なければわからない程度に貧乳なのが救いだ。いや救いか?
『女体化して狐耳が生えたくらいでうるさいのね。男らしくない』
「今は女だー!!」
自分で言ってて悲しくなってきた。
「お、お前のせいなんだな! 何のつもりだ!」
『何って、ねえ。かわいそうだな、って思ってくれたじゃない。私は弱体化したオキツネさまなの』
僕の脳内で、そいつはしゃあしゃあと言う。
『だから私の依代として、生気を吸って、私が力を取り戻すの手伝って! てへっ』
「かわいく言ったら許されるとでも思っているのか!」
『霊のことかわいそうって思ったら、縁ができるって言うじゃない?』
僕の話を聞いているのかいないのか、脳内の狐は言った。
『あなたと私には縁ができちゃったからね。拒否権はなーいの』
「このクソアマあああああああああああ」
今日両親がいなくてよかった。心から僕を心配しただろう。
『まあまあ。私の目的が終わったらー開放してあげる』
「本当だな?」


僕は顔を覆った(ここも線が丸くなっている)。
「……で、どうすればいい?」
こんな女狐の言いなりになるのは癪だが、今はいたしかたない。
『うーん。簡単に言えばね、この体で、セックスしてほしいの』
「……は?」
『セックス』
「聞き返したかったんじゃなくて」
僕はゆっくり、問いかけた。
「お前は僕に本当にそんなことさせるのか?」
『うん』
「死ねこのアマ!」
『してくれないんだったら戻してあーげない』
「うおおおおおおおおおおおおお」
一人の家に、叫びが響く。


「と、いう訳なんだ」
突然の呼び出しにも文句を言わずやってきた幼馴染に僕は説明した。
「えーと」
和弘は何を言っていいのかわからない様子だったが、迷ったあげく僕の耳を引っ張った。
「これ本物?」
「痛い痛い。やめろ!」
僕は和弘の手を振り払う。そして改めて真顔で宣言する。
「お前しかいないんだ……」
「む、無理! お前と……お前とやるなんて無理!」
和弘は見た目はでかいが、中身はかなりの純情だ。こんな頼みごとをするのは心が痛む。
しかし。
「頼むよ。犬にでも噛まれたと思って」
「それお前の言う台詞じゃないだろ!」
全うな突っ込みである。
「したら忘れるから! 全部忘れるから!」
「うう……」
和弘は最終的にうなずいた。



ここまで。なんか予想以上に少なかった。ごめんなさい。
エロは一気に書くから。一応置かせてください。
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