「サンタが迎えに来る夜」

12月24日、午後9時。
クリスマスイブ、都会のデートスポット。

19歳の誕生日を明後日に控える雄飛にとって、この時期、この数日間は子供のころなら
毎年パラダイスのような時間が続く日々だった。

クリスマスイブ、家族や友達とパーティのあと、夜にはサンタさんがやってきて
次の日は朝からプレゼントで遊ぶ。
その次の日には誕生日。ケーキもご馳走もプレゼントも、もう一度やってくる。

そして冬休み、そしてお正月。

そんな楽しい日々は次第に薄くなり、高校生ともななったころには、彼女のいない寂しさとも
そして、去年は受験戦争うを戦う中で、苦しみばかりの「特別な一週間」が過ぎていった。

だが、今年は違った。
大学生になって、バイトで作った資金で、愛する彼女とのクリスマスイブは、
明日の朝では終わらない。23日から続く楽しい時間は、誕生日の26日までは、少なくとも続く。

「・・・幸せだなぁ」
ポツリとつぶやいた彼の視線の先には、一足先に19歳を迎えていた彼女、美里が
眩いイルミネーションのクリスマスツリーを見上げている。

この場にいるのはカップルばかり。去年までならその喧騒を淋しく見つめるだけの彼にとって
自分もそのお祭りの中に同化していることが何より幸せなことだった。

「ゆうくーん、はやくぅ。」
美里が僕を呼ぶ。その飛び切りの笑顔に引き寄せられるようにツリーの方向へ歩く。
「こんな気分、ひさしぶりだな。」



クリスマスの一週間の楽しさを久しぶりに思い出した彼に、どんな罪があったというのだろう。
クリスマス本来の意味を忘れて退廃的な年中行事へと転化させてしまった日本人の
その全員が追うべき責めを、彼一人が背負う必要などあったのだろうか?

いや、彼にとってはこれから起きる大事件の方が幸せへの第一歩なのかもしれない。

「ね、今日すごい楽しかったね。」
「うん。でも、あの・・・」
「わかってるよ。もうホテルにいこうか。」

「うん・・・」
今日のメインイベントはこの後のシティホテルでのお泊りである。
18歳の少年にそのことについて文句を言っても無駄だし、本来のクリスマスの意味を説いて聞かせても
決して分かることはないだろう。

「先にシャワー浴びてくるね。」
ミサとも緊張して、そして興奮しているのだろう。すごく積極的だ。
「後から入ってきてもいいよ。」
「うん・・・分かったよ。」
しどろもどろになってそう答える少年の心は、もうすでにドキドキで、
股間の昂ぶりを何とかおさえることに必死だった。

美里がバスルームに入って、1・2分もたっただろうか。
ピンポーン、と呼び出しベルが鳴った。

「えっ?誰だろう。」
何かとんでもない来客を恐れた彼がドア越しにのぞくと、そこにはサンタクロースが立っていた。
チェーンをつないだままドアを半開きにして応対する。
「はい。なんでしょう?」

「こんにちは。あなたの性を勝手に選択する、センタクロースです。」


「はあ?」

意味不明な言葉に、雄飛はすぐにドアを閉じた。
「こっちは意味不明なサンタに付き合ってる暇ないっつうの。」

気を取り直したはずの彼の耳に再び届いたのが、ピンポーン!と煩くなるチャイムだった。

「いったいなんなんですか?」
チェーンロック越しに再び話しかけた雄飛に、サンタはゆっくり話し始めた。

「あなたが拒否しても、もう決まっているんですよ。雄飛君。」
「えっ?」
自分の名前をなぜか知っている。これは、ひょっとして、美里の元カレとかか?
いや、そんなはずは・・・でも・・・
「そのチェーンロック、外してもらえます?」
混乱する雄飛に、サンタはとんでもない要求をした。

「そんな、ふざけないでくださいよ。いったいなんなんですかあなたは。」
「だから、センタクロースだって。」
「・・・・・・はぁ?」

絶句する雄飛の言葉を遮るように、サンタはチェーンロックに手をかざした。
「仕方ないですね。こういう手は使いたくなかったけど。」

「うわっ!」
チェーンは一瞬にして粉々に砕け散って、
星のかけらのようにあたり一面に、キラキラ光りながら舞い降りた。

音もなく砕け散った金属が光りながら舞い降りる様子は、客観的にはとても綺麗なものだったが
雄飛にとっては、意味の分からない恐怖の始まりでしかなかった。



「う、うわぁ!」
オートロックのドアは、雄飛と美里の、恋人の空間を外と断絶する結界。
目の前に立つサンタは、その結果意をやすやすとこじ開けて

恋人の空間へ入り込もうとした。
「や、やめろ!」
チェーンロックのバリアがなくなった以上、力でサンタの侵入を抑え込むしかない。
しかし、この超自然的な力を持つサンタに太刀打ちできる術がない。
力で全く叶わないことに気づいた雄飛は部屋の奥に逃げて大勢を立て直そうとする。

美里を守らなければ・・・
混乱した頭の中でまずそう思うほど男らしい彼の運命は、しかしこの残酷なサンタの
理不尽な力の従属物でしかないことはもう、火を見るより明らかだった。

「あぁっっ!」
部屋の奥に逃げようとする雄飛の足がもつれて、バスルームの前でじゅうたんにダイブした。
入り口のほうを見上げるとサンタがにんまりと笑って立ち尽くしている。

サンタは、赤いサンタクロースの衣装に身を包み、不自然に大きな袋を持っていて
ガタイはかなりいい。アゴから伸びた白いものはつけヒゲで、部屋に入ると
まずそのヒゲと、同じ色の眉毛を二つ床へと脱ぎ捨てた。

ぎぃーっ・・・
ドアが軽くきしむ音を立てて、しまる。
これで、外から隔離された世界が再び出来上がった。


「どうしたの?ゆうくん!」
美里が物音に気づいてバスルームのドアを開けた。
カラダは半分濡れ手、バスタオルを胸に巻いていた。

「だめだ、出てくるな!」
無様に怯えながら横たわったまま後ずさりする雄飛の姿が彼女の目に入った。
「なに、どうしたの?」
驚く彼女、そして・・・雄飛のカラダは恐怖に震えだした。

「美里さん、ちょっと黙っていてくださいね。」
サンタがそういうと、その声に彼女はサンタを見つけ、恐怖の悲鳴を上げようとする。
しかし、それよりも一瞬は開くサンタが両手で何かをしばるようなしぐさをすると、
彼女の口の中に、突然ギャグボールが現れた。


「むー!むー!」
もう一度サンタが何かをしばるようなしぐさをすると、
今度は彼女の胸を隠していたバスタオルが、まるで生きているように縦に伸び始めて、
起用に彼女の手まで縛り上げた。


「美里!」
横たわったまま雄飛は声をあげる。

「美里さんには、座ってみてもらいましょう。あなたが生まれ変わる瞬間をね。」

「な・・・なにを・・・」

サンタはそういうと、指一本で奥のソファのほうへと指を向け
美里のカラダは宙に浮いて、一直線にソファへとたたきつけられた。

「いったい、何が目的なんだ?」
雄飛は怒りと動揺に任せて、サンタに対して反抗的な態度をとる。

「言ったでしょう。私はあなたの性を勝手に選択するセンタクロースです。
今日はあなたに、雄飛君に新しい人生をプレゼントにやってきたのですよ。
女の子としての、淫乱女の人生をね。」


「・・・・・・」
理解不能なサンタの言葉に雄飛は再び絶句する。

「その沈黙は理解していただけたようですね。」
「ち、ちくしょう!」
立ち上がろうとする雄飛の方をめがけて
入り口に立ち尽くすサンタは振り下ろすように手をかざした。

ぴかっ!
再びの眩い光が今度は雄飛のカラダを包む。
雄飛が着ていたセーターが少しずつ・・・さっきのチェーンのように崩れ落ちて、
粉々になって、キラキラと光りながら舞い上がり、そしていつしか舞い降りる。

「う、うわぁ!」
雄飛は崩れ落ちる自らの衣服を脱ぎ捨てようとする。
しかし、脱ぎ捨てようとしても、もはやその衣服は掴むこともできない。
勝手に崩れ落ちるようにも早く、粉々になって
光を放ちながら舞い上がるだけ・・・

タオルでしばられたままの美里が見たのは美しい光景だった。
怯えきった少年の身を包む衣服が崩れ落ち・・・恐怖をあざ笑うかのように
キラキラと舞い上がり、再び少年の体に降り注ぐ。

「美里!」
その美しい光景を見ながら、涙を流す少女をなんとか守ろうと
立ち上がって彼女の方へ駆け出そうとする雄飛。

「おっと、そうはいきませんよ。」


美里の視線の向こうで、サンタは左手を振り下ろした。

すると、自分を守ろうとして立ち上がり、駆け出そうとする少年・・・美里の彼氏の
両脚がもつれて勢いよく倒れた。
セーターは崩れ落ち続ける。粉々になって、舞い上がり、光を放ちながら。

「抵抗しても無駄ですよ。雄飛くん。」

それでも、雄飛は立ち上がろうとする。美里のほうへ向かおうとする。
そして美里が次の瞬間見たものは

セーターが完全に消えて、衣服が次々と、今は中に来ていたシャツが崩れ始めている中で
必死に立ちあがって駆け出少年の奥にいる
サンタが手から雷を放って、その雷が彼の体に巻きつき

そして、彼の体が、美里自身のときと同じように宙に浮いて
立って大の字になったまま宙に留まる、彼氏の姿だった。

「う、うわぁ!」
衣服はゆっくりと崩れ、粉々になり、光を放って舞い上がる。
その光が彼氏を包む。おびえきった表情のままの彼氏を・・・

「さて、始めるとしましょうか。」
サンタはそういうと、入り口のドアのほうに向けて大きく手を振り下ろした。

ガシャーン!
少し大きな音を立てて、真っ黒な分厚い金属の板がドアのこちら側に現れた。
美里は目を疑った。

このサンタの使う超自然的な力の中でも、その力を使った瞬間は、彼女に
絶望を感じさせるのに充分なものだった。
・・・もう、逃げられない・・・

これから何が始まるのか・・・恐怖に身を包まれ、抵抗できない美里の目に
大粒の涙が溢れ出した。体は動かないが、ココロは、恐怖で大きく動いていた。

「美里さんもゆっくりご覧になってくださいね。」
サンタはそういうと笑いながら部屋の中へ向かった。

広いダブルベッドにどかっと腰を下ろすと、サンタの帽子を脱いで
「これから、雄飛君の体を女性のカラダへと変化させます。」
そう一言、宣言した。



「ふ・・・ふざけるな。」
「あれ、まだそんなことをおっしゃるのですか?これはあなたへのプレゼントなんですよ。
センタクロースからのね。ありがたく受け取ってくださいよ。」
「ク・・・クソ!」

「まずその汚い口ぶりを何とかしないといけませんね。」
そのガタイからも、恐ろしい行動からも想像できないほど丁寧な口調は
しかし、低くドスの聞いた声で、敬語ながらも恐怖を増幅する。

きゅっ、とサンタが空に一文字を描くと、
雄飛の首に衝撃が走った。
「あっっ、あぁ・・・っ」
殺されてしまう!そう思って悲鳴を上げようとした
その刹那に彼の口から出たのは・・・かわいらしい少女の声だった。

「な、なにこれ・・・?」
まるで声優のような甘い猫のような声で話すには
目の前の少年は似つかわしくない。美里はその少年が彼氏であるかどうかに関係なく
不思議な感覚に陥った。

「ふふふ。まだほんの手始めですよ。」
サンタはそういうと、今度は両手で彼の足の方向を指差し、
何かを念じるそぶりを見せた。

ぱんっ!と雄飛の靴がはじけた。
そして次の瞬間上半身から徐々に崩れ去っていく衣服が
下半身では下から崩れ始めた。

「まずはハダカになってもらいます。」
デニムのパンツが青い光を放ちながら消えていく。
白い光を放つシャツと混ざり合って、美しい水色の光が
美里の目に映る。
少年の・・・大きな恐怖に怯えた姿とともに。

「ハダカになったら、少しずつ雄飛君の体を改造します。なぁに、
すぐに終わりますよ。そしたら、次はお楽しみですよ。」



雄飛は全身に悪寒を感じた。

「お楽しみ」の言葉の意味はすぐに分かった。
この「センタクロース」を名乗る男は、さっき、自分に女性のカラダと
淫乱女の人生をプレゼントするといったばかりだった。

目の前の、ガタイのいいオトコが・・・自分のカラダを女のものにして
そして・・・その毒牙にかけようというのだ
恐怖よりも大きい、悪寒が体中を走る。しかし、宙に浮かんだまま
不思議な稲妻にしばられたままの雄飛は、自らの意思でカラダを
微動だにさせることができない。

サンタは、いちどベッドをたって、部屋にあるポットを使ってコーヒーを入れ始めた。
そのコーヒーが出来上がるまでの間、雄飛と美里はお互いの目をずっと見詰め合っていた。

二人に突然おとずれた異常なこの事件。
であって、付き合ってまだ日の浅い二人にとって、全てを目だけで語り合うことはできない。
でも、お互いに何事かを伝えたい。そんな思いで、二人は視線を交し合った。

「ふふふ、美しいですね。恋人の絆ですか。」
コーヒーが出来上がるまでのわずかな時間。二人にとって、とてつもなく長く
そして、一瞬のようにも思える時間が過ぎる。
その間も、水色の光を放ちながら雄飛の衣服は崩れ落ちつづけた。

「さて、と。」
コーヒーを一口すするとサンタは再び腰をベッドにおろし、
雄飛の方向へと目を向けた。

「もう・・・やめてぇ・・・」
女の子の声で雄飛はそう懇願する。
「ははは、いい声ですね。雄飛君。今、他の部分も
女の子に変えてあげますからね。」

「い、いやだぁ!」
時計は11時半を指していた。



そして、宙に浮かんだままの雄飛の衣服は、もう、ほとんど残っていなくて
わずかに短パンのような状態になったデニムだけが彼の身を包んでいた。

「ふふ、ふん!」
それでもゆっくりと崩れ落ちるデニムに痺れを切らしたのか
サンタは指で斜めに線を引いた。すると、一瞬にして、残っていた
デニムと、トランクスが一瞬にして砕け、華々しい光を放って宙を舞った。

「や・・・やめて・・・」
雄飛はとうとう素っ裸になった。

眩い光の中にいるハダカの少年。
美里は目を伏せようとする、しかし、それに気づいたサンタは
美里の首と、目を強制的に少年の方へ向けさせて
その目をそらすことも、そして閉じることも許さなかった。

「ゆう・・・くん・・・」
「みさと・・・」

美里を呼ぶ彼の声はかわいらしい少女そのもので
もはや、彼氏のものとはいえない。しかし、それでも、まだ目の前で宙に浮かぶ
その人が、美里の彼氏であることに・・・大好きな彼氏であることにかわりはなかった。

本当に美里が、彼氏の消えていく姿を、ゆっくりと消えていく姿を見るのはこれからだった。

「まずは、脚からいきますよ。」
サンタは両手を大きく振って何かを念じ始めて、
その瞬間、雄飛は足の指先に衝撃を感じた。

「い・・・いやだぁ!」
彼の願いがむなしく響く。足は細く、しなやかに変化していく。
わずかな変化だった。でも、美里の目に確かにうつっていた。
大きな雄飛の足が小さく縮んで、そして細くなっていく。




遠めに見ても肌がきめ細かくなり、くるぶしの辺りまで、あっという間に
白く、細くなっていく。

雄飛はその変化が目に見えない。ただ、軽い違和感が足を上ってくる。
ふくらはぎにその違和感がかかるころ、美里の目にも変化ははっきりとしてきた。

足首はきゅぅっ、とくびれて、ふくらはぎの造形は、筋肉質のものから
柔らかく、細く、白く・・・美しい脚へと少しずつ変化していった。
しなやかな曲線が彼の両足を包んでいく。その一方で
ほんのすこし上を見ると、上半身も・・・そして下半身の中心も
まだ立派な男のものだった。

美里は恐ろしくて目を閉じようとする。
しかし、上半身と下半身を見比べることはできても、どうしても
目を閉じたり、そらすことはできなかった。

二本の太ももが、完全に女のものにかわって、その変化が脚の付け根まで来ると
変化は一度収まった。

「ふ・・・ふぅっ!」
カラダを走っていた衝撃がやんで、雄飛はため息をつく。
「どうですか?美里さん。綺麗な脚でしょう。」

「う、うわぁ!」
サンタはそういうと、宙に浮かんだままの雄飛の体を水平に回転させて
美里に脚の後ろ側も見せた。

「ふふ、とっても綺麗で触りごごちもいい。どうですか、気持ちいいでしょう」
「あ・・・いやっ、あぁ!」
サンタは立ち上がって雄飛に近づき、優しく太ももを撫でた。

その感覚は、すでに雄飛の想像を超えるものだった。
膝小僧を指先で撫でられると、全身に快感が走った。
「あ・・・あは・・・やめろぉ」
雄飛の目から涙が流れた。




美里は、彼氏があげている声のトーンが艶を帯びていることに
敏感に気が付いた。
そのことを同じように見ぬいたサンタが、彼の
「次にいきましょう。」
サンタが再びベッドに腰を下ろした。

次は、水平に広げられた両手に、衝撃が走った。
脚と同じように、指の先から、細く、白く、
そし、筋肉が抜けてしなやかな曲線を腕が描いていくようになる。

「それ!」
美里が目の前の現実に目をそらすことすらできない中で
サンタの手は両手で何かを締めるようなしぐさを作る。

「い・・・いやだぁ・・・」
雄飛が感じたのは腰への衝撃だった。
三郷の視線の向こうで、彼の腰は、細く締まっていく。
「う・・・うぅ・・・ん!」
そして、次の瞬間、お尻がぽこっ、と膨らんだ。

「今、君の体の中に子宮が生まれたんだ。雄飛君」
雄飛の体の中に・・・子を宿す、女としての器官が生まれた瞬間だった。

「よぉし・・・そうだ、そうだ。」
「あぁ・・・ん!」
一度、不自然にぽっこりと膨らんだ腰周りをサンタが遠くから造形するような
しぐさをするだけで、雄飛の体は・・・しなやかな曲線を作っていく。

「ええと、次は。」
サンタが両手で何かを引っ張るようにすると、
雄飛の胸が膨らみ始める。

「いや・・・いやぁ・・・」
女の子のかわいらし声で悶え泣く雄飛の姿が少しずつかわいらしくなっていく。
「体の中に女性ホルモンが急速に巡っているんだ。
顔はもう何もしなくても、女の子になっていく。」



少し大きめのCカップほどに膨らんだ雄飛の胸は、
美里の目にもうらやましく映るほどの美乳で、
目をそらすことのできない美里は、わずかな嫉妬すら覚える。

「はぁ・・・はぁん!」
サンタは「顔は勝手に変わる」といいながらも、自らの力で
雄飛の顔の造形を整える。

縮んでいく唇が、かわいらしく悶えたとおもうと、
彼のひげは一瞬にして全て抜け落ち、そして髪の毛も細くなる。
首も細く、喉仏も完全になくなる。

「は・・・はぁん・・・」
顔、頭から衝撃が抜けると、再び雄飛が安堵のため息をつく。
もはや、彼の体のほとんどは美少女のものであったが
まだ、一部分だけ残っていた。

「さぁ、仕上げといくか。」

サンタはそういうと、右手で何かを引っこ抜くような動作をした。

「きゃ、きゃあ!」
雄飛の体中に激しい性的な衝動が走った。
そして、唯一のこった彼の「オトコ」の部分が
はるか空をさして、大きく勃起した!

「さぁ、オトコの性器をオンナの性器に作り変えてやる。」
サンタはそう言って、指で上から下へと何かを切り裂くようにした。

「ひゃぁ!」
陰嚢・・・玉袋が縦に裂けるのが雄飛にもわかった。
じわり、じわりと熱いものが股間に広がっていく。

「ふぅ・・・あぁは・・・ぁん」
その熱さの源から、温かい液体が、内ももを伝っていくのが雄飛にもわかった。



裂けた陰嚢から、何かが流れ出しているのはよく分かった。
同時に体の内側にも熱いものを感じた。

さっきできた子宮と、今裂けている穴とがつながろうとしているのだ、と
雄飛は感覚的に理解していた。

美里にはその、内側の光景は見えない。
彼女の見ていたのはもっとグロテスクな風景だった。
陰嚢が裂けて、裂けた皮が体の中にめり込んでいく。
いつの間にか水平な大の字を描いていた雄飛の体は
45度かたむいて、その裂け目が体の内側へ向かって沈んでいくのが
はっきりと見えるようになっていた。

「あはぁ、ぁん」
じんわりと体に熱いものが伝わりつづける雄飛は、
そのいい用意のない感覚に耐えられず、よだれも涙も汗も同時に垂れ流す。
気づくと、髪の毛が少しずつ伸びていた。
その長くなった神が汗で首に、頬にまとわり付く。
そして、美少女そのものの、空気との境目がはっきりしないほど
みずみずしい顎のラインから、体液が滴る。

そうこうしているうちに、裂けた陰嚢は、完全にヴァギナを形成していた。
最後に残った肉棒が邪魔しているが、それでもはっきりと分かる。
美里の目に映ったのは、さっきまでのグロテスクな光景からは想像もつかないほどの

薄紅色の、綺麗な割れ目だった。
「雄飛・・・」
美里は息を呑んだ。その美しさに。
そして、美しさと引き換えに失われた美里の「彼氏」の唯一の残滓は
まだ空を高く向いたまま、ひくひくしながら、透明の体液を滴らせていた。

「さぁ、最後にその目障りなものを消しましょう。」
「ひゃ・・・ひゃぁ!ん!」
サンタは手で何か動作をしたりしなかった。ただ、何かを念じている。



「いやぁ・・・あぁん!」
雄飛はあまりに気持ちよくて、動かない体をぴく、ぴくと痙攣させる。
次の瞬間、ガマンできない雄飛の肉棒から白い液体が飛んだ。

「おやおや、恥ずかしい女の子ですね。」
雄飛が、オトコとして最後の射精に耐える。目の前の視界が真っ白になった。
完全な興奮状態で悶える。

射精した後も、気持ちいい状態がまだ続いていた。
美里の目には、ゆっくりと、勃起した肉棒が縮んでいくのが見て取れた。

「オトコの性感の密集しているその部分をもっと密集させて、クリトリスにするんですよ。」
サンタが美里に説明した。おそらく雄飛の耳にはとどかないだろう。
彼は今、快楽と興奮の坩堝にあった。
じわじわと肉棒は縮まっていく。

「あぁん、あぁん!ぁは・・・ぅんふぅ・・・!」
我を忘れて感じる雄飛を見て、美里も体が熱くなるのを感じた。

とろりとした液体が、下着を着けていない美里の内ももにもつたわってきた。

「ゆう・・・くん・・・」
目の前で、完全に少女への変貌を完成させようとしている彼氏の姿を目に焼き付けた。

「あぁん、あはぁん・・・ああん!」
雄飛はそんなこと考える暇がない。

「さぁ、もうおわりだ。」
「あっ・・・なにかくるぅ!あぁん!いやぁ!」

空中に浮かんだまま、雄飛を拘束する稲妻が解けて、
彼・・・いや、彼女の体は大きくエビぞりになった。

「おわったぞ。」


「あ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
彼女の体中を走っていた衝撃が消えた。
すうっ、とゆっくり彼女の体が地面に降りた。

宙に浮かぶ前とは完全に別の性別になった体が、初めて地面に付いた。

「はぁ、はぁ・・・」
雄飛の体を疲労が包んでいた。上手く立てない。
体に慣れていないというのも有る。そして、生まれたばかりの女の子に、サンタが近づいた。

サンタが時計をみた。12時半を示していた。
「ユウヒ、お前の誕生日は12月26日だったな。でも、今日が、お前の淫乱女としての誕生日だ。12月25日、1日早くなったな。」
「・・・」
ユウヒはなにも答えなかった。

「これからが本当のお楽しみだぞ、ユウヒ。」
その男を見上げると、急にユウヒのココロに悔しさがこみ上げてきた。
「な・・・なにがお楽しみだ・・・」

「ふふ、気が強くていいじゃないか。」
サンタが指を鳴らした。

「わっ!」
ユウヒの胸と、股間に、同じ種類の白いレースの下着が現れた。
「にあうぞ、ユウヒ」
もう一度、もう一度と指を鳴らすたびにユウヒの体に衣服が増えていった。
チェックのスカート、紺色のソックス、白いブラウス、カシミヤのカーディガン、
髪はツインテールにまとまった。

「ほら、立て。」

くやしいが、男のいうことには逆らえなかった。ユウヒはゆっくりと立ち上がった。
まだ、くらくらした。



「ユウヒ・・・そうだな。名前はかえなくてもいいだろう。でも、漢字は
沈む夕日の夕日にした方がいいかな。」

サンタの格好をしたその男は、ユウヒを女にしたばかりか、命名まで
勝手にしてしまった。

「・・・」
好むと好まざるとに関わらず、夕日には拒否することはできなかった。

「美里も、もういいぞ。」
もう一度、サンタが指を鳴らすと、美里の体も自由に動くようになった。
とはいえ、バスタオルで隠しているだけの体をそれほど自由に動かすこともできなかった。

そして、夕日と美里は見つめあった。
二人とも、疑心暗鬼だった。どうして自分がこんな目に・・・
この人と一緒じゃなければ・・・ひょっとして、このひとのせい?
相手を思いやる気持ちとともに、黒いココロも、芽生えていた。

「美里、サービスだ。お前にも淫乱なカラダを与えてやるよ。」
二人の間の疑心暗鬼を見抜いたのか、サンタはそういうと、美里に向けて
何か念じた。

「きゃ・・・きゃぁ!」
美里はその瞬間、全身をのけぞらせて、一瞬にして果てた。
今まで感じたことのないエクスタシーだった。

「な・・・なに、いまの・・・」
体を覆っていたバスタオルもはだけたまま、美里は額に手を当てて
自分の存在を確認するように汗をぬぐった。

「すこしだけ、気持ちよくなれるようにしてやったのですよ。」
思い出したように敬語を再び使い始めたその男の方を美里はじっと見つめた。

「な・・・なによ、やめてよ、なんで、あたしまで。」
「・・・」
夕日と自分は関係ない、とでもいいたげな美里の言動に
女の子に生まれ変わったばかりの夕日は、急に悲しくなった。



「ふふふ、夕日さん、心配することはありません。すぐに彼女も分かってくれますよ。」

「夕日・・・」
二人の間を微妙な空気がまだ、流れていた。

「さぁ、はじめますよ、夕日さん。」
「えっ?」
つぶらな瞳をうるませる夕日にむかって、サンタは「次」の始まりを告げる。

「こっちにいらっしゃい。」
夕日は、恐怖に体をこわばらせた。だが、逃げ道などはじめからない。

きゅっ、とこぶしを握ったときに気が付いた。
もう、男だったときのような力がない。

男だったときでも、サンタの力にはまるで叶わなかったのに、
いま、リボンのついたチェックのスカートを身に纏う
華奢な体の女の子が、抵抗などできるはずがないことに気が付いた。

早くこの悪夢がおわってくれれば・・・
そうおもって、夕日は、サンタのほうへ一歩ずつ、歩き出した。

「夕日・・・」
おとなしく従う夕日に、美里はとまどう。

「ふふふ、すっかりかわいい女の子ですね。」
褒められているのだ、と頭では分かった。が、それだけだった。

視線が15センチ低くなった、身長155センチほどの夕日の頬に
サンタが手をかけた。

「目を閉じてください。」
おとなしく従った。こぶしをきつく握ったまま。
一番悪くても、淫乱女にされるだけだ・・・命まで奪われることはないだろう・・・
そう開き直った。


「ふぅ・・・ん」
目を閉じた次の瞬間に左側に傾けられた夕日の唇に触れたのは
信じられないほどの快感だった。

(なにこれ・・・す・・・すげぇ・・・)
そう思うが早いか、唇の中にサンタの舌が割ってはいる。

(なに・・・だめ・・・もう・・・だめぇ!)
あっという間に、口の中を蹂躙された夕日・・・
サンタは手を腰に回して、夕日の尻を撫で始める。

(す・・・すごいきもちいい・・・)
胸をもまれて、脚から力が抜ける。
夕日は、サンタにしがみつくように抱きついた。

すると、サンタは唇を夕日から離して、カーディガンのボタンに手をかけた。
夕日は、もう、抵抗しようともおもわなかった。

「あ・・・ぁん・・・」
快楽に陶酔していた。

美里は、その行為をじっとみつめていた。
体の中に熱いものを感じながら。

なに・・・あれ、どうして、あんなに、気持ちよさそうなの?
そう思うと、自然と興味が湧いてきた。

下着だけになった夕日の体からは、女の子になってはじめての性行為に向けて
あふれんばかりの女性ホルモンが分泌されて、それがほのかに香って、
美里の鼻にもそれは届いていた。

「あの・・・」
夕日は、ベッドに押し倒されたときに、サンタの姿をまだしている男に聞いた。
「なんでしょう?」
「あの・・・なんてお呼びすればいいんですか?」



「・・・そうですね、とりあえず、ご主人様、とでも読んでもらいましょうか。」
「はい、ご主人様・・・」

美里の目の前で、そうして夕日は男に服従するようになった。

一度ベッドに仰向けになった下着姿の夕日の上半身を抱き上げた男が
パンツの中に上から手を入れた。
「はずかしい・・・ご主人様・・・」
目を潤ませて、正直な感想を口にする夕日。しかし、心の中に不安もあった。

このまま淫乱女になってしまっていいの?そもそも淫乱女ってどういうこと?

しかし、そんな疑問を打ち消すような快楽がその先にはまっていた。
「あっ・・・」
男の指先が、さっき出来上がったばかりの夕日のおマメに触れた。
「あぅ・・・はぁ・・・」
くちゅ、くちゅ、と音を立てはじめる夕日のクリトリス・・・
男はその音の源をたどって、指を割れ目に向かわせた。

「はぁ・・・ん・・・」
夕日は気持ちよくてとろけそうだった。
くにゅぅ、くちゃ、くぽ・・・
割れ目をなぞるだけでも、粘液と肌の間の摩擦は
様々ないやらしい音を立てて、それがまた夕日のココロを刺激する。

「どうですか、夕日さん。」
「あっ・・・ぁ・・・きもち・・・きもちいぃ、です。ご主人さま・・・」
その答えに満足したように男は右手を背中から回して夕日の胸をもむ。

「あぁ・・・ん・・・」
形もよくて、弾力の有るおっぱいが、男の指に反発する。
そのたびに夕日のココロに快感が走る。
こりこりっ、と乳首を軽くいじられたとおもうと、
左手は同じようにこりこり、とクリトリスをもてあそぶ。


「すっかり硬くなってきましたね。ここも、ここも。」
「いやぁ・・・ご主人様・・・はずかしいです・・・」

夕日は、敏感に悟っていた。少なくともこの男に従順でなければ
生きてここを出ることすら叶わないかもしれない。
はじめは、本当にそうやって生きて帰りたいという、生命体としての本能で
従順になっていたのだ。

「あぁん・・・」
だが、その気持ちを快楽が少しずつ塗り替えていくのも事実だった。

「夕日・・・」
ついさっきまで、男だったころ、彼女だった女の子と目が合う。
はずかしい。。。見ないで欲しい。
そう思う。でも、美里も軽い興奮状態にある。
夕日のその姿を、すこしずつ、うらやましい、と思っては心の中でそれを打ち消していた。

「夕日さん。腰を浮かせて御覧なさい。」
男がそう命令する。
「はい・・・」
その意味するところは分かりやすい。
男は夕日が腰を浮かせると、夕日の大事な部分を守っていたパンツを脱がせた。

「これでよく見えるようになりましたね。」
「いやぁ・・・はずかしいです。。。ご主人さまぁ。」
夕日は、快楽に負けて、ココロがとろけそうだった。

指先で割れ目をなぞる男。気持ちよくて・・・夕日には、もう、
その先に進んで欲しいという思いすら生まれていた。

「夕日さん、ここはなんていうかご存知ですか?」
「あ・・・あぁん・・・い、いやぁ。」
恥ずかしくて答えられずに両手で顔を覆う夕日・・・
そんな夕日に、男は新しい力を見せた。



(そこは、ヴァギナ。いや、オマンコ、っていうんですよ。)
頭の中に直接話しかけてきた。テレパシーとでもいうのだろうか。

「お・・・」
「お?」

「そ・・・そこは・・・夕日の、オマン・・・オマンコです。」
「そこをいじられてどんな気持ちがしますか?」
「あ・・・あぁん!」
(きもちいい、すごくきもちいいでしょう?)

「ご主人さま・・・とっても、きもちいい、きもちいいんです。」
そのテレパシーでの呼びかけにも夕日はおとなしく従う。
身を守るためとはいえ、ココロまでこの男の奴隷になってしまいそうな
夕日だった。

美里は、テレパシーの件にまで思いがいたらないから、
夕日のどんどん淫乱になっていく姿を、息を呑んで見つめていた。
「どうして・・・こんなにすごいの・・・夕日・・・」

さっき、ついさっきまで自分の彼氏だった「男」だ。
その男が、確かに目の前で女の子に生まれかわった。
そして、すぐにこんなにいやらしい言葉をうれしそうに口にしている。

美里は戸惑いながらも、体の中がどんどん熱くなってゆく。

「ああん!」
男の舌が夕日のクリトリスに触れた。
「ダメダメ・・・ご主人様ぁ!夕日・・・おかしくなっちゃう!」
だが、男は容赦しない
(おかしくなっていいんですよ。夕日さんは淫乱女なんですから)

「あぁん・・・だめぇ・・・いやぁ!」
ぴくぴく、と全身を痙攣させて、夕日はまた、イった。

「はぁ、はぁ。」


「夕日さん。随分反抗的ですね。」
「ご・・・ごめんなさい、ご主人様。」
呼吸が落ち着くと男は、夕日に向かってそういった。

「いってごらんなさい、次はどうして欲しいですか?」
「えっ・・・?あっ、あの・・・」

正直に言って、夕日はそこまでの頭の整理ができていない。
(すなおになるんですよ、夕日さん。)
「あの・・・また・・・なめてほしいです。」

「それじゃ、そう、お願いしてみてください。」
「あの・・・ゆ、夕日の・・・オマンコ・・・なめて・・・ほしいです・・・」

「夕日さん、オマンコだけでいいんですか?」
「・・・よくないです。」

「なめるだけでいいんですか?」
「・・・いいえ・・・」

(そう、そうですよ。この後、私の大きなおちんちんを
夕日さんにぶち込んであげますからね、楽しみにしていてくださいね。)

「あの・・・」
口をつぐむ夕日に痺れを切らしたか、男は、
夕日の股間に再び顔をうずめた。

「あ・・・あぁん!すごい。。。すごい気持ちいいです。」
(私のもなめてみますか?)

「あ・・・あぁ・・ふぅん・・・ご主人さまぁ・・・」
「どうしました、夕日さん?」

「ご主人様のも・・・ご主人様のも・・・夕日、なめたいです・・・」

その言葉を信じられない思いで聴いていたのが、美里だった。



実はテレパシーで指示されているセリフとは知らない彼女には、理解できない。

いや、テレパシーで支持されているとはいえ、夕日の気持ちは
実は揺るぎのないものだったのかもしれない。
美里は、そのことを感じ取って・・・自分もそんな体験をしてみたい、と
素直な気持ちを認めざるを得なくなってきていた。

「さぁ、夕日さん、どうぞ。」
夕日が震える目の前に、男は大きな、勃起した肉棒を差し出した。

夕日の小さな口では、くわえるのも大変なほどの肉棒は
女の子になった・・・淫乱な女の子に生まれ変わった夕日には
男だったときとまるでちがって、

とっても、とっても、魅力的で、
しゃぶりつかずにはいられないものだった。

「あ・・・あぁん・・・」
口に含むと、男は軽く腰を動かす。
その肉棒が、夕日の口の中の粘膜にあたると、それだけで達してしまいそう・・・
「すご・・・い・・・おおきい・・・」

そう、口走ったのは、夕日ではない。美里だった。
二人の性行為を見せ付けられて淫乱に改造された体をもてあますばかりの
美里は、ついに、ガマンできずに、

バスタオルの下の、女性器に・・・しなやかな指を伸ばした。

「あ・・・あぁん・・・」
ひくくうめくようなあえぎ声は、夕日にとっては懐かしい声でもあった。

男の肉棒をしゃぶりながら、夕日は美里の痴態を見ていた。
そして、男も振り返って、同じ美里の痴態を見つめていた。

「夕日さん。」
「ふぁい・・・ごひゅひんさま・・・」



肉棒を咥えたまま夕日が男に答える。

「どうやら、美里さんも淫乱になる決心が付いたようですね。」
「ふぁい・・・」
夕日は、自分の気持ちよさと、美里も痴態を眺めている興奮で
さらに気合を入れて男の肉棒をしゃぶっていた。

「今日は、あなたと美里さんの、ふたりの淫乱女の誕生日です。
世間とはちょっと違う挨拶で、美里さんも、一緒に気持ちよくしてあげましょう。」

「えっ・・・?」
「不満ですか?」
「そ・・・そんなことないです。ご主人様。」

咥えていた肉棒を離した夕日がそう答える。

本当は、ちょっと不安だった。
このまま、ご主人様とセックス・・・初めてのセックスができると
期待に胸を躍らせていた夕日に、ひょっとしたら美里に邪魔されるのではないかという
不安が生まれていた。

「ふふ、もう、夕日さんはすっかり淫乱女に生まれ変わったようですね。」
かぁ、っと夕日の顔が赤くなった。

夕日は、ご主人様にココロの中も読まれていることを確信した。
そして、ご主人様の下僕として・・・奴隷として、そのことが
実はものすごく安心できて、心地よいものだと、敏感に感じ取っていた。

(大丈夫ですよ。最初にまずは夕日さんに入れてあげます。)
「ご主人・・・さまぁ・・・」
潤んだ瞳で話しかける夕日に、男が答える。

「夕日さん、美里さんを、淫乱女らしい挨拶で迎えてあげてください。」
「はい・・・」
とはいえ、どんな挨拶をすればいいのか、わからなかった。



(夕日さん、メリー・クリトリス、ですよ。)

はずかしい、とっても恥ずかしい挨拶だった。
「ご主人様ぁ・・・」
ほんとうに、そんなあいさつをするの?と聞き返した夕日に
男は優しく笑い返した。

(そしたら、ご褒美に、入れてあげますよ。)

夕日のココロは、それできまった。

「ゆ・・・夕日・・・」
脚を広げて、オナニーする美里に、夕日は近づいた。

「美里・・・あの・・・」
「・・・なぁに・・・夕日・・・」

淫乱女としての自分を止められない美里は、話しかけられても、
オナニーする手を止めようとしない。
「あぁん・・・あぁん・・・」
美里は、楽しんでいた。

さっき、サンタにプレゼントされた、淫乱な・・・
ずっと・・・ずっと、感度のよくなったカラダを・・・
クリトリスを、割れ目を、胸を・・・

弄繰り回すのが、気持ちよくて仕方がなかった。

「美里・・・メリー・クリトリス!」

その淫乱振りを目にした夕日の心から、迷いが消えた。
そして、夕日の思いが、美里にもつたわった。

「メリー・・・メリー・クリトリス!夕日・・・」
「美里・・・なめてあげる。。。」
その場で美里のアソコに顔をうずめる夕日。


夕日はもちろん、美里も昨日までの美里ではない。
そのことは、彼氏だった夕日が一番よくわかった。

「あぁ・・・気持ちいい!夕日ぃ!」

「よくできましたね。夕日さん。」
「ご・・・ご主人さまぁ・・・」

美里のアソコをなめる夕日の腰を、男が持ち上げた。
「あ・・・あぁん!いたぃ・・・あは・・・ぁ」

男の大きい、大きすぎる逸物は、生まれたばかりでしかも小さな
夕日のヴァギナには大きすぎる。
めり、めり、と音を立てながら割ってはいっていく。
生まれたばかりの夕日のヴァギナから血が滴る。

でも、夕日は幸せだった。

「あぁ・・・ん・ん・・・だ・・・だめえ!」
痛み、衝撃・・・快楽!どっちにしても
逆らうことのできない、決してできない強い感覚が
夕日のカラダを支配し続けた。

「全部はいりましたよ。」
男の腰がいったん動きを止める。
「ゆっくり動きますよ、いいですね。」
「は・・・はい・・・あの・・・」
「夕日さん。動きますよ。」
「あの・・・やさしく・・・優しくしてください・・・ごしゅ・・・あぁんん!」

尋常でないほど、男は早く腰を動かす。
処女の夕日には刺激の強すぎる動きで・・・痛みで気を失うかと思ったが
それも一瞬で・・・


痛み、衝撃・・・快楽!どっちにしても
逆らうことのできない、決してできない強い感覚が
夕日のカラダを支配し続けた。

「全部はいりましたよ。」
男の腰がいったん動きを止める。
「ゆっくり動きますよ、いいですね。」
「は・・・はい・・・あの・・・」
「夕日さん。動きますよ。」
「あの・・・やさしく・・・優しくしてください・・・ごしゅ・・・あぁんん!」

尋常でないほど、男は早く腰を動かす。
処女の夕日には刺激の強すぎる動きで・・・痛みで気を失うかと思ったが
それも一瞬で・・・

限界を超えた痛みは、すぐに快楽に変わる。



「あぁん・・・すごい・・・すごい!・・・ご主人様・・・あぁん、あぁん!」
目の前にいる美里のことなど忘れてしまうほどのはげしい快楽を
目の前にいる美里のことをまるで無視したおおきな、かわいいあえぎ声で、
夕日は表現した。

「いく、いく、イくぅ!」

夕日は絶頂に達する。

「あはぁ・・・ぁん・・・ご主人様あ・・・すごい・・・」
「まだですよ。夕日さん。」

「は・・・はい・・・ご主人様。」
夕日は気を取り直す。とろけきっているカラダを回転させて
正常位で、ベッドの上で「ご主人様」を待つ。

「あぁ・・・あぁん・・・」
男だった夕日は、なんとなく、さっきの絶頂を「1回」と数える。
だから、これが二回目のセックス。

「あぁ・・・すごく・・・いいです・・・」
まだ、男が入ってくる瞬間は激痛が走った。
でも、その激痛がすぐに次元違いの快楽に変わることを、
もう知ってしまった。

「ごしゅじんさまぁ・・・いやぁ・・・」
ゆっくり、ゆっくりと出し入れされる男の肉棒に、
じれったさすら感じるようになってしまっていた。

「いきますよ、夕日さん!」
「あぁ・・・あぁん!」
男に翻弄されるしかない・・・悲しい淫乱女のカラダ・・・
夕日は、まだそのカラダが夕日に与えてくれる
その本当の快楽の一部しか・・・いや、ほんのわずかな部分しかしらない。

「あぁ・・・夕日イっちゃう!あぁん、ダメェ!」



そして、再び男は体位を変える。

「夕日さん、今度は上になって、自分で入れてみてください。」
「ご主人様・・・ぁ・・・はい・・・」
恥ずかしかったが、拒否することなく夕日は男にまたがった。


「う・・・ぅん・・・あぁ・・・はぁ・・・」
夕日は、痛みに耐えて、ゆっくりと腰を沈めた。
そう・・・この先にまだ見ぬ快楽が待っていると・・・信じられたから。

「美里さん。この後お相手しますから、オナニーでもなさっていてください。」
「はい・・・あ・・・あぁん!」

美里も、淫乱女としての自分を受け入れて、恥ずかしげもなく
オナニーを続けていた。そのことに男が容認と、そして
オナニーを、夕日とのセックスが終わるまで続けるようにとの、命令を与えた。

「あぁん・・・ああん・・・ごしゅじんさまぁ!」
上になっても夕日は、すぐに快楽を得る。そして、イく。
そして・・・また男は体位を変える。

夕日は何度も絶頂に達したが、「ご主人様」は容赦してはくれない。
だが、床におりて、立ちバックで突かれているときに
ついに、この長い快楽にも終わりのときがやってきた。

「夕日さん、イきますよ。口でうけとめてくださいね!」
「はい・・・あぁん!ごしゅじん・・・あぁ!」

床に倒れこんだ夕日の横を向いた顔に、
白くて温かいものがかかってきた。

「あぁ・・ん・・・きもちよかった・・・おいしい・・・」
すっかり淫乱女に生まれ変わった夕日は、初めてのセックスにすっかり
陶酔しきって、狂うように悶えて、美里の前で存分に痴態をさらした。


「夕日・・・すごい・・・」
美里は、自分もこんなふうになれるの?と思って
期待に胸を高鳴らせた。

「美里さん、次はあなたですよ。」
美里の胸が、きゅん、と、高鳴った。
「はい・・・ご主人様・・・」

夕日は、床に倒れこんだまま、すぐに始まる美里と「ご主人様」の
行為を見つめた。

美里も・・・昨日まで彼氏としていたセックスとは桁違いの快楽に溺れているのが
夕日の目に見えて分かった。

その彼氏だった夕日の目を気にすることなく、感じまくり、悶えまくる美里の姿は
夕日のとって、本来ならとても切ないはずなのに・・・そうは思えなかった。

「あぁん!?いい!あはぁ・・・ぅふぅん・・・いくぅ!」
快楽を素直に口に出さざるを得ないほどの快楽・・・
夕日はそれをさっき味わったから・・・同じ淫乱女に生まれ変わった美里・・・
女の子から淫乱女に生まれ変わった美里は、
それでも、やっぱり夕日の気持ちを共有できる親友であるとおもえた。

そして感じた。
今日、夕日と美里の前に現れた、サンタは、まさしく
淫乱な女の子の体という、最高のプレゼントを届けてくれた・・・
淫乱な女の子として生きるという運命をプレゼントしてくれた。

普通の人間の・・・普通の男と普通の女の子の暮らしは
夕日も、美里も、この日、完全に捨て去ることになる。
淫乱女の生活は、想像以上に・・・大変なものになることを、まだ二人は知らない。

サンタは、いったい何者なのだろう。夕日はそんな、今ではどうでもいいことが
頭の片隅に浮かびながらも、これから先の
快楽にまみれた人生に、まだ、少しも不安を抱いていなかった。



おわり。


即興で落としてみようと思って、11時過ぎから突然はじめたんですけど、
途中レスエディタが飛んだりして、やっぱり即興はよくないと思いましたね。

これは、続けるつもりないです。
後半の方が薄いのもまあわかってますけど、それはご勘弁。

またきます。
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