「あっ……んっ……」
とある一室のベッドの上に艶かしい声を上げる女が1人。
ピチャピチャと淫靡な水音をたててその女の秘部を舐め上げる男が1人。
両者とも、まだ大人とはいえない風貌。
だが2人はまだ踏み入れてはいけないその営みに耽る。
「…挿れるよ…」
男が女の耳元でささやくように言う。
女は黙って頭をこくんと頷かせる。
了承を得た男は自分の怒張したモノを女の秘部へとあてがい、ゆっくり静めていく。
「んあっ……ん……はぁあ!」
女はさっきよりも甘い声をあげる。
男も気持ちよさそうに時々悩ましげな声を出しながら自分のモノを出し入れする。
「あっ!あっ!あぁあ!あんっ!」
(なんで…)
頭では別のことを考えていても、女の体は正直だった。
ピストン運動にあわせて声をあげる。
膣からはちょっとした洪水のようにどんどん淫液を垂らしている。
「はぁっ!ああっ!はぁんっ!んんっ!」
(なんでこんなことに…)
ピストンの速さがゆっくりと上がっていく。
女はさらに激しく、身をよじらせる。
男ももうイキそうなのか苦しそうに、でも気持ちよさそうに顔を顰めている。
「ひんっ!あんっ!あんっ!ああっ!!」
(……でも、すごく…気持ちイイ…!!)
2人は絶頂に達しようとしていた。
「あっ!…あぁああああっ!!」
「ぐっ…!」
男は女の中に精を放出し、
女は快楽に体を支配されてピクピクと手足を痙攣させていた。

…自分が『男』だったことも忘れて。…


十数年前。
日本のどこかにある異端の村。
ほんの数百人にも満たない小さな村。
都市部からかなり離れた、田舎の中の田舎。
であるから、この村には名前が無い。
果たして地図に載っているのかどうかも…。

そして、この村に住む、御巫(みかなぎ)家の人々。
彼らは、まだ日本では研究中の、或いは発見すらされていないような様々な医療に関する技術、知識を持っていた。
さらに御巫家には代々伝わるしきたりがあった。
『御巫家の人間は、『女』しか産んではいけない』
なぜこんなしきたりがあるのかは分からない。
だが、少なくとも今まではこのしきたりは守られてきた。
そう、『今まで』は。

御巫家の娘とその婚約者は戸惑っていた。
娘が出産した子供が『男』だったからである。
御巫家に伝わるしきたりが破られた瞬間である。
確かにしきたりとはいえどっちの性別の子が精を宿すかは人間の手では決めることが出来ない。
仕方ない、といえばそれまで。
だが、しきたりが破られてしまったという事実には変わりない。
娘は恐れていた。
しきたりに背いて産まれてきたこの子は、果たしてどうなってしまうのか。
しきたりを守るために、殺されはしないだろうか…。
また、この村の人々は皆御巫家の不思議なしきたりを知っている。
そしてなぜかそのしきたりが破られることを極度に恐れている。
村の人々から文句が、苦情が飛び交い、混乱してしまうかもしれない。
そして、この子に手をかけてしまうのではないか、と…。

娘は母に連絡をした。
元気な子供が生まれてきたことを。
そしてその子が男の子だったことも。
「…あなたにはかわいそうだけど、しきたりを守るために…」
母の発声した言葉だった。
娘にとって、それはあまりに酷い仕打ちだった。
イヤだ。絶対にこの子を殺したくなんかない。死なせたくなんかない。
なんとか、この子を守りたい。
「私だって御巫家の一員です。まだ世の中には知られていない医学知識だって、医術だって心得ています。」
「…それで?」
「しきたりの通りにします。」
「どうやって?」
「……この子を女の子にします。」
「…」
「…だから生かしてあげてもいいですか?お願いします!」
「…………仕方ないね…」
「あ、ありがとうございます!お母さん!」

「…名前は、もう決まったのかい?…」
「……」

この子にはしっかりと生きてほしい。
男の子として産まれてきたが、女の子としてしっかりと生きてほしい。
それが、私の願い。
私の願い、叶いますように…。

「御巫 叶(かなえ)」


御巫家の人から男の子が生まれたことは村人達を震え上がらせた。
思ったとおり、「今すぐ殺してしまえ」などという酷い声が上がり始めた。
しかし、叶の母は一生懸命に村人全員を説得させたのだ。
「叶がある程度成長したら、女の子にしますから」と。

それから十二年後。

「おい、叶!あとで一緒に遊ぼうぜ!」
「おう!じゃああとでな!」

叶を遊びに誘う男の名前は佐藤 実(みのる)。
小学校の頃からの叶の友人であり、一番の親友である。
叶には学校で友人と呼べる者は実の1人だけしかいない。
学校に通うのは皆この村の人々の子供たち。
そして叶は村人が恐れていた、しきたりを破って産まれてきた男。
近寄ったら悪いことが起きる、と皆彼を避けるのだ。
…正確に言うと、村人全員が彼を避けるのだが。
それでもそんな叶に声をかけてくれた唯一の存在が実であった。
そのせいで実も皆からは避けられる対称になってしまったのだが、そんなことはどうでもいいらしかった。
叶にとって実はとても大切な友人になったのである。

授業が終わり、放課後、実と遊ぶ約束をすませてからダッシュで家に帰る。
「ただいまー!」
叶の家に限らずこの村の家は田舎であるせいか全て昭和時代を思わせる木造建築だ。
叶はドタドタと廊下を駆けて自分の部屋へ。
そして遊び道具を持って外へ遊びに行こうとすると、
「どこに行くんだ?」
叶に問うているのは彼の父親だった。
「空き地。遊びに行くんだよ。実と。」
率直に告げる。
すると父はこんなことを言い始める。
「お前は御巫家のしきたりをしっているな?」
(なんでこんなことをいまさら聞くんだ?)
叶は不審に思ったが、
「あぁ、『御巫家の人間は、『女』しか産んではいけない』…だっけ。それがどうしたんだよ。」
「お前は男であるべき存在じゃないんだ。もっと女の子らしくしなさい。」
「それオレに言うの何回目だよ。オレは男だ!女の子らしくなんか出来るか!」
「なんだその口の利き方は!?もっと女の子らしく…」
叶はまだ父が話を終えていないのに家を飛び出た。
「あっ!こら!待て!……はぁ…まあ、いいか…。明日になれば…」
話を途中でさえぎってしまったので最後の方で父が何を言おうとしていたのかは叶には分からなかった。
明日、何があるのだろう?


実とスポーツをして遊びつかれた叶は疲労の色を顔に浮かべながら家に帰った。
「ただいまー」
家に帰ると、いつも家の中に漂う母の料理のいい匂いがしない。
料理のことを思い出したら叶のお腹がグーと呻いた。
腹が減って死にそうだぁ、と居間への部屋を空けると、父と母がそこに。
「あら、おかえり。」
母は、なんだかいつもと違う雰囲気だった。
叶はちょっと不気味に思ったが、まずはこのお腹を黙らせる方が先だ。
「なぁ、飯は?」
「その前に、ちょっと注射を打ちましょうね。」
「え?なんの?」
最後の叶の質問に母は答えなかった。
ゆっくりと叶に近づく母親。
叶は言い知れぬ不安に駆られながら動けない。
母はそっと叶の腕を取り、注射器を指す。
しばらくすると、意識が遠のいていく感じがした。
打ち込まれたのは…
「ま…麻酔…?」
叶は朦朧とする意識の中ぐったりと倒れていき、母親の声を聞いて意識をとぎらせた。

「…やっと、叶は女の子になれるね」


「…んん…」

目を開けると、見覚えのある風景。
どうやら自室のベッドの上で眠ってたらしい。
一体どれだけ麻酔で眠っていたのだろうか。
1時間?1日?1週間?
まだ意識が朦朧としている。
「…んん……ん…?…あれ…?」
寝そべった状態でもはっきりと確認できる「それ」
服の上からでも認識できる2つの膨らみ。
さらにはさっき発言したときにも違和感が。
「あ、あ、あ……あれ、声がっ…」
叶の心を不安が襲う。
<…やっと、叶は女の子になれるね>
昨日、意識をとぎらせる直前に聞いた母のセリフを思い出す。
そして叶は恐怖におののいた。
そ…そんなバカな…。
と、いうことは…。
叶はそっと自分の股間へと手を伸ばし…
「な…ない…?」
驚愕した。
「あら、目覚めたのかしら?」
叶の母だ。
普段と同じ口調…いや、どこか嬉しさを感じられる。
「気分はどう?」
「おい、ふざけるな!これはどういうことだよ!」
「やあねぇ…。そんな口の利き方は女の子らしくないわ」
「こっちは質問してんだよ!答えろよ!」
「……よく聞きなさい」
急に声色を変えて叶へと話しかける。
「な、なんだよ…」
「あなたは男であるべき存在でないの。」
親父もそんなことを言っていたなと心の中で思った。
「もしあなたがこのまま男でいたら、しきたりを守るためにあなたは殺されてしまうの…。」
「ふ、ふざけるな!殺されてたまるか!」
まさかここで自分の生死について出てくると思わなかったので叶はうろたえた。
「そうでしょ?叶も、死にたくないでしょ?私も、あなたには生きていてほしいもの。」
「だからって!…女になれるかっつーの!オレは男として産まれてきたんだ!これからも男だ!」
「…そう。じゃあ仕方ないわね…」
そういうと叶の母はまた後ろ手に隠し持っていたらしい注射器をおもむろに取り出し、叶に近づいてくる。
「うわぁ!来るなぁ!」
叶はそういうと一目散に部屋を飛び出して、ものすごいスピードで家を出た。

「やっぱり抵抗するわよね…。でも、思ったとおりだわ。」
叶の部屋に1人取り残された叶の母はふふっと小さく笑った。


「…はぁっ…はぁっ…」
叶が出せる力を全て出し、息も絶え絶えになりながらも目指しているのは実の家だった。
外見だけでなく臓器や筋肉まで女の子のようにしてしまったのだろうか息がすぐあがってしまのだ。
ついこの前までは無かった2つのそれなりの大きさを持つ膨らみは走ると揺れて、走りにくいことこの上ない。
外見だけでなく臓器や筋肉まで女の子のようにしてしまったのだろうか息がすぐあがってしまのだ。
走っている途中で気がついたが、髪の毛も女の子らしく男のときとは違う艶々な黒髪に、さらりとしたロングヘアーへと変わっていた。
(ちくしょう…)
心の中で悪態をついたが事態は変わらない。
御巫家の異常に進展した医療技術などの話は叶も聞いたことがあったが、まさかここまでとは…。

やっとの思いで着いた実の家。
玄関前に立ち息を整えながらインターホンを押す。
「どちら様ですか?」
実の声だ。
「おい!オレだよ、オレ!」
「…えぇと…、どちら様ですか?…」
しまった。声までもが女性のように変えられてしまっていたということを叶は思い出す。
「…オ、オレだよ!叶!」
「…か、叶?本当か?でも声が…」
「色々あってこうなっちゃったんだ!お前の家に入れてくれ!俺の家にいたら何されるか…!」
「ほ、本当だったんだ…あ、いや、なんでもない。…わ、分かった…」
そのあとすぐ実が家の扉の鍵を開けて叶を家に迎え入れてくれた。
「と、とりあえずオレの部屋来いよ」

実の部屋は何度も入っているが、相変わらずきれいに片付けられている部屋だった。
「まあ、ベッドにでも座ってくれ」
実はそういうと彼は部屋の中に1つしかないイスに腰を下ろす。
叶はとりあえず言われたとおりベッドに腰を下ろす。
「…」
実は口を半開きにして叶の姿を食い入るように見つめている。
「な、なんだよ」
「いや、本当に…お前、叶か?信じられないよ。こんなに可愛くな…」
叶がその可愛くなったという言葉を封殺するように殺気放つ目で睨んできたので実は口を紡いだ。
「と、とにかくどうするんだよ、叶」
「しばらくここに匿ってくれ!その間に絶対に男に戻る方法を見つける!」

実はしばらく黙っていた。
が、ふいに口を開き…
「…オレは…お前に女でいてほしい…」
静にそう告げた。


実は知っていた。
叶が女にならないと、叶自身が殺されてしまうことを。
無二の親友を、失うかもしれないということ。

まだ叶が自室のベッドの上で寝ているとき、
実は叶の母から電話を受けていた。
「あなたが、叶と仲良くしてくれた実君ね?」
「ああ、はい。そうですけど。…叶のお母さんですか?」
「そうよ。実は、実君にお願いがあるの。」
「はい…」
そこで全て聞かされた。
しきたりを守るために、生きていてほしいから、体を女の子へと御巫家に伝わる医療技術で女の子にしてしまったこと。
でもさすがに精神、心までは女の子に出来ないこと。
だから、叶の一番の親友である実に、叶がちゃんと、完全に女の子になるよう手伝ってほしいと。

「…オレも、叶とずっと友人でいたいです!失いたくないです!だから手伝わせてください!」
「ありがとう、実君。それで、やってほしいことがあって…」
「はい!なんでもします!」
「叶が起きたらきっと助けを求めに叶は実君の家に行くと思います。なにせ家族を除けばあなたとしか叶は関わっていないのだから。」
「…はい」
「それで、叶が来たらね…」



「えええぇ!そんな!」
「精神の女性化にはこれが一番よ。お願いね。」
「ええぇ、でも…!」
「私の為に、叶の為に、そして実君自身の為に、お願い。」
「わ、分かりました…。」
「くれぐれも言動で怪しまれないようにね」
「は、はい…。」

実はベッドの上に座る美少女をじっとみつめる。
「ふざけるな!オレは男なんだンンッ!」

実は叶の母が言っていたことを思い出す。
<それで、叶が来たらね…>

実はイスから立ち上がり、ベッドの上に座る外見を美少女と変えた叶を押し倒し…

唇を重ね合わせた。

<叶とHしてほしいの…>


「…んんっ!…んんっ…ん〜っ!」
「…んっ…」
叶はいきなり実にキスをされ、手足をばたつかせて逃げようとする。
しかし今の姿の叶の力では覆いかぶさるように上乗りになっている実を退けるどころか動かすことすら出来ない。
首を振ってキスから抜け出そうにも、実は両手を叶の後頭部へと回して固定しているため首を動かすことも出来ない。
(くそっ!……!!)
舌が、入ってきた。
実の舌はまるで別の生き物のように叶の口の中を舐めわます。
叶の舌、歯、歯茎…。
叶の口内に溜まった唾液を舌で掬っては飲み込んでいき、
自分の口内に分泌された唾液を叶の口内に送りこむ。

「…んっ…んぅ…」
叶は抵抗をほとんどしなくなった。
諦めたのではない。体が反応してしまって抵抗できないのだ。
だんだんと息があがってくる。体の中に火が点されたように火照ってくる。
実は十分叶の唇を満足したあとで唇を離した。
2人の唾液がまるで互いの唇を惜しむように糸を引き厭らしく光る。
「…んはぁっ!…な、何しやがる…!」
叶の瞳が若干潤っているようだった。
頬を朱に染めて睨みつけてくるその瞳。
こんな表情もいいな、と実は思った。
もっと、快楽に悶える表情も見てみたい、とも実は思った。
「黙ってんじゃねえよ!何しやがるって聞いてひぁっ!」
実は両手でそっと叶の両胸を1回揉んだ。
そのあとで、この辺の位置かな、と衣服の上から胸の先端にあるはずの突起物を摘んだ。
「…はあぁっ!」
叶が嬌声を上げる。
(へぇ…、御巫家の技術すごいな…。見た目だけじゃなくて感度までよく作られているよ…)
実はそんなことを考えながらも乳首を弄くることを止めない。
「んんっ!…お、い…はんっ!…いい加減にしないと…ああ!」
(くそう、なんだよ、これ…)
叶は男の時にはまったく微塵も感じられなかったこの快楽に困惑と同時に浸っていく。
「いい加減にしないと、なに?叶には女でいてほしいから、オレが女にしてあげる。」
「なっ…!?ふざけるなンンっ!?」
実は再び叶の唇を自らの唇でふさいだ。
「んんっ…んんっ…んむぅ…んっ!」
さらに実は乳首を弄っていた手をすっと服の中にすべりこませて、服の上からではなく直接きゅっと摘んでみた。
「んんんんっ!!」
叶のあげる声が実を欲情させていく。
実は片手で乳首を弄りながらもう片方の手で叶の服をまくっていく。
唇を叶から離し、露になった胸を眺める。
(本当にすげえな…)
綺麗な形をした、決して小さくない2つの膨らみは実を感嘆させた。
「…はぁ…はぁ…な、なに…見てんだよ…んっ!…この変態がっ…ひぁ!」
しかし実が手を休めることはない。
乳首をきゅっと摘んでみたり、軽く弾いてみたり、捻ってみたり、口に含んだり…。
「はぁん!あ…あぁん…ぅ…ひぃっ!?」
何をするかによって反応が変わるのを実は楽しんでいた。

しばらく叶の胸を見て、触って、十分堪能した後、ゆっくりと乳首を弄っていた手を下にずらしていった。
「さて…こっちの方はどうかな?」


「あっ!そっちはやめひぁあ!」
実の手がすっと叶の下半身の方へと伸び、ズボンの上から秘部をまさぐる。
ズボンの上からでも分かるほど叶の秘部は濡れているらしい。
「本当に濡れているかな?」
実は両手を叶のズボンにかけて一気に脱がす。
どうやら女性物の下着を履かされたりはしていないようで、ごくごく普通のトランクスが現れる。
しかしそれも脱がしてしまうと中身はまったく男のものではなかった。
「そ、それ以上したら許さないぞ!」
叶は最後まで抵抗を試みたが、実はそんなこと関係ないとばかりに叶の下半身の縦筋をそっと指でなぞる。
「ひぁっ!…だ…だから止めろってばぁ…」
「何言ってんだ。叶のここはこんなになってるぞ?」
と言って実は指先に付着した叶の愛液を叶に見せびらかすように指先で糸を引かせる。
「そ…そんなモン見せるなよっ…」
叶は赤面してさっきのような勢いを失ってしまった。
叶にもそれはどういう液体なのかという知識を持っていたためだった。
「中はどうなっているのかなぁ?」
と言って顔を叶の女性器に近づける。
「やめろっ!見るなあっ!!」
足を閉じて隠そうとしたが、実は両手でがっしりと叶の足を固定しているため動かせなかった。
手で見られないように隠そうとしたがそれより早く実が最も敏感なところを指でつついた。
「んあぁあっ!!」
叶の嬌声が突然大きくなって実はびっくりした。
叶は突然体に電気が走るような感覚に陥り、それがとてつもなく気持ちよくてびっくりした。
「これが陰核なんだよな?クリ○リスとも言うんだっけ。ここが一番気持ちいい場所だっていうのは本当みたいだな…」
実は再び陰核を指先で摘んで軽くひねったり引っ張ったりしてみる。
「ふぁあんっ!ああぁぁん!ダ、ダメ!そこはひぃぃん!ダメぇ!あぁああん!!」
叶の膣壁からどんどん愛液があふれ出て、実の指先を淫らに濡らす。
「うわ…すご…どんどん溢れてくる…」
(本ではこんなことしてたな…)
実は愛液を指先で掬い取って陰核に擦り付けるようにして愛撫を開始した。
「あんんっ!ふぁっ!はぁっ!あぁぁ!!」
いつの間にか叶は抵抗どころか体全身に広がる痺れるような快楽を貪っていた。
足はさっきまで閉じようとしていたものがいつのまにか自分から大きく開いていた。
口の端からだらしなく涎を垂らして艶やかな髪を振り乱して快感に酔いしれる。
(な、なんだよコレ、体が言うこときかないよぉ…)
掬っても掬っても間に合わないぐらいに膣分泌液が小さな洪水のように出てくる。
(ええと、この次は…)
実は指を女性器からゆっくりと離す。
実の指先はもう叶の愛液でべっちょりと濡れて白く糸を何本も引いていた。
離した指先の変わりに実は舌を突き出して陰核へと触れた。
「ひぃぃんっ!!」
触れただけなのにこんなに感じるのか、と実は思いながら陰核に吸い付き愛液を舐め取っていく。
「うぁぁっ!ああああ!!んあっあああっはぁぁん!!」
(だ、だめだ!気持ちよすぎて、声がっ止められないよぉ!)
叶は体がだんだんと浮いていくような浮遊感を同時に感じ始めていた。
体の中がますます暑く熱を帯びていく。
実は一心不乱に愛液を舌で掬いとって飲んでは叶の一番気持ち良いところを舌で舐め上げたり舌で刺激したり舌の上で転がしたり…。
「はあああっ!やああっ!!あぁあああああああっっ!!」
叶の腰がビクッビクッと数回震えたあとで体を硬直させたかと思いきやぐたっとベッドの上に力なく倒れた。

あっけにとられながらも実は押さえ切れなくなった性欲を晴らそうとズボンのチャックを下ろし始めた。


(イったあとって感度上がるんだよな?女の子って。今挿れたら本当に壊れちゃわないかな?)

実はズボンのチャックの間からガチガチに怒張した自分のモノを取り出す。
が、叶の膣壁から分泌されたぬるぬるの液体と自分の先走り汁で実のモノがぬらりと動いてしまってなかなか穴に挿れられない。
(なかなか、難しいな)
と思っていた矢先、実のモノは叶の膣口にたどりついた。
(いざというと、緊張するなぁ)
今更どうしようもないことを考えながら、実は自分の分身体を叶の中へゆっくり沈めていく。
「…うっ!…」
少し先を挿れただけだがこれでも十分気持ちがいい。
「…んぅ…」
叶も挿れられたことによる快感で意識を覚醒させた。
「…んんっ……あっ……え…?」
快感のまま喘ぎ声を上げていた叶だったが今どういうことをされているのか知って驚愕した。
「…お、おいっ!…お前何やって…くぅ…」
叶の言葉をさえぎって実はち○こをどんどん叶の中へと沈み込ませていく。
ずちゅ、ぬちゅ、ずちゅ。
卑猥な水音が響き、2人の耳に届く。
「あぁん…はぁん…くぅ…ふぁっ!」
「うっ…うぁ…」
叶はあまりの気持ちよさにもうセックス以外のことは考えられなくなっていた。
(あぁ、こんなモノが出し入れされたら…すごく気持ちいいだろうなぁ…早く、してほしい…)
その願望を成就させるためだろうか、叶は厭らしくも自ら腰を降り始めた。
「…うぁ!」
自慰とは比べものになれないほどの気持ちよさが実を襲い、声を我慢することも出来ない。
そしてさらに気持ちよくなるために実もゆっくりとピストン運動を開始する。
ぐちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ぬちゅ。
響く水音の大きさが大きくなっていく。
叶の膣は大きく怒張した実のモノを咥えながらもトロトロと淫液をだらしなく垂らしていた。
滑らかに動く膣の中、実のピストン運動の速さも次第にあがっていく。
ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ、ずちゅ。
「んぁっ!ああぁっ!はぁん!ふぁっ!イイっ!イイよぉっ!」
腰を自ら振りもっともっとと快楽を貪ろうとするその姿はもう淫乱としか言いようが無い。
実はその驚くほどの乱れっぷりにますます欲情してしまい、彼自身も夢中で腰を振り続ける。
ずちゅ!ぐちゅ!ずちゅ!ずちゅ!
「くはぁっ!はぁぁああ!!あぁあああ!!」
「うぅっ…あぁ!くっ!」
2人とも絶頂へと向かってただひたすらに腰を振る。
「はぁぁ!ふああぁあ!!ひぃあぁぁ!!イ、イクぅぅ!!イっちゃううっあぁ!!」
「はぁっ!はぁっ!オ、オレ…もっ…うぁっ!」

「あっ!はあぁぁあああああ!!」
「うぐっ!うぁぁ!」

2人がイったのは同時だった。
実は叶の中にたくさんの精を放出し、叶はそれを奥へ奥へと飲み込んでいく。
実はおよそ自慰では体験できないような快感の波にのみこまれ、挿入した格好のまま足をプルプル震わせていた。
叶はというと体を思い切りのけぞらせてビクビクと全身を震わせて再び気絶してしまった。

部屋にはただ実の熱い吐息が静に響くだけだった。


「………んん………」

叶が次に目を覚ましたのは相変わらず実の部屋のベッドの上であり、実の姿は今は見えない。
まだボーっとする頭のまま状態だけを起こす。
見下ろした体にはさっきまでHをしていたなんて微塵も思わせない。
きっと実がタオルかなんかで体を拭いてくれたのだろう。
しかし、先ほどの体験は思い出すだけでまた秘部をぬらしてしまいそうだ。
(まさか、あんなに気持ちいいなんてな…)
あまりの気持ちよさに上げていた自らの嬌声を思い出して叶は1人で赤面する。
(くそぉ、なんだよ…オレは男だってのにあんな声上げて…)
快楽のままに淫らに腰を振っていた自分に腹を立てるが、そんなことは無意味なのであった。

「お?起きたのか、叶」
実がバスタオルを首にかけて戻ってきた。
どうやらのんびり風呂に浸かっていたらしい。
「なに勝手に1人で風呂浸かってんだよ!」
「え?一緒に入りたかったの?」
実が厭らしい笑みを浮かべて聞き返す。
「なっ!?違ぇよ!それよりもお前がさっきオレにしたことは絶対に許さねえ!男に戻ったら覚悟しろよ!!」
「ふ〜ん…オレが叶に『したこと』ってなに?具体的に言ってごらん?」
さっきよりも一層厭らしく聞き返す。
実の頭の中では叶は気の強い美少女的な感じで捉えているのだろう。
「だ、だから…それは…」
叶も急にしおらしくなってしまった。
(な、なにオレは女の子みたいな受け答えしてんだ!)
叶はぶんぶんと首を振って『しおらしい自分』を自分の中から追い出す。
「そ、そんなことはどうでもいい!と、とにかくお前オレにしたことは絶対に許さねえ!オレが男に戻ったら覚悟しろよ!!」
「へぇ〜、怖い怖い…。そんな格好で言われなければね。」
「え?」
叶は今頃思い出したように「あっ!」と声を上げる。
一糸纏わぬ姿だったからに他ならない。
叶は急に赤面して右手で胸を、左手で女性器を隠し、きっと実を睨みつける。
(ふ〜ん、精神の方も徐々に女性化が進んでいってるのかな)
「おお、すごく可愛らしい姿になったじゃないか」
「…う、うるせえ!可愛いなんて言われても嬉しかねえよ!さっさと服をよこせ!」
「本当は頼み方ってものがあるんだけど…まあいいや。どっちがいい?」
片手に持つのは純白のワンピース。
もう片手に持っているのは、白いブラウスと黒いジャンパースカート。

「どっちもいやだよっ!」


「そんなこと言わないでさ〜。まぁどっち着るにしろこの2つは絶対着用しなきゃね〜」
といって持ってきたのはパンティーとブラジャーだった。
「おい!もっと着れるわけ無いだろうが!ってかなんでお前が持ってんだよ!変態!ド変態!」
「ひどいなぁ…。叶のお母さんがこの前届けてくれたんだ。お前がここに来ることを見越してね。」
「なっ!ちくしょう…。オレはあいつの掌の上で踊らされていたっていうのかよ!」
「で?ブラとか着けるでしょ?ほら。」
といって実は下着を叶のそばにポイっと投げる。
「着ると思ってるのか!?このバカが!!」
「相変わらず女の子とは思えない口調だなぁ…。」
実はそういって叶の両手を後ろに回して手錠をする。
「おい、何すんだ!!」
「口調の悪い子には、お仕置きだな。」
そういって実はポケットからワイヤレスタイプのディルド型のバイブレータを取り出す。長さは、12cm程。
「そ、それをどうしようってんぐっ!」
「叶の大事なところに入るんだ。よぉく濡らしておかないとね〜。」
「んんっ!!んんんん!!!」
叶は何かを言おうと必死になるが声は全てくぐもった呻き声へと変換されてしまう。
「さぁて、これぐらいでいいや。」
そういうと実はバイブを口から引き抜いて舌の口へとゆっくりと挿入していく。
「ぷはっ!てめぇ、何すひぃあぁぁ!!」
「あれ、なんだか最初から中がぬるぬるしてる気がするんだけどなぁ?」
「ち、違うっ!そんなわけ…んっ!んはあぁぁ」
叶の膣がどんどんバイブを飲み込んでいく。
あとで引き抜けるようにバイブは2cmほど入れないでおいた。
「さて、下着と洋服、着てもらおうか?」
「あっはぁぁ…だ、誰が…んっ…着る…かよっ…くふぅっ」
「着てくれないとその手錠もはずさないし、バイブも抜かないよ?」
「ひ、卑怯だぞ…!んっ…はぁああ…」
「ふ〜ん。着ないの。じゃあ、オレは出かけてくるから。じゃあね〜」
「あ!ま、待てよっ…!このままなんて……分かった…着るよ、んんっ着るからぁっ…んはぁ」
ふふと実は小さく笑ってから手錠を外す。
「さぁ、早く。あ、バイブはそのままだよ。」
「そ、そんなんで服着れるわけないだろ…!ひぁ…はぁん」
「じゃあまた手錠しなくちゃね。」
「あぁっ…!分かったよ…着るよ…!」
叶はもうやけだと言わんばかりに純白のパンティーを手に取り、足を通していく。
全部履くとパンティーの秘部を覆い隠すところがバイブをちょこっと押し込んでくる。
「くぅ…ふぁぁん」
甘い声を出して次はブラジャーを見やる。
「つ、付け方…分からないよ…」
「なんだ、仕方ないなぁ」
実はブラを手にとってゆっくりと叶に着せていく。
「まずは肩紐通して………ほら、終わり。」
実も最初からブラの付け方を知っていたわけじゃない。
ブラが届けられたときにその付け方までご丁寧にメモにしてくれたのだった。
「な、なんでてめぇが…はふっ…ブラの、ん…、付け方知ってるんだよ…この変態が…」
実はその言葉にちょっと頭にきたのでポッケに忍ばせてたリモコンでバイブを振るわせる。
「!!…んっああっ!あはっ!はひぃ!やめれぇっ!」
弱めに振動させているのだが、叶は振動するものだとは思わなかったらしい。
押し寄せる快感の波が叶を飲み込んでいく。
(すごっ…強にしたら、どうなっちゃうんだろ?)

ちょっと興味を抱いたが、ここは我慢をしておこう。


(…それにしても…)
叶の下着姿はとても可憐だった。
(可憐ていう表現でイイのかな?綺麗?可愛らしい?妖艶?)
くだらないことを考えていたが、まだ服を着せていなかった。
「じゃあもう手っ取り早いからこっちでいいよね?」
そういって実はワンピースを放る。
黙って叶は手に取り、体をくねらせ手足を震わせながらもその白いワンピースを着ていく。
はぁはぁと息をあがらせながらも着終えると実に顔を向ける。
「よく着れました〜。じゃあ立って。」
叶はもう1人じゃ立てないほどに気持ちよくなっているのか壁を支えにしながらゆっくりと立ち上がる。
(へぇ〜…。やっぱり可愛いなあ〜。)
裸と比べるとやはり違った魅力が引き立っている。表情はすごく厭らしいのだが。
(ん〜。下着が透けてるけどよく見ないと分からないからいいや。)
純白と純白の組み合わせが悪かったのだろう。確かに下着のラインやらなんやらが若干透けている。
(それはそれでそそるけどな。)
はしたなく心の中で微笑む実。

「よし、じゃあ出かけるぞ!」
「はぁ…はぁ…え…?こ、このまま…!?…はふぅ…」
にやりと笑う実。ぞっとする叶。

「ふふ、当たり前じゃないか。」


「…んっ…はぁ…はぁ…」
「おいおい、そんなにくっつくなよ恥ずかしいだろ?」
実はまたもや叶を見て厭らしく笑う。
叶はもう息も絶え絶えになり、1人じゃ既に歩けないので実の腕に抱きつく形になっていたのだ。
紅潮した頬に潤んだ瞳をした叶。
彼らは今、近所の公園に向かっている途中だった。
「ね、ねぇ…んっ…もう…帰ろっ…あっ…」
通りすがる人々に怪しまれないようになるべく声を押し殺しているらしい。
「何言ってんだ。たまには気分転換に散歩もしないとね。とりあえず公園まで。」
「だからって…んぁ…」
もう既に叶の淫液が何筋か太股を伝って垂れている。
(ほんとに感じやすいんだな…まだスイッチ入れてもないのに。案外こういうシチュエーションで興奮してるのかな)
なんてことを考えていたら向こうから主婦が1人でこっちに歩いてくる。
買い物帰りなのだろう、手にはたくさんの食材が入った袋をぶら下げている。
その主婦とすれ違うときに、実はポケットの中でバイブのスイッチを入れた。
「ひぃあ!」
叶が嬌声を上げた瞬間その主婦もびっくりしてこちらを見やる。
叶もしまったと思ったのだろう、声を押し殺そうと努める。
「……」
(んっ…んぅ…)
主婦は怪しげにこっちを見ていたが自分の気のせいだと思ったらしく、そのまま平然とした顔で自分の帰路へとついていった。
「ふ〜ん。よくがんばったね。」
「う、うるせぇ…くぅ…はぁ…」
「でもほら、公園に着いたよ。」
公園とはいえ遊具はとても少なく、小さな子供たちもこの公園で遊ぶことはめったに無い。
案の定、公園には誰もいない。
「だ、だったら…あふぅ…さっさと…帰るぞ…んんっ!?」
実は片手で叶の顔を持ち上げて叶の唇にキスをした。
叶が実を押しのけようとした瞬間、実はもう片方の手でリモコン操作し、バイブを振動させた。
「んんんっ!んんっ!」
叶が全身をぷるぷると振るわせる。
実は唇を離して叶をひょいと抱き上げる。
「あっ!何すんだ!…はぁぅ…」
抱き上げられたことによってバイブの位置が微妙にずれて今までとは違う部分を刺激される。
「はぁん…あぁ…!ひぅ…!」

実は叶を抱き上げたまま公衆トイレの男子便所の個室の方へ運ぶ。


入った個室の中にあるのは洋式トイレで蓋を全て閉めた状態で叶をそこに座らせる。
すかさずおそらくリモコンの他に忍ばせていた手錠で叶の両手を後ろで拘束する。
個室のドアを閉めて鍵をかける。
「な、何をする気だ…!あふぅ…」
「叶がHな汁をあそこから垂らしてオレを誘ってるみたいだから相手してあげようと思って。」
「さ、誘ってるって…ふざけるなよっ!んぁああ!」
バイブの振動の強さを中にする。
叶が足を開いているのでバイブが振動している様子がよく見える。
そしてバイブの挿入された膣から淫液がどんどん溢れ零れてトイレの蓋を汚していく。
「こんなにあそこも太股もHな汁で濡らしちゃって、本当に淫乱だなぁ。」
「ふざけるな…!誰が淫乱だっ…」
「Hな子にはお仕置きが必要だね。」
そういって実は叶の女性器に顔を近づけ、振動しているバイブと膣の結合部分を舌でくすぐるように舐め始めた。
「あひぃっ!ひぃん、や、あぁぁ!はぁ、んぁあ!」
実の愛撫が叶に甘い快感をもたらし乱れていく。
「ふあぁ!こ、こんなところで…だ、誰か来たら…くぁっ!」
「その時はその時だよ。がんばって喘ぎ声でも堪えてね。」
「く、くそっ…!ずるいぞ…んはぁ!はぁ、あぁぁ!あんっ!」
ぴちゃ、ぴちゃという水音がトイレの個室、あるいはトイレ全体に響いてさらに厭らしさを引き立てる。
舌で舐めるだけでなく淫液を飲むように吸い付いたり舌を無理やり膣の中にねじ込んだりすると、更に叶は体をのけぞらせてよがる。
「ひぁっ、あっ、ああぁ!ダメぇ、イクぅっ!!ふああぁ!」
「もうイっちゃうの?じゃあ思いっきりイっちゃいな」
実はポケットのリモコンでバイブの振動の強さを最強にした。
膣にもぐるバイブが更に激しくブブブと震え、淫液をかき出していくようだ。
「ふわぁぁぁああ!!ダ、ダメぇっ!!あぁ、あっあっ!ひぃあぁああああ!!」

体中をブルブルと震わせたあと、力なくがくっとうなだれる叶。


だが実にはそれで終わりする気は少しも無い。
実はズボンのチャックを開けて自らの肉棒を取り出す。
先端は先走り汁で若干怪しく濡れ光っている。
「ほら、叶の口で奉仕しておくれよ。」
叶は荒げた息を落ち着かせていく。
だが、思考回路は全く働かないらしく何一つ言葉に出来ない。
無言でこくんと頷いて手を実の怒張したモノへと伸ばす。
実も自ら叶がしゃぶりやすい位置へと移動する。
叶はそのまま実のモノを片手で握り、口を大きく開けてほおばる。
握られただけで腰の辺りにびくっと刺激が走ったのだがさらに叶の口に包まれて快楽が実を襲う。
「うっ…あぁ…」
(やばっ、思ったより、いいな…)
初めてフェラチオされた実。
自慰のときとはまた違う、快感の波にどんどん沈んでいく。
「んっ、んっ!あむっ、んんっ」
ずちゃ、ぴちゃ、と卑猥な音が響く。
口で奉仕しながらバイブで刺激されているというシチュエーションが叶をさらに興奮させた。
(…気持ち、いいかな?)
叶は口に含んだ実の肉棒の先端の先走り汁を舌で舐めてみたり、カリの部分を舌で刺激したりしてみる。
その度に実の腰が震えるのが分かるので叶は面白がってさらに舌で彼の陰茎を愛撫する。
「か、叶…そ、そろそろ出る…!」
「んっ、んっ、あんっ」
口内の出してもいいという合図なのか、叶が舌を動かすのをやめない。
「で、出るっ…!!」
こみ上げる射精感。
叶の中にそれを思い切り放出しようとした瞬間…

バタンッ!

((トイレに、誰かが入ってきた!?))
実と叶が同時に同じことを思って同じように青ざめた。


(ま、まさか本当に誰か来るなんて…)
実は予想外の出来事にただただ固まっていた。
叶も実のモノを咥えた滑稽な格好のまま固まっていたが…
(!!)
何事も無かったかのように口内で実のモノを愛撫し始めた。
[う、うぁ…か、叶…人がいるんだぞ…音が…声が…]
誰にも聞こえないような小さな声で実は叶の耳のそばで言った。
だが叶はまるで聞こえていないかのように舌で陰茎を嘗め回す。
(なんだよ、さっきはオレを主婦の前で…)
叶はただ実にさっき主婦の前でバイブで喘がされた時のことを考えていた。
(お前も声を出して辱めを受けてしまえっ…!)
舌で実の陰茎の様々な場所を舐めて反応を楽しんでいた叶は今度は実を喘がせようと必死になっている。
舌と同時に口で陰茎を出し入れして更に刺激する。
「っ!……」
実は顔を真っ赤にして口を一文字に結んで必死に声を出すのを耐えている。
外の男は鏡の前で髪型でも直しているのだろうか、トイレに入ったきり排泄している様子がない。
(なんだよ、さっさと出て行けよっ…!くぁっ…!)
相当気持ちいいのだろうか、実の足がプルプルと震えだした。
叶はそれを見て実の陰茎をしゃぶりながら少しだけ微笑した。
(もうちょっとか?だったら…)
叶は両手を実のモノへと伸ばす。
片手は実の陰茎の根元の方へ。
もう片方は陰嚢の方へ。
根元の方を掴んだ手は時々力をこめてぎゅっと握って刺激を与えたり、しごいてみたり。
陰嚢の方へ伸ばした手は揉み解すような感じで優しく愛撫する。


「ぅぁっ…!……」
強烈な快感の波が、ついに実に少しながら声を上げさせた。
それが原因だったのかは定かではないが個室の外がさらにしんと静まり返った。
トイレは完全に静寂に包まれた…
ぴちゃ、ぺちゃ、ぴちゃ…。
わけではなく、淫らな水音がトイレの個室に響き始めた。
(うわっ!音がっ…!)
さすがにこれ以上はまずいと思ったのか実は両手で自分のモノをしゃぶる叶を両手で引き離そうとしたが、
叶はほんの少しだけ実のモノに歯を軽く立ててみた。
「うぐぁっ!」
痛かったのか、気持ちよかったのかは分からないが実は大きな声をあげて悶える。
個室の外ではまだ男が鏡の前にいて、個室から響く淫靡な水音、それから連想される事柄を想像し、聞き耳でも立てているのだろうか。
それとももう用を済ませて立ち去ってしまったのだろうか。
あまりの快感に、実はもうどっちであろうがどうでもよくなってきてしまった。
「叶、そろそろ…出るっ…!」
叶はこくんと小さく頷くと舌、口、両手で与えていた刺激を強くした。
ずちゅ、ずちゅ、くちゅ、ぺちゃ。
卑猥な水音が先ほどよりも大きく、トイレ内に響く。
「う、うぁぁっ!」
実が声をあげると実は叶の口内に大量の精を放った。
どぴゅっどぴゅっ。
「んっ、んぐっ!かはっ!うぁ…けほっ!」
その量の多さに叶は驚く。
口に放たれた精液は叶の喉奥に付着し叶は咽る。
だが叶はそれらをしっかりと飲み干していく。
何ともいえない匂いに若干苦い味。
実は快感の余韻でも味わっているのだろうか足を震わせている。
「ぷはっ…」
叶は実の精液と叶の唾液にまみれたち○こから口を離す。
精液を出したというのに実のモノはまだまだ硬く、怒張したままだった。
どうやら最後までやりたいらしい。
実は叶の秘部に目をやる。
あいかわらずバイブが激しく揺れてもうトイレの蓋は叶の淫液でびしょびしょだった。
(準備万端、ってか?)

実は厭らしくそう思うとバイブをゆっくりと引き抜いていく。
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