「あれ?なんで5組のバスと違う道に入るの?」
公立でありながら未だに男子校の進学校、N高校2年6組の修学旅行の途中のバスでの出来事だった。
山道で二つに分かれた道を、前のバスとは違う方向にバスは入っていった。
一番前の席に座っていた藤田正樹は異変に気づいたが、周りはだれも気にとめず、
ただ、横に座っていた担任の林が妙にうれしそうに笑っていたのを思い出す。

どっちみち、知らない土地である。おかしな映画の見すぎでもなければ、修学旅行の途中、
ひとつのクラスがバスごとどこかに連れて行かれるなんてことはあるはずがない。
いや、あるはずがないかどうかはともかく、少なくとも前のクラスのバスと違う道を入ったとしても
それであやしんだりはしない。正樹もそうだった。

しかし、それは起こった
担任の林が、なにか防毒マスクのようなものを取り出したと思うと、
赤信号の間を利用して、それを運転席に持っていった。
「運転手さん。これ、どうぞ。」
「あぁ、はい。聞いてますよ。」
そのやり取りを見届けたと同時に、林がなにかスイッチを押した。



プシュー!と音を立てて、バスのエアコンからなにかガスが噴射された。
瞬間、正樹を含むクラスメート全員は深い眠りについた。正樹も次に目覚めるまでのことは何も覚えていない。

「ほら!おきろ!」
「う・・・ん。」
担任の林の声で目が覚めた。ただし、直接耳元で聞こえたというよりは、
スピーカーを通したような響きだった。

「おはよう。2年6組のみんな。どうだ、生まれ変わった気分は」
天井からプラズマビジョンとスピーカーが下がって、見慣れた林の顔が見えた。
あれ?ここは?バスの中じゃないのかな?そう思いながら正樹が回りを見回した。

「うゎ!」
正樹は我が目を疑った。正樹の周りには、いずれ劣らぬ美少女が居並ぶ。
ずらっと並んでいる。顔に目がいったわけではない、ハダカの女が。
それぞれ体つきに違いはあれど、いずれ劣らぬ美少女が・・・・見るとみんな顔もかわいいように見える。

一瞬にして勃起する感覚を覚えた、かとおもったが、その感覚は実感を伴わなかった。
「自分たちの体をみてみるといい。みんなは生まれ変わったんだ。」
「はっ。そ、そんな・・・」
正樹は美少女たちに囲まれた自分の声と、それからまずは手、そしてその手と、
下を向いて確かめたときに目に入る全身が、自分のものではないことに気づいた。
周りの美少女たちと自分が同じであることに。



「なんで、・・・俺が女に?」
周りの美少女たちも、まず周りにいるハダカの美少女たちに驚き、そのあと自分自身のことに驚いていた。
なんだこりゃ!うそ!と美少女たちはそれぞれ悲鳴をあげた。
「なんだよこれ!」と甲高い声で叫んだ、正樹の右隣にいる美少女はまだましで、
ほとんどの美少女はぎゃーとか、うわーとか、意味をもたない叫び声を挙げていた。

美少女たちはみな、自分の体をまさぐっていた。信じられないというふうに。
ある者は胸から、ある者は股間から・・・正樹はといえば、顔の形が変わっていることを確認すると、
右足が鎖につながれているのに気がついた。

もちろん、周りの美少女たちもみな、右足を鎖でつながれていた。
正樹は、そのつながれた右足が筋肉のほとんどない、しなやかなふくらはぎから、
同じようにしなやかな太ももへとつながり、そして、あらわになったままの股間に、
今までついていた男性器がないことを確認した

そんな叫び声を聞きながらも、正樹を含めて、ほとんどの美少女は自分の体に気をとられ、
周りの叫び声どころではなかった。



「しずかにしろ!説明するから。」
スピーカーから、林の声が部屋に響く。
その言葉をみんながきいて、一瞬にして静寂がよみがえる。
男子校にあって、慕われていた部類に入る林の声に、正樹は、納得のいく「説明」を期待した。
みんなも、そうだったのだろうか。

林が部屋に入ってきた。
「おはよう、2年6組の諸君。これから、出席を取る。呼ばれたものは返事をするように。」

正樹には、林の言葉が安心感を持ったものにひびいた。
この意味不明の状況の中で、日常を呼び起こす言葉は、一瞬の安堵だった。

「相川裕太」
「はい!」
一番前の右側にいた美少女の一人が返事をした。2年6組の出席番号一番は、たしかに相川裕太だった。
「伊田俊介」
「は、はい」
その後ろにいた、どちらかというとアニメ声で、細い体に似合わない豊満な胸を持つ少女がこたえた。



もう、明らかだった。正樹だけではなく、2年6組のクラスメート全てが、ここにそろっている。
もと、男だったときの出席番号順に並べられて・・・つぎつぎと名前を呼ばれて、返事をする。

内田翔一と呼ばれて返事をした女の子は、ショートカットの似合う、胸は小さいが
腰がきゅっとくびれた色白の美少女で、消え入りそうなか細い声で「はい」と答えた。
江月真琴と呼ばれた少女は、他の少女たちよりも少し色黒だったが、
少し南国系ラテン系の入ったかんじで、腰の位置が高い美人だった。

小沢祐樹は、高校二年にして始めて同じクラスになった双子の兄瑶樹とそっくりだった。
150センチくらいの小さな体は、しかし二人とも「女」と呼ぶのにふさわしい、
バランスよく膨らんだ胸に小さな乳輪にかわいく突起した乳首、
きゅっとくびれた腰をささえる細くしなやかな足、ピンク色の肌が、
名前を呼ばれたことで双子と呼ぶにふさわしい外見のままのお互いを認識して、
少しほてりを増したような気がする


「藤田正樹」
「はい・・・」
次々と返事をする美少女たち。ほとんど機械的に自分の順番を知っていて、返事をする。
そのルーチンワークに乗ったまま、いつものように正樹は返事をした。
周りの美少女たち・・・元男だったクラスメートと同じように。

全ての名前を呼び終えると、左側にあったドアがあいて、林が入ってきた。
何人かのいかつい男を引き連れて。
「みんな。生まれ変わった気分はどうだ?」
「なんだよ、これ、先生、説明してくれよ!」

美少女の一人が、たしか、倉本哲のいるはずの位置にいる美少女が、そう叫んだ。
かわいい声で。しかし、口調には倉本のそれがたしかに残っていた。



「ニッポンは」
林が説明を始めた。
「日本は、世界でもかつてない、戦争もないのに人口が減っていくという、
世界史上かつてない危機に見舞われるようになりました。」

その話を、かつて授業の時間に林はしたことがある。日本の未来を嘆く話だった。
それをほとんど、おそらく全部の生徒たちは林の言うとおり、たしかにある意味
危機であると感じた、そんな話だった。

林は続ける。
「ところが、そんな状況になっても、日本の女たちは子供を生もうとしません。
考えるのは自分のことばかりで、女は子供を生む道具じゃない、
女にも自分の生きる道を選ぶ権利を、と、
自分のことばっか考えるフェミニズムのおばさんたちの影響をみんなが受けてしまっています。」
すこしずつ女を見下す方向に林の演説は傾いていく。



「そんな、民族のことをまったく考えないバカ女たちのせいで日本を滅ぼすわけに行きません。
だから、日本の偉い人たちは考えました。」
正樹たち、2年6組のクラスメートの運命を決定した話しへと続いた。

「たくさんいる男を、女にして、子供を生ませればいいのだと!」
「ふざけんな!それが俺たちだって言うのかよ!」
すぐに倉本がまた叫んだ。

「そうです。さすが倉本君。いや、倉本さんですか。君たち、2年6組のみんなには、
セックスをして、子供を生むための女を作る、実験台になってもらったのです。」
2年6組のクラスメートたちは、言葉を失った。
「とは言っても、みんなにいきなり子供を生んでもらおうというわけではありません。
諸君は実験に協力してもらいます。
多くの男の人が、将来自らすすんで女性になってもらうための、実験台です。みんなの尊い
自己犠牲はいつしか歴史に残り、英雄として語り継がれることになるでしょう。
みずから、子供を生む性、つまり女性になること受け入れた民族を救った、パイオニアとして。

そこで女性として、生きることがどんなにすばらしいことか、覚えてもらいます。
みんなにはまず女としての教育を受けてもらいます。まずは、女の子としての名前をつけてあげましょう。
それから、女の子のための性教育を受けてもらいます。」



「ふざけんな、元に戻せよ、なぁ、みんな、俺たち、男だ、男なんだ、こんなのありかよ!」
他のクラスメートたちがあっけにとられている中、倉本はひとり激しい口調で抵抗を続けた。
林が傍らにいる男の一人になにか合図をした。

その男ともう一人が、倉本に近づき、両腕をかかえ、足の鎖を外して引きずるように連れて行った。
「やめろ、なにをする、離せ!」
口調はまさにかつての倉本のものだった。頭がよく、力も強い男だった。
甲高い声で抵抗して、必死で男たちから逃げようとするが、力では全くかなわない。

じたばたしながら、林の前につれていかれてしまった。
「はい、みんな、注目してください。これから、女の子の体について説明します。」

倉本は後ろ手に縛られた。すると、ドアが開き、
外から新しい男が産科で使う分娩台のようなものを運んできた。
両手、両足、首に拘束のためのベルトがついていて、
倉本は抵抗もむなしく両足を大きく開いたままその分娩台に拘束された。

「はい、はじめますよ。」
林はそう言うと、ビデオカメラをもって倉本の前に立った。



「みんなには、これから一人ずつ処女を先生にささげてもらいます。
出席番号順にしようと思ってたけど、まずは倉本君から。
まずは、女の子としての名前をつけてあげましょう。
倉本君は・・・ユイカちゃんなんてどうかな?そう、それがいい。」

それで倉本の新しい名前は決まった。
「ふざけんな!」
そういうと、倉本・・・ユイカは唾を林の顔めがけてはなった。
「おっと・・・」

林は顔にかかったつばを手でふき取るとそれをなめた。
「美少女の唾・・・いいですね。気の強い美少女は。
ま、すぐに落ちますよ。ユイカちゃん。」

次の瞬間、部屋の前のほうにスクリーンが現れ、
天井から下がった2台のプラズマビジョンとそのスクリーンに、倉本の顔が大写しになった。
「ちくしょう、なにすんだよ!」

前にいて、こちらを向いている倉本の目には、
部屋の広報にあったもう一台のプラズマビジョンに映し出された自分の姿が目に入った。
「いったじゃないですか。女の子の体のことを勉強して、それから私に処女をささげてもらうんですよ。」
林はそう冷たく言うと、カメラのレンズを下に移動した。


「みなさんも、おっぱいはわかりますよね。女性の胸は、子供を生んだ後、
乳を赤ちゃんにあげるために、膨らんでいるのです。
また、乳首の部分は、女性にとって大事な性感帯でもあります。」
「あっ!」

そう言って片手で左の乳首をもてあそばれると、初めてユイカの口から軽い嗚咽が漏れた。
「ふふ、気持ちいいでしょう。」
倉本・・・ユイカはものすごい形相で林をにらみつけた。
それにかまうことなく林はカメラをなおも下に移動する。

「女性の腰がこんなふうにくびれているのは、子宮がこの辺りにあるからです。
子供を生むために、こんな風になっているんですよ。
やさしく、腰の辺りをなでながら、そのくびれのラインが映し出された。
「みんなも、自分の体を確認しなさい。」
そういわれると、他の多くのクラスメートと同じく、正樹もつい自分の胸や腰を触って確認してしまう。



「そして、ここが。女性器です。セックスするときに使うところです。
いままで、みなさんの股間には、男性器、つまりチンポがついていたけど、これからはありません。
かわりに、尿道と、それから、ここが、おまんこです。」

急にグロテスクなものが映し出された。
「おまんこと一口に言っても、セックスを楽しんで、しかも赤ちゃんが出てくるところです。
この部分を、まず大陰唇といいます。」

林はカメラを傍らの男の一人に渡して、自分は両手で倉本・・・ユイカの秘裂の指で開いたり閉じたりする。
「そのなかに、このピンク色のが・・・小陰唇といいます。あれ、少し濡れてきましたね。」
「くそ・・・・だれが・・・!」

「いいんですよ、ユイカちゃん。抵抗しても、どうせすぐ気持ちよくなってきますから。」
そういうと、大陰唇の上のほう、包皮でくるまれた小さな突起物を探し当てた。
「あっ!」
ユイカの声はさっきよりも艶を帯びていた。
「これが、クリトリスです。女の子の一番感じるところです。みんなも探せたか?」



正樹も、他のクラスメートたちも、いつしか林の説明に聞き入り、
地べたに座り込んでいつの間にか言われたとおりに自分の股間をまさぐっていた。
足を開いて、軽く刺激を与えているものもいる。

自分だけでなく、みんながハダカで、そして部屋の前では一人の美少女が拘束され、
その性器をスクリーンいっぱいに映し出され、
しかも、抵抗しながらも艶を帯びた喘ぎ声のようなものまで、
かすかに出してしまった・・・みんなもそうだろう、正樹はこの状況に興奮を感じてしまった。

「あぁん」
「はぁ・・・」
部屋のあちらこちらから、ユイカとは違う嗚咽が聞こえるようになった。
まだ、女としての名前を与えられてもいない、それぞれに美しい少女たちは、
いつしか自分の体のメカニズムにはまっていくものすらもいた。
正樹はといえば、そこまで気持ちよくなっていなかった。
まだ、気持ちがブレーキをかけていた。多かれ少なかれ、
この状況を飲み込めていないクラスメートたち。正樹は自分の女の体を確認しながら、
そんなに気持ちよく思ってはいなかったが、中には、早くも性器を濡らす者もいたようだ。



「はは、みんなあわてるな。それじゃ、今度はこっちに集中して。」
林が美少女たちに命令する。
みんなの目は再び林とユイカに釘付けになる。林の舌がユイカのクリトリスに触れる瞬間が映し出されていた。
「あぁ!くそ・・・やめろ!はぁ・・・ん」

抵抗の叫びと、正直に反応してしまう体、ユイカは戦っているようだった。
執拗に林の舌はユイカのクリトリスをとらえて離さなかった。
「はぁん、いやだ・・・やめろ!・・・く・・・」

美少女の顔が次第に紅潮し、髪を振り乱して頭をふり、ユイカは戦っていた。その姿は、
一層クラスメートたちに強い印象を与えた。だれもが思っていた。
自分だったら・・・ある者は戦うユイカに心の中でエールを送り、あるものは、単純に興奮していた。
スクリーンには、林の舌とユイカの女性器がいやらしく触れ合う姿が映し出されていた。



唾液だけでなく、女性器から分泌された愛液もその場面を演出していた。
いやらしく、甘美な交わりを映し出していた。
「あ・・・あ・・・くそ・・・・はぁ!」
拘束されて不自由な体を絞り上げるようにユイカは全身を痙攣させた。

「いっちゃった?」
林が舌を話して、ユイカにそう聞いた。
画面には、唾液と愛液が混じっていやらしくぬれ、ひくついている女性器が映し出されている。

「はぁ・・・はぁ・・・」
ユイカはぐったりして息を荒らしていた。
「いっちゃったか?と、聞いているんだ。ユイカちゃん?」

「くそ・・・いってなんか・・・いない!」
ユイカは抵抗を続けていた。それを見た林はにやりと笑うと、
「じゃ、次にいきますか。気の強い女の子もいいねぇ。」
と言って、なにか合図をした。


再びドアが開いて、外からベッドが運ばれてきた。
「さて、処女喪失くらいはちゃんとベッドの上でやらせてあげよう。」
「うぅ・・・くそ・・・」
拘束具を外され、ぐったりしたまま、ユイカはベッドに運ばれた。
ベッドの上では、一人の男がユイカを後ろからかかえて、足を開かせた。

「おとなしくなったな・・・」
林がそういうと、再びユイカは抵抗する。

「ふざけんな!」
激しく暴れようとしても、体に力が入らなかった。クリトリスでいかされた衝撃が、
男だったユイカにとってはとてつもなく大きなものだったようだ。
体中から力が抜けて、なかなか戻らない。それほどの衝撃だったのだろう。

「さ、まずはキスからいただきますか。」
林はそういうとユイカの唇を奪った。胸をもみながら、濃厚な口付けを交わしている。
舌を自分の唇の中奥深くにまでに入れられ、それをかむこともなく受け入れ、
林と舌を絡めあっている姿が、スクリーンに映されていた。
いつの間にか、ユイカは抵抗していない・・・



「ふふ、おとなしくなったみたいだな。」
そんな言葉で、再び林はユイカを刺激する。
「やめろ!なにするんだ!はなせ!」
ユイカはまた、思い出したように抵抗する。しかしそんなことにお構いなく、
林は再びカメラを手に取り、ユイカの女性器をとらえた。

「みんな、よくみろ。ここがヴァギナだ。ここにこれから先生のチンポが入って、
倉本・・・ユイカちゃんの処女をいただく。」
そう宣言して、大陰唇を開いてヴァギナを指し示した。

「いやだ・・・やめろ・・・」
林はその場で服を脱ぎ始めた。
パンツまで脱ぐと、大きなチンポはすでに勃起していた。
「これが君たちの処女をうばう、私のチンポです。まずはユイカちゃんから。
みんな、順番だからな。まずはゆっくりとごらん。」



正樹は、興奮を抑えられなかった。股間に熱いものが滴っているのがわかる。
あのチンポが自分の処女を奪うとか、そんな現実感のないことに対してではない。
目の前であの美少女が、これから処女を奪われるという、他人事に興奮していた。

自分も遠からず同じ運命をたどるなどということは、現実味のない悪い冗談にしか思えない。
しかし、順番の問題で一番先に処女を奪われる「ユイカ」と呼ばれる美少女は、
体に力が戻り、ふたたび抵抗を始めていた。

「やめろ、はなせぇ!」
いくら暴れても、後ろでかかえてる男には力ではかなわない。
女の体を与えられた彼女は、当然力も男のときよりもはるかに弱くなっていた。
「ほら、よくみろ、しゃぶるか?」
林のチンポがユイカの目の前に差し出された。


「ふ、ふざけるな・・・!だ、だれが・・・」
ユイカはそう言って目をそむけた。目にはうっすらと涙が浮かんでいた。口での反抗とは裏腹に、
もう、あきらめているようだった。
「ふふ。ま、かまれたりでもしたら損だ。ま、それはおいおい教えるとして・・・」

そういうと、林はユイカの両足を持って開き、まだだれも侵入したことのない女性器にチンポを近づける。
後ろで抱えていた男は、それまでユイカの両足を開いていた両手で、
ユイカの形のいいおっぱいをもみ始めた。

「あぁ・・・」
ユイカは両手をだらんと下げたまま、力で抵抗しようとしなかった。いや、出来なかったのかもしれない。
「やめて・・・せんせい・・・」
抵抗の方法は懇願へと変わった。しかし、もちろんやめてくれるような林ではなった。

「ふふ、すぐに気持ちよくなるさ。」
何か林が目で合図をすると、後ろでユイカをかかえていた男はユイカからはなれ、
ユイカはあお向けに寝かされる形になった。



「さぁ、入るぞ。」
「いやだぁ・・・」
もう、懇願が無駄なことはわかっていた。ユイカはこの悪夢のような時間が早く終わることを祈っていた。

正樹は、ただただ興奮してその光景を眺めていた。
男だったときなら、このままオナニーでもしただろう。でも、いまはただカラダが熱くなるのを感じていた。
みんな、クラスメートたちは、みんなそうだった。目はうつろになり、
自分自身の運命も近くあの美少女と同じであることなど、忘れようとしていた。

あるいは、はやくもそれを望むものもいたかもしれない。
「あぁ・・・いたい・・・ぎゃぁ!」
断末魔の悲鳴が部屋中に響いた。林のチンポが強引にユイカのヴァギナに割って入るのを、
カメラは捕らえていた。はっきりと聞こえる、メリ、メリ、という音。
少しずつではあるが林のチンポはユイカの中に埋まっていく。白いシーツに血が滴り落ちる。
ユイカは、枕をつかんで苦しみに耐えていた。


「いたい・・・やめて・・・」
そういって、苦しみに満ちた表情をして、両手はシーツをしっかりと握っていた。
正常位での挿入がいつしかすむと、林は腰を動かし始める。
「さぁ、もっと、力を抜け。力を入れると、痛いぞ。」

「は・・・はい・・・」
ユイカは、もう、あきらめて、痛みをなんとかそらそうとして、体から力を抜こうとしていた。
林はユイカの腰を抱えて動き出す。
「あ・・・あ・・・」
「どうだ、気持ちよくなってきただろう。」

「う・・・いたい・・・」
ユイカは痛みと戦っていた。痛いだけだ。それをどうにかしてそらそうと必死だった。
「気持ちいいか?」
「いたい・・・・あぁん・・・」

痛いだけ、でも確実に気持ちいいところもある。これは、はまれば気持ちよくなるんだろうな・・・と、
ユイカは直感的に感じ取るようになっていた。
「少しよくなってきたようだな。さぁ、出るぞ。」



林はこのときに備えて、精力をギンギンに昂ぶらせるような手段をいくつも講じていた。
これから、順番に33人の処女を相手にセックスするのだ。別に字一日でやるわけではないが、
この一日目に向けて彼が溜め込んだ精力は半端のものではない。

だから、一回目のユイカはある意味運がよかった。すぐに終わってくれるからだ。
「お、おっ・・・はぁ・・・」
「いやだ、いたい・・・いてぇい!」

ユイカが激しく痛がるのを無視して、林は腰を激しく振る。その腰の動きが止まった。
「おおっ。」
林はチンポを抜いた。
「はぁ・・・ユイカちゃん・・・気持ちよかったよ。」
「あぁん・・・はぁ・・・」
ユイカは顔を真っ赤にして息を激しく荒らしていた。ようやく痛みが終わったことに安堵していた。



スクリーンには、ユイカのおまんこから精液がどろどろと流れ出る様が映し出されていた。
なんともいやらしい光景に、正樹だけでなく、みんなが興奮していた。

ティッシュでチンポをふくと、林は裸のまま言った。
「おめでとう、みんなの中で最初にユイカちゃんが大人の女になりました。
このあと、ユイカちゃんにはこのお兄さんたちの特別レッスンに移ってもらいます。
なにしろ、国家の存亡をかけた大プロジェクトなんでね。
みんなには進んで女の子になってもらわないと困るのです。自ら望んでね。

だからセックスもうまくて、チンポも大きいお兄さんたちやテクニシャンのおじさんたちが
たくさんみんなを待ってるから、
すぐに女のセックスの味をしめるようになるよ。楽しみに待っていてください。」
そういうと、ユイカは二人の男に抱えられて、部屋の外に連れ去られた。

「あしたには、ユイカちゃんは女の体を絶対に失いたくなるよ。いや、2時間後かもな。」


「先生!倉本をどこにつれていくんだ!」
誰かが、叫んだ。
「大丈夫、これからみんなはしばらくこの建物で寝泊りしてらう。
みんな処女を私にささげた後は、特別性教育コースに移ってもらう。
さっきも言ったように、みんなをすぐにセックス中毒にしてくれるお兄さんたちがまってるから、安心しな。

ユイカちゃんともご飯の時間には会えるよ。
一足先に大人の女になったユイカちゃんに、色々教えてもらえよ。」

林の言葉にみんなはあっけに取られていた。正樹も、未だに現実が飲み込めていなかった。
遠からず、自分も林に犯され。「性教育特別コース」へと移るのだということを。
「この建物の中はあとで案内するよ。みんなは全部で33人だけど、
ここには全部で130人のお兄さんと20人のお姉さんがみんなを性教育するために働きに来ます。
楽しみにしてなさい。」

林はそういうと、傍らにいた男の一人に目配せをした。
すると、二人の男が、出席番号一番の「相川裕太」だった少女の鎖を外して林の前につれてきた。



「さて、つぎからは出席番号順に一人ずついただくか。さっきは早く終わったけど、今度はそうはいかないぞ。」
「そ・・・そんな・・・」
「ナツキ」と新しく名前を与えられた少女は恐怖におびえる目をしていた。

「あとはみんな一人ずつ個室でやってやるからな。残りのみんなは、このお兄さんたちの言うことを聞いて、
しばらくまっていなさい。」

ユイカとナツキを除いた31人の美少女たちは、林に処女をささげる順番待ちをする。
今日は雪までで終わりで、明日からも1人か2人ずつ処女を林にささげることになる、という、案内を聞いた。

ナツキが二人の男に抱えられたまま、部屋を出て行った。
不安な目が正樹の心にも突き刺さった。林もその後に続いた。

正樹と、30人のクラスメートたちはまだ、信じられないという心持で自分の体を確かめたり、
あるいは隣にいるものがだれなのかを確認したりしていた。

そのあとに、一人の女性・・・20代の若い女性が入ってきた。
「みなさん、こんにちは。これから、女の子の下着や服の着方などを教えます。吉池恭子と申します。よろしくね。」

自分が、自分たちが女であることを改めて教えるように、
ブラジャーやパンティ、キャミソール、スカートなど女性用の衣類が一通り入ったかごが配られ、
残った31人は処女を失うよりも先に、服の着方から教わることになった。
女としての日常生活のいろはから、わけのわからないままに教え込まれることになった。




次の日の朝、正樹たち2年6組の・・・正確には元2年6組の33人は、食堂に集い、朝食を食べていた。

昨日の夜は、めまぐるしく過ぎていった。
女の子になったその日に林先生に処女を奪われた二人以外の31人は、
女としての服の着方、トイレの行き方、体について、生理について、多くのことを叩き込まれた。

昨日、目の前で「ユイカ」が受けた陵辱が全員の心を狂わせた。
反抗すれば、あんな目にあわされる。その恐怖が31人全員を包んでいた。

くれぐれも「男子トイレに入らないように」という、松田先生の冗談にも、誰一人笑うものはいなかった。
「性教育特別コース」へと移っていった二人との再会は、
さっき、朝起きて、この食堂でのことだった。

昨日、林先生は一人一人に個室を与える、といった。
ところが、それはすこし先走った発言で、個室を与えられるのは「処女を捨てた」クラスメートだけだった。
つまり、残った31人はひとつの部屋に押し込められた。
この建物の中では、「処女」と「大人の女」は厳然とした差別を受けた。

処女は、つまり31人は、朝から囚人のような地味な服を着せられ、
プライバシーもない。まだ鏡さえ見せてもらっていない。


そんな中いくらかの私語を交わすことが出来た。
昨日の夜、少し議論になったことがある、それは、林の発言だ。

「明日には、ユイカちゃんは女の体を失いたくなるよ」
そのことばは、前後の文脈から考えれば、明らかに「失いたくなるよ」でなければおかしい。
が、クラスメートたちには一縷の望みともなりえた。

「そんな、俺たちの自我を根っこから奪い去るなんて、そんな酷いことあるわけないだろ!」
そう、楽観的な答えを求めようとするものもいた。
だが、多数は、その揚げ足取りに近い発言の分析に、賛成できなかった。

楽観的な答えにすがりたい・・・それはそうだし、男の意識を失わずにいたい。
だが・・・あれはやはり普通に考えれば、興奮の中で林の口がうまく回らず、
否定の言葉をひとつ忘れただけと考えるほかなかった。

それは、楽観的な答えを求めた誰かも、わかっていた。
だから、あえてだれもその楽観的な答えに反抗しなかったのだとおもう。



楽観的な答えに、ほとんどのクラスメートたちが朝まですがった。
一方、処女ではなくなった二人は、「特別性教育ルーム」のほかに個室を与えられ、
たくさんの男たちに愛を施された後は、ふかふかのベッドで休んだという。

朝ごはんを食べながら、二人の、初体験を済ませたクラスメートと話した正樹は、
ショックを隠しきれなかった。

「きもちよかったぁ・・・」
今はユイカという名前を与えられた倉橋は、県内でも強豪の、
サッカー部のエース的存在だった。同じサッカー部のレギュラーだった羽田尚之は、
何とかしてここを逃げ出す相談を持ちかけようとした。

昨日の夜、楽観的な答えを求めようとしたのも、尚之だった。
しかし、とろけきった目で、昨日の行為を頭の中で反芻する「ユイカ」の顔を見て、本気で怒りだした。
「な、なにを言ってるんだ?自分がなにを言ってるのかわかってるのか?」

「うん、わかってるよ。おれ、いや、わたし、女の子になってよかった。」
わざとらしく一人称を言い直して、そういって幸せそうに微笑む「ユイカ」を見て、
それ以上だれもなにも聞けなかった。



なにか薬でも飲まされているのか、それとも脅されてそういわされているのか、
とにかくそんなことを本音で言っているとは、尚之は信じなかった。
信じたくなかった。せめて、自分のいなくなったサッカー部のことを心配するような言葉がほしかった。

なにより、昨日はあの陵辱に対して、か弱いその力の限り抵抗し、
自分が女にされたことを真っ先に拒否した「ユイカ」が別人のように自分が女であることを受け入れ、
可憐な顔をにやけさせることがショックだった。
どことなく男だったときの面影の残るその微笑みは残酷に映った。

だが、この建物での生活は「女であることを、男よりも幸せに思う」ようになるような、
また「セックスすることを楽しみに思うような」仕掛けにあふれていた。

「ほらぁ!授業の時間だぞ、早く席に着け。」
建物の中には教室があって、まるで男子校に通っていた頃と同じように、
授業があるのだった。わけもわからずいつもと同じ並びで席に着く。
か弱い体を与えられた少女たちは、全員が良くわかっていた。
抵抗するだけの力がないことを。



彼女たちは、男子だったときの運動能力に関わらず、ほぼ同じだけの腕力しか与えられていなかった。
この程度の力で、居並ぶ男たちに抵抗しようとしても無駄なことだ。
彼らのほうが自分たち全員を合わせたよりも人数も多いし、
そもそも少女たちの両足には鎖がつながれていて、動きが制約される。

「ここは耐えて、逃げ出す機会を待とう。」
それが昨日の夜中、みんなで話し合った結論だった。
逃げ出してどうなるのか、元に戻る方法はあるのか。
そんなことはわからないが、逃げることをあきらめるわけにもいかなかった。

全員がそろったときに、全員で逃げよう、そう、
男たちに召されていた二人以外の31人で話し合って決めた。



「昨日はよく眠れましたか?」
まるで、男子校に通っていたときのように全員の前に現れた林がそうみんなに尋ねた。
「ちくしょ!ふざけんな!」
誰かが林に殴りかかろうとしたが、軽々と押さえつけられてしまった。

「ほらほら、抵抗は無駄だってわかってるだろ?」
そうやって、後ろから羽交い絞めにされて胸をもまれているのは、羽田だった。
「おまえは処女でいられる時間が長いんだから、安心しろ。それとも残念かな?」

生まれたての敏感な乳首を軽く刺激されると、羽田は少しの快感と深い屈辱を覚えた。
「ふ、ふざけるな。だれがおまえなんかに!」
「ははは、こっちの口はそうは言ってないみたいだな」

林はそういうと、羽田の股間に手を伸ばして、かるく弄んだ。」
「はっ、あぁ!」
少し艶を帯びた声を羽田はあげてしまった。

そこで林は羽田を解放した。へなへな、と腰から崩れ落ちる羽田。
「もう気が済んだか?早く席に戻れ。」
教室の外から二人の男が入ってきて、羽田を抱えて席に戻した。



林は、羽田が席に着くのを確認すると、再び話し始めた。
「みんな、そんなに女の子がいやか?」
「いやだ!」
「早く元に戻せ!」
そんな声が教室中に響く。

「ユイカやナツキが、たった一日セックスづけになっただけで、
これほどまでにセックスに溺れているのをみても、まだそう思いますか?」
叫び声はやまなかった。

「わかりました。では、あなたたちが元に戻るチャンスをあげましょう。」
教室が一瞬にして静まり返った。

「おまえたちには、全員私に処女をささげてもらう。」
「ふざけんな、それじゃ一緒じゃねえか!」
だれかがまた叫ぶ。

「まぁ、まて。これから一日だいたい一人ずつ、私とはじめてのセックスをしてもらって・・・」
林はよだれを飲み込んで、さらに続ける。
「その一日の終わりに、それぞれ、自分が女の子のままでいたいか、
男の子に戻りたいか、選んでもらいます。」

「それで、男を選べば戻してくれるのか?」
正樹の目の前で、平野君が叫んだ。彼は、野球部の控えのピッチャーで、
普段はショートを守っている、慎重派170センチそこそこだがとても運動神経のいい男だった。
その彼・・・彼女が、今は、150センチそこそこの小さくスリムな体で、
かわいらしい声に似つかわしくない粗野な口調で聞いた。


「そう。ただし、それではユイカとナツキに不公平です。だから・・・」
「だから?」
「みんなの中で一人でも男を選ぶ人がいたら、全員を男に戻します。」

教室を歓声が包んだ。
「ちなみに、ユイカとナツキはすでに、女の子を選びました。
チャンスは、あと31人。ひとりでも男を選べば、全員を戻してあげましょう!」

教室の31人はほぼ全員が、やったと思っただろう。早ければ今日にも男に戻るチャンスを得ることになる。
「ただし、全員が女の子を選んだ場合は、みなさんには一生女性として過ごしてもらいます。
自分で選んだのだからしょうがないですね。」

これに同意しないものはいなかった。すでに処女をささげた二人を含めて・・・
横から見ると不安げなユイカの表情が、正樹にはひどくいやらしかった。
ユイカは女の子でいられなくなることに不安を感じながら、どこかで余裕を感じているようだった。
だれひとりとして、男を選ぶなどありえないと、確信しているようだった。
そして自分に言い聞かせているようだった。



「授業」は、まるで全員が男だった頃と同じように退屈に進んだ。
休み時間には、ユイカとナツキに全員の注目が集中する。なんだかんだいっても、
二人がどのような目にあったのかは全員にとって気になっていた。

「うーんと・・・それは話すなっていわれてるんだ・・・」
首を横にこくんとかたむけて、おどけるように答えた。
その姿は、女の体を持った正樹からみても、かわいいと思えるようなしぐさだった。

ユイカはあのあと、何人もの男に囲まれ、飽きることなく何度も何度も絶頂を迎えさせられたという。
ところどころ、質問にこたえてはいけない部分があるらしいが、
その体験について語る口調は幸せに満ちていた。

「おい、お、おまえ騙されてるんだよ・・・どうしてわからないんだ?」
ユイカにそう語りかけるクラスメートたち。
だが、ユイカはとろけきった目をしたまま、放課後を待ちわびていた。
「早く授業終わらないかな・・・」
ナツキも同じくとろけきった目をしていた。



「みんなも早くセックスできるといいね。」
「ふざけんなよ、てめえ!」
誰か一人がそんなふうに「処女」たちを見下すような態度をとったナツキに殴りかかった。

「きゃあ!」
鎖につながれた両手で、かわいいセーラー服に身を包んだナツキの髪をつかんだ。

その瞬間、教室に3人の男たちが入ってきた。
有無を言わさず、その殴りかかった上川隆史を3人がかりで押さえつけた。

「やめろ、なにすんだ!」
甲高い声で叫ぶ隆史を、だれも助けることが出来なかった。
隆史は外に連れて行かれた。この建物の中では、
「大人の女」がまるでお姫様のような扱いを男たちに受けるのと対照的に、
「処女」はゴミカス、囚人のような扱いを受けるのだった。
「やめろ、離せ、はなせ!」
隆史が叫ぶ声が遠くなっていく。



「さて、処女のみんな」
騒ぎの中、林が教室に入ってきて教壇に立って言った。
「昨日も言ったけれど、ここでは処女はゴミクズ以下の扱いを受けます。
一足先に処女を捨てたお姉さんに逆らうようなことをすると、きついお仕置きが待っていますよ。
一人ずつゆっくり先生が処女を奪ってあげますから、その順番が早くなるのを祈ってください。」

ユイカとナツキをのぞいた全員が憎しみを込めた目つきで林をにらみつけた。
しかし、教室の周りには自分たちよりもはるかにたくさんの男たちが待機しており、
抵抗が無駄であることがわかる。

「みんなはまだ自分の立場がわかってないみたいだな。」
林は自分をものすごい形相でにらみつける美少女たちを見てそういった。
「ナツキ、こっちへ来い。」

昨日、林に処女をささげた「ナツキ」が教壇に呼ばれた。
「はい、せんせい。」
明るい声でそう答えると、ナツキは、駆けるように教壇へと向かった。
林の目の前に立つと、二人は見詰め合う。



「ナツキ、昨日は二人目であまり相手をしてやれなくて悪かったな。
今日はその分先生のチンポをしゃぶらせてやろう。」
そう言って、「ナツキ」の頭をなでると、林はその手に軽く力を入れて、ナツキをひざまずかせる。

「さぁ、わかるな?」
「はい・・・」
ナツキは、本当にうれしそうな微笑を浮かべて、ひざまずいたまま、林のズボンのチャックを開けた。
その体勢ではなかなかチンポを外に出せないのを見かねて、林は自らズボンをパンツ後と下ろした。
すでに勃起していた肉棒を目の前にして、ナツキは目を潤ませた。

「せんせい・・・」
そう切なげに言って、林を見上げた。
「さぁ、ナツキ、まだ上手じゃなくてもいいから、心を込めてしゃぶれよ。」
そういうと、ぴたっ、ぴたっ、とナツキの頬を肉棒で何度か叩いて命令した。
「はい・・・先生。」


ナツキは、愛しそうにそのチンポを握って、口に含む。
「あぁ、きもちいい・・・みんなに見せ付けてやれ。どうだ、おいしいか?」
「はひ、おいひいで・・・すぅ」
肉棒はナツキの口の中で、もう少し大きくなった。

それをしゃぶることに喜びを感じてしまっている「ナツキ」は幸せそうに、
一心不乱にその行為を続ける。
それを30人の処女たちは、まさに、あっけにとられていた。

「あぁん、あぁん」
しゃぶっているだけでナツキはうれしそうな声を出す。

ひとりユイカだけは林のチンポをしゃぶっているナツキを羨望のまなざしで見つめていた。
そんなユイカには、いつの間にか一人の男が教室に入ってきて、
彼女を後ろから抱いて、そこでもいやらしい行為が始まろうとしていた。

「はぁん・・・」
胸をもまれたユイカが切なそうな声を出す。
一瞬、ナツキに注目していた30人の処女たちは教室の右の列で喘ぎ声を出すユイカに目を移す。



いやらしい行為を次々に見せ付けられても、
今の正樹にはその興奮を正直に表す器官―男性自身―がない。
正直、その少女の運命が、自分にとって屈辱的な未来であることを知っていても、
性行為を見せ付けられて興奮を覚えないわけではなかった。

しかし、その性的興奮はチンポが勃起するようにダイレクトには表現されない。
多くの処女たちがそうであったように、粗末な囚人服の中で乳首がぴんと張ったり、
だれも触れたことのない未熟な女性器をじんわりとぬらしていた。そして、いつの間にか顔は紅潮していた。

「あんなふうにされてみたい」そう一瞬、頭をよぎったが、すぐに理性が修正する。
自分は男なのだ、かならず元に戻るのだと・・・30人の処女たちは、
ほとんどがそんな感情を抱いていた。

それは、初めて感情が男から「女」へと揺れた瞬間だった。
それは、正樹たち30人の処女がいつしか処女を失ったとき、
その体が覚える快楽に沈んでいく過程で初めての「女性としての性的興奮」だった。


「ナツキ・・・」
だれかが、うれしそうに林に奉仕するナツキを見て、そうつぶやいた。
そのとき正樹は気がついた。
ナツキと、そしてユイカの二人が男だったときになんという名前だったかを思い出せない。
どんな男だったかは覚えている。だが、名前は思い出せない。

あれ、なんだったっけ・・・そんなことを考えながらも思い出せないまま、
ナツキとユイカはそれぞれの愛の行為を続けていた。
そして、まだ考えているうちに、さっき連れて行かれたクラスメートのひとり、
上川が両手を後ろに縛られ、教室につれられてきた。

「隆史!」
口にはギャグボールをはめられ、下半身はあらわになっている。
そのことが、なにを意味するかはもはや明白だった。
教壇の横に金具があり、鎖で縛られた上川の手は固定されて、動けなくなった。

彼女の目の前では、ナツキがうれしそうに、一心不乱に、林のチンポをしゃぶっている光景が映し出された。



「ふふ、ナツキ、ついこの前まで男だったとは思えないくらい、美味しそうだな。」
そう言うと、林はナツキの口からチンポを抜いた。
「あぁん・・・そんなぁ・・・わたしはもうずっと女の子です・・・」

ナツキの口と林のチンポをいとおしそうに引いた糸がちぎれた。
「ははは、おまえのことはまた今度かわいがってやる。
今日はまずこいつの処女を奪ってやらんとな。」
「せんせぇ・・・切ないよぉ」

目を潤ませて訴えるナツキ、もはや男であったことなど彼女には何の意味もないようだ。
「みんな、すぐにこうなるぞ。誰一人として、男に戻りたいなどとバカなことはいわないだろうな。」
泣きそうなナツキの頭をなでながら、処女たちに向かって、林はそういった。

「はぁん・・・あぁん。」
一瞬緊張で静まり返った教室の中に、いやらしい喘ぎ声が響いた。
そんなことにはお構いなく、教室の片隅ではユイカと男との行為が続いていた。
男は丁寧に、ユイカの股間を嘗め回し続けていた。
「ユイカも、ちょっとこっちを見ろ。」



快楽に溺れきったユイカに、呆れたように林が呼びかけた。
「どれだけ反抗しても無駄なことだ。ほら、よく拝め。
このチンポがおまえたちを天国に連れて行くんだ。ひとりひとり、じっくりな。」

ナツキが丁寧にしゃぶって大きくしたチンポを、林は誇らしげに、処女たちに見せた。
処女たちは何も答えることが出来なかった。
目の前で女の体に溺れきっている二人と、
そして縛られて、物理的に抵抗できなくされている上川。
上川の身代わりに・・・などとはいえない。

ユイカとナツキはわずか一日で、男であったことなど忘れてしまうように、
女の体に溺れ狂ってしまっているのを見せ付けられ、複雑な感情が処女たちに生まれていた。

正樹もそうだった。男である自分をうしなうことの恐怖と、
それを一瞬にして忘れてしまうほどの快楽に溺れる二人のクラスメートの姿。
そして、目の前で陵辱を待つべく縛られている上川がこれからどんな運命をたどるのか・・・
心の中のつぶやきでも、それを「楽しみ」とは表現できなかった。

しかし、女として林に犯され、たくさんの男に犯されることへの単純な嫌悪に、
ひびが入ったのは、この瞬間だっただろう。
そして、一方ではこの建物の中で権力に反抗することがどのような意味を持つか、
それを覚えて抵抗を心の中に抑え込む決心も生まれた。


「さてと、」
林はそういうと、教壇に上川の体を乗せて、彼女の股を開いた。
「おまえは、今日からエマだ。」

「ぐ・・・いぇめろ・・・」
言葉にならない言葉がエマの口から漏れる。
そして、この瞬間その場に居たクラスメートたちの記憶から、上川が男だったときの名前が消えた。

「ぎゃあぁぁあ!」
有無を言わさず、林は力で自分のチンポをエマの中心にねじ込んだ。
「ぎゃぁ・・・!」
彼女の叫び声は・・・痛みと悲しみにみちて・・・そして、
自分が男であることを何とかアピールしようとするほど男性的な言葉を選んで叫んでいた。
声が甲高い女のものであることとのアンバランスが、林をさらに興奮させた。

悲鳴と、ねじ込まれるチンポとそれを拒む女性器の破瓜の、
痛そうなめりめりという音が教室に響き渡る。このとき、何人かの処女たちは股間をぬらしていた。

自分も、早くああされたい、と心のどこかで思うようになってしまっていた。
もちろん、口には出来ない。心の中でも認めたくない。しかし、いずれいやでも認めることになる。

痛がるエマにお構いなしに、林は動き始める。
「ぎゃぁ・・・やめろ!」



そういいながらも、その「やめろ」という声が少しずつ艶を帯びてきているのがわかる。
「は・・・ぐぅ・・・!」
エマは、自分を必死で守り通そうとしている。
彼女にとっては、ナツキのフェラチオのおかげで林がすぐに果てたのは幸運だった。

「おあぉ。きもちいい。」
そんな叫び声とともに林は彼女の中で果てた。
そのチンポをエマから出すと、ナツキの目の前にそれを差し出した。
ナツキは、何も言わなくとも、そのチンポを再びなめ始める。

「そうだ、いいぞ。丁寧に心を込めてお掃除しろよ。」
エマは行為の最後の方から、二人の男に押さえつけれられて、
抵抗など出来ない状態で林のスペルマを受け止めていた。

「ち、ちく・・・しょう・・・」
そういいながら、エマは二人の男に抱えられて、股間からぽたり、
ぽたりと、林が放ったスペルマをぽたぽたとこぼしながら、どこかへ連れて行かれた。

彼女はまだ抵抗している。
だが、明日の朝会うときには今日会った二人のようになっているのだろうか。
そんなことを考えながら正樹は彼女を見送った。
彼女を抱えていた二人の男が、彼女を完全に溺れさせてしまうのだろうか。


「ふふ、明日はだれにしようかなぁ?」
林はナツキの奉仕を受けながら、処女たちのほうを見て、
そんなことを言うのだった。ナツキはうれしそうに林のチンポをしゃぶっている。

次の朝・・・
エマも次の日の朝には完全に、女のカラダに溺れきっていた。
あの「ちくしょう」は彼女が男として放った最後の意地だった。
だが、一夜を経てそれも完全に消え去ってしまった。

それほど、「特別性教育」の威力は大きいようだ。
処女たちの中にも、
自分が男だったという現実と今はこの場で囚人のように女として扱われているという
現実を目の前にして、とりあえずその囚人のように扱われる
現実から抜け出すことを考えるものがでてきた。

30人の処女たちは、次の日から、
「大人の女」が一晩中男たちに快楽の洗礼を受け続けた部屋を綺麗に掃除することが日課になった。
いちはやく処女を失ったユイカ、ナツキ、エマの3人はそれぞれにかわいいセーラー服や、
ブラウスにタイトスカートなど、普通の女の子がフォーマルに着るような服を着て授業にのぞんでいた。

授業が終われば100人以上のいずれ劣らぬいい男をそれぞれの趣味で独占することが許され、
時には若い男の野獣のようなセックスを、
時にはうっとりするほどのイケメンとロマンチックな時をすごし、

時にはテクニシャンの濃厚な奉仕を受ける。
一日何度でも、望むまま快楽をむさぼることが許される。
一方処女たちは、囚人のような服で早起きして、
彼女たちがセックスを思いっきり楽しんだ部屋を掃除してから一日が始まった。


この建物の中では、処女と大人の女のヒエラルキーは絶対だった。
処女たちがつまらない授業を受けている中、
大人の女たちは、その授業に飽きれば隣の部屋にうつって、
そこで待ち受ける「当番」の男たちと快楽に浸ることさえ、許されようになった。

「あはぁ・・・いい・・・」
そんな声は隣の教室にも届く。
処女たちは集中など出来ない。
自分も、早くセックスしたい・・・そう思う処女たちが三日目にして、徐々にあらわれつつあった。

それは、男だったことのプライドやこだわりはともかくとして、
早く囚人のような日常から抜け出したいという思いだった。
口では決して認めなくとも、正樹の頭の中でも、屈辱から抜け出すことへの希望と同時に、
味わったことのない快楽への期待が芽を出し始めていたのかもしれない。




この建物の中での日常は、常に屈辱と極端な刺激の連続だった。
4日目、皆の前で林に処女を奪われた彼女は「さとみ」と名づけられた。
おしとやかな雰囲気を漂わせていた彼女は、抵抗はしたが、思いのほか諦めが早かった。

そして、いつのまにか明らかになっていたことは、ユイカの名前がカタカナ、
ナツキは「夏希」、エマは「恵麻」と書くことがわかっていた。

その次の日、授業の時間には外の世界の、テレビで流されているニュースを見せられた。

正樹たちのクラスの面々は、バスががけから落ちて、全員死亡したことになっていた。
バスはがけから落ちるとともに炎上し、
全員の遺体はほぼ原形をとどめない状態で遺族の手に渡った。
ニュースのフィルムでは、もはや会うことも許されない家族たちが
怒りや悲しみをインタビュアーに吐露していた。

そんなフィルムを見せられながらも、男に股間をまさぐられ、
快感に浸りきった顔をしていたのが、夏希だった。

彼女には、もはや男だったかこのことなどどうでもいいようだった。
遠い過去の話で、自分の家族が画面の中で泣いていることよりも、
今そこにある快楽の方が重要なようだった。


恵麻はそれよりは少し人間的な反応を見せていた。
夏希と同じように、後ろから男に快楽を与えられながらも、
そのことに集中してはいないようだった。喘ぎ声はあげていたが、
それでも少し涙を流していた。

その涙が、快楽だけのものでないことは正樹にも見てわかった。
彼女は・・・自分の運命を思い知りながらそれでも懸命に女としての快楽に
自ら身を沈めようと頑張っているようだった。

ユイカも、ほぼ同じ反応をみせた。さとみも泣いていたが、昨日の快感の余韻がまだ強いようで、
あまり本気で泣いていないようだった。彼女には男がついていなかったので、
どちらかというと欲求不満げな表情すら見せた。

残る29人の処女たちは全員が泣いていた。
しくしくと教室に響き渡る声、その一つ一つが、
元の自分の「死」を受け入れることもできないまま、
もう元の自分ではない、元の家族とは会えないのだという現実が目の前に映し出されて、
言葉もなかった。



正樹は、そのニュース映像に別の目的を持って見入っていた。
正樹の姉はアナウンサーをしていて、ニュースも担当していた。

だが、姉の映るニュース番組の映像ついに見せてもらえなかった。
処女たちが、男のままだったら、泣くことを我慢できた者も中にはいたかもしれない。
しかし、女性としての体を与えられた彼女たちは、記憶こそ男のそれを持ち続けているが、
脳の構造から、感情の起伏までまさに女性化されたものだった。

男よりも女のほうが涙もろいくらいことくらいは常識の範疇だった。
処女たち全員がすすり泣く様は、記憶やプライドなど、
こだわりに過ぎない要素を除けば、
心の中身まで彼女たちが女性化したことを証明するようだった。

さらに、林や、もっと上に居る「女性化プロジェクト」の中枢にいる者たちにとって、
ニュースの映像に処女たち全員がすすり泣くことは、それ自体がひとつの勝利であった。


わずかな「大人の女たち」が、そのようなニュースを見せられているにもかかわらず、
快楽にもだえることをやめられない事実は、もうひとつの勝利だっただろう。

ニュースは・・・各テレビ局のものが、この一週間ほどの間に流されたものが、
次から次に映し出された。
中には外国のものもあった、アメリカ人かイギリス人かはわからないが、
「日本の安全なはずの道路が・・・」などと話すリポーターの言葉は正樹にはひどく滑稽なものに思えた。

すらっとした長い手足を持ち、これまで処女を奪われてきた女たちと比べれば、
ずいぶんと大人っぽい外見を与えられた「典子」が処女を奪われたのは
そのニュースを見せられた直後のことだった。

彼女は、観念したように、女であり、セックスに溺れるしかない自分を受け入れたようだった。
ほとんど抵抗もしないまま、全員の目の前で、
「先生・・・やさしくしてください・・・」
と哀願したほどである。

彼女は、残された自分たち処女と、大人の女たちがニュースを見たときの反応を見比べていたはずだ。
ただただすすり泣くばかりの処女たちと、ユイカや夏希をくらべれば、
元の自分が死んで、男としての自分はもう取り戻せず、否応なしに処女を奪われ、
同時に快楽に静められることのほうがよっぽど「幸せ」であることを悟っていたようだった。



この建物の中でのとりあえずの幸せは、
囚人同然である「処女」から抜け出すことによってもたらされるものだった。

男として生きてきたその全てを奪われて、まだ抵抗を続けることは虚しいことだった。
早く処女を奪ってほしい・・・セックスしたい・・・この悲しみから抜け出して、
とりあえずその悲しみを考えなくてすむように・・・

処女を奪われ、特別性教育を受ける、それだけで、この地獄から抜け出し、
天国を行くことが出来る。まさに典子はそのようなステップを踏んでいった。

次の日の朝、幸せに満ちた目をして、
大人っぽい水色のブラウスと白いタイトスカートに身を包んだ典子は、
とても、昨日までの囚人服を着せられたのと同じ女には見えなかった。
昨日味わった屈辱や悲しみなど忘れたように、

綺麗に整えられた長い髪をかき上げながら
朝食についたスープをスプーンですくう姿も上品で美しく、処女たちが見とれるほどであった。
彼女には、新しく女性としての誇りが生まれているようだった。

一晩が、一体彼女をどう変えたのだろう?
早く、あっち側に行きたい、そうはっきりと思う者も現れ始めた。



だが、それでも林に処女を奪われるその瞬間には、ほとんどの処女が激しく抵抗した。
4日目に林の前で裸にされた典子が
そのスレンダーなカラダから伸びる細長く白い腕を使って抵抗したのに比べると、
5日目に処女を奪われた短い腕しか持たない「真緒」は、
典子よりもはるかに豊満な胸と小さな体をいっぱいに暴れさせて、
処女を奪われることへの嫌悪を示した。

モデル体型にショートカットの似合う女としては精悍な顔を与えられた「志穂」も、
6日目に激しい抵抗の末、男たちに押さえつけられたまま、林に処女を奪われた。

明らかに処女たちの中でも反抗的な者から
―普段のクラスの仲間内の言動でも「男に戻りたい」「林に処女を奪われたくない」、
そう願っていたことが明らかな者から―順番に全員の目の前で林に「召されて」いった。

そして、真緒と志穂は、破れかぶれでこの建物から抜け出す、
「蜂起」の計画を中心になってひそかに進めていた。
真緒が処女を奪われたとき、その次の日から「志穂」と呼ばれることになる少女は、
急に恐れをなした。

ばれたとしか思えず、「真緒」が処女をその日奪われたことじたい、確かな警告に思えた。
そのような行動をすれば絶対に命はないと。

そして次の日、やはりその計画が知られていたように志穂は処女を奪われていった。
どのような手段を使って彼女たちの計画を上層部が知ったのかはわからない。
だが、あらゆる叛乱の目はかならずつまれた。


そして、いつしか、午後3時の恒例行事となっていったこの「処女喪失」・・・先にそれを林に捧げた者は
自分たちの仲間が増えることを歓迎のまなざしで見つめた。
「ようこそ、快楽の世界へ」そんなかんじで一人一人の処女喪失を拍手で迎えていた。

そして、残された処女たちは不安と期待を両方抱えて、
―それぞれその比率はさまざまだったが―見つめていた。明日は自分かもしれない・・・
そうなったら、そのとき自分はどうその瞬間を迎えるのだろうか?
そんなことを考えない者は居なかった。

正樹も例外ではなかった。取り残されて囚人のような生活が続くことには、
不安もあり、一方では安堵感もあり・・・それは複雑な感情だった。

林のような下種に・・・しかも男であるはずの自分の「処女をささげる」など、
この上なく屈辱的であり、それは耐え難いものだが、
一方で、女性の名前を与えられ、
毎日を官能にささげる女たちがうらやましいという気持ちもあった。

何の楽しみもない、この建物の中での生活で、囚人のような生活から抜け出し、
おいしいものを食べて、男たち・・・決して男が好きだというわけではないが
・・・多くのいい男たちにちやほやされながら、気持ちのいいことだけをしている生活は、
単純に「うらやましい」ものでもあった。

だが、このカラダを林に貫かれるなどと、
考えるだけでもおぞましいことだ。


そんな考えとは全く関係なく、毎日ひとりずつ、処女たちは林にその操を捧げている。
正樹にも、その葛藤する感情など関係なく、快楽の世界に堕ちる日が・・・いつかやってくる、だろう。

それまでが長いか短いかの違いでしかない。
しかし、その期間が長いほうが・・・長く処女として、
囚人として扱われたクラスメートの方がある程度の抵抗をしながらも、
諦めと、それからほんの少しだけ前の処女たちよりも大きな期待を抱いて
女性としての快楽に落ちてゆくように見えた。

クラスメートたちは、身体だけでなく心も確実に女となりつつあった。
それは、毎日毎日の生活が授業を含めて、
女性としての自我を育むように作られたものであることも影響していただろう。
授業では、文学作品や映画を「女性の視点から見る」ことがどういうことかを教えられた。
フェミニズムやジェンダー論など、
自分たちが今まで「男」であったものとは違う種類の人間であることをとことん叩き込まれた。

男と女の体の違い・・・特にセックスのときに女はどのように感じるか、
そんなことも授業の内容だった。具体的なデータを使って、
女性が絶頂を迎えるときに、男の射精の何倍も気持ちよくなれることなどが説明された。


処女たちには実感がわかなかったが、期待を増幅させる、
処女たちの気持ちをほんの少し揺らすものではあった。

だが、そのような内容は、あくまで初めから女性としてこの世に生を受けた、
普通の女性に当てはまる話であった。
これほど精巧に出来たクラスメートたちの体には、いくつもの細工が当然のようにされていた。

すでに、「大人の女」たちの間では、
処女を失った瞬間になにかが変わった・・・ことがうわさされていた。
そしてそれは事実だった。
さらに、もっと驚くべき秘密もあった。

この建物での初日、林は、女性化の目的は「子を産む性をふやすこと」と定義した。
それが、フェミニストたちとの妥協であると。日本人の人口を減らさないためには、
生まれながらの女性に強制的に子供を生ませるのではなく、男たちの中で解決せよという・・・子孫を残し、
繁栄させたければ、男のなかで循環させろという、
そのための技術はフェミニストの科学者たちも参画して確立された。

その「女性化」の技術は、単純に男を女に変えるだけではなく、
たとえば「妊娠しやすい女性」を作ることも可能だった。
したがって、「子を産む性を増やすための実験」である正樹たちの体は、
妊娠しやすく作ることも可能だった。



しかし、その実験は、公にはされていないだけで、すでにこの国のどこかで行われていた。
そして、成功を収め、もういつでも実用に移せる段階だった。
だから、正樹たちの実験はもうひとつ、別の目的のためのものだった。
第一、子供を生むための人工の女に、ここまで激しい「性教育が必要なはずがない。

それは、フェミニストたちのもうひとつの要求、
「女性を性欲の対象として産業に利用するな」ということに応えたものだった。

つまりは、性風俗から売春、ポルノに至るまで、
男性の性欲を満足させるために女を使うなということだった。
「子を産む性」のときの妥協に倣って、男性の女性化によって妥協がはかられた。
その内容は、「性欲の対象でしかない女」を男たちの中から勝手に調達しろ、という妥協だった。

この世の中の女性の絶対数を増やし、多くの男性を子を産みやすい女性に変化させれば、
男の絶対数は減っても結局は人口の増加につながる。
それとは反対に、「性欲の対象」としての女性化
・・・つまり正樹たちの体を使った実験によって生まれた女たちの存在は、
一見、子供を残すための女性の存在とは矛盾しているように見える。
なぜなら、その女たちは、子供を生むためのものではないからである。
性産業に従事するための女性化は、その女たちが妊娠する可能性など、邪魔なだけである。



だから、そのかわりに性欲と、快感を感じる機能を高められた女性
・・・それを作ることが正樹たちの実験の目的だった。
そんなことを、簡単に明かせるはずはない。
したがって、いくら女性器の中で射精を繰り返しても、
今のままでは彼女たちは決して妊娠しない。

そのようなことは、正樹たちには全て伏せられていた。
この二つの「女性化プロジェクト」は大きな矛盾をはらんだまま進んだ。
大きな矛盾を抱えても進めることになった理由は二つ、
第一には前述のとおり「フェミニストとの妥協」、第二に「女性化プロジェクトの資金稼ぎ」である。

具体的には、この建物で、セックスの快楽を叩き込まれ、
セックスするための生き物にかえられた後、
正樹たちはそれぞれに性産業で大きな金を稼ぎ、そ
の稼いだ金を使って、二つの「女性化プロジェクト」をさらに進める。そういう計画だった。

詳しいことは決まっていない。今高校二年生の彼らが全員18歳になったときから、
彼女たちは、「資金稼ぎ」のための仕事を始める。
高級ソープで全員を一箇所で働かせる。あらゆる性風俗のトップを彼女たちにとらせる、
アダルトビデオ業界を支配する、など、さまざまな案があった。が、具体的には決まっていない。

その計画の全容を知らされる頃には・・・正樹たちは一人残らず、
それでもセックスをやめられない女・・・いや、人間である必要はない・・・人間と同じ形をして、
同等の、あるいはそれ以上の知能と感情を持つ、「メス」になっているはずだ。


そこまでうまく計画が、実験が進むかどうかはわからなかった。
だが、「典子」が処女を失う前に落ちたことは、
実験を見守る科学者たちにとって自信になったことはたしかだ。
ユイカたちも順調に実験の成果となりつつあった。

林以外の教師はほとんどが女性だった。
クラスメートたちはいつの間にか授業中にメモを回したりしだした。
20代前半の女教師は、そんな彼女たちに女の子らしい文字や記号の使い方すら教えた。
意地を張って自分が男であることを通そうとしても、体の機構が女としてのそれなのだから、
順応は時間の問題だった。

性同一性、つまりアイデンティティの問題がクリアされていなければ、
これほど大規模な強制女性化は行い得なかっただろう。
彼女たちは一人残らず、記憶以外は完全な女性であるはず、
というレベルまで女性としての完成度を高められていた。




それを、如実に表した事件が7日目におきた。
その日、いつもの時間に林が教壇の前に呼び出したのは
・・・もう男だったときの名前は思い出せない・・・「千鶴」という名前を与えられた
小柄な体のかわいらしい少女だった。

正樹の目から見ても、
彼女のようなかわいらしい女の子が林に否応なく犯され、
その処女をささげることは、胸が痛むような、そんな外見をしていた。

ハプニングは、「真緒」が、千鶴の処女を奪うべく準備をするために・・・
フェラチオするために呼ばれたときにおきた。

「はい、せんせい・・・よろこんで・・・」
目を潤ませながら口の中で林のチンポを大きくしようとする真緒。
それをみて、ひとりの女が叫んだ。
「やめて!やめて!先生!私にしゃぶらせて!」

そう叫んで教室の前まで駆け出したのは、ユイカだった。
彼女は強引に真緒の口と林のチンポを引き離して、自分がそのちんぽをしゃぶろうとした。

「先生・・・私・・・わたしだけのものになって!なんでもします。奴隷にもなります。
だから、他の女を抱かないで!」
ユイカはいつの間にか、林に対して恋愛感情すら抱くようになっていた。
女として生まれ変わったその日に処女を奪われたユイカにとって、
その処女を奪い、幾度となく優しい言葉をかけられ、
何度もそのカラダを貫いた林・・・そしてそのチンポは、絶対的な存在になってしまっていた。


。普通の女の子がそのようにして恋に落ちることがあるかどうかは、
この際問題外であり、それが勘違いだろうが、いかにゆがめられた感情だろうが、
ユイカにとって、林は絶対的な存在となり、
もはや溜め込んだ恋愛感情を抑えられない状態にまでその気持ちは膨らんでいた。
その光景を、クラスメートたちはただあっけにとられて見ていた。

突き飛ばされた真緒は、反対にユイカに飛び掛った。
「なんだよこのブス!今日は私が先生のをしゃぶるように言われたんだ!」
たしか、この二人は結構仲がよかったはずだ。
男としてこの二人は、親友という関係ではないにしろ、なにも問題なくやっていた。
それが、女にそのカラダを作り変えられて、
処女を奪われた林のチンポをどちらがしゃぶるかで争っている。

その争いは取っ組み合いにまで発展した。
「黙れよこのブス!」
「ブスにブスって言われたくない!」
低レベルな言い争いを伴った取っ組み合いを正樹はその目に焼き付けた。
これは、今の自分には理解できなくても、林に処女を奪われたら、こんなふうになってしまうのだ。
そんな事実を見せ付けられた。


「おもしろい。ははは!」
笑いながらしばらく見ていた林だったが、
しばらくして男たちに二人を取り押さえるように命令した。

真緒とユイカは取り押さえられ、強制的にそれぞれ3人の男に犯された。
二人は林のチンポを争ったことなど忘れるように、テクニシャンの手で快楽を与えられ、
いつの間にかもだえ狂う。

「あぁ・・・ん・・・はぁ!」
「いや・・・あぁん・・・きもちいい!」
二人は、バックで突かれながら林に命令された。
「いいか、お前ら、仲直りのしるしにキスしろ!」

「はぁん・・・そんなぁ・・・あん!」
ユイカは拒絶したが、全身に走る快楽と林の言葉に逆らう術もなかった。
それは真緒も同じだった。
二人は四つんばいで後ろから男のチンポに疲れながら、口づけして、口にも快楽を与え合うことになった。
「ん・・・ふ・・・」
「ぁ・・・いゃ・・・」
それは相当にエロチックな光景で、処女たちもそのハプニングに目を奪われた。

一方で夏希が林のチンポを大きくする役目を真緒のかわりに果たしていた。



「よし、夏希、もういいぞ・・・あぁ、気持ちいい。」
夏希の役割はチンポが立つと終わり、享楽のときを過ごさせられている真緒とユイカを尻目に、
千鶴が処女を奪われる時がきた。
「そんな・・・」
千鶴は軽い抵抗を試みた。いつもはそこで抵抗する処女を取り押さえる男がいるのだが、
今日はユイカと真緒を犯すために人員が割かれたため、その場には林以外の男がいなかった。

「ふ、ふざけんな・・・!」
千鶴が抵抗しようとしたとき、それまで林のチンポをしゃぶっていた夏希が千鶴を後ろから羽交い絞めにした。
「せんせぇ、さぁ、どうぞ・・・・」
夏希も恋をしているような目つきだった。
林の目を真正面に見据えて、まるでこれから処女を奪われるのは自分であるかのように、
それをささげたいと願っているように、そっと、千鶴の足を開いた。



千鶴はいつの間にか抵抗を忘れていた。
ただ、夏希の完全に林に従属する目に、我を忘れて見入っていた。
自分もすぐにこうなるのだ・・・そうなれば楽になれる・・・そんな気持ちが働いたのだろう。

「あぁ・・・いた・・・いやぁ・・・」
そして、処女を失った瞬間・・・千鶴のカラダの中のなにかが変わる。
その状態で特別性教育を受ければ、明日には立派な淫乱女が出来上がる。
千鶴はそうなるにはあまりにも無垢な雰囲気をもつ女の子だった。
それが・・・無垢な処女から淫乱女にすぐに変わる。

それは、囚人の日常をぬけだして快楽に浸る毎日を送る彼女にとっては幸せであるかもしれないが、
見ている正樹たちにとってはこの上なく残酷な光景であった。



次の日の朝。
その無垢な雰囲気を保ちながら、純朴な美少女はどこか変わっていた。
千鶴は、やはり淫乱少女にと変貌していたのだ。

もはや、そのことについていちいちショックを受ける処女たちはいない。
あきらめに似た空気が漂っていた。だが、このような空気の中で、
自分が男だったことを次々と忘れていく、いや記憶の奥底へとしまいこむ「大人の女」たちを横目に、
正樹は自分が男であったことを友達に覚えていてもらおうと思った。

特に、男だった頃から親友だった岡本翔太にそのことを伝えた。お互いが男だったことを、
何とか覚えていてもらおうと。自分も翔太のことを忘れないようにしようと。

夏希とユイカが男だった頃、仲がよかったことと、その二人がいまや自分たち、
お互いが男だったことなど忘れたようにセックスに狂っていることを考えれば、そ
れすらもムダなあがきに過ぎないかもしれない。だが、
それでも自分が男であったことをどこかに残そうと、懸命な努力を処女たちはそれぞれに続けていた。


あさ、授業の冒頭、というかホームルームに当たる時間に林は昨日のユイカのことについて話した。

ユイカは、昨日以来、絶え間ない「快楽」という罰を受けているという。
望むと望まざると、次から次へと入れ替わる男に、機械によって肉体を狂わされているという。

男の肉体ではなく、「大人のおもちゃ」からのみ激しい快楽をあたえつづけられる。
それは、懲罰であり、拷問だった。
それが、自分のチンポを独占しようとしたことへの罰であり、
この建物で絶対的な権力者である林に一方的に惚れても、何もいいことはない、ということだった。

「でも、」
林は続けた。
「先生にも好みというものがあります。みんなはいずれ劣らぬ美少女だし、
全員の処女は私が奪いますが、それでも特別な存在がこの中にいます。」

林は、自分の意中の女が、このクラスの中にいると断言したのだ。
それがだれだかは林は明かさなかった。
ただ、昨日ユイカが行動で示した恋がかなわぬことはほぼ明らかだったし、
夏希をはじめ、林には絶対服従の「大人の女」たちも、そのほとんど、
あるいは全員がただの性奴隷でしかないことは、否定のしようがなかった。



しかし、その日の授業の後、処女たちに新たな仕事の割り振りが行われた。
正樹はその時、林の身の回りの世話をする役を命じられた。
仕事を与えられなかった、国本くんは、「涼子」という名前を与えられて、
その場で処女を奪われ、特別性教育へと連れて行かれた。
そして、正樹は林につれられて、その、「特別性教育」に立ち会うことになった。

それがなにを意味するのかは明らかだった。
正樹には思い当たる節がある。自分は・・・いまの自分の姿は、
8つ上の姉にそっくりだった。美人で有名で、昔から周りのアイドル的存在だった姉に、
そっくりだった。

クラスメートたちは、そのほとんどが男だったときと似たような顔をしていなかった。
その中で、正樹だけは男だったときの面影を残すような外見を与えられた。
そして、鏡を見たとき、そこに姉が立っているのかと思ったほどだ。



それは自然であり、また同時に不自然だった。
正樹はなぜかひとりだけ、姉と同じ・・・つまりもとの姿と少し似た外見を与えられていた。

林は、その姉の中学、高校の1つ先輩に当たり、二人は知り合いだった。
姉も、林も正樹の前で多くを語ろうとしなかったためにわからなかったが、
林が姉に惚れていたこと・・・そこまではなんとなくわかった。
その程度はわからなかったし、それが片思いのまま終わったのか、
何かしらの関係が二人の間にあったのかはわからない。

が、姉によく似た自分が、処女を奪われるよりも早く、
林の身の回りをする役を命じられたことは、
林にとっての「特別な存在」として自分が扱われていることを、示しているようにしか思えなかった。

奇妙な感情が正樹の中にわきあがった。
嫌悪でも受容でもない、奇妙としか言いようのない感情だった。
ホモセクシャルでもなく、林自体に生理的な嫌悪を感じているわけでもない正樹は、
体こそ女性として数日を過ごしているが、その意識のなかでは、自分をまだ「男」だと思っている。

日増しにその可能性は低くなっているものの、
すぐに自分が肉体も男に戻ることも有り得ることだ。
そんななか、いわば姉の・・・あのあこがれの姉のかわりとして、本物の女であれば酷く屈辱的な、
姉の代替物として林のものにされること・・・それは現実として目の前にあっても意味はわからない、
実感は全くわかない。そういう奇妙な感情の中に正樹を投げ込む事件だった。


その奇妙な感情は、その後も奇妙なまましばらく続くことになる。
涼子の受ける特別性教育を目の前で見せられて、自分の中に、
体から生まれた「女」が心の中の「男」を侵食し始めるのだった。

奇妙な感情の中、ふわふわとした足取りで、他の処女たちと同じように囚人服のまま、
特別性教育が行われる部屋に歩いていった正樹が、部屋に入ると、
そこは想像を絶するほど、「エロ」にこだわった空間があった。

天井からは手錠つきの鎖がぶら下がり、その下にあるベッドには足も鎖でつなげるようになっている。
これみよがしにいくつもの男性器をかたどったバイブレーター、ローターがいくつも転がり、
バケツにはローションがたっぷり用意されている。

ムチや、さるぐつわ、そして三角木馬、とにかく、
その日「特別性教育」をうける女にありとあらゆる快楽と屈辱を与えるための道具が用意され、
並べられ、散乱していた。

部屋の片隅には、椅子に縛られた「涼子」が座らされて、ハダカのまま泣いていた。
処女膜を破られることが、一種のスイッチとなっていた。
その瞬間に女性ホルモンが一気に増幅されて・・・性感も一気に高まるような、
スイッチになっていた。だから、その後はそれまでの「処女」だった頃の体とはまったくちがう。
今まで男としての記憶で維持を張っていられたのは、
たいしたことのない性感しか得ることが出来ないからで、
スイッチが入った段階で体の中身が大きく変わる。

性的な刺激を受けたときに脳に発せられる指令も違うし、そもそも気持ちのよさが全く違う。
そう作られている。だから、抵抗は無駄なのだ。いつかは我慢できなくなるはず、なのだ。


そうとは知らない涼子はまだ抵抗の決意を持っている。
正樹もその決意を心の中で応援している。涼子の股間からは、
先ほど林に放たれた精液がまだ流れ出しているようだった。
これから、この部屋で彼女がどんな扱いを受けるのかは、この部屋の光景からも明らかだった。

正樹の心には同情しか生まれなかった。
自分がいつか同じ目にあうのだという恐怖はなぜか生まれてこなかった。
彼女のおかれている奇妙な感情は、先の日の現実を受け止めるほどの余裕を持たなかった。

「おまえはそこに座ってただ見ているんだ。」
林が部屋の中に入ってきて、涼子が座らされているのとは逆側の部屋の端っこにソファがあった。
ただ、そこに座って「特別性教育」を見守るように言われた。

諾々としてそのとおりにするしかなかった。林が正樹の隣に下着姿で座った。

始まろうとしていた。処女を失ったばかりの涼子が次から次へと快楽と屈辱を交互に与えられ、
心の底から快楽を懇願し、オンナの体を・・・快楽を得ることの出来る体を失いたくないと思わされる過程が。
そして、正樹も、自分の体が女のものであることを・・・いつの間にか実感することになる。


「や、やめろ・・・」
精一杯の抵抗をする涼子の後ろから男が抱き付いて、ゆっくりと胸をもむ。
「やめろなんて、思ってもないこと言っちゃってぇ。こんなに乳首立っちゃってるよぉ。」
色黒の、がっしりとした体のギャル男系が涼子の耳元でそうささやく。
「はぁ・・・ん」
前から、別の男がまだ林の精液にまみれている涼子の恥ずかしい部分を指でいじくる。
「ほらほら、こんなになっても、またぬれてきてるのがわかっちゃうよね。」

くちゅ、くちゅ、といやらしい音が一定のリズムで響き始める。
理性が全力で拒否するのをあざ笑うように、女としてまだ一週間の涼子の体の中、
なにかが反応して、涼子の感覚は、それを「気持ちいい」としか感じることが出来ない。
「く・・・う・・・やめて・・・はぁ・・・ん」
理性が、意思が、その「気持ちよさ」を拒否していた。
体を女に変えられて、女性特有の頑固さも彼女には備わった。
涼子が特別なわけではない。ほぼ全員が男だったときよりも悪く言えば頑固に、
よく言えば強い意志を持てるようになっていた。涼子は女性の体を持っていて、
記憶以外は脳も女性のものである。

それゆえに、体中を走り抜ける快感にもかかわらず、
「自分は男だ」という意思を放棄せず、だから「この快楽に落ちるわけにはいかない」
と強靭な理性で抵抗を続けていた。


今まで処女を奪われていった全員が、この「特別性教育」を経て女の体を受け入れ、
自分が女であることを受け入れ、さらにはセックスの快楽に落ち、
朝から晩まで、セックスばかりするような女になっている。

それは、涼子の目には・・・ほぼ全員の残りの処女たちと同じように・・・女であることを認めただけではなく、
人間であることを放棄した、セックスのための道具でしかない自分を認めたことのように映っていた。

「いやあ、やめ・・・くっ・・・」
「早くあきらめたら?気持ちよくしてください、って一言言えば楽になるよ。」
「ふ、ふざけるな・・・おれは・・・男だ・・・」
特別性教育の結果、今までの女たちは全て、自分が女として生きていくことを認めてしまっていた。
だから今まで自分たちはまだ男に戻れず、
今日こうして自分が陵辱を受けている。

だが、今日自分が男であることを放棄しなければ、「特別性教育」に屈しなければ、
クラスメート全員が男に戻ることが出来る。そんな責任感もあっただろう。

「はぁん・・・はぁ・・・」
抵抗は続いている。唇をかみ締めて漏らさないようにしても声は漏れてしまう。
すきとおるような色白の肌は紅潮し、とくに顔は真っ赤だった。
体は・・・美しく整った女体が顔よりは薄く、ピンク色に染まっていた

「いや・・・は・・・ぁ」
くちゅ、くちゃ、と音を立てる女性器とは違う、しかし一定のリズムで喘ぎ声が漏れるようになった。
ピンク色の肌は正樹の目から見ても、その行為を、悦びをもって受け入れているようにしか見えなかった。


「いや・・・いゃ・・・め」
喘ぎ声が漏れていたのと同じリズムでなおも抵抗を続ける涼子。
正樹は、次第に涼子がかわいそうになってきた。
今日もまた、ひとりのクラスメートがセックスのための道具に落ちることは悲しく、
男に戻れる可能性が少し減るのは残念なことではあったが、
あれだけ快楽に落ちまいと必死な涼子を哀れんだ。
しかも、涼子を攻める体育会系の男は、涼子の女性器の入り口を軽くまさぐっているだけである。
胸を後ろからもまれ、まだキスすらしていない。

指の一本もおまんこに入っていない。以下に性感帯であるクリトリスを刺激されているとはいえ、
あれほど快楽に顔をゆがめる涼子に、勝ち目はないように思われた。

「く・・・はぁ・・・」
なかなか屈しない涼子の秘唇についに指が差し入れられた。
体育会系の男の、その指が涼子の体の中で動き始めると、
強固な意志とは関係なく、彼女の穴の中の肉ひだは、その指を悦んで受け入れてしまう。

「や・・・い・・・やめ・・・て・・・」
それまでよりも速く声が漏れ始めた。呼吸が荒れているのに声はでてしまう。
絶対拒否の言葉の形をとっても、その声が艶を帯びている。
涼子のカラダは、もはや声すらも彼女の理性に従ってくれない。


「いや・・・や・・・はぁ・・・あん!」
一気にスピードにのって、男の指が動き始めた。
テクニシャンとはこういうのを言うのだろうか。

涼子のカラダはあっという間にもっときれいなピンク色に染まり、
顔は快楽を隠しきれなくなっていた。官能に喘ぎもだえる女の顔になっていた。
口を半開きにして、うるんだ目を軽く閉じ、わずか上をみてあえぐ涼子。

「いやっぁ・・・ぁ・・・」
それでも抵抗をやめない彼女のおまんこから、突然潮が吹き出た。
プシュー、と音さえ立てなかったものの、まさに鯨のような潮が空に弧を描いた。
「は・・・うぅ・・・・」
恥辱に耐えて、それでも涼子は強い意志を取り戻す
。ソファに座って林と二人で見つめる正樹と目が合った。
「まだ、がんばるから」そう目が語っているように正樹には思えたが、
正樹は、もうこれ以上の抵抗を続けなくともいいと思っていた。もう十分に涼子は闘った、と。

「ふふ、今日の涼子は頑張るな。夏希や恵麻はもっとあっさりしてたよ。」
恵麻や夏希はこの段階で落ちていたという。林が正樹にそうささやいた。
口で言えば、指でもてあそばれただけで女性の体の快楽に落ちる・・・など、なんと精神力が弱いのか、
と思いたくもなる。

だが、この光景を目の前で見せられた正樹はもはやそのようなことは思わなかった。
ただ、この無意味な戦いが早く終わってほしいと願うのみであった。


「どれ・・・」
林はそういうとすくと立ち上がり下着を脱いだ。正樹の横にその下着を脱ぎ捨てたまま、ベッドへと向かう。

「やめろ・・・いやだ・・」
潮を吹いたことで一息ついたのも束の間、
その潮が林のスペルマまで弾き飛ばしたことで、
体育会系の男は躊躇なく顔を涼子のおまんこにうずめることが出来るようになった。

「はぁ・・・いや・・・あぁ・・・ん」
顔つきは抵抗を失っていなくても、さっきまでよりもその顔はふかくゆがむ。

涼子の体中を快楽が駆け巡る。やめろやめろといくら叫ぼうとしても、
口を出るのは喘ぎ声が混ざった言葉ばかり。

「いや・・・いや・・・はぁ・・・はあ、あぁ、ん!」
そういうと、涼子は体を絞り上げるように上にのけぞらせ弓なりになって・・・果てた。

イった。
そう表現するしかなさそうだ。涼子の司会はほとんど無になり、何も考えられない。
涼子はほとんど反射的に、ひざ立ちになるほど高く自身の体を持ち上げた次の瞬間、
ベッドの上、男のいない部分を選んで倒れこんだ。

「あ・・・は・・・」
「あれ、いっちゃったの?ははは、男の子なのにねぇ。」
そう意地悪く言う男。



イっても容赦なくすぐに涼子のカラダを起こして、同じように女性器をもてあそび始める。
「は・・・やめ・・・ろ・・・く」
聞きなれたリズムで涼子が声をあげはじめた。
「うるさいぞ、涼子。その唇をふさいでやろう。」
その声は、彼女たち・・・正樹たちの絶対的な支配者である、林だった。
林は、喘ぐ涼子の唇を自分の口でふさいだ。

「う・・・ぐ」
その行為にも涼子は抵抗しようとした。だが、もはや林を拒否する力が腕に残っていない。
体に残っていない。理性は抵抗しても、もはや口をふさがれて抵抗を表現することもままならない。

そのことが涼子を安心させた。もう、抵抗できない。口をふさがれ、
両手を下から握られて、後ろからかかえられて胸をもまれ・・・逃げられない。あきらめるしかない。
抵抗を表現することの出来ない間、涼子は安心して快楽を受け入れることが出来た。



もう、体が完全に落ちていることにくわえ、この安心は涼子の強固な理性をズタズタに切り裂くのに十分だった。
唇からは林のとろけるようなキス・・・胸を優しくもまれて・・・クリトリスも、ヴァギナも、
その中も、指で唇で舌で強烈な官能を覚えていた。林の唇から涼子の口の中を蹂躙する舌に、
自らの舌で応え、自ら快楽を求めだしたときに、涼子の抵抗は終わった。腰も自ら振り出した。

「は・・・ふ・・・ぅん」
潔く艶を帯びた声が漏れ始めたとき、正樹は安堵の心を覚えた。もう涼子は苦しまなくていい。
あとは、いつか自分がかならず抵抗してみせる。今日は思い切り快感に溺れてもいい。
涼子、よくがんばったね・・・そんな思いがわきあがってきて、目からは涙が溢れ出していた。
そして、止まらなかった液体は、涙だけではなかった。

性的興奮を覚える。そんなエロチックな光景だった。
液体があふれ出していたのは目からだけではなかった。
このエロチックな場面に反応して、興奮を覚えた正樹の体は、
まさしく女としての反応を見せていた。


「よし、おとなしくなったな」
そう林は言って、立ち上がって、そのチンポをさっきまでキスしていた唇にと突っ込んだ。
「歯を立てんなよ。わかってるだろうな。」
「は・・・ひ・・・」

涼子はいつの間にか従順に・・・必死にフェラチオを始めた。
ただ、顔全体を前後に振るだけのフェラチオは、林の指導により、
すぐに舌を使うようになり、それに飽きた林は、自ら涼子の顔を抱えて、その腰を降り始めた。

この瞬間、彼女の体は「セックスのための道具」としての新たな一歩を踏み出した。
その行為をも悦びを持った目をして受け入れる涼子。
「はぁ・・・くふぅ・・・ん」
相変わらず胸に、カラダに、女性器に他の男から快楽は与えられ続けて、
涼子はなし崩しにセックスのための道具へと落ちていった。



イラマチオを中断して、林は聞いた。
「これをどうしてほしいんだ?」
涼子がどう答えるのかは明らかだった。
「入れて・・・ください・・・」
「どこに?」
「涼子の・・・おまんこに!」

こんなどうでもいいやり取りは、通常の女でもセックスを求めるときにはいわされることがあるかもしれない。
だが、涼子が、そしてこれまで「特別性教育」を受けてきたクラスメートたちが求められたのは、別のことだった。

「入れてほしければ、自分が女であることを認めるんだ!」
「そ・・・そんな・・・」
涼子の強固な理性は最後の抵抗を示した・・・だが、
なによりも目の前に林のチンポを差し出されると、もはや選択の余地はなかった。

さっきのように、入れてほしい。もっと、もっと、気持ちよくしてほしい。
その動物的な欲求が、理性を完全に凌駕した。
「私は・・・おんなです。涼子は・・・女です。だから・・・はやく先生のチンポをいれて!」


そのことを文章で認めさせられた。
涼子たちクラスメートがこのときに求められたのは、テンプレートに署名をするだけではなくて、
自分で一から文面を書くものだった。

そうやって、涼子は、これまでのみなと同じように、
自分が、オンナであることを、セックスの道具であることを・・・認めさせられた。

その先の限りない快楽と、官能と引き換えに。

正樹はその光景をみて、ずっと安堵を覚えていた。
苦しんだ、苦しみぬいた涼子が無駄な戦いをやめてくれた。
そのことに安堵を覚えた。

自分があの場に立たされて、どのような反応をするかは、まだ考える余裕などなかった。
ただ、漠然と、何とかして自分は抵抗しきってやろうとおもうだけだった。

「いやぁ・・・きもちいい・・・よぉ」
「はやく・・・もっとついてぇ・・・たまらないのぉ・・・」
精一杯女を・・・淫乱女を演じながら、できる限りのかわいい声で、
林の興味を・・・性欲を長持ちさせようとするように、涼子は変貌していた。

林のあとは、つぎつぎと、さっきのギャル男や体育会系・・・
そして、次々と入れ替わり立ち代りさまざまな男が彼女を蹂躙した。

彼女は、そのひとりひとりの体を、チンポを、唇を楽しんでいるようだった。
いじらしく、自分の女としての魅力を発揮する術を少しずつ覚えて。
セックスの道具・・・まさに性奴隷・・・そういう表現がふさわしい。
そんな女に、たしかに自ら望んで落ちていった。
涼子は、自ら性奴隷になった。強固な理性を自ら曲げて。


林がその日二度目の射精を、涼子の顔に向けて行った後、
そのチンポも、口の周り、舌の届く範囲にある精液も、涼子は本当に美味しそうになめた。
その間にも、別の男がいつの間にかこの部屋に入ってきて、
涼子の下半身に新しい快楽の種を埋め込み始めていた。

「あは・・・ふぅ・・・」
嗚咽を漏らしながらもう迷わず快楽を楽しんでいる涼子。
次々と新しく現れる男のチンポと体液にまみれ、何度も何度も高みに上り詰める。

それを、そのなんともエロチックな光景を、正樹は、涙を流しながら、
そして、チンポを勃起させる代わりに乳首を勃起させ、そして女性器をびしょびしょに湿らせながら、
目を丸くして見つめ続けるだけだった。

戦いを終えた涼子が幸せな官能に浸ることができたことを、
ハッピーエンドとすら感じていた。自分はまだ別世界の住人だった。

時間は、あっという間に過ぎていった。




指一本、指一本も林は正樹に触れようとはしなかった。

彼は今日の朝話した「特別な人」が正樹であると口では言わなかった。
行動で示した。
その日の夜、涼子の特別性教育が終わると、林は風呂に入った。
林個人の部屋にある立派な風呂だった。

その風呂を、正樹も使うように言われた。
今日、この林の部屋で林に処女を奪われるのだろうと、覚悟をして正樹は体を洗った。
しかし、林は正樹にネグリジェを着せて、
ふかふかのソファに座らせて、一緒に映画を見ようと言い出す。

予想外のことに正樹は戸惑った。
自分が、林の恋の対象になっていることは明らかだった。
その理由も明らかである。姉・・・正樹の姉である藤田美奈は、
今では東京のテレビ局でアナウンサーをしている。
アイドルにも近いアナウンサー・・・その弟であるというひとつの事実が、
正樹を普通の高校生ではなくしていたのだ。


どこへ行っても、彼は、「藤田美奈の弟」として見られていた。
そして、今の正樹の外見は、まさに、その姉が17歳のときの、そのものであった。
それはこの建物ではじめて鏡を見たときにすぐに思ったことだ。
違和感はなかった。女になったときに姉とそっくりなのはおかしなことではない。
考えてみれば、それが自分にだけおこった現象なのはおかしな話ではあるが・・・

その矛盾に気づくものはいなかった。
ただ、藤田美奈にそっくりな少女が藤田正樹の変わり果てた姿なのは、
クラスメートにもあっさりと受け入れることの出来た事実だった。

姉は、正樹よりも8つ年上で、正樹にとって母にも等しい存在だった。
いや、そのかわいさ、美しさ、いい香り、リーダーシップ・・・完璧な女性にすら思えた。
姉は、正樹にとって女神だった。

その女神は、大学に入ったときに東京に行き、
そのままその地で花形中の花形、キー局アナウンサーとなった。
いまはもう、ニュースすら読んでいる。一番近くにいながらも、天上の存在だった。
そのスキャンダルをスラ書きたてようとする週刊誌は、正樹にとって悪であり、
訳知り顔で姉を評論するメディアやネットは、正樹の敵だった。


正樹の敵はまだいる。姉を自分のものにしようと画策する多くの男である。
それは、おそらく決して自分のものにはならない姉を、
他人のものにしたくないという独占欲だった。

どれほど否定しようと、あれほどの姉ならシスコンにもなる。
そのことをみんな知っていた。だから、そのことでだれもからかったりはしなかった。
ある意味正樹は不幸な少年だった。
今は姉そっくりの「妹」になっていた。あの姉そっくりな妹・・・それはむしろ幸せではないか・・・

そして、姉よりひとつ年上で、中学、高校と姉の先輩であった林が、
姉にどのような感情を抱いていたかは、今や想像に難くない。

そう考えると、不思議な感情がわきあがる。
林は、他の男と同じように姉を奪おうとする敵である。
だが、自分と同じように姉を独占しようとする男であることは、
同時に自分の仲間でもあるということだ。
そして、女の体を持ってしまった自分が・・・林にとって、
姉に等しいほどの存在であるということは・・・誇りにすら思える。

林に処女を奪われることの自らの感じる屈辱は感情の片隅に追いやられた。
自分は、いま、美奈なのだという思いすらわきあがってきた。
自分が美奈であるように林に愛されるならば・・・あの姉と同じものとして扱われるならば・・・
自分が男か女かという問題はとても小さな問題で、
自分が男であることなど喜んで捨てることが出来る・・・自分が、姉に、美奈に生まれ変われるのならば。



違うのは、単に自分がその身代わりとして、
代替物として林の慰み者になるにすぎない・・・そういうことだった。
だが、こうして、突然大切に扱われると、
美奈を抱けない男が変わりに自分で欲望を満たすだけではなく、
自身が姉に少し近づいた存在であるような錯覚を覚える。

うっとりとした目つきを・・・とまどいながらもソファに座ってしてしまう。
正樹は少しずつ林の罠に落ちつつある。
林は、正樹だけは特別扱いするつもりだった。

他のクラスメートたちからは問答無用で処女を奪っても、
正樹だけは、最初から懇願させて、自ら望んで林の女になるように・・・仕向けるつもりだった

ゆっくり、時間をかけて・・・林にとっても、正樹の姉、美奈は永遠のアイドルだった。
今、そのアイドルが17歳のときのまま、目の前でネグリジェを着て座っている。
この女を、強制的に落として、
性奴隷にするのはたやすいことだが・・・この娘だけは自ら望んで自分の奴隷にしたかった。
永遠のアイドルを・・・17歳のまま・・・奴隷にする。


今年26の若い教師である林にとって、
この国家プロジェクトに参加する決定的なインセンティブは、
クラスの中に藤田美奈の弟がいることだった。

彼に藤田美奈と同じ外見を与えて・・・それを自分の奴隷にする。
そのことは、普通の生活を捨てる決心をさせるのに十分な刺激だった。
そして、ロマンだった。

指一本触れずに、映画を見終わって、感想を語り合う。
いつの間にか、林と正樹は打ち解けている。
「先生、それは違うよ。あそこでアニーは愛を打ち明けようとしたんだよ。」
「そうなのか?おれはわからなかった。」
正樹は映画を見ながら、自分と林を、姉という存在を通して重ね合わせていた。
不思議に、この酷い男が許せるように思えてきた。

指一本、触れないまま、しかし、同じベッドで眠りにつくように命じられた。
しかし、不思議だった。あれほど冷酷に次々とクラスメートたちの処女を奪っていった林が、
正樹にだけは紳士的に接して、同じベッドの中でも、やはり手も握ろうとしない。
正樹は、実は少しだけ・・・胸を高鳴らせていた。



今日の気分なら・・・すこしだけましな気分で処女をささげることが出来たはずだった。

それでも、今日は処女をささげることがないまま眠りについた。
それはそれで、はるかに安心できることではあった。
だが、ひとつ、正樹の心を「女」に傾けたことがあった。

それは、女としてつけれらる「名前」への期待である。
きっと、自分は「美奈」という名前を与えられる。正樹はそう確信していた。
そのとき、自分は、あのあこがれの姉と同じ外見と同じ名前を持った女になれる。
その日が・・・たのしみだった。
無論、処女を奪われる屈辱への反抗と戦っている、そしてまだずっと弱い気持ちだったが。

次の日の朝になると、クラスメートたちは昨日までの2つのグループから、
つのグループへと分かれていた。

悲しい現実である。
本来ならともに男に戻るために戦わなければいけないはずのクラスメートたちの
意思をばらばらにすることに、林をはじめとするこの建物の中の権力は、成功を収めていた。

処女と、大人の女たちの間には、埋めがたい溝が生まれていた。
あいつらと関わると、おかしくなる。
絶対に俺たちは男を選んで、あいつらも救って、男に戻るんだ。みんなで。
それが処女たちの気持ちだった。



まだ数は少ないながらも、大人の女たちは、
そんな処女たちを哀れみさえ持って見ていた。
新しい仲間「涼子」を彼女たちは歓迎した。

そして、涼子は自分の抵抗がどこまで続いたかを恥ずかしそうに打ち明ける。
抵抗が長かった女たちは、そのあきらめの悪さを自虐的に語り、
即効で快楽に落ちた女たちは、自分の根性のなさを自虐的に語った。

しかし、そこには、性奴隷としての開き直りと、同じ快楽を共有するうれしさと、
仲間意識があった。彼女たちの中でも、
実は林を巡って駆け引きが存在する。
林への感情をむき出しにして懲罰を受けたユイカも、
もうこの輪の中に戻っていた。

だが、ここは、もう完全に女の子のグループだった。
うわべは中がよさそうに見えても、
本当になにを思っているのかはブラックボックスそのものだった。

林への思い・・・全ての「大人の女」たちの処女を奪った林、
その男に対する特別な感情が全員に生まれている。

それがある以上、第3のグループ・・・いや、たった一人の・・・正樹が、
第3の「グループ」として孤立するのは避けがたいことだった。



処女たちからは、「林に囲われて優しくされている」ことで疎外感を味わって、
大人の女たちからは林を巡ってけん制される。
もはや、正樹は自分が完全にこのクラスの中で浮いた存在になってしまったことを、
すぐに敏感に感じ取った。

この日も、特別性教育に正樹は立ち会わされた。
この日処女を奪われた「綾」は特別性教育の施される部屋につれてこられたときから、ソ
ファに座ってただ見つめている正樹に敵意むき出しの目つきをしていた。

「はぁ・・・ん・・・入れてぇ・・・綾のおまんこに・・・先生のおちんちん・・・」
綾が、いつものように性奴隷に落とされ・・・
次々と襲い掛かる男たちのチンポを悦んでみずからしゃぶるようになったとき、
もう一度正樹のほうをにらんだ。

その、敵意むき出しの目つきは、さっきと変わらないように見えたが、
その意味が180度違うものになったことは正樹にはすぐわかった。
林を・・・感情のレベルで正樹が独占していることに対して、
綾はすでに怒りすら覚えるようになっていた。そ

の理由も、もうクラスメート全員にとってたやすく想像できるものだったから、
なおさらだった。処女から肉奴隷に落ちる瞬間、所属するグループも変わる。
だが、正樹の「グループ」には入ってこない。
正樹は、完全にクラスメートから孤立した。



綾は、特別性教育が終わると、恨めしそうな目つきでもう一度正樹をにらんでから、
部屋を去っていった。この部屋で、陵辱を受けることなく、
手はつけなかったものの、飲み物の置かれたテーブルを目の前にやわらかいソファに座って、
陵辱を受ける綾をただ見ている正樹は、それだけでも完全に敵だった。

正樹が・・・この建物の中で特別な存在である男、林の感情を独り占めしているのだ。
それがなぜなのかはわからないが、処女を奪った林に、大人の女たちはかならず、
恋愛感情を抱くようになっていた。
そして、その林の恋愛感情を独り占めする正樹、
本来衆人のような扱いうけるはすの処女でありながら特別扱いされる正樹、
それは両グループにとって完全な敵だった。

綾の「無駄な抵抗」にそれでもエールを送りながらも、
その抵抗が終わったときにはやはり安堵をすら感じてしまう正樹。
正樹はまだ、両方のグループを仲間だと信じたかった。
しかし、クラスメートたちは正樹を敵とみなす。

そうなると、ここで、正樹の味方は一人しかいなかった。言うまでもない、林その人である。
「特別性教育」をするときの冷酷な男とは別の男がいるようだった。
正樹に対しては、どこまでも優しく、紳士的だった。入浴はこの日から正樹が先になり、
みずから風呂上りには着替えと、飲み物を用意してくれていた。

眠るときには「おやすみ」と優しく声をかけて、それでも指一本触れようとはしなかった。
さっき特別性教育を行っていた男と同じ人間とは思えなかった。


全て、仕組まれていたのかも知れない。正樹は、すこしずつ、しかし確実に、林の手に落ちつつあった。

大きな目が印象的で、しかし全体の中ではやや美しさにはおとる、
しかし癒し系の女としてはかなりのものであろう「智子」が次の日の生け贄だった。

「いやぁ・・・あぁん・・・」
昨日や一昨日の、綾、涼子と同じように、さんざん前戯をつくされた後で、
もう、さっきはじめて男を受け入れたばかりの智子のおまんこはぐちょぐちょにとろけていた。

そのおまんこから全身に伝わる欲求を沈める方法はただひとつしかない。
そのたったひとつの方法をとらなければ、智子はくるってしまうのではないかと、正樹には思えた。
「いやとかじゃなくて、どうしてほしいんだ。いってみろ!」

林の、恫喝と呼ぶにふさわしい一言に、智子は観念して答える。
その瞬間がどう訪れるのかを正樹が見るのはこれで三回目だ。
「せんせいの・・・おちんちんを・・・」

そこで口ごもる智子。
恫喝はなおも続く。理性で作られた彼女の人間としての城は
その本丸までめちゃくちゃに壊される寸前だった。
「先生のおちんちんを・・・智子のおまんこに入れてください!
そして、思いっきりつきまわしてください。はやく・・・はやく!」
智子は思い切ってそう口にする。
そこで、紙とペンが登場する。



この儀式を終えなければ、永遠に智子が体の火照りを鎮めることは出来ない。
白紙に、自分が女であることを認める一文と、署名を行う。その署名ももう11枚目になる。

その一枚一枚が、男としての人生に完全に決別を告げ、
女として、人工の女として生きていく、重い選択のしるしだった。
少なくともその11人にとって、目の前の快楽には、
それまでの人生を捨て去るほどの力があったのだ。

「よくできました。」
書き終わった紙とペンを握ったままの智子の後ろから、
林は彼女に尻を突き出させて、ぐちょぐちょのおまんこにその肉棒を挿入する。
「はぁ・・・あぁん・・・」
満足げな喘ぎ声をあげて、本当に幸せそうな悦に入った表情を浮かべる智子。
その手から力が抜けて、人生を根本から変えてしまったその契約の証・・・紙とペンを離す。

それを別の男・・・今まで智子の胸をもみ、嘗め回していた男が回収する。
それで、儀式は完了する。
智子は自分が女であることを認め、女としての人生を選び、あとは快楽に身を任せ、
天国へと上っていき、性奴隷へと身を落とすだけ。

末路はわからない。だがこの建物で前の10人と同じ運命を選んだ。それだけは言える。
正樹も目撃した、たしかな事実だった。



この人は、男だったときはいわゆる「おたく」の類だった。
だが、もともとの記憶力がよく、そこいらの萌え系のアニメの類だけではなく、
古典といえる手塚や藤子マンガに造詣が深かった。

彼の影響で本当に価値のある、文学とすら呼びうる日本の文化である「マンガ」に
多くのクラスメートたちが触れた。しかし、その男の名前はもう思い出せない。

今いるのは、マンガに夢中になって、
その文学的価値さえ探ろうとする探究心にあふれた男ではない。
だ、セックスに溺れる女子高生だった。

その、「智子」がそういうふうに溺れていく過程を、
やはり正樹はまざまざと見せ付けられたのだ。
一人一人の男には、約17年とはいえ人生があった。

17歳でも、17年分の苦しみがあり、楽しみがあった。
それを、特別性教育は、わずか一日にして意識の根底から塗り替えた。
それが、「特別性教育」という作業だった。

作り変えられた体は・・・その作業に応えてしまう。
正樹は、もう、あきらめていた。

今は自分を敵としか見ていない処女たちは、ひとりとして、
この「特別性教育」に抗うことは不可能だろう。

そうすると、選択肢は二つ、もう自分もあきらめてしまうか、自分が意地でもでも抗うかしかないのだ。

いつの日か・・・自分がその場に立たされたときには、かならず抵抗しきってみせる。
そして、みんなと一緒に男に戻るのだ。それがみんなにとって幸せなのだ。
そう信じて、決意する。何度も決意する。


昨日生まれた、自分が姉、「美奈」に生まれ変わりたいというひそかな欲望は
この瞬間には理性によって葬られている。
しかし、不安定な正樹の感情・・・欲望が、その時々によって、「秋の空」よりもはやく、
気まぐれに変わる・・・そのことを客観的にとらえられていない正樹は、
まだ、女として完全にコドモであるといっていいだろう。

正樹のそのうつろいやすい感情は、やはり林の部屋で・・・それは、
いつしか林と正樹の二人の部屋になりつつあったが・・・優しい男に、
愛される「女」として、やさしく、扱われると、早くも変わっていく。

このひとに、処女をささげるなら、いいかな・・・私だけが本当に特別なんだ・・・・
そんな感情と、抵抗を求める理性が絶え間なく戦い続けていた。

しかし、その「大切に扱われている」とか「「愛されている」という実感も、危ういものだった。
指一本、どんなに二人でいるときに微笑みあっても、
林は指一本正樹に触れようとはしなかった。

昼間から毎日のように別の処女たちの貞操を奪い、
特別性教育で性奴隷に落として、さらには他の女ともセックスする。
そんな「男」が、いかに特別に自分を扱ったとしても、その「愛」をどこに見出せばいいのだろう。

行動からは、その「愛」は明らかなように思えた。
しかし、その愛をたしかなものだと示す行動は、甚だ不十分なものだった。
それは、ただコドモとして扱われているのだろうか?



同級生が次々と林のチンポに狂っていくのに、
愛されていると実感する正樹には指一本触れようとしない。
そのことはかえって正樹を混乱させるようになった。

「結子」「凪子」「美帆」つぎつぎと処女たちは性奴隷へと落ちていく。
その囚人のような毎日が、セックスの官能に彩られた、
楽しいものへと変わっていく。肉体的な快楽が、精神的な苦悩を全て押しつぶして、
その目の前にある天国を際限なくさまよう生活。

クラスメートたちは次々とそんな天国へといざなわれる。
正樹は、自分にかかる責任を感じながらも、天使ではない故に、
その一人一人が性奴隷としての自分を選択する過程を楽しむことを覚えていた。

毎日、はっきり言ってしまえば似たような課程で落とされていくクラスメートたち。
だが、特別性教育は、その儀式として、
二度目のチンポを差し入れる林以外は、
毎日違う男たちが担当していた。

だから、それだけでも微妙に違う。
そして、どこに、いつ、それぞれのクラスメートたちが、
女としての自分を選ぶ決定的な契機があったのか・・・
そんなことを見きわめようとしてもいた。

それは、自分のときの参考にしようという口実を頭の中で作り上げていたものの、
ただ、楽しみ方の問題だった。似たような光景を、その微妙な違いで楽しむ。
あっという間に落ちたのが美帆と結子。反対に凪子や涼子はかなり頑張ったほうだった。


そして、全くみんなが同じなこともあった。
それぞれ、そのかわいさ、美しさの系統は違えど、
女としてそれぞれに高い魅力を持った彼女たち・・・それぞれ全然違うのに、
ボーイッシュな雰囲気でショートカットの美帆も、
おとなしい雰囲気でいかにも、美しい凪子も、自分が女であることを認めて、
その瞬間林に貫かれる。

そのときに見せる恍惚の表情は、顔の系統もなにもなく、
みんな一緒だった。その瞬間、みんな同じになるのだ。そ
う、思った。顔も体も違っても、その瞬間、同じように天国へと連れて行かれる。
そして性奴隷になってしまうのだ。

クラスの中での比率は、逆転間近だった。
処女は、日を負うごとに少なくなっていった。

それは、ただ処女でなくなるというだけでなく、
処女たち一人一人の仕事の量が次々に増えることを意味していた。
その事実は、いつしか、処女たちの結束を弱くする。
彼女たちは、いまや一人一部屋の割合で、
前の日「大人の女」たちが気を失うほどの快楽に浸った部屋を掃除していた。

「男に戻る」という目的のもと、一致結束していた彼女たちの感情は激しく揺れ始めていた。
彼女たちが快楽に浸った部屋を掃除することは、さまざまな想像を掻き立てさせる。いかに、
彼女たちが気持ちのよい思いをしていたか・・・
そのことを示す証拠で一つ一つの部屋はあふれていた。



かぴかぴになったローター、まだ濡れているシーツ。
精液と女のにおいが混ざり合ったにおい・・・その部屋をひとりで片付けて、
掃除をして、道具を洗って、それでもその世界にいくことを、
天国に足を踏み入れることを拒否するには、
強靭な意志が、理性が必要なのは言うまでもない。

いつのまにか、その作業から解放された「特別な存在」である正樹は、
その時間、林の朝食やその日着る服を用意することが日課になっていた。
幼な妻、そんなことばがぴったりくる。普通の主婦のように、
正樹は昨日二人が入った風呂を洗ったり、ベッドを整えたり、
授業の前にそんな日課をこなすようになっていた。

いつしか、林をいとおしいと思う気持ちが芽生えていることを・・・理性は必死で否定する。
正樹は、林の部屋を掃除しているときに、
林の持ち物一つ一つにすら愛情を感じるようになりはじめていた。

必死に否定しながらも、掃除すら楽しい。
この仕事は、命じられてやっているものだと、自分に言い聞かせる。
だが、教室に行くのは、林と二人の部屋にいることよりも、
ずっとずっと気の重いことだった。そこには敵ばかりである。
正樹がどう思おうと、向こうが正樹を敵としか見ていない。


処女たちは、結束が弱まったことでさらに正樹への敵意を強めて、何とか結束を保とうとする。

大人の女たちは、ますます、林を独占し、
同じ部屋で寝起きする正樹へと集団で嫉妬をあらわにする。
彼女たちは、正樹がいなくなれば・・・そのとき、
はじめて林を独占する可能性を探ることが出来る。

そのためには、正樹はその彼女たちの競争そのものを阻害する、
大きな大きな障害に過ぎない。クラスメートだったことなど忘れているようだった。

いや、今でもクラスメートなのに・・・もう、同じ仲間には戻れないようだった。
処女たちは、いつか彼女たちのグループに入ってくる。
だから、処女たちへの敵意はむき出しにすることは避けた。
処女たちに軽蔑されても、そんなのはコドモのたわごとにしか聞こえなかった。
しかし、林を独占する正樹は、それとは全く違った質の「敵」だった。

この勢力・・・大人の女たちは、正樹を完全に敵としか見ていない。
一方で、正樹は処女たちには、まだ一縷の望みとして見られている面もある。
正樹なら林を説得できるかも・・・と。



そして、どこかで正樹自身もその可能性を探っていた。
あるいは自分ひとりだけが女として残るかわりに・・・みんなを・・・そんなことすら考えた。

だが、「大人の女」たちからは完全に、この建物の主たる林を独占する、
嫉妬の対象に過ぎなかった。

そして一度選んだ女を捨てようとは、彼女たちは全く思っていなかった。
処女たちの期待を打ち砕くためにも、正樹におかしな動きをされては困る。
そう考えると、彼女たちにも、正樹と仲良くしなければならない事情があるはずで、
だから、少しずつ柔らかい態度で正樹に接するようになっていった。

しかし、嫉妬の対象としての敵意はどうしても現れていた。
正樹が感じ取れるほどには現れていた。完全に彼女たちは、オンナに変わっていた。
性欲丸出しで、なんとかして林のチンポを独占しようとする、狂った性欲の奴隷だった。

しかも皮肉なことは、その、正樹の敵を次々と増やしているのは、ほかならぬ林だった。
正樹をだれよりも愛し、宝物のごとく大切に扱う林が、
次々にクラスの中での正樹の完全な「敵」を増やしていた。

その「敵」を増やすための行為で、林自身も快楽を得ていた。
次々に美少女たちを処女から、肉奴隷へと落としていく。
男としてそれほどの快楽があろうか。



その男を恋する女の目で見る「大人の女」たち、恐怖の対象と見る処女たち。
ひとり林に愛される正樹。もう、この集団はクラスとは呼べない。
体育祭や、文化祭で、つい最近示した結束は完全にどこかへ行ってしまった。

正樹は、その原因が自分にあることを痛いほど良くわかっていた。
だが、そのことをわかっていても、林の愛情を拒否できないのもまた事実だった。
それは、林がいとおしいからではない。そのようなレベルにまで正樹の感情は育っていない。

正樹が、「美奈」つまりあこがれの姉に対するこだわり、
それを捨てられないことがその根本的な原因であった。
姉と同じ外見を持って、それゆえに林に大切にされる。その事実。
あのあこがれて、恋焦がれた姉そのものに自分が変われるとしたら、
それはとてつもなく甘美なことだった。そ
の可能性が100%でなくても、50%でも、たとえ1%でも、
それ以下でもその可能性にかけてみたいと思うほどの・・・姉への憧れ・・・

それは変身願望といってもよかった。そして、林がそれを与えてくれるような気すらしていた。



複雑すぎる感情をかかえて処理できない正樹・・・その毎日は、
かならず、優しい林が指一本も触れずに示す愛情に包まれて終わる。
同じベッドで二人は眠る。

愛情。他の女にあれだけ手を出しながらも、自分にはまったく触れずに示す愛情。
そんなものが信用できようか。普通なら絶対に無理だろう。

だが、この複雑すぎる状況におかれた正樹には、それしかすがるものがない。
林の愛情は限りなく深いものに思え、この世で唯一の味方とも思えるその男への従属を、
深めていく。それが、罠であると、仕組まれたものであると・・・気づきながらも。

他のクラスメートたちがカラダで一瞬にして性奴隷に落とされていくのとは対照的に、
正樹はじっくりと時間をかけて、感情の奥底から、林の愛の奴隷へと落ちる、その過程にある。
そのことに心のどこかで気づきながらも、やはり林の愛情にすがってしまう正樹だった。


林はといえば、自分の前で屈託のない笑顔を見せる正樹を、
すでに心の中で「美奈」と呼んでいた。
彼女の処女を奪って自分の奴隷にすることはいかにもたやすい。

だが、処女のままの「美奈」とともに過ごすときをもっと楽しみたかった。
そして、時に冷酷に振舞いながらも、この建物の中で、
「美奈」のただ一人の味方を演じきれば、
彼女の方からセックスを求めてくるようになる・・・その日を待っていた。

その日、3時に教壇の前に呼ばれた椎名輝は、
日本人の女の子ととしてはよい意味で肉付きのよい、ぽっちゃり系だった。
そのほっぺがかわいくて、美味しそうな女で、全体的にもふくよかなかんじであった。

もちろん、太っているわけではなく、
裸にされたときにそのウェストは意外なほど、きゅっとくびれ、胸はたわわに、
もみがいのあるように林がそれをもむ。
「リサ」と名づけられたその女の子は、
歯を食いしばって処女喪失の痛みに耐えた。

耐えることが出来なかったのは、快感を表現する嗚咽であった。



「ふぅ・・・ぁ・・・」
処女たちは、毎日、教壇で仲間がひとり消えるのを、
その痛みが早く終わるように・・・と祈るような気持ちで見守っていた。
あれほど痛がっているものが、なぜ次の日には淫乱女になっているのか。
不思議だった。もう、半分のクラスメートが処女をうしない、淫乱女になるところに来ていた。

いつのまにか、処女たちは、その瞬間を合掌して見守るようになっていた。
それは、いつしか今日その痛みを受けている「リサ」がはじめたことだった。

正樹は、そんな処女たちと同じ行動をとっていた。
しかし、この日にはもうその意識はリサではなくて林に向いていた。
先生、せめて痛くなくしてあげて・・・お願い・・・そんなふうに祈っていた。

林は、少し中だるみだった。その実、処女を奪うことも、肉奴隷に落とすことも、
もう簡単なことだった。贅沢なもので、その行為はオナニーと大して変わらないようなものだった。
毎日違う美少女を味わって、感覚が麻痺していた。ただ性欲を処理しているだけである。
むしろ毎日の楽しみは・・・正樹と二人で過ごすプラトニックな時間にあった。
その先には、いつか訪れるその日、正樹の処女を奪う楽しみが待っていた。


あの頃、かなわなかった思いを・・・同じ顔をした「妹」でかなえようとしていた。
本来は美奈の弟だった正樹を、17歳の美奈と同じ顔、同じ体、同じ香りの「妹」に変えて、
同じ名前を与えて、自分の思い通りになる肉奴隷におとす。

しかも完全に自ら望ませて。
背徳的な手段で、あの「高嶺の花」だった美奈、まさにそのものを手に入れたかった。
その望みはあと少し我慢すれば手に入る。
そして、正樹自身も、はやく落としてほしいと思っていた。

奴隷としてではなく、女として、恋心を芽生えさせつつあった。
快楽にではなく、恋に落としてほしかった。そのことをゆっくりと実感していた。
こんな酷い男でも、好きなものは好きだった。

認めたくはなかったが・・・だからこそ、林の言葉と気持ちで、落としてほしかった。
つまり、本人たちは気づいていないが、二人は完全に両思いだったのである。
他の女とセックスする林を見つめながら、正樹はいつしか犯される女に感情移入をして、
うらやましいとすら思うようになっていたし、あとは、
他のクラスメートたちとは全く違う、
「恋」という純粋な感情で女としての自分に落ちるのは時間の問題だった。

だから、カラダで強制的に落とすという手段をとらなかった林の行動は・・・正しかったのだ。



特別性教育では、リサは教室で、必死に声を出すことを我慢した反動からか、
「我慢しなくてもいいんだよ?」という林の一言であっさりと落ち、

その先は天国へと駆け上っていった。
正樹は、そのような林を愛しく思いながらも、
自分にいつしかのしかかる責任・・・男を選ばなければいけないという責任を感じていた。
この見慣れた場面に自分が立たされたときに、抗いきらなければならない。

そう、決意を固める。林への思いと矛盾することなど、頭の中でまとめる余裕はなかった。

リサを落としたあと、典子と一対一のセックスを楽しんだ。
一対一のセックスを見るのは、正樹には初めてだった。
嫉妬の苦しみがほんの少しその可憐な顔ににじんだ。

正樹は耐える女になっていた。林がその日の性行為全てを終えると、
二人は一緒に部屋に帰る。相変わらず指一本触れ合うことはなかったが、
「先生、おつかれさま。」と明るく一言今日の一日の労をねぎらうことで、
正樹なりに林への気持ちを示そうとした。

すっかりこの日の性欲を使い果たした林の心が、この日最もときめいた瞬間だった。




(こんなに・・・こんなにきもちいいいなんて・・・)
その日処女を失ったばかりの「夕美子」は深夜、まだ飽きることなく男の上で腰を振り続けていた。
「はぁ・・・ん・・・ん」
顔をゆがませながら、馬乗りになって狂う、さっきまで処女だった夕美子。
この建物で「大人の女」たちの相手を際限なく務める多くの男たち。
彼らは彼らなりに少女たちとコミュニケーションをとっていた。
セックスする気をどうやって起こさせるか・・・やはり彼女たちにも好き嫌いや機嫌のよしあしがある。

それでも、少女たちをその気にさせて、
夜遅くまで快楽をむさぼらせれば、それが彼らの「成績」になる。
何人かの「幹部」・・・特別性教育に毎日最初から立ち会うような男たち以外の、
いわば「その他大勢」の男は、いかに少女たちをやる気にさせたかで報酬が違ってくるのだ。

そして、少女たちの性向はそのまま実験のデータとして残る。

「あん、あぁん、いやぁ」
一方、恵麻はこの建物で二日目には官能の奴隷に成り果てた。
毎日が果てることのない快楽をむさぼり続ける旅のようだった。
疲れ果てるまで、毎日セックスに浸り続ける。
「はぁん・・・ふぅ・・・」



恵麻は正常位で自ら腰を振りながらも、
そばにいた男のチンポを握り、それを口に持ってこようとする。
男の体に狂っていた。全ては、チンポを次から次へとくわえ込むための行動だった。

男の玩具と成り果てることを自ら追及することで、肉奴隷としての自分を納得させようとしていた。
何よりこの体は、セックスに耐久性が驚くほど高く、
そして快楽を人一倍求める。もう、ここで何回セックスしたかを数えることなど出来ない。

何人を相手にしたかもわからない。顔など見ずに、そのチンポにだけ狂ったことも何度もある。
恵麻だけではない。ひとたび処女を失うと、クラスメートたちの作り変えられた体は、
「スイッチ」が入りっぱなしになる。普通の人間ではないことはもうだれの目にも明らかだった。

自分たちも知っていた。
でも、目の前にある快楽からは逃れられなかった。


恵麻は、そのかわいらしさから男たちにも人気があるほうだった。
最初に処女を失い、クラスメートたち全員の前でさまざまな痴態をさらしたユイカも、
人気のあるほうといってよかった。

ユイカは、林の目の前で罰を受け、
懲罰として無機質な機械に快楽を与え続けられたあの日から少し変わった。
開き直ったように、男の顔は無視して、そのチンポとテクニックで選んでいた。

もし顔を見てそれが誰か思い出せなくても、しゃぶろうとしてチンポを口に含んだ瞬間、
あるいは勃起したチンポに腰を沈めた瞬間、それがだれだか思い出すような有様だった。

「あはぁ・・・いい・・よぉ・・・」
男の上に馬乗りになって、
他の男たちも3人見つめる中で自ら胸をもみしだきながら腰を振る。
その透き通るような肌からは汗がにじみ、
にじんだかと思うと肌がその汗をはじく。

男からしてもこれほどの女とのセックスはたまらない。
しかも、自ら腰を振って、男をも気持ちよくさせてくれる。
ユイカは経験がすこし他の少女たちよりも勝っていることもあり、
セックスがうまかった。才能もあった。

しかし、狂っているといって間違いなかった。
性奴隷に落とされた後に、純粋な女心を芽生えさせたユイカは、
その女心をメチャクチャにふみにじられて、あとは快楽に自らを溺れさせる以外に、
女としてのアイデンティティを保つことが出来なかった。
ユイカほどあからさまではなくても、林に処女をささげ、林の手で性奴隷に落とされた少女たちは、
多かれ少なかれ女心を踏みにじられて、その反動でどんどん快楽に身を染めていった。




次の日、午後3時に教壇の前に呼び出され陵辱を受けることになった少女は、
「美里」と名づけられ、激しく抵抗したものの、力ずくで処女を奪われた。
「いや綾めてぇ!・・・いたい、いたい!」

そんな悲鳴がこだまする中で、容赦なく林は美里の体の中に
今まで15人の女芯を貫いたそのチンポをねじこむ。

抵抗しようとして手を暴れさせようとしても、男たちにつかまれて、
美里はもう身動きが取れない。
「ああぁ・・・ぎゃぁ・・・いたい!」
それほどの抵抗を示しても、いつしかその声には艶が混ざり始める。

「はぁ・・・ん・・・やめ・・・てぇ・・・」
美里は、初めのうちはむしろ積極的に女であることを受け入れようとするタイプだった。
みんなが泣いているのを見ると、その現実を黙って受け入れようとした。

むしろ、早く快楽の世界に行きたいとさえ思う、前向きで強い少女だった。
だが、時間の経過とともに、感情には起伏がある。
そんなふうに自分が女の体に落ちることを受け入れている、
そのことじたいに疑問を持ち始め、他の処女たちとは違うタイミングで、
彼女の中での抵抗が、最も高まったそのときに、教壇の前に呼ばれた。
だれが判断しているのかはわからなかったが、その日処女を失う少女の人選は、実に巧みだった。



その時々におうじて、最も強く反抗している少女は真っ先に「召され」ていった。

美里のように、普段は表立った反抗心を示さない少女は、
その反抗心がわずかに高まったときを狙って
、実に微妙なタイミングを見計らって、処女を奪われ、肉奴隷へと落ちる。

処女を失うことを恐れる少女は、いつしか表立って反抗しなくなる。
処女たちは組織だった抵抗を見せることをしなくなった。
それでもわずかな感情の起伏を見逃さずに、
もっともセックスに対する嫌悪が高まった瞬間に処女を奪われる。
抵抗むなしく、性奴隷への一歩を踏み出す。その落ちるギャップが大きいものを選んでいるようだった。

「いやぁん・・・はぁ・・・いい・・・もっとついてぇ・・・」
自分が女であることを認めるという、重要な選択は、
もはやセレモニーに過ぎなかった。だれも、この快楽に反抗などできはしない。
それを、目の前に紙とペンが差し出された瞬間に少女たちは実感するのだ。
そして、その次の瞬間から、開き直ったように快楽を受け入れる。

お決まりのパターンを、毎日、正樹は見ていた。美里は、最初の抵抗が激しかった分、
処女を失ったことへのショックが大きく、またもともとあまり抵抗していなかったこともあって、
驚くほど簡単に性奴隷としての自分を受け入れていた。



そして、林はそのあと、真緒とのセックスを楽しんで、
一日の仕事を終えて、そこからは正樹との二人の時間が始まる。

正樹は、嫉妬を少しずつ募らせつつあった。口には出来なかったが・・・すこしずつ。
このような男に自分がほれていることなど認めたくない。

だが、こんな男でも、一日の疲れを癒してあげたいと思ってしまうのだ。
母性本能とでも言うのか。林は、いつも一緒にいる正樹から見て、とてもかわいい男に思えてきた。

林にとっても、正樹との時間はまさに癒しの時間だった。
純粋な・・・恋に落ちているようだった。こんな自分でも、
なぜか正樹は受け入れてくれいてることを感じ取り、

その正樹に・・・「美奈」に、はまっていった。
プラトニックな関係だった。
いつか、この少女の処女をも奪って快楽に沈めなければいけないことが、
ひどくつらいことに感じられた。

毎夜、快楽の宴がこの建物の中で深夜まで繰り広げられる中で、
林と正樹の二人だけの部屋のしずかさ、穏やかさはまるで別世界だった。
まだ指一本触れ合うことすらなくても、二人の気持ちは通い合っていた。


次の日のある休み時間、翔太が正樹に話しかけてきた。
「なぁ、正樹・・・おれたちって、男に戻れる可能性あるのかな?」
正樹はドキッとした。
はっきり言ってそんな可能性はないとおもう。いや、ありえないとしか思えなかった。
あの「特別性教育」の状況の中で男を選択するとしたら、それは強靭な意志の持ち主ではなく、
むしろここの女性かされた少女たちとしては「不良品」であるというべきだろう。
強靭な意志の持ち主が現れるのを待つのではなく、その可能性を待った方がまだ現実的だった。

「みんな・・・がんばってたよ・・・ほんとに・」
直接質問にはこたえなかった。だが正樹は本気でそう答えた。
正樹の目の前で女の肉体の魔力に屈していったクラスメートたち・・・
そのひとりひとりの戦いと屈服が正樹の脳裏によぎる。

どの顔も快楽と責任感とプライドと屈辱と・・・さまざまな感情が交じり合ってゆがむ。
だが、どの顔も屈服した直後が一番、生き生きとしていた。

「俺も勝てないと思うか?」


正樹は口には出さず、こくりとうなずいた。想像できない。
翔太だろうがだれだろうが、勝てるとは思えなかった。
勝てるとすれば自分しかいない。そう思っていた。

要するに、紙とペンが登場したときに一瞬だけ男としてのプライドを取り戻すことが出来ればよいのだ。
問題は、もう、正樹自身が、処女のうちから林に恋をしてしまっていることだった。

「ふぅん・・・そうか。おまえがそういうからにはそうなんだろうな。あきらめるしかないのかな。」
「そんなことないよ。」
親友との友情の深さが正樹にそう言わせた。
処女というグループに所属しながらも、翔太だけは正樹にいつも優しかった。

むしろ、ひとり自分を守ってくれるかもしれない。
さすがに、クラス全体からあまりに風当たりが強くて
正樹の見方を公然と名乗るわけではなかったが、
少なくとも以前と変わらないように接してくれていた。

それだけでも、十分友情を示してくれることだった。



文字通り、性別を超えた友情だった。
だが、この翔太でも、肉奴隷に落ちれば、きっと正樹を目の敵にするだろう。

そうなってしまうことを、正樹は良くわかっていた。
だから、これ以上翔太と仲良くしているのがつらかった。
友情を裏切っていたのは、正樹のほうだったのかもしれない。

これ以上、翔太と離しすぎると、今日にも彼女が「召される」かもしれない。
その可能性をつい考えてしまう。とにかく、これ以上はなしているのがつらかった。
いつか、また前のような親友に戻れる。そう信じて、今の微妙な時期をやり過ごそうと決めた。
だから、正樹はクラスの中ではやっぱり孤独だった。そしてますます林にはまっていくのだろう。

この日、二日目以降守られてきたルールが崩れた。

3時に教壇に呼ばれた処女は、二人だった。



その扱いをどうするのかが、処女たちの間でも、肉奴隷たちの間でも、
等しく話題になっていた、双子の「姉妹」が同時に召されたのである。

「ふふふ、おまえたちは生まれたときも一緒、女の子になったのも一緒、
そして、性奴隷になるのも同時ということだ。」

中だるみ状態だった林も、この日ばかりはややいつもとやる気が違った。
興奮が高まっていた。
「さて、どっちを先にいただこうか・・・」

二人はそれぞれ男たちに力で拘束されていた。
抵抗しても、足を開かれる。そして、名前を与えられる。
二人は、おそらくその名前で生きていくことになる。女として、性奴隷として・・・

「麻奈」「加奈」とそれぞれ名前を与えられた二人は、貫かれるときを待つしかなかった。

抵抗らしき抵抗はしなかった。二人が同時にこのような屈辱を受けることに、
彼女たちは慈悲を感じているようだった。同時に、林にとってはこの上ない酔狂であった。
体つきも、顔もそっくりな二人・・・クラスメートたちも、わずかな違いでしか見分けられなかった。
たとえば、麻奈のほうが少しだけ顔がふっくらしている。

髪型が少し違うので、実際には簡単に見分けられたが、
こしのくびれから、胸の形から、足の細さまで、全てそっくりだった。
髪型の違いでお互い見分けられなくすることは可能だった。



二人とも小さくて、150センチそこそこしかない。それでいて、
体は細くて、胸も小さい。
だが、全体的に細いので、「女」を加持させるのに十分なバランスの体つきをしていた。

栗色の髪は、量が少なくて、同じように栗色の目を持つ。
無駄な凹凸のないのは、体と一緒だった。
小さくても、飛び切りの正統派美少女が二人、裸になっておびえている。

「目隠しをして、口にタオルを詰めろ。」
林の命令である。
二人を見分けのつかない状態にして、
どちらがどちらか判断をつかないようにして、あとは、どちらの処女を先にいただくか、
天の采配に任せることにした。

「んー、んー」
「んーーー!んー!」
言葉にならない悲鳴をあげる二人の美少女。
「よし、これでどっちがどっちかわからないな。」

今日は、二人の処女を奪い、そして二人に特別性教育を施す。
少なくとも4回射精しなければいけない。中だるみを経験していたこの時期、
この数日「召された」少女たちは、世間ではかなりの美少女で、
タレントにもグラビアアイドルにもなれる容姿を持っていたが、
この二人は、クラスメートたちの中でも飛び切りの美少女だった。

二人とも、間違いなく5本の指に入る。
それほどの正統派美少女はほかに正樹と涼子くらいのもので、
少なくともこの二人は涼子なみかそれ以上に、天使のような美少女だった。


その美少女が「二人」である。どのように楽しもうか、ずっと楽しみだった。
この中だるみの時期に、もう一度気合を入れるためにこの二人をいよいよ、落とす。

このあとにのこる美少女たちもそれぞれにすばらしい。
林はむしろ自分の好みの処女をあとに楽しみとして残しておくようにつとめていた。
処女を奪う順番はさまざまな要素に従って複雑に決定されていたが、
最終決定権をもつのは林で、選択肢のうちから「好みでない」少女を先に犯してきた。

だが、あえて、このクラスの中ではランクの下の少女たちを一通りいただいたあと・・・
好みの美少女をいただくことにする「美少女シリーズ」(林が心の中でそう呼んでいた)の初日に、
飛び切りのメインディッシュをもってきたのだ。

目の前に飛び切りの美少女二人が目隠しをして、
タオルを口に詰められている。もちろんハダカで、
男たちの力による拘束からは解かれていたが、かわりに後ろ手に縛られ、
いずれにせよ逃げる術を持たない。この痴態を目の前に、
林はいつもよりもずっとサディスティックな高揚を感じていた。


林は興奮した様子で服を脱いだ。今までクラスメートの半分以上、
17人をを性奴隷に落としてきたそのチンポは、すでに天をつかんとするほどの勢いで勃起していた。
最近の中だるみはどこへやら、
冷酷に、冷静に処女を淫乱少女に変えてきた林が、
今日はよだれをたらさんほどに欲情している。

その林のチンポを神ともあがめる淫乱少女たちは、その光景にショックを覚えた。

自分など、自分たちなど、この美少女の集団の中では「その他大勢」に過ぎないのだと思い知る。
激しく体をじたばたさせて抵抗しようとする二人の美少女がうらめしかった。

「どうせすぐに気持ちよくなるんだから、おとなしくしてりゃいいのに。」
さとみがそういうと、夕美子が相槌を打った。
「気持ちよくて・・・そしてとろけるのに、あいつら、むかつく・・・」

林は二人に向かって2,3歩歩いた。
「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な?」
おどけて二人のどちらを先に犯すかを決める作業に入った。

「おい、おまえはどっちだ?」
「は・・・むぁ・・・むぅぁ・・・むぅあ・・・」
「加奈」と言ったか「麻奈」と言ったか区別がつかない。


それを知っていたわざとそのような質問をしたのだった。
見分けのつかない二人の美少女・・・その肌は透き通るように白く、
それでいて健康的でありながら、体のパーツの全てが細く、小さい。

女の体として無駄の全くない肉付きで、
その意思とは関係なく林の性欲をガンガンに高揚させる。
その肌からは石鹸のとてもいい香りがほのかに感じられて、
この両方を順番に犯せることなど、林にとっても夢のようだった。

二人の間にどかっと腰を下ろした林は、右手で、左手で二人の股間に同時に手をやった。
「んー」
「むー!」
敏感な部分をいじられた二人は、抵抗の意思をしっかりと示していた。
二人とも、目隠しの布をぬらし、吸収しきれなくなった涙がほほを伝っていた。
そして、その悲しみを表す液体だけではなく、意思に相反して、
体がなにを望んでいるのかをしっかりと示してしまう、
別の、ねっとりとした液体が、股間から・・・二人の女芯からあふれ出してしまった。



「ふふふ、濡れ方までほとんど一緒だな。」
右手でいじられたほうが「加奈」だった。そっちのほうが少し濡れるのが早く、
液体もよく出た。それは、二人の違いと言うよりは、林の右手と左手のテクニックの差だったが。

そのことになんとなく気づいた林は、濡れ方が弱かった左手でいじられていたほうに、
その攻撃を集中させた。

「さぁ、こっちにしよ。」
「んー!んー!」
足を開かれて、林の両手が、選ばれたほうの少女の中心・・・
林のチンポが入ってくる割れ目と、クリトリスをもてあそび始める。

「んーー!あー!」
意思に反して、敏感な部分をいじられることで、
カラダは否応なしに感じてしまう。麻奈の花唇は・・・ほかのパーツと同じく、
小さく、それでいて無駄がない。
「さて、今日は二人だから時間もない。いくぞ!」

そういうと、林は、いつもよりももっと強引に、すでに先走っているそのチンポを、
麻奈の小さな割れ目にねじ込んだ。
「んーーーー!!んーーー!」
痛みに泣き叫ぶ麻奈。彼女は目隠しされタオルを口に入れられたまま、
処女を奪われ・・・淫乱少女への一歩目を踏み出した。
「さて、その目隠しをとってやるか。」


奥までチンポを挿入したところで、林はそう言った。
その言葉にしたがって、二人の顔が解放された。麻奈は縛られていた手も解かれた。

林は・・・少し驚いていた。なんて、締りのいいおまんこだろう・・・と。
初めてなのに、麻奈の体の中は、まるでチンポを溶かす別の生き物のように、
絡みついてくる。

優しく、そしてきつく・・・林のチンポがどのような環境を好むか知っているようだった。
しかも、この名器はどの男を受け入れても、これほどの反応を示すのだろう

。人工の・・・男の快感をも増幅させるように作られたはずの、
美少女たちのおまんこ・・・その中でも特別な名器なのは間違いなかった。

「そうか・・・こっちは麻奈だったか。」
林はそのわずかな目の形の違いで判別できた。

麻奈は痛みに耐えながら・・・快感とも戦っている。
それを受け入れたときが身の破滅である。
横を向いて、お互いに不安げな加奈と見つめあう。
「一緒に頑張ろうね。」そう伝え合っているようだった。



「麻奈ぁ・・・」
加奈はそう口にして、言葉にならない気持ちを伝えようとした。
麻奈には痛いほど加奈の気持ちがわかった。先に犯されたのが加奈のほうでも、
やはり同じようにこうしてみつめあっただろう。

「そうあせるな。おまえもすぐ気持ちよくしてやる。」
そう言うと、林はゆっくりと腰を動かし出す。
「ん・・・ふぅ・・・」
加奈と見つめあっていた麻奈はその瞬間目を閉じて、快感と痛みを口で表現していた。

「あぁ、きもちいい!」
普段は冷たい笑いを浮かべながら処女の中に大量の精液を注ぎこむだけの林が、
この日は「きもちいい」と口にまでした。
それほどの名器だった。予想以上だった。

「ふぅ・・・ん・・・はぁん!」
麻奈は、痛みと快楽の比率が変わるにしたがって、加奈のほうを向くことがつらくなり、
反対側を向いて、目を閉じて、たしかに「喘ぎ声」をあげはじめた。
林の腰の動きはどんどん早くなる。遠慮などすることはない。
出し惜しみなど必要ない。

今日だけで最低あと一回はこの美少女の体を味わうことが出来る。
そして、同じからだの美少女がもうひとりいる。
「はぁ・・・ん!・・・いやぁ!」
絶頂に達しそうになったところで、先に林が果てた。


林の動きが止まったと思うと、麻奈の体が感じていた異物感がすぅっと抜けて、
股間からは林が放った白い液体と、麻奈自身の性器が分泌した液体が流れ出していた。

双子の姉妹が・・・そんな陵辱を受けているのを見ているだけしか出来なかった加奈は
ただ、涙を流すだけであった。

「麻奈ぁ・・・」
そういって泣く加奈。もう、自分が生まれたときからずっと一緒だった人の、
ずっとそう呼んできた名前を思い出すことすら出来ないことがつらすぎた。

自分ももうすぐ、犯される。その悔しさもあった。
麻奈を女の名前でしか呼ぶことが出来ない自分は、
同じようにもう男ではない・・・女なのだ。
もう、永遠に自分が男である時間は戻ってこない。そんな気がした。

もし戦いに勝てて男に戻れたとしても、この瞬間麻奈が味わった屈辱は消えるわけではない。
そうなると、彼女は「処女喪失」の屈辱は甘んじて受け入れるしかなかった。麻奈と同じように


そう思ってしくしくと泣く加奈。しかし、麻奈の体から離れて10秒も絶たないうちに、
林の毒牙は加奈にも襲い掛かる。

射精して、そのチンポが縮まないうちに、
林は加奈に襲い掛かり、その足を開いて、精液と愛液の交じり合った・・・
麻奈のおまんこから流れ出ているのと同じ液体をチンポから滴らせながら、
それ以上の前戯も何もなく、加奈の持つ、麻奈と同じレベルの名器に、強引に、ねじ込んだ。

「きゃぁ!・・・いやあ・・・」
自分が男であることをあきらめ、女であることをどこかで認めてしまったため・・・そして、
麻奈が犯された以上自分も同じ目にあうことがわかっていたため、
その瞬間の加奈の反応は、これまでのクラスメートたちのだれよりも、
「普通の少女」のようだった。

「はぁん・・・ぃゃ・・・」
口を何とか閉じようとして、さらに両手で顔を覆おうとする。

だが、その手は林によって取り払われる。
「はぁ・・・はぁ・・・あん・・・」
痛みと快感・・・そのバランスの中で加奈はむしろ積極的に快感を選んで反応しようと努めていた。
それでよいのだ。もう、麻奈も処女を奪われた以上、
そのことについて自分がことさらに拒否反応を示すのも、彼女にとっては無意味だった。
官能に溺れることを選んだことで、彼女はかなり気持ちよくなれた。



麻奈と同じようにものすごい名器を持った加奈は、
しかし、長い間、同じように痛みとも戦うこととなる。
林は、この日2回目、しかもさっき麻奈を犯した直後のことだったから、
加奈の屈辱が麻奈よりもかなり長く続いたのは仕方のないことだった。

その意味では、快感をむしろ受け入れていた加奈の行動は、
自己防衛本能が働いたのかも知れない。戦いは、これで終わりではない。
彼女が・・・加奈・・・あるいは麻奈のどちらかでも、
特別性教育に勝つことが出来ればよいのだ。

本当の戦いはこの処女喪失のセックスではない。
このあとが大事なのだ。そのことも加奈は感じ取っていただろうか?計算していたのだろうか?

淫乱少女たちが麻奈と加奈を恨めしく思っていたのと同じように、
処女でありながら、二人に嫉妬を覚えたクラスメートがいた。

いうまでもなく、正樹である。今までとは明らかに違って、
二人の体に夢中になっている林を見ていると、
説明のしようのない苦しさと悔しさが正樹の小さな胸を支配するようになっていた。



いままで、この自分にはまって、優しくしてくれたことが、
まるでウソであったかのように、欲情し、二人の体に溺れている。

加奈の体の中で林が暴れている間は、
正樹にとって地獄のような苦しみを味わう時間でもあった。
嫉妬は執着であり、かならず苦しみを生む。

人はそれを知りながら嫉妬を感じてしまう。男であることを捨てていないながらも、
体の変化に引きずられて林への執着をその心に刻みつつあった正樹にとってはこの時間は、
自分が林に惚れてしまっていること・・・恋をして、
そのために苦しんでいることをはっきりと自覚させるのに充分な刺激と長さを持っていた。

その自覚を否定することは、今度は自分が男であることへの執着でもあった。
苦しんでいる。いま、正樹は確かに苦しんでいた。ここ数日、
急速に女としての自分を受け入れ、混乱を極めた精神を、
心を落ち着かせてきたのは林の優しさだった。その林が、
いま、見たこともない欲情を顔にあらわにして、サディスティックな恍惚に浸っている。
信じられなかった。自分が特別な存在であるという、
いつのまにか芽生えていたプライドがずたずたに崩されていくようだった。



「いや・・・あぁん・・・あぁん・・・はぁ・・・ふぅ・・・」
懸命に楽しもうとしているようだった。加奈の中ではさらに複雑な気持ちが戦っていた。

双子の麻奈が犯された直後、同じ男に犯されている。麻奈が犯されたのだから、
自分も侵されても仕方がない。麻奈が感じていた以上、自分も感じたっていい。

そう、気持ちいい。痛いけど、たしかに気持ちいい。
でも、双子だからこそ、男だった頃からずっとあったものも同じように加奈の中で暴れていた。

それは・・・競争心である。双子だからこそ、負けたくなかった。
そして、このとき何度もカラダを突き上げられながら考えていたことは・・・
林がイくまでの時間がかかればかかるほど、
それは自分のおまんこが麻奈より気持ちよくない・・・というふうなことだった。

先生・・・麻奈の体よりも加奈の体で気持ちよくなって・・・そんな対抗心が自然と生まれていた。

だから、ついかわいく喘ごうとしてしまう。双子として競い合ってきた悲しい性は、
女の子にその体を変えても残っていた。
もちろん、一度射精した直後の2回目だから、
林のチンポはずっともってしまう。射精の量も少ないはずだ。

そのことが・・・当然であるはずなのに、
加奈の持つ麻奈に対するライバル意識の中では許せないことなのだ。
だから、自然と、自分なりに林の性欲を引き出そうとして、痛みよりも快楽に反応しようとする。



その実、加奈のおまんこは麻奈と比べても遜色ない・・・それは当然なのだが・・・名器であった。
林は、加奈の感じるのとは反対に、その中に長くとどまることがうれしかった。

激しく腰を振る。その動きを止めたりしない。
処女喪失のセックスで、これほど少女とひとつになって快楽をむさぼったことはこれまでなかった。
そう、加奈は林のチンポがそのカラダを貫いた後、
もっとも抵抗せずに快感に喘ぎ、そして、セックスを林との共同作業とまでした少女だった。

「うぉ・・・きもちいい!」
林の口からもつい本音が漏れる。加奈の体は本当に最高の性具だった。

いつもよりもかなり長かったはずだが、
それでも当の林と、加奈にとってはあっという間の時間だった。
林が、麻奈のときよりはすこし少ない精液を子宮にまで注ぎ込んで・・・
加奈の官能的な、初体験は終わった。


その時間は、その場にいるクラスメートたち全員にとって、ショックなものだった。

処女たちは、改めて自分が処女を失うときの恐怖におののき、
淫乱少女たちは自分と麻奈・加奈との、女としての格の違いに愕然とし、
正樹は今はじめて、自分の中にわきあがる激しい嫉妬を認識してパニックになっていた。

二人は、その直後、特別性教育のために男たちに連れて行かれた。
いつもと同じである。

違うのは、いつもの二人ではなく二人だったこと、
麻奈の股間から流れ出ていた液体がも乾きそうになっていたこと、

そして一緒に連れて行かれる正樹がいつものような精神状態で教室をあとに出来なかったことだった。




「特別性教育」の行われる部屋に連れて行かれる途中、
麻奈と加奈が言葉を交わすことは許されなかった。

加奈はまださっきのセックスの衝撃が体中を突き抜けている最中で、目もうつろだった。
軽くオーガズムに達していたのだ。

麻奈のほうは、加奈の痴態が信じられず、加奈に対して俄かに不信感を抱いていた。
勝負のときをこのあとに見定めた加奈の行動ではあったが、
あそこまであっさりと官能に溺れることを選ばれたのでは、自分はどうしていいのかわからない。
麻奈は、体中を急激に流れ出す女性ホルモンに理性で対抗して、自分が男であると、
その強い意志で言い聞かせていた。

そして、麻奈の目には、加奈はすでに落ちたのではないか、とすら思えた。
そうすると、麻奈はたった一人で戦わなければならない。落ちた加奈を目の前に、
ひとりきりで戦うことが出来るだろうか・・・早くも双子は負けてしまったようにも思えた。

しかし、二人はこのあとかつてないほどの「抵抗」を見せる。
淫乱少女たちが誰一人なし得なかった、肉奴隷に「落とされる」ことへの激しい抵抗を・・・



「麻奈・・・一緒に頑張ろう・・・」
広いベッドに投げ出されたとき、加奈は自分を取り戻したのか、
今までずっと一緒だったきょうだいの目をじっと見つめてこういった。

「加奈・・・」
名前の呼び方は変わっていたが、二人の関係は変わっていなかった。

時にはライバル。時には助け合い、時にはひとつになる。そして、今は協力し合って、
自分たち二人、そしてクラスメートたちが男に戻る、そして「人間に戻る」ための戦いを遂行するときだった。

たった一言、言葉を交わしただけで、二人は全てを理解しあった。
そう、名前は忘れてしまっても二人はずっと男として生きてきた。

ようするに、勝負のときは自分が女であることを認めさせられるときに
それを否定することだった。しかも、勝つのはひとりでいい。どちらかでいい。
二人がともにそれを否定することはないのだ。

男たちが後ろから忍び寄る。力による抵抗が無駄なことを知っている二人は、
体をもてあそばれるそれ自体には特に抵抗せず、
真の戦いを・・・自分が女に落ちたと認めない戦いを、開始した。


小さな、ミニサイズの二人の体のあらゆる部分に、何人もの男が襲い掛かった。
今日の二人はやはり飛び切りの美少女だったため、
いつも交代で「特別性教育」を行っている男たちのうち、かなり多くが参加を希望し、この場に居た。

「ふぅん・・・はぁ・・・」
麻奈は自分の体が感じてしまうものすごい快楽を・・・抵抗するのではなく、
受け入れることで、自我を保とうとした。
右の乳首・・・左の胸・・・うなじ・・・背中をなめられ・・・脚をなでられ・・・唇には濃厚なキスが与えられた。

そして、それが名器であることが林の口からすでに男たちに伝えられた麻奈の大切な部分も、
誰かが弄繰り回していた。
「うーん・・・あぁん・・・」
一つ一つの性感帯・・・その全てには違うリズムで快感が与えられた。
その全てが麻奈の脳の中でひとつに消化されると・・・
想像を絶する快感として全身をかけめぐった。

それを、麻奈は気持ちよく受け入れていた。
この世で、受けることの出来る最高の快楽とも思えた。だが、このとき限りだと心に決めていた。

加奈も同じだった。自分の体が本当にあるのかどうかもわからないほど、気持ちよかった。
もはや、一つ一つの刺激が、自分のどの部分に与えられているのかもわからないほどだった。


頭の中に思い出されるのは、先ほどの初体験の刺激だった。
加奈も、同じくこの快感を積極的に受け入れていた。
負けそう・・・そう思っていた。だが、何とかなりそうな気がした。

正樹は、その光景をじっと見ていた。
いつも「特別性教育」を見ていた正樹にとっても衝撃的としか言いようのないものだった。
二人は、抵抗などせずに、もう落ちているのかのように、

積極的に腰を振り、唇と舌を絡め合わせて、ついには両手にチンポを握らされると、
激しくそれをしごいて見せた。

彼女たちは、もう淫乱少女そのものだった。
きっと何の躊躇もなく、自分たちが女であることを認め、今日は朝まで悶えまくるのだろう。
そう思わずに入られなかった。

しかし、隣で見ていた林は別の感想を持っていた。
彼女たちはあまりに快感を素直に受け入れすぎている。
それゆえに、林が割ってはいる隙間もないほど、目の前にある快楽を楽しんでいた。
あれほど快楽を簡単に受け入れることの出来るのは、なにか余裕があるからに決まっている。
二人のカラダは、女として特別だった。あまりにも出来がよかった。だから、なにか不気味だった。


そして、そのとおりだった。とろけるような・・・狂いそうな・・・激しい官能をカラダに与えられても、
その実二人は自我を失っていなかった。
お互いに「麻奈も戦っている」「加奈を助けるんだ」と、協同戦線を張っていたこともあったが、
彼女たちのカラダは、もっと、もっと激しい快楽さえも消化できるほど「出来」がよかった。
いかに何人ものテクニシャンが肉体に快感を与え、
精神に屈辱を与えようとしても、彼女たちには抵抗できないほどの激しいものではなかったのだ。

「いや・・・あぁん・・・ああ!」
加奈が先に、全身を激しく弓なりにのけぞらせて、絶頂を迎えた。
いつものように林が出て行って、

ほら、これがほしいか?」
と、彼女の処女を奪ったチンポを目の前に差し出して聞く。
「そんなことありません・・・」

あれほど快楽に喘ぎながらも、抵抗できていた。
加奈は目をそむけることすらなく、はっきりとそう答えた。
この展開がすでに初めてのことだった。
少し予想できたとはいえ、林は驚いた。


仕方なく官能を与え続けることにする。
「いやあん・・・きもちいい・・・」
そう喘ぎながらも、完全に落ちてはいない。加奈は・・・手ごわかった。

麻奈も同じだった。
一度イかされたあと、林のチンポをしゃぶることを拒否した。

こうなると、紙とペンは登場しない。もっと深い快楽を与えないと、
彼女たちを落とすのは無理のようだった。

彼女たちは、その小さな体の中に、底なし沼のような快感を感じることが出来た。
その許容量がいっぱいになって、狂ってしまったり、自我を失うような状態にはなかなかならない。
くわえて、お互いの存在が近くにある。

男たちにはなす術がないようにも見えた。しかし、林は単調な攻撃をねちねちと続けることを選んだ。
それでも、体力が奪われるとともに集中力も削がれ、
その底なし沼にも限界が見え始めるはずなのだ。そのときを林は待った。

「はぁん・・・ふぅん・・・あん、あん」
「くぅ・・・ふ・・・ぁ・・・あぁん・・・」
全身で快楽を感じていながらも、いざというときには林のチンポを拒否することが出来た。
加奈も麻奈も、心の奥底では林のチンポを熱望していた。それを早く突っ込んでほしかった。
欲求不満は徐々に募る。


すでに1時間以上が経過していた。
男たちにも疲れが見え始める。入れ替わりで他の男が彼女たちを攻撃する。

「はぁんん・・・ふぅん・・・」
男が代われば、その攻め方のリズムも換わる。
そのたびに、少しずつ、じわりじわりと加奈の集中力は奪われつつあった。

麻奈のほうはもっと深刻だった。1時間半近くが立ったときに、
彼女を支えていたのは、もう「加奈も戦っているから」という理由だけだった。
双子の協同戦線も限界が見えてきた。

正樹は、そのすさまじい戦いを涙を流しながら、直視することが出来なかった。
最初に彼女たちが性奴隷に落ちることを拒否したときには、「勝てるかも!」と思った。
女に順応しつつあった正樹にとっては複雑な心持だったが、
クラスメートの手で、ここの男たちに勝てること自体がうれしいことだった。

だが、男たちが次々に入れ替わるのに比べて、麻奈と加奈は、二人きりで戦っているに過ぎない。
一時間半が経過したとき、その二人の姿は、正樹が毎日見ている、
「落とされる」寸前の少女のものになっていた。
林は、男たちにこう指示していた。休むな、とにかく果てることなく快感を与え続けろ、と。
そのことは確実に効果を現していた。


「ゃ・・・はぁ・・・ふぅ・・・ん・・・」
さっきまで快楽を楽しんでいた加奈と麻奈の呼吸が明らかに変わっていた。
くるしそうに、快感と戦っているようだった。
そうなると、もういつもと同じだった。

「やめろ。」
林がそう一言命令すると、男たちは麻奈と加奈の体からいっせいに手を引いた。
麻奈と加奈は、それまでの戦いが一瞬にして終わったことに拍子抜けした。
全ての陵辱が突然ストップして、あの快楽から、苦しさから解放された。
その空白が、隙を生んだ。

「はぁ、はぁ・・・」
二人は、呼吸がうまく出来なかった。呼吸を整えるのに必死の二人に、林は語りかける。
「お前たちはよく頑張った。だが、もういえるだろう。どうしてほしいんだ?」
息を切らせながら、加奈は麻奈のほうを見た。麻奈は、加奈よりも激しく息を切らせていた。
麻奈は、すぐにわかった。加奈は今の状態なら勝てない。
だが、自分が先に「女であることを認め」て、林に落とされている間に、
加奈の呼吸が落ち着いて・・・そうすれば加奈が勝ってくれる。

今、一息ついて・・・そうすれば林ひとりが終わる間くらい、加奈なら我慢できる。
そして、かならず自分が女ではないと言い切ってくれるはずだ。
後は任せた・・・そういう願いを込めた。そして・・・


そう思って、麻奈は落ちた。紙とペンを受け取って、要求される内容を書いて、
自分が女であるという契約を済ませた。

「よく出来たな・・・麻奈。」
「はい・・・せんせい・・あぁ・・・ん」
林の指が彼女の股間に向かう。そして熱い口づけを受けて・・・彼女はその瞬間、完全に落ちてしまった。

「はやく・・・いれてぇ・・・」
我慢できずにそう口走ってしまった。
「そう、あせるな。」
林は、そういうと、彼女の口にチンポを突っ込み、
イラマチオをはじめた。
まるで、「おまえは所詮俺のおもちゃに過ぎないんだ」と教え込むように。

「あぁん・・・あぁん・・・」
口の中で自分と加奈の処女を奪った林の太いものが暴れている。
口の中を蹂躙されるだけでも感じてしまう。
これが、おまんこに入ってきたら・・・その期待が麻奈の性欲をぐっと高めた。

股間からは自ら分泌した液体があふれ出し、麻奈の秘唇は受け入れ態勢を整えていた。



「ぷはぁ・・・」
林が麻奈の口からチンポを抜いた。
そして、すぐに麻奈を押し倒した。
「あぁん・・・はやく・・・せんせぇ・・・」
もう、麻奈は加奈のことも、クラスメートのことも全く考えていない。
ただの一匹のメス。完全な肉奴隷。淫乱少女の仲間入りを果たした。

もう、彼女の女性器は次々とあふれ出る汁にまみれ、
早く男を迎え入れたいと・・・まるで別の生き物のように、ひくひくと痙攣していた。

そこに、ゆっくりと林のチンポが入る。
驚くほど柔軟に広がるその入り口・・・柔軟に・・・少しの痛みと恐ろしいほどの快感が、
彼女の体を飲み込んだ。

「いぃよお・・・あぁん・・・きもちいい」
チンポが根元まで入った後は・・・天国へと上る。
麻奈は我を忘れるようにもだえ狂っていた。
林のチンポが入ってきて、一突き、一突きが麻奈を天国のさらに高く間で押し上げるようだった。

林は、再びこの名器に自分を突っ込み、この美少女を奴隷のごとく、
自分の目の前にもだえさせることの決定的な勝利感でいっぱいだった。

一突き一突き・・・そのたびに、
チンポとおまんこの結合するその部分からは液体が音を立てて流れ出る。
ぷしゅー・・・そんな音を。心だけでなくカラダも、
我慢したぶんこのセックスに期待していた。

林の一挙一動に、麻奈の全身は激しく、敏感に、反応した。


加奈は、それを見ながら、そしてその音を聞きながら、呼吸はたしかに整った。
「はぁん・・・」

すでに他の男たちが再び加奈に快楽の嵐を与え始めていたが、
そのようなことで自我を失うような加奈ではなかった。
だが・・・麻奈が完全に肉奴隷に落ちて、もだえ狂っていることはどんな快楽よりも、
彼女を淫乱少女に落とすのに十分な衝撃だった。

そして、もだえ狂う麻奈は、
加奈の経験したことのないほどの激しい快楽に、浸っているのがわかった。

処女を失ったときと一緒だった。麻奈が目の前で性奴隷に変わり果てた今、
自分がひとりで抵抗することなど・・・できるとは思えなかった。

双子である故に、一緒に戦った。
しかし、それゆえに、ひとりが落ちたとき、もうひとりはまだ戦うことが可能でも、
その戦いそのものを拒否してしまった。

「いやぁ・・・あぁん・・・いくぅ!」
麻奈は、何度も高みに押し上げられていた。
「お。おぉ・・・でるぞ!・・・あぁ・・・」

林がそういうと、彼女の中に、今日3度目の精液が放たれた。
麻奈が受けた一回目よりも勢いも量も減ってはいたが、麻奈にとっては、ずっと勝ちのある発射だった。
もう、迷いはなかった。麻奈は・・・快楽に溺れることを選択し、
完全に肉奴隷である自分を受け入れていた。


そして、息を激しく荒れさせながら、加奈を見つめた。
「きもちよかったよ・・・加奈も早くこっちにおいで・・・」
そう、本音を漏らしてしまった。
もう、さっきまで一緒に戦っていたことなど忘れてしまったようだった。

(終わった・・・)
正樹は心の中でつぶやいた。
目の前に紙とペンを差し出された加奈は、ものすごい勢いで署名まで済ませると、
自分から林に飛びついて、麻奈の愛液と林の精液にまみれているチンポにむしゃぶりついた。

さっきと、午後3時の陵辱のときと同じように、射精したあとの林のチンポが萎える前に、
それで自分を再び貫いてほしかった。

それは、まさに、カラダに走る快楽と性欲に支配された、
「メス」の姿に他ならなかった。
思わぬ加奈の行動に戸惑いながらも、林は加奈の髪をむんずとつかんで、
自分の望むリズムで加奈の口のピストン運動をコントロールした。

「あぁん・・・あぁん・・・」
美少女の可憐な顔は・・・チンポをくわえたぶんほほをこけさせた、
ひどく淫靡なそれに変化した。真っ白・・・というより透明ともいえるほど透き通るような肌は、
紅潮し、それでも透明といえるほど透き通ったままだった。
乳首は勃起し・・・乳房が軽くふくれ・・・股間からは液体が滴り・・・加奈もまた、メスと化した。


「はやく・・・いれて・・・」
口の中に林のチンポを突っ込みながらも、彼女は哀願した。
「お望みどおり、そら!」
チンポを抜き出して、加奈を転がすと、
林は最後の力を振り絞るようにして最高の名器へとそのチンポを突っ込む。
そして、最後の力を振り絞って腰を振り出す。

「あぁん・・・いやぁ・・・すごい・・・」
自分が女であること・・・淫乱少女として快楽を追求することを受け入れた加奈は、
さっきまでよりもずっと深く感じることが出来た。本当に気持ちいい。

加奈の体は、林が動くリズムをうけいれ、収縮し、膨れ上がり・・・そして、徐々に高みに近づく。

「あぁん・・・いや・・・いくぅ!」
そして、絶頂が訪れる。だが、それで林が終わるわけではない。
加奈のカラダは再び林のリズムを受け入れ・・・徐々に絶頂に向かって進みだす。
「あはぁん・・・また・・・すごい・・・」

長く、続いた。
4度目かつ休みなく名器に差し入れられた林のチンポは、
簡単には果てることがなかった。だが、まるでそれ自体が生きているかのような加奈の肉ひだは、
そんな林のチンポを容赦なく、そして絶妙の感覚で締め付け、解放する。
それを林の動くリズムに合わせ続けていた。
彼女のあそこが、名器たるゆえんだった。


長持ちした・・・だが、終わりのときがやってくる。
「はぁん・・・せんせえ・・・いやぁ・・・!」
林が絶頂を迎えつつあるのが、顔からもはっきりわかった。
そして、林は加奈の中で果てた。

麻奈と加奈・・・二人の股間からは同じように精液交じりの愛液が流れ出していた。
これから、自らが選んだ、肉奴隷として、特別性教育は続いていく。
林は、正樹と一緒に部屋に帰る。

麻奈と加奈は・・・特別性教育の次の段階に移る前に・・・まずはお互いの、
林の精液まじりのおまんこを「掃除」させられた。
シックスナインの体勢で・・・

「はぁん・・・かなぁ・・・きもちいい」
「まなぁ・・・あぁん・・・」
双子の彼女たちは、「掃除」だけを求められて板のにもかかわらず、
いつのまにかお互いの感じるところを・・・ほとんど自分と同じところにあるが・・・刺激しあい、
レズプレイを始めてしまった。

その行為に、男たちが割ってはいる。
そこから、飛び切りの美少女である、双子の麻奈と、加奈に施される「特別性教育」の第二幕が上がった。



林と一緒に、いつものように部屋に帰った正樹の機嫌がよくないのは、
麻奈と加奈に対する嫉妬からだけではなかった。
単純に今日、自分の目の前で起きたことの一つ一つが衝撃的過ぎたのだった。

激しく快楽を与えられてもそれに耐えていた麻奈と加奈。その二人に対して、
しつこく、ねちねちと快楽を与え続けて、ついにはいつもと同じように肉奴隷に落としてしまった林・・・

いつも、自分と一緒にいるときに優しい目を見せてくれる林と、冷酷な男が同一人物とは思えなかった。
今日も、帰り道から、林は優しかった。
「アァ、疲れた。なんかおいしいもんたべよう。」
そういって、いつものように正樹・・・「美奈」に微笑みかけてきた。

だが、いつものように心から微笑み返すことが出来なかった。

ただ・・・正樹は意味もなく期限悪く振舞っていたいだけだった。
意味もなく・・・ただおこっているだけだった。
だが・・・どこかで林に感じ始めていた信頼に大きな穴が開いてしまったのも確かだった。


「先に風呂は言ってきてもいいよ。」
「う・・・うん」
どこか心ここにあらず、といったふうに生返事で答える。
「ううん、先生先にどうぞ。」
「そうか、じゃ、お先に。」

自分の心を整理することが必要だった。
林は、あれほど激しい欲情を麻奈と加奈に示しながら・・・
彼女たちの肉体に溺れながら・・・正樹との時間になると
いつものようにプラトニックな愛を追及し始めた。

林はそうなったときには、かなり敏感だった。
もう、正樹の心の変化を感じているだろう。はっきりと。
それをどうごまかすか・・・どうしたら、いつものかわいい自分に戻れるか・・・
だが、感情のコントロールが、まだ女として日が浅い正樹には難しかった。

林は、正樹のことを心の中で「美奈」とよんでいる。正樹も、自分は「美奈」なのだと思い始めていた。
でも、まだそうは呼んでくれない。二人の関係は・・・想像以上に複雑で、
このプラトニックな関係はちょっとしたことで崩れていきそうだった。


でも、正樹は崩したくなかった。だから悩んでいた。林のことが好きだった。
今日、嫉妬を感じたことでそれを完全に自分の中でも認めた。
しかし、今日の林の姿が、正樹にはたまらなくショックだったのだ。
どうして・・・なにがショックだったのか・・・うまく説明できない。
でも、なにか整理できない感情が絡まりあって、正樹を深く悩ませていた。

悩んでいた正樹にとって、林が風呂から上がってくるまでの時間はものすごく短く感じられた。
風呂につかって、林は今日一日のことを思い出して振り返る。

それにしても、麻奈と加奈を落とした「勝利」は・・・偶然の産物といってもよいほどの運の良いものだった。
双子の片方、麻奈が・・・もう片方の自我を取り戻す時間を稼ぐために、自ら落ちた・・・
そして、残った加奈が落ちたのは・・・快楽を我慢できなかったのではない。

麻奈が落ちたことで・・・双子の自分の運命を勝手に決め付けてしまった・・・
双子は、二人で戦っていた。だから手ごわかった。
だが、最後にはその結束の強さがあだになった。


つまり、林たちの「特別性教育」そのものの勝利ではない。
快楽だけでは落ちなかったかもしれない。双子の協力を裂いて、
別々の部屋で特別性教育を施したら・・・あるいは結果が変わっていたかもしれない。

それほど、彼女たちは強かった。それだけに、肉奴隷に落とした感慨もひとしお、
林は今日一日の仕事を成し遂げた感慨をかんじながら・・・疲れた体を癒している。

林がゆっくりと風呂につかって、そこから上がったあと、正樹が続いて風呂に入った。
正樹は・・・いとしい人・・・林のつかった湯船に、体を洗ってからつかる。

林のにおいと・・・麻奈と加奈のにおいがかすかに混ざり合っていた。
林は、体を洗わずに湯船に入ったのだろう。
そして、かすかに香る麻奈と加奈のにおい・・・ますます正樹は混乱した。
風呂の中でくらい忘れようと思っていたことが結局頭から離れなかった。


正樹が、このような感情を抱いて、苦しんで、林への愛について真剣に考えても、
明らかなことがひとつある。
林と正樹は・・・恋人でありながらも、対等な関係では有り得ないことだった。
たとえ、正樹が一方的に機嫌をまげて、この関係を終わらせようとしても、
林は強制的に自分を肉奴隷にすることが出来る。

そうなれば、今ある恋心にくわえて・・・体でも林を求め続ける、
淫乱少女になってしまう。
林から自分の意思で逃げることは実質的には不可能なことだと・・・
今日の麻奈と加奈の有様を見ていると、そう実感するのだった。

でも、だからこそ、これまで自分を特別に扱ってくれていた
林の愛をたしかなものだと信じたかった。

だから機嫌を曲げてみて、林を試しているようなところがあった。
これは、正樹にとっては駆け引きでもあったのだ。

自分を性奴隷に落とすことがたやすく出来て、19人もの処女を肉奴隷に落とし、
正樹よりも9歳年上の林とでも、一対一の恋愛関係なら、
フィフティの関係で対抗することが出来るはずだった。

処女の正樹でも、それはそう思っていた。だから、ちょっとすねてみたのだ。


だが、このちょっとしたボタンの掛け違いのような、
意識のズレは、残りの処女たちを肉奴隷に落としていく過程で、
微妙な変化を絶え間なく続けることになる。

今日の、飛び切りの美少女である双子の姉妹を、完全に性奴隷に落として、
林が勝利を宣言したことで・・・残りの処女たちの運命も見えた。

あとは、その中で正樹という特別な存在がどのような位置におかれるのか・・・
正樹がどのタイミングで、どのように処女を奪われるのか・・・
そして、そのあと正樹はどうなるのか・・・そんなことだけが、
客観的に見たときに注目すべき点であるといっていいかもしれない。

正樹は、さらに、風呂の中で、麻奈と加奈が今どのような目にあっているか、
について思いをはせた。
正樹の想像は大体当たっていた。
麻奈と加奈の二人は、その名器と、飛び切りの美貌・・
そしてにわかに身につけた天才的な淫乱さで、男たちを次々と果てさせた。
百戦錬磨のつわものたちが、麻奈や加奈のカラダにかかると、驚くほどすぐにイってしまう。


あふれる蜜と、男の望みどおりにチンポを刺激する生き物のような肉ひだが、
男を包み込んで天国へと運ぶ、最強の名器はもちろん、
その性器にも引けをとらないほど男を虜にしたのは二人の小さな口と、
その舌によるフェラチオだった。おまんこと同じように・・・「上の口」は男たちを次々とくわえ込み、
次々と果てさせた。

それは、もう、「上のおまんこ」といってもよいほどだった。
そして、しなやかな手は両手でも、片手でも、おまんこや口にはかなわなくとも、最高の「手」だった。
同時に2〜4本のチンポが常に彼女たち二人のカラダによって快楽を与えられているような状態が、
ずっと、続いていた。

この建物自体が、一気に活性化していた。
処女たちを淫乱少女へと変貌させる、この建物の中でのプロジェクトは・・・山を越えた。
昨日までとは、一段レベルの違う・・・享楽の館となった。
その情景を想像すると・・・正樹は自分もそうなることを望んでいることを自覚する
。囚人のような扱いを受ける残りの処女たちも・・・ほとんどあきらめていた。
今日、この建物の雰囲気がすこし変わったことを感じ取っていた。
もう、抵抗は無意味なのではないかと、弱気になるものばかりだった。


その雰囲気の変化は、林と正樹の平和な部屋でも感じられるほどたしかなものだった。
しかし、それゆえに、いつもと変わらない笑顔で風呂上りの正樹を出迎えた林をみたとき・・・
正樹は、風呂の中で色々と思い悩んでいたことがすぅっと頭から抜け・・・安らぎを感じてしまうのだった。
指一本触れられることなく・・・正樹は林の手に落ちてしまっている。
他のクラスメートたちとは違う方法で、違う種類の女として・・・すこしずつ・・・嫉妬と不満を募らせながら。

3種類の夜は更けていく・・・処女たちは消灯時間を過ぎると
、真っ暗な部屋で眠りにつき、淫乱少女たちは、強力な双子の参戦により、
その性欲とプライドを刺激され・・・皆が激しいセックスに浸っていた。
いつ果てるともわからないその悦楽の宴は、この建物のいたるところで続き・・・

今日、麻奈と加奈がしたように・・・レズプレイもいたるところで行われた。
中心にいたのは麻奈と加奈・・・何十回も、数え切れないほど、
時間の許す限りものすごいペースで男たちを受け入れ・・・消費していく。

それと同じ建物の中とは思えないほど、静かで幸せな時間が、
林と正樹の部屋では流れていた。
正樹の機嫌はいつのまにか直り・・・二人はキャンドルをともした薄暗い部屋で、
指一本も触れ合うことなく・・・愛を語り合っていた。


正樹は、外見こそ、美少女だったが、その実メンタルはまだ男性のままの部分を多く残していた。
正樹たちクラスメートの体は、例外なく、処女膜を破られることにより、
女性ホルモンの分泌が激しく増し、男としての意識まで「科学的に」押しつぶしてしまうことによって、
彼女たちをオンナにするように作られていた。

だから、正樹が感じている恋心は・・・勘違いに過ぎない部分がある。
優しくしてくれるただひとりの見方なら・・・心を許してもいいと思ってしまっただけなのだ。
女性としての正樹は、いわば17歳の頃の姉、美奈を演じているに過ぎなかった。
それ以上に女性として生まれ変わったばかりの、女としてはまさにコドモ、だった。

それが林というここでの絶対的な支配者に気に入られるための処世術でもあった。
ココロに「男」を多く残したまま、処女のまま、オンナとして扱われて
、自分もオンナだと思い込もうとしていたことが、後に正樹を苦しめることになる。
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