私は、つい最近まで一人の男だった

高校で同級生だった代議士の一人娘、愛に恋していた私は、彼女に対して
最大限やさしく接してきた。それでも、その恋はかなうことはなかった。
かわりに私に与えられたのは、「友達」というポジションだった。
それも、彼女に言わせればかなり「別格」の親友、という、ポジションだった。

いつしか恋と呼べる感情は冷めて、私は別の女の子に恋をした。
この恋はうまくいって、その娘と付き合ってきた。しかし、半年ほどでふられた。
つらい時間を、愛にたよった。そばで話を聞いてもらった。そのときにはもう愛にも
彼氏がいたにもかかわらず、愛はよく話を聞いてくれた。

そんなときに、私の恋愛感情はよみがえってきたのだった。
そして、気づけば愛を襲おうとしていた。結局何も出来なかったが、愛は泣いていた。

「やっぱり、男と女じゃだめなんだよ・・・」
私は彼女とほぼ同時に親友まで失うことになった。




と思っていた私に、次の日、愛から電話がかかってきて「会いたい」、と言われた。
奇跡の逆転を期待して、股間まで昂ぶらせて彼女の大きな家に向かった。
「今日はだれもいないから・・・」という言葉には期待せずにいられなかった。

「昨日はごめん」
通された部屋はまさに応接室という趣だった。謝る私だったが、はっきり言って気持ちは
それどころではなく、長年の恋がかなう期待に胸を昂ぶらせていた。考えてみれば
あのときの私は、「最後の勃起」を愛に悟られまいとすることに必死だった。

「はい、どうぞ」
テーブルに出されたコーヒーとお菓に私は無用心に手をつけた。
その、直後から記憶がなくなって、次に目が覚めたときには私は・・・女性になっていた。

そのときのショックは計り知れなかったが、
DNAを操作して、わずか数日で男を女にすることは簡単なことだという。
公にはなっていない技術を、彼女は使える立場にいたのだ。




「あなたをこれ以上男のままにしておきたくなかったの。」
愛は言った。
「だって、親友から襲われる危険をいつも感じてるなんていや。それより、女同士で
これから楽しもうよ。あなたは、私の妹にしてあげる。」

私は、政治家である愛の父親の妾の子として、認知され、引き取られたものとして、
新しい戸籍を与えられた。愛には母親はすでになく、父親には娘として幾つかの
「貸し」があるのだという。その「貸し」を今回、返してもらったのだという。

私の怒りとも絶望とも知れない感情は計り知れないものだった。
「どうして、そんなことをしたんだ!おれは、男だ。元に戻してくれ!
お前に襲い掛かったことは謝る。もう二度としない。だから、たのむ。」
本気で哀願した。もちろん、男の言葉を使っても声はかわいらしいもので、
私ははっとした。本当に自分が女になったことをおぼろげながらはじめて実感した瞬間だった。




「もうムリよ。」
愛が冷たく言った。

「あなたのことはもう全部処理済みなの。男から女に体を変えるときに、
急速に細胞を入れ替えるんだけど、その不要になった部分で、死体まで出来ちゃうのよ。
あなたは自分の部屋で急な病気で亡くなったのをもう発見されて、お葬式まで終わっちゃったの。も
う戻るところはないのよ。そして、女としての戸籍ももうあるのよ。」
「な、なんてことを・・・」

「だから、もうあきらめなさい。あなたは男にしておくのがもったいない。
どうせ家族ともなかよくなんかなかったんでしょ。今日からは私の妹として生きるの。」

妹?愛の?」
「そう。あなたを女に変えるとき、体は少し若くしてあげたの。あたしは今大学2年生だけど、あなたは4月から女子大生ね。そこだけはまだどこに行くか決まってないけど、ちゃんと決まったら教えてあげる。それまでに女としていろんなことを教えてあげるから。」




「ふざけるな、そんな、許されねえよ!」
私はまた、女の声で叫んだ。だが、今にして思えばこの声で叫ぶのは、
そのたびに抵抗が無駄なことを思い知らされているようだった。

「男なんかより、女の方が楽しいよ。絶対。あたしは女としての生活の方が
絶対男よりも楽しいと思う。それに、ほら、見てごらんよ。あなたの顔とカラダ、
きっと手放せなくなるよ。」

愛はスタンドミラーを私の前に持ってくると、パジャマを脱がせて丸裸にした。
鏡の中には、真っ白できめ細かい肌を持つ美少女が立っていた。
胸はほどよく膨らみ、ウェストにははっきりとしたくびれがあり、
その中に男だった私と同じだけの内臓が入っているとは思えないほど細い体を、
すらっと細く長い足が支えていた。




私ははっとした。この綺麗な美少女が自分とは信じられないほどだった。
そう。信じられなかった。しかし私が動くのと全く同じ動きを鏡の中の少女はしていた。
鏡に映った少女に触れようとすると、少女も私に触れようとする。指と指がガラス越しに触れる。

私と、鏡の中の少女は鏡の前にへたりこんだ。
「どう、気に入った?」
愛の問いかけに、私は何も答えなかった。
「ふふっ。まぁ、いいか。すぐに気に入るようになるよ。」
黙り込んだままの私の目に涙があふれてきた。
私の中にいろんな感情があふれる。どうしていいか分からず、なぜだか涙があふれてきた。
「ねぇ、泣かないでよ。幸せにしてあげるから・・・」

「ふざけるな、俺の・・・俺を返せ!」
鏡の中の少女、自分の可愛さ、美しさは涙を流すことでさらに引き立った。
そのかわいらしさに一瞬心が揺らいだ私だったが、その反動からか突如叫ぶと、
愛につかみかかった。泣き叫びながら愛を押し倒した。




「また、こんなことするの?」
私は、再びはっとした。
愛に対する罪の意識を私は思い出した。そうだ。私は、この人に、ひどいことをした。

「すぐに分かるよ。あなたはこの方が幸せになれる。あなたの幸せのためなの。これが。」
泣き止んでおとなしくなった私の顔では、涙の跡が真っ赤にはれあがっていた。
「私を信じて。」
その視線の奥に吸い込まれるような力を私は感じた。信じられる。そう感じた。

「ね。幸せにしてあげるから。」
幸せにしてあげる、ただその一言が私の心に突き刺さった。
私は小さくうなずいた。
「いい子ね。今日からは私の妹だからね。そうそう、あなたの名前は、優美子にしたから。
優しい、美しい、子。もうそれで処理しちゃったから、その名前で生きてね。」

「ゆみこ・・・それが、俺の、名前・・・?」
それを聞くと再び私の心の中になんともいえない情けなさが湧き上がってきて、涙が溢れ出した。
「俺は男だ・・・男なのに・・・」




しくしくと泣く私の声も、そのしぐさも、少女のものに他ならなかったが、
それがいっそうなんともいえない悲しさをつのらせた。
「諦めが悪いなぁ・・・」

愛は、涙でくしゃくしゃの私の右の頬を左手でそっと撫でた。
そして、伝う涙をすするように、その頬に口づけした。
「女になってよかったって、思わせてあげる」
愛は私の耳元でそうささやくと、その場に私を押し倒した。

裸の私の背中に、床の冷たさが伝わった。愛は私の右腕を、手首をつかんで抑えて、
四つんばいの姿勢で上から私の顔を覗き込む。照明のまぶしさに負けないほど
明るい満面の笑みをたたえた愛の顔が再び私の顔に近づいてくる。

「立場逆転だね。」
私の罪悪感をちくりと刺す愛の言葉には逆らうことが出来ない。
愛は再び私の右頬にキスをして、そのままその唇を首筋に這わせた。




「あっ・・・」
私の口から初めての喘ぎ声が漏れた。それを聞いた愛は顔を上げて
「ふふ。気持ちいい?」
その言葉で、また私は涙を流す。自分の口から女の喘ぎ声らしきものが出たことが
許せなかった。愛は涙を流し続ける私の手をとって体を起こした。
そのまま私の手を引いてベッドまで導いた。

「床の上じゃ痛いでしょ。」
私をベッドの上に仰向けにするとさっきと同じように私の上に来て、馬乗りになった。
邪魔になりそうな長い髪を髪をゴムで束ねると、右手で私の頭を抱きかかえ、
さっきと同じように私の首筋に口づけをした。
「あ・・・ん・・・」
今度は私の喘ぎ声にも特に反応せずに、愛の唇を舌が割って出て、何度か上下に私の首筋を撫でる。

「ん・・・」
何とか意識して喘ぎ声を殺す私。しかし、愛の左手が私の胸を優しくなでたときには、
もう嗚咽を抑えることが出来なかった。




ぁん・・・」
私は唇を噛む。恥ずかしさで顔から火が出そうだった。また涙が流れる。
「うっ・・・」
今度は泣き声に近い嗚咽が私の口から漏れる。
「気持ちいい?」
首筋から顔を上げて、愛は私に尋ねた。
「やめろ・・・やめろ、愛。やめてくれ」
私は抵抗を試みずにはいられない。そんな私に、愛は答える。

「愛?」
「やめるんだ、俺を、俺を・・・返してくれ!戻してくれ!!」
「愛、じゃないでしょ、優美子ちゃん。お姉ちゃん、って呼びなさい」
今日一番冷たい声で愛は言い放った。
「愛、もうやめてくれ!」
私は、愛を振り払うように起き上がった。

「ねえ、どうしてそんなに諦めが悪いの?」
愛はあきれたように聞き返してきた。
「少しおとなしくしてなさいよ。もう、どうせもとには戻れないんだから。
私を信じて。気持ちよくしてあげるから。幸せにしてあげるから。」

ベッドから振り落とされた形になった愛が、泣き叫ぶ私を抱きしめた。
抱きしめられると、その温かさに一時的に私の感情がおさまる。その一瞬を愛は見逃さなかった。





愛は、今度は唇から舌先を出して、私ののどの辺りから下に向かってその舌を這わせ、
私の左胸の突起にまでたどり着いた。

「くぅっ・・・」
我慢できずに声が漏れる。力が抜ける。次の瞬間、私を抱きとめていた両手のうち、
愛の左手が右のももを撫でた。

「あぁ・・・」
もう、声を抑えることも面倒になった。それくらい、愛のタッチは優しく、私の体は感じやすかったのだ。
愛は静かに私を押し倒した。今度はおとなしく従った。

愛は何も言わず、私の左胸のトップをちろちろとなめていたが、いつしかその乳首を愛の口が覆った。
愛の口の中で私の左の乳首は転がされる。愛の右手は私の首から頭を抱きかかえ、
左手は私の右ももとお尻を優しく行ったり来たり、撫でていた。

「うん・・・はぁん・・・」
私は何とか抵抗しようとする気持ちを取り戻す。抵抗といっても、
声を出さないよう努力するのが精一杯だった。
今まで左胸を弄んでいた愛の口が右胸に移った。
開いた左胸には私の頭を抱えていた右手が収まって、
ぴん、と立った乳首を再び弄ぶ。
「あっん・・・いやっ」




私の抵抗しようとする気持ちには波があった。いつしか気持ちの良さに屈してしまおうか、
という時、私なりに最大の抵抗を試みようとする「波」がやってきた。
「愛!やめ、やめて・・・」

その言葉を聞くと、愛は顔を上げて
「お姉ちゃんでしょ。おねえちゃん。」
それだけ言うと、今度は胸の谷間に顔をうずめた。愛の両腕は私の腰に回った。
唇と舌先が私の胸の谷間からゆっくりとおなかのほうへと下っていく。
たまに少し上に上がったりしながら、少しずつ下へと下っていく。

「あぁん・・・」
私はおなかの辺りに舌を這わされると、体を震わせながら耐える。
抵抗の気持ちは失っていないが、だんだん薄まっていったことは否定できない。




「あら・・・」
不意に、何事かを愛は発見した。
「すっかり濡れちゃってるね。」
顔を上げて私に言った。分かっていた。愛に胸を舐められて、ももをなでられて、

声だけではなく、まだ誰も、そう、私自身も触れたことのない私の秘所、
女性器からは、熱い愛液が流れ出していたのだ。
腰からおしりをなでていたシーツが濡れているのに愛は気づいたのだった。

「どうしてほしい?」
「えっ・・・?」
私は答えることが出来なかった。
「ふふふ。」
答えを待つことなく、愛は私のへその少し下に舌を這わせた。
そして、両手は私の両足を開こうとした。私は抵抗することなくひざを立てて、足を広げた。
「あっ、いや・・・やめて・・」

この「やめて」はさっきまでとは違う「やめて」だった。何の意味も持たない。
軽い恥ずかしさから私の口をついた言葉だった。
それまで枕を必死につかんでいた私の両手は、

いつしか、おなかの辺りにある愛の頭をつかんでいた。
心の中では、「やめて」などとはもう思っていない。
むしろ、熱い愛液を垂れ流し続ける、誰も見たことすらない女性器に、
早く愛の唇が、舌が、たどり着いてくれることを願っていた。





私の両手は、愛の頭を離そうとはしなかった。それは、逃がしたくないという
気持ちの表れだったのかもしれない。
しかし、願いは容易には叶えられなかった。そんな私の気持ちを弄ぶかのように、
愛は私の下腹を唇で、舌で愛撫し続ける。両手は足の付け根、それも内側まで来ていた。

「あぁん・・・やめてぇ・・・」
もう、気持ちは決まっていた。この「やめて」はさっきとはまた違った意味の「やめて」だった。
抵抗するのも面倒だった。愛は勝手に私のことを妹にした。私は屈しようとしている。それでいい。もう諦めた。

「なにを?」
今までの「やめて」には聞く耳を持たなかった愛が、突然すべての動きをやめて、
私に聞いた。体を起き上がらせて、笑いながらもう一度
「なにをやめてほしいの?ゆっこちゃん?」




私の目をじっと見つめてそう聞いた。私は何も答えられなかった。涙がまた出てきた。
「泣いてちゃわからないよ。ゆっこ。」
突然、愛は私のことを「ゆっこ」と呼び出した。さっきの「優美子ちゃん」とは違った。
それだけのこと、それだけのことで私の心はまた少し抵抗する気を失った。
泣いたまま何も答えない私に対して、愛はさっきまでと同じことをはじめた。
そして、私の女性器の周りを丁寧に、唇と舌で愛撫し続ける。


「やめ、やめて」
私はまたさっきと同じことを哀願した。
それでも同じことを続ける愛。もう、何を「やめて」ほしいか良くわかっているのだ。
私は完全に抵抗の気持ちをなくした。

「いや・・・もぅ・・・じらさないでぇ・・・」
「どうしてほしいの?ちゃんと言いなさい」
そのままの姿勢で口だけ離して、愛が聞いてきた。
「あぁん・・・そんなの・・・言わせないでぇ・・・」




もう、私は、落ちていた。愛に屈しただけではなく、いつの間にか、
口調も自分なりに、さっき鏡の前にいた美少女を演じていた。
「なんでよ〜。そんな難しいことじゃないよ。」
「あぁん・・・そんなこと・・・いえない・・・」
私は興奮からか、官能の渦に巻き込まれそうだからか、息もうまく出来なかった。
「あぁん・・・」

もう、喘ぎ声を上げることには抵抗は感じていなかった。
愛は、それでも何をしてほしいか言えない私を見かねて、
「しょうがないなぁ。簡単なことじゃん。アソコをなめて、とか、
オマンコなめて、とか。色々あるでしょ。ほら、言ってみなさい。」

「ん・・・そんな・・・」
今までの私ならば、男だったときならば、そんな言葉は簡単に言えた。
でも、今はあの美少女を演じることで精一杯だった。そんなことはどうしても言えなかった。
そんな葛藤にお構いなく、愛は顔を上げて
「ほら、さぁ。」
と言ってくる。左手を突いて体を支え、右手は執拗に私の秘所の周りを愛撫し続ける。




「しょうがないね。」
愛は少しだけ私に譲歩することにした。
「じゃあ、もういいよ。そのかわり、誰に、誰のオマンコなめて欲しいか言ってみて」
「えっ?」
一瞬、よくわからなくなって、混乱した。私は・・・と、考えている間にも愛の右手は私の女性器をじらし続ける。

「ほら、誰になめてほしいの?」
私は、愛の妹としての自分を受け入れた。
「お姉ちゃんに・・・」
愛は、にやりと笑って、続けた
「誰のアソコをなめてほしいの?」
これも、もう、簡単だった。
「私・・・優美子・・・ゆっこの・・・」
「どこをなめてほしいの?」

矢継ぎ早にさっきはなかった質問を浴びせてくる。
私は、恥ずかしい気持ちはまだ残っていたが、これ以上じらされるのはもっといやだった。
それでも恥ずかしい私はとっさに右手を女性器に持っていこうとする。
その手を、愛が・・・お姉ちゃんが、掴んだ。冷たい笑いを浮かべて、私の目を見た。
私は完全敗北を認めるしかなかった。自分の、気持ちを、正直にお姉ちゃんに伝えて、
気持ちよくしてほしかった。アソコをなめてほしかった。
「おまんこ、ゆっこのおまんこなめてぇ!お姉ちゃん・・・もう、じらさないでぇ・・・」
「はい、よく出来ました」




そういうと、お姉ちゃんは私の股間に顔をうずめて、舌で優しく女性器を愛撫し始めた。
最初は熱い愛液の流れ出るところを、そして、少しずつ上に上がって、
クリトリスを覆う皮を舌で優しくむいて、クリトリスをなめはじめた。
「あぁん・・・いい・・・あん・・・あん・・・」

ようやく女性器をなめてもらえたという達成感、お姉ちゃんに優しくされているという安堵感、
そして信じられないほどの快感が、私に堂々と喘ぎ声を出させていた。
私はさっきと同じ、鏡の前の美少女を演じている。

でも、あの美少女が淫乱だっていいじゃないか。そう思っていた。
いや、あの少女は紛れもなく私自身なのだ。今、こうやって快楽に喘いでいるのは、
間違いなく私自身なのだ。そんなことを考えながら、堂々と声をあげて喘いでいた。

「気持ちいい・・・あぁん・・・あぁん・・・おねえちゃん・・・ゆっこの・・・あっ・・・」
いつしかカラダの中心を、熱いものが走って、快感がそのカラダの中心が突き抜けた。
「あぁぁん・・・」

ガクッと力が抜けた。私のそんな様子にお姉ちゃんも気づいたらしい。
「イっちゃったの?」
そうか、これが、女の「イく」って言う感覚なんだ、と私は納得して、小さくうなずいた。
「かわいい!!」




そういうとお姉ちゃんは私を抱きしめた。お姉ちゃんは、服も脱がずに、
女として生まれ変わったばかりの私を手と口でイかせたのだ。
「気持ちよかった?」「またイきたい?」「どこが一番よかった?」

お姉ちゃんは、お姉ちゃんなりに私をイかせたことに満足していた。
いちいち戸惑いながらも、私はもう一度とは言わず、何度でもイカせてほしかった。
一番よかったのはクリトリスをなめられているときだった。そう伝えた。

「今日は飽きるまでイカせてあげるよ。」
そういうと、お姉ちゃんは服を脱ぎだした。
長いこと、夢にまで見た愛の裸が、驚くほど簡単に目の前に現れた。
でも、そんなことはどうでもよかった。今、私は、愛の、お姉ちゃんの妹として、
生まれ変わった。もう、男として愛を苦しめることもない。これからは、
姉妹としてお姉ちゃんと幸せに暮らしていけるのだ。そう、お姉ちゃんは約束してくれた。

やわらかいカラダで私を抱きしめて、お姉ちゃんは私を再び押し倒した。
「おねえちゃん・・・」
「なぁに?ゆっこ」
「気持ちよくして・・・」
「うん。心配しないで。リラックスして。」

再び快楽の波が押し寄せてくるまでに時間はかからなかった。
それから、私は何度もイカされた。私は、その日はずっと受身のままで、
せいぜいお姉ちゃんの胸をなめるくらいしか出来なかった。




とはいえ、私はすべてを受け入れることは出来てはいなかった。
それはそうだ。突然女にされてしまったことを、一時の快楽で
完全に受け入れることなど出来はしない。それでも一旦、
お姉ちゃんに屈したことは私の心の中で、支えにもなっていた。

何があろうと、お姉ちゃんは、私を「幸せにしてあげる」と約束してくれたのだ。
その安心感は、なかなか受け入れることの出来ない変化に対する不安を
補って余りあるものだった。私は、つまりは勝手に私の運命を激しく変えてしまった、
お姉ちゃんに心のそこから従属していた。

お姉ちゃんには、男だったころの私が知ってるとおり、
普段の日常生活があった。今は何もすることのない私とは違って外出もしなければいけない
。ずっと私のそばにいるわけにはいかない。
でも、今私のそばから一瞬でもおねえちゃんがいなくなると、
とてつもない不安に襲われてしまうのだ。




資産家で政治家の「父親」とも初めて会った。
「一人娘のたっての願いだから。」私のことを
認知した形にして受け入れたと言っていた。

だが、今の私にとって、「親」はお姉ちゃんしかありえなかった。
女としては赤ん坊も同然の私は、本当にトイレやお風呂すら、
お姉ちゃんと一緒でなければいやだった。

お姉ちゃんの与えてくれる快楽は、男だった私にとっては物凄いものだった。
お姉ちゃんが外に行ってしまったときは、その余韻に浸るしか逃げ道がない。
そうでないと、男だったころのこととか、考えてしまって、やり残してしまったことや、
親のことや友達のことを考えてしまって、やりきれなくなる。そんなことは考えたくない。
お姉ちゃんにそんな悩みをぶつけたときには
「そんなこと分かってるよ。そんなことまでひっくるめて、
あなたを幸せにしてあげるって、言ったんだよ。」
という答えが返ってきた。

「ゆっこは私の一番の親友なの。これからも妹であると同時に、親友なの。
私は男だったころのゆっこが好きじゃなかったわけじゃない。そうじゃなくて、
本当に、恋愛関係になって、いつかゆっこを失うのが、本当に怖かった。
だから、あなたの人生を丸ごと私のものにしたかったの。」




こういった言葉が、私の心の中にあるわだかまりを少しずつ壊していった。
私にはお姉ちゃんしか頼れる人がいないのだ。
だから、お姉ちゃんのいない間は、
お姉ちゃんの与えてくれたもの―狂おしいほどの快楽―にすがるしかない。

それは、当然、自慰行為を伴う。
お姉ちゃんのいない間、私はずっとオナニーをしている。

「あっ・・・あっ・・・うぅんー・・・」
ベッドの中で裸になり、熱くなった女性器を指で撫でる。

私はまだ処女なので、つまりまだ処女膜が残っているので、
オナニーするときでもアソコを使うことはお姉ちゃんに禁じられていた。
アソコのまわりを優しく撫でて、あとは一番気持ちいいのはクリトリスだった。

「あぁ、クリトリス、気持ちいい・・・よぁ・・・」
自分でやっているのだから自分の気持ちいいところは分かる。
でも、その気持ちよさはやっぱりお姉ちゃんの舌はおろか、
指にすらかなわない。だから、余計にお姉ちゃんへの恋しさを募らせながら、
お姉ちゃんが帰ってくるのを待つしかない。

お姉ちゃんとの交わりは、未だに一方的なものだった。
私が一方的に快楽を与えられている。
お姉ちゃんにも気持ちよくなってほしいと思うのだけれども、お姉ちゃんは
「まだいいよ。もうちょっとしたらね。それよりももっと
ゆっこを開発してあげるのがお姉ちゃんの仕事なの」
お姉ちゃんはとっても楽しそうに私を「開発」してきた。




「あぁん・・・あぁん・・・おねえ・・・ちゃん。」

お姉ちゃんの与えてくれた快楽の余韻に浸っていると、
玄関のほうで物音がした。
「ただいまー」
お姉ちゃんが帰ってきた。私は喜び勇んでガウンを羽織って、
二階から玄関のある一階への階段へと向かった。

「お帰りなさい。お姉ちゃん。」
私は100万ドルの笑顔を作って、お姉ちゃんを出迎える。
6時間ぶりのお姉ちゃん。すっかり欲情しているのが
丸分かりの私の目を見て、お姉ちゃんも笑顔で
「しょうがない娘ね。もう。お風呂に入ってからかわいがってあげるから」
私は、もう「かわいがってあげる」という一言だけでとても満たされた気持ちになる。
さっきまでいじくっていたアソコからは、新しい愛液がたらたらと流れ出していた。




「あぁん。今日もすごく気持ちよかった。おねえちゃぁん。」
「あはは。ゆっこはかわいいんだから。」
今日もお姉ちゃんから快楽を与えられて、裸のまま、余韻に浸っていた。

お姉ちゃんはテレビをつけた。そういえば、
男だったころから見ていたドラマの時間だ。
このドラマの話をちょっと前までしていた。
主演俳優はおねえちゃんの「好みのタイプ」だと知っている。

一方、私は・・・今日このドラマを見ていて、
主演俳優よりも準主役の男の方が「カッコイイ」と思った。
それは、男だったころとは違う感覚だった。

お姉ちゃんはドラマを見る私に注目していたようだった。
私が、男だったころと同じように女にしか興味がないレズビアンなのか、
それともノーマルな男として男に興味を示すのか。それを知りたいようだった。

「お姉ちゃん、私男好きだよ。ノーマルな女だよ。」
私は笑って言った。それは、女になったあとすぐから、
気づいてはいた。今までの男としての人生ではなくて、
正常な女の体と心を持ってしまった私が、男を好きだと思うのは、
私から見れば自然なことだった。




「そう。安心した。」
お姉ちゃんは、私に快楽を与えてくれるけれど、
基本的にノーマルな女だ。それはよく知っている。

「あしたさぁ。」
お姉ちゃんは突然話題を変えた。
「明日、買い物いこうか。あなたの服とか、買いに行こうか。」

「えっ?」
私にとってははじめての外出となるところだった。
「そんなにサイズも違わないから、明日は私の服を貸してあげる。
何でも買ってあげるから、行こう。」

下着から、スカートから、靴から、
一回ではとても持ちきれないほどの買い物をした。
お姉ちゃんの車にいちいち戻っては次から次へと次の店へと向かった。
「せっかく肌も綺麗なんだから、見せるところは見せないと。」
これからの春の服が今日は中心になる。ミニスカートには抵抗もあった。
でも、お姉ちゃんの勧めるままに次々と買っていった。お姉ちゃんは、いちいち
「ゆっこ、かわいいよー」とか「ゆっこ、それ綺麗だよー」とか
まるで着せ替え人形でも楽しんでいるようだった。
私はといえば、お姉ちゃんの妹として認められているようで
そのいちいちがとてもうれしかった。




「あー、楽しかった。」
「たくさん買ったわねー。おねえちゃん。帰ったら着てみてもいい?」
「もちろん、いいわよ。でも、帰るのはまだ先だけどね。」
あとはもう帰るだけだと私は思っていた。はきなれないヒールの靴に、スカートに、ブラジャーに、結構体も心も疲れていたので、意外だった。
「えっ、どこかまだ行くの?」
お姉ちゃんは笑顔で答えた。
「うん。これから、男と会うの」
「はぁっ?」

私は目をまん丸にしてもう一度聞いた。
「男って、何、お姉ちゃんの彼氏?」
「ううん。ちがう。彼氏じゃない。まぁ、セフレってとこかな・・・」
「えっ・・・それって・・・」
私は、お姉ちゃんにセフレがいるなんて知らなかった。

かなりビックリした。
「それって、エッチだけする男ってこと?」
「当たり前でしょ。分かるでしょ。」
お姉ちゃんが、男だったころの私と恋愛しなかった理由が少し分かるような気がした。

「あたしの知る限り、一番うまくて、処女も扱いなれてる男を選んだの。」
「お姉ちゃん、それ、どういうこと?」
お姉ちゃんは口元に笑みを浮かべて答えた。

「いい男だよ。今日は、姉妹丼ってやつかな?それ、その人も食べてみたいって。」
「・・・」
返す言葉がなかった。でも、逆らうことも出来なかった。
それに、きっと、お姉ちゃんの言うことだから、私のためになることだと、信じるしかなかった。




「いい、私とのことは言っちゃ駄目よ。レズなんて思われたくないんだから。」
「うん。わかった。」
ホテルの前で待ち合わせた男は・・・男だったころの大学の友達だった。

確かに格好いい奴だが、もちろん、今まで性的対象としてみたことはなかった。
結構仲は良かった。しかし、知ってる男だからといって、
嫌悪感は不思議と沸いてこなかった。
この男が、私の初体験の相手だと思うと、心臓のドキドキが止まらなかった。
そして、単純に、お姉ちゃんとこの男がこういう関係だということに驚いた。

「やぁ、待った?」
「今来たとこ。」
「へぇ、この娘が愛ちゃんの妹・・・」
「こ、こんにちは、はじめまして、優美子といいます。よ、よろしく。」

「すげぇ・・・かわいいね。」
「言ったでしょ。ま、あとは中で話しましょ」
光る風呂に光るベッド、ほとんど前面鏡張りのすごい部屋に私達は上がった
。私は緊張して部屋の入り口に立ったままだった。

「ゆっこ、そんなところにいないで、こっち来て座りなよ。」
丸くて大きなベッドの上からおねえちゃんが呼んでいる。
「今日はあなたが主役なんだから。紹介するわ。私のお友達の宏樹くん。
かっこいいでしょ。今日、何しに来たかは・・・分かってるわよね。」

しっている。滝沢宏樹。私は小さくうなずいた。
「うん、僕も分かってるけど。でも、妹さん、本当に処女なの?
信じられないくらいかわいいけど。」




いいでしょ。変な男に引っかかる前に、
ヴァージンくらい捨てさせてあげないと。」
「えっと、まだ女子高生だったよね。」

「そう、四月からN女子大に通うの。」
私はお姉ちゃんの言葉に驚いた。お姉ちゃんはこちらを見て笑っている。
いま、四月にN女子大に入学することを初めて教えられた。

「じゃ、あなたから、シャワー浴びてきて。」
「あぁ。いいよ。そんなことより、もう、たっちゃったよ、おれ。」
その場で宏樹くんは、着ているものをすべて脱ぎ捨てて、

いきり立った男性自身を、いたずらっぽく見せ付けて、
ガラス張りの風呂へと向かっていった。私はといえば、
自分が男だったころと比べて立派な彼のアソコをみて、

恥ずかしいやら情けないやら、不思議な感覚だった。
でも、あれで私のオマンコを貫かれるのだと思うと、
体の中が熱くなっていくのを感じた。それは不安半分、

楽しみ半分といったところだろうか。
私には貞操観念なんてものは生まれていなかった。

性的欲求に正直に従って、この男とエッチするのだって、
悪いことなんて思えなかった。ましてや、それが、
お姉ちゃんも望んだことならばなおさらだ。




「大丈夫よ。大きいけど、優しいし、うまいから。最初は痛いかもしれないけど。
それを忘れさせるくらい優しくしてくれって、いってあるから。」
「うん。お姉ちゃんの言うことだもん。信じる。」

私には、お姉ちゃんにすがるしかないのだ。たとえ気持ちよくなくても、
痛くても、その後、お姉ちゃんが優しくしてくれるから、平気だった。

「それじゃ、私もシャワーに行くね。逃げちゃだめよ」
正直、逃げ出したい気持ちもあった。でも、お姉ちゃんが逃げるなっていったから・・・

ガラスの向こうで、シャワーを浴びながら、お姉ちゃんは彼のアソコを洗っている。
もちろん勃起したままだ。そのままお尻の方まで洗って・・・なんと言うか、
いやらしい光景だった。目のやり場に困った。
もう、私のアソコからはたらたらと熱いものが流れ出していた。

タオルを羽織って、宏樹が上がってきた。
彼は、私の目の前に来てキスをした。
初めて、男とキスをしてしまった。信じられないことに、

嫌悪感は全くなく。彼の舌が私の口に入ってきて、私の舌と戦っている。
私はもちろん、全く歯がたたない。気持ちよくて、のどの奥から喘ぎ声が漏れる。
そのまま、彼は私のボタンに手をかけた、
と思うと、あっという間にスカートまで脱がされた。

「ほら、シャワー浴びてからよ!」
向こうからおねえちゃんが呼んだ。助かった・・・と思った。
正直、これだけカラダが熱くなっても、
まだ、男を受け入れるには心の奥底では抵抗があった。





お姉ちゃんは私のアソコまで、丁寧に洗ってくれた。
「今日からいよいよ、大人のオンナね。
男はこれで本当に終わり。嫌かもしれないけど、
女になっちゃいなさい。楽しくなるから。」

私がまだ完全に諦め切れていないことを見抜いていた。
でも、何とかして男であることを諦めようとしていることも、
お姉ちゃんは、しっかり見抜いていた。

ふたりでベッドに戻ると、お預けを食らっていた彼の股間は、
それでもいきり立ったままだった。
「今日は、姉妹丼をご馳走するから。気合入れてよ。まずは、ゆっこを女にしてあげてね。」

「お姉ちゃん・・・」
私がそういったおねえちゃんを見つめると、
彼はあっという間に近づいてきて、さっきと同じようにキスで私の口をふさいだ。
もうすでに素っ裸の私のあそこにいきなり指を這わせて、くちゅくちゅ、と、いやらしい音を立てた。

また、ふさがれた口の奥から喘ぎ声が出たがる。その間も私の舌は弄ばれたまま。
腰に当てられたもう片方の手が、私の背中を優しくなでている。
その間にもアソコはくちゅくちゅ、といやらしい音をたてつづけている。
気持ちいい。でも、私は喘ぎ声すら出せない。こんなに切ない気持ちは初めてだった。

部屋中の鏡に目をやると、何人もの美少女―私―が立ったまま男に唇をふさがれ
股間をいやらしい音を立てていじくられている姿が飛び込んできた。
なんとも、エロチックな光景に、私はさらに興奮した。

私は、知り合いの男に抱かれるという屈辱とセックスへの期待感、
そして、好きだったおねえちゃんがこの男とこんな関係だったことを知った軽いショック、
いろんな感情がない交ぜになったなかにいた。





「あぁん・・・」
ようやく彼の舌から逃げ出して、少し喘ぎ声を発することが出来た。
カラダは気持ちに関係なく感じていた。
気持ちの中では、未だに男とセックスすることの違和感が抜けきらなかった。

いいや、ここに来て、さっきまでは感じなかった
嫌悪感まで感じてきたといってもいいかもしれない。
ここに来て、突然、嫌悪感が湧き上がってきたのだ。

「いやぁ・・・」
彼は私のアソコを撫で回し続けている。
「いやん・・・」

本当にいやだったのだが、一方で、体は正直に反応を続けている。
気持ちよくなるポイントを気持ちよくすることの得意な手がいじり続けている。
突然湧き上がった、抵抗の気持ちは、カラダの気持ちよさに負けそうだった。
しかし一方で、そんなときこそその快感を振り払おうとする私がいる。

それまで彼の首に回したままだった手を解いて、
私のアソコで、ぬちゃぬちゃ、といやらしい音を立てている彼の手をとった。
切ない目で「やっぱりいやだ」と哀願する。でも、彼は私のその目を見てなおさら燃えたらしい。

大丈夫、優しくするから。」
そのとき、彼の肩越しにお姉ちゃんが見えた。私をオンナにしようと、
たくさんの鏡に映る、この私をオンナにしようと、
彼女なりの愛情を精一杯示してくれたお姉ちゃんの、願いに答えようと、
私は思いなおした。嫌悪感と戦うことにした。




素直に、体の感じるままに心をゆだねることに決めた。
穴を使わなくとも、くちょくちょと音を立てて私のアソコに
快感の種を植え付けていた彼の手がクリトリスまで伸びてきた。

硬くなっているクリトリスを優しくなでられると、それまでとは違う快楽が襲ってきた。
すぐに私の弱点がそこだと見抜いた彼はクリトリスを集中的に攻めた。
「あぁ、あぁ、あぁん。」

息も出来ないほどに私は感じてしまって、あっという間に体の力が抜けた。
ひざからがくんと崩れ落ちた私を抱えて、
「大丈夫?」

と、彼が聞いてきた。
私は息も絶え絶えで、
「気持ちいい・・」とこたえた。

そのまま抱き起こされた私はそのあと、
ベッドで執拗なクンニリングスを受けた。なめられた。
とにかく、彼が、入れたときに痛くないように気を使っているようだった。
手持ち無沙汰だったお姉ちゃんが近づいてきた。

口を離すとお姉ちゃんが言った。
それは、正直言っていやだった。男のチンポをしゃぶるなんて、
そんなの、残っていた男のプライドが許さなかった。
でも、それは、そのプライドを崩すための、
お姉ちゃんの命令だった。私はおとなしく従った。





「ねぇ、私がしゃぶってあげる。」
お姉ちゃんは彼にフェラチオを始めた。
「おぁ、きもちいい」
彼が私の股間にうずめていた口を離した。

「お姉ちゃん・・・」
仰向けになった彼のアソコを一心不乱にお姉ちゃんがしゃぶっていた。
「あなたもやってごらん?」

彼のたくましいチンポを、左手で握って、軽く上下に動かす。ぴくっとうごいた。
私は、意を決して、そのたくましいチンポを口に含んだ。
見よう見まねで上下運動を始めてみた。


これが、意外に気持ちいいのだ。自分の口が性器になったような気がして、
口の中を彼が蹂躙している感覚は、キスとはまた違った気持ちよさで、
その屈辱感、切なさも含めて、私がいつの間にか本当にオンナに変わってしまったことを、
上下運動を繰り返しながら、実感するのだった。

その私のアソコはいつしかおねえちゃんがいじくっていた。
彼とはちがう。優しく私のクリトリスをいたわる。




「あぁ、もう、出ちゃうよ。」
低い声で喘いでいた彼が突然言葉を口にした

「いいわよ、一回出しちゃっても。ゆっこ。頑張れ。」
お姉ちゃんの指示だった。
私はクリトリスをいじられながら、快感に耐えながら口のピストン運動を続ける。

「出しちゃえ。口の中で受け止めろ!」
いたずらっぽくいうお姉ちゃんの声に従って、続けた。
「おぁぉぉ、いくよ、いくよ」
彼は叫びながら、私の口の中で射精した。

「気持ちよかったぁ」
しかし、私は泣き出してしまった。
なぜ泣いているのかは私にも分からなかった。
口の中に彼のスペルマがたまっている。お姉ちゃんがこういった

「飲んじゃえ。それ飲んじゃえば、もう怖いものないっしょ」
飲む?これを飲む?そんなレベルのものではない。
「ほら、飲み込む。」
お姉ちゃんには逆らえない。

初体験のはずが、私はそれ以前にフェラチオで男をイカせたあげく、
そのザーメンを飲み干した。
たしかに、それで、怖いものはなくなった。
また、ひとつ男のプライドが、永遠に失われた。お姉ちゃんの思うままに。
私は、次々にオンナとなっていく。




回復したあと、宏樹さんと改めてセックスすることになった。
しっかり濡れた私のヴァギナのなかに、さっき私の口の中で暴れた
彼のチンポが入ってくる。いくら、あれだけ念入りに準備しても、やっぱり痛くてたまらない。

ゆっくりゆっくり、彼のたくましいチンポが入ってくる。
メリッ、メリッと音を立てているのが聞こえてきた。20分もかかった。
「いよいよ入ったね」

ようやく、根元まで彼のチンポが私のオマンコにおさまった。
「ゆっくり、うごくよ。」
もう、男に対する嫌悪はなかった。

気持ちよくはなかった。全く気持ちよくないわけではなかったが、
痛いほうが先だった。正常位のままで、彼のピストン運動が続く。
痛くて、でも、気持ちいい。少しずつ、気持ちよくなってくるのは間違いなかった。
彼は一回終わっているので、ずいぶんと長持ちした。




「うぅん。はあん。」
痛さも増すのは間違いなかった。
けれども、気持ちよさはそれ以上のスピードで増していった。
私の中で気持ちのよさが増してくるのを確認するように、

少しずつピストンのスピードを上げる。そして、私のアソコからチンポを抜いた。
抜かれたあと、彼のチンポが入っている感触が残っていた。
彼はそんな余韻に浸らせる間もなく、私に四つんばいになるように要求した。

私はバックで突かれることになった。
今度は彼のチンポが入るようにスペースが出来ていたから、すんなりと入った。
「あぁん。あぁん。きもちいい」

自分を盛り上げる意味でも喘ぎ声を上げていた。
少しずつ、少しずつ、快感は増していった。
その快感が頂点に達する前に、彼はもう一度チンポを抜いて、再び正常位に戻った。

あぁん。あの後ろから犯されてる感じがよかったのに。
そんなことを私は思うようにすらなっていた。

でも、今度の正常位はさっきよりも気持ちよかった。そして、彼はスピードを上げて、さっきっと同じように
「宏樹、宏樹さん、気持ちいい。きて、きてぇ。」
「あぁ、いくよ」

と太い声で宣言したあと、コンドームの中で射精した。
私は、疲れきって、しばらく動くのも忘れていた。
でも、次にはおねえちゃんが控えていた。姉妹丼はお姉ちゃんの番だった。

疲れきった私はソファーに座って、初めてのセックスの余韻を味わっていた。




いつしか、宏樹さんとお姉ちゃんがエッチを始めようとしていた。
3回目なのに、精力の続く宏樹さん。しかし、それに応えるお姉ちゃんも負けていなかった。
いま、私とやった子供相手のセックスとは全然ちがう。

私は、お姉ちゃんと宏樹さんの前戯のすごさに見とれていた。
ふたりとも、次々とちがうところを攻めて、快感をむさぼっているのが良くわかる。
それは、野性的で、それでいて美しい光景に映った。圧倒されたのだった。

今日を境に、私は完全なオンナになった。と思う。
夜、家に帰って、お姉ちゃんに聞いた。
「私も、お姉ちゃんみたいなセックスが出来るようになるかな?」

お姉ちゃんは笑いながら
「なに、それ?」
「すごい気持ちよさそうだった。お姉ちゃんも、宏樹さんも。
さっきまで私がやってたのはなんだったのって、思っちゃった。」

「・・・もう、本当のオンナになったね。これからもっともっと、
気持ちよくなれるわよ。女を楽しむ人生はこれから始まるんだから。」
お姉ちゃんはとってもうれしそうに、そういった。
「でも、今日は本当にびっくりしたよ。いろんな意味で」
お姉ちゃんは何も言わずに私を抱き寄せた。

私は、アソコに残る激しい痛み―それは、私がオンナとなったひとつのしるしでもあった―、
そして男に与えられた快楽の余韻に浸りながら、眠りについた。



「それにしても・・・」
女の子になってからわずかな間に、
私は男とセックスして処女を失うところまで来ていた。
しかも、このわずかの間に、私はすっかり自分が女であることに喜びを感じるようにまでなっていた。

「よくもこんなに淫乱に育ったものねぇ。」
リビングのソファの上で私と二人羽織の体勢になって、
後ろからアソコをいじくりながらおねえちゃんがぽつりと言う。
「そんなこといわないでぇ。あぁん。」

処女を失ってからも、毎日、お姉ちゃんの「性教育」は続いていた。
私は、自分が女の子であることを、体に叩き込まれ続けている。
すぐに女の子のカラダと顔が手放せなくなるといったお姉ちゃんの言葉、
とりあえず、いまのところ、カラダに関してはそのとおりになっていた。



そして、同時に、お姉ちゃんへの絶対服従というルールも
体に叩き込まれているのだった。

このカラダに快楽を刻み込んでいるのは、まさに、お姉ちゃんの「性教育」なのだ。
とはいえ、別にずっとお姉ちゃんとレズっているだけが、「性教育」ではない。

これからそれなりにお嬢様のあつまるN女子大に通うことが決まっている私に、
女としての生活の基本を教えてくれるのもお姉ちゃんだった。
「いくらゆっこがエッチな淫乱女子大生でも、
電車で足広げて据わったりしたらまずいのよ。たとえ、スカートじゃなくても」
「エッチなゆっこでも、清純に見せるにはね、
要するにあなたの素材のよさを生かせば簡単なの。
肌を露出しなくても、あなたの括れが目立つような服装と、
小さいけど形のいいおっぱいの、形のよさを強調するようにするの。」




最近、お姉ちゃんは私を呼ぶときに「エッチなゆっこ」とか「淫乱なゆっこ」とか、
頭にそんな言葉をつけて呼ぶ。
いちいち、「エッチな」とか「淫乱」とか、私がいやらしいオンナだという前提で、
これからの私の生活について細かなアドバイスをしてくれる。
なにしろ、これから女子大で、他の同級生が18年間積み上げてきた「女」の経験が、
私には皆無なのだ。私がそんな女の子たちの中でやっていくには、
短期間で徹底的に叩き込むしかない。
でも、たとえば服装ひとつにしても、私自身に任せておいたら、
確かにいかにも男好きな遊んでる女、という服装になってしまうかもしれない。
多分、男から見て「やりたいと思う女」を目指してしまうだろう。
そんな意味で、エッチな私でも、
女の子の間でも受けのいいようなメイクやファッションを心がけることは大切なのだ。

そんな感じで、私は自分が「エッチで淫乱な女子大生」になるのだという意識で
入学まであと一週間という日常を過ごしていた。
そして、お姉ちゃんの「性教育」のモットーのひとつは、
「エッチで淫乱に見えない」女っぽく振舞うことだった。
それは、まさにお姉ちゃんがそうであるように。




「あたし、すっかりだまされてたんだね。はぁ。」
男だったころ、私はお姉ちゃんがこんな女だとは思ってなかった。
この実態を隠しながら、お姉ちゃんは私と友達関係を続けた。

そして、そんな私の「男」が爆発したときに、
お姉ちゃんは私を「妹」に変身させるというとんでもない手段で親友としての私と、
ずっと離れなくていいようにした。

「でも、本当に好きな男はあなただけだった」
お姉ちゃんはそう言う。だから、私のものにするにはこれしかなかったのだと。
「だって、私があなたと付き合ったって、浮気しないとは思えないもん。」

そして、私のことを自分と同じ「エッチで淫乱な」女に育てようとしているのだ。
でも、今はそのことに幸せを感じてしまっている。毎夜お姉ちゃんは私を「開発」し続けた。

それは、私に対する責任感からか、私のことをそれほど愛しているのか。
とにかく、お姉ちゃんの好きな「エッチで淫乱なゆっこ」であることに、
私は幸せを感じ始めていた。





お姉ちゃんの「開発」は、男だった私を否定することではなくて、
いまの方がお姉ちゃんにとっても、私にとっても、
はるかに幸せだということを私のカラダに刻み込むための行為なのだ、
と私は思っていた。

だから、私は自分が男だったころのことを忘れたいとは思わない。
でも、もっともっと「エッチなゆっこ」になりたいとも思っている。

「お姉ちゃん・・・」
「なあに?ゆっこ」
「ぁは・・・きもち・・・いい・・・よぉ」
「ふふ、ほんとにエッチな女の子ね」

お姉ちゃんにゆっくりと時間をかけて「開発」されながら交わすこんな会話。
その一言一言が私が「エッチで淫乱な女の子」であるゆっこに
生まれ変わったことを確認させてくれる。

まだまだ、自分の存在があやふやで、不安を抱えている、
そのことを心の奥深くでは感じている。少しずつ、少しずつ、
その不安を幸せに塗り替える、それが「開発」であり、「性教育」なのだった。





「そんなこと・・・いわないでぇ。」
それでいて、少しずつ、私は「エッチ」とか「淫乱」とか言われることに
女としての恥ずかしさを覚えるようになっていた。

そんな言葉攻めがまた快感であることは間違いないのだが、
それこそ「性教育」の賜物だろう。

「大学に入ったら、いろんな男と寝てみるのよ。」
それが、お姉ちゃんの性教育の重要な一か条だった。
「男がどんなペニスをもってて、どんなセックスするかなんて、
結局ヤってみなければ分からない」と、私に口癖のように繰り返す。

その言葉に従って行動する日がすぐ近くまで
来ている。なにより、そんな「エッチなゆっこ」でいられるとしたら、
それがいまの私にとって一番幸せなのだ。

「開発」は処女を失った日以来、エスカレートしていった。
それまではゆっこのカラダを開発するのはお姉ちゃんの手であり、
口だった。しかし、道具が登場するようになった。
「それじゃあ次は、これを使いましょうね」




「開発」の最中、ゆっこはお姉ちゃんのおもちゃだった。
大人のおもちゃと同じ。お姉ちゃんが期待したように喘いで、
お姉ちゃんが期待したようにイカされて、

お姉ちゃんに言われたとおりに上の口で、下の口で、
バイブレーターを、ピンクローターをくわえ込む。

そして、またお姉ちゃんの期待したとおりにまた喘ぎ声を上げて、
「イカせて・・・」と哀願する。
そこには男のプライドも、女の恥じらいもほとんどなかった。
「あなたにはまだ早いの」

お姉ちゃんは自分も気持ちよくなりたくて、
自分でも大人のおもちゃを使いながら私を開発するようになっていた。
「それなら、ゆっこがやってあげるよ」
と言っても、「まだ早い」といって断られる。すごく切ない気分になる。

でも、すぐにそんな切なさを快楽が消していく。
太いバイブレーターが私のオマンコを暴れまわる。
お姉ちゃんがそれを出し入れする。





「あぁん、ぃやぁ・・・」
ただそれが気持ちいいだけではなくて、
お姉ちゃんに愛されている「エッチなゆっこ」を実感できるのが幸せなのだ。

「はぁ・・・うーん・・・おねえ・・・ちゃん・・・」
私がイキそうかな、と思うと、お姉ちゃんは今まで動かしていた手を止めたりする。

「またぁ・・・おねえちゃん・・・やめないでぇ・・・」
精一杯の切なげな目で訴える私。
「なぁに?まだイカせてほしいの?」
「そんなぁ・・・そんなこと・・・言わせないでよぉ」
こんなやり取りが一日何度も繰り返される。

「そんなにイキたいなんて、ゆっこはどんな女の子なの?」
イカせてほしい私は、それでもちょっとだけ抵抗してみる。

ここは、毎日が勝負なのだ。出来たら、恥ずかしい言葉を言わずにイカせてほしい。
お姉ちゃんに私を「かわいい」と思わせれば恥ずかしい言葉を言わなくてもイカせてもらうことが出来る。

「言ってみて。ゆっこはどうしてそんなにイキたいの?」
今日はもう、我慢が出来ない。私の負けを認めた。





「あはぁん・・・ゆっこは、エッチな女の子だから・・・」
「それだけ?」
そういうとバイブのスイッチを入れて、
私のおまんこの入り口をちょろちょろちょろっとくすぐるように這わせる。

「もう・・・いやぁ・・・ゆっこは、エッチで淫乱な女の子だから、
イカせてほしいのぉ。お姉ちゃぁん・・・お願いします。」
「はいはい、イカせてあげますよぉ」
スイッチを入れたまま、バイブを一気におまんこに突っ込んでかき回す。

「あぁぁ・・・とってもきもちいいぃ」
私は声を震わせながらカラダを痙攣させた。

「本当にエッチなのね。ゆっこは」
自分の口からそれを認めることで、なおのこと自分が
「エッチで淫乱なゆっこ」であることを幸せに感じるのだった。
そんな幸福感に包まれながら絶頂を迎える。

「はぁん・・・」
一気に全身の力が抜ける。私はイクとそうなる。一瞬、意識がどこかへ飛んでいくような感じになる。
「イキ安い体質なのね。ゆっこ。今日もイキまくりね。」
言葉攻めはそれでも延々と続く。





「ほら、こんなに濡れちゃった。自分できれいにしなさいね。」
今、私を絶頂に上らせたバイブレーターを、お姉ちゃんは目の前に、
スイッチを入れたまま見せた。それは、口に含んでなめまわせという意味だ。

「はい・・・おねえちゃん。」
そういうと私は手を伸ばしてバイブを持ち、それを口に含む。
さっきまで私のおまんこの中で暴れていたバイブレーターが今度は上の口の中で暴れだす。
うぃーん、とモーターの振動が口中に伝わる。

「うぅん・・・・」
口は性器なのだと思う。不思議と暴れまわっているバイブを必死でなめまわすと、
口の中いっぱいに愛液のしょっぱい味と、快感が走る。

そんなことに必死になっている私を、お姉ちゃんはほおっておかない。
胸の突起を舌の先でいじり始める。
そして、ピンクローターを、絶頂を迎えたばかりのおまんこに突っ込む。





「うぅ・・・ん・・・」
喘ぎ声だのどの奥から出ようとする、少し苦しい。
再び下半身から、おっぱいから、快楽が全身に伝わりだす。

これほど気持ちいい思いをしても、終われば、
私はまた自分の存在のあやふやさに不安を感じ出す。そう決まっている。
それを、少しずつ女としての幸福で塗り替えるために、お姉ちゃんは私に快楽を与え続ける。

男では決して味合うことの出来ないほどの快楽をずーっと、
与え続けられれば、もう、男に戻りたいなどとは決して思わなくなるはずだ、
とお姉ちゃんも、私もどこかで信じたかった。

でも、最初にお姉ちゃんにイカされた日も、
処女を捨てた日も、狂おしいほどの快楽に身をゆだね、

自分が女であることをココロで、カラダで受け入れながらも、
そのあとでやっぱり、心のどこかで私の中の男が暴れだしてきた。
口には出さないながらも、どこかで、まだ、男に戻りたいという気持ちが消えていない。





そう、口には出さない。いや、出せないのかもしれない。
これほどオンナのカラダを楽しみながら、男に戻りたい、などとはいえない。
でも、気持ちのどこかに、それはまだある。

お姉ちゃんもそのことに気づいている。
だから、それを消すために、少しずつ、消すために、今夜も、お姉ちゃんは私を快楽の海へと誘う。

「あ・・・あぁん、イっちゃうぅー」
今日だけでも、もう何回目かの絶頂だった。
そのたびに私の頭は真っ白になる。

すぐに意識は戻って、でも少し朦朧とする。気持ちよかった。余韻が湧き上がってくる。
そんな私がもたれかかっているのを抱きとめながら、お姉ちゃんが私の頭をなでる。
「本当にエッチなゆっこ。」

この快楽の海は毎夜、私が疲れ果てるまで続く。
さっき絶頂に達した私は、その余韻にうっとりしている。
お姉ちゃんはベッドを立つ。用を足して、私にもお茶を持って帰ってくる。

その間、私は考える「今日はこれで終わりなのかな?」
別に、終わりでもいいし、終わらなくてもいい。この余韻は一晩中続く。
そう知っている。ぐっすり眠ることが出来るはずだ。




でも、私のカラダは正直。余韻に浸りながらも、
私のアソコからは新しいジュースがまだ少しずつ出ている。

お茶を飲みながらも、じんわりとまた熱くなるおまんこが気になる。
私は、お姉ちゃんに「開発」されている間、自分で自分のおまんこを触ることを禁じられている。
オナニーが禁じられている。許されたときにしか、オナニーは出来ない。

でも、つい、気になって自分のおまんこに手が伸びる。
ぴしゃっ、と音がした。お姉ちゃんが、おまんこに伸ばそうとした私の手をはじいた。





「何してるの、ゆっこ?」
私は、何も答えられずにお姉ちゃんの顔を見つめる。
「自分で触ろうとしたでしょ。」

いたずらっぽい視線をお姉ちゃんが送る。私は切なげに見つめることしか出来なかった。
「どうして、そんなところを触ろうとしたの?」
また新しいラウンドが始まっていることに私は気づいた。
「答えて、ゆっこ。どうしてそんなところを触ろうとしたの?」

「・・・」
うまい答えが見つからない。さっきと同じように、
私は、お姉ちゃんに目で訴えかける。
ごめんなさい。また濡れてきちゃったから、つい触りたくなったの。触らせて。お願い。

「自分で触るなんて、お姉ちゃんがまた気持ちよくしてあげるよ。」
私のハートをきゅん、と、お姉ちゃんの一言が鳴らす。同時にまた新しい愛液がとろとろと流れ始める。




「ちゃんと、質問に答えたらね。どうしてそんなところを触ろうとしたの?」
切なくて、じわりと目に涙があふれる。
「濡れて・・・それが気になって。」
精一杯の言葉で答える私。そんな私にお姉ちゃんは次の言葉を浴びせる。

「ゆっこは、男の子に戻りたいんでしょう?」
突然、話を変えて私を責める。
「さっきからずっと思ってたの。ゆっこは本当はまだ、自分が男だと思ってるでしょ?」
「えっ?」
一瞬、いろんな考えが私の頭を駆け巡る。
戻れるのか?男に?不思議そうな目でお姉ちゃんを見つめる私。

「戻りたい?」
あれほどの快楽を与えられても、どこかにうなずいてしまいそうな私がいる。
曖昧な答えをして逃げられるほど甘くはない。

「戻りたいのなら、もうおまんこなんか触る必要ないでしょ?」
ショートカットの私の髪をなでながら、お姉ちゃんが言う。
そんなことはない。触ってほしいよぉ。そう私のココロが叫ぶ。





「戻りたくなんかない。」
私ははっきり答えた。
「そう。じゃあ、あなたは誰なの?男の子じゃないとしたら。確かに今まで男の子だったよね。
でも、今は戻りたくないって。じゃあ、今は、誰なの?」

こうして、私に何度も何度も植え付けるのだ。何度も何度も。
そのたびに、お姉ちゃんの望む答えを考え、嬉々としてその答えを口にする私。

「私は・・・ゆっこ、優美子です。」
「ゆっこ、それだけ?」
そういうと、お姉ちゃんの手が私のフトモモの内側を撫で回し始める。

「あぁん。」
これだけでも、喘ぎ声が漏れる。お姉ちゃんの優しい指と掌は私のフトモモを、
足の付け根の内側まで優しくなでても、要求された答えを口にするまでは、
秘所に触れることはない。私はじらされる。

「言ってごらん?全部。あなたは誰なの?」
「あぁ・・・ゆっこは、ゆっこは・・・女の子。エッチな女の子。淫乱な女の子です。
お姉ちゃんの妹で、こうしてお姉ちゃんに気持ちよくしてもらうのが大好きなのぉ。」
それでも、なおお姉ちゃんはじらし続ける。




「それでおわり?」
「いやぁ・・・まだ・・・あぁん・・・ゆっこは・・・男だったのを女の子に変えてもらって、
お姉ちゃんの妹に、エッチな妹のゆっこにしてもらったのぉ。もう、女の子のカラダが大好き。
気持ちよくしてぇ、お姉ちゃん・・・男になんか・・・戻りたくないよ・・・
あたしは・・・ゆっこは・・・お姉ちゃんの妹で、エッチで淫乱な女の子なのぉ。
また、気持ちよくしてほしいのぉ。おまんこ、触ってぇ。かき回してぇ。」

これ以上じらされるのがいやで、一気にここまで言ってしまった。
お姉ちゃんは、とっても満足した表情で、私のおまんこに手を伸ばした。

「あぁん。クリちゃんもなめてぇ・・・。エッチなゆっこの、
クリちゃんもなめてぇ・・・いやぁ・・・ん・・・おまんこ気持ち・・・いい」
こうやって少しずつ少しずつ、自分の中の「男」を消していく。
お姉ちゃんの「開発」は少しずつ、私をエッチなゆっこに変えていくのだった。

「イくぅ、イっちゃうぅぅー・・・」
素直になった私のお願いどおり、お姉ちゃんは私のクリトリスを優しくなめまわしてくれる。
私はクリトリスが弱い。お姉ちゃんもどうすれば私が気持ちいいか、だんだん分かってきたみたいだった。

「あぁん。」
また、体中が一瞬痙攣を起こして、力ががくんと抜けた。
「またイっちゃった」
私は照れながらわらう。お姉ちゃんの「開発」は私をいつも天国に連れて行ってくれるのだった。



「今日は、宏樹と会ってきて。」
朝、お姉ちゃんがそう言った。
「ちょっと、夜遅くなるから、相手してあげられないかもしれないから。」
それは知っていた。だから今日は、夜の「開発」されないかもしれない。それが朝から残念だった

でも、その代わりに、1週間前に私が処女をささげた、
滝澤宏樹と会って来い、とお姉ちゃんは言った。それが、どんなことかも良くわかる。
「えっ・・・でも・・・」

「なぁに?いや?」
嫌ではなかったが、抵抗を感じないわけではなかった。
「宏樹がねぇ、すっかりゆっこにはまっちゃってね。
もし、よかったら、付き合ってもいいわよ。別に、セフレでもいいけど。」
考えてもいなかった。宏樹と付き合うなんて・・・セフレになるなんて・・・

「そんな・・・お姉ちゃんいないんでしょ?」
一人で男と会うのが、なんとなく不安だったのだ。
しかも、男だったころから知ってる男だ。昨日も、
あれほど時間をかけて「エッチなゆっこ」を自分に刻み込んだのに、
昔のことを思い出したりしたら・・・不安だった。




エッチなゆっこの、そんな不安を、お姉ちゃんは見抜いていた。

「大丈夫よ。自信を持って。宏樹の前でもエッチなゆっこでいられるでしょ。頑張れ。ゆっこ。」
握りこぶしを作って私を励ますお姉ちゃん。
「それに、エッチな女の子がいつまでもお姉ちゃんとレズってるばっかり、
ってわけにもいかないでしょ。もう1週間もすれば大学の入学式なんだから。
そのあと、童貞の男の子たちを食いまくるエッチなゆっこになるには、
これから1週間、男とセックスする修行をしないと。」

「エッチなゆっこ」という言葉をお姉ちゃんは繰り返し使う。
しかも、それですごいことを平気で言う。
昨日の官能が私の中でよみがえる。お姉ちゃんの言うことには逆らえない。
私が「エッチで淫乱なゆっこ」であるためには、男とセックスする修行が必要なのだ、
と、心の中で自分に言い聞かせる。





「わかった?いろんなことを教えてもらってきなさいね。」
「う、うん。」
肯定的な返事をして、私は心を決めた。
「それから・・・と。もし、今の時点で付き合う気がないんだったら・・・」
「えっ・・・」
お姉ちゃんは私に耳打ちした。
「それって・・・どうするの?」
「それは自分で考えて。あとで報告してね。」

それだけではない。今日着ていく洋服、靴、下着、バッグ、すべてを指定した。

「これで、宏樹の欲望をくすぐって、しかも、
歩いてるときにすれ違う男はみんな宏樹を、つまりあなたを連れていることを、
うらやましい目で見るはず。メイクなんて、しなくても全然ね。」

「それじゃ、行ってらっしゃい。お姉ちゃん。」
笑って見送ったが、心の中は不安でいっぱいのままだった。

最近、昼間は、ずっと女のことを勉強している。
女性誌を何冊も買ってきて片っ端から読み漁ったり、お化粧の練習をしてみたり。
お姉ちゃんの妹である私は「エッチなゆっこ」である以前の、
18歳の女としての社会生活の準備も、短期間でつめこまなければならない。

そんな途中で、今日は初めて一人での外出だ。
お姉ちゃんが出来る限りの準備をしてくれたとはいえ、
やっぱり緊張する。そして、耳打ちされたお姉ちゃんの「エッチなゆっこ」への指示。
うまく出来るだろうか。





一方で、カラダは、男とセックスすることの予感に、
悦びをもって反応しているようだった。ココロも、不安を抱えてはいても、
前、宏樹さんに抱かれたときの悦びを忘れてはいない。

華奢な私が、たくましい男に、宏樹さんは男としては細い部類ではあるけれども、
いい男に抱かれる、それは、セックスそのものを抜きにしても、
ココロにもカラダにも悦びを思い出させることだった。

お姉ちゃんとの、柔らかい肌どうしのふれあいとはちがう。
女を抱くことが自然に出来ている男とのふれあい。私が失ってしまったものとの交わり。
それは、やっぱり楽しみでもあるのだった。

午後5時少しまえ。待ち合わせの場所に、私は少し早く着いた。
はっきり言って、期待に胸を昂ぶらせていた。
宏樹さんに処女をささげたあの時とはちがう気分だった。

お姉ちゃんに「開発」されて、おまんこの中もずいぶん使えるようになっていた。
もう痛みも消えていた。そして、耳打ちされた、お姉ちゃんの指示。
なんだかだんだん楽しみになってきた。

「やぁ、おまたせ。」
期待に胸を昂ぶらせているのはこの男も同じだろう。
お姉ちゃんは、宏樹さんが、私にはまっているといっていた。
今日のデートは、宏樹さんのほうからお姉ちゃんにお願いしたものだったのだ。
それに応じることをお姉ちゃんは私に指示した。







お姉ちゃんは「エッチなゆっこ」を、宏樹さんに見せ付けてもかまわない、といっていた。
「どこに行きますか?」
たぶん、宏樹さんのことだ、別に聞かなくても自分なりのプランを立てていることだとおもう。
それは、今日もまた私とセックスしたいから、その雰囲気作りから始めるだろうという、
行ってみれば、マニュアルどおりの行動だといっていいとおもう。

お姉ちゃんの耳打ちの指示、私は自分で考えてまず最初に実行してみた
「いいから、ホテルに行きませんか?」
宏樹さんの動きが止まった。鳩が豆鉄砲食らった、とでもいうような顔をして。

「お姉ちゃんからも聞いてます。私とまたやりたいんでしょ。」
私は満面の笑みをたたえて、下から宏樹さんの顔を覗き込んだ。

「ゆっこはもう、そのつもりで来たんです。優しくしてくださいね。」
つい数日前に自分が処女を奪った女から、いきなりこんな風に言われるとは、
予想もしていなかったのだろう。宏樹さんはしばらく黙り込んでしまった。

「どうしたの?宏樹さん?」
はっとした様子で、宏樹さんは答えた
「いや・・・びっくりして・・・」





とりあえず、早めではあるけれども食事をしたあとでホテルに行くことになった。
私は、やりまくる気まんまんでやってきたので、ファミレスで宏樹さんとご飯を食べてるときから、
舌なめずりしていた。私は、小さいピザと、チョコサンデーを注文した。

ピザを食べるときは、わざとチーズを伸ばして、口の中に入りきらなくなると、
口の周り煮に垂れ下がったチーズをいやらしくすすった。
それは、この前口でイカせた宏樹さんのスペルマを口の周りについたものまで
なめて飲み込んだときと似ている光景、を意識した。

チョコサンデーも、うぅんといやらしく食べた。スプーンを使わずに上からちろちろとなめてみたりした。
明らかに誘っているように振舞った。胸元の谷間が見えるように、
意識的に姿勢を低くして話したりした。スプーンを使うときにも、
舌を少しだけ出したり、奥までくわえてみたりした。

さんざんいやらしい振る舞いをして、腕を組みながら街を歩く。
まだ少し冷たい風が花柄のスカートの私の足に当たって、
少し寒かった。夜はこの時期でも結構寒い。この体験は初めてだった。
すれ違う男たちの多くが、私に目を留めるのが分かった。

私のあらわになっている足に、ジャケットに間からのぞく細い腰周りに、
小さいながらも寄せて上げた胸に、そして、すっぴんでもかわいい顔に、視線を感じる。
これも初めての体験だった。お姉ちゃんの言うとおり、そして、自分がそうだったように、
そんな男たちは私を一瞬、目で犯す。あの娘かわいい、と目を奪われる。




さっきからの宏樹さんを誘う行動と、多くの視線。
なれないことの連続。しかもその一つ一つが、
自分が「エッチなゆっこ」であることを実感させるものだった。
街を歩きながら、私は少し自分に酔っていた。彼と腕を組んで二の腕に胸を当てたりしながら歩く。

歩いているときにも、「エッチなゆっこ」を忘れたりはしない。一人カラダが熱くなっていく。
腕を組んでいるのは彼に支えてもらうためでもあった。アソコはもうとろけそうだった。
純白のパンティが濡れているのを感じた。フトモモの内側に冷たいものを感じた。

ホテルの部屋に入ると、私は、いきなり宏樹さんに抱きついた。
「ねぇ・・・これ以上・・・じらさないでよ。」
そう言うと、宏樹さんは私の背中に手を回してきた。
それは、今の私からすれば、じらされているのも同じことだった。

「もう!」
私はその体勢のままひざを曲げてかがんだ。宏樹さんのベルトを外して、
ジーンズの前を強引に開いた。トランクスごとずりおろして、
まだ勃起していない宏樹さんのペニスを根元から持って、口に含んだ。


洗っていない宏樹さんのチンポからは、むっとした悪臭がした。
懐かしいにおいだった。不思議なことに、今の私には、
それほどそのにおいに対しても嫌な思いがなかった。
男だったときは、こんなものをしゃぶるなんて、考えられなかった。今は違う。
「エッチなゆっこ」はその、宏樹さんのチンポを、においごと口に含んで受け入れることが出来た。




すぐに口の中で宏樹さんのチンポが大きくなってゆく
口でピストン運動を始める私の髪を彼がなでる。
ちゅばっ、ちゅばっ・・・この前はただ口の中に含んで一心不乱に動かしただけだったが、
お姉ちゃんの「開発」のおかげで、舌を使うことを覚えた。

んぐぅ・・・んぐっ・・・
私がフェラチオをしているのは、自分との戦いだった。
いつもと同じことを今日はお姉ちゃんの助けなしにしなければならない。
こんなことをしているとき以外は、結局は普通の生活なのだ。

体つきが違って、出す声も、視線の高さも、男のときとは違う。
でも、たとえ女のことを勉強していても、結局、男だったころとそんなに変わらない。
いや、むしろ、何も変わらない。

お姉ちゃんに開発されているとき、体中にはしる、
狂おしい快楽が、私のココロとカラダに、オンナを刻み込む。「エッチなゆっこ」を刻みこむ。
今日は、「エッチなゆっこ」を、お姉ちゃんの助けなしに刻み込まなければいけない。

だから、今日の待ち合わせからホテルに来るまでの間、行動と目線で彼を誘って、
「エッチなゆっこ」を必死に演じたのとはちがう意味で、このフェラチオは戦いだった。

情けない声を男がだす。
「ああ、気持ちいい。」
自然と彼の腰が動き出す。私の口の中がだんだん気持ちよくなってくる。

彼のチンポが私の上の口を蹂躙している。私の小さな口と舌は、積極的な動きを止める。
口が性器の変わりに彼の腰の動きを受け入れている。
ゆっこは、彼の腰の動きと自分の舌の動きのリズムの違いに戸惑って
、従順に彼の腰の動きに合わせた口の前後運動へと移行した。




お姉ちゃんが、今日の朝、エッチなゆっこに耳打ちした指示は
「今日はあなたがリードしなさい。思いっきり淫乱な痴女になって主導権を握って、
宏樹を何度もイカせてきなさい」というものだった。

朝の時点で今日の分の「エッチなゆっこ」を私のココロに刻み込んだ。
私はそれに従って、ここまで、お姉ちゃんの言うとおりに行動した。

その私の努力を、あざ笑うかのように、いつの間にか彼は、
私の頭を両手で抱えたまま自分のペースで腰を振り始める。
抵抗できなくなる。私の口はただの性器、快楽を求める彼の道具になった。

「あっ・・・は・・・」
ふさがれた口から嗚咽が漏れる。
次の瞬間、彼は頭から手を離して、腰の動きを止めた。初めて上目遣いで彼の顔を見上げた。

そういえば、お姉ちゃんから、フェラチオするときはなるべく男の顔を見上げながらやれ、
と教えられていたのを忘れていた。しまった、と思った私を両脇から抱きかかえ、立たせた。
キスをされた。今度は彼の舌が私の口の中を蹂躙した。もう、完全に彼のペースだった。

イっちゃった、というわけではないが体から力が抜ける。
彼の左手はそんな私を抱きかかえ、後ろから左のおっぱいに近づく。
カットソーの裾から入り込み、左側だけまくりあがった状態のまま、ブラジャーとおっぱいの隙間に侵入してくる。

右手はスカートの下から、同じようにスカートをまくしあげて侵入してくる。
フトモモを彼の指が優しく上へとなで上げる。付け根まで来ると、
そこから逆向きに動く。正面から純白のパンティの中に、彼の指が入ってくる。





「あぁ・・ん」
完全に主導権を握られた私は。軽い屈辱を感じながらも官能に身をゆだねるしかなかった。
秘裂をなぞった彼の指は、私のクリトリスを探し当てると少しだけ刺激して再び秘所をなぞる。
少しだけ、入り口だけ私のアソコを刺激して、またクリトリスへと戻る。

「あぁん・・・くぅん・・・」
彼の舌に蹂躙される口からとろけきった喘ぎ声がどんどん漏れ始める。
この人は、私が男だったことなんか知らない。彼にとって、私はただの女。
快楽を貪る対象。そんな思いが朦朧とする私の頭にわきあがる。彼にとっては、ゆっこはただのゆっこ。

そんな中では、もう自分のココロに「エッチなゆっこ」を刻み込む必要もない。
そのままベッドに連れて行かれて、押し倒される。力が抜けて仰向けになる私、
彼は少しはだけていた自分の服を、歩くためにあげたパンツも含めてすべて脱ぎ去った。
ああ、それは私が脱がせる予定だったのに。彼に主導権を握られた軽い屈辱が再びよみがえる。
素っ裸になった彼は、私のスカートの中から、パンティだけを下ろして、スカートを再びたくし上げて、
そのままクンニの体勢になる。私のアソコに顔をうずめて、なめはじめる。

「あぁんん・・・いやぁ・・・ん」
拘束がなくなった私の口は、自由に喘ぎ声を上げることが出来るようになった。
「気持ちいぃ・・・よぉ・・・ひろきぃ・・・さん・・・」
これ以上、やられっぱなしでたまるかという意識と、

このまま快楽に身をゆだねていたいという気持ちが私の中で戦っている。
このまま、私は今日も落ちていく・・・オンナになっていく・・・それでいいのか・・・私は・・・男なのに・・・
混乱している。いや、そんなことはない・・・私は・・・エッチな女の子・・・




「あぁん・・・あぁん・・・あぁん・・・」
私は喘ぎ声を上げながらも、負けられない、という思いもあった。
でも、そんな私に出来たこといえば、仰向けのまま、自分で服を脱ごうとすることくらいだった。
ジャケットを何とか脱いで、カットソーを脱ごうとする。
すると、どうしても下半身も動く。私の動きに気づいた彼がクンニをやめて、起き上がる。
彼は私の服に手をかけて、バンザイの体勢にして、脱がせた。
ブラジャーも彼の手によって剥ぎ取られた。結局、服も彼に脱がされてしまった。

彼はそのまま胸をなめ始めた。おまんこには左の手が伸びてきた。
丁寧に、私の胸を、彼がなめた。彼は、上目遣いで、よがり狂う私の顔を見ている。
目が合うたびにすごく恥ずかしい。屈辱も感じる。その屈辱が、彼に主導権を握られたゆえなのか、
男にいいように扱われているからなのかは、もうわからなくなっていた。

彼の口が、舌が、私の顔を見上げる体勢のまま下に移動する。
おなかをなめながら下に移動する。まくりあがったままのスカートという境界線を越えて、
再びクンニの格好になって、自然に開いていた私の足を抱えて、

じゅるじゅるっ、といやらしい音を立ててなめる。
私は、これ以上負けていられないと思った。

「あぁん、あぁん」
よがり声を上げながら、彼の口があるアソコを円心にして横に回ろうとした。
最初はそれにつられるように動いた彼も、私の動作の意味を察したようだった。

私は下から彼のチンポをくわえる、シックスナインの体制を作ろうとした。それを彼は察したのだ。
しかし、それでいて私の動作そのものを受け入れたわけではなかった。
彼は起き上がって、私の腰を両手で持ち上げた。





「きゃっ。」
私は突然のことに少し驚いた。彼は仰向けになってその持ち上げた腰の下に頭を入れて、
私は体を起こした。

ひざ立ちになって、顔面騎乗位の体勢でまたクンニが始まった。
私は最初の予定通り、彼のチンポをしゃぶるために前に体を倒した。
ようやくシックスナインができあがった。でも、それにしても、なんと言うことだろう。
結局シックスナインに持ち込むことすら、彼のペースで進んだ。

私はその屈辱を打ち消すために思いっきり舌を使って、負けないように、
じゅるじゅるっ、といやらしい音を立てながら、彼のチンポをしゃぶり始める。
最初はそうしていたが、彼が突き上げるように下から腰を使い始めると、
再びわたしの口は蹂躙されるだけの性器の変わりに成り果てた。
一方、彼は指を抜き差し、時にはクンニを中止しながら、私のおまんこをもてあそぶ。

「あぁん、あぁん。」
上下の口に走る快感に、あっという間に私はイってしまった。体から力が抜けて、
彼の体に倒れこむ。真っ白な頭の中。
それでも、なんとか彼のチンポを横から持ってしゃぶろうとする私。





「イっちゃったの?」
と、彼が聞いてくる。
完全に私の負けだった。
彼はクンニをやめて起き上がると私をまた押し倒した。
枕を私の頭の下に敷いた。十分に濡れていたアソコの入り口を彼のチンポがなぞる。
「あぁん・・・」

すぐには入れてくれない彼の顔を見つめて、「早く入れて」と目で訴える。
「もうイっちゃったんだからいいなじゃない?どうしてほしいの?」

「いやぁん・・・いわせないでぇ・・・」
「何を?早く、入れてとか、はめてとか、言わないと、
もうゆっこちゃんはイっちゃったんだからいいのかな?って思っちゃうよ。」
完全に敗北したゆっこの口から、敗北宣言が発せられることを求める彼。
私は敗北には屈辱を感じていたが、それを受け入れることで、彼のチンポが入ってきて
私のおまんこの中を、奥に当たるくらい突きまくって欲しい、とも感じていた。

男だった私の心はこんな屈辱をも感じていた。ずっと好きだった愛を、
お姉ちゃんをもこんな風に抱いているこの男に、女になった今も、
エッチなゆっこになった今も、勝つことは出来ないのか、と。

男としての屈辱が湧き上がってくると、「エッチなゆっこ」は、それを捨てることをカラダで覚えさせられていた。
お姉ちゃんはそうやって私を「開発」してきた。
そうすることが私の幸せなのだ。
そんなところで突っ張ったって、どうにもならない。ココロは、官能に打ち震えることを選択した。





「入れて・・・ゆっこのおまんこに・・・ひろきさんのおちんちん・・入れて・・・」
完全敗北の言葉がでると、彼は何も言わずに、
ずぶずぶ、と私の秘所に割ってはいってきた。ゆっくりと動き出す。

「あはぁ・・・」
少しずつ、ペースが速くなる。私は、両手で枕の端をつかんで痛みと快楽に耐える。
「うぅん・・・うぅ・・・ん」

体中を走り抜ける官能に、具体的な反応をあらわすことが出来るのは、
必死で枕をつかむ両手と、ぴん、と立った乳首と、首から上だけだった。
首を上下左右にふり、快楽を受け入れる。目は閉じたままだ。

「あぁん・・・あぁん・・・」
もう、彼の動きに私は合わせるしかなかった。
なれてくると、私は下から腰を使うようになった。
敗北を受け入れた私の、せめてもの抵抗だった。

男だった私のプライドのかけらだった。お姉ちゃんから指示された「エッチなゆっこ」の使命だった。
せめて、自分の動きだけでイカせたくない。そんなことを頭のどこかで感じながら。

すると、腰の動きを止めた彼が、私を抱き上げて、四つんばいになるように言った。
後ろから、すぶっ、と私のおまんこを刺した。
「あはぁん・・・」
中で運動するときとはちがう、あったかいチンポが入ってくるときの感触。

私のココロは、また、彼の腰がゆっくり動き始めることを予想していた。
その予定で枕に顔をうずめて快楽に耐える準備をする。
ところが、彼の口からその予想を否定する言葉が発せられる。




「自分で動いてみてよ。」
敗北を受け入れながらも抵抗を続けた私をあざ笑うように、彼が命令する。
完全な敗北の上塗りに、後ろから突き刺さった男のチンポを相手に、
自分から快楽をむさぼれ、という命令。男だった私にこれ以上の屈辱はなかった。

そして、自分の中の男が顔を出すと、決まって次には「エッチなゆっこ」が逆襲をはじめる。
そんなプライド捨てちゃいなよ。気持ちよくなれるよ。
「エッチで淫乱なゆっこ」は快楽を求めて、両手を前足にして、腰を動かす。

「あぁん・・・あぁん・・・」
私の中の男を、いつもとはちょっと違う方法で消していく。
お姉ちゃんの力を借りずに、自分の力で「エッチなゆっこ」をココロとカラダに刻み込む。
そう思うと、屈辱を受け入れることなどなんともないことだった。むしろ、誇らしいことにすら思えた。

「あぁん、うぅん・・・いい、いい・・・よぉ・・・」
いつの間にか、前足は崩れ、枕に顔をうずめて、必死に枕を抱えながら、私はよがり狂う。

彼も再び腰を動かすようになる。しばらくすると彼はまた体位をかえる。
騎乗位の体勢で、また、私に腰を動かすように命令する。私は丁寧に、精一杯激しく腰をグラインドさせる。

「あぁん・・・あぁん・・・」
そうやって得た快感の、その上を行く快感を私は与えられる。
私が懸命に腰を動かして快楽を貪っても、
そんなものは彼が動いたときに得られるものにかないはしないのだ。





「う・・・ふぅ・・・あぁん・・・」
そんな屈辱、敗北を感じるたびに、出現する私の中の男、
それを打ち消すために快感を受け入れさせようとする「エッチなゆっこ」

そのせめぎあいは、いつも「エッチなゆっこ」が勝利する。そうして、
今日も私は少しずつココロとカラダに自分が
「エッチで淫乱な女の子」であることを刻み込んでいく。

「あぁ〜ん。もう、いっちゃう〜〜」
正常位に戻った彼が腰の動きの激しさを増す。
「あああっ、おう」
彼がイった時には、私はもうイカされたあとだった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
乱れた呼吸を整える
「すてきだった。気持ちよかったよ。」
宏樹さんが私をほめてくれる。





それだけでは、その日は終わらなかった。
そのままバスルームに連れ込まれた。

そこでも主導権は握られっぱなしだった。シャワーでアソコをあらわれたり、
彼の求めるままに彼の体を、チンポをあらったり。そうしているうちに、
彼は回復し、そのままお風呂で第二ラウンドが開始された。

あったかいお湯の中での交わり。
お湯と汗とエッチな汁が混ざり合った、エッチな空間。気持ちよかった。




ベッドで、もう一回抱かれて、計三回。私のカラダが彼をイカせた。
「エッチなゆっこ」は、今日は思いっきり彼を攻めるようにお姉ちゃんに指示されていたのに、
それが実行できなかった。でも、三回もエッチなゆっこのカラダが彼をイカせたことは、
「エッチで淫乱なゆっこ」のオンナとしてのプライドの種に水を与えて、芽を出させたのだった。

帰ったあと、お姉ちゃんに、今日の仔細を報告した。
指示を実行できなったこと、でも、自分から彼を誘い、
精一杯いやらしく振舞ったことなどで、自分を弁護した。

「でも、出来なかったんだから、おしおきね。」
お仕置き、その官能的な響きに、宏樹さんに抱かれて官能を受け入れた私のカラダはまた熱くなる。




私のカラダは、ココロは、その「おしおき」を歓喜をもって受け入れた。
正直、男の宏樹さんとのセックスは、激しくてすごくよかったけれど、
彼が男であるがゆえに、いつものお姉ちゃんの「開発」と比べると、

彼がイったあとなど、ちょっとあっさりしていて、
それに、私がイカされた回数でも、ちょっと物足りなさを感じていた部分があった。
そんな隙間を、お姉ちゃんは見事にうめてくれた。

「ばかねぇ、はじめっからかないっこないことくらい分かってたわよ。」
お仕置きのあとで、お姉ちゃんが言った。

「でも、あなたがそうやっていやらしく振舞ったことで、
宏樹の心にも火をつけちゃったのね。よかったねぇ。
それは、宏樹、あなたのことを本気で攻めまくってたんだよ。」

お姉ちゃんは今日の種明かしをした。
「そうだったんだ・・・」
「エッチなゆっこ」に芽生えたプライドが少しくすぐられた。
「さぁ、もう寝よう。まだ6連戦の1日目しか終わってないよ。」

私は目を丸くした。そういえば、朝、これから入学式までの間、
男とやりまくって修行をするようなことを言っていたことを思い出した。
「エッチなゆっこ」が。明日からの「修行」に、
期待で胸を昂ぶらせながら眠りについたのは言うまでもない。



「あぁぁん・・・いぃ・・・」
大きなベッドのある、寝室に私の喘ぎ声が響く。

この部屋は、お姉ちゃんのお母さんがまだ生きていたころ、
両親が使っていた部屋だそうだ。ダブルベッドよりも大きなベッドが置いてあって、
お母さんが亡くなってからは、お父さんは使っていないという。

そのお父さんも、国会がある今の時期は、特に予算の審議中のいまは、
山手線の反対側にあるこの家にあまり帰ってこないのだという。
「帰ってきても、一階しか使わないから」

この家には、二階にも玄関があって、三階にもお風呂がある。
お父さんがいても、男を連れ込むことに何の困難もないのだった。
寝室のシャンデリアの下で、今夜も私は、お姉ちゃんの連れてきたセフレとセックスをしている。

「あはぁん・・・とっても、いいのぉ・・・」
今日は、お姉ちゃんの言っていた「6連戦」の6日目だった。
そして、4日目の一昨日はダブルヘッダー、昨日はふたりの男と4Pだったから、
この6連戦でのべ8人目の男だった。





「いやぁ・・・いじわるぅ・・・うごいてよぉ・・・」
今日の相手は40歳位のおじさんだった。
やる前にお姉ちゃんが、どんな男か教えてくれる。毎日。

今日の男は
「そりゃ、もう若さではかなわないけど、
熟練した大人の味って言うのかな?すんごいねちっこいの。
言葉攻めもすごいいやらしいし、こっちが盛り上がってくると必ずどこかで動きを止めて、
動いてって、哀願させるの。」

「あぁん、もう・・・イっちゃう・・・一緒にイこうよぉ・・・」
若い、体力抜群の絶倫とちがって、何回もやるわけにはいかない。
終わると、意外にさっさと帰っていった。

「どうだった?」
まだ服も着ていない私のたたずむ寝室にお姉ちゃんが入ってきて、聞いた。
「うーん。すごくよかった。ほんと、いやらしいね、あの人。でも・・・」
「でも、なぁに?」
「おじさんだからとかじゃなくて、あんましタイプじゃないかな・・・」

「ふふふ、それに、一回で終わっちゃったから物足りないんでしょ。」
そのとおりだった。私の顔がカァーッと赤くなる。それを見ると。
私の頬にお姉ちゃんの手が伸びる。顔を近づけてくる。
「おじさんのにおいがする」
そういうとお姉ちゃんは私にキスをした。




「ふぅ・・・ん」
私の口から嗚咽が漏れる。ひさしぶりのお姉ちゃんの「開発」が始まった。

6連戦の1日目は、前にも書いたとおり、宏樹さんとホテルでセックスした。

2日目は、お姉ちゃんの彼氏がやってきて、
お姉ちゃんとのエッチを見せつけられた後、
「私にも、お姉ちゃんと同じようにしてください」と言わされた。

3日目は別のセックスフレンドがやってきた。「さすが愛の妹だね」と言われた。

4日目は、朝から宏樹さんに呼ばれてホテルで3回。
帰ってきたあとはまたお姉ちゃんの彼氏がやってきて、1回。

5日目は、お姉ちゃんとふたりで街に出て、
ナンパしてきたふたりの大学生と、二人並んで姦られてきた。
淫乱なふたりの女に翻弄されて、というよりお姉ちゃんに翻弄されて、
そのふたり、精を吸い尽くされて帰っていった。

6連戦を終えて、「開発」をうける私。
「あぁ・・・お姉ちゃん・・・」
私は自信があった。「エッチで淫乱なゆっこ」はずいぶん成長した。
お姉ちゃんにも、その成長した「エッチなゆっこ」を見て欲しかった、知って欲しかった。
「お姉ちゃん・・・」

私は私のクリトリスをいじっていたお姉ちゃんの指をとって、
口に含んだ。その指をなめまわした。いやらしくなめまわした。そ
れを拒絶しなかったお姉ちゃん。私に微笑みかけていた。そんなお姉ちゃんに私は襲い掛かった。




「あぁ、だめよ、ゆっこ」
聞く耳を持たず、両手をとってお姉ちゃんを押し倒した。

次の行動に移ろう、として、上からお姉ちゃんにキスしようとした。
そこで、私の動きが止まった。
その、上から見たアングルのお姉ちゃんに、見覚えがあった。

「ほらぁ、だから駄目だっていったでしょ」
男だったその最後の前の日、
愛に、お姉ちゃんに襲い掛かったことを思い出してしまったのだ。

そのことはお姉ちゃんも気づいていた。一日だけとはいえ、
男だったころの私にとって、あれは本当に反省させられることだった。
信頼を裏切った、卑劣な行為だったと、トラウマになっていた。
もっとも、今となっては、おとなしくやらせてくれよ、という感じでもあるが。

「ゆっこは優しいからついどうでもいいことを思い出しちゃうんだよね。」
お姉ちゃんは私を慰めるように言う。
お姉ちゃんが私に攻められることを決して受け入れようとしない理由を、

私は初めて理解した。何事もなかったかのように私のクリちゃんの周りの皮を優しく舌でむいて、
クリちゃんをなめはじめる。
「あぁ・・・おねえ・・・ちゃぁん・・・」
切ない気持ちのまま、「エッチなゆっこ」を私のココロとカラダに刻み込む行為は続いていく。




次の日は、私がこれから通う、女子大の入学式だった。
朝、お父さんに「おめでとう」といわれた。ありがたい訓示もいただいた。

私は今日まで知らなかったのだが、お父さんは、
私が元男であることは知っていても全然お父さんとつながりのない人だとは知らないのだ。
本当に、地方のお妾さんだった人の息子だったのを「娘」にして認知したのだと思っているらしい。

それは、要するに、私とお姉ちゃんが、妾の子供だけど「男」と、
妻の子供だけど「女」という微妙な状況―政治家ならばなおさら後継の問題で微妙なのだ―を回避するために、
でもお姉ちゃんが「認知してあげないとかわいそうでしょ」というから、
仕方なくこういう形で妥協して認知した。そういう認識なのだという。

驚きはしたが、私を、一応は本当の娘だと扱ってくれているようで、よかった。と思った。

入学式に出かける前に、スーツに着替えた。
首の一番上までボタンのない、胸元まで見えそうで見えないブラウス、
ひざ上10cmのタイトなスカート。ストッキングをはくのは初めてだった。

「うん、今日から淫乱女子大生ゆっこの誕生だ」
お姉ちゃんがスーツに身を包んだ私を見て言う。

なぁに?それ」
私は照れ笑いする。ただの冗談で言っていると思った私に、
おねえちゃんはいたずらっぽい笑いを浮かべながら、こう言う。

「入学式が終わったら、どうするか分かってる?」





簡単にまとめると、

近所にある男だったころに通っていた大学・・・そこはお姉ちゃんが通う大学でもあるのだが・・・
そこのサークルの勧誘が来ているはずだから、好きなのについていって・・・結果的には

「今日中におんなじ新入生の童貞クンを一人食べちゃいなさい。」
そう、指示された。

「そぉんなぁ・・・」
今日からは、自分で男を探すこともやってみないと、ってお姉ちゃんは言う、
「じゃないと、全然、淫乱女子大生になれないよ」

別にそんなものになれなくてもいいのだが、お姉ちゃんの言うことには逆らえない。
「でも、どうやって童貞って見分けるの?」
「それは自分で考えなよ。聞いてもウソ言うかもしれないし。

ま、別に結果的に童貞じゃなくてもいいよ。今までみたいな男じゃないのと、やってこいってこと。」
意外なほど冷たく突き放された。

「もう・・・しょうがないなぁ」



ところが、その日はお姉ちゃんの命令を実行に移すことが出来なかった。
何もやらずに帰ってくると
「なあに、出来なかったの?淫乱女子大生失格ね。しっかりしなさい。」

私はしょぼんとしてうつむいた。
「今日はそのまま寝なさい。開発はなし。」
「えっ?そんなの・・・」
ひどい、と言いかけて口をつぐんだ。

「文句あるの?ゆっこがエッチで淫乱な女の子になれるように開発してるのに、
ゆっこ自身にやる気がないんじゃ、しょうがないでしょ」

あぁ、これは単なる予定調和だ。こうやって私の口から、
「開発」して欲しいと、哀願させたいだけだ。屈服させようとしているのだ。
そこまで分かっていて、でもお姉ちゃんに逆らうことは出来ないのだ




「お姉ちゃん、今日は失敗したけれど、私はエッチなゆっこです。
淫乱女子大生になれるように、
明日は必ず童貞クンを食べてくるからぁ・・・だから・・・お願い・・・見捨てないでぇ・・・」

その、明日童貞クンを食べるとか言うくだりは、どうでもいいのだが、
「開発」はして欲しかった。本心から。これは本当に切ない哀願なのだ。

「やる気あるの?本当に?」
そういうと、お姉ちゃんはもう私の腰に腕を回して、顔を近づけてきた。
その日の「開発」は、ちょっと今までと違った。

「今日、本当だったら童貞クンにエッチなゆっこを味合わせてあげるはずだったのにねぇ。」
そういいながらクリちゃんを適当にいじられる。

「あぁん、お姉ちゃん、切ないよぉ」
「いい思いをするはずだった、童貞クンに、申し訳ないとおもってる?」
「あぁん、思ってますぅ・・・」
「じゃあ、ちゃんと童貞クンにあやまりなさい。」

「あはぁん、童貞クン、ごめんなさい。
明日は・・・かならず・・・エッチな淫乱女子大生、ゆっこが・・・優しく童貞奪ってあげるから・・・
だから・・・ゆるしてぇ・・・」
「よく出来ました」

さっきと同じようにいうと、お姉ちゃんはバイブでエッチなゆっこのおまんこをかき回した。




「あぁん・・・いっちゃうぅぅ」
何度も何度も私はその約束を復唱させられた。

明日こそは、淫乱女子大生ゆっこがはじめて童貞クンを食べる。
今までの「開発」で「エッチで淫乱なゆっこ」を
ココロとカラダに刻み込まれたように・・・その約束を刻み込まれた。





翌日、ゆっこは春らしい緑色であわせた服装をさせられた。
深いエメラルドのカーディガンと胸までのインナー、
その上に少し出るパステルのシャツ。スカートは、
同じパステルの、ひざ下まである巻きスカート。「触ってみたくなる」ようなポリエステルの材質。

下のほうは開いたままにして、最初、重ねてジーンズを履こうとしたら怒られた。
「あんたバカじゃないの?やる気あんの?」
綺麗な足を見せろ。パンティまで見えそうなのがいいんだ。と。

でも、本当にパンティまで見えたらただのヘンタイだから、
「ほら、こういう超ミニスカートは、こういうときに使うの。」

私はほぉ、という感じで感心した。
お姉ちゃんの言う「清純だけどエッチな」服装で、
なにかのオリエンテーションのために学校へ行った。

その帰り、昨日と同じようにたくさんの勧誘にあった。
その中からひとつを選んで、昨日も行った、2月まで通っていたキャンパスについていった。





運が良くて、これは、という男の子がいた。すごい格好いいというわけではなくても、好みのタイプ。服装は地味。身長は170cm弱といったところか。痩せ型で、でも結構鍛えてありそう。この子となら、やってもいいかな。あとは、お姉ちゃんの指定した条件に合うかどうか。
「こんにちは」
つれてこられた私がサークルの溜まり場に先にいたその男の子と他の人たちに挨拶をした。
つれてきた先輩が「えぇっと、君は昨日もきてた・・・」
「近藤です。近藤勝・・・」
「ああ、そうだった。」

第一関門クリアだ。私は活動についてのアナウンスを聞きながら、
次の関門についてどう聞けばいいかを、考えていた。
生後2週間の「女のカン」では、この子は絶対童貞だと思う。

でも、ちゃんと確かめないと。やっぱりちゃんと聞くしかないよなぁ。そんなことを考えていた。

ラッキーなことに、ふたりだけになるシーンが訪れた。
学部や、出身の、一通りの自己紹介を聞きながら、
私は確信を高めた。核心に近づく質問をぶつけてみる

「近藤君は、彼女とかはいるんですか?」
「えっ?」
初対面でそんなことを聞くと、誤解されるかもしれない。でも、今日の場合は誤解じゃない。
「いや、ちょっと今はいない・・・」

私はその言葉にちょっと動揺、ちょっと安心して、次の質問に移る
「じゃ、前はいたの?」
「えっ・・・それは・・・」

口をつぐんだ彼を見て、心の中でガッツポーズを作った。
私は確信した。彼は絶対童貞だ。後は、どうやって誘うか。それが問題だった。
彼は大学の近くで一人暮らしをしているという。理想的だ。




「なーんか、私たちって、放っておかれてるよね。せっかく来たのに。」
「うん、そうだね。」
「ねぇ、お茶でも飲みに行かない?おなかすいちゃった。」
怪しまれるといけないので、携帯の番号を交換して、
別々に出て、ファミレスの前で待ち合わせた。入らずに待っていてもらったところが、正解だった。
この辺の地理は良くわかっている。彼の話からすると、アパートはこのすぐ近くのはず。

「あぁ、結構込んでるね。」
「待とうか。しょうがない。それとも、あっちの方に行ってみる?」
せっかくのかわいい女の子との、突然舞い込んだデートのチャンス、
彼は何とか逃すまいと必死なようだった。

そんなことしなくても平気なのに。

「んーと、そこのコンビニで何か買って、近藤君の部屋に行こうよ。」
ストレートに要求した。
「えっと、結構まだちらかってるけど」

せっかくのチャンスをみすみす逃そうとするとは・・・でも、それがさらに童貞っぽくていい、と思った。
「いいよ。行こうよ。そんなにいや?一緒に片付けてあげるよ。暇だし。」
「えっ・・・でも・・・そんな」

早く気づけ、これはオマエを誘っているんだ。
と、彼の顔は赤くなっていった。ふと、下のほうをみると、
かすかに股間が盛り上がっていた。彼はそれを隠そうとするように、ジャケットのボタンを閉めた。

よかった。興味がないわけじゃないんだ。ただ、緊張してるんだ。
淫乱女子大生ゆっこの初めての童貞クンにふさわしい逸材だった。




「あたしはね・・・」
何とか説得して、彼の部屋に向かう途中、
抱いてもらえるように伏線をうつような会話を続けた。

私はさっきのコンビニでサンドイッチと、ジュースと、コンドームを買った。
ビニールの中の紙袋、その意味、分からないかもしれないから、見えるように紙袋の外には出した。
案の定、ビニールで透けて見えるコンドームの箱が気になるようだった。

部屋に着くと、彼は「ちょっと待ってて」という。
AVでも片付けたのだろう。1分くらいして、中に招き入れられた。
買ってきたものを口にして、まぁ、いろんな会話をした。

家にあったCDとか、本とか、そんなものについて・・・
話に詰まったときに、私から切り出した。
「まさるくんは・・・エッチしたことある?」

彼は、正直に、ノーと答えた。
「あたしね、今日、したい気分なの。教えてあげるから・・・どう?」

淫乱女子大生としてはいまいちかもしれない誘い方だが、
初めてなので許して、お姉ちゃん・・・そんなことを思いながら聞いた。

彼はこくりとうなずいた。




私は彼に飛びついて、抱きついてキスをする。
彼の口のなかに舌を入れて暴れる。

しばらく暴れたあとで、彼をベッドに押し倒す。ジーンズの上から、
すでに硬くなっているアソコをまさぐる。

信じられないというかんじで、圧倒されている彼に
「もう大きくなってるね」
と言って微笑みを投げかける。

彼は寝転がったまま、ベッドに腰掛けて話しかける私に答える。
「う、うん。」
「ねぇ、そおんなに緊張しなくていいんだよ。どうせゆっこがリードするつもりできたんだから。
あたしの言うとおりにして。おねがい。」

「は、はい。」
素直に返事をするところがすんごくかわいいと思った。これは病み付きになるかもしれない。
自分が童貞だったころに、かわいい女の子に、こんな風にされたら・・・

それって、天国みたいなものだ。つまり、私は彼を天国に連れてきたのだ。
「あぁあ、おっきくなっちゃって。ジーンズの中じゃ狭いみたいね。」
私はそういうと、チャックをおろして、それでもなかなか出しにくいと分かると、
ベルトをとって、パンツごとジーンズをずり下げて、そのまま脱がせて、




「フェラチオ。わかるよね。」
「は、はい。お願いします。」
そういわれると、じゅるじゅるじゅる、
と口によだれをいっぱいためて、彼のチンポを口に含んだ。

軽い仮性包茎のチンポをむいて、カリを全部出す。この、むっとしたにおいも、今となっては懐かしい。
カラダが女なのだから、ココロがこのにおいを受け入れないというようなことはない。
受け入れられないとしたら、それはただの男のプライドだ。

それが分かってから、ずいぶんとフェラチオは好きになった。
皮をむききった上体でカリの下にたまる恥垢をなめて取る。
そこにあったティッシュの中に吐き出す。そして、舌を使いながら、
手はタマタマをいじくり、上下運動をはじめる。視線は上目遣いで彼の顔を見つめる。

すぐに、彼のチンポはぴくぴくいって、あっという間に、どぴゅっ、とイってしまった。
「あぁん。はやすぎ。」
「ご、ごめんなさい。」
「いいよいいよ。気持ちよかった?」
「すごく、よかったです。」

「ちょっと休んで、またやろうか。」
「は、はい。」




うーん。うまいこといかないもんだ。
そりゃ確かにこのシチュエーションじゃすぐに出ちゃってもしょうがないなぁ。
「ね、シャワー浴びてきてもいい?」

「はい、ど、どうぞ」
彼は、下半身裸でまだおさまらないチンポを振ってタオルを取りに走って、
私に手渡した。私はそれを受け取ると、その場で服を脱いで裸になった。
彼は、目のやり場に困っているようだったので。

「どうしたの、見てよ。」

私はすでに濡れていたおまんこに指を当てて、
その手を彼の目の前に差し出した。
「ほら、こんなにぬれちゃった。でも、もう少し待ってあげるから。」

彼はあっけにとられているようだった。その指を彼の口の中に入れてみた。
彼はむしゃぶりついてきた。私は結構驚いた。あぁ、もうできるんだ。
シャワーは後回しにした。私は彼の手をとって、淫乱女子大生の濡れた秘裂へと誘った。

「ほら・・・こうして・・・あん、きもちいい・・・」
彼の手はどうしていいのか分からずに適当な動きを始めた。
私は、ベッドに座って、壁に寄りかかるところまで移動して、足を広げた。

「まさるくぅん。女の子のアソコを見るのは初めて?」
「いや、裏ビデオで・・・」
「ふうん。じゃあ、教えてあげるから、ちゃんと聞いて、気持ちよくしてね。」




私は指でエッチなゆっこのピンク色のおまんこを広げて、説明を始める。
「ここ、この外側が、大陰唇。」
そこを開いて、説明を続ける。あぁん。見られてる。こんな明るいところで。

「で、この中にあるのが小陰唇、それで・・・こっちが・・・クリトリス。」
両手の指を使わないと、説明しにくくなった。
クリトリスを自分で皮をむいて見せてあげると、エッチなゆっこのおまんこがじんわりと濡れた。

彼は、その光景を目をまん丸にしてみていた。
「あぁん、そんなに見られたから、感じちゃった。
今濡れたところに入れるの。ヴァギナっていうの。」
「は、はい。」

ねぇ、もうできる?」
彼は大きくうなずいた。

「それじゃあ、まずは・・・」
私は、彼に、エッチなゆっこのクリトリスを優しく愛撫させた。




「そうそう、優しく・・・くぅ・・・あん、きもちいい。」
クンニまでさせるのは、ちょっとかわいそうだと思ったから、
そこまでは要求しなかった。でも、指を出し入れさせることにはした。

「そうそう。うん、上手よ・・・あはぁ、そう、そこで指を曲げて・・・」
Gスポットで指を止めさせて、スピードを上げてかき回させる。
「あぁん、きもちいい。」

彼もすっかりその気になって、夢中で私のおまんこをかき回す。
その夢中さが、思わぬ結果を呼んだ。

「あぁ・・ん、すごい・・・すごい・・あぁぁぁ、きもちいい、イっちゃうぅぅ」
ぶしゅーーっと、音がすると、一気に力が抜けた。イった。
しかも、いままでとちょっとちがう。私は気づいた。やばい、潮を吹いてしまった。

「あぁん。やっちゃったぁ・・・ん。」
エッチなゆっこのおまんこが潮を吹くのはこれが初めてだった。
一瞬、何が起きたか分からなかったが、私は「エッチで淫乱なゆっこ」としてのプライドから、
たまにやっちゃうものというフリを装った。

彼の顔にゆっこの吹いた潮がかかって濡れてしまった。
「あぁん、ごめん・・・。気持ちよかった。拭かないと・・・」
シーツが濡れてしまったのはしょうがないとして、さっき受け取ったタオルで彼の顔を拭いた。

そのあと、もう一度フェラチオをしてあげた。
今度はイってしまわないようにちろちろと、さっき流したスペルマをふき取るようになめた。
「さて、と」



私はバッグの中のビニール袋から、さっき買ったコンドームをとりだす。
「これつけるから、立ったままにしておいてね」
びんびんに立ったチンポにゴムをかぶせる。
彼を仰向けにして、上から腰を沈める。
「あはぁ・・・ん。」
腰をグラインドさせる。彼も声をあげる。私はいつものように喘ぐ。
「はぅ・・・あは・・・」
体位を変えて、正常位になって、彼に腰を振らせる。
「あぁん。きもちいいいぃ」

だが、結局、そんなにもたなかった。
「あぁん・・・あぁん・・・」
私がまだ喘いでいる間に、彼は大きな声をあげて

「あーいっちゃうよー」といって、イってしまった。
やっぱり、百戦錬磨のお姉ちゃんのセフレとは違う。
「ごめんなさい。うまく出来なくて・・・」

彼は彼なりに落ち込んでいるようだった。
それを見た、淫乱女子大生としては、ここは慰めるべきだろう。
「いいのよ、これから、少しずつうまくなってね。」

シャワーを浴びて、その日はそれで帰った。
メールアドレスをおしえて、次の約束は出来なかったけど。




「じゃ、あなたが私のセックスフレンド一号ね」
と、淫乱女子大生のセフレ一号に任命して、帰ってきた。

あたしとしても、お姉ちゃんのセフレが出来なかったこと・・・エッチなゆっこのおまんこから潮を、
初めてでいきなり吹かせた男を、手放そうとは思わなかった。

二回もイったあとだけに、女を解放せずに固執することもなかった。
さて、この子はあたしのセフレにした。これから、開発するぞ!と外に出た瞬間、気合を入れた。


「淫乱女子大生ゆっこ」の誕生だった。




「へぇ、ちゃんとできたんだ。えらいね。」
「でも、童貞相手だから・・・」
「何、物足りなかったの?」
「うん・・・」
物足りないのはそうだったが、でも、今日の彼は、童貞だったのに、私に潮を吹かせた。

それは、すごい驚きで、彼が与えてくれた快楽も忘れられないものになったのも事実だ。
でも、そのことはおねえちゃんには秘密だった。童貞に潮を吹かされたなんて、
淫乱女子大生のプライドがゆるさない。だから、ひみつ。

そんな会話で、また今夜もお姉ちゃんの「開発」が始まった。
「あぁん。おねえちゃん。やっぱり、ゆっこはこうやっていじられるのがすきなのぉ。」

「開発」されながら思った。
まだオンナになって間もない私が淫乱女子大生として生きるのは結構大変だ。
彼を開発して、早く私を切ない気持ちにさせてくれる男にしたい。

今日、自分でリードして童貞を奪って、正直いってちょっと疲れた。
私はやっぱりMらしい。エッチなゆっこやっぱりこうして相手にいじられながら喘ぐのが
一番気持ちよくて、大好きなのだった。




今日は、以上で終わりです。以下はレスへのレス
835
ありがとうございます。いや、漏れはここに投下するのが初めてなもので、
多分、ここに出入りする多くの人の共通項の エロゲーとか、
子供は見ないアニメとか(なんていうのかもわからない)
知らないんで。拒否反応に敏感になってます。ずいぶん荒れてたみたいだし。

考えたものを形にしたときに、ここが一番適当だと思っただけで。
スレの歴史は一通り見ましたけど、分からないことも多かったし。
831
それ、ちょっと狙ってるところがあります。いい意味で響くはずだったんですけどw

でも、レスがついてると、安心しますね。読んでもらえてるってわかるから。
827さんも、今日のだけは期待してないみたいですけどorz
漏れとしても、今日の話が全体で一番つまらないです。
とか自分で書いちゃだめかw



「芸術作品か・・・」

「開発」中、何度もイったエッチなゆっこ。
そんな私をみつめながら、おねえちゃんがつぶやいた。

「なぁに、それ?」
私が聞くと、
「えっ、いや、別に。独り言だけど・・・」

私のおまんこを再びいじり始めるおねえちゃん。
「あぁん。まだやるのぉ?おねえちゃぁん・・・気持ちいいいよぉ」
四月も中旬に差し掛かっていたこの日。まだお姉ちゃんは私を「開発」し続けていた。

お姉ちゃんは根っからのSなんだ。あたしを「開発」して心の底から楽しんでるのが分かってきた。
「開発」とかいって、最初は私を「エッチなゆっこ」に育て上げることに責任感を感じて
やっていたと思うのだけれど、今はもう、単純に楽しいとしか思えない。

それを受ける私も、実はお姉ちゃんに「開発」されているのが大好きなのだ。
男とセックスするのとは全然別のよさがある。

避妊とか、相手がイったあとのこととか、めんどくさいことを考える必要がない。
阿吽の呼吸で何度も何度もイカせてもらえる。それがうれしい。




大学の入学式以来、2週間。実に私は8人の男とセックスした。
もちろん、毎日だ。
毎日、お姉ちゃんは淫乱女子大生にいろんな命令をする。

サークルの先輩で一番かっこいいと思う人とセックスしてきなさい。
別の童貞クンを一日で最低ふたり食べてきなさい。
ナンパされて、いいなと思った人とやってきなさい。

一日のうちに、近藤くんと、宏樹さんと、それからおねえちゃんの彼氏と
一日で3人とセックスした日もあった。
「エッチなゆっこ」はそれを一つ一つこなしていった。男とセックスしないのは、今日が入学式の日以来だった。

次の朝。
今日から、大学の授業が本格的に始まる。
「あっ、今日からだったっけ。」
毎朝、朝食のあと、お姉ちゃんが私に今日の指示を下す。
どんな指示を下されても私は楽しみながらそれをこなす。それが淫乱女子大生のプライド。

お姉ちゃんの言うことを聞いて、快楽を貪る。
そして、ココロとカラダに「エッチなゆっこ」としての女を刻み込む。
男だったことは、淫乱女子大生のセックスにすごく役立っている。
その経験こそが、「エッチなゆっこ」の生活を何倍も楽しくして、エッチを何倍も気持ちよくしている。

少しずつ、私は男だったことを「エッチで淫乱なゆっこ」の一部として受け入れて、消化している。
「今日は・・・授業は何時まで?」
「えっと、4時半までね」
「じゃあ、そのあと電話かメールして。ちょっと、今日はあって欲しい人がいるの。」





「だあれ?」
多分、その人と今日はセックスするんだろうな、と思いながら聞く。
「まだ秘密。」

午後四時半、授業が終わって、駅の方へと私は歩き出す。
お姉ちゃんにメールを送る。今終わったって。
返事が返ってくる。

「○○ホテルのロビーに、今からそのまま向かってください」
という指示がやってきた。

○○ホテルって・・・ラブホテルじゃなくて普通のいいホテルだ。
一体何の用事があるんだろう。
電車を3回乗り換えないと行けない場所に、○○ホテルはあった。

ホテルに着いて、正面の入り口から入る。
「もしもし、お姉ちゃん?」
「あ、ゆっこ、着いた?」
「うん。どこにいるの?」
「うーんと、あれ、もう見えてるよ。あなたから見て・・・左側のほう」

そっちの方向を見ると、お姉ちゃんが手を振っている。
駆け足で近づいていく。一緒にいる人は・・・30代後半くらいといったところか。
上品な感じのするおじさんだった。




「そこに座って、ゆっこ。えっと、こちら、京都の先端技術研究所の、秋月博士。」
「あっ。どうも、はじめまして。優美子です。」
お姉ちゃんと、その秋月さんが顔を見合わせた。

「はじめまして、だって。」
「まぁ、しょうがないさ、優美子さんは私の顔は見ていないからね。はじめまして。秋月です。」
立ち上がって、深々と礼をする秋月博士。気品のある人だ、と思った。

私を見つめる。秋月博士、なんだか・・・くらっとする。
たぶんこの人と今日はセックスするんだ。
「ふふふ、ゆっこ、秋月博士はね、あなたをゆっこにしてくれた人なのよ」

「えっ、それって、つまり・・・」
「ははは、これ以上は、あちらで話しましょう。」
私達はホテルのレストランの個室に通された。

「一ヶ月ちかくたって、ちゃんとゆっこが生活しているかどうかを見たいとおっしゃるから。」
ワインで乾杯したあと、私の誕生の秘密を少しずつ明かしてもらった。





「どうですか?もう、女性の体には慣れましたか?」
「はい。もうすっかり。」
笑顔で答える私。今ならそう、はっきりと言えるのだ。

「愛さんには感謝していますよ。私の考えた技術を使わせてもらって。
それにしてもまったく、早く女性になりきっているみたいで、よかった。」

博士の技術は、意識と記憶を残して、そのほかの身体の構成要素を、
全てDNAレベルから入れ替えて、全く新しい人間に生まれ変わらせる、というものだった。

「動物で実験して、100%うまくいく自信はあったのですが、倫理的にはとてもまずいことなので、
この技術を使ったのは優美子さんが初めてなんですよ。」
ディナーの席で、そんな話を聞いていた。



色々と難しい話だった。私が寝ている間に、
京都に運ばれて、そこであらかじめ用意してあった、
新しい体の構成を、プログラムどおりに組み立てていったという。

そして、最後の仕上げに、18歳の女性にふさわしい
体のバランス・・・脂肪の量や、髪の毛の長さ、筋肉のつけ方などを調整して、
ようやく私を起こすことが出来たという。

「愛さんは、どうやらはじめからあなたに目をかけていらっしゃったようですね。
ずっと、私に頼んでいたのです。私は、髪の毛一本を受け取って、
優美子さんを作る計画をたてていた。その計画に愛さんからゴーサインがでたのが、1ヶ月ちょっと前ですね。」

「博士、それも言っちゃうの?」
要するに、お姉ちゃんは、ずっと、私を妹にする計画を持っていた、ということだった。

生命倫理の話とか、意識と体の分離とか、とにかく難しい話がつづいた。
会話の途中で、私は、こういう人が出てきたら、聞いてみたいと思っていたことを切り出してみた。

「あの、先生・・・ちょっとお聞きしたいことが」
「はい、なんでしょう。」
「ということは、私は、男だったのを、意識だけ残して全然違う身体に入れ替えた、っていうことですよね。」

「はい、そのとおりです。」
「じゃあ・・・たとえば・・・」
ここで、私は少し質問の内容を・・・緩めてしまった。本当に聞きたかったことよりも。




「たとえば、お姉ちゃんを女の子のまま、
突然、あたしそっくりに作り変えたりとか・・・できるんですか?」

本当は、自分が男に戻ることが出来るのかどうか、聞きたかった。
でも、そんな、お姉ちゃんを裏切ることは出来なかった。

「はい、出来ますよ。たとえば、お姉さんをこおんな大きなお相撲さんに作り変えることもできます。」
「いやよ、お相撲さんなんてぇ」
食事の席が笑いに包まれた。

食後にコーヒーが出てきたところで、お姉ちゃんが切り出した。
「ゆっこ、今日はこれから、先生にからだを見てもらってね。
上に先生の泊まってらっしゃるお部屋があるそうだから、そこで。」

「優美子さん、私からも是非おねがいします。
あなたが健康かどうかを確かめたい。それが私の責任です。」

お姉ちゃんの命令には逆らえない。要するに今日はこの先生とエッチしろということだ。
でも、このひと上品だし、なにより、お姉ちゃんが連れてきた男にハズレはいない。
「はい。わかりました。お姉さん。」

ロビーで、お姉ちゃんだけが先に帰るとき、耳元で
「かわいがってもらってくるのよ」
とささやかれた。




部屋に入ると、先生はネクタイまではずして、椅子に座って、ベッドをさして、
「まぁ、座ってください。」
という。私は言われたとおりに座る。

「どういうことかは、わかってらっしゃいますよね。」
わたしは、こくんとうなずいた。

立ち上がって、私に近づく先生。言葉遣いは変わらなかったが、
態度はすこし変わった。先生は左手で私のあごを持って、上を向かせて、私の顔をじっと見つめて
「美しい。」
と一言つぶやく。

私は緊張に体をこわばらせる。しかし、先生の視線と、その一言で
おまんこからはいやらしい汁が流れ出した。
これから起こることに期待して。

「あなたは、私の芸術作品なのです。」
先生はそういうと、再び椅子に座って、話し始めた。

早く抱いて欲しかったエッチなゆっことしては、
ちょっとじらされたが、先生の話はそれ以上に衝撃的なものだった。
「あなたは、私の思う限り、最高の女性としておつくりさせていただいたのです。
愛さんと何度も話し合って、あなたという芸術品を作り上げることが出来た。」

「芸術品・・・この私が・・・」

胸が、きゅん、となる。私を作り上げた先生の芸術品・・・最高の女性・・・



「顔も、カラダも、最高に美しくて、かわいらしくて、
そんな女性を目指したのです。その結果は、大成功でした。」
「なんだか、照れますね・・・」

「さっきは言えなかったが、あなたのカラダにはたくさんの秘密があって、
いろんな仕掛けがあるのですよ。たとえば、あなたはいくらセックスしてもほとんど疲れない。」

先生はなおも続ける。

「美しい体を求めて研究したのです。理想的なバランスのカラダを。
ただ、愛さんの希望で、エッチな女の子にして欲しい、といわれまして。
それは私も納得しました。男であったことを忘れるほどの快楽を覚えるような優美子さんでなければ、

自分が女であることを受け入れることすら難しいでしょう。
だから、徹底的に研究しました。美しくかわいく、

それでいて、いくらセックスしても疲れない、普通の女よりも感じやすいカラダで、
絶頂を迎えやすい、つまりイキやすいカラダを目指しました。」

私は、自分が生まれながらにしてエッチな女だということを知らされていたのだ。
カラダの奥が熱くなってくる。





「あなたの筋肉は、いくらエッチしても疲れないように出来ているのです。
いわゆる48手、どの体位でも。それから、たとえば騎乗位のときに、
腰をグラインドさせても、ひざ立ちして上下に動いても。

それに、いくらセックスで腰をうごかしても、腰は痛くならないはずです。
もう、あなたの女性器は濡れているでしょう。
そういう、男を受け入れることを悦び、男もあなたのカラダを愛してやまない。
最高の女、だから芸術品なのです。」

先生は立って歩きながら私の耳元で、そうささやいた。

「あぁん・・・」
何もされていないのに、自然と喘ぎ声がこぼれる。
なぜ?なぜかは分からないけれど快楽がカラダを突き抜けていくのだった。

「ははは。男を見て、甘くささやかれて、エッチしたくなるような、
分泌物が出やすいようにしてあるのです。

そして、その、男のサンプルは、この私なのですよ。
この世のどんな男よりも、私があなたに深い快楽を与えることが出来るように、
あなたのカラダは出来ているのです。

だから、私にこうやって甘くささやかれるだけでも、性的快楽を得ることが出来る。」



「あぁん・・・」
何もされていないのに、自然と喘ぎ声がこぼれる。
なぜ?なぜかは分からないけれど快楽がカラダを突き抜けていくのだった。

「ははは。男を見て、甘くささやかれて、エッチしたくなるような、
分泌物が出やすいようにしてあるのです。
そして、その、男のサンプルは、この私なのですよ。
この世のどんな男よりも、私があなたに深い快楽を与えることが出来るように、
あなたのカラダは出来ているのです。

だから、私にこうやって甘くささやかれるだけでも、性的快楽を得ることが出来る。」





「はぁ・・・せん・・・せい・・・」
先生は私の胸に手を入れてきた。二本の指で、すでにぴん、と立った乳首をいじった。

「あぁ・・・いやぁん。」
乳首をちょっといじられただけでこんなに感じるなんて。もう、おまんこはとろとろにとろけきっている。
「そして、男に愛撫されて、最高に感じるように作りました。その、サンプルはもちろん、私のこの手です。」

先生の手がスカートの中に入ってくる。パンティを脱がせて、とろとろのおまんこをいじくり始める。くちゅくちゅくちゅ、どんどんエッチな汁があふれる。
「あぁん・・・あぁん・・・きもちいい・・・」

「気持ちいいでしょう。あなたはセックスするためのカラダを持っている。
そして、そのセックスの、理想の相手はこの私なのです。」
先生は、ぐちょぐちょのおまんこから指を抜いて、私の目の前に濡れたままの差し出した。

「それに、あなたの愛液。これには媚薬が入っています。においはしませんけどね。
あなたが濡れれば、パンティの中でもそれが空気に乗って、男を誘う。
こうやって実物を指につけて、口にして、我慢できる男はいません。」




そういうと、先生は自分の指をなめた。
セックスするためのカラダ・・・エッチなゆっこのココロに、その言葉が甘く・・・ひびく・・・

「服を脱いでください。」
先生に言われるままに私は裸になった。息は激しく荒れて、おまんこのとろとろは収まりそうにない。

「さぁ、これをしゃぶってください。」
先生も裸になり、私の目の前に勃起したチンポを差し出す。

「もうおわかりですよね。この、ペニスのにおいも、
少しならあなたには性欲を刺激するようになっているのです。
だから、あなたはあまりフェラチオにも躊躇を感じないはずなのです。」

わたしは、我慢できずに先生のチンポを手に取り、口の中にほおばる。
先生のチンポが私の舌にふれる。舌にすら快感が走る。
口でピストン運動を始めると、その快感が口中に広がった。

「おぉ・・・これは気持ちいい。」
先生はそういいながらも、強引に私の口からチンポを抜いた。

「まだありますよ。ほんの少しだけ、
あなたの口の中は性器と同じように性的快楽を得ることが出来るように細工がしてあるのです。
フェラチオをしてるだけで感じるようにね。もちろん、私のペニスが一番気持ちいいはずです。」
「はぁ・・・はぁ・・・」

つまり、私はこの先生の前では発情期のメスのようになってしまうのだった。




「せん・・・せい・・あぁ・・・ん」
私のフトモモの間を先生の指が割って入ってくる。
ぐちょぐちょになっているおまんこをかき回される。

「すごい・・・すごい・・・」
「ここが一番気持ちいいでしょう。」
そのとおりだった。私のGスポットを刺激し続ける先生。

「私の中指がちょうど、一番奥まで入ってそれを曲げたまま抜こうとすると、
そこにあなたの一番気持ちいいところがある。そう作ったのです。」
私のココロは陵辱されているはずだった。セックスするための奴隷だ。
そう言われているのと、同じことだ。

そんな陵辱を感じるより速いスピードで、エッチなゆっこのカラダは、官能を受け入れることを選ぶ。
いつも、ココロに刻み込んでいる「エッチなゆっこ」を刻み込む余裕もなかった。

「あぁん、あぁん、いっちゃう、だめぇ、だめ、あぁぁん」
ぶしゅーーー、っとすごい音が鳴った。
私はすごい勢いで潮を吹いた。もちろん、同時にイってしまった。
「はぁ、はぁ・・・」

ベッドに崩れ落ちる私を抱き上げて、先生は言った。
「先ほどはフェラチオを急に中断して申し訳ありませんでした。私もすぐに達してしまうので。分かってください。」
もう、そんなことはどうでもいいのに先生はあやまった。

あやまられると、陵辱されたと感じていたはずの私のココロが、あっという間に先生を許してしまう。
そして、エッチなゆっこのココロとカラダは、進んで快楽を貪るようになっていく

先生は倒れた私の上に乗っかって、胸をもみしだいて、なめはじめた。




「あぁん、あぁん。」
イったばかりなのにすぐにカラダは高みに押し上げられた。
「すごいでしょう。もう分かりますよね。私がなめると、
最高に気持ちよくなるように出来ているんですよ。」

「はぁん。こんなに、すごい・・なんて・・・おかしくなっちゃう・・・」
「さてと・・・」

先生が動きを止めた。
「いよいよペニスの出番です。
これを入れたら。どうなっちゃうのかな?エッチで淫乱なゆっこは」
「せんせい・・・」

私はもう、恥ずかしいと思う気持ちもないほどになってはいたが、
「お姉ちゃんが・・・しゃべったのね・・・」

「この3週間で、何人の男とセックスしたのですか?」
「あぁん・・・11人・・・です。」

「すごいですねぇ。まさにセックスするために生まれてきた、
芸術品だ。どんどんセックスしてください。
もっとエッチなゆっこになってください。それじゃ、そろそろ。」

「あぁん、せんせい。はやくいれてぇ。」
「ふふふ。そんなにあせらないで。本当にいいのですか。今までの話で分かるでしょう。
このペニスをあなたのおまんこにいれると・・・」
「いいの、おねがい。早くいれてぇ・・・」

私は心のそこから哀願する。精一杯の切ない目で訴える。
ずぶっ、と何も言わずに先生は私のおまんこにチンポを差し入れた。



「はぁ・・・・ん」
先生のチンポがゆっくりと入ってゆくだけでも信じられないほどの快楽が襲ってきた。
正常位で先生が動き始める。私は絶叫するしかなかった。

「あはぁん、あはぁん、いぃ、いぃ、あん、あぁん」
演技のかけらもない喘ぎ声。涙が溢れ出す。

体の中に走り抜ける快楽の出口は口と、両目しかない。
そして少しくらいは外に出さないと、狂ってしまう。そのくらいの官能。
いや、もう狂っているのかもしれない。

「あぁ・・・あぁん、あぁん、はうぅん」
先生が一突きするたび、イってしまいそうになる。
先生は一度チンポを抜いて、私を四つんばいにした。

「あなたはバックから突かれるのも好きでしょう。知っていますよ。もっとも、これは偶然の産物ですけれど。」
耳元でそうささやかれると、とろとろと熱いものがモモの内側をつたった。
ぶすり、と後ろから先生が私を突き刺した。そのままピストン運動をはじめる。さっきよりも気持ちいい。

「あぁん、あぁん、あぁん、くふぅん、あぁん」
目の前の視界が狭くなっていく。
「あぁぁん。あはぁん。いいぃ。きもちいい。イクぅ・・・・・・」
そこで私の意識は途切れてしまった。



意識が戻ったとき、私の目の前に現れたのは、お姉ちゃんだった。
「あっ、気がついた。」
さっきのベッドの中で、裸のまま寝かせられていた。

「先生、ゆっこおきたよ」
「えっ、本当に?」
先生が近づいてきた。

「おねえちゃん・・・せんせぇ・・・」
「気絶しちゃったのよ。しょうがないわねぇ。先生の身体にあわせてゆっこのカラダはできてるんだものね。」
「申し訳ありませんでした。かなり丈夫にして。相当な官能にも耐えられるようにしたのですが・・・」

「あはは、それよりも感じちゃったんだ。さすがは、淫乱女子大生ね。」
「あたし、気絶したんだ・・・でも」
「どうしたの?」

「すごく気持ちよかった・・・」
「ふふふ、かわいいゆっこ。」
お姉ちゃんが微笑みかけて、ゆっこの頭をなでた。



「そうだ、先生。先生はイったの?」
「あぁ、気絶したままの最後まで続けてしまいました。といっても、すぐ終わってしまいましたけれどね。」
「よかったぁ。」
イカせてもらえないまま終わったら、セックスはなんとつらいものだろう。
そんな仕打ちを先生に与えてしまったかと思った。だからほっとした。

「ねぇ、ゆっこ」
「なぁに、お姉ちゃん?」
「一ヶ月たったら聞こうと思ってたんだけど」

そういうと、一瞬お姉ちゃんは話を止めた。
「もし、男に戻りたかったら、教えて。あなたに選ばせてあげる。」

「えっ?」
私は突然のことに驚いた。
「戻れるの?」
お姉ちゃんはつらそうに言った。少し泣きそうだった。

「ゆっこをこんな淫乱にしたのはお姉ちゃんだから。
嫌ならやめてもいいんだよ。それに、こうしてゆっこを女の子にしたんだから、
戻すのも簡単なんだよ。ねぇ、先生。」

「はい。簡単とはいかないかもしれないですが、可能ですよ。」
「だから、もしゆっこが戻りたいのなら、戻してあげる。」
「でも、戸籍とか・・・学校とか・・・」
「そんなことはなんとでもなるの。」




私は一瞬考えた。戻ろうかという気持ちがないわけではなかった。
最初のころに聞かれたら、戻して欲しいといっただろう。

でも、いつからか・・・私はすっかりと
「エッチで淫乱なゆっこ」である自分が好きになっていたし、
淫乱女子大生としての生活も楽しくなってきている。
何より、このカラダが感じる快感を、捨てることなどできない・・・

「ゆっこは、お姉ちゃんの妹。エッチで淫乱なゆっこだよ。
お姉ちゃん、ゆっこのこと幸せにしてくれる、って言ったじゃない。」

お姉ちゃんは涙を流しながら私を抱きしめた。
「そうだね。お姉ちゃん、かならずゆっこを幸せにするね。ゆっこ、大好き」
「エッチなゆっこ」の淫乱女子大生としての生活は、まだ始まったばかりだった。



くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ・・・
いつものようにいやらしい音が寝室に響く。

大学の授業が始まってからは、それまでのように毎日
長い時間をセックスに割くことは出来なくなっていた。
それでも、一日たりとも休んだ日はなかった。

淫乱女子大生ゆっこは、どの男ともセックスしない日は、お姉ちゃんに「開発」され、
さらにお姉ちゃんの都合がつかない日には、夜中に一人出かけて、
逆ナンしてでもセックスするようになっていた。

四月の下旬、もはや私は、お姉ちゃんに命令されたからセックスするのではなくて、
自分から望んで快楽を積極的に求めていた。
それは、結局はお姉ちゃんがそう望んだ「淫乱女子大生ゆっこ」に私が順応している姿だった。

心なしか、初めて自分の生まれ変わった姿を鏡で見せられたあの日に比べて、
体つきがいやらしくなった気がする。どこがどう変わったか、と聞かれると答えられないのだが。
でも、お姉ちゃんに言わせると、そんなことはないらしい。

「はじめっから、今と同じだったよ。」
この一ヶ月あまりの「エッチなゆっこ」の成長を、お姉ちゃんは認めてはくれなかった。

「まだまだよ。だって、ゆっことやった男は、みんな、ゆっこのおっぱいのさわり心地がいいとか、
感度がいいとか、言ってるけど、それはゆっこが生まれ持ったものだもん。」
そういうわりには、お姉ちゃんは私のカラダを「開発」するばかりで、
男を攻める方法など、何一つ教えてはくれなかった。




「あぁん・・・おねえちゃぁん・・・」
「ふふ。ゆっこは男の子なのに、おまんこいじられて感じるなんて、変態だね。」
お姉ちゃんが、突然私のことを「男の子」、と言った。

私は驚いて、半開きの目でお姉ちゃんを見つめた。
「お姉ちゃん・・・それって・・・」
「あたしが気づいてないとでも思ってたの?ゆっこ、

実は全然男の気分が抜けてないよね。自分が男だとまだ思ってるでしょう。」
「そんな、そんなこと、ないよ・・・あっ・・・」
お姉ちゃんがエッチなゆっこのクリトリスを弄んで、快感を与え続ける。エッチなゆっこのココロはそれを悦ぶ。





でも、お姉ちゃんの言ったことは当たっていた。

本格的な女子大での生活が始まって二週間、
私はまだ女としての日常生活に順応しているとは言いがたかった。

慣れる他にしょうがないようなことだが、
男だったときよりも10センチ以上低い目線にも慣れなかった。
街が、建物が二倍くらい大きくなったように感じた。
ビル街を歩いたときには、自分がつぶされそうな感覚が私をおそった。

だから、私はヒールの高い靴を履くのが好きだった。
でも、いつもそんなに高いものを履くわけには行かない。それに当然動きにくくなる。足も痛くなる。

ただでさえ女になって足が遅くなった。
駅に向かって、急げば間に合うと思った電車が目の前を通り過ぎていくと、
それは「自分が女になったせいで遅れた」と感じた。

買い物に行ったときに、トイレに入ろうとしたとき、並ばなければいけなかったりする。
それだって、男にはそんなにないことだ。

なにかの書類に自分のプロフィールを書くときに、名前でもなく、生年月日でもなく、
性別で「女」のところにしるしをつけるたび、私は自分が女であることにひどい違和感を感じていた。

女子大で女ばかりの世界にいると、自分がどうしてそこにいるのか、
と答えの出ない問いかけをしてしまう。大して仲良くもない知り合いに、
妙に微笑みながら話しかけなければならない、女社会にも溶け込むのが難しかった。

もともと自分と同世代の女たちより、40代、50代と思しき教授や事務員たちを見るたびに、
「自分と同じ男だ」と思って仲間意識を感じてしまう。瞬間、自己嫌悪に陥る。
こんなことばかり繰り返しているのが昼間の淫乱女子大生ゆっこの生活だった。




淫乱女子大生であることが唯一のゆっこのアイデンティティといってもいいかもしれない。セックスしているときか、それを意識しているときしか、自分が女であることを肯定的にとらえることは出来なかった。
朝、化粧をしているとき、今日着ていく服を選ぶとき、道をゆく男の視線を感じるとき、そんなときは自分が女であることを悦びに感じたりもする、が、同時に強制的に意識させられるときでもある。それに嫌悪を感じるようになってきているのも事実だった。

「あはぁん・・・きもちいい・・・」
ぬちょっ、ぬちょっ、とエッチなゆっこのおまんこが音を立てるのと同じリズムで喘ぐ私。
突然、お姉ちゃんが手を止めた。
「ちょっと、一体何を考えてるの?」」
なんか、突然怒られた。

「せっかく気持ちよくしてあげようとしてるのに、ぜんぜん集中してくれないのね。
何を考えてるの?言ってごらんなさいよ。」
「ごめんなさい、おねえちゃん。ちゃんと集中する。」

私は質問には答えずに「続けて」と哀願する。
「質問に答えなさい。」
こうなったらお姉ちゃんは聞かない。

「ほぉら、早く言いなさい。」
こんなときでも、私はお姉ちゃんに逆らえない。
意を決して、しかしいきなりズバリではなく、こう聞き返した

「お姉ちゃん。」
「なに?言わないと何もしてあげないよ」
「この前秋月先生のホテルに行ったときに・・・」
「はぁ?ちゃんと答えて。」
「あのとき、あたしが戻りたかったら、男に戻してあげる、って言ったじゃない?」
この一言で、お姉ちゃんも私が何を言うか察したらしく、
問い詰める言葉は返ってこなかった。私は、ひるまないで続ける。




「あたし・・・はっきり言って・・・実は・・・男に戻りたい。もう、女の子は・・・いや。おねがい、男にもどして・・・」
お姉ちゃんは、目を見開いて驚いているようだった。でも、数秒後、口元に笑みを浮かべて、
「あぁ、そのことかぁ・・・」
「おねがい。もう・・・耐えられないの。」
次のお姉ちゃんの短い一言が私を絶望の底に突き落とした。
「ダメ。」
ショックで力が抜けた。私も、一言で聞き返した。

「どうして・・・?」
お姉ちゃんは笑いながら答える。
「あれは、あの時だけ選ばせてあげたの。あたしが勝手に女にしたんだから、
もし、あなたが男に戻りたかったら戻してあげてもいい、って、先生とも相談してね。」

「だったら、今からでも、戻して・・・」
お姉ちゃんの話に割って入った私に、人差し指を一本立てて、
私の口元に持ってくる。「だまって」という、命令だ。

「ゆっこは、そして女を選んだの。自分でね。エッチで淫乱なゆっこのほうを選んだの。
だから、それで決まり。もう、二度とあなたが男に戻るチャンスは来ないのよ。」
「そんな・・・」
絶望感でいっぱいの私を抱きしめて、お姉ちゃんは中断した「開発」を再開する。

「くふぅん・・・」
絶望した私のおまんこから、快感が全身に伝わる。
この官能に身を任せることで、エッチなゆっこは、ずっと自分を守ってきた。

「はぁん・・・いぃ・・・」
絶望と快楽を同時に甘受しなければならない私のココロは、
徐々に絶望を奥深くにしまいこみ、外側から与えられる快楽だけを受け入れ始める。

「あぁん、あぁん、いっちゃうぅ・・・」
気持ちよくイカされてしまった。もう、絶望はどこかに行ってしまった。



「ほぁら、やっぱりエッチなゆっこ。男に戻りたいなんてバカなこと考えちゃダメよ。」
私の反乱を快楽で制圧したお姉ちゃんは、なおも不満分子を一掃しにかかる。

「ちょっと、待ってなさい。」
そういうととたとたと駆けて寝室を後にして、
しばらくすると自分の部屋から何かを持って帰ってきた。

「この前、秋月先生のホテルに行ったときにね・・・」
さっき私が口にしたのとほとんど同じ言葉で、説明を始めた。

「セックスするためのゆっこのカラダに合う、特製のおもちゃをたくさんもらってきたの。
あの人、結構エロオヤジね。ま、それでもあの人とやった時の気持ちよさにかなうものは
ほとんどないらしいんだけど。ゆっこが普通の開発で満足しなくなったら、
すこしずつ使おうと思ってたんだけど・・・ちょっと今日のゆっこにはお仕置きが必要みたいだから。」

と言って、20センチ四方くらいの箱を私の前に置いた。さっきまで座っていた自分の位置に戻って、こう言った。
「あけてみて。」
袋を開けると、男性器をかたどったなにか、梱包材にくるまれて入っていた。それを手に取る。

「バイブ・・・?」
いや、何か違う。あっ、そうか。バイブほど大きくない。だいたい、
これはバイブとはちがって、勃起する前の状態の男性器を模して作ってあるんだ。
でも、バイブと同じようにもち手がついてて、スイッチもいくつかついてる。

「よく見て。何か思わない?」
何か、って、勃起していない男性器など、勃起したもの以上に見慣れている。
しかし、妙にリアルな質感だ。まるで本当のチンポを誰かから切り取ったみたい。
「わかんない?」




そういうと、お姉ちゃんはもち手のところについていたスイッチを押した。
むくむくっ、とだんだん大きくなるその、なにか。なんだか妙に懐かしい・・・これは・・・
「えっ・・・」

「気がついた?」
お姉ちゃんのその言葉で私は確信した。これは、男だったころの私のペニスを再現したもの。
「これって、あたしの・・・」
「そう、よくわかったわね。特製バイブレーター。ゆっこ専用。」

私の手から、ゆっこ専用バイブを取り上げたお姉ちゃんが続ける。
「ほら、ここを押すと、普通に振動もするのよ」
ぶぅーーん、という音が聞こえる。確かに、私が男だったときのものにそっくりだ。
それが勃起した状態で振動している。

「こんな風にもね」
別のスイッチを入れると、ぐねぐねと亀頭の部分が回り始めた。
「今日はこれでお仕置きね。」
そういうと、お姉ちゃんはゆっこ専用バイブを、エッチなゆっこの口に突っ込んだ。

「うぅ・・・」
自分のものだと分かっていても、口の中が気持ちよくなる。
エッチなゆっこの口には性感帯が植えつけられている。
条件反射で、ゆっこ専用バイブをなめまわすエッチで淫乱なゆっこ。

「ゆっこぉ・・・これがあなたのアソコについていたときは、幸せだった?」
「うぅん・・・はぁ・・・」
「ねぇ・・・どうだったの?あたしとエッチすることも出来ず、
せっかく出来た彼女もいつの間にかよその男にとられちゃった。それでも幸せだったの?」




「はぁん・・・あぁ・・・ん」
口の中に生まれる快感の種に私はすがる。お姉ちゃんの質問には答えない。
「ほぁら、やっぱりエッチなゆっこ。自分のチンポなのに気持ちよさそうにしゃぶっちゃってぇ。」
すぼっ、と口からゆっこ専用バイブを抜かれた。
「ぷはぁ・・・」

息が荒れていた。お姉ちゃんはゆっこ専用バイブを振動させたまま首筋から、
胸の谷間、おへそ、と女性器に向かって一直線に、ゆっくり移動する。
「ふふふ。もうすぐよ。」

「あぁ、そんなぁ。」
男として、こんな屈辱はない。自分のペニスと同じ形のバイブに犯される。
でも、もう、入ってくると思ったゆっこ専用バイブは、
お姉ちゃんの手によっておまんこの周りをなぞるように、刺激する。何度も、おまんこの周りを周回する。

「じらさないでぇ・・・」
エッチなゆっこのココロは、あっさりと屈辱を受け入れる。快楽を求める。

「えっ、なぁに?まさか、自分のチンポとセックスしたいの?
いくら淫乱女子大生のゆっこだって、そこまでエッチじゃないよねぇ?」
私がこれ以上我慢できないのを知っていて、お姉ちゃんはエッチなゆっこを言葉で陵辱する。

「あぁん・・・いいの・・・私のチンポを、エッチなゆっこのおまんこ・・・いれてぇ・・・」
お姉ちゃんはその言葉を聞いても、まだ入れてくれない。
「このチンポ、入れられる方と、入れる方と、どっちがいい?どっちでいたいの?」

「あぁん・・・いれられるほう・・・エッチなゆっこは・・・入れられるほう・・・」
「じゃ、もう男に戻りたいなんて言わない?」




「あぁん、いいません。だから・・・はやく・・・」
「こんなに立派なチンポで、女の子とやりまくりたくないの?」
「あぁん・・・そんなことない・・・あたしは・・・エッチで・・・淫乱な・・・女の子だもん・・・」

「じゃあ仕方ないわね」
そこまで言って、ようやくゆっこ専用バイブが私のヴァギナを割って入ってくる。
エッチなゆっこのおまんこの中で、ゆっこ専用バイブは、ぐいんぐいん、と回り始めた。

「いゃぁ・・・気持ちいい・・・あたし・・・はぁああん」
あっけなくイカされてぐたっと倒れこむ私。
「エッチなゆっこ」
いつもベッドの上で私を呼ぶ言葉を一言つぶやくお姉ちゃん。私のココロの中に屈辱感がいっぱいにひろがった。

「ほら、みてごらん?」
お姉ちゃんが、私のおまんこの方を指差す。おまんこの中から・・・白い液体が流れ出ている。

「ゆっこ専用バイブはね。ゆっこの中で、ゆっこがイっちゃうと同時に、
こんなものまで出るように出来てるの。よく出来てるよねぇ。」
そう言って、私の口にゆっこ専用バイブを突き刺す。スペルマのにおいと味が口中に広がった。

「さぁ、綺麗にしなさい。」
言われるままに、ゆっこ専用バイブをなめまわす。そんなときでも、
軽い快感を感じてしまう、エッチなゆっこの口。
「大丈夫。子供までは出来ないから。」
笑いながらお姉ちゃんが言う。




自分が「エッチで淫乱なゆっこ」以外の何者でもないことを、
自分のペニスと同じ形をした、ゆっこ専用バイブに教え込まれてしまった。

「ゆっこぉ・・・」
お姉ちゃんがイった場仮の私を言葉でなぶり続ける。

「ゆっこはいまのほうが幸せでしょ?あんなブスとエッチするのにも一苦労だったんでしょう?
せっかくの一人暮らしも、エロビデオ見て、エロゲーやって、
オナニーするだけ。今はどう?一体この一ヶ月で、何人の男と寝た?」
「お姉ちゃん。言わないで。やめて。」

「男に戻りたい?毎日オナニーの生活に戻るの?あたしに、宏樹に、
いろんな男に気持ちよくしてもらったことを思い出しながら、今みたく一日何回もこんなふうにするの?」
お姉ちゃんは、ゆっこ専用バイブを私の股間にもってきて、勃起した状態にして、
片手でこすり始めて、私の耳元に低い声でささやく。

「おう、おう、気持ちいいぜぇ。俺は男だ。男にもどれてよかった。
毎日こうやってオナニーできる。世の中の女には相手にされなくても、気持ちいいから問題ねぇ。」
多かれ少なかれ、男だった頃の私にとっては図星をつかれて、言葉がない。

「あぁ、チンポがあれば幸せだ。おまんこなんて使えねぇ。
本当はおまんこの方が1億倍気持ちよかったけど、いまさらいえねえ。
こうやって女だったころの快楽を想像しながら、むなしいオナニーを毎日続けるしかねえのさ。」

お姉ちゃんは、半分笑いながら、男だった私と、男に戻ろうとする私をバカにする。
「ゆっこ、あなたが言ってるのはこうなりたいってこと?
それとも、あたしに女の世話でもさせる気?あたしが好きだけどやらせてもらえないから、
他の女を連れてきてぇ、おねがいお姉ちゃぁん。」




最後の方はゆっこのものまねだった。
その屈辱はもはや限界を超えていた。私の中で、ぷつんと何かが切れた。涙が流れる。
「どうしてなくの?エッチなゆっこちゃん。」
優しい声で私を抱き寄せ、またも私の股間に手を這わせる、愛の手を払った。

「やめろ!」
突然のことにきょとんとする愛。
「もう、たくさんだ。俺は。男に戻る。」
私はそう宣言して、裸のまま寝室を駆け出した。
自分の部屋に戻って、内側から部屋の鍵をかけた。追いかけてきた愛が、ドアを叩く。

「ゆっこ、ごめん、でてきてよ、ごめんって。」
私は服を着て、大き目のバッグに、できる限りの服と下着をつめこんだ。
女の服をこれ以上着ているのは屈辱だったが、今日のところは仕方がない。





よく考えれば、こんなことをしても、秋月先生が男に戻してくれるわけではない。
でも、とにかく私は、耐え切れなかったのだ。
ドアをあけて、部屋の外にでる。
「あぁ、ゆっこ。ごめんね。お姉ちゃん・・・ゆっこ?」
「愛、世話になった。じゃあ。」
私は精一杯の男口調でそう吐き捨てて、階段を駆け下り、玄関で靴を履いた。

「ゆっこ、まって。」
愛はそういうと、私の手をとって、強引に抱きしめる。キスをする。
股間に手を伸ばす。快楽の種が刺激されて、私はまた屈してしまいそうになる。しかし、このときはちがった。

「やめろ!」
「きゃっ。」
私は愛を力いっぱい突き飛ばした。
「あっ、ごめん。」
吹き飛んだ愛は腰をついた。私は謝った自分を思いなおして、後ろを向いて走り始めようとする。
「まってよ、ゆっこ。」
「俺はゆっこじゃない!」
私は愛の制止を振り払って、外へ出た。愛は追いかけてきたが、
道に出たところで、間一髪、タクシーに乗って逃げることができた。



愛から逃げることが出来たとはいえ、行く当てもない私は、途方にくれていた。
帰って愛に謝ろうかという考えも一瞬よぎる。でも、それは絶対に出来ない。
私は、もうこれ以上あの女の妹なんて続けることは出来ない。
男か女かということよりも、愛の妹であるということのほうが今はいやだった。

どこともなく、歩き回っているうちに、時間はいつの間にか5時になり、夜もそろそろ明けてくるころだった。
おなかが、ぐぅ、と音を立てて鳴った。
「おなか、すいたぁ・・・」
朝のファミレスでご飯を食べたあと、そこで5時間粘った。

財布の中身は・・・十分だったが、これからどこへ行こうか・・・
そろそろ店員の目線も厳しくなってきたので外へ出た。
今日からゴールデンウィークに突入したその日、とりあえず今度はコーヒーショップで時間をつぶした。
男だったころの知り合いを頼ろうかとも考えた。

でも、それは最後の手段としてもかなりきつい。
今の自分を晒さなければいけない。今は、自分のこの姿そのものが屈辱以外のなにものでもなかった。




大学の女友達・・・サークルの友達・・・どれも、だめだ。すぐに愛に見つかる。

自然と、私の足が向いたのは、わずか一ヶ月半前まで住んでいたアパートだった。
ココロだけでも男に戻れるかもしれない。そんな淡い期待を抱えながら。
昼下がり、最寄駅からアパートに向かう道を歩く。まだ一ヶ月半しかたってないのにすごく懐かしい。

私は、すごく遠いところまで来てしまった・・・10数cm低くなった視線から見た街は、少し大きく見えて、
今の私の情けなさを増幅する。
すれ違う男たちが、必ずといっていいほど私に目をとめる。そんな自分が、とても、いやだ。

懐かしい、自分が住んでいたアパート。二階へとあがる階段を駆け上がる。
部屋の前まで来て、それでなにができるわけでもない。
鍵も持っていない。この部屋は、もう誰かが住んでいたりするのだろうか?
私の荷物は、もう、片付けられてしまったのだろうか?





「お待ちしていました。優美子さん。」
突然、後ろからスーツ姿の20代前半くらいの男が、声をかけた。
「どうぞ、お入りください。懐かしいでしょう。」
男は鍵をがちゃがちゃ、とまわして、ドアを開けた。私は、キツネにつままれたようだったが、
突然のことに、言われるままに部屋に入った。

部屋は、がらんとして、何もなかった。
奥まで靴のまま駆けてはいって、収納を開けても、何も入っていない。おれの、部屋は、どこ?
「これは・・・」
呆然とする私に、後ろからそのスーツ姿の男が、声もなく抱きついてきた。

私は持っていた荷物を手放す。ぽん、と音を立てて地面に荷物が落ちる。
しまった、これは罠だ。
抱きしめられた私の胸に、男の右手が入る。左手は、私のスカートの中に。
抵抗できないまま、胸をもまれ、おまんこを軽く、くちょくちょ、と濡らされ。
振り返った瞬間に唇をも蹂躙された。

「う・・・ん・・・」
胸に、唇に、口の中に、そして・・・おまんこに・・・クリトリスに、ヴァギナに、次々と快感が与えられる。
「あぁ・・・やめて・・・」
こんなシチュエーションで、やめてといわれてやめる男などいるはずがない。
でも、こんなシチュエーションなのに、私の、エッチなゆっこのカラダは、
哀しいかな、感じてしまうのだ。ココロも、それを受け入れてしまいそういになる。




でも、それではいけない。私は・・・俺は、もう、エッチなゆっこじゃない。
もうやめたんだ。両手を使っておまんこを陵辱する左手を払おうとする。
しかし両手を使っても男の手は離れてくれない。女の腕力のなさが、情けない。
涙が流れる。力が抜ける。両手はだらん、と垂れ下がる。
私は、押し倒された。

バッグを枕にして、パンティだけ脱がされた。
「おとなしくしてれば、すぐおわる。」
男が言い放った。
私は、くすん、くすんとすすり泣いた。もうあきらめるしかなかった。
男だった頃なら、こんな男突き飛ばして逃げることなんか簡単なのに。

いや、これは、愛がかけた罠なのだ。たとえ、逃げ出したところで、
すぐにつかまってしまうに決まっている。ここに来たのが間違いだった。
スーツのジャケットと、パンツを脱いだ男が、私の口にチンポを押し付けてくる。
「しゃぶりな」

しくしくと泣きながら、首を振って拒否する私。しかし、男は強引に口の中に大きくなったチンポをぶち込む。
むっとした臭いも、私のカラダは受け入れてしまう。そういう風に出来ている。
「歯を立てたりすんじゃねぇぞ」
そういって、私の頭を両手で持って支え、男が腰を動かす。

犯されている私の口に、涙が流れ込む。
「うぅ・・・うぅ・・・」
それでも、私の口から快感がカラダ中に走る。気づけば、両手を男のもも裏に回して、自分から舌を使っていた。
「おいおい、すげえお姉ちゃんだな。」
そういうと、男は、上の口からチンポを抜いた。
下の口に、正常位で男がチンポを挿入する。
エッチなゆっこのおまんこはイラマチオされているときから濡れて、
すでに、ぽたっぽたっ、とエッチな汁が床にたれているような状態だった。




「あぁん・・・あぁん・・・」
レイプされているのに感じてしまう自分がたまらなくいやだった。
ココロはこの快感を受け入れていない。そう信じた。このカラダは、
セックスするために作られたのだから、狂おしいほどの官能を感じてしまうのは当たり前なのだ。
でも、それは私のココロが感じているんじゃない。私は、快楽に身もだえしながら、喘ぎ声をあげながら、
「エッチなゆっこ」であることを徹底的に拒否していた。
「あぁん・・・いやぁ・・・ん・・・」

それでも、快感は一定のリズムでそんな私のココロに襲い掛かる。
いやだ、でも、きもちいい。そんな・・・私は・・・エッチなゆっこ・・・
そう刻み込まれ続けたココロは、屈してしまいそうだった。でも、思いなおす。
おれは、男だ、これは、本当の快感じゃない・・・何度も心の中で繰り返す。
「あはぁん・・・くふぅん・・・」
そんな葛藤と関係なく、いやらしい声はでつづけた。

男が、チンポを抜いた。私は一瞬、安心した。
その安心が、もうひとつの罠となった。
もう、自分はエッチなゆっこじゃない、と、決め付けた私のココロ。
少しの間、快楽に屈服しなかっただけなのに。ほんの一瞬の油断が、私の完全敗北を呼び込んだ。

男に立たされて四つんばいになるように要求された。
私は、男のチンポが再びヴァギナと接触すると、すべての抵抗するココロが、
さっきの一瞬の安心で失われてしまったことに気づかなかった。
自分で腰を後ろに動かして、男のチンポを積極的に迎え入れようとしてしまった。
「エッチで淫乱なゆっこ」にとっては、それはごく自然な行為だった。



「あはぁ・・・」
気づいたときにはもう遅かった。快楽が私のココロを一撃で壊した。
「あぁ・・・いい・・・」
自分が男であると言い聞かせていたことなど、どこかへ忘れてしまった。
自分から腰を振って、感じる、エッチなゆっこ。
「ああん、いい、とってもいぃ。きもちいい」
男は腰を振り続けた。

「あぁんん・・・くぅん・・・」
エッチなゆっこのおまんこからは大量のエッチな汁があふれ出していた。
男のチンポとエッチなゆっこのヴァギナの隙間からすこしずつ、
ぽた、ぽた、と床に落ちているのが分かる。ちょっと体勢が動いたりすると、
その熱くてエッチな汁は、モモの内側を伝わる。

それがたまらなくエッチだった。
「あぁ・・・もう・・・いっちゃうぅ・・・」
エッチなゆっこは一人でイってしまった。
男が果てるのに、さほど時間はかからなかったが、その短い間、私はかつてないほどの屈辱を味わっていた。
この状況で感じてしまい、イってしまった。これが、屈辱でなくてなんであろう。
しかも、私は男だと、ココロが再び叫びだす。私は、一瞬の油断を、心から悔いた。
男は、あふれる精液を私の女性器の中に注ぎこんで、服を着て、そそくさと出て行った。

私は、悔しくて、泣いていた。
声をあげて泣いた。
「えぇーん、えぇーん」

思い出のいっぱい詰まった部屋で、男に犯された。
望んでもいない快楽に支配された。
しかも、最後には快楽を求めて自ら腰を振ってしまった。



どのくらい泣いていただろう。ドアの開く音がした。
なんと、入ってきたのは、愛だった。
愛は、私のそばまで来ると、しゃがんで、私の顔を覗き込んで、
「ゆっこ、かえろ・・・」

と、優しくささやいた。
「ふざけんな、こんな罠をしかけやがって、絶対許さねえからな。」
この声で男言葉を使おうと思うと、必要以上に粗暴な言い方にならざるを得ない。
かわいらしい声に、せめてもの強さを持たせようとして、私はそうするのだった。

「こんなにされちゃって、かわいそうに・・・」
愛は、精液がたらたらと流れている私のおまんこから、自分の口でその精液を吸いだした。
一滴、一滴、丁寧に吸い出した。
「おねえちゃん・・・」
その姿に、私はまたも屈してしまった。愛は、おねえちゃん、という言葉に気づいて、
一瞬動きを止めたがが、なおも吸い出し続けた。
「どうしよう・・・中にだされちゃった。」





私は、不安をお姉ちゃんにぶつけた。お姉ちゃんに対する反抗は終わりを告げていた。
「ゆっこ・・・とにかく、パンティをはいて、かえろ」
私は泣きながらパンティをはいて、お姉ちゃんに抱きかかえられながら、
外へでて、外に止めてあったお姉ちゃんの車の助手席に乗り込んだ。
「お姉ちゃん、あたし、あたし・・・ごめんね・・・」

「・・・いいってことよ。かえろ。」
「ごめんね。おねえちゃん。」
「いいってことよ。これでゆっこも自分がエッチなゆっこで幸せだって分かったでしょ?」
その言葉は、信じられないほど優しく聞こえた。そうだ。お姉ちゃんが私をエッチなゆっこにしたのは、

それがゆっこにとって幸せだからだった。
「うん、エッチなゆっこ・・・お姉ちゃんの・・・妹。」
お姉ちゃんを許すだけでなく、心からの謝罪を込めた言葉。
「ふふ、やっぱりかわいい。」

「でも、中に、出されちゃった。どうしよう・・・」
「大丈夫よ、子供なんて出来ないから。」
この言葉に、私の涙は止まった。



「それってどういうこと?」
愛は、しまった、という感じの目をしたが、正直に答えた。
「うーんと、これは今まで黙ってたんだけど・・・あなたのカラダは子供が出来るようになってないのよ。」

「なにそれ、聞いてないよ」
「秋月先生も言ってたでしょ、あなたのカラダはセックスするための芸術品だって。
そのためには、子供が出来たりする危険があったら困るでしょう。そのくらいのことはするわよ。
でも、安心して、作ろうと思えば作れる状態にするのは簡単なことだから。
それも、ひとつのあなたのカラダの仕掛けなの。薬を一錠飲むだけでいいのよ。」

すぐに、子供が作れる体になる、そんな言葉は慰めにならなかった。
問題はそれを愛が黙っていたことだった。
「どうして、黙ってたの?私がショックを受けるとでも思った?
子供が出来なくたって、そんなことはショックじゃない。
ショックなのは・・・愛がそれを隠してたことだ。だって、そうだろ、俺が人間じゃない、って、
ただ、セックスするだけの道具だって、認めてるようなもんだろ、それがゆるせねえ。絶対に、許せねぇ!」

そういうと、私はバッグを持って、再び、愛の車から飛び出した。駅前の商店街には、
車の入れない区域がある。そこまで、一気に駆け込んだ。うまく愛を巻くことが出来た。




私のココロの状態は、レイプされるよりももっとひどくなっていた。
もっと強く「エッチなゆっこ」を拒否していた。
隣の駅まで走った私は、財布を出そうとした。ところが、いくら捜してもない。

「あ、愛の車だ・・・」
車の中に入ったとき私は財布は手に持っていた。でも、出てくるときには、バッグしかもっていなかった。
定期入れだけは持っていた。それが不幸中の幸いだった。
私は電車に乗って、とりあえず新宿まで向かった。

だが、新宿まで出たところで、どうにもなるものではなかった。
ナンパしてくる男についてはやめの夕飯までは何とかなった。
でも、その男なにかトラブルがあったらしく、そそくさと逃げていった。

私は、もう、つかれきっていた。
はぁ、と、ため息をついてコマ劇場まえに座り込んだ。男にこびるのもめんどくさかった。
もう、夜の7時くらいになっていた。昨日はあったかかったが、今日は夜から冷えると、
天気予報がいっていたような気がする。

酔っ払ったサラリーマン風のオヤジが、声をかけてきた。
「いやぁ、これはかわいいお嬢ちゃん。こんなところで一人でなにしてるの?」
「知りません。」

そう言って立ち去ろうとする私に、そのオヤジが声をかける
「あ、待って、こんなところ一人じゃ危ないよ。」
「そんなの知ってます。」
「おじさんとエッチしない?5万円だすよ?」

5万円、という言葉に私は反応した。
「ほんと?」
オヤジは驚いたように、
「あぁ、本当だよ。男に二言はない。」



私はオヤジの手を引いて、
「いいよ。行こう。」
と一言言って歩き出した。
「あ、ほんとに、やったぁ。あ、あの、でも5万円じゃなくて、ホテル代あわせて3万円でいいかな?」
そんなことはどうでもいい。要はお金がもらえればいいのだ。
3万からホテル代を引いても2万くらいなんとかなる。

いいよ。」
私にしては、目いっぱいの低い声で答える。
オヤジの手を引いてホテルに入る。
「おじさん、シャワー浴びてきて。」

持ち物を置いてシャワーを浴びに向かおうとするオヤジに
「あっ、貴重品くらいもっていってよ。あたしが盗んだとか言われたくないから。」
オヤジがシャワーに行ってる間、一人になった。
女って、便利だな、とおもった。

いけないことだとは分かっているが、こうやって援助交際・・・要するに売春だが、
とにかく若くて綺麗な女と何万も払って寝たいという男はいくらでもいる。
愛から逃げるために、お金が必要だから、そう思って罪悪感を消そうとした。
でも、逃げたところで、行くところなどない。このまま家出少女になっても、
結局こうやってお金を稼ぐしかないのかもしれない。今日はどうするか分からないが、
明日からは誰かナンパで泊めてくれる男を捜そうか。

でも、それって、一番今の自分の嫌いなことで生きていくってことになる。
八方ふさがりなのは明らかだった。落ち着いて考えれば考えるほど、愛の家しか、私の帰るところはない。
でも、その考えを打ち消そうとする。とにかく、愛のところなんか二度と帰りたくない
オヤジがあがってくる。私はちょっといい人なので
「ね、おじさん、あたしさっき一回やってきて、まだおまんこにスペルマ入ってるけど、どうする?」
洗って欲しい、といわれた私は、逃げられたらいやなので(困るので)もう一度オヤジをシャワーに連れていく。
今日はもうお風呂にも入れないだろうから、ちゃんと洗った。




オヤジは近くで見ていた。チンポはもうギンギンになっている。
まさか、そんなことはないと思っていたのだが、それを見ると、体の中に熱いものが走る。
信じられないことだが、受け入れざるを得ない。「エッチなゆっこ」のお出ましだ。
涙がこぼれるのをシャワーを当てて隠す。「エッチなゆっこ」の快感はもうしょうがないから受け入れるとして、
ココロまで快楽に売り渡すことだけはしないよう、自分自身に強く誓った。

「おじさん。」
目を見開いて、ストリップでも見ているようなオヤジに、機嫌の悪そうな低い声でこう言った。
「見てるくらいなら、洗うの手伝ってよ。」

ボディソープをつけた足をオヤジの目の前に差し出した。
いやらしい目つきがいやでそういったのだが、これが間違いの始まりだった。
オヤジは足のボディソープをあわ立てて、丁寧に指まで洗う。
次に、ひざまずいたままもう一方の足も自分でボディソープをとって洗う。

信じられないことに、エッチなゆっこのカラダはそれでも反応してしまうのだ。
足を洗いながら、オヤジの手がゆっくり上に上がってくる。
それに抵抗できない。それどころか、

「くふぅ・・・ん」
と、喘ぎ声が漏れてしまった。
オヤジはそれを聞くと、調子に乗ったのか、おまんこに手を伸ばした。
「あっ・・・あっ・・・」
「エッチなゆっこ」を止めることなどもう出来ない。このオヤジ、
意外にテクニシャンだった。ねっとりねっとり、私からシャワーを奪い取ってそれをおまんこに当てながら、
ぐっちょん、ぐっちょん、と指を出し入れする。

「はぁん・・・はぁん・・・」
もう、私は快楽の虜だ。オヤジは顔をおまんこにうずめて、
舌だけでクリトリスをむいて、優しく、優しくなめ始めた。




「あぁん・・・いやぁん・・・」
もう、「エッチなゆっこ」は、本気モード全開だ。
思いなおす。そうだ、カラダはもうしょうがない。ココロだけは売り渡してはいけない。
「おじさん・・・この先はベッドで・・・」

ベッドに戻ってから、おじさんは再び執拗にクンニを続ける。
「もう・・・いやぁん・・・はぁ・・・」
私は、ただ快楽に身を任せる。
「いやぁん・・・いぃ・・・いっちゃう・・・」
目の前が真っ白になり、絶頂を迎え入れたエッチなゆっこ。
自然に、這うように、おじさんのチンポに手が向かっていた。
「ふぅん・・・」
深いため息をついておじさんのチンポを口に・・・それがまたしても快楽の種になってしまう。
こんなことする必要なんかなかったのに。後悔する。でも、もう戻れない。

おじさんを下にして、女性上位で私が腰をゆっくりと沈める
「あぁ・・・」
髪をかきあげて、挿入の感覚に耐える。快楽が始まってしまった。

「ぁん・・・はぁん・・・」
自分で腰を動かす。前後に、左右に、おじさんの手が私の胸をもむ。
あか、もういや・・・負けそう。心の中で。エッチなゆっこと戦う私。
でも、白旗をあげたりしない。

カラダはあっけなく快楽を受け入れても、それはそういうカラダだからだ。
「いやぁん・・・きもちいい・・・」
おじさんが私の腰を両手で持つと、私は姿勢を伸ばして、上下に動き始める。
「あぁん、あぁん。」
小さな胸が、上下に揺れる。快感は全身に広がって、私を支配する。でも、ココロは絶対に・・・負けない・・・





「おじさぁ・・・ン・・・後ろからも・・・シテぇ」
これでもココロは売り渡していないのだ。どうせなら、気持ちよくイキたいし、これ以上、おじさんの顔を見ながら喘ぐのもいやだ。
「あぁん・・・あぁん・・・」
いつものように枕にしがみついて必死に快楽に耐える私。
おじさんの精液は最後は、私の腰に放出された。
ココロを売り渡さなかった。はずだった。

終わったあと、服を着ながら、おじさんがこういった
「おじょうちゃん、プロなのかい?」
えっ?とおもった。それって・・・
「ちがいますけど・・・」
「本当かい?あんまし反応もよくて気持ちいいから、

ソープ嬢かなんかだと思っちゃったよ。もし、そうならおじさん、常連になっちゃうんだけどなぁ。」
「ほんとうですか?ちょっとうれしいな。」
おじさんの質問に、ホテルに入る前とは全然違うトーンで答えた。

はっ、とした。
おじさんに、うまい、といわれて、うれしいと思ってしまった。喜びを感じてしまった。
ココロを売り渡さない、なんて、勝手に思い込んでいただけだ。
あたしは・・・やっぱり「エッチで淫乱なゆっこ」だ。いつの間にか、
高い声で喘ぎ、快楽を受け入れてしまった。ココロは売り渡さない・・・なんて、真っ赤なウソだ。作り話だ。

お金を受け取って、私は、観念した。
でも、愛の家に帰るわけにはいかない。いくらなんでも。
おじさんが先に帰ったところで、どうしていいかわからない私は、宏樹さんに電話をした。




「もしもし、宏樹さん?」
「ゆっこちゃん?どうしたの?愛が心配してるぜ?」
「心配してる?」
それって、今目の前にいるってこと?現在進行形?
愛は私のことを探してるんでも、心配してるんでもなくて、男と遊んでるの?
「それは違うよ。とにかく、おれ一人でそっちにいくから。どこにいるの?」

結局、宏樹さんをこの部屋に迎え入れたあと、
やっちゃいました。1回だけだけど・・・
どうやっても、エッチなゆっこには抵抗しきれないんだって、実感することしか出来なかったわたし・・・

ふたりとも裸でベッドにすわったまま、余韻を楽しむ。
私は宏樹さんに質問した。
「今日、お姉ちゃんと会ったの?」

宏樹さんは、私を抱き寄せたまま、、いや、少し強く引き寄せて、私を抱っこする体勢で、答え始めた。
「うん。3時くらいだったかな。泣きながら電話がかかってきて。ここに来るまで一緒にいたよ。」
「やっぱり・・・」

愛は、結局心配なんかしていないんじゃないか、っていう、私の疑心は、当たったかと思った。
「いや、でも、何もしてないよ。あいつ、わんわん泣きながら、車の中でさ、
どうして、ゆっこが大切なのか、どのくらい大切なのか、全部ぶちまけてたよ。」
そういいながら、ぎゅっと私を抱きしめる。




「えっ?全部・・・って。」
「心臓が飛び出るかと思ったよ。」
私の顔が、カァーッと熱くなった。
「あいつ、お前が死ぬ前、って死んでないか。とにかく、
いっつもどのくらいお前のことが好きかしゃべってたぜ。」

「???」
「そんなにお気に入りなら、俺とか、そこら辺の男とばかりやってないで、
お前とやってやったらどうなんだ、って聞いたよ。おれとやってて、
お前の名前が出ることなんて、しょっちゅうだったしな。」
「宏樹さん・・・宏樹も、それじゃ・・・」
「屈辱感じまくりだったよ。で、なんでお前とやらないか、っていうと・・・」
宏樹さんは続ける

「あいつ、って今はお前もそうだけど、お父さん政治家で、一人娘じゃん。
結局、いろんなしがらみの中で生きなきゃいけないから、結婚するときは政略結婚以外ありえないんだって。
露骨なのはともかくとしても、全然一般市民のお前じゃ、結婚することは絶対にムリなんだって。
だから、最初から、絶対にうまくいかないから、それが分かってるのに、つきあえない、って。
そんなじゃなくても、とにかくお前にそばにいて欲しいって。」


愛がそんな事情を抱えていたなんて・・・私をそばにおいておきたくて妹にした、っていうのは聞いてたけど。

「それで、お前のことを妹にした、と。まぁ、あといじめ好きなのはあいつの性格だからなぁ。
女にして、妹にして、今まで愛せなかった分も徹底的に愛してあげようと、必死だったんだって。
それが、お前のことを傷つけてしまった、って、もう、わぁわぁ泣いちゃってさぁ、大変だったぜ。」

「女にして、ただ自分のそばにいるだけじゃ、あまりにもかわいそうだから、
本当にセックスを楽しめる女にしたんだ、って。でもそのことで、ゆっこを傷つけちゃった。って。
ゆっこに帰ってきてほしい、もう、エッチなんかしなくていい。そばにいて欲しいって。」




「宏樹・・・さん。」
私は上目遣いで彼を見上げて、こう呼びかけた。彼はちょっと照れたように目をそらして
「宏樹でいいよ。なんかちょっと痒くなるよ。その、宏樹さん、ってやつ。」

「ごめんね。」
「いいってこと。おれも、お前にもう一度会いたかったし。言っとくけど、
あいつはエッチしなくてもいいって言うけど、おれはそうはいかないからな。」
くすくす、と私は笑って、こういった。

「そうじゃなくて、私のこと、黙ってたこと・・・」
「あぁ、それか・・・でもまぁ、愛はおれに黙っておれの親友殺した。
おれはお前に黙って愛との関係続けてた。お前は、俺に自分が誰だか言わなかった・・・それでいいんじゃねぇ?」

「お姉ちゃんは、殺してないよ。」
「そう。か。じゃ、俺とやってるときにお前の名前を何度も呼んだ、かな。」
「ふふふ。」
なんだか、すぅーっと怒りが引いていった。

お姉ちゃんがそこまで私のことを愛してくれているなんて知らなかった。
裏切ったのは、やっぱり私の方。「エッチなゆっこ」は、お姉ちゃんからゆっこへの贈り物だったんだ。
楽しく過ごせるように。セックスしてるだけで幸せになれるように・・・

その気持ちも知らないで、ちょっと女の生活に慣れないからって、逃げ出したりして。
私、なんて浅はかだったのだろう。
私は、お姉ちゃんに甘えていた。かならず見つけ出して、私を連れてかえって、
また優しくゆっこを抱いてくれる、そう、ココロはずっと望んでいた。
ただ、ちょっと甘えてみたかっただけなのだ。反抗してみたかっただけなのだ。
お姉ちゃん、ごめんなさい・・・と、心の中でつぶやく。




宏樹は、私を抱っこするのをやめて、さっきと同じ、肩を抱いた姿勢に戻った。

「あっ、そうそう、少し泣き止んで落ち着いたときに、お前のカラダの秘密も色々しゃべってたけど・・・」
「えっ、それって秋月先生がつくったっていう?」
「うん。ほとんど教えてないんだって。お前には。」
「まだ、あるんだ。」
「それもかなりあるらしいぜ。そんなことより・・・」
「なぁに?」
私は、宏樹の顔を見るために、ちょっと前かがみになって、斜めに彼の顔を見上げた。
「その、お前が決まった角度から男を見上げてみつめると、ほぼ100%男はやりたくなるって。その角度が多分それに当てはまるみたいだよ。」
そういうと、彼は顔をそらした。
はっ。たしかに、これは男の隣にいるときにしか、有り得ない角度だ。
「ふふふ、ばかね・・・」
私は笑って、ちゅっと宏樹の胸の辺りに口づけした。

もう、ゆっこはすっかり「淫乱女子大生」にもどっていた。
「ねぇ、私、淫乱女子大生のままでいい?」
「いいよ、こうやってたまにやってくれれば。あいつに愛されてやれ。淫乱女子大生、極めてみろよ。」
「ありがと・・・あたし、宏樹・・・好き・・・」

そこまでいったところで、彼が私の口にキスしてきた。
「はぁん・・・」
気持ちよくて、声が漏れる。
くちゅくちゅっ。
おまんこはもう濡れていて、そこを彼が指でくすぐる。
「あはぁ・・・ねぇ・・・お姉ちゃんに・・・」
「大丈夫、今日はおれが面倒見るって、あしたの朝迎えに来いって、言ってあるから。」
「ふぅ・・・ん・・・でも・・・あぁん」




ごろん、と転がされた私。もう、受け入れ体勢ばっちりのおまんこに正常位で挿入しようとした彼が、こう言った
「それなら、今電話しろよ。」
宏樹が携帯を私に渡す。
「リダイヤルの一番うえにあるから。このままじゃ電話しにくいか。」
というと、私を持ち上げて、バックの体勢にした。私がバックで突かれるのが大好きなのを彼は知っている。
「じゃあ、電話するね。」
お尻を彼に向けたまま、私はお姉ちゃんに電話をかける。
同時に彼がバックから私のおまんこにチンポを刺し入れる。
ずぶずぶずぶっ、と、音を立てる。

「あぁ・・・あぁ・・・」
私は歓喜に声をあげる。耳元に携帯電話で呼び出し音を聞きながら。
「はぁ・・・ん」
「エッチなゆっこ」にふさわしい電話の仕方だ、とおもった。
彼のチンポが根元まで入ったときに、お姉ちゃんが電話に出た。

「はい、宏樹・・・どうなった?ゆっこは?」
「はい、お姉ちゃん・・・あたし・・・あん・・・ゆっこ・・・」
「ゆっこ?どうしたの?ゆっこ?」
「あん・・・おねえ・・・ちゃん・・・心配かけてごめ・・・ん・・・んふ・・・」

「ゆっこ、一体どうしたの?」
「なんでもない・・・ただ・・・あぁん・・・宏樹さんが・・・あぁん。」
手から力が抜けて、私は携帯を放してしまった。
「おい、しっかり持って話せよ。」
動きは止めずに宏樹が言う。
次に電話を持ったとき、お姉ちゃんも状況を察したようだった。




「おねえちゃん・・・」
「ゆっこ、ごめんね・・・おねえちゃんを許してね。」
「うふぅん・・・ああん・・・許すよ・・・お姉ちゃんの・・・えっちなゆっこだもん・・・」
「明日の朝、迎えに行くから。」
「あぁん・・・待ってる・・・お姉ちゃん・・・愛してる・・・」
それだけいうと、電話を切った。

「あぁん・・・あぁん・・・」
枕をかかえて喘ぐ私。
宏樹のチンポが生で入るのはこれが初めてだった。ゴムをつけた状態よりも、温かくて・・・きもちいい。

「あはぁん・・・」
今日の一日、あれだけ女がいやだ、私は「エッチなゆっこ」じゃないといいながら、
3人の男とやってしまった。一人目は、レイプなのに感じてしまった。
いや、あれも、お姉ちゃんの差し向けた男だから・・・そういう安心感があったから・・・
「ああん・・・いくぅ・・・いくぅ・・・」
何度も、何度も、「えっちなゆっこ」のカラダは絶頂を迎え、ココロも、悦んでそれを迎え入れるのだった。




「おはよう、エッチなゆっこ」
あたしが次の日、目を覚ますと、そこにお姉ちゃんが立っていた。」
「お姉ちゃん。おはよう。」
「ゆっこ。さぁ、かえろ。」
「おねえちゃん・・・ごめんね。」

お姉ちゃんはにっこりと首を横にふった。
「おねえちゃん。あたし、淫乱女子大生、がんばる。」
「ゆっこ・・・」
「だから、エッチなゆっこをずっと妹でいさせて・・・」

お姉ちゃんの答えは言うまでもない。
でも、
「反省を示したかったら、これを入れたままおうちにかえりましょ♪」
と言って、バッグから「ゆっこ専用バイブ」を取り出した。

「あぁん。今日もまたぁ・・・」
「いやなの?」
「あぁん・・・うれしい。だって、あたしは淫乱女子大生、エッチなゆっこだもん。」
あたしは、お姉ちゃんが正しいか、ゆっこが正しいか、なんて難しいことを考えるよりも、
お姉ちゃんに屈服して・・・気持ちよくしてもらうのが好きなの・・・

朝っぱらからぐちょぐちょのおまんこに、ゆっこ専用バイブを入れたまま、
車に乗り込み、何度も何度もイキながら、おうちに帰ったのだった。
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