2chエロパロ板の「井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ」の作品をまとめたサイトです。

きっかけは、ひとえに好奇心によるもので、工藤が俺に興味を示した理由が気になった為だった。
刺激的な言葉で、俺達男子を撹乱させたりしている工藤。
流石に保体のテストや試召戦で負けることはなかったが、心の片隅や頭の片隅には、
沸々として絶えない興味や疑問が積もりつつあった。

それは、希望者に対する写真や写真素材の販売をした帰りのこと。
偶然Aクラスの近くを通ったとき、工藤に声をかけられた。
「いたいた、ムッツリーニ君」
「……工藤愛子、偶然だな」
「久保君がホクホク顔で戻ってきたからね。今日はこの辺りを通るんじゃないかなと思ったんだ。」
明久や、通称アキちゃん目的の顧客の筆頭で、Aクラスの次席だ。
明久の写真の顧客という意味では、姫路もその1人だったりする。
「……用事は何だ?」
尋ねるが、工藤はこちらを振り返って両手を合わせ、無声のメッセージを俺によこした。

(——友達に呼ばれているから改めて。ともかく、実技でリベンジさせて……?)

保体で俺に負けたことがショックなのか、はたまた、貞操概念がやや希薄なのか……
疑問を抱きつつ、鼻血を垂らしつつ、2-Fに戻るのだった。

同日、放課後。再び"商会"に訪れていた久保から伝言を受け、
部活が終わる頃を見計らい、プールの傍まで来ていた。
ちょうど出てきた彼女の、しっとりと濡れた髪や首筋は
年頃の女子らしい健康的な色気を伴っていた。

「……ごめんね、場所を伝えるのをすっかり忘れていたよ」
申し訳なさそうな彼女に問題ないと応え、ひとまず場所を変える事にする。

「ボクは保健室や体育倉庫も興味あるけど、FFF団のこともあるだろうから」
と連れられて来たのは、彼女の自宅だった。
爽やかな色彩の、中性的な部屋。
「……工藤らしいな。それで、用件って何だ?」

「私のことをもっと知って欲しいし、ムッツリーニ君のことも、土屋君のことも知りたい。
保健体育も、それ以外も、君と研磨し合いたいんだ。……つまりね」

——2人きりの時だけで良いから、愛子って呼んで。
そう言った彼女と、唇が触れるだけのキスをした。

きっかけは、単なる興味本位だった。
転入してきたときに聞いた、ムッツリーニ君の噂。
寡黙さと、性に対する好奇心や行動力のギャップが興味深くて
ボクの好奇心もくすぐられたのだった。

(急に声を掛けたりしたから、訝しがられているかもしれないな)
興味が絶えなくて、なんとなく目で追いかけることも少なくなかったからか
代表や優子には、勘違いされているかもしれない。
好意の有無で言えば好きかもとは思うけど
どちらかと言えば、同志とか友達に対する感情に近くて
(だからこそ、ボク自身も気持ちを持て余していて)
良くある恋愛関係には、ほど遠い気がした。
どう誘うか考え倦ねていて
保留にしていた、例の権利のことを思い出す。
(……研磨し合いたいんだ、とでも誘えば良いかな。)
それから、場所を伝えていなかったので久保君に伝言をお願いした。

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