1-523
月明かりが鈍く射す小さな部屋に置かれた、不釣合いな大きさのダブルベッドに潜るサムス。
ふと、隣に寝る男の顔を見つめた。大柄で筋肉質な男が静かに息をしている。
本来、出会うはずの無かった、違う次元世界に生きる男と恋仲に落ちようとは。
マスターハンドの力で「ここ」に連れてこられるまでは、夢にも見なかった事だった。
先ほどまでの情熱的な交わりから、冷静さを取り戻したサムスはファルコンの顔を見つめつつ、そんな事を想う。
しばらくそうしていると、視線に気づいたのだろう。仰向けになっていたファルコンもサムスに顔を向けた。
二人の関係について説明するには、少しばかり時を遡らねばならない。
それは、戦士たちがこの世界に来て、一ヶ月ほどの時間が流れた頃の事である。
この世界では、バトルを定期的に繰り広げていれば、後のことは特に制限はないらしく、戦士たちはつかの間の休息を楽しんだりもした。
特にファルコンとサムスは賞金稼ぎという職業上、元いた世界では孤独であり、休まる暇が一時もなかった為に他の戦士よりも、この時間を楽しんだ。
そうしている内に、同じ職業であるという仲間意識が薄くも働いたのか、二人は行動を共にする事が多くなってゆき、互いの事をよく話し合う様にもなった。
二人は要するに、馬が合ったという訳である。
そして後は、大人の男と女だ。二人が寝床を共にするまでに、それほどの時間はかからなかった。
時は戻り、部屋の中。
サムスがファルコンの厚い胸板の中に顔をうずめている。
ファルコンは逆三角形のがっしりとした体格で、二〇〇センチに届こうかとする身長は、まさに大男といって良い。
対するサムスも背は高いが、豊かに実った乳房、細くくびれた胴、美しい丸みを帯びた腰と、女そのものといった感じだ。
二人が重なる姿はアダムとイブの様であり、そこには原始的なエロティシズムが漂っていた。
サムスの吐息がファルコンの胸毛をじわりと濡らす。
そして、パワードスーツを着込み凛としている、普段の姿からは想像もつかない甘い声でねだる。
「ね、もう一度……今度は口でしてあげるから」
サムスはそういうと、邪魔になる長髪をかきあげ、顔を下にずらしてゆく。
割れた腹筋を通り過ぎると、ファルコンの剛直が姿を現した。やんわりと口を近づけ、
「ン」
先端に口付けしたサムスは、それを口の中へと導く。紅色の唇が妖しくうねる。
「ンンッ……」
さらに彼女は、長い舌で男の敏感な部分を念入りに責めてゆく。
静寂が支配する空間の中、粘ついた水音だけが響く。そのメロディはおそらく、この世の中でもっとも淫靡なものだろう。
サムスの舌技は相当なものであり、決して女性経験の浅くない、ファルコンの剛直も見る間に硬度を増していった。
口の中でそれを感じ取ったサムスは嬉しそうに息を漏らす。
「んふっ。また大きくなった。素敵ね……」
そう言いつつ口をすぼませ、剛直をより深く咥えこみ、何度も頭を上下させる。
激しい音を立て、サムスはファルコンをしゃぶり尽くしていった。
しばしの間、二人の荒い息と粘つく音だけが続く。
「むぅっ……サ、サムス」
情熱的なディープスロートに、さしものファルコンも限界に達したらしく、吐き出したい欲求をサムスに訴える。
ファルコンの要求にサムスは口で答える代わりに、剛直を咥えたまま少し顔を引くと、上目遣いで凄艶に微笑み、射精を促した。
――いいわ、そのままだして!
「ぐっ……!」
「ンーーッ!」
熱く、濃い液がほとばしる。
剛直がビクンと痙攣する度、妙な味がサムスの口中全体にじんわりと広がる。
我慢できなくはないが、決して美味しいはいえない味だ。
だが、サムスはとろんとした表情ですべてを飲み尽くしてしまうと、剛直から口を離す。こぼれた液が糸を引いて落ちてゆく。
「ふふ……ごちそうさま」
「レース以上の快感をありがとう……さて、今度は俺の番だな」
そういうとファルコンは、今まで上になっていたサムスを一瞬で下に組み敷き、抱きしめた。
ベッドが軋む度、サムスは甲高い声を上げる。
二人の夜はまだ始まったばかり。
ふと、隣に寝る男の顔を見つめた。大柄で筋肉質な男が静かに息をしている。
本来、出会うはずの無かった、違う次元世界に生きる男と恋仲に落ちようとは。
マスターハンドの力で「ここ」に連れてこられるまでは、夢にも見なかった事だった。
先ほどまでの情熱的な交わりから、冷静さを取り戻したサムスはファルコンの顔を見つめつつ、そんな事を想う。
しばらくそうしていると、視線に気づいたのだろう。仰向けになっていたファルコンもサムスに顔を向けた。
二人の関係について説明するには、少しばかり時を遡らねばならない。
それは、戦士たちがこの世界に来て、一ヶ月ほどの時間が流れた頃の事である。
この世界では、バトルを定期的に繰り広げていれば、後のことは特に制限はないらしく、戦士たちはつかの間の休息を楽しんだりもした。
特にファルコンとサムスは賞金稼ぎという職業上、元いた世界では孤独であり、休まる暇が一時もなかった為に他の戦士よりも、この時間を楽しんだ。
そうしている内に、同じ職業であるという仲間意識が薄くも働いたのか、二人は行動を共にする事が多くなってゆき、互いの事をよく話し合う様にもなった。
二人は要するに、馬が合ったという訳である。
そして後は、大人の男と女だ。二人が寝床を共にするまでに、それほどの時間はかからなかった。
時は戻り、部屋の中。
サムスがファルコンの厚い胸板の中に顔をうずめている。
ファルコンは逆三角形のがっしりとした体格で、二〇〇センチに届こうかとする身長は、まさに大男といって良い。
対するサムスも背は高いが、豊かに実った乳房、細くくびれた胴、美しい丸みを帯びた腰と、女そのものといった感じだ。
二人が重なる姿はアダムとイブの様であり、そこには原始的なエロティシズムが漂っていた。
サムスの吐息がファルコンの胸毛をじわりと濡らす。
そして、パワードスーツを着込み凛としている、普段の姿からは想像もつかない甘い声でねだる。
「ね、もう一度……今度は口でしてあげるから」
サムスはそういうと、邪魔になる長髪をかきあげ、顔を下にずらしてゆく。
割れた腹筋を通り過ぎると、ファルコンの剛直が姿を現した。やんわりと口を近づけ、
「ン」
先端に口付けしたサムスは、それを口の中へと導く。紅色の唇が妖しくうねる。
「ンンッ……」
さらに彼女は、長い舌で男の敏感な部分を念入りに責めてゆく。
静寂が支配する空間の中、粘ついた水音だけが響く。そのメロディはおそらく、この世の中でもっとも淫靡なものだろう。
サムスの舌技は相当なものであり、決して女性経験の浅くない、ファルコンの剛直も見る間に硬度を増していった。
口の中でそれを感じ取ったサムスは嬉しそうに息を漏らす。
「んふっ。また大きくなった。素敵ね……」
そう言いつつ口をすぼませ、剛直をより深く咥えこみ、何度も頭を上下させる。
激しい音を立て、サムスはファルコンをしゃぶり尽くしていった。
しばしの間、二人の荒い息と粘つく音だけが続く。
「むぅっ……サ、サムス」
情熱的なディープスロートに、さしものファルコンも限界に達したらしく、吐き出したい欲求をサムスに訴える。
ファルコンの要求にサムスは口で答える代わりに、剛直を咥えたまま少し顔を引くと、上目遣いで凄艶に微笑み、射精を促した。
――いいわ、そのままだして!
「ぐっ……!」
「ンーーッ!」
熱く、濃い液がほとばしる。
剛直がビクンと痙攣する度、妙な味がサムスの口中全体にじんわりと広がる。
我慢できなくはないが、決して美味しいはいえない味だ。
だが、サムスはとろんとした表情ですべてを飲み尽くしてしまうと、剛直から口を離す。こぼれた液が糸を引いて落ちてゆく。
「ふふ……ごちそうさま」
「レース以上の快感をありがとう……さて、今度は俺の番だな」
そういうとファルコンは、今まで上になっていたサムスを一瞬で下に組み敷き、抱きしめた。
ベッドが軋む度、サムスは甲高い声を上げる。
二人の夜はまだ始まったばかり。
2007年05月08日(火) 16:13:44 Modified by smer