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c-164

「なんの真似だ?」
内側から錠の落とされた控え室。
部屋の中央で華奢な白い生き物が頑強な肉体を持つ褐色の肌の男を押し倒している。
男の問い掛けに対していつものような低いテレパシーでの答えはなく、喉の奥からみゃーあ…という間延びした鳴き声が聞こえるだけ。
周囲のロッカーには男から無理矢理剥がしたらしい鎧の残骸がめり込んでいた。
生き物は男の下着をゆっくりずらし、躊躇うことなくそこにあったものにかぶりつく。
「夜伽では足らんか、この淫乱が…」
異常なほど熱を持っている口内と吐息に包まれ、男が呻く。
そんな男の言葉を気にも留めず、生き物は徐々に膨らんでいく男に夢中になっている。
技巧も何もなく、ただ何かの衝動に突き動かされるように。
ある程度膨らんだ所で、生き物は作業的に腰を浮かし濡れそぼった己を男にあてがっていく。
「…ぐっ」
甲高い鳴き声が響く中、自らの腹で汗を飛ばしながら無茶苦茶に跳びはねる生き物を男はただ眺めていた。
やがて、生き物はオーガズムを迎え男の胸に寄り掛かる。

熱に浮かされたような目が男の表情を捕らえ徐々に見開かれていく。
聞き慣れた低いテレパシーが震えながら伝わってきた。
「ガノン…何故お前がここにいる?」
「まず身体を起こして周りをよーく見てみることだな」
生き物は言われた通りゆっくりと身体を起こし、すぐにびくりと身体を震わせた。
見回した紫の目にありのままの状況が映り、顔を伏せてしまう。
その下にあるぐちゃぐちゃになった結合部に手を這わせながら男は嫌な種類の笑みを浮かべた。
ほっそりとした肩に手をかけ、強引に体勢を入れ替える。
「積極的とは言え腕はまだまだだな。せっかくサカったのなら有効に使えばいいものを…」
「ガノン、違う、これは…うぁあ…っ」
控え室は次の日の朝まで開かれることはなかったという。
2008年05月08日(木) 00:51:43 Modified by smer




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