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最近なんだかガノンドロフが不機嫌だ。何で?って聞かれてもそんなもん俺が知るわけないし、
別に知りたくもない。でも仮にも世界丸ごと一つ壊せるような力を持った奴だから
こんな不機嫌な状態で下手に怒らせると大変なことになりそうだ。
だから他のメンバーも口には出さないが結構気を使っている。
まったく面倒臭い奴だ。

そんなある日
「あ、ピーチ姫さん。どうしたんすか」
「ねーねーリンク、最近ガノン不機嫌じゃない?何であんなにもピリピリしてんの?」
「俺は知りませんよ。以前と比べて弱体化したからストレス溜まってんじゃないんすか?」
「あっ、二人して何話してんの?」
俺たちが話してるときに、トゥーンが割り込んできた。
「いや最近あいつ不機嫌だろ?何でだろうなって」
「え?ああ、そういえばそうだね。だったら僕ガノンから話し聞いてきてこようか?」
トゥーンの意外な返答に、俺は一瞬あっけにとられた。
「いいのか?だってお前相手はあのガノンだぞ?」
「うん!だって僕、冒険の途中によくブタの世話してたから、豚の扱いには慣れてるんだ!」
その時たまたま傍を通りかかったガノンが、トゥーンのそのひとことを聞いて呆然としているのを俺は見た。
そして、不機嫌だったガノンが一転して元気が無くなったのは、その後のお話。

「なんで最近ガノンのおっちゃん元気ないんだろうねー?」
「…ああ、何でだろうな…」
無邪気に聞いてくるトゥーンに、俺はそう答えることしかできなかった。
2008年03月03日(月) 16:41:43 Modified by smer




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