誰もが「オモシロいドラマ」を第1回から観たい。後で「見逃したのを後悔したくない」。だが、新作ドラマの情報を調べても、絶賛ばかり。本当のことは、分からない。ならば、どうする?その答えを出すのが、このWikiです。

スタッツの仕様のプロトタイプ。

2022年の小学生の新語ナンバーワンは「それってあなたの感想ですよね」。
小学生でさえ「主観批評に価値はない」と気づいたのは、驚きである。

そこで私は思索をすすめ、

主観批評ではなく、形式批評。
さらに、定性ではなく、定量。

と道筋を考えた。

その結果が、「シナリオのスタッツ」である。

サッカー中継やラグビー中継の試合後には、スタッツ(統計)が提示される。それと同じことをシナリオでもやろうというのだ。
以下は、その仕様。




・ベクトル率=シーン率/全シーン数。

・ドラマ率=シーン率/全シーン数。

※ベクトルとは、キャラクターがベクトルを持っていること。
キャラクターにおいて、「立場は位置情報」「意志はベクトル」である。

※ドラマとは、「対決・対立・摩擦・葛藤・恋情」である。





【基本的な定義】

・ドラマ(D) = 対決・対立・摩擦・葛藤・恋情

・ベクトル(V) = 主人公の意志。

それ以外として、

・設定(ST)
・説明(SM)
・シズル感(SZ)
・コメディー・リリーフ(CR)

がある。

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【配点】

3点:
対決

2点:
対立・摩擦

1点:
葛藤・恋情
主人公の意志

0点:
・設定
・説明
・環境順応
・シズル感
・コメディー・リリーフ



【柱の分類】


・設定(5W1H)
・設定+ドラマ
・設定+ベクトル

・説明(5W1H)
・説明+ドラマ
・説明+ベクトル

・ドラマ
・ベクトル

・シズル感
・スライスオブライフ
・あるある

・コメディーリリーフ



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ドラマ、ベクトルは、
サッカーでいえば、枠内シュート数、ボールポゼッション数。
ボールポゼッション率が高くても、負けるのがサッカー。シナリオも同じで、ベクターが沢山あっても、主人公の超目標がないなら、群像劇。オモンナイ。サッカーのオールスターゲームがオモンナイのと同じ。

それらの率は、総シーン数で決まるが、シーン数は普通、撮影場所の数。だが、ひとつの撮影場所で、複数の心理的な展開がある場合も珍しくない。つまりは、主観的な誤差の他に、総シーン数による誤差がある。

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スタッツ、追加。

ドラマシーン、ベクターシーンを分類し、全シーン数を分母にした比率から、ドラマ率、ベクター率を算出した。サッカーでいえば、枠内シュート数、ボールポゼッションに喩えられる。
つまり、スタッツ(統計)としては重要だとしても、その数値だけで勝てる訳ではない。

さらに、フジテレビ月9「真夏のシンデレラ」が、あまりにヒドイので、以下に気付くことができた。

●登場キャラクターには、以下の属性が必須。

・ポジション属性:
職位、上司・部下。家族構成員の立場、親・子供。コミュニティ内の地位など。
相対(relative)と絶対(absolute)があるが、ドラマでは相対しかない。東大ブランドも絶対でなく、ハーバードに負ける。
 
・ベクトル属性:
ベクトルとは意志である。これがないと、キャラクターは動かない。──方向と大きさがある。
ベクトルの量は、大きいと激情になる
ベクトルの角度は、180度異なると、正面対決になる。
葛藤しているなら、ベクトルの矢は、複数以上になる。


「真夏のシンデレラ」では、江ノ島の女の子、東大生という位置属性はあるが、●●したい。××になりたい。というベクター属性がないから、味気ない。

・アプリオリ(先天的) : 物語で説明されない。

・アポステリオリ(後天的): 物語で説明される。

ドラマ成分、ベクター成分が「オモシロ成分」なら、
設定、説明は、「オモンナイ成分」である。
ならば、アプリオリがいい。
恋愛と結婚が違うのは、好きだから恋愛するが、条件がいいから結婚するから。好きだからに条件はない。説明不能なのが、恋愛。

「真夏のシンデレラ」は、ひと夏の恋愛バナシだが、恋愛を説明している。だから、オモンナイ。

・・・・・

その他、

・インビーボ : 生体内での出来事。→ ストーリーの時間軸の中での出来事。

・インビトロ : 試験管内での出来事。→ 回想、イメージ、夢オチ。など。

がある。当然、インビーボが良い。

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