ドラマ秘伝書

「主体的意志」には、
・状況に対応した意志。
・職業に起因する職制意志。
・自発的意志
があります。

「ドラマ成分」には、
・対決
・対立
・摩擦
・葛藤
・恋情
があります。

「設定」は、ドラマではないので、オモシロ成分ではありません。
「説明」も、ドラマではないので、オモシロ成分ではありません。
したがって、それらは、必要最低限にする必要があります。

「神は細部に宿る」との箴言があります。絵画や彫刻の鑑賞では、「全体を見ること」から鑑賞が始まります。
一方、ドラマ・コンテンツで「見ている場面」は、常に細部。したかって、「全体を認識すること」は、なかなか難しい。
しかし、「全体と細部」の関係性が充実している。破綻がないことは、作品の品質にとって、極めて重要です。


この評価基準がないと、〈捨てエピソード〉〈捨てキャラクター〉を排除できない。

芸術作品は、すべからく古代ギリシア以来の人類の芸術の遺産と無縁ではない。
「いかなるジャンルにも属さないなら愚作」という警句があるが、それは、過去の傑作をミメーシスしろということ。

※　ミメーシスとは、「過去の傑作を、さらにインパクトを強化して、今の時代に違和感がないように擦り合わせて、模倣再現すること。