誰もが「オモシロいドラマ」を第1回から観たい。後で「見逃したのを後悔したくない」。だが、新作ドラマの情報を調べても、絶賛ばかり。本当のことは、分からない。ならば、どうする?その答えを出すのが、このWikiです。

【結論】

あらすじ/プロットに沿ってシナリオを書くと、予定調和になる。

あるべきは、主人公/主要人物のベクトル(哲学・行動原理)を決定した後、ドラマ(対決・対立・摩擦・葛藤・恋情)を最大にするべく、シナリオを作成する。



【結論を導いた発言】

・松山善三 :
木下恵介から、構成に捉われないシナリオ作法を学んだ。(wikipedia)

・つかこうへい :
台本の半分以上を、俳優たちと稽古場で作り上げた。演劇は「対決」であり、「対決を最大限にする」のが稽古場での仕事。(エッセイ)

・首藤剛志 :
素晴らしい作品を沢山観ていれば、主人公たちが勝手に動き出す。(口伝)
       → あらすじで主人公たちを縛らない。

・伴一彦 :
シチュエーションで書いていくので、あらかじめ10話のプロットを書かされるのは辛い。(シナリオ作家協会のセクシー田中さん問題に関する動画)

・・・

※ 反面教師(自由なシナリオ作成を妨害する作法)

 ・黒澤明 :
  履歴書を書く。(「生きる」の説教臭、「七人の侍」は群像劇。「用心棒」もシナリオの完成度は高いが叙事的、出来事が連なっているだけ。)
 
 ・倉本聰 :
  ストーリーと時代の出来事の対照表を作るのが、丁寧な仕事。

※ 倉本聰に限らず、昭和なシナリオライターは、ペーソス(悲しさ)がドラマ/芸術と勘違いしている。

 ・勝新太郎 :
  「警視−K」を観ると、「シナリオがないとどうなるのか」が理解できる。→ 単独なシーンはみずみずしいが、シーンとシーンを繋ぐ要素がない。

【改善提案】

シナリオは、あらすじ/プロット主導で企画がすすめられるのではなく、
「人物ベクトル表」と「粗・あらすじ」をもとにすすめられるべき。

※ 人物ベクトル表とは、主要登場人物の超目標・哲学・行動原理の関係性をまとめたもの。

※ 粗・あらすじとは、あらすじのさらに粗いもの。


【具体策】

・主人公のベクトルを定義して、周辺人物とのベクトル関係を明確にする。
  ※ ベクトルは、主体性をもとにした、方向性。立場、職制では弱い。傀儡はダメ。

・作品ベクトルを定義する。
  ※ ホームドラマには、作品ベクトルはない。目標の達成。結婚するまでなど、進行感を生む要素が必要。

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