誰もが「オモシロいドラマ」を第1回から観たい。後で「見逃したのを後悔したくない」。だが、新作ドラマの情報を調べても、絶賛ばかり。本当のことは、分からない。ならば、どうする?その答えを出すのが、このWikiです。

  昭和 :
   映画館に缶詰や、お茶の間で集団視聴。

    ↓

  令和 :
   観客がリモコンを持ち、個人観賞。



「起承転結」の4部構成で完結する構成論は成立しない。


令和の新・構成論は、以下。

−−−−−

●トリガー・インシデント。

●プロパティーの提示。

●ドラマ的転回。

上記は、一見、3部構成のように思えるが、上記の3要素が、1stシーン/シークエンスで満たされるのが理想である。

2ndシーン/シークエンス以降は、

●ドラマ的転回。

●内的プロパティーの追加。

のみで、ストーリーが展開するのが望ましい。

−−−−−

以下に、用語解説する。

●トリガー・インシデント

 〜キャッチーな出来事(インシデント・アクシデント)が起こって、それがトリガー(引き金/キッカケ)になって、ストーリーが始まる。

●プロパティー

 〜プロパティーとは、属性であり、それを提示するのが「設定」である。

属性は、以下の3種類。

 ・人物の属性 :
 ・・・登場人物の主体性の有無/立場・職制・続柄/哲学・行動原理。

 ・環境の属性 :
 ・・・(有形・物理的な)舞台設定

 ・情報の属性
 ・・・(無形・思想的・慣習的な)倫理観/社会常識/職業規範

 ・運命の属性(外因・内因)
 ・・・運命・宿命、偶然、必然。


●ドラマ

 〜対決・対立・摩擦・葛藤/恋情。

●内的設定追加。

 〜すでに提示されたプロパティから必然的に発生する「設定の追加」。

 ※ 逆にいえば、外的設定追加(新キャラクターの登場、交通事故・突然の発症などの新エピソード)はタブー。




【補足説明】

  従来の「起承転結」論でいうと、新・構成論は、「転転転転」。

  つまり、

  「旧・起」は、作品冒頭「何もないところから、何かが始まる」のだから、「転」。

  「旧・承」は、前のパートを継承するだではオモンナイ。ドラマチックに続けるなら「転」。

  「旧・転」は、新しくなっても同じく「転」

  「旧・結」は、伏線が回収されたとしても、謎が判明したとしても、納得はするが、感動しない。
   だから、「結末を付ける」のは、身だしなみであって、それだけでは物足りない。したがって、「転」が必要。

     たとえば、落語「饅頭怖い」で、最後のセリフ「ここで、熱いお茶が怖い」のセリフがあろうとなかろうと、
     落語は成立する。
     というか席亭では次の演者の準備ができたら、「お後がよろしいようで」の一言で、演目は中断して終了する。
     それでも、文句がでないのが落語であり、それが可能な充実した構成がある。

     そもそも、謎が解かれても感動はないので、東尋坊の崖が必要なのだ。

               (以上)

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