最終更新: sponta0325_wiki 2023年05月31日(水) 15:35:43履歴
批評者の承認欲求を満たす「主観批評」ではなく、「客観的で、妥当性のある評価」を実現する形式批評(評価基準を明確にした吟味)を行う。
【ドラマの評価基準】
※「謎/謎解き」=〈設定〉。当該作品は、評価外。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
「おかモネ」「カムカム」「ちむどん」「舞〜」と、朝ドラの低 | || |迷が続いている。今回はどうなる?
1.△。主人公は”主体性(植物好き)が、ドラマに昇華していない”。
2.×。味方ばかり、仇敵はいない。逆風環境も弱い。
3.×。出来事ばかり。
4.△。「ジョン万次郎、自由民権運動の活動家のエピソードは、捨てキャラ、捨てエピソードである。
4月末、判断。
※ ヒロインの出自・オタクなど、不必要な設定が多い。今朝は黄身が二つの玉卵。(尺伸ばし?)
【最近4作。朝ドラ失敗作のまとめ】
★★★継続視聴中だが、中毒性は希薄。★★★
主人公男女の〈恋情〉は好ましい。ヒロインが抱える事情もドラマとして過不足ない。
1.〇。ヒロインの戸惑い/男性主人公の恋情が、行動原理。弱いが、暖か・爽やか。
2.△。(壁・檻・枷のない)恋情。−−離島出身のヒロインの「世界観/価値観の驚異的な違い」が、ほのかなドラマを生む。
3.〇。設定は最小限。説明もない。ありふれた日常が舞台であり、設定/説明は不必要。
※ ゆったりまったり系のドラマである。
※「島からやってきた来た人たち(両親・若い男女)」は〈設定〉だが、そこからドラマが始まるのかどうか・・・。
※ 基本的な劇構造があるから「平凡な日常」も許されるが、基本的な劇構造が見えなくなっているので、ダレテキタ。
(ゴドーを待ちながらは、待つという設定があるから、不条理も許される)
★★★継続視聴せず★★★
OJTの厳しさ・辛さのみ。主人公二人の感情は交わらない。「謎〜謎解き」はドラマではない。
1,△,キムタクは主人公でない。職制意志を越えない。
2,×,主人公ふたりに、「心のケミストリー」はない。
3,×,鬼教官と教習者の経緯は〈設定〉。
4,△,2話完結。木村拓哉は狂言回し(葛藤しない)。真の主人公は2話で脱落して、退場する。
※ 木村拓哉主演の月9のキャラクターは、「職制を越えた強い情熱」が物語を主導することで、魅力的だった。
だが、この作品では、彼は鬼教官。情熱が表現されない。驚異的な能力は教習者に向かい、複雑になっただけ。
「相棒」「ガリレオ」のような明解さはない。
※ 第3話時点の分析。
★★★継続視聴せず★★★
ご都合主義のホイホイストーリー。「問題〜問題解決」は〈設定〉、ドラマではない。
1.△。職制意志を越えない。
2.△。ドラマ(対決・対立・摩擦・葛藤・恋情)は希薄。
3.△。相棒の驚異的IQの設定は中途半端。「受注案件の設定〜解決」は設定であり、予定調和。
4.△。一話完結(水戸黄門的)。
※ 第2話。家出娘が、ウブ過ぎるなど、「?」がいっぱい。
★★★第5話で、継続視聴終了。★★★
メリット目的なら、契約結婚でなく(愛のない)本当の結婚でいい。契約結婚が克復すべき課題も薄い。
1.△。偽装結婚に至る、「主人公男女の主体的意志」の説得力は弱い。
2.×。偽装結婚がスタートするが、男女それぞれの開始理由(経営危機の挽回・金銭目的)に説得力が無い。
3.×。「主人公男女の主体的意志」で、物語が展開するのではない。
※ 第2話で、物語は停滞した。
※ 第3話、箱根旅行まで見たが、ふわふわ/ほんわかだけ。ストーリーに芯がない。
※ 第4話、新キャラ「ヒロインの初恋の人」が登場。新エピソード、「ヒロインの上司(モブキャラ)」が誹謗中傷で、待機処分。−−−つまり、早くも、「新たな〈設定〉で、物語を散漫にしている」。(今回、1点減点)
※ 第5話。ヒロインの元カレ登場。男性主人公の嫉妬。離婚式中止。セレブ母の正体。など、トッチラカッテイル。→視聴停止に値する。
★★★★★★★★★★★★★★★継続視聴中。準中毒性。今クールベスト。★★★★★★★★★★★★★★★
出来事主導のストーリー展開。ヒロインの意志がストーリーを引っ張っていかないとダメ。
1.△。環境順応。被害者的意志。叔父の死去にともないホストクラブの女性オーナーになる。
2.△。敵味方。ベクトル関係は薄いが、ホストという「主体的意志の強い」人たちが登場人物になるので、期待できる。
3.〇。設定/説明はない。
※ 期待できるが、枠は新設。広報・宣伝も弱い。有名キャストがなく、高視聴率は期待できない。
※ 第2話。ヒロインは「刺されたホスト」の傍観者なので、ツマラナイ。
※ 第3話。ヒロインは、ホストに挑戦する。第4話。ツンデレ系新人ホストの話。−−−興味は繋がれている。
※ 第5話。色恋営業と恋愛の違い。元カノの来店。ライバル店の開店。
★★★継続視聴中だが、1話完結のため、中毒性はない。★★★
出来事順応のストーリー展開。ヒロインの意志主導ではない。
1.△。職制意志。騒動に巻き込まれることで主体性が生まれる。
2.×。個性と個性の「心のケミストリー」はない。
3.〇。設定は最低限。知財関係法律の説明はくどくない。
4.〇。知財管理の話題に終始。ストーリーに不純物は少ない。
※ 明確なベクトル関係が見当たらない。
※ 第4話。敏腕上司は、驚異的キャラでストーリーを引き締める。
★★★第5話で、継続視聴終了。★★★
ヒロインの「恋愛への鈍感さ」に、違和感がある。(納得させる〈設定〉がない。)
1.△。ヒロインは「状況順応」。男性主人公は「ヒロインアダエテ
2.△。ヒロインが”鈍感・勘違い(結婚は、快適な生活のため)”環境順応なので、ドラマにならない。
3.×。「同居シュミレーション」(設定)が始まる動機が弱い。説明はない。
4.〇。構成のの集中度は、高い。
※ 波瑠の魅力で、雰囲気にごまかされるが、主人公の行動原理が不可解なのは、致命的。
※ 第4話まで観たが、恋愛の「壁・檻・枷」が明確でないので、「(雰囲気だけの)ふわふわ恋愛ドラマ」になっている。男性主人公の同期女性のアタックが、唯一ドラマを生んでいる。「気にになる」「好き」の間で揺れる主人公の男女。
※ 第5話。大人の女性が、彼の兄に恋愛許可を求めるなど、アリエナイ。意味不明。→ 視聴停止
★★★第5話、継続視聴中。★★★
夫婦2組。主人公が4人の群像劇である。
1.×。主人公が4人は多すぎる。それぞれの主体的意志は無く、環境順応。
2.×。セックスレスと正面から向き合わないので、ドラマとして空虚。
3.×。不貞があり、ダブル不倫が始まりそうだが、〈設定〉が増えただけ。ドラマではない。
※ 第2話視聴時の分析。
※ 第3話にして、極普通の不倫ものになった。
※ 第4話。不倫のドラマ展開のみ。意味不明、避妊すればセックスもOKなのに。
※ 第5話。アバンタイトルで、4人の心の声でナラタージュ。(セリフで、テーマを生セリフ。→なんで、男は不倫するのかな。ダマされるのと、真実を言われて傷つくのとどっちがいい? 避妊/妊活を捨象→タイトル詐欺)
☆ ドラマ(心のケミストリー)>アクシデント(被害者の環境順応)>セリフ(生セリフ、テーマの生セリフ)>設定/説明シーン。
取材を重んじた溝口健二監督は遺作「赤線地帯」(1956年)で、サブキャラとして「やりたくてしょうがない男」十朱久雄を登場させ、ヒロイン・若尾文子に迫らせている。このドラマには、そんな男性の生理を演じる役柄がない。
★★★第1話で、視聴停止。★★★
主要キャラのほとんどが、モブキャラ(葛藤なし)に見えてしまう。
1.×。群像劇なので、主人公が特定できない。
2.×。巻き込まれた人たちのエピソードが、孤立。
3.×。電車がワープという大きな嘘は許されるが、「危機的状況での、登場人物たちの反応」がアリエナイもの(アンケートを取る。ワープの責任を車掌に求める。...etc.)が多い。
※ 第2回で、視聴停止。その理由は、「主要登場人物が10人以上いて、主人公が特定できず、感情移入できない」が第一の理由。第二は、「主要人物の、行動原理が不可解で、納得できない」。映画シン・ゴジラも、主要人物過多だが、主要登場人物の行動原理は理解できた。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
ヒロインの圧倒的な存在感。外因がキッカケだが、主体性は強い。敵は多く、ドラマも充実。
1.〇。「主体的意志」でなく、「昆虫的意志」だが、強くて、魅力的。
2.〇。ヒロインを取り巻く人物(ラジオプロデューサー・店長)たちとの「ベクトル関係」は強い。
3.〇。設定/説明は、ドラマタイズされているので、気にならない。
4.△。”「死神登場の幻想シーン」の整合性欠如””主演俳優の「舞台演劇的演技」”は、刺激度を増すための工夫として許す。
※ 第2話。階下の住人/謎の女性のサブストーリーが多く、ドラマの勢いは落ちた。階下の住人の「殺人疑惑」は〈設定〉である。
※ 第3話。先輩バーソナリティーの「リスナーによるストーカー被害」を解決する。%%%エピソード主役はヒロインではないが、同じDJなので、〈設定〉感は弱い。
※ 第4話。放送作家の監禁エピ。彼に恋慕のラジオOL(設定)。兄に監禁された女性〈設定〉。飲んだくれパーソナリティー。誘拐現場に突撃を録音番組化。 ⇒ 原作由来でヨカッタだけ。4話にして、話がトッチラカッテイル。
第5話。ライバル番組(投稿職人を放送作家に育成する)の情報が追加され、構成はカオスになった。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
下敷きにした作品(ブラックジャック、ドクターX)にミステリー成分を加えただけ。複雑にしただけで、傑作を越えない。
1.×。主人公は、驚異的技能のみ。行動原理はミステリー(良く分からない)。
2.×。危機的状況を脱する「驚異的な執刀技術」で、ストーリーが進行するだけ。ヒロインの葛藤(両親を殺した男の命を助ける)も、意味不明。
3.×。手術スタッフの設定が多い。ドラマにならない。
4.〇。驚異的なキャラクターを主人公に据えたのは利点。
★★★継続視聴中。安心して見られる。★★★
毎話、夜食のレシピが紹介される。
1.×。主人公は、環境順応。偶然をキッカケに、夜食が提供される。
※ (体形維持のため)食べたくないヒロインは、料理の美味しさに降伏する。
2.×。ドラマ成分は薄い。新設ジムへのリクルート。料理男子の恋情。
※ 料理男子の兄は、裏ストーリー。直接対決はない。
3.×。夜食の説明は、ドラマではない。
4.△。まったりする。
※ 「孤独のグルメ」の影響かもしれない。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
クラッシック音楽が題材だが、作り手の音楽への造詣は浅い。クラッシック音楽が好きなら、観てしまうが、それだけ。
1.×。男性主人公は、第三話の終盤でようやく、主体的意志を萌芽させるが、終始、受け身。
※ ただし、主人公の周辺人物は皆、主体的意志に溢れている。
2.×。バイオリンの中途挫折者の復活までのストーリーだろうが、ドラマが無い。出来事が連なっているだけ。
3.×。志望校の決定、受験勉強。高校合格。部活の新入生歓迎会。など、〈設定〉が連なっているだけ。
4.△。新入生歓迎会から、ストーリーが動き出した。
※ モラトリアム・虚無的な主人公は、ドラマを輝かせない。
(初恋は、アプリオリでいい。理由は要らない。音楽をする動機も同様)
※ 高校生の部活のリアリティー。でも、それでいいの?
※ 第5話、(演奏することで、カタルシスを得る経緯)周囲に押し切られる形で、オーケストラ部に入部することになる。第4項が、×→△になり、1点、加点。
★★★継続視聴中だが、検証のため。★★★
大河ドラマの基本的条件である「歴史&英雄へのリスペクト」がない。
1.×。主人公に主体性なし、意志薄弱。”日本の英雄として描かれていない”。
2.×。史実の裏の歴史上の人物の感情を描くのが大河ドラマだが、オリジナルキャラのエピソードばかり。
3.×。大河ドラマは、出来事主導が許されるが、それもない。
4.×。オリジナルキャラクタのエピソードが長すぎる。
※ 戦国時代の「主君と従者のヒエラルキー」「中世の死生観」が、描かれていない。
4月末、判断。
上記のような様々な欠点が指摘できるのは、韓流ドラマには同種の欠点が見当たらないから。
2023年05月11日
2023年春ドラマの早めの総括。すでに、何がダメか、見えてきた。
4話程度を終了して、「2023年春ドラマ」は、ほとんど全滅(例外は、ホスト、夜食)。失敗の構造は以下。
〇 基本的な劇構造が
●皆無/支離滅裂(家康、ペンディング・トレイン、波よ)。
●設定を越えない(らんまん、教場、合理的、してくれない)。
●脆弱(パクリ)
●不安定(王様指輪)・不可解(Dr.チョコレート、私のお嫁くん)
を原因として、「作劇が行き詰まり」、新キャラ、新エピソードで取り繕う。
〇 あるべきは、劇の「基本構造が明確で強固」なこと。
つまり、
●「主人公の哲学・行動原理/超目標が明確」
●「敵味方の区別が明確」
が、ヒット作の条件である。
〇 シナリオの欠陥を生む原因は、日本人の特質。
●「対立を回避する」
●「忖度」
●「思っていることを外に出さない」。
−−−
過去のヒット作を想起すれば、私の分析に納得できるハズ。勿論、「勝ちに不思議の勝ちあり」の言葉通り、大ヒットの理由が見当たらないヒット作も少なからず存在する。
【ドラマの評価基準】
総合点 | ◆作品タイトル ◆(◆公開年、話数◆) | |||
◆メタ総評。◆ | ||||
1. | 3段階評価 | 主人公の主体的意志。 | ||
2. | 〇△× | max.ドラマ成分。 | ||
3. | 〇△× | mini.設定/説明。 | ||
4. | 〇△× | 「全体と部分」の有機的構成。 | ||
※ ノンメタ感想。 |
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
「おかモネ」「カムカム」「ちむどん」「舞〜」と、朝ドラの低 | || |迷が続いている。今回はどうなる?
1.△。主人公は”主体性(植物好き)が、ドラマに昇華していない”。
2.×。味方ばかり、仇敵はいない。逆風環境も弱い。
3.×。出来事ばかり。
4.△。「ジョン万次郎、自由民権運動の活動家のエピソードは、捨てキャラ、捨てエピソードである。
4月末、判断。
※ ヒロインの出自・オタクなど、不必要な設定が多い。今朝は黄身が二つの玉卵。(尺伸ばし?)
【最近4作。朝ドラ失敗作のまとめ】
- 「おかえりモネ」: モラトリアムなヒロインの、行き当たりばったりの人生。東日本大震災の扱いも、いい加減。
- 「カムカムエブリバディー」 : 女三代の物語だが、貫くテーマがない。
- 「ちむどんどん」 : 4人兄妹と母親は、それぞれに「支離滅裂な人生」を歩む。
- 「舞い、上がれ!」 : ヒロインはバイロット養成学校を卒業するも、東大阪のネジ工場を継ぐという訳の分からない展開。
★★★継続視聴中だが、中毒性は希薄。★★★
主人公男女の〈恋情〉は好ましい。ヒロインが抱える事情もドラマとして過不足ない。
1.〇。ヒロインの戸惑い/男性主人公の恋情が、行動原理。弱いが、暖か・爽やか。
2.△。(壁・檻・枷のない)恋情。−−離島出身のヒロインの「世界観/価値観の驚異的な違い」が、ほのかなドラマを生む。
3.〇。設定は最小限。説明もない。ありふれた日常が舞台であり、設定/説明は不必要。
※ ゆったりまったり系のドラマである。
※「島からやってきた来た人たち(両親・若い男女)」は〈設定〉だが、そこからドラマが始まるのかどうか・・・。
※ 基本的な劇構造があるから「平凡な日常」も許されるが、基本的な劇構造が見えなくなっているので、ダレテキタ。
(ゴドーを待ちながらは、待つという設定があるから、不条理も許される)
★★★継続視聴せず★★★
OJTの厳しさ・辛さのみ。主人公二人の感情は交わらない。「謎〜謎解き」はドラマではない。
1,△,キムタクは主人公でない。職制意志を越えない。
2,×,主人公ふたりに、「心のケミストリー」はない。
3,×,鬼教官と教習者の経緯は〈設定〉。
4,△,2話完結。木村拓哉は狂言回し(葛藤しない)。真の主人公は2話で脱落して、退場する。
※ 木村拓哉主演の月9のキャラクターは、「職制を越えた強い情熱」が物語を主導することで、魅力的だった。
だが、この作品では、彼は鬼教官。情熱が表現されない。驚異的な能力は教習者に向かい、複雑になっただけ。
「相棒」「ガリレオ」のような明解さはない。
※ 第3話時点の分析。
★★★継続視聴せず★★★
ご都合主義のホイホイストーリー。「問題〜問題解決」は〈設定〉、ドラマではない。
1.△。職制意志を越えない。
2.△。ドラマ(対決・対立・摩擦・葛藤・恋情)は希薄。
3.△。相棒の驚異的IQの設定は中途半端。「受注案件の設定〜解決」は設定であり、予定調和。
4.△。一話完結(水戸黄門的)。
※ 第2話。家出娘が、ウブ過ぎるなど、「?」がいっぱい。
★★★第5話で、継続視聴終了。★★★
メリット目的なら、契約結婚でなく(愛のない)本当の結婚でいい。契約結婚が克復すべき課題も薄い。
1.△。偽装結婚に至る、「主人公男女の主体的意志」の説得力は弱い。
2.×。偽装結婚がスタートするが、男女それぞれの開始理由(経営危機の挽回・金銭目的)に説得力が無い。
3.×。「主人公男女の主体的意志」で、物語が展開するのではない。
※ 第2話で、物語は停滞した。
※ 第3話、箱根旅行まで見たが、ふわふわ/ほんわかだけ。ストーリーに芯がない。
※ 第4話、新キャラ「ヒロインの初恋の人」が登場。新エピソード、「ヒロインの上司(モブキャラ)」が誹謗中傷で、待機処分。−−−つまり、早くも、「新たな〈設定〉で、物語を散漫にしている」。(今回、1点減点)
※ 第5話。ヒロインの元カレ登場。男性主人公の嫉妬。離婚式中止。セレブ母の正体。など、トッチラカッテイル。→視聴停止に値する。
★★★★★★★★★★★★★★★継続視聴中。準中毒性。今クールベスト。★★★★★★★★★★★★★★★
出来事主導のストーリー展開。ヒロインの意志がストーリーを引っ張っていかないとダメ。
1.△。環境順応。被害者的意志。叔父の死去にともないホストクラブの女性オーナーになる。
2.△。敵味方。ベクトル関係は薄いが、ホストという「主体的意志の強い」人たちが登場人物になるので、期待できる。
3.〇。設定/説明はない。
※ 期待できるが、枠は新設。広報・宣伝も弱い。有名キャストがなく、高視聴率は期待できない。
※ 第2話。ヒロインは「刺されたホスト」の傍観者なので、ツマラナイ。
※ 第3話。ヒロインは、ホストに挑戦する。第4話。ツンデレ系新人ホストの話。−−−興味は繋がれている。
※ 第5話。色恋営業と恋愛の違い。元カノの来店。ライバル店の開店。
★★★継続視聴中だが、1話完結のため、中毒性はない。★★★
出来事順応のストーリー展開。ヒロインの意志主導ではない。
1.△。職制意志。騒動に巻き込まれることで主体性が生まれる。
2.×。個性と個性の「心のケミストリー」はない。
3.〇。設定は最低限。知財関係法律の説明はくどくない。
4.〇。知財管理の話題に終始。ストーリーに不純物は少ない。
※ 明確なベクトル関係が見当たらない。
※ 第4話。敏腕上司は、驚異的キャラでストーリーを引き締める。
★★★第5話で、継続視聴終了。★★★
ヒロインの「恋愛への鈍感さ」に、違和感がある。(納得させる〈設定〉がない。)
1.△。ヒロインは「状況順応」。男性主人公は「ヒロインアダエテ
2.△。ヒロインが”鈍感・勘違い(結婚は、快適な生活のため)”環境順応なので、ドラマにならない。
3.×。「同居シュミレーション」(設定)が始まる動機が弱い。説明はない。
4.〇。構成のの集中度は、高い。
※ 波瑠の魅力で、雰囲気にごまかされるが、主人公の行動原理が不可解なのは、致命的。
※ 第4話まで観たが、恋愛の「壁・檻・枷」が明確でないので、「(雰囲気だけの)ふわふわ恋愛ドラマ」になっている。男性主人公の同期女性のアタックが、唯一ドラマを生んでいる。「気にになる」「好き」の間で揺れる主人公の男女。
※ 第5話。大人の女性が、彼の兄に恋愛許可を求めるなど、アリエナイ。意味不明。→ 視聴停止
★★★第5話、継続視聴中。★★★
夫婦2組。主人公が4人の群像劇である。
1.×。主人公が4人は多すぎる。それぞれの主体的意志は無く、環境順応。
2.×。セックスレスと正面から向き合わないので、ドラマとして空虚。
3.×。不貞があり、ダブル不倫が始まりそうだが、〈設定〉が増えただけ。ドラマではない。
※ 第2話視聴時の分析。
※ 第3話にして、極普通の不倫ものになった。
※ 第4話。不倫のドラマ展開のみ。意味不明、避妊すればセックスもOKなのに。
※ 第5話。アバンタイトルで、4人の心の声でナラタージュ。(セリフで、テーマを生セリフ。→なんで、男は不倫するのかな。ダマされるのと、真実を言われて傷つくのとどっちがいい? 避妊/妊活を捨象→タイトル詐欺)
☆ ドラマ(心のケミストリー)>アクシデント(被害者の環境順応)>セリフ(生セリフ、テーマの生セリフ)>設定/説明シーン。
取材を重んじた溝口健二監督は遺作「赤線地帯」(1956年)で、サブキャラとして「やりたくてしょうがない男」十朱久雄を登場させ、ヒロイン・若尾文子に迫らせている。このドラマには、そんな男性の生理を演じる役柄がない。
★★★第1話で、視聴停止。★★★
主要キャラのほとんどが、モブキャラ(葛藤なし)に見えてしまう。
1.×。群像劇なので、主人公が特定できない。
2.×。巻き込まれた人たちのエピソードが、孤立。
3.×。電車がワープという大きな嘘は許されるが、「危機的状況での、登場人物たちの反応」がアリエナイもの(アンケートを取る。ワープの責任を車掌に求める。...etc.)が多い。
※ 第2回で、視聴停止。その理由は、「主要登場人物が10人以上いて、主人公が特定できず、感情移入できない」が第一の理由。第二は、「主要人物の、行動原理が不可解で、納得できない」。映画シン・ゴジラも、主要人物過多だが、主要登場人物の行動原理は理解できた。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
ヒロインの圧倒的な存在感。外因がキッカケだが、主体性は強い。敵は多く、ドラマも充実。
1.〇。「主体的意志」でなく、「昆虫的意志」だが、強くて、魅力的。
2.〇。ヒロインを取り巻く人物(ラジオプロデューサー・店長)たちとの「ベクトル関係」は強い。
3.〇。設定/説明は、ドラマタイズされているので、気にならない。
4.△。”「死神登場の幻想シーン」の整合性欠如””主演俳優の「舞台演劇的演技」”は、刺激度を増すための工夫として許す。
※ 第2話。階下の住人/謎の女性のサブストーリーが多く、ドラマの勢いは落ちた。階下の住人の「殺人疑惑」は〈設定〉である。
※ 第3話。先輩バーソナリティーの「リスナーによるストーカー被害」を解決する。%%%エピソード主役はヒロインではないが、同じDJなので、〈設定〉感は弱い。
※ 第4話。放送作家の監禁エピ。彼に恋慕のラジオOL(設定)。兄に監禁された女性〈設定〉。飲んだくれパーソナリティー。誘拐現場に突撃を録音番組化。 ⇒ 原作由来でヨカッタだけ。4話にして、話がトッチラカッテイル。
第5話。ライバル番組(投稿職人を放送作家に育成する)の情報が追加され、構成はカオスになった。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
下敷きにした作品(ブラックジャック、ドクターX)にミステリー成分を加えただけ。複雑にしただけで、傑作を越えない。
1.×。主人公は、驚異的技能のみ。行動原理はミステリー(良く分からない)。
2.×。危機的状況を脱する「驚異的な執刀技術」で、ストーリーが進行するだけ。ヒロインの葛藤(両親を殺した男の命を助ける)も、意味不明。
3.×。手術スタッフの設定が多い。ドラマにならない。
4.〇。驚異的なキャラクターを主人公に据えたのは利点。
★★★継続視聴中。安心して見られる。★★★
毎話、夜食のレシピが紹介される。
1.×。主人公は、環境順応。偶然をキッカケに、夜食が提供される。
※ (体形維持のため)食べたくないヒロインは、料理の美味しさに降伏する。
2.×。ドラマ成分は薄い。新設ジムへのリクルート。料理男子の恋情。
※ 料理男子の兄は、裏ストーリー。直接対決はない。
3.×。夜食の説明は、ドラマではない。
4.△。まったりする。
※ 「孤独のグルメ」の影響かもしれない。
★★★継続視聴中だが、中毒性はない。★★★
クラッシック音楽が題材だが、作り手の音楽への造詣は浅い。クラッシック音楽が好きなら、観てしまうが、それだけ。
1.×。男性主人公は、第三話の終盤でようやく、主体的意志を萌芽させるが、終始、受け身。
※ ただし、主人公の周辺人物は皆、主体的意志に溢れている。
2.×。バイオリンの中途挫折者の復活までのストーリーだろうが、ドラマが無い。出来事が連なっているだけ。
3.×。志望校の決定、受験勉強。高校合格。部活の新入生歓迎会。など、〈設定〉が連なっているだけ。
4.△。新入生歓迎会から、ストーリーが動き出した。
※ モラトリアム・虚無的な主人公は、ドラマを輝かせない。
(初恋は、アプリオリでいい。理由は要らない。音楽をする動機も同様)
※ 高校生の部活のリアリティー。でも、それでいいの?
※ 第5話、(演奏することで、カタルシスを得る経緯)周囲に押し切られる形で、オーケストラ部に入部することになる。第4項が、×→△になり、1点、加点。
★★★継続視聴中だが、検証のため。★★★
大河ドラマの基本的条件である「歴史&英雄へのリスペクト」がない。
1.×。主人公に主体性なし、意志薄弱。”日本の英雄として描かれていない”。
2.×。史実の裏の歴史上の人物の感情を描くのが大河ドラマだが、オリジナルキャラのエピソードばかり。
3.×。大河ドラマは、出来事主導が許されるが、それもない。
4.×。オリジナルキャラクタのエピソードが長すぎる。
※ 戦国時代の「主君と従者のヒエラルキー」「中世の死生観」が、描かれていない。
4月末、判断。
上記のような様々な欠点が指摘できるのは、韓流ドラマには同種の欠点が見当たらないから。
韓流ドラマを観ていれば、日本のドラマの低品質に気づくことができる。
−−−だが、韓流ドラマのファンは女性が多く、私のように両方観る人は少ない。−−−
2023年05月11日
2023年春ドラマの早めの総括。すでに、何がダメか、見えてきた。
4話程度を終了して、「2023年春ドラマ」は、ほとんど全滅(例外は、ホスト、夜食)。失敗の構造は以下。
〇 基本的な劇構造が
●皆無/支離滅裂(家康、ペンディング・トレイン、波よ)。
●設定を越えない(らんまん、教場、合理的、してくれない)。
●脆弱(パクリ)
●不安定(王様指輪)・不可解(Dr.チョコレート、私のお嫁くん)
を原因として、「作劇が行き詰まり」、新キャラ、新エピソードで取り繕う。
〇 あるべきは、劇の「基本構造が明確で強固」なこと。
つまり、
●「主人公の哲学・行動原理/超目標が明確」
●「敵味方の区別が明確」
が、ヒット作の条件である。
〇 シナリオの欠陥を生む原因は、日本人の特質。
●「対立を回避する」
●「忖度」
●「思っていることを外に出さない」。
−−−
過去のヒット作を想起すれば、私の分析に納得できるハズ。勿論、「勝ちに不思議の勝ちあり」の言葉通り、大ヒットの理由が見当たらないヒット作も少なからず存在する。
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