メニュー
Wiki内検索
最近更新したページ
タグ

1-508

ゲーム&ウォッチの事件が起きてから一週間後。
「フフフ・・・ついにできたァ!」
白衣の男がニヤリと笑む。
「とうとうできたぞ・・・人間化+女性化の薬が!
 ・・・・さて今度もじっk」
ポチ。
「ぽち?」

ウィ・・・・ン
「あ!何だこのクレーン!?こんなもの俺作ったっけ!?
 ってあ!薬もってかないで!まって!まってぇぇぇぇぇ〜〜〜〜10円あげるから〜〜」


薬がクレーンに盗まれ(?)てから一時間後。
「もっと早く!100m10秒の勢いで!」
「無理だよ・・・っていうか何でそんなに急ぐの?」
「ドクターマリオに言っておいたの!新発売のプププコーラ買っといてって!」
「・・・・あ、そう・・・」
ピンク玉を頭に乗せた青年が走る。
この青年、名をロイという。
そしてピンク玉はカービィだ。
この二人は館で一緒のメンバー。館はマルスのように一人で住んでいる者もいれば
彼等のように二人で住んでる者もいる。ようするにちょっと部屋をケチってることである。
なんで走ってるかはさっきの二人の会話通りである。

「ついたー!おりゃあ!」
「ちょっ、カービ・・・・ギャアアアアアア!」
ドクターマリオの部屋に到着した瞬間カービィが飛びおりる。
そしてロイはちょっとスピードつけすぎ+滑る床+突然のカービィの行動に一瞬ビクーリ
が重なり=壁に激突、となったのである。


「あった!これだ!」
カービィが飲み物を手にとる
「いっただき・・・」

「てて・・・カービィのやつ・・・・あ!あれ・・・・」
彼は知っていた。カービィが手に持っている飲み物の正体を。
数日前、ドクターマリオが怪しい薬を作ってるのを見かけたのだ。
そしてこっそり完成図にあった物。スバリそれがあの飲み物(+容器)なのである。
「カービィ!ちょっとタンマママママママ」
また滑った。
ガシャン!
「いった・・・何する・・・・あれ」
「カービィ無事・・・・あああああああああああああ!!!!!!」
カービィは例の液体をモロに被っていた。
「あれ、なんか体がかゆ・・・・・・」
さらに謎ピンク色の霧が出てきた。
「うわああああああ何かとてつもなくヤバい予感がするううううう」
ヤバイ予感はあたった。

「霧がはれた・・・・大丈夫か、カーb」
ロイは言葉を失った。
そこにいたのはピンク玉ではなく、桃色の髪をした全裸の少女であった。
ちょっと胸もあった。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
ロイの絶叫が部屋にこだました。


「どしたの?」
一方、カービィは自分がとんでもねーことになったとはまだ気付いてないらしい。
「どしたって、その体!その体!」
ロイは目を覆いつつ鏡をカービィに渡した。

しばしの沈黙。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
やっぱり素っ頓狂な悲鳴があがった。
しかし、その悲鳴がロイとは別な悲鳴であることにはロイはまだ気付いていなかった。
そして、カービィの頬がわずかに赤いのにも。
「こ、こ、これ、これ、これこれこれこれこれ」
「これこれおじさんはおいといて、まず服だ!」
といっても、同じぐらいの体型の女性といったらナナぐらい。
ポポナナは現在不在である。
だが、ロイは偶然であったネスに服を借りることになんとか成功した。
多くの疑問をネスに託して。
「カービィ!これ!はやく!着!」
「ネスの服?どーしてこ」
「はやく!」
「わかったよぉ・・」
カービィはもくもくと服を着始めた。
そしてロイはようやく目覆いの拷問もどきから開放された。


それからの一日は滅茶苦茶大変だった。
ロイとカービィ以外全員がいしゅつしてしまい、もうもの凄いことになっちゃった。
そして全仕事が終わった二人はもうヘトヘトであった。

「疲れた・・・死ぬ・・・・」
「喉渇いたぁ・・・」
「さ、風呂入ってこ・・・」
「・・・・ロイ」
「何だ?」

「・・・・だっこして」
上目使いでカービィが言った。
ロリコンさんなら多分メロメロドッキューンだろう。犯罪犯しちゃうかもしんない。そして逮捕。
ロリコンではないが可愛いモノが嫌いではないロイはちょっとキューンていった。
「え?」
「疲れたんだよぉ」
「・・・わかった・・」

安心したように目を閉じるカービィ。そして優しい眼のロイ。その姿はさながら兄妹に見えた。

「ロイ・・・・」
「今度は何だ?おんぶ?」
「あのね・・・」


「やりたいの・・・あれ」
「あぁゲームね。GBASPなら確か」
「そーじゃなくてぇ・・・」

「ずっと前・・・マルスがやってた・・・あれ。」
ロイ硬直。
あれってーのはつまりあれだ。ほらあれ。あれだよあれ。アレアレ。ばーちゃん金貸し(ry
ロイはマルスが何をやってたのか知っていたし、ゲーム&ウォッチが人姿になっていたのも
見てしまった。最近はそういう気配はないらしい。

「カービィ・・・おちつけ。な。」
「あれみてた時・・・ウォッチさんすごくきもちよさそうだったの・・・
 おねがいだからぁ・・・」

もしやあの薬には媚薬もちょっと入ってたのかなって思ったロイだった。
ちょっとだけ二人を恨んだりもしたロイだった。
(悩んでても仕方がない、ここで断ったら・・・)

「・・・わかったよ」
2007年05月08日(火) 16:16:11 Modified by smer




スマートフォン版で見る