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ガノンとプリンって奇抜なカップリングにしようとおもったら、もうすでにあったのか…
でもせっかくなので投下


「きっキサマ! なぜ我が手中となることを拒む!」
「悪いけど、威張ってるひとは嫌いなの。ゴメンなさい。」

ガノンドロフは、全てのものを手中に収めないと気がすまない、傲慢な魔王だった。
スマッシュブラザーズにおいても、あらゆるものを手におさめている。
実力行使で全てを服従、また言葉巧みに女たちを魅了し、悦に入っていた。
全ての者が、ガノンを慕い、また、ガノンを恐れた。
だが、その中で、一人だけ手中に入ろうとしない者が…
「キサマ! 忘れたのか! ワシが前を通ったときは何人たりとも跪けと言っておるだろうが!」
それを無視しているのはプリンだった。
「こ…この生意気な…」
ガノンはなんとしても、プリンを他のメンバー同等に服従させようとしたが、プリンはツンとして言うことをきかなかった。
「クーッ…!! このような屈辱ははじめてだ…おのれぇぇっ!」
ガノンはひどく悔しがっていたが、プリンを手中に収めたいという思いはますます強くなった。

そして気がつくと、その思いは、普通の願望欲望以上のものとなっていた。
「…どうすればプリンを手におさめられるのだ…」

そしてあるとき
「おいプリン。」
「なーに?」
「これを受け取れ。」
ガノンがプリンに一つの箱を渡した。
「なにこれ? プレゼント?」
プリンに返事を返す前に立ち去ったガノン。

プリンが受け取った箱の中には、小さな花が一つ。
「?」

その後も、ガノンはプリンの気を引こうと努力した。
だがプリンは一向に、ガノンに好意を抱くことはなかった。

ガノンはそのうち、プリンの気をひくために我がものにしていたスマッシュブラザーズの面々などを手放したりもした。
そして、とうとうガノンは、全てを手中におさめる魔王ではなく、普通の他のキャラクタと変わらない立場になってしまった。
「それでも好きだ!」
ガノンは変わった。
そしてとうとう、その変わったガノンに気が向いたのか、しつこいガノンに折れたのか…
「…デートくらいなら…」
プリンも、ガノンの想いを承諾した。
しかし、ガノンはその日を境に、プリンの尻に敷かれるような立場になったとか…。
2008年05月07日(水) 23:10:10 Modified by smer




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