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10-882

こちらも空気読まずに投下

  • ウルフ×プリン
  • 無理矢理系
  • ギャグ要素あり
  • 後半のウルフが酷い目合ってる

文が長すぎるのはスマンが、癖で直らん。
長編に分けるのだったらそうしてくれ。
きっかけも無理矢理なのだが、注意書きに書かなくてもいいよな。



そこには、1人の狼が退屈そうに船の上で佇んでいた。
ここは亜空の使者にてウルフと対戦する宇宙を船で移動する、あのステージである。
自分と闘うまだ現れない誰かを待っているのだが、
その誰かとはまだ真の黒幕を知らないところまでの進み具合なもので
これから先、まだまだ暇な時間は続くのである。
それを知っている狼は、心の中で何度も鈍間な奴らめと悪態をついていた。
待つのが嫌いな彼はふつふつと沸く怒りを、今はまだコントロール出来ているが
これ以上怒りが溜まれば、もう誰も彼の行うストレス発散、
…要は器物破損や森林破壊などは止められないだろう。
 



それは防げばなるまいという風に、丁度良いタイミングである出来事が起きた。


突如体が揺れたのだ。体というよりも全てが揺れるという表現の方が正しいのだろうか。
この揺れは船の故障で起きているのではない。全てが揺れているのだ、空間自体が。
どうやらやっと、彼のいう鈍間な奴らはタブーに出会って
世界を奪われたところまで進んだらしい。ウルフはそれに気付いてかほくそ笑う。
もうすぐ奴らは世界を救い出し、自分と闘う…。強い者と闘えるのだ。
想像すれば、ウルフは全身の血が騒いで居ても経ってもいられない気持ちになった。
丸い物体が彼の元へ落ちるまでは。





「ッガ!?」
それは丁度、狼の顎を押し付けるような早い勢いで落ちてきたのだった。
あまりに咄嗟の出来事で、ウルフは避けられずにダメージを受けて船の上を飛んだ。
空中を飛ばされていた時にも揺れていた空間は
奴が船の上で、無事落下するのを待ってから揺れるのを止めようと決めていたように
ベタァ! とウルフが船からギリギリ落ちずに着地したと同時に、揺れがなくなった。
しばしの沈黙。
彼は、もう堪忍袋の緒を結ぶことが出来なくなっていた。
「俺を誰だと思っている、出て来い!」
叫んだ瞬間に愛用のクローブブラスター取り出し、威嚇として宙へと3発撃った。
そうは言うが、たまたまアイテムが飛び出して当たっただけならどうするつもりだろうか。
きっと、そんなことはひとつも考えていないのだろう。
けど、射撃音に反応して飛び上がった人物が居た。
人の姿ではない丸い生き物だった。
その生き物は、少し細めの手足を持っていて耳が生えていて、その耳の間にくるんとなった
髪らしき特徴がある。それは更に「ぷりゅぅ〜…」と可愛らしい声で目を回していた。
「こいつは…」

見覚えがある、それは初代からスマブラメンバーであるポケモンだった。
うたう、という技をされてしまえば、その歌う薄ピンクの球体の傍に居る者は
例え凶暴な亀であっても、筋肉質な男であっても、どこの誰でどんな相手だろうとも
たちまち眠りに落とさせてしまうということを危険視して参戦前にチェックしていた
ふうせんポケモン、プリンだ。
うたう効果までは覚えているが、ウルフは相手が強くなければ名前を覚えない質で
プリンとは闘ってないので、当然まだ名前を覚えてなかった。





にしても、何故ここに居る? 
こいつは別ステージで自分と同じように誰かを待って闘いに備えている筈だ。
揺れが起っている最中に何の前触れもなく落ちてきて…。
「空間が捻じれて何の拍子か、ここに来ちまったようだな」
薄ピンクの丸を掴んだ鋭い爪を持つ者は、結論を弾き出して呟いた。
プリンは自分が足を掴まれて逆さになっているのに気付いて、
誰がそうしているのかと不機嫌そうな顔をしながら
まだはっきりとしない焦点を合わせて知ろうと、じーっと灰色の狼を見つめた。
意識が明確になってきて、今まで見たこともない知らない者に掴まれているのと
自分が居たステージじゃないことがわかってきたプリンは、ひどく混乱した。
それに加えて、目の前の相手は眉間に皺を寄せながら
三白眼の赤い瞳でずっとこっちを見ていて、鋭そうな爪に牙を生やしている。
それだけで球体の恐怖心を余計にそそってしまった。
薄ピンクの体は自分を掴まえているその手を剥がそうと抵抗し始めた。
「ぷり、ぷり、ぷぃ〜っ!」
「闘いたいのか。なら良い、オレ様も退屈していたところだ」
「ぷ、ぷりぃ!?」

言葉が分からないのを良いことに、勝手にウルフはプリンに闘いを申し付けた。
1人称はオレ様であるが、正にオレ様なウルフであった。



2人は白熱した闘いをしており、まだどちらも落ちていないし飛ばされても居ない。
初代からスマブラに居たプリンがスマブラ式戦闘に慣れているせいか、
そちらの方がダメージは少なかった。先輩なだけはある。
「見た目は弱っちぃが、楽しませてくれるな」
ウルフがそう叫ぶとプリンはぷー、と頬を膨らませて怒りながら
宙をふわふわ飛んで狼に向かって攻撃を仕掛けようとしていく。
それが狙いだったのか、ウルフは自分とプリンの距離を測って掌を上に向けて
爪が体になるべく奥深く入り込むよう形を作り、そのまま攻めた。




ウルフの策通りに爪、というのか。
それは予想もしなかったところに指は深く入り込んでいた。
「っ!? ぷりぃっ…!」
「! 何!?」
ウルフの鋭い爪が攻めた場所。
そこは、口より下で足より上で。けれど、下寄りにあった穴。
プリンの秘所を攻撃してしまったという、到底ありえない偶然が起きてしまったのだ。
あまりの衝撃的な出来事が起こった事にウルフは絶句した。
なんとなく、雌だとは分かっていた。体は薄ピンクであるし、声は愛らしいのだから。
しかしながら、相手は強くて楽しめるので、手加減というものはしていなかった。
相手も雌以前に選手としてプライドで加減なんて望んでいないだろう。
…その手加減の無しの勢いを纏った爪が運悪くあの中に入ってしまっただけで、
自分と違う未知の生き物と性交を狙った訳ではない。
「ぷりゅう…ふひゅぅ…」
そうこう思っている内にプリンが膣から刺さったともいえる
ウルフの中指を引き抜こうとしていた。
いかにも苦しそうで、それでも痛さをなんとか堪えようと耐えるその表情で、
体は震えていて。先の怒った顔の赤とは違う赤に頬は染まっていた。
中に入ってから僅かに湿ったウルフ自身の指の感覚。
瞬間、ウルフの男の本能が働いてしまった。無意識に興奮してしまったのだ。

参戦の誘いが着た時で、参戦する際には自分がフィギュアにならなければならない
と聞いた時には自分の体ではないから断るとは言ったが、
涙は出るし食べ物も食べられるし元の体と全く変わらないと反論され、
実際に体験し納得したからこうある訳だが、何故性器もそのまま作った。
フィギュアであっても性を感じさせるのは不要だったろう、と彼は毒を吐く。

彼の小さな良心は、小さき者を襲うのか、自身のプライドを傷つけたいのか、
こんな事は止せと言うが、もう止められはしまい。
手が、体がその意思に反して動く。…もう、彼の良心はどこかへ消えた。







鋭利な爪を生やす指が動くと、プリンが引き抜こうとして折角途中まで抜いた部分が
また熱を含む穴へと深く入り込んでいった。
「ぷぎゃああっ…っ、ああぅ!」
丸い体が逃れようと、後ろに倒れんばかりの勢いで下がろうとする。
その短い手でこれ以上深く入り込まないようとも防いでいた。
しかし、ウルフの攻めている腕とは別の片方の腕がそれを拒みプリンを引き寄せる。
反動で泣かないよう努力していた大きな瞳に溜めていた涙が宙に僅か浮び、
すぐに落ちてプリンを彼の腕を、船上を濡らした。
「……済まねぇな…体が我慢が出来ねぇらしい」
「ぷうぁ…ぷいいぃ……、ふぃんっ…!」
ウルフはそうひと言漏らしてから、黙ったままでプリンの中を掻き回した。
聞こえるのはプリンが痛がって止めてという懇願の意の鳴き声と、厭らしい水の音。
「ひぅああぁ、ぷりゅっん…あ、………っ、ぷりぃ! ぷり、ぃ!」
瞳から零れる水は留まりはしない。淀みなく流れていく。
プリンは、今まで感じたことない感覚に脅えて体を震わせる。
涙が口を伝って零れているのが、涎を垂らしているように見えて扇情的だった。
ウルフはそれを捉えたきっかけに激しく指を動かす。
「ぴぁあっ! ああぁぷりゅ…ぅ…」
「ふう、ん……りゃ…っ!」
「ぷ、りいぃぃぃ、……」


大分経っても、プリンの泣き声というべき鳴き声は止まなかった。
同じように、お願いだから止めてと言い続けているのだが、言語の違いで伝わらない。
仮に伝わっているとしても、秤に理性と性欲が乗せてあるのならば
性欲がとんでもなく重く、理性は吹っ飛ばされているのである。聞きはしないだろう。
変わっていたのは、プリンの秘所に入っていた指は更に4本と増えていたことと
秘部が蜜をとろとろと流して、より男を受け入れようとしていること。
にも関わらず、本人は今もなお、痛みを感じていた。
この痛みが続くのなら、もう自滅した方がましだと彼女らしくない思考も出てきた。

そんな中で、今までいつまでもされ続けるだろうと思われていた指の挿入が
まばらに動いたり前後に動いていたのを止めて、仕舞いには抜かれた。
彼女は疑問を感じながらも、
ずっと願って止まなかったこの束縛から、やっと解放されると安心した。
それも、ガチャガチャと音がするまでの本当に短い間だったけれども。
音が気になって、思わずウルフに目をやったプリンが見た物は、
ウルフの股間から出ている大きい根だった。
「ぷりっ…!!」
彼女は生まれて初めて見た男の一物に声を上げずにはいられなかった。
今までのも痛くて堪らなかったのに、あんな物が自分の中に入るのかと絶望を抱いた。
ここはなんと逃げなければならない。
まだ震えて調子の出ない喉を鳴らして、うたうをしようとした。
今なら、体は動かないけれど幸いなことに指は抜かれている。
さっきと違って少しは自分が思うように声が出るのだから、と自分を応援した。

獲物を捕まえた狼からは、逃れられない。
「…ぷ、ぷりゅうりう〜……。…! ん…ぷあっ」
歌を止めさせる。それは本来、プリンへの侮辱行為だ。
普段なら怒って止めさせた相手に付き纏って、何度も倒す勢いで攻撃し恨みを晴らす。
普段はそうであっても、今は通常のことではなくてしかも止め方が止め方で。
歌を紡ぎかけたその唇には、涙とプリンの涎ではなく、他人の涎が零れていた。
手ではなくて、初めてのキスで歌を止められたプリンは、それを意識してか、
赤かった頬はもっと赤く染まりしばしの間ぼーっとしていた。
…普通はキスよりも、初めての性交の方が赤く染まる筈ではないか。







そんなことにより、完全無防備となったプリンを襲うのは簡単過ぎて
抵抗せずに石のように固まってどうしたのかと、ウルフは気に掛かった。
が、己の男根は早く精子を放つのを待っているのだ。気にするなと考えを変えた。
すぐさま抵抗せぬその隙に、ウルフはプリンの割れ目に突起を宛がった。
「っ! ぁ! ぷりゅぅっ!!」
意識が元に戻ったプリンは指よりもサイズが大きいそれに悲鳴を上げた。
種族が違うポケモンと人型狼、
体のつくりが違う為に危険やリスクがあるのかと思いきや実はそうでもないようだ。
ゆっくりと腰を動かしてやれば慣れるらしく、
始めは悲鳴を上げていたプリンは段々と嬌声ともとれる鳴き声を上げてきた。
「あっ、ん、…ぷぁああ!」
速さに合わせて鳴く雌を雄は面白がってしまい、慣れた頃には
速く腰を動かしたり、遅く腰を動かしたりしてしばしの間玩具にされていた。
「んぁ…ぴゅりゅ…ぅ、ぷっ…ぁああ……」
そういえば、プリンが指で入れてやるよりもこちらでやった方が苦しそうでない。
むしろ、接合する方が指でやった時とは違って良さそうにしている。まさか。
それとも、そもそもさっきまで苦しそうにしていたのは
端から太いこの自身が欲しくて堪らなかったからというのか。
「ハッ、とんだ淫乱だな…」
「ぷり…っ?」
淫乱って何? と尋ねたそうな表情と淫行で色っぽくなった表情や
他の表情が混じった顔で息を荒げながら、プリンはウルフを見上げていた。
なんだかその表情がとても、惹かれてしまうような気がして。
それを見た彼はたじろいでしまった。
彼女は滅多にたじろぐことのない狼がたじろぐ前に
目を瞑ってしまったのだから、知る由もなかった。

「ぷ、ああぁん! ぷっ…ぁぅ! あ……ぅ…ぁっ、ぷりゅぅぅう!」
「…くっ」
「! ぷり!」
ラストスパートに素早く腰を振るウルフは、
ここで初めて言葉を投げる以外に気持ち良さを我慢してそうな声を微かに出した。
それを聞きとめたプリンは
自分ではどうしてだか分からないが、嬉しくなってしまった。
その嬉しさの勢いで、プリンはウルフの腹に抱きつく。
先よりも密着して感じるそのまま2人は。
「…イくぞ…ッ!」
「ぷ、りゅん、う、あ、ぁぁああああっ!……」









2人のひと時が終わった頃合には、
タブーは倒されマスターハンドが元に戻った世界を見回り始めた。
その際には勿論ウルフの居るステージにも来て、プリンが居ることに驚いていた。
事情を話し、闘い疲れて寝たそいつを帰してやってくれとウルフは嘘を吐いて頼んだ。
言いようがないのだ、乱闘の際に訳あって体を重ねたなど。
とりあえずは、プリンは元居たステージに連れられて行ってウルフはほっとした。
ウルフは後に、待ち望んだ強敵との闘いでメンバー入りした。

メンバーの中には既に、プリンが居た。
もう、ウルフとのあの出来事を全員に言ってるかもしれない。
どんなに罵声や批難を受けようと、それに値するとんでもないことを仕出かしたので
ウルフは強敵の闘いからとっくに腹を括っていた。
悪役は慣れている。最近は正義に生きてもいいかなどと思っていたが
やはり元の鞘に収まったほうが良いようだと。
括っていた。
いたのだが、プリンは誰にもあの件を告げていないようで
誰もウルフとプリンについての話題を投げかけてないし、隠している気配もしない。
恥ずかしさに誰にも明けずじまいか。
彼の罪悪感が増した。
胸の内にどっしりとした闇を抱えながら、それをわずかでも
気に掛けぬよう、忘れられるように闘いに明け暮れた。


そうして、とうとうプリンと会わねばならぬ日がきた。
ウルフはプリンを配慮して、プリンが含まれている闘いや
わざと会わないようにしていたが、それがプリンは逃げていると捕ったのか
何度もプリンの方から乱闘を申し込まれたのだ。
1度だけ試合を要請すればいいものを、何度も。これはかなり怒っている。
ただ、1度目の試合内容はプリン1人で時間制限無しだったのが
2度目以降はプリンとルカリオになっていた。
こちらはチーム戦は好まないし、復讐に燃えているであろう球体の為に1人で闘う。
心の準備は整った。ウルフは闘いに身を投げ出した。





またしても、その心の準備を壊すのか
プリンとルカリオは殺意もなしに、むしろ和やかな雰囲気を漂わせていた。
また、試合は始まっているのに攻撃なんて仕掛けてこない。
そもそも闘おうとも思ってなかったようだ。
そうではなくて油断させているのかという疑いなんて抱かずに
ただただウルフは気が抜けて、なんともいえぬ表情になっていた。

誰にも明けない。復讐はしない。
プリンが一体何をしたがっているのか分からなくなってきた。
理解出来ないと悩んでいたところに「ウルフ」と自身の名前が頭に声が響いた。
ルカリオのテレパシーだ。
「実は、貴様を試合と偽って呼び出したのは他でもない」
と、続けて訴えた。ルカリオの頭にはプリンが張り付いている。
緑色の目はずっとこちらを見つめている。
「偽って、か。それで何がオメェ達の目的だ」
「その様子では気付いたようだな。
 まあ、それはいい。
 私達の目的…というよりも、プリンの目的なのだがな
 貴様に話したいことがあって、私に通訳を頼んできたのだ」
ウルフは驚いた。
話し合いか、一方的な言いつけか。一体、何を言うつもりなのだ。
ルカリオからいつの間にか降りたプリンは
ぷにぷにと足音を鳴らせながらウルフ足元へ行った。
ふーっとプリンが息を吐いた、次の瞬間。



「ぷりー! ぷっぷぷぷぷりん!? ぷりゃあぷりゅうぷう!
 ぷりぷりんぷりゅうぷりん、ぷぎゃあぷぎゃあぷりーん!!」
「っ!!?」
物凄い勢いで叫ばれた。
ひと言目で浮き、ふた言目でまた浮き、と、最終的にはウルフの顔の目の前で
訳も分からぬ言葉を叫ばれてウルフは耳が大層痛くなった。
叫んだ本人は素知らぬ顔でゆっくりと地面に降りて
頭を押さえる灰色を指差して「ぷーり!」とルカリオに言った。
そのルカリオさえも、右手で頭を押さえて目線を落としていた。
プリンの叫び声は痛さを感じるようだ。
「ああ……、ちょっと待ってくれ」


一呼吸置いてから、通訳は言った。
「…馬鹿、あの事はもういい。
 まだ気にしているのか?
 今度からは無防備に飛ばないよう覚えたから、別に良いんだ。
 それと、貴様の手にしている装備は痛くて痛くてかなわなかった、
 次からは気をつけろ、わかったか…だそうだ」
プリン…、なんて男らしい口調なんだ。
というのは違って、ルカリオは意味だけ訳して女言葉を話したくなかったのだ。
プリンの真似はしていないので、通訳せずにルカリオが話しているように思えるが
内容は球体と狼しか知らないことだ。







成程、だからプリンは指の時は痛かったのかと今頃気付いた。
思い出してみれば、その行為中にダメージゲージが溜まっていた気がする。
「済まなかった…」
思いを口に出して、プリンが言った内容を思い出す。
あの件は気にするな、という意味だった。
自分も悪かったと、プリンが悪い筈もないのに謝罪した。
「済まなかった…」
この薄ピンクの球体は、寛大な心を持っている。
…そんな心にも程があるだろうに。
罪悪感は消えつつあるが、謝らねばという意思が心に満ちていく。
「本当にすまな…」
「ぷぅりいぃぃー!!」
「グガッ!」
かなり力がこもったはたくが、ウルフの面に繰り出された。
大ダメージ! ウルフははたかれて床に体を叩きつけた。
その場面を見たルカリオは、あんぐり口で瞳がどこでもないどこかを見ていた。
恐ろしい。
この言葉でしか、今のプリンの怖さは伝えられない。



「ぷりぷり、ぷりゅー…ぷりん!」
伏せたウルフの体をバシバシ叩きながらプリンは言った。
技を当てた所が悪かったのかしら、なんて仕草をして。
やや間が空いてから、プリンはウルフには分からないと知っていながらも
『でも、あんな事した貴方が悪いし、謝るのがしつこいんだもの』と言う。
ルカリオはそれを聞き、あのプリンが遮った言葉で謝罪を
終えるつもりではなかったのかと言いたくなったが
今、2人の間に入るのはいけないかと温かく見ているだけにした。




その後、プリンとウルフは仲睦まじくしている姿が見られるのは
誰もが知っていることとなる。
2008年05月07日(水) 23:53:51 Modified by smer




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