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2-225-2

「さて……サムス。君のコピー、いやギガサムスと呼ぶべきか?」
「……コピーで良いわ、ファルコン。何かふざけてるみたいで気に入らない」
「ではコピーの所在だが、俺の情報網に何件か引っかかった」
「グッド。さすがね」
「もともと俺の情報網も狙いだったんだろう?」

 F−ZEROには様々な人種が集う。そこにはあらゆる情報が飛び込み、渦巻いている。
驚くべきことに、軍事機密や国家の最高機密に関する情報ですら、流出することがある。
そんな状況が良しとされているのも、F-ZEROが治外法権的な性格をもった世界であるからだ。

 F-ZEROでは例え犯罪者でも参加することができる。そしてF-ZERO委員会が管理する領域では
いかなる政府であっても介入することが許されない。F-ZEROとは、そういう世界なのだ。
 サムスはそんな場所に身を置く、ファルコンの情報網にも目をつけていた……。

「わかってるじゃない……でも、一番の理由はあなたが魅力的だったからよ?」
「それは嬉しい事だ。だが、今は目的を達成しなければな」
「それで、コピーの奴はどこにいるのかしら」
「まあ、こいつを見てくれ」

 ファルコンはそう言い、小さなカプセルを取り出した。
カプセルは投影機になっているらしく、惑星と思わしきホログラムを映し出す。
 その惑星はサムスが良く見知っているものだった。

「これは……ゼーベス。つくづく縁のある星ね」
「まあ、あんたにとっちゃそんな所だろう。だが、話には続きがある」

 ファルコンがホログラムのキーボードを操作すると、映像は惑星内部に切り替わる。
だがこの星を見慣れたサムスにとって、その映像は驚くべきものだった。

「なんてこと……ここまで惑星を改造したっていうの?」

 多少の面影こそ残っているものの惑星ゼーベスは、サムスの記憶にあるものとは違う姿になっていた。
元々険しい地形はさらに複雑になり、あらゆる生物が凶暴かつ外敵に対して団結力の強いものになっていた。
いわば、惑星そのものを要塞に改造したようなものと考えられる。
 恐らくこれらすべて、コピーサムスの仕業なのだろう。

「ふっ……なかなか味なマネをしてくれるわね。私の故郷を要塞にしちゃうなんて、高くつくわよ」
「ま、やっこさんに色々請求しなきゃならんだろう。それで、どうする。俺たちだけで行くのか」
「当たり前じゃない、何のためにあなたと手を組んだと思ってるの」

「ま、君も知られると困る事が色々あるだろうからな……」
「そうよ。だから、あなたの事は信頼してるって事なの。私の期待、裏切らないでね? ファルコン」
「そいつはベッドで証明させてもらおう」


 決定すれば話は早い。二人は瞬く間に準備を整え、ゼーベスへ向けて発進した。
 普段ならば宇宙航行に使う船はサムスのスターシップであったが、
今回は長丁場になる事も予想し、長距離航行を得意とする中型宇宙船ファルコンフライヤーにスターシップを格納、
エネルギーを節約することとした。

 宇宙の道は長い。宇宙船技術の発達により、限りなく光速に近い速度で移動できるが
それでも地球からゼーベスへは一週間の時間を必要とした。
 また、この時代の宇宙船は操縦士を必要としなかった。(必要とあらば、マニュアルモードに変更可能だが)
全て内臓されたコンピュータによるオートパイロットで移動していく。

 つまり乗組員にとって、宇宙船とは、もはや旅行に行く列車程度のものだった。
だが、列車と決定的に違う点は、宇宙の景色は壮大だが変化が少ない事である。また、当然音もない。
そのため宇宙旅行は流れ行く景色を楽しむ、という訳にも行かず、娯楽が少ないのが現状だ。

 それこそ本当に旅行で宇宙船を使うのならば一度、二度程度で我慢もできるが、
こういう移動をたった一人で続け、しかも移動先では過酷な戦いに身を置かねばならない。
そんな生活が日常的であるハンターはストレスをためやすい。
それを解消するため、ハンター達は休暇の時は趣味に凝ったり、そうでなければ好色な遊びに耽る者が多かった。

 それはファルコンやサムスとて、例外ではない。
だが今回はそのストレスを溜めなくても済む。そこそこ気の合う二人にとって、これは都合のいい展開だった。
 理由はすでにお気づきだろう……

「あっあっんんっ! い、いいわっ、ファルコン。最高に気持ちいい! もっとよ! もっと突いて!」
「なんだっ、サムスッ、相当溜まって、いるみたいじゃないかっ」
「だって……ろ、ロクなオトコがいないんだ、ものッ……うっ」

 狭い寝室に、妖しく絡み合う男女が一組。
サムスが四つんばいになり、ファルコンはサムスの尻をつかみ、
一心不乱に己の腰を打ち付けている。いわゆるバックスタイルだ。

 二人の絡みは迫力があった。
 ファルコンのピストンも猛牛の様な勢いだが、それよりもサムスの乱れようが凄い。
美しい金髪を振り乱し、全身に玉の汗を浮かべ、悲鳴の様な嬌声に下品な言葉で淫らにおねだりする。
その姿はまるで娼婦の様だ。

 確かに、強烈なストレスを溜めるハンターは、その溜まったモノを放出する際に激しさのある事を好む。
それが生物の根源たるセックスともなれば、激しさがいっそう増すのは、必然ともいえるだろう。
 とはいえ、やはりサムスの乱れようは尋常ならざるものがある。例え雰囲気作りの演技だったとしてもだ。

彼女は幼少の頃、鳥人族の遺伝子を組み込まれている。鳥人族は衰退した種族ゆえ、
少しでも子孫を残そうとしたのか食欲・睡眠欲・性欲の中で性欲が非常に発達していた。
それがサムスにも影響しているのかもしれない。

「くっ。君ほど、求めてくる女はっ、見た事がない……おおう!」
「宇宙は広いのよ。アァン……私みたいな女がいたって良いじゃない。ほら、休まないで!
 ンッ!……そうよ、F-ZEROレーサーなんだからチンポ何万回抜き差しするのなんか、ワケないでしょっ」
「うっ。む、無茶苦茶言ってくれる……とはいえ、まだ余力はあるが、ねっ」

 サムスに煽られたファルコンはさらに腰を振る速度を上げる。サムスの膣道が凄まじい勢いで犯されていく。
高速のピストン運動に、膣ヒダはペニスが往復するたび電撃が走りそうな刺激をカリに与える。溶ろけそうな快楽だ。
それを貪ろうと、ファルコンはがむしゃらに腰を振り、サムスの尻に打ちつけていく。
 そして打ち付けられる度、サムスの口からは悩ましい吐息が、顔には恍惚の表情が浮かぶ。

「ふっ! ふっ! ふっ! ふっ!」
「あふっ、ああぅっ! いやっ、ああっ!」
「いい具合だっ……ここまで興奮するのはっ、レース以外では久しぶりだ!」
「私も、そうねッ、こんなセックスは久しぶりよ……あひっ!」

 また、二人はとても相性が良かった。性格もそうだが、それ以上に肉体の相性が良い。
セックスは人間が哺乳類である限り、切っても切れない関係にある。
それだけにセックスの良し悪しを左右する肉体の相性は、とても重要なものだった。

 ファルコンはサムスの胸に手を伸ばす。張りのある乳房の感触が、大きな手のひら一杯に広がる。
ひとしきりその感触を楽しんだ後、やんわりと揉みしだいてやる。

「あぅ、あぁぁ……おふっ!」

 別の性感帯を刺激されたサムスが悶えた。その反応を確認したファルコンは、さらに乳首を軽くつまんでやる。

「あっ! そこは、ダメ……弱い、のっ!」
「なら、耐性をつけておかないとならんな……ほらっ」
「あひぃぃっ」

 ファルコンはリズミカルに腰を打ちつけながら、サムスのウィークポイントを攻め立てる。
二重の快感に襲われたサムスはけたたましい嬌声を上げてよがり狂う。

 やがて、ファルコンの息が荒くなってきた。射精が近いのだ。

「くっ……出そうだ」
「いっ、いいわ! 思いっきり、中にぶちまけちゃって……!」

 サムスが誘惑の言葉を吐く。
 その言葉が終わるか終わらない内にファルコンの睾丸はせり上がり、ペニスが射精の準備に入る。
 ビクビクと脈動し始めたペニスを感じたサムスは、膣にきゅっと力を入れ、射精寸前のペニスに止めを刺した。
 ファルコンが快感にうめく……

「おおぉ! で、出る……!」
「ンッフっ!」

 ファルコンのピストンが止まり、同時にサムスの尻に密着した腰がブルっと振るえる……射精が始まった。
彼の睾丸で精製されたドロドロの精液が、ペニスの管を伝ってドクドクとサムスの子宮に注がれて行く。
 そうして体を男の欲望に支配されたサムスは歓喜に打ち震える。

「んんー! 来る、来るぅ! あぐぅぅ……!」

 最後の一滴まで注ぎ込んだ後、ファルコンはゆっくりとペニスを膣から引き抜いた。

「ひっ」

 カリがわずかに抵抗する。その感覚にサムスは息を漏らした。
ヌチャリという粘液の音と、注ぎきれずに膣からあふれ出した精液がいやらしい。
 行為を終え、脱力する二人。そして四つんばいになっていたサムスは、気だるげにファルコンに向き直る。
汗でべっとりで顔についた髪がまた淫靡だ。

「あぁ……良いわ。久しぶりの感覚。でも、まだ足りないわね」
「ほお。まるで覚えたての小僧みたいな事をいうんだな」
「失礼な人ね。あなたはいいわよ、F-ZEROでアドレナリン全開にできるんだもの。私ほどストレスも溜まらないわ」

「なら、サムスも参加すれば良いだろう。あのスピード感は病みつきになるぞ」
「お生憎様。私はそんな暇人じゃないの……それに、コッチの方が好みだわ。ほら早く続きをしましょう」
「おい、少しは休ませてくれないか」
「ダぁメ。まだ全然元気じゃない、あなたのコ・コ。ふふふ……枯れるまで搾り取ってあげる」

 そういうとサムスは左手でファルコンの睾丸をマッサージしつつ、右手でペニスをしごき、鈴口を刺激する。

「むうっ……」

 サムスのマッサージに少しだけ衰えたペニスも、すぐに硬度を取り戻す。さしものファルコンも男の性には逆らえない。
それを確認したサムスは、にまりと口の端を吊るす。

「それじゃ第二ラウンドといきましょう……」

サムスは髪を掻き揚げると、ゆっくりとファルコンの股間に顔をうずめていった。

 二人が情事に耽る間も、ファルコンフライヤーはゼーベスに向けて飛んで行く。
激戦が予想される前のひとときであった。


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2007年05月07日(月) 01:09:40 Modified by smer




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