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ソニックは本日、少々ご機嫌だった。
気が向いたからたまたま遊びに来たら、いいことがあったからだ。
作ってもらったチリドッグを腹いっぱい食べたし、よその世界で流行っているという、ロックのCDももらった。
とりあえず用意されてはいた自室で、チリドッグをパクつきながら、音楽を聴く。
いつも走ってばかりのソニックだが、時にはこういう風に休憩することもある。

ふとドアをノックする音が聞こえ、ソニックは頭を上げた。
「Come in!」
開くとそこには、ピンクのまあるい影があった。
「ぃ……Oh、なんだプリンか。What happened?」
ピンク色に三角耳というと、どうしてもあの元気の有り余っているピコハン娘を思い出してしまう。
が、ピンクはピンクでも、プリンなので安心した。
彼女?も、どうやらソニックを慕っているようなのだが。



そのプリンは顔を赤くして、もじもじしている。
見ると、後ろ手に何かを隠しているらしい。
「どうしたんだよ? ん?」
頭を撫でてやると、
「……ぷり!」
と、テレながら隠していたものを差し出してきた。
「……What's?」
それは、英語でFoxtail……フォックスは関係ない……と呼ばれる植物だった。
ご丁寧にリボンまで結んである。
「Umm……OK、Thank youプリン!」
そう言ってまた頭を撫でると、プリンはぷるぷる揺れながら去っていった。
「……何なんだ、一体」
ソニックは頭をかいて、手の中にあるその植物、俗に言うネコジャラシを見つめていた。

この超音速ハリネズミが、その耳と性格からネコと勘違いされていたことに気づくには、それから更に、戻ってくるまで数週間を要した。
2008年03月03日(月) 18:39:25 Modified by smer




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