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リンク×トゥーンリンクを投下します
一応エロは無いですが、アッーだのショタだのが苦手な方は
念のためスルーされたほうがよろしいです。



時は昼前、所はスマブラ寮のエントランス。
「あ、リンク兄ちゃん!」
「ごめん、遅くなった。待った?」
「ううん。それより早く行こう、試合始まっちゃうよ!」
そこにいたのは一人の青年と一人の少年。名はどちらもリンクという。今日は二人とも試合が無いため、
いつもの緑の服ではなく普段着を身に纏っている。青年のほうは白い袖なしシャツに暗い色のミニスカのようなものと
7分丈パンツ、そして青い腰巻のようなものを付けている。ラトアーヌ地方のトアル村で見られる服装だ。
顔立ちは端正でかつ体は程よく筋肉でおおわれている。女性ファンが多いのもうなずける。
一方の少年はえびが描かれた青いシャツにオレンジのズボンというシンプルな服装。顔も少し幼さが残り、
特に目は猫のように大きい。みんなからはトゥーンリンクと呼ばれている。

さて、なぜこの二人が一緒に観戦に行くのかというと、翌日デビュー戦を迎えるトゥーンリンクに
試合のふいんき(何故かry)を掴んでもらおうというリンクの考えによるものだった。
この二人、名前が同じということもあり、年も近いこともあってか、兄弟のように仲がいい。
実際トゥーンリンクはリンクのことを「兄ちゃん」と呼んでいる。

「うっわー、すごい人だね!僕も明日はここで戦うのかー」
トゥーンリンクはただでさえ大きい目をさらに見開きながら、落ち着かない様子であたりを見回している。
「さあ、始まるぞ」
選手入場。サムス、ピカチュウ、カービィ、ルイージの4選手がバトルフィールドに現れた。
制限時間2分。「GO!」試合が始まった。
途端に会場内は大きな歓声に包まれる。
「いっけえええピカチュウ!今、今だよ!」
「ルイージもうちょっと真面目にやれー!いじけるなー!」
二人も周りに負けじと精一杯声援を送る。



試合も次々と進み、気が付けば今日の最終戦。メインイベント、マリオ対クッパだ。
「マリオー負けるなマリオおおおおおおおおお!」
リンクの声が響く。ふとトゥーンリンクの声が聞こえないことに気づいた。
(あれ…?)
そう思うや否や、ひざに重力がかかる。よく観るとトゥーンリンクがリンクのひざの上で爆睡している。
「おい、何で寝てるんだ、マリオ対クッパだぞ、起きろ、起きろって」
必死に起こすがちっとも反応しない。その間に試合は終わっていた。
「勝者、マリオ!」アナウンスが響き、歓声は一段と大きくなる。だがそれでも彼は目を覚まさない。
(…仕方ない。抱えて帰るか)
リンクはトゥーンリンクを抱きかかえ、会場を後にした。トゥーンリンクはリンクの胸の中ですやすやと
眠っている。一方のリンクはかなり必死な顔である。そりゃあ12歳の少年の体重はそれなりのものだ。

「試合に興奮しすぎたか、それともプレッシャーを感じたか…」
そう呟きながらトゥーンリンクをリンクのベッドに寝かせる。その寝顔はどこかかわいらしい。
「…何か俺も眠くなってきた…ちょっと失礼」
リンクはそっとトゥーンリンクの隣に潜り込む。布団の中は少し暖かくなっていた。
「…明日、頑張れよ。応援してるからな」
少年の髪や頬をやさしく撫でながら青年は静かに語りかける。少年の顔に微笑が宿ったような気がした。
(柔らかい…さらさらで、プニプニで…)
リンクはトゥーンリンクの肩を抱き、体を寄せ、夕食までの短い眠りにおちた。

‐終‐
2008年03月03日(月) 17:34:26 Modified by smer




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