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  • 今回はエロなしですが、一部きわどい表現があるかもしれません。
  • あと、トゥーン×ルイージととれそうな表現あり。
  • 例によってアッーだのショタだのが苦手な方はスルーをすすめます。



時刻は夜9時ごろ。スマブラ寮の大浴場は今がもっとも混雑する時間帯だ。
一応個室には風呂もあるのだが、やはり試合の疲れは大きな浴槽でゆっくり癒したい、そして
何より男同士の裸の付き合い(いや、性的な意味ではなく)を求めてみな大浴場に集まるのである。

「兄ちゃーん、僕観たいテレビあるから先行っとくね〜」
「わかったー」
当然リンク&トゥーンリンクもその例に漏れず、大浴場での入浴を楽しむのであった。
「で、この後お前はどうするんだ?」
「んー、あいつの部屋に遊びに行こうかな〜」
「最近リンクさんってトゥーンリンクさんのことばかり考えてますよね〜」
大きな浴槽の中でリンクとアイク、それにピットが談笑している。
「確かに傍目から見ても仲よさそうだからな」
「もしかしてすでに友人通り越してこいびt」
「ねーよww大体男同士だしwww俺そんな趣味ないから」
「ですよねーサーセンwwwwwwwwwwww」
「だがちょっと顔が赤くなったな」
「う…」
言葉では否定しても、紅潮した頬がそれを物語っていた。実際二人はあのデビュー戦の日以来
何度となく寝床を共にし、そしてお互いに愛し合う、そんな間柄になっていた。だがそれは
二人だけの秘密であり、決して外部に漏れることはなかったはずだが、最近の仲良しぶりを見れば
客観的にそう思われても仕方なかったようだ。

(やばい、そろそろ俺自重しないと…)
自室に戻ったリンクは布団に顔を埋め足をじたばたさせる。なんとか信じてもらえたとはいえ
あの時の恥ずかしさ、気まずさといったら…
(こんなところでジタバタしてるのもアレだし、そろそろあいつの部屋に行くか…)
そう思い自室を出たリンクだが、直後にとんでもない光景が待ち受けることになる。

何とトゥーンリンクがルイージの肩を抱きかかえて部屋に入っていったのだ。しかも二人は
かなり密着度が高い。
(まさか…あいつが俺以外の男と…いやまさか…)
さっき以上に動揺を隠せないリンクは恐る恐るトゥーンリンクの部屋の戸を開けたが…
彼の目に飛び込んできたのは、ベッドにうつぶせに寝ているルイージのつなぎを脱がそうとする
トゥーンリンクの姿だった。
「…リ、リンク…まさか、おま…え…」
「ち、違うんだ兄ちゃん、えっと、これはね」
バタンッ!リンクは戸を乱暴に閉め、逃げるように自室へと戻っていった。



「兄ちゃんどうしたんだろ…」
「う〜ん、よくわからないけど、確かにこんな光景じゃ変な誤解を起こす人もいそうだよね…
いてて」
「あ、動いちゃだめだよ、今シップはるから」
実はトゥーンリンクが自室に戻る途中、階段から転落するルイージを目撃。腰を打ってしまったらしく
動けないルイージを何とかしようと周りの人を呼ぼうとしても誰もおらず、ドクターも入浴中。
やむを得ず自室までルイージを運び、応急処置を施そうとしたわけだ。ただルイージを抱えて
いかなければならず、結果かなり密着した状態でゆっくり歩くことになったのだが、それが
リンクの目には「愛するもの同士関わりを持とうと部屋に入っていく」と映ってしまい、
さらに腰にシップを貼ろうとしてつなぎを脱がせているところは「行為をしようとして脱がせている」
と解釈してしまったらしい。

(信じられない…あいつが俺以外の男と寝るなんて…)
(あいつにとって俺は何だったんだ…)
実はそんな事情があったとは露知らず、リンクは一晩中ベッドで号泣しながら過ごすのであった。
しかも翌日には試合があったのだが、寝不足+精神的ダメージにより惨敗。
「…兄ちゃんどうしたんだろ…何か変だよ…」
トゥーンリンクはかなり心配していたが、もちろんそんなことを知る由はない。

結局しばらくしてリンクの誤解は解けることになるのだが、それまでには相当時間がかかったこと、
そしてデビュー戦当日以上の修羅場があったことは言うまでもない。
(ちなみにルイージの腰はすぐ良くなったそうです。よかったですね。)
2008年03月10日(月) 21:27:54 Modified by smer




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