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9-924

リュカ×♀ネスです。ひょんなことから♀化してしまったネスとリュカのお話


それはのどかな昼下がり、皆で戦闘の練習をしたり息抜きに遊んだりしている時の
出来事だった。

「あれ…ネス、どうしたの?なんだか顔が赤いよ」
「えっ? あ、えっと、そ…そうかな?」
「だいじょーぶ?ちょっとおでこ貸して。…って熱っつ!思いっきり熱出てるじゃん!」
「なに?どれどれ… うおっ、本当だ!これはバトルなんかしている場合じゃないぞ!
 早く部屋に戻って休んでいなさい」
「わかりました… それじゃ、お先に失れ…ぃ…」
「のわぁッ!? ネス、大丈夫か!!おい誰かDr.マリオ呼んでくれ!ネスが倒れた!」
「嘘っ!?大丈夫、ネス?ネスー…!」

途中まで皆と技の出し合いっこしたり、お得意のPSIを披露して子供組を楽しませたり
していたネスが急に倒れてしまった。
ネスはすぐに医務室に担ぎ込まれたが、ちょうどDr.マリオが介抱しようとした時に意識を取り戻して、
「少し熱が出ちゃったみたいです…しばらく部屋で休んでますね」
と言って、足取りのおぼつかないながらもそのまま医務室を後にした。
ネスが気を失う時に側にいたポポやナナやトゥーンリンクなんかは特に心配して後を追おうとしたが、
あまりにネスの容態が芳しくなさそうだったのでそれを見かねたスネークに「今はやめておけ」と
諭され、しぶしぶついて行くのを諦めた。
そんなこんなで、とりあえず様子見ということで――今日は彼をそっとしておこうという
結論に至ったのであった。


やがて日も暮れて、この世界がとっぷりと夜の闇に浸かってしまう頃…

(あんな事言われたって、やっぱり心配だよ…)

寮内の自室のベッドに寝転んで、リュカはぼんやりと考えていた。ネスが倒れた時には
そばにいなかったものの、普段から彼を先輩のように慕っていたリュカとしては、
やっぱり気掛かりなことに変わりなかった。
晩御飯どきにもつい彼のことが気になってしまい、部屋を覗きに行こうかと思ったが
やはり遠慮する気持ちの方が勝ってなかなか顔を見に行けずにいた。
(具合は良くなったのかな? 今はもう眠ってるかなぁ)
時計はもう0時を回って、一部の大人たち以外はもう寝静まっている頃だろう。
しかしリュカは悶々と想いを巡らせているうちに、すっかり眠気がどこかへ行ってしまった。

ふいに、ネスの顔が頭に浮かぶ。たった数時間会っていないだけなのに、なぜだかすごく
寂しいような物足りないような気持ちで心がいっぱいになっていた。
そして眠れないとき特有の気持ちの高ぶりが相まって、ネスに会いたいという衝動を煽る。
(こんな時間に行ったら迷惑だよね… いやでも、少し顔を見に行くだけなら
 大丈夫だよ!もし寝ちゃってても、起こさないようにして行って帰ってこればいいだけだ!)
そんな事を考えながら、決心のついたリュカは妙に浮かれた気分でネスの部屋へ向かった。


しんと静まり返った寮の廊下を、なるべく音を立てないように走る。
深夜ということもあって、今は人の気配を感じさせない無機質な印象のする場所だが、
耳を澄ましてみると時折誰かの談笑する声やいびきのような声が響き渡った。
それらの音は、じんわりと冷えた空気に溶け込んで、やがて消えていく。
リュカはそんな小さな音たちを耳にしながらゆっくりと時間をかけて、ついにネスの部屋の前にたどり着いたのだった。

いざ目的地に到着してしまうと、心なしか緊張してしまって、ついドアノブを握る手が
引っ込んでしまう。ここまで来ておいてどうしようかとリュカが思案していると、部屋の中から
微かに物音がしているのに気付いた。

「… …っ… …!」
それは正確には物音ではなくネスの声だった。しかも寝言などではない、苦しそうに
息を押し殺してうめく声。その音をはっきりと認識したリュカは、こわばった手でトントンと
ドアを小さくノックし、そして静かにドアノブを回した。


「ネス…?」
「うっ… ぁ、…はぁ…っく」

ほんの少しのドアのすき間から部屋を覗き込んで、そこから遠慮がちに中へ入り込む。
ネスは部屋の奥のほうのベッドの上で、何かに耐えるように身体を小さく縮こまらせていた。
予想だにしていなかったただならぬ状況に混乱しながらも、リュカはネスの元に駆け寄った。
「ネス、大丈夫!? ぼくだよ、リュカだよ」
身体を丸くしてベッドに横たわっていたネスは、突然の声にびくっと身体を震わせ、そしてゆっくりと
リュカのほうへ振り返った。
「…リュカ…? あれ…何で… んっ!」
熱がひどくなっているのかネスの顔は紅潮して、声の主を確認した途端に軽く咳き込んだ。
「無理して喋らないで!大丈夫だから、楽にして」
ベッドの傍のテーブルにちょうどミネラルウォーターの入ったペットボトルが置いてあったので、
ぐったりしているネスを抱き起こして、少しずつそれを飲ませてやる。
ネスの身体からは服越しにもかなり高い温度を感じ、彼の額には小さな汗の玉が浮かんでいた。
意識もはっきりとしていないようで、ペットボトルに当てた口からミネラルウォーターが一筋流れ落ちる。
「あっ…」
それに気付いたリュカはすぐに頬を拭ってやろうとした。が、そのとき、ネスの半開きの唇の間から
赤く濡れた舌がちらりと覗き、その様子が普段のネスからは感じられないような妖しい雰囲気を
連想させて、リュカはどきんと心臓を跳ねさせると同時にそのまま硬直してしまった。


「あぁ、こぼしちゃった…ごめん」
ネスはそんなリュカに気付かず、濡れた唇をぺろりと舐める。
リュカは彼のちょっとした動作一つひとつに、いちいち胸が高鳴るのを感じた。
落ち着きを失った自分の気持ちを紛らわすために、とりあえず会話を試みた。

「も、もう落ち着いた?よかった… というか、勝手に部屋に入っちゃってごめんね。」
「いいよ、リュカのおかげで僕も気がまぎれたし。」
ふぅ、とひとつため息をつき、ネスが口を閉ざす。その様子は何か言葉を告げる
前置きのようで、リュカも黙っていずれ発せられるであろうその一言を待った。
ネスのほんのり赤く染まった頬はまだ熱を治まらせる気配はなく、呼吸もまだ完全には
落ち着いていないようだ。ネスは自分のパジャマの袖を軽くにぎり、うつむきながら口を開いた。

「あのね、今からきみに話したいことがあるんだけど、いい?」
「うん、いいよ。ぼくでよければ何だって聞いてあげる。」
「それで… その、今から言うことについては誰にも秘密にしてほしいんだ…」
「?─ わかった。絶対、秘密にする」

短いやりとりを終えると、ネスはまたさっきみたいに小さく息を吐いてベッドの背にもたれかかった。
そしてその濃紺の瞳にほんの少しだけ切なげな色を浮かべて、そっとパジャマのボタンに手をかけた。
「…ネス…?」
断片的な台詞のみを与えられ、そしておもむろに衣服のボタンを外し始めるという彼の行動に
リュカはただ困惑しながらその様子を見ていることしかできなかった。


すべてのボタンを外し終わると、ネスは自分の身体を隠すその布をはだけて、白い肌を露出させる。
その光景を見て、リュカは息をのんだ。
彼の胸に、男にはあるはずのない、ささやかな膨らみがあった。
それはいくら小さいとはいえはっきりと女性のそれを象っていて、彼の呼吸に合わせて上下した。
「えっ… …!?」
「…僕の身体… ヘンになっちゃったみたいなんだ…」
肌の表面にはうっすらと汗をかいて、窓から差し込む月の光にぼんやりと照らされていた。
乳首はほんのりと桃色に染まって、頂点は頼りなげにツンと上を向いている。
緊張しているのか、その身体はかすかに震えているようだった。

「朝起きたら、こんな風になってて… 熱も、出てきて、頭もうまくはたらかなくって…」
とぎれとぎれに言葉を紡ぎ、荒く息を吐きながら少しずつ伝えようとする。
その様子は身体の中の熱を持て余して苦しんでいるようで、リュカは心の中に
何か燃えるような感情がうずまいているのを感じた。目の前の光景がまるで嘘みたいで、
現実味を失った世界に押しつぶされてしまうような感覚に襲われる。
その時急にネスに手を掴まれて、はっと我に返った。
そしてぐいっと勢い良くひっぱられ、手のひらがなにかやわらかいものに触れる。

「…っ…からだが…すっごく熱いんだ…。僕…どう、しちゃったんだろ…」

ネスは、リュカの手を自分の胸に押し付けていた。触れている部分からは直に彼の鼓動が
伝わってきて、その激しさは今彼がどうしようもないくらい興奮していることを物語っていた。

「ネ、ネス!だめだよ、こんな…っ」
この現状に驚いてすっかり混乱状態に陥ってしまったリュカが、たどたどしい口調で訴える。
胸に押さえつけられた手をどかすために動かそうとするが、かえってそれがネスに刺激を与えてしまう。
「ひぅっ…! んっ、ねぇ…リュカ…」
ふいに、ネスは押さえつけていた手を胸から離す。しかしリュカの手首はつかんだままで、
それを自分の顔の前まで持っていくと、おもむろにリュカの指を口に含んだ。
そしてまっすぐリュカの顔を見据えながら、一本一本丁寧に舐り始める。
「わっ!?あっ、ネス、だめだっ…て…ぇ!」
「聞いて、ね…リュカぁ…僕、すごく、つらいんだ…んぅっ!
 さっきから、ずっと…はぁっ、ヘンな気分で…! 僕っ、どうしたら…っん」
大きな目を潤ませ、頬を赤く染めて一生懸命リュカの指を舐める。
ちゅぱちゅぱと響くいやらしい水音と絶え間なく指にかかる熱い吐息、そして何より必死に
自分を求めて快楽に染まった表情をしているネスにリュカはめまいのような感覚を覚えて、
身体の奥で滾るドロドロした思いが溢れ出てしまうような錯覚に襲われた。
頭がぼうっとして目の前がゆわんとゆがみ、気付いたらネスをベッドの上に押し倒していた。


「あうっ! はぁ、リュカ…ぁ」
両腕を強く掴まれてベッドに押さえつけられたにも関わらず、ネスは意識のはっきりしないまま
潤んだ瞳でリュカを見上げた。しかし部屋は薄暗がりの中で、リュカの表情は読めなかった。
リュカはしっかりとネスの動きを封じて、彼の胸にそっと口付けた。
「ひあぁっ!」
そのまま乳首を口に含み、ちゅう、と吸い上げる。そして乳輪をなぞるように舐め、
隆起した頂点を甘噛みする。腕を掴んでいた手を離し、もう片方の乳房を丹念に揉み解す。
「んあっ、あぁ…っ、ひうぅっ!り、リュカ、あぁんっ!」
「はぁ、はぁっ…ネス…んっ、んぅ…」
ずっと刺激を待っていたネスの身体はおかしいくらいに敏感に反応し、口からは甲高い声が
止まることなく発せられる。小さな舌が肌を這うたび、幼い身体を激しくしならせ、ひくひくと痙攣した。
切なげに眉を顰めながら与えられる快楽に素直に応える彼を見て、リュカの昂りは増幅されてゆくばかりだった。


するとネスは突然リュカの頭を抱きすくめ、そのまま噛み付くようにキスをした。
急に与えられた衝撃にリュカは目を見開き、ネスの方を見た。ネスはまぶたの閉じかけた虚ろな目で、
けれどしっかりとリュカの方を見据えて、彼の唇をべろりと舐め上げた。
「っあ、 !」
びっくりして声を上げてしまったがネスは動じることもなく、そのままリュカの歯列をなぞるように
舐めていく。濡れた舌が皮膚に触れるたびにその箇所がびりびりしびれて、
ねっとりと自分の口内を犯していく感触やネスの口から漏れる吐息の温度が頭にダイレクトに響いてくる。
そして唇に吸い付き、ちゅ、と音を立てて名残惜しげにネスは自分の唇を離した。
ネスはリュカの頭に回していた腕をほどき、そのまま手のひらを彼の頬に添えた。

「ね、リュカ…僕、もう待てないよ…」

その瞳は淫らな色に染まり、すぐそばにあるリュカの瞳をじっと見つめる。
すっと顔を寄せて、吐息混じりの声で情欲のこもった台詞をリュカの耳元に囁きかける。

「リュカの…を、さ…僕の中に…っ、挿れて…?」


その言葉がリュカの耳に届いた瞬間、頭の中で、何かがぷつんと切れた気がした。
ふっとリュカの瞳から淡い光が消えて、次は彼のほうからネスに強引に口付けた。
「んんっ! んむ、っ!」
ネスと自分の舌を絡み合わせ、一方で乱暴にネスのズボンと下着をずり下ろす。
唇を離すと、どちらのかもわからない唾液が糸を引き、雫が身体の上にぽたりと落ちた。
彼の秘部は胸と同様に女性のものになっていて、先程の刺激のおかげで十分に熟れたそこからは
透明な粘液がとろりとあふれ出た。
リュカもズボンからすでに硬く勃ち上がった自身を取り出し、ネスの秘部にあてがう。
「あ…っ…」
幼いながらも勢い良く猛った男性器を押し当てられ、これから味わうであろう快感を想像して
ネスは期待に身体を震わせた。リュカは自身で少しの間ネスの秘部を弄ると、ゆっくりと
ネスの中にそれを挿入していった。

「いっ…あ、ひあああああぁっ!」
粘液が止めどなく溢れ出ていたそこは、いとも簡単にリュカ自身を受け入れた。
それと同時に、ネスの身体を凄まじい快感が電流のように駆け巡った。
ネスは子供で、しかも男であるから女性が性行為の時に得る快感など知るはずもなかったが、
その感覚は彼が思っていた以上に激しいもので、身体の至る所がぴりぴり痙攣し、
頭の中が真っ白になってしまうほどだった。
「あぅっ、はぁっ、リュカぁ…ふああっ!あつっ…い、よぉ…!」
口をだらしなく開け、そこからは唾液が伝い落ちて、彼の顎を濡らす。
上気した頬からは汗が浮き出て、真っ黒なつやのある髪がおでこやうなじに貼りついた。
リュカは我を忘れたようにネスに激しく腰を打ちつけ、短く息を漏らしながら自らも欲求に縋り付いていた。
「はっ、はぁっ、…っ、はぁっ」
「あんっ、リュカぁ…っ!んっ、そんなにっ…突いちゃ、んああぁっ!ひぅっ!」

あまりに強烈な感覚に意識が飛びそうになりながらも、ネスは必死に訴える。
だが、リュカがピストンを繰り返すたびに、彼の肉棒がネスの中のある一点を掠めて、
それによってさらに強い刺激が与えられるのだった。
「だめえぇっ、リュカ、ぁ… ひあっ!もぅ、僕…壊れちゃ、っう!ぁああっ」
「ネスだって、っは… そんなに、締め付けないでよぉ…。…はぁ…っ
 ぼくだって…熱くて、たまらないんだ…っ!」
突き上げる速度を緩めないまま、手のひらでネスの乳房を包み込み、先端を摘んだ。
「いやあっ!だめ、っ!いや…んんっ、だめぇ、気持ち…い、っ!」
「あはっ、ネスぅ…一緒にっ…気持ちよく、なろ…!」

二人の絶頂の時は近く、お互いに激しく求め合い、身体を擦り合わせていた。
彼らの繋がった部分からは二人の愛液が混ざり合ってぐちゃぐちゃと溢れ、それぞれの身体を淫らに濡らした。
ここまでくると両方ともタガが外れてしまったようで、ただ快楽の押し寄せるままに啼いた。
「ネス、ネス…っ、きもちい、っん…よお…はぁっ、あうっ…」
「んっ、あ…はぁんっ!っは、ははっ、僕もぉっ…すっごく、きもちいっ…っん!」
ネスはすっかり正常な意識が飛んでしまったようで、涙と唾液を垂れ流しながらへらへらと笑う。
リュカもそんなネスに感化されてか、普段の彼からは想像もつかないような乱れっぷりをしていた。
そんな彼らの濃厚な営みもそろそろ終わりを迎えるようで、腰の動きがいくらか早くなっていく。

「はぁ…はぁ…っ。ねぇ、ネス…ぼく、もうっ…!」
「いい、よ…。僕の中に…っ、リュカの、熱いのっ…出してぇ…!」
「ひっ、はぅっ…じゃあっ、ぼくっ… あっ、あ…んああぁぁっ!」
「んんっ、来て…あっ、はぁっ… い、あ…ああああぁぁんっ!」

ネスの中に深く突き入れると、二人は声を上げて同時に達した。

するとリュカはくたっとネスの傍らに倒れこみ、そのまま気を失ってしまった。
「はぁ… はぁ… …リュカ?」
荒い息が重なって部屋に響く中、ネスはぼうっとした気持ちでリュカを見つめる。
しかし体力の激しい消耗と、時間的な問題で眠気が襲ってきたので、ネスもリュカの隣に
倒れこんで、深い眠りの中に沈んでいった。



小鳥の鳴き声で、ふいに目が覚める。
窓からは陽の光が眩しく差し込んでいて、この世界が新しい朝を迎えたことを表していた。
リュカはまだ完全に眠りから覚醒していない頭をふるふる振って、寝ぼけた眼をこする。
そこに突然、後ろからネスが肩を掴んで引っ張った。

「うわあっ!?」
「リュカ、聞いて!戻った、戻ったよ、僕!」

あまりに突然すぎる声と内容にリュカは「えぇ?」と間抜けな声をあげたが、数秒後にやっと
言葉の意味を理解した。無表情だったリュカの顔が少しずつ緩んでいく。
「えっ…本当!?やったぁ!ネス、よかったーっ!」
力いっぱいネスの身体を抱きしめる。ネスも明るく笑いながらリュカを抱きしめ返した。
「今朝起きたら、ちゃんと身体が元に戻ってたんだ!心配かけてごめんね!」
「いいよぉそんな事!…ははっ、戻ったんだぁ…良かったぁ!」
二人はお互いの身体をバシバシ叩きあいながら無事に元に戻ったことをひたすら喜んだ。

その時、ふいにリュカは昨晩のことを思い出した。しかし、その内容はひどくあいまいで、
リュカは少し困惑した表情を浮かべながら必死に記憶のかけらを集めようとする。
ネスが急に身体がヘンだと言って、ぼくの手を愛おしげに舐めてから…ぼくにキスをして…
…その後のことがどうしても詳しく思い出せない。けれど、なにか強く激しい気持ちが
自分を突き動かしたところまでは、ほんのわずかだが覚えている。

リュカは自分の身体に抱きついているネスを優しく引き離すと、今にも泣きそうな顔をして
彼を見つめた。きょとんとした様子のネスだっかが、やがてリュカの心中を悟ったのか
気恥ずかしげに顔をそらすと、
「きっ、昨日はごめんね…?あ、あんなことさせちゃって…
 でも、僕は… いや、なんでもないっ!昨日のことは、僕達だけの秘密だよ!」
と言って、ぱっとリュカを離すとそのまま部屋を出て行ってしまった。
ひとりポツンと部屋に残されたリュカは、口をぱくぱくさせながら、昨日の晩に
自分はネスに対して何か大変なことをしでかしてしまった、ということだけを自覚した。


結局その日は、リュカとネスは寮や試合会場で出会うたびに、顔を真っ赤にしてお互いの反対方向に
逃げてしまって、まともな会話もできないまま1日を過ごしたのだった。







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なぜ♀化してしまったかまでは思い浮かびませんでした…。
なので各自適当な想像で補っていただければ幸いです。
2008年03月25日(火) 14:21:24 Modified by smer




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