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リレー小説16-20

リレー16

廊下を歩きながらゼルダ姫は妙な事に気がついた。
明かりのついていない廊下は何処までも暗闇が続き、果ては見えない。
「…空間が歪められている?…っ…しまった!?」

「遅いぜ、お姫様よ」
低く、直接響く声に体が凍りつき、
ゼルダは背中に突きつけられた、その指先から全身に殺気を感じ取った。
その瞬間、廊下に見えていた空間が怪しい紫色の煙に包まれたような
異次元に変わっていくのが見て取れた。
「…これは…貴方の所為なのですか、クレイジーハンド…!?」
「ま、そういうことだ。ココは俺の空間、捻じ曲げられた感情の渦巻く
 地獄の極楽ってところだ…ほら、よく見てみろ」

ハッとし、ゼルダが目を凝らすと そこに幾重にも重なる裸体が
紫の空間から浮き出てくるように見えてきた。そして続いて聞こえてくる、
いやらしく響く液体の絡まる音と 誰のものとも分からない淫声。

その中心にいる人物は初めて見る容姿であったが、ゼルダには
それが何者であるか一目で理解できた。
「…ミュウツーさん…!?」

異様に白く、空間の色に映える肌を晒し、
ミュウツーは四肢を女達に押さえつけられ自由を完全に奪われていた。
更には敏感な部分全てを、指や口で弄ばれ、下腹部にそびえる彼自身は
それに耐えるように震えながらそそり立っている。
「…ぜ…ゼルダ…!?何故……っつぅ」

ゼルダ姫の姿を捉えたミュウツーの表情が歪み、
耐えていた先端から彼の肌よりも白い、粘り気のある液体が吐き出される。

「ぎゃはははははははっ!こいつ、正気の人間に見られて感じやがった!
 そうかそうか、やけに耐えると思ったらソッチの気があったんだなぁ?」

一番見せたくない相手に一番見られたくない姿を晒してしまったミュウツーは
屈辱に歯を食いしばり、その白い頬は赤みを帯びていった。


「酷いや…僕の中に出して欲しかったのに、先にイっちゃうなんて…!」
ミュウツーの右腕を拘束し、自分の性器に彼の指先をあてがって
悦に浸っていたマルスが、ミュウツーに覆いかぶさるように襲い掛かった。

「お、おやめなさいマルス王子…!」
「見るな、ゼルダ…逃げるのだ…!」
ゼルダ姫の悲痛な叫びは、女の姿にかえられ操られている者たちには届かない。
定員オーバーでミュウツーに重なることの出来ない者たちは、
女同士の体で重なり合って悦に浸っている始末だ。

逃げろと言われてもゼルダのほうもクレイジーの拘束から逃れることができなくなっていた。
「迂闊だったな、こんな夜に一人で行動するとは…知の姫のする事とは思えねぇぜ?
 それとも…こうなることを予測できた上で、コレに参加したかったとか?」
「…!!!まさか…!!」
クレイジーの太く冷たい大きな指が、ゼルダ姫の背筋をなぞる。
そして体の真ん中の辺りで突然熱を発し始めた。

「それじゃ、望みどおり…2人目の主役にしてやるぜぇ…!」
ドンッ!!と背後から衝撃を受け、同時にゼルダの体中を電撃のようなものが駆け抜けた。

前に突き飛ばされ、グニャリとした空間の底に叩きつけられたゼルダは、
クレイジーのほうへと振り返った…はずだったが、そこには紫色の空間が広がるだけで
すでに手袋である彼の姿は見えなくなっていた。
「クレイジー…お前の望みは、なん……っ…!?」
ゼルダは自分の発した声を聞き、ハッとした。そして己の体に触れ、理解する。
自分の体に強制的に与えられた“変化”に…。

「望み…?俺の望みはいつだって“破壊する事”だ…」
「破壊…だって…?」
ゼルダ…いや、すでにシークとなった彼は低く、憎しみをこめた声で問い返した。

「今日はそういう気分なんだよ。“お前らのような奴らのプライド”を叩き壊してやりてぇ…
 ああ、粉々に、二度と元に戻ることがないくらいになぁ…クククク…ギャハハハハハハ!!!!」

紫の霧の向こうから地獄の声は響いていた。成す術もなく霧の深みをにらみ付けていたシークに
背後から人影が近づいてくる。

「男の…体だ…」 「本当だ…これでようやくイかせてもらえるぜ」
「あぁ早く俺もアレを入れてぇよ」

「…!!!!」

身の危険を感じたシークは必死に変身を解除しようと魔力を集中させるが、
魔法は一向に発動されることはなかった。

「君なら分かるだろう、シーク?女の体が欲しがってしまった時に
 どんなに体が燃えるか…!それを俺たちの中に早くくれ…!!」
誰ともわからない手がシークに襲い掛かっていく。


リレー17

そのころ、スマブラ荘裏口前。
(何なんだ、何なんだ任天堂〜〜ッ!)
スネークは憤っていた。
見てしまったのである、彼らの痴態を。
白い髪の男が複数名の女に犯されているところを。
(何なんだ、このゲームは、裏で何やってやがる!?)
と、まぁ顔を少し赤らめながら前かがみの状態で裏口の前にいる。
(何があった?っつーかあんな男いなかったよな?一体何がどうなって・・・)
『説明しますか?』
「ッ!?」
不意に声がし、スネークは前かがみの姿勢から立ち上がり、銃を構えた。
『私はマスターハンド。此処の管理人です。』
(何だコレ?軍手?)
『知りたいですか?何があったか。あと、軍手じゃありません。マスターハンドです。』
(思考が読『はい、あなたの考えていることは筒抜けです。で、聞きたいですか?』
(かぶらせるな!この『き・き・た・い・で・す・か?』
(・・・は『ではお教えしましょう(中略)ということなんですよ。』
マスターハンドは、そう言うと、何故か消えてしまった。
次の瞬間、ドアの開く音。
ドアを開けたのは女になった(ゴツイ系の)元男たち。


銃声と(スネークの)悲鳴


リレー18

どこかから聞こえてくる悲鳴でミュウツーは意識を取り戻した。
快楽に囚われ、気を失っていた。
それがどれぐらいの間なのかミュウツーにはわからなかった。
わかることは、クレイジーハンドの悪行の犠牲者が増えているということだけだった。
ミュウツーは首をめぐらせ、悲鳴の主を凝視する。
金髪の細身の男が横たわっていた。
――シークだ。
両腕をマリオとルイージに押さえつけられ、
胸の上にはフォックスが座り込み、胸板に女陰と尻尾をこすりつけ、悦に浸っている。
そしてそそり立つ男根の上には、手馴れた手つきでそれを迎えようとしているリンクの姿があった。
「……お願い、リンク……やめ……ああっ……」
哀願の声を無視し、リンクが腰を落とす。
緩急自在に攻め立てるリンクの下で、
シークの悲鳴が嬌声に変わるのにさほど時間はかからなかった。
裏口に続くドアの向こうでは、体格のいい男――こちらは見知らぬ顔だ――が取り押さえられようとしている。
男は必死に抵抗を試みているが、ガノン・ファルコン・クッパの3人がかりでは
組み敷かれるのも時間の問題だろう。
「くそっ!クレイジーめ……どこまで巻き込めば気が済む!?」
その声に反応したのか、すぐ横でピコピコいいながら
ミュウツーの指で快楽を貪っていた黒い影ががくりと力を失う。
ビービービービー。
ミュウツーの口からため息が漏れる。
「……どこまで巻き込めば……」
気をやったMr.ゲーム&ウォッチから腕を抜き、右腕の自由を取り戻す。
そこに、違和感があった。
指を握り、開く。女たちにわからないように、わずかに肩や足を動かす。
そして、ミュウツーはある確信を得た。
(人間の体が少しずつ馴染んできている……)
ミュウツーは己を蹂躙している者たちに目を向ける。
だらしない顔をして男根を咥えこみ、ポポが腰を振っている。
その結合部にいたずらでもするように舌を這わせているのは、子供リンクだ。
左腕にはカービィがのしかかり、一身腐乱に左手の指を舐め回していた。
それは、いずれも力のない者たち。
体の制御ができるのならば、振り払い、脱出するのはさほど難しくはない。
(やるか……!)
身を起こそうと、体に力を込める。
その瞬間、何者かが右肩を勢いよく踏みつけた。
露な女の足だ。
見上げると、誰かが、ミュウツーの顔を跨ぐように立っていた。


リレー19

一方外のスネークは抵抗を続けていた。
「やめろ!!っく何て力だ!!」
ガノン・クッパ・ファルコンに取り押さえられては身動きがとれるばずがない。
「どこの誰だかは知らないがここに来た事を後悔するんだな」
ガノンはそう言い放つとスネークの服を破り捨てた。
(くっここまでかっ!!)
スネークが諦めかけたその時、空から黒い翼が降りて来てファルコンとガノンにスマッシュ技を叩き込んだ。
ガノン達は不意をつかれ吹っ飛び木に激突して動かなくなったどうやら気絶したらしい。
「ガアァァァァァ!!」
クッパが黒い翼の持ち主に飛び掛かるが今度は白い翼が降りて来てクッパに短剣で切り掛かった。
その素早い攻撃をもろに喰らったクッパは仰向けに倒れ動かなくなった、こっちも気絶したらしい。
「ヤハリコノヨウナコトニナッテイタカ」
「その用ですね」
二人が何か話しをしているがスネークはその一瞬の出来事に唖然として言葉が出なかった。
(何だか面倒な事になりそうだ)
頭の中でそう思うスネークであった。


リレー20

 ためらうスネーク。しかし、プロの工作員たるソリッド・スネークが、
この程度の事態に恐れるわけにはいかない。むしろ、戦意を駆り立
てられてしかるべきである。
 それを証明するかのごとく、バースト通信によりスネークへ指示者
ロイ・キャンベル大佐から叱咤が飛ぶ。

「何をしているスネーク! 早く新しいターゲットを沈黙させるんだ」

 しかしキャンベル大佐の叱咤を受けてもなお、スネークは表情を曇
らせる。

「しかしな、大佐……」

 つぶやくように答えるスネーク。どうした、とキャンベル大佐が問い
かけようとした直前、はっきりと、力強く、再度の答えを口にする。

「性欲をもてあます」

 今度はキャンベル大佐が唖然とする番だった。いや、むしろ恐れて
いた事態が起こってしまった、といわんばかりの表情――通信に表
情は見えないが、間違いなく――になる。
 しかし諭すように、ゆっくりと、力強く、スネークの説得を試みる。

「スネーク、今は任務に、専念するんだ」

 一人、かぶりを振るスネーク。心なしか、股間部が膨張しているか
の様に見えた。また、多少、目がうつろにも見える。

「ああ……精子が噴出してきた」
「ま、待ってくれ!!」
「大佐ぁ!」
「老いてもなお、クロスオーバー淫行萌え〜」
「っはは、ほぅらやっぱり」

 バースト通信は、はたから見れば独り言の応酬にも見える。その
奇異な光景に、黒のメタナイトに、白のピットは焦りを隠せない。

「なんだ、あの男は……」
「わからないけれど、なにか、嫌な予感がする」

 通信が終わったらしく、ゆるやかに二人の方へと向きをかえるスネ
ーク。二人はお互いに剣を構えて、スネークの出方を見る。
 しかし、やはり歩みの速度を変えずに近づくスネークは、ある程度
の距離で足を止めると、決死の表情で叫んだ。

「たとえどんな状況でも、どんな時代でも、社外キャラでも!性欲をも
てあます」

 咄嗟、動きが止まるメタナイトとピット。しかし、片方、メタナイトの挙
動が次の瞬間に変わり、剣を投げ捨てる。剣士でもあるメタナイトに
取って、剣を捨てるという事は命を諦めると言う事に等しいが、どうや
ら今回ばかりは、なにか勝手が違うようだ。
 仮面の奥に鋭い眼光を潜ませメタナイトは静かに言った。


63 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/08/24(木) 20:39:17 ID:mpKs96Mm
「今の世界は腑抜けている……堕落しきったプププランド同様、性欲
を押し潰した偽りの時代だ。肉棒とアナルが入り混じるカンチョーに
満ちた世界の実現、それはスネークとやら、お前が望む物でもあるか」

 突拍子もない事を言い出すメタナイトに目を白黒させるピット。だが
それを尻目に、スネークは再び叫ぶ。

「答えを教えてやる!」

 突如、辺りが暗くなる。全ては暗黒に飲み込まれ、あらゆる視界は
遮られる。激しく、巨大で、しかし偉大な音だけが支配する世界だ。
 何かに突入したスネークとメタナイトの問答が聞こえる。

「この臭いが好きだ……タマタマの臭いを嗅ぐと興奮する」
「性欲をもてあます」
「おぉぉぉーッ!」
「おぉぉあぁぁ」
「グゥッ!!」

 刹那、静寂が訪れる。次の瞬間、全ての力を失ったメタナイトは白
濁した何かと共に吹き飛ばされ、力尽きる。
 後には、しかしまだ満足の足りなさそうな吐息のスネークが残る。

――まだだ、まだ終わってない!

 いまだ世界は暗黒が支配する。しかし、プロの工作員たるスネーク
にとって、それは光の世界にいる事と何ら変わりはない。なぜなら、
彼の頭部には暗視ゴーグルが装備されていたからだ。
 アイテムパックからバイアグラを取り出し、摂取しながら、次の標的
たるピットへゴーグルを向ける。

 ピットは、光の天使ゆえに暗黒の世界にはあまり慣れていないらし
く、戸惑った感じでいる。そして哀れ、簡単にスネークの接触を許して
しまう。

「い、痛いよ。離してくれ!」

 しかし、言う事を聞くスネークではない。

「もったいぶるな!」
「た、頼みがあるんだ。これが……初めてです」
「わかった」

 何かを剥ぐ音。それが何かはわからないが、少なくとも尋常ならざ
る状況が、暗闇の中で繰り広げられている事は確かであろう。

「俺のキンタマどう思う」
「すごく……大きいです……う、うわっうわぁぁあああっ!!」
「ウグァァッ!!」
「い、痛い……これじゃ野獣だよ」
「そうとも限らんよ?」
「ヤラレチャッタ」

 スネークの要領を得ない返答に答える気力なく、その場に臥せる
ピット。美しい天使の羽は、まるで死者を包む花々の様であった。


「フゥ」

 そしてスネーク。ようやく満足がいったのか、タバコを吸い始める。
ひとつの任務を終えた達成感と、しかしそれでも解消されない、も
やもやした何かが、彼を支配する。

 しかし、スネークに休息の時は与えられなかった。

「何だ!?」

 突如、暗黒が払われたかと思うと、まばゆく輝く光の中から、巨大
な手の形をした何かがスネークの目の前へと迫ってきた。

「お前は?」
「ジ……マスターハンドだ。肉棒カンチョー罪で全てをフィギュアの
ブリスターパックに沈める。貴様らはファミコン時代の恥部だ。誰もが
蒸し返したくない暗部だ。……せいぜい仲良くな、性欲の奴隷達」

「う、うぉぁぁぁっ!!」

 突如現れたマスターハンドの全身を使った平手打ちにより、動けな
いメタナイトとピットはもとより、暗視ゴーグルをつけたままだったため
強烈な光に視界を奪われ、動けないスネークは何処かへと吹き飛ば
されていった。

 そしてずっと通信越しに状況をうかがっていたキャンベル大佐は異変
を察知し、呼びかけを行うが応答がない。

「スネーク、応答しろ! スネェェーークッ!! く、くっそお、滅茶苦茶だ!」



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2007年05月06日(日) 18:14:53 Modified by smer




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