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膝の上の彼女(仮題)
二人でベンチに腰を下ろし、私は彼を見た。
「………………」
彼の所望はきっと膝枕。きっとそうだ。
「……?」
ぽんぽんと膝をたたきながら首をかしげてみる。
が、どうやら違うらしい。
「……」
ふるふると首を振り、彼はじっと私を見る。
「…………」
前からハグ?
「……ん?」
両手を伸ばし、また首を傾げてみる。
が、どうやらこれもまた違うらしい。
「…………」
ふるふると首を振り、彼はまたじっと私を見る。
ええい、どうしたいって言うのよっ――と、聞けたらどれ
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無口な彼女と無口な彼氏(仮題)
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彼と彼女の間に会話という手段ない、お互いの目を見て、手を触れて
お互いを感じれば通じる、だから言葉などいらない。
授業終了の鐘と共に彼女は彼の前に現れた、軽くはにかみながら手にはお弁当。
彼も照れながら受けとると弁当箱を広げる、彼の笑顔が広がった。
彼の前の席を陣取り彼女は輝かしいばかりの目で彼の食事を見守る。
卵焼き、彼はそれを頬張ると彼女に親指を立てて感想を告げる、彼女は歓喜で
だらけきった顔、彼は次々と弁当を平らげ、空っぽになった弁当箱を彼女に見せる。
この間クラスは無音
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無口コンバットZERO
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知っているか?
無口さんは3つに分けられる
滅多に喋らない子
普段無表情な子
人見知りする子
この3つだ
あの子は―−たしかに無口だった
「・・・・・・ゅ?」
彼女は妖子
俺の相棒となる女性
「・・・・・・だいすき」
そして彼女の言葉で物語りの幕は上がる
「・・・・・・あれはゆきのふるさむいひだった・・・・・・」
----
作者 [[3-142]]
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誤解する彼女(仮題)
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「だから誤解だって。コンタクト一緒に探して、そのお礼されてただけだって」
「・・・本当?」
「なんでそこまで疑うんだ?どうしたら信用してくれる?」
「・・・してくれたら信じる・・・」
「え?」
「・・・えっちしてくれたら信じる・・・」
「・・・分かったよ。じゃあ夜な」
「駄目・・・今すぐ・・・」
「え?いや、さすがに昼間からは・・・おい!服脱ぐな!」
「やだ・・・我慢・・・できない・・・」
----
作者 [[3-130]]
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佳奈(仮題)
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昼休み終了のチャイムの音が聞こえたため、俺は渋々体を起こした。
「くぅ〜………ふぁ」
現在地は屋上、当たり前だが外にある。
しかし、意外と今の季節でも、昼寝が出来る暖かい場所があるのだ。
「くっー……」
体を大きく伸ばす、ここで俺はようやく、
「なにやってるんだ?佳奈」
俺の方をじっと見ていた俺の彼女の存在に気が付いた。
で、その問いを受けた佳奈は何故か赤面し、何も言わずに顔を逸らす。
「………………」
「………………」
問いに答えが返ってこないため、会話が繋がらず、沈黙が間を支配
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園子(仮題)
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目が覚めると、枕元に誰かがいた。
「うわあああっ」
俺は布団を蹴飛ばして飛び起きると、そのままあとづさる。
だ、誰だ?
「……」
座布団の上に正座しているその女の子は、驚きとショックを半分づつ混ぜたような表情で俺を見ている。
べしゃ、とどこかで塗れた雑巾を床にたたきつけたような音がする。
「……」
その正座している女の子は、ショートカットの癖っ毛の下の真ん丸いつぶらな瞳で俺のことを見つめている。
着ているというよりも着られているという感じのセーラー服。
さいきんちょっ
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雫と涙と告白と
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それはまあ、雫は確かに恋愛音痴なヤツなのだが。
しかしそれでも年頃の女の子には違いない。女の子の気持ちは女の子に聞くべきだ。そう
オレは思うんだ。
「オレさ、好きな娘ができたんだ」
「――真琴が? ……誰を?」
手持ち無沙汰に長い髪をくるくると弄んでいた雫は、やや不思議そうな表情でオレを
見上げてくる。
二人きり、放課後の部室。
オレは部活仲間の雫に対し、恋愛相談を持ちかけているところだった。
雫はオレの親友だ。
異性だが、コイツとオレとはなんでも話し合える貴重な間
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純情プレパラート
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満員電車に乗るとき私はドアの傍にいく。
ドアの収納口近くに取り付けられた手摺りが私のお気に入り。
都心に向かう電車は毎朝混んでいて、人見知りな私は周りの人と視線を合わせたくなく
て、ずっと窓の外を見てる。
窓から見える田圃とか通過する踏み切りの音も好き。
痴漢にあっても一駅我慢して、乗車口を変えればやり過ごせる。
でもその日はドアの傍にいけなかった。
人身事故のせいで人が多くて、ドアの傍に行こうとする私のわがままな動きは人の波に
押し流された。吊革にも掴まれない一番嫌いな場
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『彼女』の呼び声〜ブリッジ2
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「ジュリエット、オデット、コッペリア、ドロシー……うーん……」
バイトをしながらも、仁は必死に彼女に相応しい名前を考え続けていた。
午後の授業の内容なんて欠片も頭に入っていない。
考え始め、そろそろ六時間を越えている。
が、それだけ頭を悩ませてもなお、彼女に相応しい名前は思いつかなかった。
「アリエノール、エルゼベート、ジャンヌ、シャラザード……」
検品しながらもさらに考える。
普通ならばそんな風に気を散らしていると数え間違いやら入力ミスを起こす物だが、今日は不思議とミスも
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『彼女』の呼び声〜ブリッジ
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そして翌日。
その日の授業を仁は、彼にしては珍しく睡魔と戦いながら過ごしていた。
まあ、無理もない。
結局昨晩は寮に着いたのが十二時半過ぎ。それから風呂に入って翌日の予習をしてと日課をこなし、布団に入った頃には二時近く。
さらに、布団に入ってからも悪夢にうなされ、結局熟睡することができなかったのだ。
四時間目で限界が来た。
眠気に耐えかねてつい目を閉じ、目を覚ましたのは校内に響く昼休み開始のチャイムの音と生徒達の喧噪で。
「うわ、やっちまった」
教師に当てられなかった
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『彼女』の呼び声 第四話
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持ってきた食べ物を二人で仲良く分け合って――食べた量は圧倒的に彼女の方が多いが――ふと仁は喉の渇きを覚える。
そう言えば、食べ物は色々持ってきていたが飲み物を用意していなかった。
「ちょっと待っててくれ。そこの自販機で、何か買って来る」
寄せ合っていた体が離れ、彼女がちょっと不満そうな声を上げる。
宥めるようにその頭を抱き寄せ、額に優しくキス。
「すぐ戻って来るから。何か、飲みたいものはある?」
仁の問いに、少女は小さく頭を振った。
「そっか。じゃあ何か適当に買って来るよ
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『彼女』の呼び声 第三話
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「色々あるが……どれがいい?」
いつものベンチに腰掛け、仁はトートバッグを開き、少女に尋ねる。
少女はわずかに考えるような素振りの後、エビマヨネーズのおにぎりを指さした。
「ん、わかった」
手早く包装を解き、ビニールを引き抜く。
「――――♪」
少女はそれを仁から受け取ると、嬉しそうにかぶりついた。
単に菓子パンの包装ならなんとか破れるから菓子パンを選んでいただけで、おにぎりや弁当も好きらしい。
「そうだよな。片手じゃさすがにこの包装は破れないよな」
――普通に
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『彼女』の呼び声 第二話
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夜八時。今日も仁のバイト先のコンビニに、片腕の家出娘が現れる。
相変わらず周囲に認識されてない彼女に、仁は視線だけで待っているようにと合図を送る。
そして彼は店長に向かって振り返り、
「じゃ、俺はこれで上がるんで。期限切れの商品、適当に持ってきますね」
「ちゃんと廃棄伝票切っとけよ。しかし、前まで期限切れの商品に手を付けなかったお前が、一体どんな風の吹き回しだ?
まあ、外の奴と違ってちゃんと断って持ってくし、常識の範囲内で持ってくから文句は言わんが」
ゴミとして廃棄するにもコストが
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『彼女』の呼び声
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学費の足しにしようと始めたコンビニのバイトは、予想以上に退屈かつ苦痛なものだった。
ただひたすらバーコードを読み込み、金額を合計し、レジに打ち込んで行く。
売り上げを記録し、店長の指示の元機械的に商品を補充。
自己研鑽も達成感もない、ルーティンワークの繰り返し。
本当なら、もっとやりがいがある、例えば製造系のバイトがしたかった。
が、それらの仕事は総じて拘束時間が長い。
学業に支障がでない範囲でできるバイトと言えば、このコンビニのバイトくらいしか――学生の多い街ゆえ、新聞配達の
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メタな彼女
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彼女は何も言わない。
ただ、その頬は窓から差し込む夕日より赤くしている。
彼女の目の前には、SSを書き終えて、疲れたためベッドで眠っている>>534がいる。
彼女は、深呼吸して、その上に静かに乗る。
目が覚める>>534。
「ん……な、なにやってんだ。降りろよ>>537子……」
彼女は持ってきていたスケッチブックに文字を書き込む。
『駄作乙www 』
>>534は、一瞬きょとんとした。だが、悪魔のように嗤った。
「そうか」
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背中の彼女(仮題)
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ふと外を見る。
豪雨、といってもいいような勢いで雨が降っている。
そのせいか、夏――暦の上では秋だが――なのに気温は肌寒いくらいだ。
「ん……」
まぁ、そんな寒さも彼女が俺の背中に抱きついてきているおかげで、たいして感じないが。
「はぁ……いつもいつも、暇さえあれば、俺に抱きつくのはやめろよ」
「……いや?」
「別にいやではないけどな」
というか、すこし話ずれるが自分の好きな人に抱きつかれるのが嫌いな人とかいるのか?
「……なら、いいでしょ」
そういい、先ほどより強く抱きついてくる。
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猫な彼女(仮題)
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俺は呆然と目の前に立つ彼女を見つめていた。
彼女の顔なんて毎日見ているから今更凝視する必要なんてないのだが、
今日は別だ。
「……私の顔に…何か付いてる?」
「いや、顔には特になにも…」
確かに顔にはご飯粒が付いてるわけではない。
ただ…頭に…
「あのさぁ、何その格好?」
「………猫」
だよなぁ。
彼女の頭上に小さな三角形の耳があった。おしりには細長い茶色い
尻尾がある。
もちろんコスプレ用のパーティーグッズなんだろうけど。
「…こういうの……嫌い?」
「いや、嫌いじゃない。
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積極的な彼女(仮題)
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太陽のせいで無駄に暑い中オレ達はクーラーのおかげで涼しい部屋でごろ寝中。
「暇だねぇ」
俺の右腕を枕代わりにしている彼女に呟いた。
「……そうだね」
「かといってこのまま寝て過ごすのもなぁ。せっかくの休日だし」
「……出かける?」
「暑いから嫌だ」
俺も返答に彼女は困った表情をする。
「………じゃあどうするの?」
「何かこの有意義な休日に持って来いなものはないのかね?」
「…あるよ」
彼女は自身満々(これでも一応)に答えた。
俺としてはこの暇な時間を潰すことが出来ればそれでいい。
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機械音痴な彼女(仮題)
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兄「あー! 何やってんだよ!」
妹「……?」
兄「わからないのに勝手に人のパソコンをいじるなよ」
妹「……」
兄「待て、だからっていきなり電源落とすな! テレビ消すのとは全然違うんだ」
妹「……」
兄「いや、確かに使った後はきちんと電気を消せと親父にも言われてるけど」
妹「……」
兄「じゃあ問題ないね、って大有りだ! うおっ、コンセント引っこ抜くなっ! 壊れたらどうすんだ!」
妹「…………」
兄「あ、わ、悪い。急に大声上げて……わわっ、泣くなよ、別に怒ってるわけじゃないんだ、その、」
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有無を言わさない彼女(仮題)
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「……する」
いきなり、唐突に、彼女が言った
「待て、なにをする気だ」
俺の質問に答えず、服をするすると脱ぎはじめ
俺は彼女がなにしようとしているのか理解した
「待て待て、俺はする気ない、ってかまだ昼前だし」
「……私がしたい」
いや、だから俺の意見を聞け
「我慢しろよ、あと八時間ぐらい」
「……無理」
そんなことを言っている間に、彼女は服を脱ぎ終わり、一糸纏わぬ姿になり
「……する」
「拒否する」
「……却下」
「駄目だ」
「……やだ」
「無理」
彼女は、少し考えこみ、
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