アイドルマスターシンデレラガールズに登場するゆるふわアイドル、高森藍子を紹介するWikiです。

第4話 少女は幸せを教える

あらすじ

草原で撮影の準備をする藍子、文香、ありすの3人。
緊張していた藍子は、文香とありすから優しい言葉を
もらう。緊張がほぐれた藍子は、礼として、
ありすに二つのことを教えることにする。それは
草花を使った花輪の編み方と、優しく在る方法だった。

セリフ

PV撮影ロケ地
[ありす]
私たちも、そろそろ撮影の時間ですね。
準備はできてますか?藍子さん。

[藍子]
ふぅ〜……。

[文香]
……緊張、しているのですか。

[藍子]
あっ、ごめんなさい。
この草原のシーンなら大丈夫です。この後のシーンの撮影が
ちょっと緊張するかなぁって思って……。

[文香]
この後のシーンですか。
……あぁ、草原のシーンの次ですね。

[ありす]
荒れ地のセットで、かっこいい制服を着て、
カッコよく映るシーンですね。カッコよくですよ。

[藍子]
草原で自然な顔ならともかく、
制服姿でカッコよくなんて、できるかなぁ……。

[文香]
藍子さん。ただ口を結んでいれば良いのだと聞きました。
……私はいつも無口ですから、ちょうどいいのかもしれませんが。

[ありす]
文香さんは、私以上にクールですからね。
きっと次のシーンの撮影でも、上手くいくと思いますよ。
まちがいありません。

[藍子]
文香さんは、無口って言いましたけど
普段はどんなことを考えているんですか?

[文香]
……読んだ本の内容を反芻していることが多いですね。
アイドルになってからは、書物のことだけではなくなりましたが……。

[文香]
それでも昨晩読んだ小説の続きであるとか……
あるいは、学術書の記述について考えていたり
といったことが多いように思います。

[藍子]
そうなんですね。
きっと、文香さんの頭の中には
文字がたくさん詰まってるんでしょうね。

[文香]
文字が……ですか。面白い比喩をしますね。
藍子さんの情緒的な性格が表れているように感じます。
……たしかに、空想することは多いかもしれません。

[文香]
ただ、それは直前に読んだ本の内容の延長線上でしかありません。
北欧神話についての書物を読んでいたら神話の世界が広がり、
現代を舞台にしたものを読んでいたらまた同じ……です。

[藍子]
へぇ……すごいんですねぇ……。

[ありす]
すごいです……。
ついていくので精一杯です……。

[スタッフ]
文香さん、メイク直しお願いしまーす。

[文香]
……はい。では、お2人とも、お先に。

(暗転)
[藍子]
……はぁ。
それにしても、本当にきれいなお花畑ですね。
ちいさな頃、花冠や花の指輪なんかを作ったのを思い出すなぁ。

[ありす]
指輪、ですか?
お花で作れるんですか?

[藍子]
そうだよ。夕美さんの方が詳しいかもしれないけど、
私でよかったら教えてあげましょうか?

[ありす]
いいんですか?
……その、迷惑でなければ、お願いしたいです。

[藍子]
そんなに気をつかわなくってもいいんだよ。
12歳のありすちゃんから19歳の文香さん達を見たら
すごく年上に見えるかもしれないけど、私は16歳だから。

[ありす]
はぁ……?

[藍子]
ありすちゃんから私と、私から文香さん達は同じくらいって
言ったら、なんとなく伝わるかな?

[ありす]
藍子さんは……優しいんですね。
どうしたら、そんなに優しくなれるんですか。
なんで、よく知らない私にそんなに優しいんですか?

[藍子]
やさしくしてもらったことを、毎日いっぱい覚えておくんです。
幸せは、気づければ幸せになるから。
そして、その数分、誰かにやさしくしてあげられたら、いいんだよ。

[ありす]
……どういうことですか?

[藍子]
お花を見つけたとき、『お花が咲いてるなぁ』って思うのと、
『きれいなお花を見つけられて、幸せだなぁ』
って思うことの違い、かなぁ……。

[ありす]
そんな考え方、思いつきもしませんでした。

[藍子]
ありすちゃんと過ごしているなぁ、じゃなくて、
ありすちゃんと過ごせて幸せだなぁって思っているんですよ。

[ありす]
……本当ですか?

[藍子]
うんっ。

[ありす]
私も……藍子さんにこうして教えてもらえて、うれしいです。
幸せだと、思う。
[藍子]
ふふっ。あっ、ほら、お花の編み方、教えてあげるね。

[ありす]
は、はい……。えへへ……。


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