TV局から町おこしリポート依頼を受け、5人は町や住人、
フェスの詳細を彼女たちや自身の言葉で伝えた。
それはこの町で触れた温もりや熱意があったからこそ出てきた言葉だろう。
そしてフェスの前日、5人は町の人々と結んだ絆と思い出を胸に、写真を撮る。
花はたとえ枯れてもまた芽吹く。この町も、想いも。
フェスの詳細を彼女たちや自身の言葉で伝えた。
それはこの町で触れた温もりや熱意があったからこそ出てきた言葉だろう。
そしてフェスの前日、5人は町の人々と結んだ絆と思い出を胸に、写真を撮る。
花はたとえ枯れてもまた芽吹く。この町も、想いも。
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その後、フラワーフェスの準備は、
商店街の方たちの協力もあり順調に進んでいた……
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町おこしの話を知ったとあるTV局が
その様子をリポートしたいと依頼をしてきた。
今日はその収録日だ……
みなさま、ごきげんよう♪
今日はフェスのこと、そしてこの町のことを
たくさんご紹介いたしますわね。
[響子]
私たち『フェスタ・フェリーチェ』と一緒に、
楽しい時間を過ごしてくださいねっ。
早速、まずは町のほうから見ていきましょう♪
[リポーター]
ありがとうございます。
まず最初にこの町のことについて伺いたいのですか……
[リポーター]
フラワーフェス、というだけあって、
この町は花とかかわりが深いんですよね?
[藍子]
そうなんです。
この町は元々、お花が名産で……
だから春が近づいてくると、みんな大忙しなんだそうですよ。
[リポーター]
ああ、確かに。
町民のみなさんが忙しなく働いてらっしゃいますね。
それにしても……町中からいい匂いがするような。
[ほたる]
これはスイートピーの香りですね。
私も農家の方に嗅がせてもらったんですが……
春らしく、気分が明るくなるんです。
[ゆかり]
他にもこのあたりではいろんなお花を育てていて……
その香りが時々、風に運ばれてくるんだそうです。
季節ごとに変わる香りも楽しめるとか♪
[響子]
実は私たちも、最初はなんの香りだろうって思ったんですけど、
町の方が教えてくれて、
ちょっとだけお花に詳しくなれました♪
[リポーター]
花の香りに包まれる町……素敵ですね♪
では、次はそんな町の方たちと交流もできる、
会場そばの出店エリアを見てみましょうか。
(場面転換)
お疲れさまです!
すみません、設営に関してなんですけど……。
[商店街の理事長]
ん?なんだ?
ああ、資材に関してか、それなら……。
[リポーター]
こちらは今まさに準備が進んでいるみたいですね。
あちらにいらっしゃるのは、ええと?
[琴歌]
商店街の理事長さんです!
このイベントは、商店街のみなさんや住民の方が
みんなで協力して作り上げたものです。
[琴歌]
私たちも宣伝として携わらせていただいていますが、
みなさんと一緒に、良きイベントにしようと
いろんなアイデアを出し合ってきました。
[リポーター]
だからみなさん、和気藹々としているんですね。
いろんな方があちこちで意見を交わし合っていて、
年齢を越えた繋がりを感じます。
[リポーター]
それではここで、このエリアでできることについて、
教えていただけますか?
[響子]
ここでは、食べられるお花を使ったスイーツや、
ちょっとした体験もできる予定なんです。
メニューの案出しには私たちも参加させてもらったんですよ!
[ほたる]
日持ちするお菓子も販売してますので、
お土産にもいいかなって思います。
ぜひ、食べてみてください♪
[藍子]
体験は、ハーバリウムや、プリザーブドフラワー作りなどです。
どちらもお花の種類を選んで作っていただいて、
後日、おうちに届けてもらえるんですよ。
[ゆかり]
私たちも体験として作らせていただいたんです。
けど、とっても悩んでしまいました。
たくさんお花があって、どれにしようか考えるのが楽しくて♪
[藍子]
その時間も、楽しかったよね♪
気がついたらずっとお花の前で考えてて……
みなさんもとっても楽しく過ごせると思いますよ♪オススメです♪
[リポーター]
美味しいメニューに楽しい体験、
いろんなものが目白押しですね!
みなさんの熱意をひしひしと感じます。
[リポーター]
それでは次は、メイン会場の方に向かいますが、
その前に、改めてこれまでのことを伺いたく……。
(場面転換)
ふぅ……。
ステージのリハーサルもいい感じでしたね。
[琴歌]
ええ。移動なども、もう間違えませんわ!
私たちのコンビネーションも、ばっちり♪
[住民]
あ、いたいた、お嬢ちゃんたち!
[ゆかり]
どうかされましたか?
[住民]
これ、スタッフパーカー。
ついでだからあなたたちの分も作ったんだけど。
よかったらもらってくれない?
[響子]
わぁ、いいんですか!?
[住民]
あなたたちにもいろいろとお手伝いしてもらったからね。
そのお礼みたいなものだよ。
さぁ、よかったら着てみてくれるかい?
[ほたる]
この町の名前と、フラワーフェスのイベント名……
私たちなんかが、着ちゃっていいんでしょうか……?
[ゆかり]
私たちのことも、
この町の仲間だと認めてくれたのではないでしょうか?
きっと……。
[ほたる]
……それなら、嬉しいですね。
ありがとうございますっ。
[商店街の住民]
お、いいねいいね!
似合ってるじゃない!
[自治体職員]
どうせなら記念に写真でも撮りますか?
私、カメラ持ちますよ!
[琴歌]
まぁ、ありがとうございます!
でも、6人での一枚も撮らせてくださいませ♪
[自治体職員]
い、いいんですか……!
ありがとうございますっ!
あ、それなら……。
(場面転換)
[商店街の理事長]
……よし。
じゃあ、あとはこの資材を裏に運んで……。
>手伝います
[商店街の理事長]
おお、プロデューサーさんか。悪いな。
[商店街の理事長]
結局……
カッコ悪いのは、俺だけだったんだな。
[商店街の理事長]
……昔は、こうはできなかった。独りで頑張って……。
自分たちだけじゃなく、外の人の力も借りりゃよかったのか。
……ま、もう過ぎたことだけどよ。
[プロデューサー]
過ぎてはいないと思います。
現に今、貴方はこうして、
我々と一緒に仕事をしているのですから。
[プロデューサー]
何度枯れても、
花はまた芽吹き、咲くものでしょう?
[商店街の理事長]
……ははっ。知ったようなことを言うな。
いいか、花は毎年咲くとは言うが、花を育てるのは大変なんだ。
毎年咲くためにはまず土がよ……。
あの、プロデューサーさん!理事長さん!
実はみなさんで写真を撮ろうという話になってて。
[プロデューサー]
わかった。
いいですか?理事長さん。
[商店街の理事長]
あ?いま土作りの話をして……まあいいか。
写真くらい、構わねぇよ。
[琴歌]
ふふっ。
ここにいるみなさん、ひとりひとりとの絆が
このイベントの大切な想い出ですからね♪
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