町の人々から話を聞く琴歌たちは、フラワーパークで
花の苗を植える作業をひとりでしている職員を見て、
手伝いたいと申し出た。来園者たちとも和気藹々と
話をして、少しずつこの町のことを知っていく。
すっかり町に馴染み、フェスの宣伝を行う彼女たち。
しかし、そんな5人に否定的な人物もいるようで……?
花の苗を植える作業をひとりでしている職員を見て、
手伝いたいと申し出た。来園者たちとも和気藹々と
話をして、少しずつこの町のことを知っていく。
すっかり町に馴染み、フェスの宣伝を行う彼女たち。
しかし、そんな5人に否定的な人物もいるようで……?
![]() |
さて……とりあえず町役場を出ましたけど、
どこに行きましょうか。
[藍子]
やっぱり、メイン会場となるフラワーパークは見たいですよね。
歩いていける距離みたいですし。
……あら?
[おばさん]
あら、お嬢ちゃんたちどうしたの?
こんなに若い子がたくさん、珍しいわねぇ〜!
[琴歌]
まぁ、こんにちは♪
私、アイドルの西園寺琴歌と申します。
[琴歌]
この度、こちらで行われるイベントに参加させて
いただくことになりまして、本日はそのご挨拶に伺いました。
よろしくお願いします。
[おばさん]
あらぁ、あの町おこしの!
は〜、あなたたちが来てくれるっていうアイドルさん!
かわいいわね〜!ちょっと!アイドルだって!
[住人たち]
はぇ〜、本当にアイドルか?
やだお肌すべすべねぇ!若いって良いわぁ〜!
そうだサイン!サインしてくんねぇか!?
[ほたる]
あ、えっと、その……!
あの、どうしましょう……!
[ゆかり]
ええっと、ひとまず順番に!
順番に、お話させてください!
![]() |
おう、お前ら何やってんだ。
(暗転)
[???]
はぁ……あんたらがあのフェスのなぁ。
まだ子供じゃねぇか。大変だなぁ。
[???]
町おこしなんて、どうせうまくいかねぇのに……。
ま、せいぜい頑張れよ。
[おばさん]
まったく、あの人は……嫌味な言い方して!
せっかくの楽しい話なのに、
水を差さなくてもいいじゃないの。
[ほたる]
行っちゃった……。
あの、あの方は一体……?
[おばさん]
あの人は、近くの商店街の理事長さん。
昔から花を育ててるんだけど、
歳だし職人気質なもんだからか、ちょっと頑固でね。
[おばさん]
まぁいつまでも意地張ってられないと思うし、大丈夫よ!
あなたたちも気にしなくていいからね。
(場面転換)
![]() |
町の方々から、
ずいぶん歓迎していただけましたね♪
[ほたる]
受け入れてもらえて、ほっとしました。
少し、気になる方もいましたけど……。
[琴歌]
町の中でも、いろいろな考えの方がいらっしゃるのでしょうね。
ですが、フェスは町のために行うイベントです。
結果が出れば、みなさんきっと喜んでくださいますわ♪
[ゆかり]
そうなるように、頑張りましょうね。
こんなにお花がたくさんあるんですから、それを活かせば
きっとうまくいきますよ。どれも色鮮やかで、素敵です。
[ほたる]
う〜ん……お花のいい香りがあちこちから……。
なんだか幸せな気持ちになります。
[パーク職員]
あっ、君、危ないっ!
[響子]
ほたるちゃん、ストップ!
[ほたる]
え?……きゃっ!?
……なんでこんな道端に、花の苗が転がって……?
[パーク職員]
すみませ〜〜ん!
急いで運ぼうとしたら、バランスを崩して手が滑って……。
大丈夫ですか〜?
[ほたる]
は、はい!
響子さんが声をかけてくれたので、
苗を傷つけずにすんで……ありがとうございます。
[響子]
どういたしまして♪
あの……急いでいるって、何かあったんですか?
[パーク職員]
ああ〜、いや、特に用事があるってわけじゃなくて。
ただ僕、不器用なんで、急いで花を植えないと
夜遅くになっちゃいそうだな〜って。
[ゆかり]
こんなにたくさんの苗を、全て植えるのは大変ですね。
これは、どこに植えるんですか?
[パーク職員]
あー、この苗?
これは秋に咲く花だから、すぐそこですよ。
地図でいうと、裏側の大きい区画だね〜。
[藍子]
わぁ、すごく広……
っていうか、広すぎませんか……?
[ゆかり]
この場所って、私たちが今いる区画よりも大きいような……。
これを、おひとりで?
[パーク職員]
あっはっは、そうなんですよ〜!
いや〜、お恥ずかしながら、うちは人手不足で。
[パーク職員]
まぁでも、今まで種から大事に育ててきた苗です。
この子たちをお客さんに見せるためですから!
このぐらい、なんてことないですよ!
[5人]
……。
[琴歌]
アイドルたる者、困っている人を応援するのは、当然のこと。
……ですわよね?
[ゆかり]
もちろんです。
[響子]
ふふっ。
あの……もし良ければなんですけど。
その作業、私たちにもお手伝いさせていただけませんか?
[パーク職員]
えっ、いいんですか!?
いやでもな〜……お客さんに任せるなんて……。
[藍子]
なら、お手伝いする代わりにこのあたりのことを
教えていただけませんか?
私たち、この町のことをもっと知りたくて。
[琴歌]
困ったときは、みんなで助け合うものですわ。
ですから私たちにも、お力添えさせてくださいませ。
[パーク職員]
そう?
う〜ん……じゃあ、お言葉に甘えて、お願いしようかな!
![]() |
次の苗、持ってきました!
横に置いておきますね。
[ほたる]
こうして見ると、それぞれの苗にも個性がありますね。
小さい苗は、日のあたるところに植えてあげたいな……。
[響子]
手で植えるって、けっこう難しいですね。
なかなか綺麗に一列に植えられなくて……
これ、力になれてるのかな……?
[パーク職員]
そんなことないですよ!
苗たちもみなさんに植えてもらって嬉しそうです。
きっと、素敵な花が咲きますよ〜。
[響子]
ふふっ、ありがとうございます!
……どんなふうに咲くのか、楽しみだなぁ。
見頃の時期になったら、見に来たいな。
[パーク職員]
あはは、ぜひぜひ!
![]() |
職員さんとの相談に時間がかかってしまった……
フラワーパークに来ていると連絡は受けていたが……
[プロデューサー]
……ん?
[来園者]
いや〜お嬢ちゃんたち、ボランティアか何か?
若いのに偉いねぇ。
[パーク職員]
そうなんですよ〜!
僕も助かっちゃって!
ってことで、どう?定期的にここでお仕事しない?
[藍子]
ふふっ♪
そう言っていただけるのは嬉しいですけど……
アイドルのお仕事もあるんです、私たち。
[来園者]
あっはっは、振られたねぇ!
[来園者]
で、この町についてだっけ?
そうだなぁ、土壌がいいからか、昔から花の農家が多くて……。
うちの親戚も育てているんだよ。
[琴歌]
まぁ、素敵ですわね♪
どんなお花を育てていらっしゃるのですか?
実は私も、温室を持っていて……。
[]
何があったのかはわからないが、
5人とも、すっかりこの場に馴染んでいるようだ……
(場面転換)
[司会]
では番組の最後に、
みなさんからお知らせがあるんですよね?
[響子]
はい!
私たち5人の応援ユニット『フェスタ・フェリーチェ』も参加する
フラワーフェスが開催されます!
[琴歌]
豊かな自然と美しいフラワーパークで
みなさんと素敵な時間が過ごせることを楽しみにしていますわ。
ぜひ、いらしてくださいませ♪
(暗転)
[商店街の理事長]
……ふん。
宣伝なのに、ありきたりなことしか言わねぇじゃねえか。
こんなんじゃ他の番組を見るほうがマシだ。
次>>第2話
では番組の最後に、
みなさんからお知らせがあるんですよね?
![]() |
はい!
私たち5人の応援ユニット『フェスタ・フェリーチェ』も参加する
フラワーフェスが開催されます!
[琴歌]
豊かな自然と美しいフラワーパークで
みなさんと素敵な時間が過ごせることを楽しみにしていますわ。
ぜひ、いらしてくださいませ♪
(暗転)
[商店街の理事長]
……ふん。
宣伝なのに、ありきたりなことしか言わねぇじゃねえか。
こんなんじゃ他の番組を見るほうがマシだ。
次>>第2話
コメントをかく