アイドルマスターシンデレラガールズに登場するゆるふわアイドル、高森藍子を紹介するWikiです。

第3話 Water, dirt, and time

あらすじ

商店街の理事長の過去をPから伝え聞いた5人。
かつて彼が企画した町おこしが失敗してしまい、
そのせいで後ろ向きなイメージを持つようになったのだと知る。
琴歌はレッスン中も理事長のことを気にかけ、もっと相手のことを知りたいと願う。
それは他の4人も同じ気持ちだった。そこでゆかりがひとつ、提案をする。

コミュ本編

[5人]
……。

[プロデューサー]
みんなお帰り。
……何かあったみたいだね。

(場面転換)

[プロデューサー]
なるほど……。
商店街の理事長さんがそんなことを言っていたんだね。
[琴歌]
はい……。
どうして『失敗するんだ』なんてことを仰ったのでしょう?

[プロデューサー]
……実は今日、
ちょうど職員さんからそれについて聞いたところなんだ。

[プロデューサー]
職員さんが自治体で働き始めるより前。
十年ほど前にも一度、あの町は町おこしを試みたらしいんだ。

[プロデューサー]
当時は商店街の人たちも乗り気だったらしくてね。
特にあの理事長さんは、先陣を切って関わっていたらしい。

[藍子]
そんなことがあったんですね。
でも、ということは、昔は町おこしに賛成だったんですよね?

[プロデューサー]
その町おこしは、上手くいかなかったんだ。
当時は町おこしといったら歴史関係が多かったし、
花も名産品としては弱かったと聞いた。

[プロデューサー]
他にも理由はいろいろあったらしいけど……
特に理事長さんは自分が指揮していたぶん、
落胆が大きかったらしくてね。

[プロデューサー]
町おこしというものに、
とても後ろ向きなイメージをもってしまっているみたいなんだ。

[プロデューサー]
とりあえず、商店街のことについては職員さんも
もう一度話し合いをするつもりらしい。
だから、みんなは気にせず練習を……。
[ほたる]
……失敗したから、
それで全部おしまいなんでしょうか。

[響子]
ほたるちゃん?

[ほたる]
あっ!えっと、あの……!
だって……もし失敗して、それで全部おしまいなら……
それって、すごく悲しいじゃないですか。

[藍子]
それは……そうですね。
私も、初仕事のときのことは今でもよく覚えてますから。

[プロデューサー]
ほたるの言う通り。
一度の失敗ですべてが終わるなんてことは、本当はない。
むしろ、失敗から学ぶことで人は成長する。

[プロデューサー]
でも大人になると、責任とか、プライドとか、
いろんなものが積み上がって、失敗できる機会が減って……
失敗自体、しちゃいけないって思ってしまうんだよ。

[プロデューサー]
きっと、理事長さんも同じように……
「自分は失敗してしまった」「もう失敗できない」
って思ってしまっているんだろうね。

[琴歌]
……。

(場面転換)
翌日
[琴歌]
ええと……
曲の中盤になったら、音きっかけで移動を……あら?

[ほたる]
琴歌さん……?
多分、立ち位置が反対かも……。

[琴歌]
まぁ……!
ごめんなさい、ほたるちゃん。
教えてくださってありがとうございます。
[ゆかり]
うーん、また手の振りの動きが……。
すみません、私もちょっとうまくいかなくて。

[響子]
あの、少し休憩しませんか?
もう朝からずっと踊ってますし。

[藍子]
そうですね。
ずっと向き合い続けるのは疲れちゃいますし……
気分転換しましょう。

(暗転)

[藍子]
自主練習の時間、とっていてよかったですね。
私、ひとりだと振りを落とし込むのに時間がかかっちゃって。

[響子]
私もまだ間違えちゃうなぁ……。
でも、教わった頃より、みんな自然になってきたと思いませんか?

[ほたる]
それ、私も思いました……!
動きが柔らかくなったっていうか……息が合ってきたみたいで。

[ゆかり]
お互い、動きやすきなってきた気がしますね。
やっぱり、最近お仕事で一緒だからでしょうか?
琴歌さんとも、近くで……。

[琴歌]
……。

[ゆかり]
……琴歌さん?
ぼうっとして、どうかしました?

[琴歌]
はっ!ごめんなさい、私としたことが……!
つい考え事をしてしまって。

[藍子]
……もしかして、理事長さんのことですか?

[琴歌]
……はい。
先日の、理事長さんが去っていったときのお顔。
私にはとても悲しそうに見えました。

[響子]
そうですね……。
なんていうか、失敗するっていう言葉に、
自分が傷ついてるみたいな……。

[響子]
うちも、弟たちがよくああいう顔をするんです。
喧嘩の勢いで嫌なことを言っちゃったときなんか……。
だから、ちょっと気になっちゃいますよね。

[ほたる]
……理事長さん、やっぱりフラワーフェスのことを
反対なんてしてませんよね。
失敗するのが、怖いんですよね。

[藍子]
以前は、自分から町おこしを行った人ですからね。
本当はきっと、町思いのすごく優しい人なんじゃないかなあ……。

[琴歌]
ええ。
だからこそ、私はあの方のことをもっと知りたいと思うのです。

[琴歌]
広報のお仕事は、伝える仕事。
そのためには、町のみなさんのことを知らなければ。
知らないことは、伝えられませんもの。

[藍子]
私も同じ気持ちです。
何より、お仕事に関わるみなさんに笑顔でいてほしいですから。

[ゆかり]
……それなら。
私、一つ提案があるんですけど……。

次>>第4話

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