アイドルマスターシンデレラガールズに登場するゆるふわアイドル、高森藍子を紹介するWikiです。

第52話 Thanks from now on

あらすじ

笑顔の特訓をしていた裕美は、藍子、柚、比奈、
乃々との会話の中で、アイドルの楽しみ、色んなこと
を頑張ろうと思える今が充実していることに気付く。
そう思える素敵な場所に連れて来てくれたみんなに
「ありがとう」を込めて、裕美は最高の笑顔と共に
歌を届けるのだった。

コミュ本編

女子寮
[裕美]
…………。

[裕美]
ん……まだ、もうちょっと、だよね……。

[藍子]
ほらっ、裕美ちゃんっ。
笑顔笑顔♪

[裕美]
あっ、う、うんっ……。
こう、かな……?

(移動)

[柚]
むむっ!?
昼時のキッチンから漂う、美味しそうなニオイ!
これは緊急事態のヨカン!突撃ーっ♪

(暗転)

[柚]
ああーっと!
キッチンでフライパンとにらめっこしてるのは、裕美チャンっ!
と、えーっと……それを撮ってる、藍子チャン?

[裕美]
あ、柚ちゃん……。

[藍子]
柚ちゃん、こんにちは♪
ふふ、今日も元気だね。

[柚]
やっほー♪
珍しい組み合わせだねっ!
なになに、パーティの準備っ?それともアルバムの記念撮影っ?

[藍子]
ううん。
どっちも違うよ
実はね……。

[裕美]
私の次のお仕事で、
アイドルたちが料理対決する番組に出演することになって……
だから、その特訓をしてたんだ。

[柚]
えーっ!いいなー楽しそう!
絶対見るっ!予約保存するっ!
……あれっ?でもなんで藍子チャンは写真撮ってたの?

[藍子]
それはね。私が裕美ちゃんに、
「料理の最中にカメラを向けられたとき、笑顔を保つ特訓」
のお手伝いをお願いされたからなの。

[柚]
へっ?
どゆこと?

[裕美]
だ、だって……。
普通、材料を切ったり、火加減を見てる最中って、
真剣にはなっても、笑顔になったりしないでしょ?

[裕美]
私って、何かに真剣になったり夢中になったりすると
つい目つきがきつくなっちゃって。このままじゃ
料理番組の撮影中も、ずーっと怖い顔してそうで……。

[裕美]
それに写真写りが悪いから、ついカメラを避けちゃって……。
でも、そういうのダメだって、自分でもわかってるんだ。
だから藍子さんにお願いして、少しでも特訓しようと……。

[柚]
えらーいっ!
まーこの子は本当によく出来たお子さんなんだから!
柚チャン嬉しくなっちゃうよ♪

[裕美]
ちょ、ちょっと柚ちゃん!
料理中に、背中叩かないでよっ……。

[柚]
てへ、ごめんごめん!
それじゃ、アタシもその特訓、手伝ってあげる!

[藍子]
えっ?
いいの、柚ちゃん?

[柚]
まっかせなさーい!
一流コメンテーターばりの実況解説に、
出来た料理の審査員までしてあげちゃうんだから♪

[裕美]
もう、そんなこと言って。
お腹空いたから、ご飯食べたいなーとか思ってるんでしょ?

[柚]
へへへっ♪

(暗転)
数分後

[藍子]
ほら裕美ちゃん、笑顔だよー……
って、な、泣いちゃってる!?

[裕美]
……だ、だって!
玉ねぎ、切ってたから……
ぐすっ!

[藍子]
た、タオルタオル……!

(暗転)

[柚]
関選手、ここで再び包丁を構えたっ!
さぁさぁ何をするつもりだ……おーっと!エビの下処理だーっ!
鋭い刃がエビの尻尾に振り下ろされるーっ!

[裕美]
柚ちゃん!
ちょっと静かにしててっ。

[柚]
ひっ!
包丁を持ったまま『キッ』てする裕美チャン……!

[藍子]
こ、この画は……
ちょっとだけ怖いかも、だね……。

(暗転)

[裕美]
……パエリア、一通り出来ちゃった。
ううん……。
笑顔のほうはまだ、ちゃんと出来てないのに……。

[藍子]
まぁまぁ、裕美ちゃん。
本番はまだ先なんだし、
私でよければ、いくらでも特訓に付き合うからね。

[裕美]
藍子さん……ありがとう。

[柚]
うんうんっ!
もちろんアタシも付き合うよ!
ピンク色じゃない食べ物なら大歓迎!

[柚]
それにー。
ねっこのパエリア、みんなで食べよっ♪
冷めちゃわないうちに♪

[裕美]
……ふふっ。そうだね。
それじゃ、休憩室のほうで……。
えっ?

[藍子]
今、何か、入口のほうで音がした……?

[柚]
それも、誰かが倒れるよーな音だった気がするっ!
行ってみよ!

(移動)

[乃々]
比奈さん、比奈さん、
しっかりしてくださいぃ……。

[比奈]
う、うぅ……。
乃々ちゃん、アタシはもうダメっス……
プロデューサー達には、ヨロシク伝えてほしいっス……。

[比奈]
ここはアタシに任せて、先に……。
ふっ……まさか、この台詞を言える日が来るなんて……。

[乃々]
そ、そんなぁ〜。
比奈さん、目を、目を開けてください〜……。

[裕美]
比奈さんに、乃々ちゃん?

[柚]
あれっ?
比奈サン、ソファーでぐったりしてるけど……。

[藍子]
だ、大丈夫ですかっ?

[乃々]
ああぁ、みなさん……もりくぼは、
事務所に行くところだったんですけど……途中で、
比奈さんがフラフラと歩いているのをお見かけして……。

[比奈]
締め切りが……原稿の締め切りが、ついさっきまでで……。
なんとか終わらせたあと、事務所に顔出しとかなきゃと思ったんスけど
……道ばたで、HP切れになってしまったんス……。

[乃々]
非力なもりくぼでは、
すぐ近くだった寮にまでご案内するだけで、せいいっぱいで……
ごめんなさい、比奈さん……。

[比奈]
こちらこそゴメンっスよ、乃々ちゃん……
あとアタシのパソコンの中身はどうか、
何も見ないで消してほしいっス……。

[藍子]
な、なんだか比奈さんのお腹、すごく鳴ってますけど……。

[裕美]
えっと……つまり、空腹で動けなくなってるってこと……?

[柚]
なーんだっ!
それならちょうど良かったじゃんっ。
ね、裕美チャン♪

(暗転)

[比奈]
はぁあぁぁ〜、ウマイっスー!
お米の一粒一粒が染み渡るっスよ〜♪

[裕美]
もう、比奈さんってば。
原稿が大変なのはわかるけど、あまり無理しちゃダメだよ。

[比奈]
いやー、面目ないっス。
昨日からずっと、手がペンで塞がちゃってまして。
いっぺん寝オチしたおかげで、眠くはなかったんスけど……。

[乃々]
あ、あの、裕美さん……
もりくぼまでごはんをいただいてしまって……
よかったんでしょうか……。

[裕美]
いいよ、気にしないで。
特訓だったんだから。

[乃々・比奈]
……?
……?

[比奈]
そっかー。
裕美ちゃん、テレビの料理番組に出るための
特訓をしてたんスね。

[乃々]
テ、テレビでお料理なんて……もりくぼは、
そんなのぜったいむーりぃ……
ちょっと想像するだけでもう、逃げ出したい気持ちに……。

[藍子]
うんうん。
テレビって時間に厳しいし、緊張するよね……。
乃々ちゃん。

[乃々]
は、はいぃ……えらい、すごい、です……。
裕美さん、大変にカワイイですし……
アクセサリーづくりも、とっても器用で……。

[比奈]
そうそう!
アタシと巴ちゃんにアクセサリーづくりを教えてくれたときも、
とっても親切でわかりやすかったっスよね♪

[柚]
それにこのパエリアも、ほんっと美味しいよ!
ユズ審査委員長から花マルをあげようっ♪

[裕美]
も、もうっ。みんなやめて……照れくさいよ。
ついこの前までは私、
ほとんど料理もしたことなかったんだから。

[藍子]
えっ、そうなの?

[裕美]
う、うん……。
料理に興味が出たのは、アイドルになって、
今まで食べたことのない美味しいものを食べたのがきっかけで。

[裕美]
比奈さんたちにアクセづくりを教えられたのだって、
アイドルとしてのお仕事で、
教える練習をしたことがあったから、だし……。

[裕美]
そう考えると……ぜんぶ、アイドルになったから……ううん、
プロデューサーさんに、スカウトしてもらったから、なのかな。
最初は、私がアイドルなんてありえないって思ってたけど。

[柚]
えーっ!
ほんとにっ!?

[裕美]
だ、だって私、目つき良くないし、くせっ毛だし、
思った通りに笑えなかったりするし、
カメラもつい避けちゃうし……。

[乃々]
も、もりくぼも……
そんな感じです……
笑顔とか、むーりぃ……。

[裕美]
う、うん。……でもね。アイドルのみんなと
一緒にお仕事したり、こんなふうにお喋りしたりして、
みんなそれぞれ、悩みを抱えているんだなあって知ったり……。

[裕美]
レッスンを続けていくうちに、ちょっとずつだけど、
今まで出来なかったことが出来るようになったり。
それを、ファンのみんなにも喜んでもらえて……。

[裕美]
このプロダクションで、アイドルになれて……うん。
私いま、すごく充実してるのかも。
だから次のお仕事も上手くできるように、頑張りたいんだ。

[藍子]
裕美ちゃん……。

[柚]
なーんだ、楽しそうじゃん!
裕美チャン、アイドルありえなくなんかないじゃんっ♪

[裕美]
ふふっ。もしかしたら、
柚ちゃんの「何でも楽しみたい」っていう気持ちが、
ちょっとうつっちゃったのかもね。

[乃々]
もっ、もりくぼも……裕美さんが作った
このご飯を食べれば……裕美さんの前向きさを、
少しでも分けてもらえるでしょうか……。

[裕美]
そ、それはわからないけど……
遠慮しないで、食べていっていいからね。

[比奈]
アタシもお腹に栄養がまわって、だいぶ回復してきたっス!
裕美ちゃん、命の恩人っスね!

[裕美]
もう、比奈さんは大袈裟なんだから……。ふふっ。

[藍子]
ふふっ♪なんだか、とってもあったかい雰囲気のお昼になりましたね。
……あ、そうだ。みんなで、一枚いい?

[柚]
おっ、写真?
いーよいーよ、バシバシ撮っちゃって!

[裕美・乃々・比奈]
!?(文字サイズ大)

[藍子]
それじゃあ、いきますよ。
はいっ、笑ってー……。

[裕美・乃々・比奈]
……。

[藍子]
って、ええっ!?
ど、どうしてみんな、カメラを避けたり
机の下にもぐったりしちゃうの?

[裕美]
ご、ごめんね。
ついクセで……。

[乃々]
もりくぼは、暗い森のいきものなので……
つよい光は、ノーノー……。

[比奈]
締め切り明けのカオを抜かれるのは、
さすがにちょっと遠慮したいっス……。

[柚]
あはっ!
みんな、まだまだ特訓しなくっちゃだねー♪

(移動)
料理番組本番
[司会]
さぁ!特別ステージでの歌唱アピールを賭けて、
アイドルたちが繰り広げるお料理バトル!
戦いは佳境に入っております!

[裕美]
……よしっ。
料理のほうは、いい感じに出来そう……!

[藍子・柚]
裕美ちゃん、がんばれー!
裕美チャン、がんばれー!

[司会]
ここで改めて、アイドルたちの様子を見てみましょう!
それではカメラさん、
右のテーブルからお願いします!

[裕美]
(か、カメラマンがこっちに来る……!
火加減はしばらく大丈夫だよね……それじゃ……)

[裕美]
……ふふっ。焦らなくても、すぐ出来るから。
もうちょっとだけ、待っててほしいな。
ねっ♪

[司会]
おーっと!
ここでエントリーナンバー3番、関裕美ちゃんのスマイルが
カメラに向かって炸裂!これは最高のスパイスだー!

(暗転)

[司会]
歌のアピールを勝ち取ったのは、
満場一致で関裕美ちゃんッ!
料理も笑顔も、文句無し!

(移動)

[比奈]
裕美ちゃん、やったっスね!
おめでとうっス!

[乃々]
ひ、裕美さん、すごい……。

[裕美]
ありがとう。
すっごく緊張したけど……
みんなが特訓に付き合ってくれたおかげだよ。

[裕美]
でも、歌のほうも頑張りたいから。
最後まで、サポートお願いっ!

[藍子・柚]
うんっ
うんっ!

[乃々・比奈]
はいぃ……。
はいっス!

[司会]
それでは、準備できたみたいだね!
裕美ちゃん、ステージにお願いします!
曲名は……。

[裕美]
曲名は『楽園』だよ。
私をここに連れてきてくれた人たちへ、たくさんの
「ありがとう」をこめて歌うから……聴いてください!


コミュLIVE
曲名:楽園(DEBUT)
アイドル:荒木比奈、喜多見柚、十時愛梨、高森藍子、森久保乃々(左から)
番組終了後

[]
スタジオから戻ってきた裕美が、
夕食にとパエリアを差し入れしてくれた……

[裕美]
……プロデューサーさん。
どう?おいしい?
審査員の人たちは、おいしいって言ってくれたけど……。
おいしい
楽園が見える
おいしい
[裕美]
ふふっ。
よかった。
たくさんあるから、ゆっくり食べてね。
楽園が見える
[裕美]
ちょ、ちょっと!
どうしてそんな、大袈裟なこと言うの……!

[裕美]
……でも、気に入ってくれたってことだよね?
それならよかった。
分岐終了

[裕美]
ふふ……♪

ごちそうさまでした

[裕美]
うん、お粗末さまでした。
あ、食器はそのままでいいからね。
まだお仕事、あるみたいだし……。
ありがとう

[裕美]
……ううん。
こちらこそ「ありがとう」だよ。
プロデューサーさん。
どうして?

[裕美]
私を、素敵な場所に連れてきてくれて。
……ありがとう。
まだまだ、これからだよ

[裕美]
うん。
ふふっ……。
それじゃ、次は……

[裕美]
えっ?
何これ、私の次のお仕事の資料?
えーっと……。

[裕美]
『新進気鋭のアイドルたちが、涙あり笑いあり台本なしの体当たりバラエティ番組に挑戦!』

[裕美]
って、バラエティ番組っ!?
しかも、涙あり笑いあり台本なしって何……!?

[裕美]
も、もうっ!
プロデューサーさんったら!
今回だって、どうにか乗り切ったのに……!
次回も乗り切れる

[裕美]
うー……。わかったよ、もうっ。
次もまた、いっぱい頑張らなくっちゃ。

[裕美]
だから、プロデューサーさん。
また、いっぱいレッスンに付き合ってね。
まずは……うん。笑顔の練習から!

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